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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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221.  ファーストラヴ(2021) 《ネタバレ》 
星空を見上げ、なんて自分はちっぽけな存在なんだろうと感じる事があります。今抱えている悩みが小さなものに思えてきます。本作で多数挿入される『都市の遠景』からも、これと同じ効果を感じました。コトの大小は相対的なもの。たとえば、象は大きいの?小さいの? 環菜や由紀の抱えるトラウマの正体が明かされても、私はさほど大きな傷とは思えませんでした。性虐待の中では軽微なほう。世の中にはもっと辛い思いを抱えて生きている人がいる。おそらく2人もそう考えたのだと思います。これは心理的負担を軽減する知恵ですが、使用法が簡便なゆえに、致命傷をかすり傷と誤認する事があります。彼女らが心に負った傷は、自身が思うよりずっとずっと深いものでした。ここに相対的判断の落とし穴があります。心臓を一突きされた人に比べれば、お腹を刺されたくらい大丈夫、とはなりません。もし傷の深さを正確に把握していれば、もっと早く適切な治療を受けていれば、悲劇は防げたかもしれないのに。幼い子が最初に助けを求めるのは親です。親子関係が機能していないのは、子の成長にとって不幸以外の何物でもありません。 日本における臨床心理学の社会的位置づけは、カウンセラーである由紀自身が何ら治療を受けていない事からも、絶望的に軽視されている事が伺い知れます。2人のトラウマに共通するキーワード『性虐待』についても社会的認識度は低く、世界基準だとアウトな事例も日本では容認されていたりします。文化的な側面もありますし、何でも世界(結局は欧米のこと)が正しいはずありませんが、私も娘を持つ父として素行には気を付けたいと思いました(タイムリーにも、某ロックバンドのアルバムジャケットの赤ちゃんモデルが、性的搾取を理由に訴えを起こしたそうです。超有名な裸の赤ちゃんがプールで泳いでいるもの。何でもありだな!)。 事件の顛末について。殺意を認定するも情状酌量により懲役8年の実刑。妥当な判決に思えます。救護を放棄した責任は重く問われるでしょう。もっとも、彼女にしてみれば、親からされた事をそのまま返したかたち。ピンチに何もしなかっただけ。『因果応報』ですから、個人的にはノーカウント(痛み分け)としたいところではあります。環菜には、罪と向き合い、きちんとカウンセリングを受けて、社会復帰する事を望みます。父親もきっとそれを望んでいるでしょうから。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-26 18:48:50)
222.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 
タイトルは主人公、吃音症の女子高生・志乃を指すもの。彼女と“音楽好きなのに音痴”なクラスメイト加代との友情を描く物語です。2人ともコミュニケーション能力に難あり。各々が自認する短所が足枷となって、他者との関わりを拒んでいる状態です。傷つくのが怖い。そんな2人が惹かれ合ったのは必然であったと考えます。面白いことを書いてみろと振られ『お〇〇〇〇』と書く勇気。そしてそれを正解とする度量。『踏み出す勇気』と『相手を理解する心』が2人を結び付けました。加代は志乃にメモ帳を与え、志乃は加代に歌声を贈ります。2人は互いに補い合う関係であり、双方にメリットがある“ウインウイン”の間柄でした。 ところが『空気読めない君』が割って入ってきた事で、その関係に変化が訪れます。これは当然の化学反応。『与える』=『受け取る』で均衡が取れていた2人の『心のエネルギー』が第三者によって分散されるのですから。それでいて見返りが無い(感じられない)。志乃にしてみれば、損しかありません。これを防ぐのが『排他的友人関係』です。私たちが集団生活をする上で、最初に獲得する対人関係術と言えましょう。このスキルを未習得であったが故に、2人は入園児と同じ『みんな仲良く』精神を発揮してしまったと考えます。もちろん孤独の辛さを誰よりも知っている2人だからこそ、彼に情けを掛けたワケですが、人助けをするだけの余力も技術も2人は持ち合わせていませんでした。これまで対人関係スキルを磨いて来なかったツケが露わになった結果とも言えます。 一度壊れた友人関係を再構築するのは非常に困難です。それでも加代は志乃と親友でありたいと願いました。いや音楽ユニットを組む『仲間』でしょうか。彼女が文化祭で披露したオリジナル曲は、いわば志乃へ宛てたラブレター。想いの丈をメロディに載せます。