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ドラえもんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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221.  ボイス
鳴り物入りで公開された韓国製ホラーだが、話の基本は怨念話。要は「火曜サスペンス劇場」に無理矢理ホラーを結びつけたような作品だと言えるだろう。昨今、この作品に限らず、原因が究明されるに従って急速につまらなくなってくる、実に底の浅い作品が多いのには困ったもの。本作も少女の熱演以外に見るべきものは殆ど無く、壁の中に埋め込むという設定もリアリティ云々以前の問題で、もぅ無茶苦茶!(笑)
4点(2003-06-07 15:43:15)
222.  スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
子供の頃の“ある出来事”がトラウマとなって精神障害を起こした主人公が辿る迷宮の世界。薄汚れたコートの下に何枚ものシャツを重ね着して登場する彼の姿に象徴されるように、全編を通してジメジメとした肌寒さを感じる創りとなっている。このジメジメ感が蜘蛛のイメージと重なるのかも知れないが、所詮、大した意味はなさそうだ。結局、謎解きや演出力を楽しむというよりは、この孤独と狂気といった繊細な役柄を巧みに表現した、R・ファインズの演技力を堪能するべき作品ではないだろうか。決してお奨めしませんが・・・。
6点(2003-06-02 00:12:02)
223.  黄泉がえり
死者が蘇えるという一種のファンタジーだが、演技というには余りにも稚拙なTVタレントたちや、冗漫でノリの悪い演出により、せっかくのテーマを生かしきれていない。例えば、多くの方が指摘されているように、そもそも死者が蘇えると言う、この世で絶対に有り得ない現象に対して、何故彼らは斯くも冷静に対応出来るのだろうか。それはまるで、暫らく留守をしていた人が帰ってきたというようなレベルなのだ。(これがもしホラーとして描かれたなら、もっと阿鼻叫喚の世界にもなった筈)もっとも基本的な部分なだけに、何とも不思議でならない。料理の仕方によってはもっと面白くなっただけに、実に勿体無い作品だ。それにしても、何故この作品が予想を越えるヒットとなったのだろうか。(いちばん驚いているのは東宝ではないのか)おそらく大半が若者の支持によるものだと推測されるが、作品が持つ雰囲気や気分だけで映画を観てしまうという、現代の若者気質が如実に示された現象だと言える。
5点(2003-05-30 23:48:11)(良:1票)
224.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
仲間たちの目指す旅の目的は同じなのに、計らずも三組に分かれた事により、エピソードのバリエーションが増幅され、前作以上の面白さを引き出すことに成功している。個々のシチュエーションが明確に色分けされていて、ボリュームたっぷりで濃密な映像が繰り出されていくが、CG表現を含めて、些かの手抜きも無ければ破綻も無く、ある一定のリズムで展開されていく物語には、澱みというものすら無い。だからこそ長編でありながら途中でダレることもなく、最後まで飽きさせないで観れるということなのだろう。ただ、血沸き肉踊る最大の山場である戦闘シーンは、あらゆる映像表現が可能というCGの“軽さ”が裏目に出たのか、思ったほどの盛り上がりと迫力に欠けるという恨みが残る。同時に、“二つの塔”そのものの意味合いが、視覚的な部分も含めて、あまり巧く生かされていないという事も感じた。それでも、卓抜した創造力で誕生したニューキャラクター「ゴラム」の演技はまさしく“驚異”であり、これから先も続く旅の“脅威”ともなりうる存在として、本シリーズのみならず映画史においても、特異な存在として君臨し続けることだろう。
9点(2003-05-23 23:25:09)(良:1票)
225.  リップスティック
