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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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241.  風俗行ったら人生変わったwww 《ネタバレ》 
こんな風俗嬢はいないし、こんな童貞オタクもいない。 元ネタが某掲示板に投稿された小説らしいが、あまりにマンガチックでリアリティの欠片もない。 会話はおもしろいし、おしぼりなど小ネタも効いている。 ただ、後半のネット仲間とのかよの借金救済作戦がイマイチでダレる。 風俗嬢役の佐々木望がこれっぽっちも脱がないのは見る前から知っていたが、期待してたらガッカリって人も多いのかも。 この役をやるんだったら、少しはセクシーなシーンも見せないと。 東北弁を話す佐々木望はとてもかわいかったけど。
[地上波(邦画)] 5点(2015-03-11 21:08:00)
242.  ドリームハウス 《ネタバレ》 
てっきりホラーかと思っていたら、二段構えのミステリーだった。 ウィルが自分の正体を知った一つ目のネタばらしまではとても良かったのに。 そこから二つ目のネタばらしまでが強引すぎて不自然な点がチラホラ。 隣家の奥さんがやたら主人公に親切なのも引っかかる。 主人公に妄想があったということで、これも妄想なんじゃないか、あれも妄想なんじゃないかと、先の読めないサスペンス感はある。 それだけに、終盤は嘱託殺人のミステイクというのがゴチャゴチャとわかりにくく、ちょっと期待はずれのオチだったといえるかも。 フェイクを過剰にしすぎて、きっちり上手にハメられた感を持てなかったような。微妙にズレた感じ。 ナオミ・ワッツは安定の美しさ。
[地上波(吹替)] 5点(2015-03-11 21:04:58)(良:1票)
243.  ジャッジ! 《ネタバレ》 
伊代も16歳だった頃があるとか、ところどころ笑える小ネタはあるけれど、ストーリーとしてみれば物足りない。 不器用で愚直な人間の一番生きていけそうにない業界において、ハッピーエンドがあまりに嘘っぽくて薄っぺらい。 乗っかっていけるような嘘にしてくれないと、すべてが嘘臭くては鼻白むだけ。 英語ができない主人公が、途中から急に聞き取りができたのも都合がよすぎる。 そもそも妻夫木がモテない男を演じることにも無理がある。 おとぎ話であったとしても、もう少し毒を効かせてくれたほうが。
[地上波(邦画)] 4点(2015-03-09 01:36:18)
244.  15歳、アルマの恋愛妄想 《ネタバレ》 
思春期の女の子に共感できるかどうか。 エロ妄想癖のキャラなので、男子が自分のナニで腰を突いてきたというのも妄想と思わせる。 でも、いきなりそんなことする男子ってのも、なかなかの変態オヤジプレイだ。 村八分にされる女の子に罪をきせてしらばっくれるのも情けない。 最後に学校で自白する男気を見せたのはニヤリとさせられるけど、それでもあっさり許して付き合えるものかな。 もともと好きだったからだろうけど、普通だったら軽蔑して一気に冷めそうなものだけど。 かなり男に都合のいい展開。
[DVD(字幕)] 4点(2015-03-05 01:27:19)
245.  マダム・イン・ニューヨーク 《ネタバレ》 
言葉もあまり通じない異国に一人で来て、おろおろびくびく。 誰でもそうなるだろうから最初は共感するんだけど、このヒロインの場合は度が過ぎていて、はじめてのおつかいの子供状態。 カフェで注文がうまくできなかったくらいで、ベンチで号泣。 田舎出の少女だったら無垢でスレてない姿を思わず応援したくなるが、二人の子持ち女がこれではあまりにも…。 女性が自立しにくい社会の制度や雰囲気があったにしても、その年になるまで何をやっていたのかと。  それが英会話教室での体験だけで、まるっきり別人かと思うほどしっかりと自立した女性の言葉を放つようになる。 結婚式での立派なスピーチからはちょっと前の姿はまったく想像できない。 それがあまりにも嘘っぽくて、薄っぺらく感じてしまう。 その程度で劇的に変われるものなら、もっと前に変わるきっかけは幾らでもあっただろうに。 インド映画をたくさん観たわけではないが、ハリウッド映画以上にキレイな予定調和が多い印象。 女性監督による女性の自立をテーマにした女性が主人公の映画なので、男と女では印象もかなり違ってくるのかも。
