2381. 四十七人の刺客
ネタバレ これだけ豪華キャストで固めていながら、ほとんど生かされてないんだよなあ・・・。情報戦云々の部分も、結局ちょっとだけしか出てこないし。何がやりたくて作ったのか、よく分かりません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-12-21 01:07:17) |
2382. 八甲田山
ネタバレ ただでさえとんでもない作戦なのですから、どこでどういう考えがあってそれに挑んだのか、その状勢的背景はどのようなものであったのか、当事者たちはそれに臨むにあたってどのような思考や葛藤があったのか、というところを十分に下地として築いていないと説得力がなくなるのですが、何と、将校の一言であっさりと実施が決定し、登場人物もさしたる逡巡もなくあっという間に決行に至っています。それが第一の難点。また、せっかくの豪華キャストを投入していながら、演技や表情がほとんど見えません(脚本自体、表現でどうなるものでもありませんが)。それが第二の難点。手間がかかったであろう撮影の苦労がもったいない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-19 23:02:12) |
2383. 桜田門外ノ変
ネタバレ 明治維新の重要なプロローグであったこの事件に注目したセンスは称賛したいが、しかしそれならば、どのような動きが積み重なってこの爆発に至ったのかという点にこそ時間をかけるべきであったし、各藩の思惑などももっと整理すべきだった。また、個々の藩士の行く末や享年などもきちんと明らかにしたところは評価できるが、それぞれの立ち位置や背景や内心が描写されておらず、登場人物として尊重されていないので、字幕以外のところに意味がない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-12-17 00:01:42) |
2384. 拝啓天皇陛下様
ネタバレ もっと陰湿で救いのない展開を想像していたのですが、意外に、主人公自身が状況に肯定的だったり、ここぞというところで都合良く助かったり、かと思えば天然ぶりを発揮してコケたりと、予想外しの連続でした(トリッキーとさえいえるかも)。主人公がフラフラ歩いていくラストシーンは秀逸。つまり、見る側も、神の視点ではなく、彼と付き合いのある一般人の視点で見終えることができる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-10 04:18:24) |
2385. キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
ネタバレ 動物実験はダメだが、ペットとして飼うのは良い、などということを、主人公が言っているだけでなく作品として平然と信じ切っている時点で、まるで理解できない。両者はその残酷性においてはまったく同次元である。したがって、手法や出来を考える以前に、創作物として最初から破綻している(ペットを「飼う」という行為がいかに残酷かということは、人が人を「飼う」ことが決して許されないことから分かる。だからといってそれをするなということではなく、人間は、動物をそのように利用することによって生き存えることを許されたのであるという謙虚さを持ち合わせるべきなのだ)。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2012-12-07 02:50:03) |
2386. そして、ひと粒のひかり
ネタバレ 肝心の麻薬運びの描写は途中からフェイドアウトしてしまって、ロードムービー風になったり、その後は変に雰囲気が落ち着いたり。せっかくこの素材を選んだのであれば、もっとディテールも含めて踏み込んでほしいところでした。母性の目覚めによって主人公がいろいろ考え直すという筋書も、解決として安直。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-05 00:50:05) |
2387. 間諜X27
あまりにも適当な描写で先に進んで行くので、スリリングさもサスペンスも感じられませんでした。マレーネ・ディートリッヒの存在感だけは感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-12-04 23:44:58) |
2388. 警察日記
ネタバレ 1つ1つのエピソードはありきたりとも思えるのに、それが集積したときに輝きを見せるのは、制作者が登場人物の1人1人に愛着を持ち、丁寧に扱っているからだろう。ジープを使った親子の別れのシーンは、現実の厳しさと、人間の間の優しさや暖かみを見事に凝縮している(そういったシーンはほかにもいろいろある)。そんな中でも、当時6歳の二木てるみの天才的演技力には、ひたすら驚愕。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-02 01:21:11) |
2389. キューティ・ブロンド
ネタバレ 例えば、最後のリースの尋問。回答者が、「でも、私はそうしました」と一言言えば、尋問としてはそれで終わりである。まして、その後の回答者の決定的な発言は、単なる棚ぼたにすぎない。一事が万事その調子であって、ロースクールへの合格も、助手メンバーへの選抜も、ゲイの証人の自滅も、本人の努力は大して寄与していない。そんな風に徹頭徹尾都合の良さがミエミエなので、主人公を応援する気に少しもなれませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-12-01 23:42:12) |
2390. 幸せの1ページ
