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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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221.  ナバロンの要塞 《ネタバレ》 
   えっ?なぜギリシャ??と観てゆくと、召集されたのは山登りのプロ(苦笑)  最近気になって選んでいるグレゴリー・ベックが主役なのですが、  山登りのプロというより営業マンのようないでたち(そのギャップが狙いかも)  キース・マロリーという役名を他の映画の中でも聞いた覚えがあるのです。  いやぁ、今回も難しい役ですがこの人の役は善悪関係なく実直ですね。  ところがさらに食わせ物がたくさんいてて役者の演技を見るのも楽しいです。  あ、こりゃあうまいわと特に感心したのが、ミラー伍長役のデヴィッド・ニーヴン。  後半からの変わりようが本当にうまいです。とても自然です。  変わるきっかけ(ここら心理サスペンスで面白い)の原因が、  アンソニー・クエイルのケガなのですが・・  この人は「アラビアのロレンス」でロレンスの上司役(いい人)なのですぐわかる。  そして同じく同作品に出ていたかなり濃いアウダ・アブダイ役(盗賊)をやっていた、  アンソニー・クインは私はわかるのにちょっと時間がかかったなぁ(苦笑)  ロレンスでは付け鼻の特殊メイクでしたのと、藤田まこと似なんですよ~(いやほんと)  役者は揃っているし人間関係もきっちり描かれているし、  戦争映画なのにスパイ映画であり(彼らの任務はスパイそのもの)  娯楽冒険ものとして観ても満足できますよ。     インディジョーンズシリーズが大好きなのですが、  私はスピルバーグのあるアイディアに感心し真似をして8mm撮影で、  自作冒険映画を撮っていたものです。  それはインディが旅する映像に飛行機の地図上の線を重ねる手法。  これがえらく気に入ってて透明の下敷きにマジックで線を引いて、  重ねて編集して遊んでいました。  まさかこの映画でそのネタが出てくるとは!  映像に地図を重ねるアイディアはこちらが先だったんだ(なんか嬉しい)  こういう発見があるから昔の映画を観るのですよ。  昔の映画を観てる人はその逆なのでしょうね。  この方法はたぶん他の映画でも使われているかもしれないですね。  いやぁ今度は久々にインディジョーンズが観たくなった。    「将軍たちの夜」という戦争映画がほしくてボックスを買った中に、  この作品の続編でハリソン・フォード主演の「ナバロンの嵐」がありました。  続編とわかりまた観てみようかなと・・ 
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 13:03:35)
222.  エクソシスト ビギニング 《ネタバレ》 
なかなか借りれなくて期待したわりには怖くなかったです。  大きな理由はやっぱり・・メリン神父が私のイメージと違うということですね。  どうも明るく健康的に見えて太ったアメリカのパパみたいな・・  がんばれベアーズに出てそうな感じで元の1のメリン神父と違う・・  同じ俳優を使うことはまず無理ですが、  もうちょっとやせて背の高い紳士のような記憶があるのです。  除霊シーンも1、2、3と比べても怖くないしまず品も感じられず。  あと演出というかカメラが28日後や最近のゾンビシリーズにあるような、  サブリミナル&ズームの多用で見ていて飽きがきました。  音が大きいのでまずそれに慣れるとシーンは予想され怖くないのです。  アイディアはまあよかったですね。  弱みに付け込む悪魔はシリーズ定番で今回も変わらず、  今回はナチスの残虐シーンのトラウマですが昔の歴史モノにあるパターンです。  墓のアイディアならクリムゾンリバーのほうが面白かった。  よかったのはやはり私が好きなインディジョーンズに後半になるところ(爆)  あとから建てられた教会の謎、ここらはなんか既存の宗教映画が入っていますね。  観ていてなんとなく作られた変な教会の世界に入れたのも、  イスラム、キリスト、ユダヤと宗教映画を見てきたおかげかも(爆)  ホラー映画を楽しむために今のところ宗教映画を観てる私(おろかな奴)  手首に数字の刺青や、あとから建てられた教会には逆さイエスとか、  まあ考えれば色々想像できるのですが一貫性もなく、  この作品にはさほど意味はないんだと思いました。  それでも楽しめたのはやはり元のエクソシストがよかったから。  このシリーズで神父は何人死んだのでしょうか??  この4は1の前の話なんですよね。  まるでホラー界のSWではないでしょうか(苦笑)  死霊のはらわたはホラー界のバック・トゥ・ザ・フューチャーで・・  エクソシスト2は脚本的に邪道ですからまとめてみると、  この4が1の謎だから一番古いお話で、  4でメリンの過去の話で、1で少女に辿りつきメリンを呼び出した悪魔。  3で犠牲になったメリンはもう出せないからカラス神父を生かすと。  復活させて最後の対決をさせる最終章となるのです。  順番としては、4、1、3です。  なのでこの作品の最大のテーマは1の謎解きです。  
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 13:00:22)
223.  タイム・アフター・タイム 《ネタバレ》 