[DVD(字幕)] 4点(2015-02-16 00:40:27)
246.  小さいおうち 《ネタバレ》 
結構いい話なのに、あまり引き込まれず感情移入しなかったのはなぜだろう。 安定感は感じるけれど、どこか教科書的な作りというか。 しきりに郷愁を誘うようなレトロな演出。 そうしたあざとさが気になったのかもしれないし、板倉に惹きつけられる魅力やエピソードが足りずに、タキ、時子、板倉の恋愛感情の絡みがいまひとつ伝わってこなかった気もする。 監督に反戦へのメッセージがあって、それをさりげなく表現しようとしているのだけれど、わざとらしくてくどく感じるところもあった。 わかりやすくするのはいいけれど、説明的にすぎたような。
[DVD(邦画)] 4点(2015-02-07 00:09:24)(良:1票)
247.  シージャック(2012) 《ネタバレ》 
リアリズムに徹していて、ドキュメンタリーのような見応え。 ソマリアの海賊にシージャックされた『キャプテン・フィリップス』が実話を元にしているだけにリアリティがあったけれど、本作はフィクションにも関わらずそれよりも更にリアル。 予定調和のハリウッドものとは対極にあるので、先の読めない緊迫感がある。 でも、何か物足りない。 映画はフィクションなのだから、それだけじゃないような。  海賊と直接交渉にあたる社長に共感できるか、できないか。 日本の会社とのビジネス交渉での辣腕ぶりが、海賊との交渉にも発揮される。 社員の命がかかった交渉を専門家に任せずに自ら引き受けるなど、自分だったら恐ろしくてとてもできない。 責任感と勇気があふれているともとれるが、社員の命を軽く見ているからそんな交渉を引き受けることができたとも思える。 ビジネス交渉と同じように、身代金の額をどこまでも強気で値切ろうとするスタンスからもそれはうかがえる。 交渉を何ヶ月も長引かせるのは、人質の健康や生命を第一に考えればできないことだ。 会社の姿勢に対するシェフの苛立ちと家族の焦りが胸に迫る。 もちろん社長もいろいろ悩んではいるけれど、こういう人間を好きにはなれないし、カッコいいとも思わない。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-13 23:36:24)
248.  ぼくたちの家族 《ネタバレ》 
元気に歩け回れる状態で余命一週間の宣告というのがありえることなのか。 あまりにも都合よく設定されているようにも思える。 その反面、怖いくらいにリアルな部分も。 両家の顔合わせの席で母の異常が発覚した場面はゾッとする。 懸命に正常を装う姿が痛々しくて見ていられない。 長男が入院費の負担を妻に切り出す場面では、妻が敬語を使いながら正論で長男を追い詰めていく様子が印象的。 反論を許さないすごい拒絶感が滲み出ていて、親を守りたい長男の孤立感が浮き彫りに。  この映画では、実際に起こりえることであってほしくないこと、見たくないことが次々と突きつけられる。 家族の突然の余命宣告、入院費や借金の発覚等お金の工面でのいざこざ、いざという時の父親の頼りなさ。 普段偉そうなこと言っていた父が、つまらないことで何度も息子に電話を掛けてくるのには本当にイライラさせられる。  長男役の妻夫木もよかったが、一番冷めてていい加減に見えて実は意外と熱くて純真だった次男を池松壮亮が好演。 原田美枝子は相変わらずの安定感。 以前に『愛を乞う人』でも感心したが、やっぱり演技が巧い。 崩壊状態の家族の再生は手垢のついたテーマで新鮮味はないが、役者がいいのもあって最後まで魅せられる。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-11 22:37:08)(良:1票)