ジョディにしてもアビーにしても、よくこんな作品に出演を了承したなあ、という感想しか出てこない。U2の"Beautiful Day"に2点。 [DVD(字幕)] 2点(2012-12-01 00:41:01) |
2391. 隠し剣 鬼の爪
最初から最後まで、登場人物がことごとく、自分の心境や考えをいちいち全部言葉に出して喋ってしまう。ある程度前提が示されたら収まるのかと思っていたら、ずっとそのままだった。これなら、映像は全部要らないのではないか。音だけ聞いていても支障なく理解できそうだ。演技による表現が念頭に置かれていないので、俳優陣も何もすることがない。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-11-29 02:29:28) |
2392. ボーダー(2008)
中途半端に格好良くしようなどとせずに、オープニングの馬鹿なノリで最後まで行ききってしまった方が、まだましだったのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-11-27 01:45:12) |
2393. 栄光のル・マン
これって、ひたすら延々と走る車を撮っているだけなのでは・・・。最初の方は新鮮に感じられても、そのうち飽きてきます。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-11-25 23:29:45) |
2394. オーシャンズ13
目標や障壁の設定も適当だし、それを破る作戦も適当。したがって、スリリングさのかけらもありません。エレン・バーキンをキャスティングしてくれた英断に4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-20 00:52:36) |
2395. 台風騒動記
ネタバレ このタイトルと設定から、まさか山本監督がこんなドタバタコメディを?と思いながら見始めたのですが、とんでもない。ふんわりしたコメディの中に、バリバリの市民闘争を盛り込んでいます。町長や議員連中の描写は、ほとんどおちょくっている領域ですし、人の良さそうな駐在さんも、当たり前のように思想信条調査を行ってきます。そんな中でも、何か奇跡が起こったり、突出した方法を思いついたりして物事が解決するのではなく、分岐点はたった1つ、公の場で口を開いてものを言う勇気を持てるかどうかである、というメッセージも最後にきちんと具現化されています。また、市民と為政者の対立構造という単純な構成と見せかけていながら、意外に多種多様な人物が手際よく整理されています。その中でも、野添ひとみの女先生も魅力的ですが、芸者役の桂木洋子がさらにいいアクセントを与えています。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-11-19 02:44:48) |
2396. ずっとあなたを愛してる
ネタバレ 「動機」をめぐる位置づけが、何とも中途半端だったように感じる。もしそれをドラマの重要要素として構成するのであれば、それをめぐる親族(彼らも知らないはず)との心理戦のやりとりがもっとあってしかるべきだし、そうでないのならば、最後まであえて伏せておく必要はない。またそもそも、そのような事情であれば、本人が黙っていても、捜査の過程ですぐ明らかになるようなことだと思うが(したがって、それを明かされても、事実としての重みに欠ける)。ただし、そのような根本的な問題を差し引いても、K・S・トーマスの演技は見事。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-18 23:49:44) |
2397. 将軍家光の乱心 激突
ネタバレ 中身のほとんどはひたすら追っ手をかわして逃げ続けるだけという、あっけにとられるほど単純なつくりなのですが、これだけ意地とサービス満載で間断も緩みもなく贅を尽くしたアクションの数々を見せつけられると、文句を言う気もなくなるのです。無意味な沢登り、無意味な野猿、無意味な竹藪アクション、無意味な橋爆破など、とにかくこれがやりたいという凄まじい執念が迸っていて、嬉しくなります。また、加納みゆきが頑張っているのも個人的には嬉しい。 [DVD(邦画)] 7点(2012-11-16 02:09:17) |
2398. 顔のない天使
わざとらしい事件や波乱を起こさず、粛々と進めているところには好感が持てるが、それでも優等生的に小さく収まってしまったという印象は否めない。全体的な俳優陣の演技力低さ(キャラクターに合っていないギブソンを含む)が、やはり足を引っ張っているのではないかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-15 01:27:57) |
2399. フレンズ/ポールとミシェル
ネタバレ ただ単に少年少女がくっついて同居生活を送るという何てことはないストーリーなのに、その中にローティーン特有の危うさや誠実さや脆さをきちんと封じ込めているところに、製作者の手腕を感じる。逃避行後は元の家族を一切描かない潔さも見事。出産シーンについても、逃げずに、しかも主題からぶれない範囲できちんとまとめている誠実性も評価したい。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-14 23:43:17) |
2400. バーバレラ
ネタバレ あまりにも無謀なオープニング+導入部に唖然。そのまま何も考えずに突っ走っていたらとんでもないことになっていたのですが、途中からは中途半端に真面目なつくりになって、勢いが落ちてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-14 22:10:23) |