初ステージで披露するのに、どれほどの勇気が必要だったでしょう。自身の短所をさらけ出す覚悟に胸が震えました。果たして彼女の捨て身の告白は、志乃にも届いた様子。彼女もまた自身の胸の内を吐露したことで、大きな一歩を踏み出せたようです。 しかし、エンディングに2人が寄り添う姿は描かれません。友人関係が再構築された様子はなく、以前と同じ孤独な戦いを強いられている事が示唆されます。しかし絶望する必要はありません。彼女らはもう知っているから。他者と関わらない安らぎより、遥かに勝る幸せがあることを。閉じた世界に甘んじるより、開かれた世界で沢山の喜びを探そう。恥をかき、傷ついたことで、彼女らは大きな武器を手にしたはずです。自己肯定感さえあれば、人生は、戦える。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-25 18:53:42)(良:1票)
223.  ラブ&ポップ 《ネタバレ》 
パネルクイズなら、映画ジャンル10点クラスのイージー問題。本編映像のうち、どこでもいいので10秒も流せば、すぐに庵野秀明監督とわかる特徴のある画で溢れています。であるがゆえに、私は開始5分で挫折仕掛けました。少々煩わしい。そういう意味では、劇場作品としては成立しても、家庭視聴には向いていないかもしれません。 時代は1990年代後半。主人公は女子高生。当時の世相や風俗を記録した資料的な価値もあり、公開から20年以上たった今、当時を懐かしむというより新鮮な心持で鑑賞する事ができました。この先、10年20年後とさらに価値を増すのでは。 特筆すべきはエンディングです。生き急ぐ女子高生の、愚かさと切なさ、そして力強さが集約された見事なエンドロールでした。カラオケ歌唱も素晴らしい。ずっと見ていられます。これは『私の優しくない先輩』と双璧を為す邦画史に名を残す名シーンと考えます。 それにしても仲間由紀恵が美しいこと。まさにブレイク前夜の原石のようです。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-08-19 07:56:04)
224.  水曜日が消えた 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。ご注意ください)  類似設定ですぐに思い出されるのはSFサスペンス映画『セブンシスターズ』です。こちらは一人の身分を7人姉妹が曜日ごとに分け合っていましたが、本作では一人の男性の中に7人の人格が宿ります。キッカケは自動車事故による脳損傷。それぞれの人格は曜日ごとに出現しました。主人公の人格は「火曜日」さん。そんな7人の共同生活にある日変化が訪れます。それがタイトル「水曜日が消えた」の意味です。 水曜日が消えて得をしたのは火曜日でした。火曜休館の図書館へ行ける。一泊旅行だって可能。今まで諦めていた人生の選択肢が広がります。7分の1から7分の2へ。この先にあるのは7分の7の世界。本来の人生を取り戻すチャンスが到来しました。しかし彼は、いや彼らは、思いもかけない未来を望んだという結末でした。 本作のテーマは「多様性を尊重する共生社会」や「基本的人権の尊重」であると考えます。これらスローガンはあらゆる機会で(特に国際社会において)私たちが目にするものであり、理念に反対する者などいないでしょう。しかし、いつまでもスローガンであり続けるのは、一向に実現しないからです。典型的な「総論賛成各論反対」の部類。自身の利害と関係ないところでなら「素晴らしい」「どうぞどうぞ」なのに、いざ当事者になると「でもだって」「それは困る」に変わります。だからこそ、己が不利益を受け入れた7人の決断は尊く、心を打たれるのだと思います。誰だって7分の1の人生なんて御免です。7倍のスピードで老化すると考えたら気が狂いそうです。しかし、それでも彼らが“損な人生”を選んだのは「足る事を知った」からと考えます。欲をかかず、現状を肯定できれば、そこに幸せがあるということ。ここに「共に生きる」精神の本質がありました。もっとも、これは「悟り」の境地なので、誰もが受け入れられるものではありません。それに欲が私たちの文化文明を進化させてきたとも言えますし。参考になるのは、共生は相互不可侵の原則に基づくこと。7人は曜日の垣根を決して超えません。一緒のパーティなど一生しません。でも彼らの仲は険悪ですか。これをポジティブに捉えられれば、きっと世の中は少し良くなる、いや「生きやすくなる」気がします。 作風はサスペンスでありながら、その中身は正統派ヒューマンドラマ。当初思っていたのとは大分違いましたが、良い裏切りでした。中村倫也は、ふり幅のある役がよく似合います。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-16 18:55:22)