    H・G・ウェルズはSF作家として有名ですが実は本当にタイムマシンを作っちゃった。  しかもそのタイムマシンのおかげで切り裂きジャックを未来に逃がすことになる。  消えたジャックを追いかけて未来に旅するウェルズ。  そこで出会う女性がまた面白いことに、  のちのバック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクの恋人役だった、  M・スティーンバージェンなのですから!  未来で上映中の映画がエクソシスト4というのも面白い。  私は偶然にもこの作品のすぐ前にエクソシストビギニングを観たのですが(4ですよ)  おお~!なんたる偶然な観賞とびっくりでした(笑)  しかもビギニングでユダヤの手首に数字の場面が出てきたのですが、  この作品でも出てきたので(質屋のおやじの手首です)面白かった。  ウェルズは社会主義者でユートピアを夢みていました。  だから第一次や第二次世界大戦も信じられません。  女性とのやりとりで戦争のことが話題になり、  覚えたての「第二次のころかい?」と聞くのですが、  「そんなに年いってないわよ、ベトナム戦争よ」  ここおかしいです。そりゃ知らない設定なんだから当たり前なんだけど。  他の役者も演技がおもしろいけどM・マクダウェル(時計じかけのオレンジ)が、  普通にお堅い真面目な役なのがかえって面白い。  ここまでコメディが面白い時代錯誤ネタで笑えるのはお得。  コメディだけじゃなくサスペンスも楽しめます。  切り裂きジャックに彼女が殺されることは未来の新聞でわかってしまう。  さてどうやってそれを変えるか?  後半はちょっとセンチな気分にさせてくれてホロリとしますよ。   音楽がまた壮大で派手で気になったのですが、  音楽製作がミクロス・ローザがキング・オブ・キングスやベン・ハーの人とわかり、  これまた壮大なSFで万人受けはしないなぁと感心(爆)  しかし観れば観るほどバック・トゥ・ザ・フューチャーに激似な作品ですが、  こちらのほうが6年も前なのです。  向こうの方が売れたのはおそらく誰にでもが感情移入できる、  普遍的で大衆的なテーマだからなのとCG演出の素晴らしさや映画の完璧さでしょう。  タイム・アフター・タイムは大人のそれもSFの(原作者とか)ファンに受ける、  とてもマニアックでいてよく練られた夢物語なのです。    
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 12:57:20)
224.  ラ・マンチャの男 《ネタバレ》 
 脚本から演出、そして一番は役者の演技・・完璧な映画です。  マイナス要素があるとすればジャンルがやはり合わないくらいです。  完璧な映画の他に評価したいのは、  シリアスで哲学的な作品をコミカルでもの哀しい作品にしたこと。   これを2次元で舞台劇にしているアイディアがいい。    純粋すぎて想像の旅に出るキホーテとサンチョ。  サンチョは現実をわかっていながらキホーテが好きだからついてゆく。  最期のシーンでは残酷にも自分が現実逃避のただの老人だったと気づくキホーテ。  もしかしたら年齢とか関係なく現実から逃れたくて夢に生きようとする人なら、  感動して共感か違和感を感じるかもしれません。  たとえ学生でもこの老人と自分は同じだと悟るかもしれないし、  本当の老人ならまさに自分もそうなりたいとさえ思うかもしれない。  ラストも秀悦で刑務所のシーンに戻り、  宗教裁判を受けるキホーテたちを受刑者たち(つまりこの劇の登場人物たち)が、  歌で見送るのですがそこで切るようにエンディングになりわれに返ります。  何が言いたいんだ・・それからかなり考えます。  夢を持った男の悲劇なら夢など持たずに現実に生きればいいじゃあないか。  でも最期の幸せそうな顔を見てごらん。  彼は現実の世界には生きられないんだ・・  お供のサンチョは現実をわかっていながらそんなキホーテについていった・・  この映画の表のあらすじの裏にある何かはわかるけれど、  共感し感動ができるような自分でもない・・  これは実際あらすじだけで解釈できる世界ではありません。  映画のあとで考えに浸りたいそんな気持ちのときもあるでしょう。  これから秋の夜長にぴったりな見やすいミュージカルです。  松本幸四郎さんが舞台記録を持つと説明しましたが、  つながりで「王様のレストラン」の三谷監督は同ドラマや他のドラマでも、  この映画の中でのあるシーンをナゾナゾとして使っています。  (向こうから頭の上に洗面器をかぶっている人がいます。なぜそんなものを?)  そんな感じのナゾナゾでしたが答えは次回とか言って教えてくれず・・  この映画の中に出てきますよ(苦笑)  なかなか三谷監督お茶目ですね。  気になっててたまらなかった方ぜひこの映画をお勧めします。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:52:38)
225.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