249.  TOKYO TRIBE 《ネタバレ》 
おもしろい。『IWGP』が好きならオススメ。 ブクロのチーム、そして窪塚も似たようなキャラで登場となれば、あのドラマを彷彿する人も結構いるような。 チーム間の抗争を劇画タッチに描いていて、そこに園子温らしいエロとバイオレンスの毒気が効いている。 原作の漫画は未読だが、いかにも漫画的な世界観がうまく構築されていて、原作をぶち壊さずに表現できたことをうかがわせる。 ミュージカルが大の苦手なのだが、ラップがこれほどミュージカルに合うとは。 いつものアレルギー反応も出ずに楽しめた。  キャスティングもよく、特に清野菜名が印象に残った。 初めて見たが、タイプは違うけど、今や国際的女優となったペ・ドゥナや、すっかり人気女優の吉高由里子の初見と同じくらいのインパクト。 キュートで透明感がありながら裸も辞さない思い切りの良さに加えて、アクションもできる逸材で、園監督のお眼鏡にかなっての抜擢も納得。 満島ひかりに通じるカッコ良さもあり、そういえば吉高も満島も園監督が見出したと言われるだけに、今後が楽しみ。 鈴木亮平は変態仮面のイメージが強かったのだが、それも一変、凶暴な敵役のメラが板についていた。 ストーリー自体は特にどうということもないものの、スタイリッシュでカオスな雰囲気は好き。
[DVD(邦画)] 7点(2015-01-11 22:27:36)
250.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 
いい年こいた男が親子ほど離れた女の色仕掛けに引っかかったお話。 金しかない初老の男が若い女の接近に、少しも怪しまなかったほうが不思議。 クレアのツンデレぶりは、ツンデレ喫茶のコントかと思うほどあからさまで笑えるくらいだったのに。 秘蔵の女性画コレクションの囲まれてご満悦の童貞オタク気質なので、三次元美女に舞い上がり冷静な判断が出来なかったのか。  ここまで皆がグルになった詐欺だとは思わなかったが、騙されるのは予測がつく。 二人が結ばれる過程に感情移入できず、そんなわけがないと冷めた目で見てると、案の定ホラやっぱりねという展開。 こんな手の込んだ回りくどい芝居をしなくても、もっとシンプルな略奪法はあったと思うが。 黒幕は意外性があったが、絵の才能を認めてもらえなかったというのは裏切りの理由としては弱く、そこに至るまでの説得力がない。 伏線がいたるところに張ってあるものの、不自然で強引なところもあり、スッキリ上手く騙された感にはつながらなかった。  ずっと孤独だった老人にとって、クレアと束の間でも愛し合った時間は、詐欺だとわかっても忘れがたいものだったに違いない。 夢のような日を思い返して警察に訴えることも断念し、一人でレストランのテーブルに着いてクレアを待つラストシーン。 呆れるほどに愚かで切ない男の姿が哀れを誘う。 時系列的には、レストランで再会に希望を託しているところが最後なのか、施設で廃人のようになったのが最後なのか。 レストランで待っていること自体が、廃人となった鑑定士の妄想ということだってありえる。 それによってラストの意味あいも変わってきそう。 あえてどちらにでも取れるように、クレアと愛し合った回想シーン、施設でのシーン、真相発覚後のシーンをわざと時系列を交錯させながら描いているようにも見える。  クレアが鑑定士を初めて自室に入れたとき、かかってきた電話のチーフがビリーなのだろう。 クレアは最終章は明るいエンディングに書き直したいと言っていた。 でも、クレアが改心して本物の愛に目覚めたというオチにするのも、おとぎ話にすぎる。 ハッピーエンドかバッドエンドか、曖昧な形で観客に委ねるラストはモヤモヤが残って趣味じゃない。 鑑定士は不正で美術品を手に入れるような狡猾な人間だけど、女に対して免疫のない老人を騙したというのも、スッキリしない一因でモヤモヤが残る。