225.  人数の町 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意ください) 『人数の町』の住民は、拉致されたり、脅されたりして集められた訳ではありません。彼らは望んで囚われの身となりました。辛く苦しい境遇にある者からすれば、自由が制限されようとも、衣食住と身の安全が保障される生活は十分魅力的だったことでしょう。さらに責任を問われぬ人生はストレスフリーです。もちろんこの選択が愚かなのは明らかですが、追い詰められた人間は選択を誤るもの。それに契約書の中身も読まずにサインする者が、詐欺を回避できるはずもありません。『自由』と『権利』を奪われ、『個』であること、責任を取る事を放棄した者たちの集合体『人数の町』の本質とは、何も残せず、何も積み上げられず、時間だけが無為に過ぎてゆく『虚無』そのものでありました。自覚はなくとも、彼らはみな“緩やかな自殺”あるいは“死刑囚”を選んだと考えます。『人数の町』が用意した居場所とは『棺桶』だった訳です。それに気づいた主人公は脱出を試みたものの、一度手放した『自由』と『権利』の再獲得は叶わず。それもそのはず。チャレンジする『自由』や『権利』も既に無いのですから。それでも足掻いたことが功を奏したようで、棺桶からは抜け出せたよう。彼は『死刑』を免れ『無期懲役刑』に服することが決定しました。 所謂『脱獄もの』の一面がありながら、大した下準備もなくあっさり主人公は『人数の町』(というより収容所かな)を抜け出します。おいおい、ここが見せ場なんじゃないの?サスペンスとして緩くない?と不思議に思いましたが、そもそも住民は『死に体』『詰んだ状態』という意味だったのですね。『非人道的な所業』を彼が世間に告発すれば何とかなる気がしないでもありませんが、“これら全てがこの世の仕組み”だとすれば、抗う術などない道理と言えましょう。それにしても住民が課された作業が実に興味深い。新薬の治験、身代わり投票、偽装テロやネットのバズり・炎上の社会的価値(効果)は理解できますが、パイプの栓回しって一体何だったのでしょう。あまりにシュール。“この世には意味が分らぬ仕事がある”の比喩かしら。『世にも奇妙な物語』の一篇として30分くらいで纏められていたら、語り継がれる神回といったところでしょうか。
[DVD(吹替)] 7点(2021-08-13 18:46:12)
226.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
DCコミック『ジャスティスリーグ』で突出した人気を誇るワンダーウーマンの活躍を描くソロシリーズ第2作目。今回は1984年のアメリカが舞台です。1984年といえばロサンゼルスオリンピックが開かれた年。当時私は12歳でした。その前のモスクワ五輪は日本が不参加でしたから、私が記憶に留める最初のオリンピックというワケ。開会式のロケットマンやカールルイスの9.99など今なお鮮明に脳裏に焼き付いています。そんな1984年のアメリカは、現在より遥かに人々に活気があふれていたと感じます。その時代の色彩や空気感の再現はお見事でした。そんな1984年にダイアナが戦うのは、世界征服を企む悪の怪物ではなく、“人々の欲望”という概念でした。なるほど、この題材ならば当時のアメリカが舞台としてうってつけでしょう。個人的にはアメコミで観念的なアプローチは勘弁して欲しいのですが、アメコミヒーローものって結構こういうのが好きなのですよね。『そんなわけあるかい』な甘々で力業な結末も、アメコミの大らかさで許せてしまうから不思議です。というより、本作のダイアナちゃんは前作にも増して美しくエレガントで、ゴールド聖闘士さながらのコスチュームも私世代的にたまらなく、些細な粗は気にならないのですけども。ガル・ガドット様がワンダーウーマンを引き受けてくださるうちに、どんどん新作を作ってくださいな。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2021-08-10 21:29:17)
227.  喜劇 愛妻物語 《ネタバレ》 
妻から散々“雑魚”だ“屑”だと罵られる夫ですが、その呼び名に恥じぬ下衆っぷりを見せつけます。泥酔女に手を出そうとしたり、借り物の部屋だからトイレを汚しても構わないと宣ったり。それに“これから頑張る”と口に出す奴に限って、本当に頑張った例がありません。夫は正真正銘のダメ男でした。ただ、妻は口で言うほど夫を悪く思っていないでしょう。ふとした時に見せる優しげな顔(しょうがないなあの顔)がその証拠。それに頑なに“幸せの赤パンツ”を履き続けていることからも、夫への情がうかがえます。なお、妻も自認するように、彼女も品行方正ではありません(宿泊詐欺に試供品泥)。おそらく『貧すれば鈍す』なのでしょうが、傍からみれば『似たもの夫婦』あるいは『割れ鍋に綴じ蓋』です。