   最初からエクソシストしていますね(笑)  なんでみんな砂漠で発掘するのよ~(今回のは発掘とは言わないが)    内面まで描けているように見えて私には伝わりませんでした。  自殺がいけないことと禁煙しなければあの世に行けるという映画としか伝わらず・・  サタンの都合よく「自己犠牲・・」と言う主人公が地獄に行けなかったところとか、  双子の片割れがどうのこうのというよくあるストーリーは大変わかりやすく、  しかもそれなのに観終えたあと記憶に残らないというのはどういうことなのか??  わざわざ話をわかりにくく演出するほうに力を入れて、  心理描写などを観客に考えさせてくれていなかったり・・  全く怖くはないエクソシストとは別のエクソシスト2に一番似てるんじゃあないかな?  あれは砂漠から始まるし昆虫の群れの使い方も似てるしで・・  しかしこちらのほうが人間のトラウマは(だからエクソシストなんですが)  よく描けています・・(私に共感できないだけで)  観ている最中に主人公に違和感を感じてきて、  この役はR・デニーロみたいなハードボイルドな疲れた役者がいいと。  でもさらに後半に近づくとかなり体育会的なひつこい描写が続き、  やはりこの映画は濃すぎるからキアヌしかいないかと納得。  最初から主人公を神父として描いてくれればついてゆけたんですが・・  まんまエクソシストになっても主人公が神父でもかまわないと思うけど。  逆に若い神父が活躍する作品ってないから珍しいし。  アメコミが元という設定からか漫画そのものみたいなんですが、  正直アメコミ映画はスパイダーマンは好きですが苦手な方です。   双子やラストの大御所現れ解決ってのはまさにファンタジー・アメコミ・・  エクソシスト+丹波哲郎の世界+エンド・オブ・ディズみたいな・・  日本の漫画にもありそうなネタでした。  ロープを使ったりあの世の世界に行くシーンなどは、  作品は違えどポルターガイストも思い出しました。  登場人物でよかったのはガブリエルです。   一瞬ケイト・ブランシェットかと思いましたがティルダ・スウィントンという人なんですね。  キアヌのファンか宗教ファンタジーが好きな方にお勧め。  私はちなみにマトリックスも観ていませんので似ているかは言えません。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:49:43)
226.  ファイナル・カウントダウン 《ネタバレ》 
設定が面白くてまあまあ楽しめたんですが、  まるで軍オタ映画のようになってしまい肝心のなにかが欠けていた。  かなりもったいない映画で、リメイクの必然性があります。  っていうかリメイクしてください~!!こういうの無条件でスピルバーグが得意でしょう?  1941のようにしろとは言わないが(あれは長すぎなコメディ)  あれだけ戦闘機を撮るのがうまいんだから撮ってほしい・・  リメイクするとしたら俳優はマイケル・ダグラス&チャーリー・シーン(爆)    さてこの作品はまるで軍の宣伝映画でも見ている錯覚を覚えるほど、  戦闘機や空母のシーンがこれでもかと丁寧に時間を割いて映されます。  最初は「おお・・」と感心していたのですがあまりにひつこいので飽きてきて、  なんかストーリーとあまり関係ないくらい入れてるよなぁ・・と。  戦闘機や空母が好きな方は必見する価値はあります(爆)  あまりにひつこくも美しい戦闘機の飛んでるお姿(もっと多いんですが)  設定が1980年のものですよ。  ・・「戦国自衛隊」という角川映画、出来は悪かったけれども、  私は自衛隊のあり方や人間ドラマも描けていて気に入っていました。  この作品にはそのなにかが足りないと思います。  もちろんハリウッド映画ですから出来は数段いいんですが・・  何かとはなんなのか・・それもわからない娯楽作。  惜しいですねぇ。アイディアがよいだけに。  やはり日本人の目で観るからなのかなぁ・・  あの日本人の描き方はひどいなぁ。ディアフタートゥモロー以上ですよ。  さらにこの時代の1941年度版の日本軍の戦闘機が登場。  こ、この差は一体・・  未来から来た設定の1980年のアメリカ戦闘機は別として、  アメリカの1941年の戦闘機も登場させろ~不公平だと思いました(笑)  いや、登場などさせたらば話しが変になるのですが・・  でもアメリカの戦闘機のひつこいくらいの映像とこの日本軍の戦闘機・・(哀)  ちなみに軍ものには詳しくないので日本の戦闘機の名前は知らないですよ~  
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 12:45:02)
227.  ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 《ネタバレ》 
今回の「ツインピークス劇場版」は正解です。 なんともいえない怪しい重苦しさがある世界と、 そこがなぜか心地よいとさえ感じる演出は最近ホラー慣れしたせいかも。 ローラ・パーマーがどういう人かもわかったし彼女の家庭やおおまかな謎は楽しめた。 これでテレビ版を遅まきながら見ることが出来ます。 当時はかなりはやったそうで海外ツアーなどもあったそうですね。 興味がなかったのでなんのことやらわからなかったし、 カイルがそれで有名になったからといってもリンチ監督の世界が当時は理解できず。 砂の惑星がまあまあよかったのと(個人的にはストレイトストーリーはイマイチ) 普通のホラーサスペンスはもう見飽きたので違う手法のが観たくなったこと。 そう、精神にくるようなホラーで、それでいて刑事が出てきたりとかサスペンスタッチの、 まさに今さらなんですが観たくなったんですよね~ あと、死体や殺しのシーンに品というのはおかしいけど美がほしいのも。 内容はまたテレビドラマを1本づつ借りてから紹介しますが、 映像&演出は私は好きかも知れないです。 キューブリックの世界が苦手なほうなんですが、 もしかしたらリンチは合うかもしれません。 なぜならキューブリックの製作者だけわかる想像美より、 リンチの捲るように丁寧な想像美のほうがわかりやすいかもしれない。 これもまだ全作見たわけではありませんが・・ そのまんま切り取って飾りたいくらい粋な場面がある。 アングルも極端で写真的な映像美です。 まあホラー好きの私はカメラワークが自分に合うかどうかが問題ですから。 この作品はテレビ版を見た人なら面白くないかもしれない、 ダイジェストみたいなものですが私は興味を持てました。 サム・ライミが動くカメラワークならリンチは動きを止めるカメラワーク。 スピルバーグは?動きを予想させるカメラワークですかね。 音楽は砂の惑星っぽいどこか湿った陰湿ホラーっぽい(爆) なかなか怖そうなので音を大きくして観ましたよ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-23 12:42:48)