[DVD(吹替)] 5点(2015-01-07 18:34:42)(良:2票)
251.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》 
吹替え派なので本作も吹替えで見始めたが、ナイナイ岡村の声に著しく違和感を感じ、それが気になって映像に集中できず。 こんな酷い吹替えは初めてかも。 途中で我慢できなくなり、結局字幕で観ることに。 ベン・スティラーが猿顔の小男で、妄想壁のある変わった男という役柄なので、岡村に白羽の矢が立ったのだろうが、話題性を狙ったとしても安易すぎる。 声質が本人のスマートさからかけ離れていて、もっちゃりした大阪弁での素人丸出しの棒読みではぶち壊しもいいところ。 別にアンチ岡村というわけではなく、芸人としてはむしろ好感を持っているほうだが、もっとまともなプロの声優をあてるべきだった。 岡村を起用したスタッフのセンスを疑う。  映画の内容では、欠けていた写真のネガに一体何が映っていたのかで引っ張られる。 映像美はすばらしく、映画館ならもっと圧倒されたはず。 絶景の中をスケボーで山を下るウォルターが、めちゃくちゃ気持ち良さそうだった。 ウォルターはようやく探していた写真家に会うことができるが、そこでの二人はまさに「生きて」いる。 待ちに待ったユキヒョウの出現にも、シャッターを切らない写真家の姿が印象的。 その瞬間が心から気に入ったら、カメラを通さずただ見ていたい。その瞬間に浸っていたい。 それは、どんなときでも何かあるとすぐに携帯のカメラで写そうとする現代人へのアンチテーゼのよう。  雑誌の表紙になったウォルターの写真も、それほど感動はしなかった。 最後まで引っ張った分ハードルが高くなりすぎたというのもあるが、紙面作りをするウォルターの描き方が不十分で物足りないのもある。 そこの熱意が伝わるようにシーンを積み重ねて描いていれば、ラストの表紙の写真にもっと感動できたと思う。
[DVD(吹替)] 5点(2015-01-03 13:02:47)(良:1票)
252.  ちょっとかわいいアイアンメイデン 《ネタバレ》 
女子高の拷問部を舞台とした、SMレズのソフトポルノのような作品。 4コマ漫画が原作だけに、コミカルな仕上がり。 アイアンメイデンって何のことかと思ったら、拷問用具の名前だった。  以前は今まで脱いだことのないスター女優が、主演で濡れ場を披露なんてことが割とあった。 最近はそういうのをあまり見かけなくなったが、その代わりに、グラドルやイマイチ売れない清純派女優が、主演と引き換えに裸になるケースが目に付く。 木嶋のりこもグラビアでセミヌード止まりだったのが、ここではフルヌードで、しかも同性愛にSMプレイ。 そこがこの映画の売りで、グラドルだけに見事なプロポーション。 でも、それほどハードな濡れ場はなく生温いし、ストーリーはAVのドラマ仕立て部分とさほど変わらないほど陳腐で早送りしたくなるほど。 他の三人の拷問部員、吉住はるな、間宮夕貴、矢野未夏もグラドル出身で、狙いはわかりやすい。 女子高生役はどう見ても無理があり、特に一番裸を晒している矢野は場末の風俗嬢にしか見えない。
[DVD(邦画)] 4点(2014-12-27 00:10:10)
253.  最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 《ネタバレ》 
いかにもアキバ系の臭いがプンプン漂ってくると思ったら、やっぱり原作がアニメだった。 なんだか薄っぺらくて、エロも中途半端。 実写でエロを追求するならAVがあるし、萌えを追求するならアニメがある。 内容は陳腐な幽霊もので、ストーリーで魅せるというよりキャラと設定がハマるかどうか。 これを実写でやりきるのは、キャスティングも含めて難しい。
[DVD(邦画)] 3点(2014-12-22 22:28:27)
254.  そこのみにて光輝く 《ネタバレ》 