それでも、妻が夫に別れを切り出した時は本気だったかもしれません。未来が見えない。ジリ貧人生は嫌だ。妻は娘を抱きながら泣きじゃくります。そんな2人にしがみ付く夫。その姿はまるで『貧乏神』のようでした。拒絶する事もできたのに、結局受け入れてしまったのは何故でしょう。実は夫を愛していたから?心の底では才能を信じていたから?いや単に諦めたのだと思います。夫の無様な姿に馬鹿負けしたのです。2人の表情変化は必見!この時一蓮托生が決定したと考えます。案外そこそこ幸せに、最後まで添い遂げるのかもしれません。『こんな人生も悪くない』と自分に言い聞かせる既婚者も、きっと多いんじゃないでしょうか。私も含めて。 濱田岳が上手いのは承知していましたが、水川あさみがここまで凄いとは今まで気づきませんでした。綾瀬はるかやガッキーなど『理想の妻』を演じられる女優さんは数多くいますが、『鬼嫁』をここまで魅力的に体現できる女優さんはそう居ないのでは。彫刻のような美しい顔なのに溢れ出る場末のスナック感。あの声、正直たまらんです。あんな迫力満点の尻に敷かれるなら本望と思わせる見事な尻、いや恐妻ぶりでありました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-08-10 21:23:18)(良:1票)
228.  ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 《ネタバレ》 
観始めて2分で「こりゃ呪怨のリメイクだな」と分かる程度に『呪怨』っぽくはあるのですが、本作に元祖の風味が活かされているとは言い難く。一応、日本から元凶となる呪いをアメリカへ輸入した体裁ですが、共有されているのは『家に取り憑く怨念が元となる呪害』という基礎設定のみ。正直、こんなものは『呪怨』の専売特許でも何でもないので、わざわざお金を払ってまで(?)『呪怨』ブランドに乗っかる必要があったのか疑問です。というか『呪怨』一派を名乗るのであれば、最低限『白塗り親子』は出さないと。ブランドの版権は買ったのに、ロゴを使わないとか、勿体ないったらありゃしない。あるいは、老舗のうなぎ屋からタレを別けてもらったのに、継ぎ足しでケチャップを入れてしまったような台無し感とでも言いましょうか。もっとも、これは元祖『呪怨』にそれなりの価値があればの話。冷静になれば、そんなものはありゃしないので、改変しまくっても何の問題も無い訳ですが。『呪怨』の看板があろうが無かろうが、基本的にセールスポイントが見当たらない普通のオカルトホラーとの印象です。
[インターネット(吹替)] 4点(2021-08-05 19:30:00)
229.  フード・ラック!食運 《ネタバレ》 
肉に特化した飲食店紹介&グルメウンチクでお馴染みCSテレビプログラム『肉専門チャンネル』を手掛ける寺門ジモン氏が原作・監督だそう。バラエティ番組の映画化は『ゲームセンターCX』や『ゴッドタン』等で前例がありますが、本作の場合『肉専門チャンネル』とは切り分けられているようです(焼肉だけに)。とはいえ、登場する店にモデルがあるのは明白で、『肉専門チャンネル』の視聴者や焼肉通なら「ああ、あのお店のことね」と見当がつく仕様と思われます。 主人公は廃業した焼肉屋の倅で、現在はフードライター。食運(よい食事にありつける強運)の持ち主で、オープニングエピソードでは下調べなく飲食の名店を見つけ出し、さらに「頼むべき一品」を勘で注文してみせる離れ業をやってのけます。そんな彼に託された任務は、新規グルメサイトを立ち上げ『本物の焼肉の名店』を掲載せよというもの。相棒は土屋太鳳さん。まさにグルメ漫画のパイオニア『美味〇しんぼ』を彷彿とさせるキャラ設定です。当然、主人公の特殊技能を活かして隠れた名店を見つけ出していく話かと思いきや、さにあらず。『おふくろの味再現』とか『主人公が過去に犯した過ちの懺悔』という、当初誘導されていた目的地とは違う着地点に向かいます。フリとオチが合っていないというか、羊頭狗肉といいますか(牛肉なのに)。おそらく実名でなくとも特定の店の礼賛は差し障りがあるのでしょう。そのため『実家の味探し』という無難な体裁をとったと思われます。このあたりの気配りは流石。劇中で否定したグルメウンチクを後でフォローする気遣いも見られました。寺門氏が料理店から好かれるのには、ちゃんと理由があるのですね。とはいえ、看板の『食運』が物語に絡んでこないのは解せませんし、『過ちの懺悔』は本人が満足しても観ている方はモヤモヤする消化不良な結末でした(グルメ映画なのに)。正直人情劇として出来が良いとは思いませんが、腹が立つレベルではありませんし、『焼肉』の奥深さは伝わってくる内容でした。おそらく寺門ジモン氏的には満足しているのではないでしょうか。キャストも豪華でした。最後にオマケ。オープニングクレジットについて。白米を背景に白字で監督名という寺門ジモン氏の“謙虚さ”、私は好きです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-05 19:26:49)