228.  キッド(2000) 《ネタバレ》 
かわいい映画ですね!  最初は「そんなアホな」と映画の世界に入っていけなかったのですが、  ブルース・ウィリスが子役と息のあったコメディをするシーンが面白く、  たいくつもせずに観ていましたらば・・  ああこれは自分探しのトラウマ映画なんだなぁと真剣に見出しました。  音楽がバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな感じで、  しかも内容もよく似ているんですよ。  最期の方ではまた・・感動しちゃって泣けました。  ただしちょっと子供向けすぎな感がありました。  よくも悪くもディズニーだなぁと。  あともう少し押しがほしかったかな・・  でも全体的にライトでコミカルでさほど重くなくていいです。  特によかったエピソードが(ブルースの目の痙攣のワケ)ですね。  犬を飼わなくなったわけもいいです。  ラストのどんでん返しがなければこの映画はまた違ってきます。  おそらく私的にこのラストがないとただのファンタジーで終わります。  あのファミレスからのシーンはなかなか面白いですよ。  この映画だからできる発想にはついていけないんですが、  それでも許せますね~!  バック・トゥ・ザ・フューチャー(特に後半)とE.T.(まあ子供の自転車のシーンですが)と、  合わせた現代版自分探しファンタジーです。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 12:39:06)
229.  ワイルドバンチ 《ネタバレ》 
 ・・どうやら本物の(当たり前だ)西部劇のようです。  でも不思議とそんなに古くさく感じなかった。  なぜなんだろうか。  たぶん演出に全く違和感がないからでしょうか。  私だけ違う感覚なのかもしれないけれども・・  この映画の中で一番の見せ所と私は思う冒頭の強盗シーン、  「ソードフィッシュ」に似ていないですか??  終わって即ソードフィッシュと見比べましたが時代が全然違うのですが、  この冒頭のシーンはかっこいいと思いました。  いや、強盗や殺しでかっこいいというのも変ですが、  殺しのシーンはうまいんだなぁ・・タイミングというか。  スローの入れ方やセリフの間合いとか最近のギャングものは影響受けてると。  登場人物が大変多くて2枚組みの1枚目ではまだついていきかねていました。  強盗シーンから始まりこの一味を逃したことで、  保安官はグループの元仲間だった男をおどし(監獄へ返すと)一味を捕まえろと命令。  強盗グループが主役みたいなのですが、  メキシコに渡りある土地で将軍に武器を調達することを命じられます。  アパッチ将軍率いるその土地にはたびたび襲われますが、  武器がちょろくいつも相手に負けているのです。  武器を輸送列車から奪うシーンは迫力なので劇場で当時観られた方は楽しめたでしょう。  橋が落ちるシーンも見事でしたがさらに古い作品で「アラビアのロレンス」を観たら・・  こういう面白いアクションもロレンスを超えられないなぁ・・  ただ、内容自体は面白いし何回か観られる作品だと思います。  ただ略奪して殺しあう映画でもありませんしメロドラマもないです。  本当は一番の見せ所かもしれないラストの惨殺シーンは合わなかった。  ひつこすぎる~(苦笑)戦争映画かと思いました。  登場人物それぞれに面白いあだ名がついておりこれもややこしい。  鉄道、バイク、う~んたくさん出て来すぎるんですが、覚えれば面白いかも。  たぶん何回か観るとまた評価があがる映画だと思います。  何回か観られるとも思いますよ。  強盗グループが主役のようですが私はなぜか一味を追う元仲間が気になって・・  このグループは捕まえるためにあとから追う役なのに地味でみすぼらしい。  それが逆に気になって面白いんですよ。  時間も長いのでレンタルで観て気に入ったらどうしょうかなとも思っています。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:29:33)
230.  渚にて 《ネタバレ》 
まず、この作品が作られた時代を考慮して、  地球崩壊SFのさきがけとなった作品ということを考えてください。  古い作品なのでモノクロでスペクタクルなシーンもありません。  物語は、冒頭からいきなり世界の終わりを告げられ、  最期の楽園と化した普通の人々の暮らしがいつものように始まります。  作品により共感しやすくしたい方には、  シドニー・ルメットの未知への飛行 を合わせて観る事をお勧めします。  未知への飛行(全く本作に関連はないが私は関連させてみた)をまだ未見の方は想像で、  第三次次世界大戦後、生き残った人類がいる国はオーストラリアだけと考えてください。  合衆国は全滅しましたがまだ生存者が残っているかもしれません。  わずかな望みも持ちながらアメリカ艦長G・ペック(今のところ観た作品で一番かな)は、  オーストラリアでつかの間の休日を過ごしある女性を紹介されます。  アメリカ人の主人公にはすでに家族はいません。  それでも恋には落ちないのですが、徐々に打ち解けていくのです。  