241. 誇り高き男
これね、口笛使った主題曲が超ーーーーカッコイイんですよ!出演者も 西部劇でおなじみのメンツで安定感あるし。それほどの大作でも有名な監督の作品でもないけど、自分にとっては忘れられない映画です。原題のタイトルも良し! 8点(2004-02-22 10:50:57)(良:2票) |
242. 雨の朝巴里に死す
何度観てもよくわからない映画である。一言で言えば浅はかな男 と女のメロドラマ。訳が判らなくなった原因は、フィッツジェラルドの原作が第一次世界大戦後のパリが背景だったのに対し、映画のほうは設定を第二次大戦後に変えてしまった事らしい。百歩譲ってそれが原因だとしたとしても、夫や子供を理由もなく家に置き去りにして、夜な夜な遊び回るヒロインの存在は観客に受けいれられるものなのだろうか?それをのほほんと眺めている夫も夫だ。まあ最盛期のリズの美貌、変幻自在のヘアスタイル、シーンごとに変わる衣装を眺めているだけでも何となく得した気持ちになるのでこの点数で。 6点(2004-02-18 18:13:51)(良:1票) |
243. 鍵(1959)
「爛熟」という単語を見ると、この映画の京マチ子を自分は連想してしまう。もちろんこの時代なので表現は慎ましやかなのだが、そこがまた隠微なエロさを醸し出し、障子の隙間から見てはいけないモノを見てしまったって気分にさせられる。注!絶対お子様には見せてはいけません。 8点(2004-02-17 14:05:31)(良:2票) |
244. 喜びも悲しみも幾歳月
主人公夫婦の生き方は立派だ、文句のつけようがない。文部省推薦、いや特選ものである。だからといって映画が面白くなるとは限らない。 優等生が楷書で綴ったような木下監督お得意の年代記もの。「楢山節考」を撮りたいが為にヒット要素をつめこんだ妥協の産物。つまらないとは言わないが冗長すぎ。演出に冴えも見られない。 5点(2004-02-11 12:36:51) |
245. 去年の夏 突然に
当時いくらテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化ばやリだったとはいえ、これはないでしょう。暗鬱とした大邸宅と精神病院の中だけで繰り広げられるユーモアのかけらもないストーリーは観ていて息苦しい事この上ない。精神異常、人肉食、近親相姦、同性愛などの問題が、50年代のアメリカ映画でどのように扱われていたのか、映像資料として観る分にはいいかも。現場も相当な修羅場だったらしく、ヘップバーンが撮影終了後、製作者(サム・スピーゲル)と監督の顔面にツバを吐き掛けたっていうのは有名な話。テイラーのいわゆる絶叫熱演演技も空しい。 5点(2004-02-11 11:45:00) |
246. 黒騎士(1952)
「静かなる男」や「真昼の決闘」などと共に1952年度のアカデミー作品賞にノミネートされた作品ではあるのだが・・・。 いかんせん内容自体は、観てる間は結構面白いが、あっという間に忘れてしまうという見世物タイプの中世チャンバラ映画。結局いつまでも脳裏に残るのは芳紀20歳、美貌絶頂期のエリザベス・テイラーのとんでもない美しさ!モノクロの「花嫁の父」、「陽のあたる場所」では窺えなかった「バイオレット・アイズ」を堪能出来る。テイラー自身、この映画を「口臭芳香剤のような映画」と評しているのを知って、意外にユーモアのセンスがある 人なんだと感心したものである。 7点(2004-02-05 13:26:54) |
247. 女の園
「二十四の瞳」と並ぶ木下恵介監督の代表作。どちらかと言えば抒情に 流れすぎた前者より、硬骨さをも兼ね備えたこの作品のが絶対上!メンツがとにかく半端じゃない。木下映画の常連、高峰秀子に久我美子、「君の名は」でスター街道爆走中の岸恵子。圧巻は凄腕三人が束になってもびくともしない「悪役」高峰三枝子の存在感。いや~、見応えありまくり。話自体は今となってはギャグにしかなり得ないような、超封建的京都の名門女子大の制度改正を求める学生と学校側の抗争。友人を呼ぶときに「~様!」って呼ぶのも時代を感じさせる。後の学園紛争を予見した作品としての評価も高い。大島渚がこれを観て、監督を志したっていうのもうなづける逸話。ただ、完成した映画を高峰秀子と岸恵子、両女優とも観ていないと 何かのインタビューでの発言が気に掛かる。撮影現場でも女の争いがあったのか・・・?などとつい考えてしまった。 10点(2004-01-25 11:35:04)(良:2票) |
248. 愛情の花咲く樹
モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーのファンサービス感謝デー、フルコースディナー映画。よってこのお二人に何の興味もない方にとっては、ひたすら長いだけのメロドラマで、観る事に何の価値も見出せないはず。ファンなればこその10点満点とご容赦願いたい。映画会社MGMが第二の「風と共に去りぬ」の夢をと狙った、波乱万丈の大河風ロマンス。当時のこの手の大作には付きものの「前奏」「休憩」もちゃんと用意。ハリウッドきっての名カメラマン、ロバート・サーティースが捉えた、最盛期のリズの光り輝く美貌は、3時間観ていても飽くことがない。代表作「ジャイアンツ」(10点)と「熱いトタン屋根の猫」(8点)に挟まれた、彼女の長い女優暦の中では最も美貌が冴え渡り、脂が乗っていた時期でもあります。クリフトをカラーで観られるのは現在この映画だけ。それだけでも自分にとっては10点満点。ジョニー・グリーンのロマンチックなスコアもナット・キング・コールの主題歌も最高です。くれぐれもテレビの短縮版(3分の1以上もカットされてる)でこの作品を判断しないように。 [ビデオ(字幕)] 10点(2004-01-19 23:29:25) |
249. ピクニック(1955)
作品数が少ないジョシュア・ローガン監督の名作! 「ムーン・グロウ」のメロウなリズムに乗ってハル(ホールデン)とマッジ(キム・ノバク)のダンスシーンには、何度観ても 溜め息が・・・。(個人的には「めまい」「愛情物語」よりもこの作品の彼女が好き) 姉の美貌に嫉妬する妹(ストラスバーグ)、結婚に執着するオールドミス(ラッセル)など狭量なアメリカの田舎(カンザス)に 住む人々が生き生きと描かれている。 割りと中途半端な「9月」いう季節がこれほど細かに出ている映画は、この作品以外にないと断言出来る。躊躇することなく満点! [映画館(字幕)] 9点(2004-01-14 19:52:24)(良:1票) |