201. フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳
《ネタバレ》 普通リメイクがオリジナルを超えるってのは非常に難しい。それが傑作のリメイクならなおさら。で、この映画だけど、実際のところ脚本はオリジナルよりも優れてるしまとまりがある。だけど、それだけじゃ駄目なんだなぁ。普通の映画なら脚本が勝る=オリジナルに勝るなんだけど、アクション映画の場合はそれだけじゃ駄目なんだなぁ。なにせ俳優個人の身体能力を極限まで見せて観客を楽しませなきゃいけないんだから。で、問題の体術のほうだけど、いやぁ凄い。オリジナルに引けを取らないくらいに凄い(どっちが優れてるかって云う比較はしません。ブルース・リー先生もリー・リンチェイ様も両方好きだから笑)特に中盤の黒龍会の師範(名前なんだっけ…)との闘い、そして後半の陸軍将校との闘い。とにかく長回し!とにかく派手!結末もまたオリジナルのような後味が悪いものではなくてGood!でも、オリジナルの方も好き。ハッキリしてる事は、どっちも凄い作品ってことだな。 8点(2004-03-26 21:05:25)(良:2票) |
202. 裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエーバー
エクソシストで全世界を恐怖のどん底に叩き落しておきながら、リンダ・ブレアって人は本当に自分を貶めてるのではないかと思ってしまう。まあ、ブレイクしたのがホラー映画で、そのあまりにも強すぎた印象ゆえにこういう仕事しか回ってこないといえばそれでお終いなんだが。【エクソシストの謎】といい本作といい、本当にシドイ出来だ。第一今更(1990年)エクソシストのパロディとはいくらなんでも遅すぎ。その他にしてもネタが古すぎだし笑えないったらありゃしない。【エクソシスト】の(正当な)続編である【エクソシスト3】がこの作品と同年代ってのもなんか皮肉だ。まあ、あっちは比べ物にならないくらいにいい映画なんだけどね…。 3点(2004-03-26 20:41:03) |
203. 悪魔のいけにえ4/レジェンド・オブ・レザーフェイス
《ネタバレ》 一応シリーズ4作目ってことになってるけど、実際はリメイクみたいな感じ。相変わらずのレザーフェイスは、電ノコをフンガフンガやって全力疾走してくる時は迫力大だけど、家族と一緒の時はやっぱりへたれだ(笑)主人公に座れって言われてあっさり座っちゃったりね。そこがまたレザーフェイスの良いところ(?)なんだけど。でも今回はまた後半になるにつれて展開がまたあさってな方向に…でもまあ、今回はレザーフェイス女装が見られるからそれでよしとするか(笑) 3点(2004-03-25 14:56:05) |
204. ザ・ハリケーン(1999)
黒人だからといって、不当な差別や偏見によって無実の罪を着せられ、何十年も投獄されながらも地道に戦い続けた実在のボクサー、ルービン・ハリケーン・カーターと、彼を何とか助けようつするレズラー少年たちには心を打たれた。憎しみに支配されずに、再び人を信じる事、そして希望をもつ事の大切さを思い出すくだりは非常に良い。そしてラスト、見事に彼の無実が証明され、自由の身になるところも非常に感傷深い場面だと思う。 7点(2004-03-25 14:38:02) |
205. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲
《ネタバレ》 カンフーと西部劇!東と西の娯楽要素が手を組んだとくりゃそれだけで俺はもうノックアウトですよ!今回ウォン先生の付き人が鬼脚ことチャトってところを見るといつものフー君はお留守番なのかな?(笑)しかし先生もチャトも動きが尋常じゃないくらい速いですな~。目にもとまらぬ速さとはこのことですね。本当にこの人たち人間なんでしょうか。やっぱり圧巻は中盤のウォン先生の記憶を取り戻そうとチャトが先生に勝負を挑むシーン。ここで2作目の天地大乱ネタが出てきたときはニンマリしたけど、あれ?よく考えたらおかしいなぁ?この頃はまだチャトは弟子になってないはずなのに、なんでクン太子やラン提督のこと知ってんのかなぁ?(笑)ま、いいってことよ。おもしろけりゃ。観客を楽しませてなんぼの映画だし、俺は充分に楽しんだよ、この映画。 8点(2004-03-24 15:05:27) |