このふたりと紹介した若い夫婦がほとんどでづっぱりです。  若い夫婦の妻は出産したてでこの世の終焉にウツ状態です。  5ヵ月後には最期まで残ったオーストラリアも終わると予想されていました。  夫は昇進し主人公とともに原子力潜水艦に乗り、汚染の調査をするのですが・・  望みの北極圏さえすでに汚染レベルは高く、  当然全滅したサンフランシスコにも寄ります。  乗組員のひとりが空になった廃墟に降り立ち泳いで逃げます。  「死ぬときは故郷で」日本から出たことがない私には理解できなかった。  生まれた国であろうとも生存者はいないのだから・・  それならば生きている人たちと一緒にいた方が心強いと思うのですが・・  それを強く感じたのが死体描写が全くないということです。  死体が街にあれば死体でも家族と一緒にいられる。  生まれた土地に帰る気持ちはわからなくはない。 けれども空になった街、死体はどこへ・・?  犬は死ぬときにうちに帰るように人間もベットだと言うのですから、  みんなうちにこもってそのときを待ったのでしょう・・  「28日後・・」を思い出しました。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-23 12:27:26)
231.  コクーン2/遥かなる地球 《ネタバレ》 
この作品の後半は反則です!  途中まで観ててもう同じパターンなので飽きたところに、  あの首筋のハートのあざの女性・・  こういうのには弱いんだなぁ・・  「どこかで会った?」この世界観は筒井康隆の時をかける少女。  そして延々とタイトルロールでスタッフの字の背景で流れる、  1からの思い出シーンのダイジェスト・・  聞くだけで感動し癒されるジェームズ・ホーナー(ジョン・ウィリアムスSF版か)  ここらはそれまでのつまらなさを忘れ良い映画だったと錯覚させます。  1とテーマ自体は似ているのですが、  私が勝手に期待していた、宇宙から地球人を助けるため帰還したか、  残った意固地な妻に先立たれた老人が助けに行くと勝手に思っていました。  でもただ・・繭(コクーン)救出の目的だったのですね。  SFXも前回よりパワーアップした宇宙人が見られるんですが、  光に包まれた人間型の美しい宇宙人はやはり苦手。  今回はどちらかといえば前回よりもいっそう話が「E.T.」になっております。  老いと命がテーマなのは成功していますが、  やはり1には及びませんでした。  ばあちゃんはプリティウーマンになってショッピングにパーティに大忙しだし。  残された孫に会うじいちゃん、この孫の少年はかわいい。 
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-11 11:45:26)
232.  クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち 《ネタバレ》 
 何が面白かったというと最期の晩餐やら12使徒やらアイテムちりばめて、  しかもナチが黒幕(1でもでしたね・・)パターンは昔から変わらないんだけれど、  イエスそっくりの男を初め使徒がみんな職業から名前まで同じ。  このカルト集団の最期の晩餐の写真など全く怖いよりおかしくて、  全編恐怖感全くなしで逆に安心して観られる娯楽作に仕上がっています。  カルトホラーサスペンスを期待した人には大いに不満でしょうが、  私も少なからずその期待はしていましたが・・  どう考えたってそんなに揃えすぎたらコメディでしょうと切り替えました。  1にもいえることですが説明不足はテンポ上仕方ないにしても、  もうちょっとせめて120分くらいにしてほしいですね。    この作品は1でもそうでしたが、とにかく主役の刑事がマヌケ!  それがいらいらするのですがまた魅力なのかもしれませんね。  今回もストーリーに置いていかれる刑事たちは演技なのでしょうが天然ぽくていい。  レノの相手役はほとんどの人がよいと言うけれど前の人がいいなぁ・・  私はクリストファー・リーみたいなまるで中世の貴族のような悪役は好きなのですが、  彼はなんか最近特に不遇な役が多いんですよね。  ロードオブザリングではまだ活躍していたけれど、  特にSW3・・あれは哀しい!なんなのあの役は・・(でもパルパティーンも好きだから仕方ないか)  1941で海に放り込まれたドイツ兵もひどかったけど(なぜドイツ人ばかりまわってくるのだ)  今作の彼の最期は理解不可能!これが大いに不満なマイナス。  あれはただ観念しただけなのか??本当に説明不足で疑問。  とにかく面白い後半は今で言うナショナルトレジャー、伝説のインディジョーンズ映画です。  ここまできたらちらっとでてきたトロッコ列車みたいなのを使ってほしかったり・・  元気でいこうファイトいっぱ~つ!?みたいなナチのドリンク・・  あれはうけましたよ。やはりこれコメディです。このノリに遅れてはいけない(笑)  
[DVD(吹替)] 6点(2005-09-11 11:44:20)
233.  水爆と深海の怪物 《ネタバレ》 
ガーン!見事に面白くない・・  単なるパニック怪獣映画と思っていたのに、  メロドラマがたいくつで途中で寝てしまいました・・  終わってまた途中から見直しましたが、タコの怪物はよかった。  暴れまわるさまは爽快ですがやはり私には昔の階級恋愛は合わない。  日本での上映は短い本編のさらに短い半分近くに短縮されているそう。  恋愛ドラマが消されてるのなら買ってもいいかな?  ただし500円の1コインってシリーズなら。  そのくらい観てて苦痛でした。  タコ怪獣は最初から出してほしい。  こういう映画のリメイクはないのかなぁ?  これやっぱりカラーでしょう・・  白黒ではつまらないですし・・   あんなにでかいタコならいくらタコ焼きができるのだろうか・・  個人的にタコやイカやエビは大好きなのです。  レイ・ハリーハウゼンもカラー映画になると面白いですので・・ 