レイプという今日的な問題を扱った作品ではあったが、娯楽性が強いという事もあって、当時としてもそれ程の問題作という印象はなかったように記憶している。ただ音楽教師としては、作曲する音楽そのものからして異常性が感じられ、この時期もっとも個性的な俳優C・サランドンの変質者ぶりが、強烈なインパクトとして残っている。マーゴ・ヘミングウェイ演ずるファッションモデルが彼にレイプされる生々しいシーンから、一転、裁判モノに移行する構成となっているが、終始被告に有利に展開するレイプ裁判の難しさというものを、考えさせられたものだった。結局、罪を問う事が出来ず、彼は無罪放免。しかし、再び魔の手が自分の妹にまで及んだときに起こした姉の行動が、クライマックスに用意されている。白いドレスを美しく翻しながら、ライフルの銃口を向ける彼女。我慢に我慢を重ねた末の感情の爆発。まさにカタルシスが最高潮に達した瞬間だが、弾が無くなっても引き金を引き続けていたのは、他でもない、我々自身である。
7点(2003-05-23 11:18:17)(良:1票)
226.  めぐりあう時間たち
言葉ではとても表現できない、感動とは違う何か特別な感情が湧き上がってくる。この作品を見た後の自分の素直な気持ちは、こう言ったところだろうか。これほど濃密なドラマを見たのは久しぶりの感がある。オムニバスともフラッシュバックとも違う、三つの異なった時代を生きる女性たちを交互に描いていく演出方法は、斬新で極めて効果的でもある。本作の彼女たちは何らかの形でリンクしていて、人生そのものが謎めいているという共通項をも併せ持っている。そして、ありのままに生きようとする彼女たちを通して、愛することとは何か。本当の幸せとはいったい何なのか。そして生きていくとはどういう事かといった、人間の根源的な在り様を問いかけてくる。壮絶な生き様を見せつけたE・ハリスの凄味は言わずもがな。さすがに名女優たちの演技も三者三様で上手いが、とりわけJ・ムーアは、個人的には今まであまり買っていなかった女優さんだっただけに、彼女の素晴らしさには目から鱗の思いだ。さらに、心の揺れ動きを要求する演技者に対しては勿論のこと、部屋の隅々にまでも計算され尽くしたS・ダルドリー監督の演出は、品格さえ漂わせて見事と言うしかない。(彼の手に懸かれば、卵さえ演技するのだ!)そして、ヒアリングのお手本になるような英語のセリフの明瞭な美しさは、特筆に価することも付け加えておきたい。
10点(2003-05-23 00:22:25)(良:2票)
227.  おばあちゃんの家
都会から電車・バスと乗り継いで祖母の住む田舎へやってきた母親と少年。(このバスの中の描写が物語を暗示していて、実に効果的だ)初めて対面する祖母は、腰が曲がり口も利けなくて、一人ひっそりと暮らしている。来た早々、母親だけはとんぼ返りで帰ってしまい、祖母に預けられた少年は、何かとカルチャーショックを受けざるを得ない生活を強いられる事となる。(冒頭の母親の喋り方や振る舞いを見ているだけで、この何処にでもいそうな少年の育ちの悪さや我が儘ぶりが窺い知れるというもの)不慣れな生活がストレスとなり、気持ちのはけ口として、何かと祖母に当り散らす少年。しかしそんな孫に、むしろ申し訳なさそうに優しく接する祖母の姿に、心打たれる。映画は様々なエピソードを重ねながら、少年が祖母に心を通わせるまでを描いてはいくが、それは決して劇的ではなく、(祖母の歩みのように)徐々に徐々に気持ちが穏やかになっていく。そのプロセスが実に巧く表現されていると思う。従って祖母と別れのシーンも、遠く離れていくバスを映すだけで、祖母の見送る姿の描写はそこにはない。多分、イ・ジョンヒャン監督は必要以上の感傷を避けたかったに違いない。(「世界ウルルン滞在記」の“別れの朝”のほうが、よほどドラマチックだ)むしろそれは、自分の家へゆっくりとしかししっかりとした足取りで帰る祖母の後姿を、どうしても強調したかったからに他ならない。動物と子供の演技にはかなわないとよく言われるのと同様に、体から滲み出るように純朴な人柄を感じさせる素人の演技には、いかなる名優も及ばないということを、本作を見ていてしみじみ感じる。
8点(2003-05-22 15:43:11)
228.  マッケンナの黄金