230.  拷問男 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。ご注意ください) 幼子を殺された父親が犯人に復讐するお話。邦題は復讐方法に言及したもので、拷問マニアが主人公ではありません。子を殺された親にしてみれば、命を返してもらう以外の贖罪に意味などなく、せめて我が子が味わったのと同じ苦しみを犯人に与えたいと願うのは当然の心情と考えます。いわば原始の刑罰感。反省とか更生とか、他所でやってくれという話。建前はどうあれ“心情的には”遺族による復讐は肯定されると考えます。 ただし、本作では一筋縄ではいかない事情がありました。それは犯人の素性。奴は主人公の実弟でした。被害者からみれば叔父。さらに本件以外にも複数人を手にかけている殺人鬼と判明しました。この特殊な犯人の属性により、一般的な“復讐”に別の意味が付加されたと考えます。それは“躾”と“後始末”。加害者に被害者の痛みを追体験させる拷問は、遺族からみれば“復讐”ですが、構造的には“躾”に同じ。また弟の犯した大罪に対するオトシマエをつけるため、あえて兄が汚れ役を買って出たとも受け取れます。『殺してくれ』と懇願する弟を無視して刑事に身柄を引き渡した判断は、『温情』ではなく『最も厳しい罰』を選択したものでしょう。弟を殺して自らも命を絶つのが一番簡単だったのに。被害家族であると同時に、加害者の身内でもある主人公は、彼なりの覚悟と責任で、己が役目を全うしたのだと思います。 舞台となるオーストラリアは死刑廃止と復活を繰り返してきた歴史があり、現在は死刑廃止国とお聞きしました。つまり現行、合法的に殺人犯に“被害者と同じ苦しみ”を与える術はありません。誰かが法を犯す以外に道なし。本件でそれを望むなら、最適任者は主人公であり、彼が選択した『拷問の末、生かしておく』は『国が定めたルールは無視しつつ、最後の一線は越えなかった』というもの。感情的でありながら理性は失わず、制度に対して幾許かの皮肉を込めた、大いに考えさせられる結末であったと考えます。ただ犯人が特殊過ぎたが故に、メインテーマと思しき『司法制度の問題点』『死刑廃止の是非』について“芯を食わなかった”印象を受けます。システムの是非を論じるなら、想定される一般的な事例でなくてはいけません。 最後に拷問について。殺すつもりと、開放前提では、自ずと手法が変わると思われます。当初主人公は「最後は殺す」と明言しており、拷問の手立ても容赦無いように見えましたが、犯人が負った傷をみると最終的に生かしておく選択が念頭にあったのは間違い無さそうです(注:一番気になるのは内臓の損傷具合ですが、手加減していたと思います。死んだら拷問が続けられないですから)。完治後は重介護が不要なギリギリのラインかと。私は先に『温情は無い』と書きましたが、『情』はあったのかもしれません。それが亡き娘の幻に由来するものなのか、血を分けた兄弟故の感情なのか、私には量りかねますが。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-05 19:21:59)(良:4票)
231.  ザ・ライト -エクソシストの真実- 《ネタバレ》 
お話の展開が制限されると共に原則批判(ツッコミ)を受け付けない性質であることから、どんなジャンルであれ『実話もの』は好きではありません。しかも本作は正統派オカルトホラーなのに『実話もの』ときました。まるで『氷の天ぷら』のようなミスマッチ感。これが『エミリー・ローズ』のように、ある程度客観的な事実に基づくのならいざ知らず、神父の体験談を拠り所とする(ですよね)の実話など、胡散臭いったらありゃしない。いや『週刊実話』と同レベルと考えるなら・・・『週刊実話』読んでないのでよく分かりませんが。 個人的に『悪魔憑き』は実在すると考えます。ただし、キリスト教圏のみで通用する概念ですから、何らかの精神疾患を『悪魔憑き』と呼ぶと考えるのが自然でしょう。日本だと狐ですな。本作の主人公も当初そのように捉えていました。しかし、彼は実体験を通じて自らの考えを改めましたという話。否定していたものが裏返ると強い肯定に変わる。その心理過程は理解できますが、だからといって彼の体験が真実である裏付けにはなりません。単にエクソシストを生業とする覚悟がついたので、ものの見方が変わっただけかも。スマホで証拠動画くらい撮っておいてよ。 なまじ『実話もの』の注釈がつくから、少々いちゃもんを付けたくなるのですが、一般的なオカルトホラーとしては上々の出来。雰囲気は抜群ですし、やはりアンソニー・ホプキンスは名優であります。ところで『世界最速のインディアン』へのオマージュはありましたか?