[DVD(字幕)] 3点(2005-09-11 11:41:02)
234.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
逃げまどう人々があの描写では人事だととれてしまいます。 「宇宙戦争」を3回も観にいったから言うのではありません。 今カトリーナでアメリカは大変なことになっています。 この映画と比べなくても現状は予想できるのではないでしょうか。 もちろん阪神淡路大震災のように世界中にお手本として言われているのが日本です。 が・・他民族国家のアメリカが主役の映画、普通に考えてもみんな善人というのはおかしい。 パニック映画のある責任としては災害時にひとはどういう行動を取るかということも描くべき。 そんな暇はないくらい津波や雹は速かったかもしれませんが、 避難地などどこででもそういう描写は出せたと思います。 暴徒を描けとは言いませんがパニックになった分別のないひと、 そういうひとも出さないとただ映像が美しいだけの神から見た映画となってしまう。 避難地から大移動するひとと残るひとなどを見ると聖書そのものです。 昔の「地球最後の日」くらいでも先を争う人々は描けていました。 書物を燃やすシーンなどは過去のSF映画でとてもいい作品があります。 「華氏451」は映像的には地味かもしれませんがある意味怖い映画です。 私はこの映画で1番の見せ場は津波でも氷漬けでもなくここだと思いました。 それは、タクシーやバスがゆっくりと水かさが増す道に浸かってゆくシーン。 あそこは怖いと思いましたよ。 タクシーのホイルハウスから窓・・やがてバスまで漬かってゆく時間が怖いです。 気に入らないなぁと思ったところを付け加えれば、 大統領の演説シーンです。 字幕のせいもあるのかもしれないので誤訳でしたらお詫びしますが・・ アメリカ国境からメキシコに大移動したアメリカ人たちを迎え入れたメキシコ。 そのことを賛美しているのでしょうが、「発展途上国が手をさしのべてくれた」 みたいな字幕ではなかったでしょうか。 もうちょっと言い方があると思うのですが、これが直訳だととても悲しいです。       
[DVD(字幕)] 4点(2005-09-11 11:38:32)
235.  エクソシスト3(1990) 《ネタバレ》 
全く惜しい作品ですよこれは・・  ホラー慣れしている私は期待もあり「来るなら来てみろ~!?」みたいにかまえていましたが、  正直怖いシーンがあったのです。それも異様な怖さです。  刑事の夢のシーンですが・・未知との遭遇かと思いましたよ(苦笑)  天国行きの列車って・・しかも列車なのに空港時刻表みたいなのが現れて(字幕間違いですね!)  おかしいよ字幕・・死んだ人が笑顔でうろうろしてるんですよ・・シュールな怖さでした。  しかも次に死ぬ予定の人がそこにいてるし・・  脚本家が監督してただけあってこういうわけがわからない世界は逆にわかりやすい。  普通のホラーではなく変な世界を描いていますので貴重かもしれません。  カメラワークが凝りに凝っていてわけのわからないような演出も多いのですが、  言いたいことはすごくそれでもわかるのです。  でもそれを説明するとなると難しいですねぇ・・  別作品の2のほうがわかりやすく上手に解釈しておいしい1の除霊シーンに繋げていたし。  これはカラス神父の救済のドラマと取るしかないでしょう。  ラストにはあえて触れませんが、この原作者である監督は実はカラスこそ主役だと。  1でもそうでした。少女の過激な演出がうけてヒットしたのですが本当の主役はカラスです。  私は2で全くカラスが使われず(カラスという名が登場しないのだから)  この3のビデオパッケージを見てカラス登場に見たくなったのです。  死んだはずのカラスが登場すること自体ストーリーが読めるのですが、  作者が本当に1から伝えたかったことがなんなのかがわかりすぎるくらいわかる。  わかるからカラスの優しかったところや弱さを出してほしかった。  この描き方では言いたいことは伝わっても映像が悪魔の復讐ばかりじゃあないですか。  それも人間の弱さにつけ込む悪魔のいやらしさを、  またカラスを使ってしかも病院の精神病棟(母が精神的に死んだ原因の)とは、  あまりにも伝えたかったことの真意が1にも増して悪い。  その不快感があまり伝わらず演出が派手なので怖さ優先で作られている。  私が求めているのは映像的な怖さよりも心の怖さの演出です。  それがかなり減点かなぁ・・  でもそのはがゆさがよくわかるので保存版にしておきます。  次回は監督ではなく面白い脚本をまた書いてほしいですね。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-11 11:33:45)
236.  オーメン2/ダミアン 《ネタバレ》 