けだるく鬱屈した演出と漂う閉塞感。 こういうカビ臭い日本映画特有の湿度の高い暗さが苦手。 ラストの光を浴びた二人を描くために、それまでの前フリが重くて長い。 重苦しい内容をそのまま重苦しい演出で描くのがどうも肌に合わない。 テーマが重いなら、もっとドライに軽さも出しながら演出してくれたほうが切なさが増す。 菅田将暉は憎めないし、高橋和也の下衆キャラも立っていたけど、メインとなる綾野剛と池脇千鶴の二人には惹きつけられなかった。 原作の1980年代の設定を、映画では現代に置き換えているようだが、介護を取り巻く状況など、設定に少し無理が生じているようにも思えて違和感を感じるところも。  この監督の作品は初めて見たが、どうも相性が悪そうな気がする。 この作品は映画祭でも高評価を得ているのだが…。 調べてみると、呉美保は大林監督の元で学んだらしい。 大林監督は世間的な評価とは最も食い違った苦手な監督の一人なので、やっぱりそういうことなのかもしれない。
[DVD(邦画)] 4点(2014-12-11 02:24:18)(良:1票)
255.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 
ちょっとは泣けてきてもよさそうな話なのに、まったく泣けなかった。 まず、ゲイカップルのラブシーンが生理的に受け付けない。 レズカップルなら平気なんだけど、ドン引きしてしまう。 それがそもそも差別意識だと短絡的に結び付ける人もいそうだけど、そういうわけでもない。 この嫌悪感は、あえて例えるなら自分の両親のベッドシーンを想像するのに近いような気持ちの悪さだろうか。 もちろん、両親に愛情はあってもだ。 その生理的な気持ち悪さは、人格や人権の否定にはつながらない。 性的指向は個人の自由なので、誰が誰を愛そうが誰に迷惑をかけるわけでもない限り勝手にやればいい。 マルコのことを最も親身に考えていたのはルディとポールであり、二人が育てるのが最も適しているにも関わらず、同性愛を理由に執拗に阻もうとする人達の意味がわからない。 そういう子供を自分の子として愛をもって育てようなんて、そうそうないほどありがたい話だろうに。  登場人物の心情がきちんと描ききれていないような気はする。 ルディの少年への深い思い入れは、同じマイノリティへの共感があったのか、それとも子供を産めない二人が家族を持ちたかったのか、掘り下げ方が少し物足りない。 ゲイカップルとマルコのつながりが切っても切れないほど深くは感じられなかったので、もっとエピソードを重ねたほうがよかった。 ポールの上司がポールをクビにしただけではなく、わざわざ裁判にまで首を突っ込んだのも不可解。 よほどの恨みでもないと、よくある差別意識だけでは説明がつかない気がする。 上司が人格障害の偏執者のように感じられた。 また、ダウン症の少年が死ぬ映画というのも、作り手のあざとさのようなものを感じてしまう。 それでも、しっかり感情移入できるきめ細かい流れがあれば泣けもしただろうけど。  実話に基づくというふれこみが衝撃的だが、フィクション部分も多い。 インタビューによると、薬物中毒の母を持つ障碍者の子供を世話をするルディのことを知り、それにインスピレーションを得て、もしゲイカップルがそういう子供を養子縁組しようとしたらどうなるのだろうかという着想で作り上げたシナリオなので、実際子供が死んだわけでもルディが裁判を起こしたわけでもないようだ。  最後の手紙はじんわりと効いてとても良かった。 ただ、そこに至るまでに入り込んで熱くなってはいかなかったので。
[DVD(吹替)] 5点(2014-12-08 02:39:54)
256.  ウォールフラワー 《ネタバレ》 