アパッチが隠し持った黄金の眠る渓谷を目指して、保安官や無法者たちが争奪戦を繰り広げると言うお話し。グランドキャニオンを舞台にしていることで、いかにも正統派西部劇といったイメージだが、趣向とすればむしろ秘境アドベンチャーものだろうか。G・ペック、O・シャリフ、T・サバラス、エドワード・G・ロビンソン、A・クエイル等々、実に豪華な顔ぶれが並んだ作品だが、捕われの身となり道先案内人になってしまうという、保安官としては何とも情けない設定からして、ペック以下多彩な共演陣のキャラが、あまり生かされていなかったように記憶している。要は、この作品の目的はすべてクライマックスにあるということ。インディアンの呪いがかかっていた黄金を手にした瞬間から、周囲の巨大な岩壁が次々と崩落。襲いかかる岩盤をかわしながら馬を走らせ脱出を計るスリル。当時のシネラマの大画面に展開されたこの大スペクタクル・ショーは、まさに圧巻のひと言に尽きる。本作が、後の「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」シリーズに、少なからず影響を及ぼしていることは間違いはない。
8点(2003-05-22 11:22:55)(良:1票)
229.  ヘルファイター
これは珍しいJ・ウエインの数少ない現代劇。映画は、火柱を上げる油田にニトロを仕掛け、その爆風で一瞬に鎮火させるという、油田火災専門の男たちの活躍を描いたもの。現代劇とはいえ主な舞台がテキサスということもあって、しかもカウボーイハットで登場するJ・ウエインとくれば、やはりお定まりの酒場での乱闘シーンに代表されるように、作品のトーンは西部劇そのもの。危険を顧みない夫への妻の不信感や、娘と部下との結婚話などといったサイドストーリーもあるが、あくまでも添え物で、後半、ヴェネズエラ革命で生じた油田火災に急行し、戦闘に巻き込まれながらも消火にあたるクライマックスが、やはり最大の見所となっている。全編、チャチな特撮はほとんどなく、まさに本物のスペクタクル映像が大画面に展開され、アンドリュー・V・マクラグレン監督らしい豪快な演出と相俟って、圧倒的なスケールを感じさせられた作品であった。
7点(2003-05-22 01:02:14)
230.  魚が出てきた日
真夏の太陽ギラギラとした地中海を舞台にした核兵器紛失モノ。ギリシャのある島に水爆を搭載した飛行機が墜落したことから、生き残った二人のパイロットと米軍特殊部隊とが、偽装工作で秘密裡に回収処理に向かう。しかし運悪く古代遺跡が発掘されたばっかりに、島は一大観光地となってしまうハメに。映画はその喧騒の中で、必至に奪還しようとする軍部の姿と、なにも知らないまま踊り狂う観光客とが対比されながら、ひたすらコミカルに描かれていく。やがて迎える戦慄の結末には極めて効果的な作劇ではあるが、コミカルな部分が強調され過ぎた感があり、恐怖感もそれほどなく散漫な印象しか残っていない。
7点(2003-05-21 15:40:59)
231.  フリービーとビーン/大乱戦
70年代に大流行したポリス・ムービーの中にあっては異色中の異色作。四六時中喧嘩の絶えない二人の刑事の徹底したハチャメチャ・デタラメぶりが描かれるコメディだが、J・カーンとA・アーキンが大真面目に演じているところがこの作品の狙いであり面白いところ。捜査をしているうちに、逆に殺し屋に狙われるハメとなり、追いつ追われつのまさに“大乱戦”が始まってからは、あたり構わずトイレで二丁拳銃をぶっ放すわ、シースルーのエレベーターでの銃撃戦は始まるわ、凄まじいカーアクションではクラッシュしまくりの、最後は高速道路からビルの窓に突っ込むわで、(これで一般人にけが人が出ないのがご愛嬌でもあるのだが)全編見せ場の連続といった、そのサービス精神には恐れ入る。ラストのオチまでひっくるめて、どこまでも人を食った、しかし愛すべき映画で、ストレス解消には持ってこいの珍品。
8点(2003-05-21 14:50:38)
232.  ビロウ