1があまり面白くなかったので期待したんですが・・  観てみると1のほうが俳優がよかったのとオカルト色が強くまだよかった・・  ところでこの作品ってそんなに古い映画ではないのですが、  車のシーンは合成なんでしょうか・・  窓の外の景色が合成みたいな感じに見えて仕方なかったので、  え~??50年代の映画ですかぁ?とびっくりしてしまいました。  あと1のときも思ったのですがセットだとわかるような場面が多すぎます。  最近の映画はもちろんセットも多いけれどわからなく技術でカバーしている。  でもこれは同時期のエクソシストなどのホラー映画と比べるとわかるのが多い。  特に冒頭の遺跡シーンなど(1では特典でセットだと言ってました)わかるって・・  惨殺シーンも1のほうがよかったかな。  演出に品がありません。殺しのシーンだけ近代的なのはいただけない。  それでもエクソシスト2よりは点がいいのは家族の中でのダミアンがあるから。  ママまでああなってしまっては3はどうなるのでしょうか??  3も私は観ないといけないのかなぁ(と飽きてきたのですが)   どうしてもわからないところがあるのですよ。  それは2だと思っていたけど違ってたから・・  そのシーンとは・・車か馬車が男をはねて首が転がる(たぶん)  で、ダミアンは黒いスーツを着てて笑っている。  それと空に666の字が浮かぶんですがこのシーンってなんなんでしょう。  もしかしたら借りたDVDにはない特別版とかノーカット版なのかなぁ??    今回は1で出てきた黒い犬はほとんど出てこず、  黒いカラスが頻繁に現れてまるで「鳥」のっようですが、  私は最初から鳥でもよかったなぁと思うくらいです。  山犬という字幕が出るたびに怖くなくなるのです。  悪魔の化身ということで犬は実際に聖書に出てきたとしても、  犬・・怖くないからなぁ(苦笑)  まあこの映画で最高によいのは音楽ですよ(1でもそうでしたが)  観たことがない人でも気になる音楽ですね。 
[DVD(字幕)] 4点(2005-09-11 11:28:46)
237.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 
ペキンパー作品の第1鑑賞にこの作品を選んでしまったからか、  実に暗いシリアスな映画でした・・  こちらは題どおり戦争映画です。  同じ暗いバイオレンス映画ならば背景が明確なジャンルにしたかったなぁ。  憎しみの背景が戦争や差別なら共感できなくてもわかるものってあるのですが、  これは非暴力主義者のD・ホフマンなのです。  見ていていらいらするくらいの平和主義なのです。  このことなかれ主義なホフマンが「パニックルーム」と化した後半、  我慢の限界がブチ切れ報復してゆくのですが・・  陶酔さえ浮かべるエンディングに後味はよくはありません。  でもやつらはやっつけたじゃあないか!  という問題でもないというのがこの映画の言いたいことなんですが、  最初は報復もアクションが派手で面白かったのですが、  ちょっと長すぎる気がしないでもありません。  「二十日鼠と人間」のように1発でケリをつけて後味の悪さに考え込む映画もあります。  ここまでアクション過多にするともうほとんど戦争です。  わが家が戦場と化した疑似体験をし帰る場所をなくしてしまったのです。  普通のひとが本能に目覚めるさまは「ファイトクラブ」のほうがわかりやすい。  「時計じかけのオレンジ」も同じです。  ひとはどこまでひとになれるのか、「タクシードライバー」にも似ています。  田舎が舞台で真面目すぎる主人公が迫害を受けるということで、  「アラバマ物語」にも似ていますが・・(私はわらの犬のほうがいい)  ねちねちと進んでゆくホフマン夫婦迫害の手は、  最期で一気に爆発して報復して後味の悪さが味わえる・・  と思って観ていたのですがなんかあっさりしちゃった。  どうして「天国と地獄」のような後味の悪さがなかったのか。  まああそこまで後味が悪い映画ではなかったことが救い(天国と地獄は最高ですが)  ここまでやるかぁ~というバイオレンス過多は、  タランティーノの描写が軽く思えるような重さはありました。  後半はパニックホラーが終わったあとみたいな感じで・・  少し傾いた構図、スローモーション、止まるくらいゆっくりしたフラッシュバック、  スピード感あるアクション・・とまあ、私的にはデ・パルマやジョン・ウーに近いと思う。    
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-11 11:27:40)
238.  第七の予言 《ネタバレ》 
 いったい何が始まるのかと砂漠のシーンでは期待したのですが・・  あ、こういう始まりってまるで「エクソシスト」「オーメン」でしたね。  で、オカルトものではないんだなと理解して進んでゆくのですが、  主役のデミ・ムーアに神秘性が今ひとつ感じられず、  私の中では普通の妊婦さんというイメージで終わってしまいました。  本物の妊婦裸婦を見せなくてもなぁ・・  見せるんならもっと作品も負けないくらいにしてほしいものです。  彼女のシーンに変わってから現実的な現代劇になってしまい、  冒頭の砂漠や元ソドムの村が凍るシーンはよかっただけに・・  娯楽性というと内容は全然違いますが「クリムゾンリバー」のほうが面白い。  旧約聖書から説いていくのなら全てそれで通してラストで新約にしてくれれば、  新たなる救世主誕生とわかりやすい感動作になったかもしれませんが、  いきなり新約の解釈に変わられても聖書なれしていない私はわかりません。  途中から語り部のように少年がでてきて調べてくれるのですが、  「新約聖書はわからない」とか言うからもっともだと思いましたが(苦笑)    なぜここで十字架をださないのかなぁとまた余計に考えたりと・・   SW3のナタリー・ポートマンかと思いましたよ(爆)  SWはSFであり神も悪魔もOKな自由で壮大な世界観があるわけですから・・  この映画にはサスペンススリラーまたはホラーというジャンルゆえに、  練りに練った脚本と演出も必要なわけでして、  面白そうな題名とは裏腹に非常にカルトなわかるひとだけにしかわからない世界、  わからないひとには全く面白くない作品となったわけです。  ただし気になってあとで調べてみてもはて?と思えるこじつけも多く、  主役を神父(となってはいますが実は違う)にしてもっとその哀しさを描いていれば、  なぜこの神父は生きながらえているのか何のためにと盛り上がるのでは?  そして後半その謎が少年とデミとイエス役(なのでしょうか??)が同時に解いたところに、  結末の感動に繋がると思うのですが・・  