[インターネット(吹替)] 7点(2021-08-05 00:18:45)
232.  犬鳴村 恐怖回避ばーじょん 劇場版 《ネタバレ》 
映画界で『リメイク』というと、オリジナル公開から数年の月日を経て、制作陣を一新して新作映画に作り直すパターンが大半ですが(犬神家の一族は例外)、本作は新作映画をベースにセルフリメイクを施した異色作です。その名も『恐怖回避ばーじょん』。恐がりさんでも大丈夫なよう、恐怖シーンにアレンジが施されています。こう聞くと別パターンを撮影しておいて、要所を差し替えたのかなと考えますが、かっぱ堰さんが詳しく説明してくださっているように、オリジナルはそのままに、各種エフェクトやBGMを駆使して恐怖を和らげる手法が採られています。おそらく費用対効果は抜群でしょう。僅かな手間で新作映画を一本オマケに製作したようなもの。ただし、成功しているかというと話は別です。調理済み辛口カレーを甘口に変えるために、砂糖をぶち込んでも甘口にはなりません。微妙な味のカレーが出来るだけ。やはりルーから変えなくては。 どうもこの企画は当初から計画されていたものではなく、オリジナル公開後にノリで製作されたようです。第三者(例えばユーチューバーとか映画専門学校の学生とか)がこの手法でリメイクしたのなら、権利関係は兎も角も『センスねえなあ』で済む話ですが、オリジナル制作陣が関与しているとなると事情は変わります。本当に監督はこの『味変』を認めたのでしょうか。丹精込めて仕上げた作品に『落書き』をした(された)気分にはなりませんか。大人の事情もあるでしょうが、正直気分のよい作品ではありませんでした。私の頭が固いだけなのかもしれませんけど。大事な事なので繰り返しますが、カレーを味変するならルーから変えてください。
[インターネット(邦画)] 1点(2021-07-29 19:28:31)(良:3票)
233.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 
殺戮シーンと拷問描写、人体破壊のグロさや胸糞具合は業界トップレベルですが、これら蛮行に『理由』を与え物語の体裁を整えたが故に、衝撃度合は弱まった印象を受けます。『理解できないもの』が最恐だと思うので。というより、そもそもホラージャンルの映画でもない気がします。『悪趣味』とか『アングラ』でしょうか。それにしても、最後の主人公の言葉が気になります。もちろん私たちに知る由もありませんが、仮にあの世を垣間見てきたのだとしてもそれは口にせず、奴らに一矢を報いるために考えた『絶望させる一言』であって欲しいです。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-23 18:58:14)
234.  カバディ! カバディ!〈OV〉 《ネタバレ》 
主演はグラビアアイドルの倉持由香さん。"お尻の立派なゲーム好き"(あるいはエロいperfumeののっち)程度にしか存じ上げておりませんが、直近に観た『デスフォレスト2』(こちらも主演)の印象があまり(すいません。嘘をつきました。だいぶ)良くなかったため、期待値は低めでした。このような前提で鑑賞したせいもあってか“そんなに悪くない”と感じました。もっとも物語の骨子はみんな大好き「スポーツ青春もの」。そこにバラエティ豊かな愛されキャラを配した訳ですから、基礎点は取れる仕様と言えましょう。加点は無くとも、安定した満足感を得られるレシピ。カレーなら基本美味いに同じ。そう考えると、ちゃんと作ればもっともっと面白い題材だろうに、と思います。カバディ面白そうですよ。一言でいうなら『有名人が結構出てくる自主制作映画』。もっとも改善が望まれるのは「音声」です。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-17 21:23:56)
235.  AI崩壊 《ネタバレ》 
どう転んでも自らが開発したAIが暴走して人を殺めた事実は消えないので、はじめから『無理ゲー』感半端なかったのですが、最後は何となく丸く収まってしまう不思議。「こんな事件があった後でも人口知能は人間を幸せにすると思いますか?」との記者の問いかけに、主人公は「親は子を幸せにできるか?」に同じと答えます。すなわち自分にできるのは「祈ることのみ」という訳。無責任にも思えますが、そのくらい図太くなくては偉業は成し遂げられないという事なのでしょう。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-09 15:29:18)