206. 食人村 カンニバル
《ネタバレ》 明らかに【ハンニバル】を意識してるとしか思えないジャケットとタイトルロゴ。しかしそんな事はもはやどうでも良い。さすがドイツ!いかがわしさ抜群だぜ!(笑)どう見てもアマチュアにしか見えないビデオ映像やベタな演出がさらにいかがわしさをアップさせてる!これがドイツの真価か!(笑)それにしても凄い。何が凄いってその残虐描写。明らかに無理!人間はあんなことならないって、多分(笑)食人気っていってもゾンビじゃないんだから…と思ってたらホントにゾンビ化!駄目だぁこれは付いていけない…。 3点(2004-03-22 22:48:10) |
207. ホワイトハウスの陰謀
物語が進むに連れて犯人や謎が次々に進展する構成が面白いと思う。スリリングなシーンや次々に浮かぶ上がる謎などサスペンスとしてはなかなかの出来。 6点(2004-03-20 21:12:41) |
208. 大いなる遺産(1998)
水のみ場でのキスはとても印象に残った。子供時代の雰囲気やほろ苦い思い出みたいなものは面白いんだけど後半がやや力不足…ラストで、冒頭の脱獄犯が再び出てきたのは良いけれどわざわざ殺さなくても物語は収束したと思うんだが…どうもイマイチだった。 5点(2004-03-20 20:23:30)(良:1票) |
209. スフィア
《ネタバレ》 なんか【イベント・ホライゾン】に似てる、とも言えなくないんですが、個人的には前者よりもこちらの方がずっと良い出来をしていると思う。ラストに少々の不満はあるにせよ、中盤あたりからの“誰がスフィアに入ったのか”という疑念から生まれる不安でお互いに疑心暗鬼になる描写は見ていて面白い。細かいチャプターごとに区切られているのも、何処と無くシャイニング等を思い起こさせたりと、キューブリック作品のようなところも見受けられる。ただ、やっぱり少し冗長という感じもあるので、点数は6点くらいが妥当かと。 6点(2004-03-17 14:14:31) |
210. コンフェッション(1998)
犯行の手口とか絡み合う謎とかはサスペンスとしては一級品といってもいいと思うけど、やっぱり動機がイマイチしっくりこない。要は八つ当たりだし…それ以外は設定もしっかりしてるし見ていて飽きないのでなかなかの作品だと思う。 6点(2004-03-17 13:58:18) |
211. プレッシャー/壊れた男
怖いねえ。意味もなく説教始めたりロシアン・ルーレット始めたりするチャーリーシーンが怖いねえ。こんなお隣さんいたら嫌だねえ。 7点(2004-03-17 13:53:12) |
212. 戦火の勇気
戦争で死ぬ事が、果たして勇敢な事なんだろうか?という疑問が浮かびましたがこの際それは置いといて、名誉のためなら事実さえも婉曲する政府と、それに疑問をもち、最後まで真実を求めようとするデンゼルが物凄く印象的でした。 6点(2004-03-17 13:34:39) |
213. ミミック
本当はレンタルリリースから気にかけてた作品の1つだったんだけど、後で見れば良いや、て思ってて結局そのまま忘れちゃったんだよね、これ。だけどある人物(友人ではない)があまりにもしつこく見ろ見ろと五月蝿く言うもんだから半ば仕方なしの部分もあって見たんだよね。で、感想ですが…ええと、見た後の感想なんですが…「こんなデジャ・ヴみたいな作品薦めやがって…俺の時間を返せよ…!」以上。 5点(2004-03-13 03:49:14) |
214. この森で、天使はバスを降りた
タイトルと話が矛盾している気が…と思いました。が、それ以上に話が重いです。決して消せない過去を持ちながらそれでも必死に生きていこうとするパーシーやハナ、以前にどんな罪を犯していようとそれを全て受け止め、ひたすらに彼女を信じようとするシェルビー、それと対象に過去にこだわり、ひたすらパーシーを犯罪者にしようとするネイハム、そして好奇の目をそ注ぐ町の住人が、人間の愚かな部分を象徴していると思います。彼女が死んで初めて本当の彼女を知るということは本当に愚かですね。決して救われない最後ですが、それでも見終わった跡、何処となく清々しい気分になれますし、ギリアドの雄大な大自然や穏やかな旋律がとても印象に残る良い作品だと思います。 8点(2004-03-11 02:33:34) |
