241. シシリアン(1969)
一匹狼の殺し屋アラン・ドロンと、マフィアのボスであるジャン・ギャバン。どちらもハマリ役。 マフィアものは好きなのだが、ストーリーがいま一つパッとしない。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-08-28 20:07:16) |
242. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 いかにも胡散臭い何でも屋に、簡単に騙される世間知らずな女。 浮気を仕組まれて離婚させられたり、末期がん患者との心中相手にされたり。 普通ならありえないような話だが、役者がハマっているのもあってそれなりに成立して見える。 ただ、3時間は長い。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-28 20:06:06) |
243. 星願 あなたにもういちど
一昔前の少女マンガのようなファンタジーラブストーリー。 あまりにピュアすぎて、いつ見るかで感想もかなり変わりそう。 [DVD(吹替)] 4点(2017-08-27 23:12:59) |
244. 赤ひげ
すっかり赤ひげに感化される主人公。 人の命を扱う医者はこうあるべき。 [DVD(邦画)] 6点(2017-08-27 23:09:34) |
245. ソウルトレイン<OV>
童貞男の妄想が繰り広げられる。 深夜に気軽に見る分には良さそうだが、後に何も残らない。 [DVD(邦画)] 4点(2017-08-27 23:07:50) |
246. 四月の雪
不倫中に大事故を起こしたお互いのパートナーが、看病生活中に恋愛関係に。 内容が薄っぺらくて、ぺ・ヨンジュンかソン・イェジンのファンでなければ厳しいか。 [DVD(吹替)] 3点(2017-08-27 23:06:24) |
247. 王になった男
《ネタバレ》 賎民と王様がすり替わった物語は『王子と乞食』にもある。それ以降、容姿の似た物が入れ替わるストーリーは手を変え品を変えいろんなバージョンで作られている。エンターテイメントとして水準以上のものを作りやすい設定なのだろう。本作も安定感があって楽しめた。本物の王がそんなに簡単に改心するかといえば疑問だけれど。 クスッと笑えるシーンにセンスを感じる。おどおどした偽王をコミカルに演じるイ・ビョンホンもうまい。 [DVD(吹替)] 7点(2017-04-29 19:39:32) |
248. ハドソン川の奇跡
《ネタバレ》 ずいぶん予想と違った。不時着するまでをドラマティックに演出するのかと思っていたが、ハドソン川への不時着が妥当なものだったのかどうかを検証する公聴会がクライマックスに、ドキュメンタリー映画のような構成。リアリティがあって面白い。 [DVD(吹替)] 6点(2017-04-29 19:38:21) |
249. レッド・ファミリー
キム・ギドク作品は暗くてシュールというイメージがあって苦手だけれど、これはわかりやすかった。 監督を別の人に任せているからなのだろうか。 [DVD(吹替)] 5点(2017-04-29 19:35:19) |
250. フライ・ダディ
予定調和で退屈なストーリー。途中で早送りしたくなった。 似たようなシチュエーションでも「ボーイズ・オン・ザ・ラン」のほうがはるかに面白い。 こういう軽いタッチのコミカルな韓国映画は笑えないし、どうも自分のツボにはハマらないようだ。 [DVD(吹替)] 3点(2017-04-29 19:34:04) |
251. 怒り
《ネタバレ》 東京、千葉、沖縄を舞台に三つの話が並行しているので、どこかで絡んでいくのかと思えば、まったくリンクしていかなかったので拍子抜け。 群像劇というより3本のオムニバスで、それを犯人のミスリードに利用した感じ。サスペンス効果はあるけど、どうしても一つの作品としてのまとまりに欠ける印象は拭えない。 少し気になったのは沖縄の米兵の描き方。好意を寄せている少女が米兵に乱暴されているのに、震え上がって何もできないほど怖いというのがちょっとリアリティがないような…。米兵なら大声だせば民家が近いこともあって立場的にも絶対逃げるだろうし、それなら地元のチンピラや不良少年のほうがタチが悪くてよっぽど怖いはず。そこに政治的偏向性のようなものを感じたのは気のせいか。 豪華キャストの競演は見応えがあった。 [DVD(邦画)] 5点(2017-04-16 10:29:43)(良:1票) |
252. 最後まで行く(2014)
《ネタバレ》 内部監査で不正を摘発された殺人課の刑事たちが、内部監査部の弱みを調べようとする。 「奴らだって警官だ。たたけばホコリは出る」 警察不信の韓国だからこそリアリティを持つ言葉なのかも。 汚職仲間のゴンスだが、車で轢いてしまった死体の隠蔽に一人で悪戦苦闘で、内部監査どころではない。母の葬儀を利用して死体を母の棺に入れて隠すのだが、特殊工作員並みの必死の働きが笑える。死体が実は訳ありの犯罪者で、ゴンスは事件に巻き込まれて脅迫を受けながら事態はどんどんエスカレート。もう何でもアリのハチャメチャな展開に。 ターミネーターじゃあるまいし、爆破されても死なない不死身の黒幕が追ってきたり。警察内部も収賄、犯罪の隠蔽、押収麻薬の密売と、腐りきっている。 巻き込まれながら秘密を隠そうとして事態が悪化していくのは、シリアスなサスペンスにちょっと三谷幸喜のコメディーテイストを加えた感じ。 ストーリーは意外性があって面白いが、好感の持てる人物がいない。 主人公が悪でも憎めないってケースもあるんだけど、刑事のくせにチームで汚職はするは轢き逃げで死体を隠そうとするような奴では…。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-13 19:50:02) |
253. 奇跡の海