密閉された逃げ場のない空間としての潜水艦内で起きる恐怖体験。戦闘状態により攻撃を受ける明らかな「見える敵」と、次々に生じる怪奇な現象という「見えざる敵」の双方から襲われる乗組員たちの深層心理を巧みに突いた、D・トゥーヒー監督の新感覚スリラー。いつ爆発するか分からない爆雷が、艦を舐めるようにバウンドしていく恐怖感や、幽霊屋敷と化する艦内での乗組員のパニックぶりには、まさに固唾を飲むという表現が最も相応しい。結局のところ、謎の解明というストーリーの興味よりも、派手さは無いが、繊細かつ畳掛けるようなトゥーヒーのサスペンス演出を堪能するべき作品だと言ったほうがいいかも知れない。
7点(2003-05-18 23:53:47)
233.  愛の狩人
同じM・ニコルズ監督の「卒業」の姉妹編とも言われている本作だが、前者が“青春映画のバイブル”と謳われて、今尚熱い支持を得ているのに比べ、高い完成度ながらそれほどポピュラリティを持ち得ていないのは何故だろうか。(アメリカではともかく、少なくとも日本ではあまりウケなかったように記憶している)物語はひとことで言うと、ジョナサンとサンディという典型的な(当時の)二つのタイプのアメリカ人男性を通して、学生時代から社会人になってからも付いて廻る、性(SEX)と結婚(生活)への願望と幻滅を描いたもの。SEXの道具としてしか女性を愛せない男と、その一方で心の結びつきを大切にしようとする男。映画は彼のどちらにも肩入れすることなく、むしろ二人ともが否定されるかのように、痛々しくそして極めてシニカルな眼差しで描かれていく。ここに当時流行った「アメリカ神話の崩壊」を見てとれ、決して彼らに感情移入する隙を与えず、まさに絶望に突き進んでいくような、かなり辛口の青春ドラマだといえる。果たして彼らに救いはあるのだろうか。しかしこの明朗快活でない作品も、絶妙のキャスティングがひとつの魅力でもあり、またキャンパス・ファッションにも大いなる影響を受けたものだった。
8点(2003-05-18 17:08:43)(良:1票)
234.  夜の大捜査線
60年代のアメリカ。いわゆる黒人が勢力をもたげ始めた頃で、白人と黒人の共学が認められたのもこの時代。平和的人権運動のリーダー・キング牧師が暗殺された同じ年に製作された本作には、黒人に関心を持ち何がしかの後ろめたさを感じる白人たちの姿というものが、色濃く投影されていたように感じる。まさにこの時代に出るべくして出た映画で、これ以降、黒人と白人の立場が逆転したような作品が数多く作られるようになった。そういう意味でもひとつのエポックな作品だったと言える。スーツをパリっと着こなし、頭脳明晰でいかにも都会のエリ-ト刑事という役柄のS・ポワチエの魅力も然ることながら、彼の捜査に対する決定的なレベルの差と人間的な大きさに、当初馬鹿にしていたものの徐々に認めざるを得なくなり、やがて敬意を抱くようになる南部の保安官という難しい役どころを、R・スタイガーが絶妙に演じる姿が、もうひとつの見所となっている。
8点(2003-05-18 15:47:33)
235.  地球爆破作戦
「2001年宇宙の旅」と同時期に誕生した、もうひとつのコンピューター反乱モノ。敵国の核ミサイルの制御監視用に「コロッサス」なるスーパー・コンピューターが米国で製作される一方で、ソ連でも「ガーディアン」と命名された同機能を有するコンピューターが誕生していた。やがてこの二つのコンピューターが自ら意志を持ち始め、互いに反乱を起こして世界を支配してしまおうという怖~いお話し。まさに米ソ冷戦時代だからこそ生まれたような異色SF作だが、人類はその恒久的平和の約束と引き換えにコンピューターに屈するという結末には、映画とはいえ暗澹たる気分になること必至だ。SF映画とは言え、かなりマイナーな作りのため、視覚効果などは期待するべくも無いが、J・サージェント監督の緊迫感溢れる演出で、これぞ大人向けの近未来SFの秀作とだけは間違いなく言える。
8点(2003-05-16 00:29:23)(良:1票)
236.  裸足のイサドラ 《ネタバレ》 