236.  ジュマンジ/ネクスト・レベル
過不足なし。平日の昼食のような映画。これでいい。これがいい。
[インターネット(吹替)] 7点(2021-07-05 22:49:56)
237.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
ネタバレしています。未見の皆様ご注意ください。  タイトル『プリズナーズ』は、主にキリスト教に対する“囚人たち”を指すと思われますが、私はこの分野で語るだけの教養を有していないため、キリスト教を一般的な“価値観”(ルールあるいは思想でも構いません)に置き換えてみることにします。それでも大筋は変わらないと考えます。 『囚人たち』は、特定の誰かではなく全ての人々を指すもの。社会生活を営む人間は、必ず所属するコミュニティ共有の価値観に“囚われて”生きているからです。これが前提。しかし本作では圧倒的多数が支持する価値観(=法律)に沿わない者が現れました。誘拐犯と主人公です。ここで注目したいのは、彼らが価値観を無視した理由。2人とも自らの内なる価値観を優先させたのです。そう、私たちは単一の価値観のみに縛られている訳ではありません。時に相容れない複数の価値観に囚われて生きています。要は、どの価値観を優先させるかの問題。誘拐犯の価値観は論外ですが、主人公が優先させた価値観は多くの人々の共感を得る事が出来るでしょう。“我が子の命を守る”は金科玉条。水戸黄門の印籠クラスの威力を持ちます。しかしながら、同等以上の価値を有するのが“私はあなたを殺さないので、あなたも私を殺さないでください”の対人相互不可侵の約束。人が群れて暮らす上で最初に必要だった原始のルールで、いわば基礎の基礎。最上位に置かれる“価値観”です。ですから、主人公が優先させるべき価値観を逆転させたと感じた時、私たちは「遣り過ぎだ」「それは無い」と判断した訳です。 因果応報が尊ばれるのが映画の世界。対人相互不可侵の大原則を破った主人公がキツイお仕置きを受けるのも道理です(注:これまでの主人公の行動に従えば、真犯人の目星がついた時点で問答無用で拘束すればいい話。映画のルールに則って、彼はあえて罰を受けたと見て取れます)それでも主人公は相手の命を奪う一線は越えていなかったので、彼もまた一命を取り留めたのでしょう。もっとも、普通ならあの笛の音は気づかない。気づけない。気づいた警官こそ法律の象徴であり、彼が蔑ろにした価値観に他なりません。見ようによっては、なんとも皮肉な結末と言えそうです。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-06-30 20:27:32)
238.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
個人的に『無人島漂流もの』は大好物です。小説『ロビンソン・クルーソー』『15少年漂流記』、アニメ『不思議な島のフローネ』に、子供だった私は心を奪われました。映画なら『青い珊瑚礁』『ブルーラグーン』『漂流』『東京島』、奥山佳恵デビュー作の『15少女漂流記』は鑑賞済みですし、ついでにいうなら『電波少年』の無人島企画や『アイアム冒険少年』の脱出島なんかも楽しく観ています(もっとも、事前準備があるものは『漂流』ではありませんが)。そんな無類の『無人島漂流もの好き』の私ですが、超メジャータイトルの本作は、長らくスルーしてきました。あまりにオーソドックスな設定故に、『ロビンソン・クルーソー』なら知っているし「後でもいいかな」と感じていたからです。今回本作を鑑賞した経緯は、二女が絶賛ドハマり中の『呪術廻戦』でウイルソンネタがあったから。本作未見の私でもウイルソンは知ってたので、“一般教養”として観ておくべしと、二女と一緒に本作を鑑賞した次第です。 設定こそ予想通り『ザ・無人島漂流もの』でしたが、肝心のサバイバル描写は些か物足りないものでした。特に「住居の確保」「水の確保」でもう少し見せ場があっても良かった気がします。おそらく物語の焦点は、刺激的な『無人島生活』よりも、ある意味地味な『生還後の人生』にあるのでしょう。