《ネタバレ》 良くも悪くもラース・フォン・トリアー監督の作品は印象に残る。人間や社会のダークな部分をえぐり出すのが巧みだからだろうか。 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」「ニンフォマニアック」 中には悪趣味なほどに後味が悪いものもあって、ハッピーな気持ちにはなれないが、何か突き刺さるものはある。 宗教色の濃いものはあまり好きではないのだが、神を信奉するベスの生き様が凄まじい。歪んで真っすぐな愛と献身は、神に手酷く打ちのめされたような結末で哀れを誘う。 ベスの願いは聞き入れられて瀕死の夫は奇跡の生還を果たした。が、最愛の妻を惨殺された夫にとっては皮肉な結末でしかない。 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-13 19:48:24) |
254. セッション
《ネタバレ》 フレッチャーが『フルメタルジャケット』の鬼軍曹そっくり。汚い言葉で罵倒してニーマンをぎりぎりまで追い込んで鍛える。そんなやり方にろくに怒られたことのない現代っ子がついていくのは難しい。 ニーマンにもあまり好感は持てない。友達ができないのもわかる、嫌なヤツだ。フレッチャーに潰されたという気持ちは理解できるが、父親が出しゃばって密告したのはガッカリ。もう大学生なんだし、自分から情け無用の競争に挑んでしくじったのは自分の責任でもあるんだから。 ただ、密告の報復を謀るフレッチャーのワナにハマり、負け犬のように去るかと思えば、引き返してからのセッションは息を飲む。 まさに闘い。憎悪に狂ったフレッチャーを、音楽の力で目覚めさせる。「なかなかやるじゃねえか」フレッチャーの目がそう言っていた。 ラストで彼女とよりを戻すといったような、興ざめなラブストーリー色を入れなかったのも良かった。 [DVD(吹替)] 7点(2017-03-12 08:31:50) |
255. ワルキューレ
《ネタバレ》 ヒトラー暗殺を試みた史実は知らなかった。 失敗することはわかっていても、興味深く見応えがある。 独裁者へのクーデターって、よほど周到にやらないと。失敗したときの手酷い制裁が恐ろしい。 そんなリスクを冒して挑む勇気に、思わず感情移入。 今も人権無視の独裁国家はあるけど、そこを舞台に空想してしまう。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-03-12 08:29:44) |
256. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
《ネタバレ》 子供の頃に読んで忘れていた児童書の三銃士の面白さが蘇る。 この映画では三銃士とダルタニアンの葛藤が見もの。 世継ぎや伝承者が実は双子で…てのは、マンガや映画でもよくみかける。 デカプリオの双子の演じ分けは上手かった。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2017-03-12 08:24:18) |
257. メビウス(2013/韓国)
《ネタバレ》 音はあるけどセリフは一切ない。でも、セリフが想像できるように伝わってくる。 ペニスを失っても痛みでエクスタシーが得られるとしても、リアルに考えれば誰もがそうなるものでもないだろう。 そこにリアリティを離れた寓話性を感じる。タブーに挑んだ変態的でちょっとホラーな寓話。 キム・ギドク監督の独特の歪みが滲み出た作品。タブーや恥部をえぐり出してシュールに描く。 同じく鬼才とされるクローネンバーグ監督にも通じる苦手意識を感じる。ついていけない。 [DVD(字幕)] 4点(2017-03-12 08:22:14) |
258. 忘れられた人々
《ネタバレ》 弱肉強食のようなメキシコ貧民街が生々しい。不良少年が障害者を何の容赦もなく襲うのが衝撃的。 クソガキ代表のようなハイボはどうしようもないが、子分扱いのペドロは同情の余地がある。盗難ナイフの罪をペドロに擦りつけようとしたハイボの策にはまり、必死で無実を訴えるペドロの言葉を母はまったく信じようとしない。子を顧みない母親の愛を健気に求め続けたペドロが哀れ。 ただ、ろくでもない大人達ばかりではなく、ペドロをちゃんと人として扱い、ペドロに大金を預けてお使いを頼んだ感化院の院長のような人もいた。その慈悲と信頼に応えようとしたペドロを、またもハイボが踏みにじる。まさにクズ中のクズで、殺意が湧くほど。 こんな疫病神のようなハイボも、社会の犠牲者と言えるかどうか。大きな要因ではあるんだけど、恵まれない生い立ちや劣悪な環境の中でも真面目に生きている者はいるので。 ブニュエル監督の描く、最後まで救いのない世界。暗い気持ちになってしまうが、一見の価値はある。 [DVD(字幕)] 7点(2017-03-12 08:20:40) |
259. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 アニメを映画館で見るなんて、子供の頃以外は記憶にないが、「君の名は。」とこの作品だけは見る気になった。 見てみると評判通りの佳作。日本昔話に出てきそうな朴訥でほんわかした雰囲気。 そんな中で絶対幸せになるしかないと思える主人公が、戦争で悲惨な目に遭う衝撃。 ほんわかした声や画柄と、シリアスなストーリーのミスマッチにやられた。 それでいて陰惨に終わるのではなく、最後に救いもあるので後味は良い。 ただ、そこまで深く感情移入はできなかった。 [映画館(邦画)] 7点(2017-03-01 21:09:09) |
260. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 アニメは見るならDVDで十分と思っているが、これは映画館で見て良かった。好きな画柄だったし、ストーリーにも惹かれた。 男女の入れ替わりやタイムスリップだけなら凡庸なものになりそうなところを、口噛み酒、隕石落下の大災害、組紐などの要素を入れて、ドラマティックにしている。 よく考えると綻びも目につきそうなストーリーで、腑に落ちないところが幾つもあるのだけど、勢いに飲まれて作品世界に巻き込まれていく感じ。終盤は映画館で必死で涙をこらえるしかなかったのだから、心を動かされたのは間違いない。 [映画館(邦画)] 8点(2017-03-01 21:06:39) |