[DVD(字幕)] 3点(2005-09-11 11:24:59)
239.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
まさにホラ話のファンタジーを聞かされている観客と息子はおんなじなんです。  また始まった、どこまでが嘘なのか、恥ずかしすぎるよその展開は~と、  やや引き気味で観ていた私は途中でそれはこの息子なんじゃないかと・・  父の若いころを地味だと(人畜無害とまで思えば言い過ぎか)思い込んでいた私は、  その役者が実はオビ=ワンでもないムーランルージュの男でもない、  ただの普通のそして実に爽やかな往年のあくまでも普通の夢物語の俳優かもと思いました。  ユアン・マクレガーってこんなにかっこよかったんだ!?   そんな普通の夢物語の主人公のドラマなので私は好きですね。  父の語る昔話があまりに飛びすぎている。  ファンタジーはホラ話であり真実かもしれない・・わかりやすく共感できる。  イギリスのトム・ハンクスか?というのはまた違うかもしれませんが(苦笑)  観た方の多くは「フォレスト・ガンプ」に似てるところがあると感じたでしょう。  その面白さとラストになってもシリアスにならず観客に任せる大らかさ。  父のおとぎ話の真実は息子によって解明されていくのだけれど、  そのホラ話に真実が見つかったとき宝石のようにお話は輝きだします。  続きを語ってくれという父に息子は(息子の役が実は一番難しいのでは?)  父よりもうまいくらいのおとぎ話を聞かせるのです。  それが(父の最期の死に方)というおとぎ話なのでした。  ホラ話が解明されてゆく足取りや息子が「子供のころならともかく20、30歳になって、  何回も(1000回とも)聞かされて、僕にも子供が出来たら息子に何を聞かせればいいんだ」  思わず「そのとおり!」とこの息子に共感しつつそこらからもう感動モードに入りまして、  エンドロールが流れるまで感動しまくりでした・・久々に感涙。  この映画で泣けるのはおかしいかもしれませんが、  ホラ話についていけない息子の気持ちで観てください。  こんな何1000回もホラ話をする(しかも人に好かれるので話をやめない)親父はいらないけど、  この親父のような夢のある生き方もいいのではないでしょうか・・  一番似てるなぁと思ったのは、「マン・オブ・ザ・ムーン」の世界です。  ただしあれはコメディアンの実話で結構シリアスです。  
[DVD(字幕)] 9点(2005-09-11 11:20:03)
240.  めまい(1958) 《ネタバレ》 
実はこの作品のトリックが観ている最中にわかってしまい、  興味はラストへの展開のみとなってしまいました。  恋愛ものとしては全く私の苦手なメロドラマであり、  自殺未遂やよく似た女が現れる不倫などもう、  一昔前の日本の恋愛映画(見たことはないから言えませんが)  これに戦争でも絡めば苦手な「ドクトルジバゴ」になるでしょう・・  前半の幻想シーンのようなロマンス・・  キューブリックの方がここらはうまいんじゃないかと思う。  飛び落ちた瞬間、「嘘や」それはこの女じゃないと思いました。  ああ、もっと鈍感ならこの作品も楽しめたのに・・  妻に会えと頼むあたりから怪しいと思っていた夫の刑事は、  やはりそれからあまり出てきません。  塔にまるで誘い込むように逃げる妻。  お葬式までしたのだから妻は死んだことになります。  これで夫の刑事は主人公に殺人こそさせてはいないけれども、  妻を殺すことに成功したのです。  まあ私の読み違いといえば妻が誤って落ちたという解釈。  本当は殺されたんですが・・  手品のトリックですね。  しばらくしてまだ忘れられないでいる主人公の前に、  捜し求めた刑事の亡き妻そっくりの女性が現れた。  ここですりかわり殺人とわかりました。  もうそこからは粘着質の主人公が変に哀れであり、  観ているこちらはわかっているからさっさと消えればいいのにと思う。  メロドラマによくある許されない両思いのようでしかも本格的。  男のことを本当に思うのならば国外にでも逃げればいいものを、  と観てて正直いらいらしました。  男も私はもううっとおしくなりました。  だから最期に塔に登ったときに「この女性飛び降りないのか」と思いました。  真実がわかっても階段でも大騒ぎして「あなたには上れない」  もう手遅れだ、ふたりで飛び降りるかここから男を残して逃げろと。  そこでまた濃厚なキスシーン・・何てひつこいドラマなんだ。  2度あることは3度ある、最後に「神のご加護を」とシスターが突然現れたのはコミカル。  でもこれがないと不満だけが残るのでこれはすっきりしました。  落ちた女性は私の頭の中ではほとんどJAWSのサメのようなものです。  って・・ちょっと過激でしょうか(苦笑)  残された3度の過ちを超えられなかった主人公にも何の感情も起こらなかった。 
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-01 11:46:17)
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