215. 死国
皆さんが酷評するのも無理ないでしょう。あれだけ怖そうなTVスポットをやっていたので。確かにあれではホラーを期待しますね。でも、ダブルエイチさんも仰っていますが実はこれってホラーじゃないんですよ。原作も読みましたが結構忠実に映像化されていますよ。確かにベア・アッグが登場した時は一瞬ギャグか?と思いましたが、それでもなかなか良い作品ですよ。それにどちらかといえば小説よりこちらの方が好きなんですよ。なぜかというと、小説版の沙代理は本当に救いようのないくらいの悪女なんですが、映画のほうだと若くして死んだために恋を成就出来なかった哀れな少女として描かれているので、ラストに生きる事への羨望を訴える場面に物凄く心を打たれたんですよ(これ以来、僕は栗山千明ちゃんの大ファンになりました)世間的には評価の低い作品ですが個人的には結構好きな映画です。なので点数は本当はもう少し高くしようと思ったんですけど、やっぱりベア・ハッグのシーンが引っかかるので6点という事で。 6点(2004-03-11 02:14:53) |
216. ボーイズ・ドント・クライ
同性愛をテーマに据えた映画、といった言葉で切り捨ててしまえばそれでお終いですけど、ことはそう単純なものではないですね。実際、性同一性障害に悩む人も結構いると思いますし。確かに周りの目から見れば異常かもしれないけど、本人であるブランドンからすれば彼女(彼)はれっきとした男であり、そういった障害をもちながらそれらを全て受け止めて彼女(彼)を愛したラナのような大らかな心で接する事が大切なんじゃないんでしょうか?周囲とは異質の存在だからといって“化け物”の一言で切り捨てるのはあまりにも不条理だと思いますけどね。日一つだけ確かな事は、この物語の中で異常なのは明らかにブランドンではなく、ジョンとトムの2人の方ですね。 8点(2004-03-10 15:28:05) |
217. ポネット
ある意味で【禁じられた遊び】みたいなもんですね。まだ死というものをよく理解していない子供が必死にそれを理解しようとしていつまでもママを待つというのは、大人の目からしてみれば確かに異常だけれども、本人にしてみればごく自然でそれが自分なりのやり方なんでしょうね。ラストはある種のありきたりなハッピーエンドですけど、これはこれでいいとおもいますよ。 6点(2004-03-09 17:44:20) |
218. スモール・ソルジャーズ
こういう作品って何気に好きなので結構期待してたりしたのですが…見事に裏切られました。メリハリもないしグっと来るものもハラハラするものもない。町中を巻き込んでそれこそ「人間対人形軍団!!」みたいなもっと思い切った事でも屋ってくれれば面白かったんですけどね。いかつい顔をしているのが実は優しくて正義の味方のようなヤツが実は悪だったってのはなんかありそうですけどね。それと、最後のほうで人形を芝刈り機で粉砕していくシーンは【ブレインデッド】を思い出してしまい、少し笑ってしまいました。 4点(2004-03-09 17:17:34) |
219. ブギーナイツ
登場人物がそれぞれ夢を持っていることが素晴らしい。ポルノ映画ながらただサービス精神満点の作品ではなく、映画として一つの“作品”を作りたいと思ってるジャックや自分の取り柄をいかしてスターになるというダーク等の擬似家族の形成、崩壊、再生そしてそれぞれの道に歩んでいくというストーリーはベタながら非常に見ごたえがある。やはりポール・トーマス・アンダーソンとは只者ではなかったんだなぁと思った。 8点(2004-03-06 19:37:02) |
220. 王妃マルゴ
さすが誇り高きフランスの映画。自国の歴史をこういう形で描くとは。劇中で、フランス史上最悪の大虐殺「サン・バルテルミーの虐殺」を起こす怪物のように描かれているカトリーヌ・ド・メディチですが、そんな彼女もフランス宮廷に嫁いだ最初の頃は物凄く苦労をしたらしいので、このような人物になっても半ば仕方がないといえば仕方がないですね。ユグノーとの争いの中人生を翻弄される王妃マルゴの半生を時には見ごたえのある映像を交えて描き出していますが、やはりどこか中だるみのようなものが感じられるので今回は6点という事で。 6点(2004-03-06 19:22:18) |