戦死したはずの帰還兵の婚約者(妻)は、既に別の人と結婚していたという、戦中戦後の日本を描いたドラマでよくみる例のパターンと一緒。非常に遣り切れないお話ですが、結論的には「それでも生きていくしかない」訳で、もっと広義の『サバイバル術』を描いた映画であったと考えます。サバイバルで真に必要なのは『生きたいと願う気持ち』。それは心の拠り所から生まれるもの。恋人、家族、仲間、仕事、趣味、宗教。何でも構いません。主人公の場合は「恋人」「ウイルソン」「配達物」の3つの拠り所のお陰で自死を免れました。 ラストシーン。何もない十字路の真ん中で主人公は佇みます。まるで大海原にいるような。そう、彼はもう一度『漂流』するのです。もう「恋人」も「配達物」もありません。唯一手元に残ったのは“実在する親友”「ウイルソン」のみ。目的が定かではない分、今度の漂流は長く険しいものになるかもしれません。きっとウイルソンがその役目を終えた時、彼の二度目の漂流が終わるはずです。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-25 18:54:56)(良:4票)
239.  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 《ネタバレ》 
ももクロちゃんのライブ映像作品以外で予約してブルーレイを購入するのは久しぶり。これは、新型コロナの影響で本作劇場公開時についぞや映画館へ足を運ぶことが叶わなかったからです。鬼滅の刃ファンの二女には劇場鑑賞を約束していたのに。正直スマンかった(健介の口調で)。円盤が擦り切れるまで観るがよろしい。 さて、私はTVシリーズ鑑賞済み、原作漫画も読了済みの立場ですが、客観的に評価するなら本作が歴代興行収益記録を塗り替えるほど“特別な出来栄えだった”とは思いません。スペシャルだったのは“コロナ禍”なり“鬼滅の刃ブーム”なり外的要因の方。勿論、映画自体に魅力がなければ、こんな大記録は打ち立てられない訳で、TVシリーズや原作ファンを満足させるクオリティがあり、かつファン以外の観客にも分かりやすく、そして良い感じに“刺さりやすい”内容だったのは間違いないと考えます。 ブームを検証して『それらしい理由』が見つかったとしても、踏襲して同じブームを巻き起こすのは不可能です。『風が吹けば桶屋が儲かる』あるいは『カオス理論』か何か知りませんが、様々な要因と偶然が重なりあって大爆発が起きるのが『社会現象』というヤツかと。この先当分は塗り替えられないであろう金字塔に、リアルタイムで立ち会えたのは幸運だったと思います。でもやっぱり映画館で観たかったな。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2021-06-19 23:57:00)(良:1票)
240.  鬼滅の刃 那田蜘蛛山編<TVM> 《ネタバレ》 
こちらは劇場版公開直前の「煽り・宣伝」目的に地上波TV放送された作品で、TVアニメの中から特別人気の高い「下弦の陸・那田蜘蛛山での戦い」を中心に編集された内容となっています(いわゆるしょう中ボス戦)。こちらも『兄妹の絆』同様の性格を有しますが、ビギナーをより深く『鬼滅沼』へ引き込む使命を帯びています。この戦略はTVアニメ放送時点から明白で、最終回でもないのに最終回さながらの外連味溢れる演出を施し、完全にTVファーストシーズンのクライマックスとなっています。主人公が初披露する『ヒノカミ神楽』に、同じく初お披露目の『禰津子の血鬼術』のコンボ。そこに情感たっぷりの『竈門炭次郎のうた』が色を添え、誇張なく『神回』と言える内容でした。 『兄妹の絆』の感想で原作よりアニメが優れている点として『アクションの秀逸さ』を挙げましたが、基本的にアニメに期待するのは原作漫画の『補完』です。アクション然り、状況説明然り。本作で言えば『ヒノカミ神楽』とは何ぞやという部分が、漫画以上に丁寧に説明されていました。大変素晴らしい。良く言えばテンポがよい、ともすれば大味な原作のストーリーラインがアニメで補完される仕組みです。理想的な漫画のアニメ化と考えます。
[地上波(邦画)] 7点(2021-06-19 23:56:07)
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