現代舞踏に新風を巻き起こした不世出のダンサー、イサドラ・ダンカンの波乱の半生を綴った作品。彼女は既成概念にとらわれることなく、また虚飾を廃すことで自己主張を貫き通す。その端的な例として挙げられるのが、トゥ・シューズを履かずに踊ること。その大胆かつ野性的なイメージは、情熱のおもむくまま男性遍歴を重ね、やがて未婚の母として生きていくという、時代の異端者としての彼女とだぶる。首に巻かれたスカーフが車輪に巻き込まれて、非業の死を遂げるラストは強烈だが、ヴァネッサ・レッドグレープがイサドラ本人を終始見事に演じきり、カンヌで主演女優賞を獲得している。
8点(2003-05-15 00:21:49)
237.  愛と喝采の日々
70年代後半に輩出された多くの女性の自立を描いた映画の先鞭をつけた同時に、邦題が「愛と○○のナントカ・・・」のハシリともなった作品でもある。S・マクレーンとA・バンクロフトの二大女優の競演が話題ともなり高い評価も受けたが、人生の節々における葛藤と和解という作品そのものの訴求力があまりにも弱く、終盤、彼女たちが取っ組合いの喧嘩をするシーンと、M・バリシニコフとレスリー・ブラウンとのバレー・シーンが印象に残るという程度。H・ロス監督作品では、同時期に公開された「グッバイ・ガール」とかなり落差があるように思う。余談ながら原題の“ターニング・ポイント”という言葉を初めて覚えたのも、この作品からである
7点(2003-05-14 23:40:41)
238.  レッド・ドラゴン(2002)
第3弾ともなるとA・ホプキンスも貫禄十分・余裕綽々でレクター博士を無難にこなしてはいるが、やや凄味に欠けるきらいがある。これは我々観客が見慣れてきているせいもあるのだが、あまり印象に残らないのは何故か。これはE・ノートンやR・ファインズにも言えることだが、熱演の割には影が薄い。サスペンスと言うよりもアクション色が濃い本作が、それなりに見せ場もある割にそういった印象を受けるのも、個々の場面場面が総花的にしか描かれていない為で、要はオールスターキャストが災いしたのではないだろうか。しかしそんな中にあって唯一存在感を示したのが盲目の女性リーバ役のE・ワトソンで、少ない登場シーンながら、その鮮烈な演技で確実に場面をさらっている。さすがのレクター博士も、今回ばかりは彼女に“喰われてしまった”ようだ。
7点(2003-05-09 00:21:47)
239.  ドリームキャッチャー
同じS・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」の4人の少年たちに特殊な予知能力を持たせて、20年後に地球を侵略するエイリアンと対峙させたら・・・という一つのアイデアから誕生したのが本作の大雑把なストーリー・ライン。確かに序盤からのミステリアスな展開には、久々にワクワク・ドキドキ・・・なのだが、話が進むにつれて強引で回りくどい設定ばかりが目に付いて、結末は意外にショボくて極めてありきたりだ。山小屋での恐怖感溢れる密室サスペンスから、一気に「インディペンデンス・デイ」の巨大UFOの攻撃を彷彿とさせる侵略SFへとトーンが変わり、かなり生々しいエイリアンの描写など、それなりに見せ場も用意されてはいるが、肝心の主人公たちの特殊な能力が、ストーリーそのものにどれほど生かされているのかと言った、多くの疑問も感じた作品でもある。
6点(2003-05-05 23:53:24)
240.  シカゴ(2002)
名声を得るならスキャンダルも武器になる、喧騒と退廃漂う大都会。シカゴという都市やその時代背景を知っていれば、この作品の面白さをより深く理解できたかもしれない。しかしそんなことを抜きにしても、ロキシーとヴェルマが激しく火花を散らす、刺激的かつ心地良いこの華麗なる夢の世界に、興奮せずにはいられない。他の出演作では決して見られない彼女たちの生半可でないパワフルでダイナミックな歌と踊りには敬服してしまう。まさにプロの役者としての心意気を見た思いだ。ただ、こういった作品にしては上映時間が少々短く、個々の人物の描き込みが不足気味で、丁々発止なストーリー展開も(とくに終盤)物足らなさを覚える。これは他の人も指摘されているように、やはり舞台と映画との違いにほかならない。惜しむらくはB・フォッシー自身で映画化して欲しかった。
8点(2003-05-05 17:53:53)
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