2321. ブレーキ・ダウン
日常のふとした破綻による誰しもに起こりうる恐怖が実に巧く描かれている。スピルバーグの「激突!」にヒントを得ていることは明らかだが、より迫った人間の醜悪さを表現している分、今作の方が恐怖感は大きい。 [映画館(字幕)] 6点(2003-10-31 21:15:53) |
2322. ライアー ライアー(1997)
明らかなコメディアンでありながら、映画の主役を堂々とはれるルックスを兼ね備えたジム・キャリーの価値は大きい。この映画は彼のコメディ要素を存分に織り込んだ作品で笑えることは間違いない。しかし、映画としてはインパクトに欠ける。 [ビデオ(字幕)] 3点(2003-10-31 21:10:34) |
2323. ネイビー・フォース/テロリスト壊滅作戦
どういう角度から見ても紛れもないC級映画なので、あえて良い所も悪い所もない。でもたぶん、人の嗜好は様々だから、今作の主演のマイケル・パレがどうしようもなく好きだという人もきっといるのだろう。そういうわずかでも楽しんで観てくれる人がいる限り、どんな映画でもその存在価値が無くなることはない。 2点(2003-10-31 21:03:37) |
2324. デッドヒート
この映画の主役を演じているのは本当にジャッキー・チェンなのかと疑いたくなるほど、ジャッキー映画と言うには酷すぎるものだった。もはやジャッキーのキャラクターがどういうものかも印象にない。やはりなまじ大スターになると、どうしようもない映画に出演しなければならないこともあるということか。 1点(2003-10-31 21:00:12) |
2325. エド・ウッド
エド・ウッド、ベラ・ルゴシ…彼らは哀れだったのだろうか?ティム・バートン独特のオブラートに包まれて描き出される彼らの生き様はとても愉快であると同時に、悲痛なまでに厳しく切ない。きっと実際にはもっと悲惨な現実があったに違いないと思う。でも、ユーモラスな映画の中に溢れる締めつけられる想いは、決して彼らのあらゆる意味での“不遇さ”に対してではない。環境はすこぶる劣悪だ。しかしそれでも映画を作り、夢を撮る。そしてそこに自らが生きる喜びを見出す。その不器用なまでに頑なで直向な姿に胸がこみ上げるのだ。分かりきったことであろうが、そこに“優秀な者”はいなかった。誕生したものも優れたものではない。しかし、傾きながらも寄り添い、合わさって生み出した彼ら自身の人生は、何よりも価値があるものに違いない。 10点(2003-10-31 12:56:12)(良:1票) |
2326. 世にも不思議なアメージング・ストーリー
オムニバスで気軽に観れるスタイルがそれぞれの作風にあっていて良かった。特に一話目のクライマックスは、アメリカらしいファンタジー性を見せてくれて、子供心にとても楽しかった。 6点(2003-10-31 12:48:31) |
2327. ドライビング Miss デイジー
ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンとの人間関係が非常に濃厚に描かれている。といっても決して重苦しくならず、日常的な会話の中でお互いの真意や社会的な問題等を描き出しているあたりが、巧く、味わい深い脚本であった。紆余曲折を経てたどり着いた2人の関係は、極めて崇高なものに思えた。 9点(2003-10-31 12:45:51) |
2328. ミッドナイト・ラン
個人的にはロバート・デ・ニーロのキャラクターに違和感があった。デ・ニーロは曲がないとダメというわけではないが、彼にしては正直すぎる役どころだったように思う。ストーリーも盛り上がりに欠け、全体に薄い印象しか残らなかった。 5点(2003-10-31 12:39:12) |
2329. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
確かに、蛇足。その一言。 [DVD(字幕)] 8点(2003-10-31 12:35:04)(良:2票) |
2330. ニュー・シネマ・パラダイス
何というか、映画ってやっぱりこんなに素晴らしいものなんだ、ということを再認識させてくれる映画だった。世界中のすべての人達の娯楽であり、希望であった映画という産物をいつまでも大切にしていかなければならないし、それぞれの想いをもって観続けていかなければならないと思う。叙情感を誘う展開から紡ぎ出されたラストシーンは、もう言葉にならなかった。映画はもちろん感動的であったが、同時に、映画を好きで良かったという感動がとても大きくて涙が止まらなかった。 10点(2003-10-31 12:22:37) |
2331. ミミック
モンスター映画は好きなんだけど、それが虫でしかもゴキブリとなると気持ち悪すぎて、正直勘弁してほしかった。虫ならではのゾワゾワした悪寒は持てるが、迫力には欠ける。主演のミラ・ソルヴィーノも嫌だったろうなあ。 [映画館(字幕)] 4点(2003-10-31 12:15:36) |
2332. ミクロコスモス
個人的には虫は嫌いなんだけど、この映画に映し出された虫たちはとても生命体としての力強さに溢れ、人間の営みと変わらぬドラマ性を見せてくれる。これが、本来の虫の姿なのであろうが、それを粘り腰で映し続けた監督の労力は計り知れない。 [映画館(字幕)] 7点(2003-10-31 12:11:49) |
2333. トップガン
この映画なんかのトム・クルーズを観ると、今やハリウッドのトップに君臨する彼とはギャップがあり興味深い。成長という面ではもっとも著しいハリウッドスターかもしれないと思う。大して内容のある映画ではないけれど、スピード感と音楽の良さでカバーしている。 5点(2003-10-31 12:07:37) |
2334. ガントレット
結局最後はどうなったんだっけ?バスに乱射されるシーンしか正直覚えていない。クリント・イーストウッドの映画人としての精力さには脱帽。 4点(2003-10-31 12:03:10) |
2335. JM
あまり売れなかったけど、非常に可能性のある作品だったと思うし、事実面白かったと思う。全体的な演出がチープすぎたのが敗因かもしれない。しかし、登場人物のキャラクターや、ストーリーの核は斬新と言えるものだった。敵役にビートたけしを配したあたり、かなりセンスの先見性を感じるのは私だけか?今公開すれば、もっと売れた映画かもしれない。 [地上波(吹替)] 6点(2003-10-31 11:55:39) |
2336. レザボア・ドッグス
多くの映画はそのストーリーを中心に記憶に残るが、この映画はセリフのリズムを中心に記憶に焼きつく。そのあたりが、タランティーノのタランティーノたるゆえんであろう。カッコイイものをそのまま撮って、カッコイイ傑作に仕上げることができるのは彼をおいてほかにいないと思う。カッコイイ映画なんて簡単に言うけど、それは言葉以上に難しいことだ。「レザボア・ドッグス」という大傑作の誕生というよいりも、クエンティン・タランティーノの誕生というものが、非常に革命的である。 10点(2003-10-31 11:49:23)(良:1票) |
2337. エアポート’80
エアポートシリーズは今作と「大空港」しか観ていないが、あらすじはかなり面白そうなのに、実際の出来は大したことがない。いまだ、観たことがあるアラン・ドロンの映画は今作のみというのも我ながら痛い。そういえば、コンコルドは引退してしまいましたね。思い入れの深い人には、結構印象的な映画なのかもしれない。 3点(2003-10-31 11:40:08) |
2338. はるか、ノスタルジィ
中学生の頃、深夜テレビで放映していて、石田ひかりの魅力に魅了されてしまった。しかし、彼女に魅力を感じたのは後にも先にもその時だけだ。映画は何とも言い難いファンタジーテイストの物語で、個人的にはツボにハマってしまった。 6点(2003-10-31 11:35:43) |
2339. エイリアン・コップ
良いエイリアンと悪いエイリアン(どちらも見た目は人間)が出てきてヒロインを守りながら奮闘するというSFアクション映画。テイストとしては「ターミネーター」と同じような構図だった。確実にB級、いやC級映画なんだけど、なんだかラストまで集中して観れた。単純で王道的な展開は楽しめる要因かも。 [地上波(吹替)] 4点(2003-10-31 11:32:22) |
2340. ALIVE アライヴ
前半は原作のセリフをそのまま引用し並べているにすぎず、原作以上に漫画的な現実離れした環境は、監督の思惑よりも膨らみがなかったように思う。したがって、原作を熟知している者にとってはやや退屈だった。そこから一転、主人公が異次物と対面してからの展開は、とてもスピーディになり飽きさせることはなかった。特に北村龍平監督の得意中の得意であるアクションシーンは圧巻で、派手なアクションシーンは原作には無いものなので、映画としてのオリジナリティが出ていて良かったと思う。しかしながら、映画全体を総括すると、やはり高橋ツトムの原作が持つ、衝撃的な創造性と鮮烈な凶暴性は描き切るには及んでおらず、原作者のファンとしては満足に至らなかった。 [ビデオ(邦画)] 4点(2003-10-31 11:26:00)(良:1票) |