タイトルから、壁の花でしかなかった人間が成長して皆に認められるような存在になる物語かと思ったが、ちょっとイメージと違っていた。 幼い頃の伯母とのトラウマが終盤で明らかになるという意外な展開に。 恋愛模様に、同性愛、性的虐待、ドラッグ、心理的治療などの要素も絡んで、盛りだくさんな感じ。  奔放なサムに強く惹かれているのに、好きでもないエリザベスと付き合ってしまうチャーリー。 それが原因でせっかく得た仲間を失いそうになるが、パトリックをかばって数人を殴り倒すことから元の関係に。 チャーリーがそれほど強そうにはとても見えなかったけど。 思春期によくある恋愛や進学の悩みもあって結構おもしろかったが、ピンと来ないところや違和感を感じたところが他にも幾つか。 自殺した親友というのも、何があったのか描かれていない。 チャーリーが叔母の事故死を自分の責任ととらえる思考回路もすんなりとは入ってこない。 そもそも、好きだった叔母に性的行為をされていたことが、どれだけのダメージを受けるものなのかピンとこない。 そのトラウマの話も全体からすると異質なものに思えて違和感が。
[DVD(吹替)] 6点(2014-12-05 00:58:15)(良:1票)
257.  グッド・ドクター 禁断のカルテ 《ネタバレ》 
気持ちの悪い医者でゾッとする。 患者に片思いして、再入院させるために薬に細工する。 挙句の果てに死なせてしまうなんて、まったくもって問題外。 もし医者に不正や落ち度があっても、患者側にはめったなことではわからない。 それだけに医者には高度な倫理が求められる。 人の命を預かる聖職に、絶対就いてはいけない人物だった。 結局、医師が裁かれることもなく後味の悪さが残るだけ。 ストーリーも粗が目に付き、日記がそれほど重要なアイテムにも思えない。
[地上波(吹替)] 4点(2014-12-02 22:24:12)
258.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
しっかりと丁寧に作りこまれた映画だけれど、心を揺り動かされるまではいかない。 たぶんそれは、予想の範疇に収まってしまう展開だからだろう。 奴隷制度がテーマの似たような物語は何度か見てきたので。  冒頭の回想シーンは、初見の黒人の区別がつかないこともあってわかりにくい。 もう一度見返したら何のシーンだったかようやく理解できるが、見返さないならかえって混乱するだろう。 時折挿入される回想シーンによって、拉致されるまでの生活がうかがえるが、家族で買い物するシーンも意味がわかりにくい。 見終わってから振り返ってみると、黒人の中にも階層があり、主人公も他の黒人奴隷のことを気にかけていなかったということを表したかったシーンなのだろう。 でも、セリフが足りないせいで妙に謎めいたシーンに見えて、主人公に声をかけようとした黒人奴隷が、その後の展開に関わってくるのかとか何か他に重要な意味があるのかと深読みしてしまった。 登場人物に自分さえ助かればいいという心情が随所に見え隠れするが、時代も時代で、実話ならそれが本音で仕方のないところか。
[DVD(吹替)] 6点(2014-11-25 19:58:55)(良:1票)
259.  麦子さんと 《ネタバレ》 
なんてことのない手垢のついたようなストーリーなんだけど、泣けてくる。 親子というのは人間関係の最も基盤となるもの。 誰にでも思い当たる経験の中での普遍的なものに訴えかけてくるからだろう。 テレビを集中して見たいのに、空気を読まずに話しかけてくる母親のうざったさ。 個人的に思い入れのあるものを勝手な判断でゴミとして捨ててしまう無神経さ。 本気で何度も腹を立てて怒鳴った覚えがあるが、全然懲りずに同じことを繰り返すのが子供心に理解できなかった。 当時は嫌がらせでもしているのかとずいぶん憤ったが、今思い返すと、呆れると同時にかわいそうになってくる。 親のうざったい行為は死ぬまで変わらない。 変わるのは子の受け止め方だけ。  子はいつか自分の親にも若い時代があったという当たり前のことに思い至る。 夢があり、挫折があり、恋をし、子供を産む。 親の昔の写真を見て、何ら自分たちと変わらない一人の人間であることに気づく。 そうして初めて子(自分)を育てる親に思いを重ね、親としてダメな部分、不満な部分も飲み込めるようになる。 それが、ガキから大人になるということなのだろう。  掘北真希は良かったが、余貴美子がうざったい母親を演じ切れていない。 一般人の母親はもっと小汚くくたびれていて色気がないが、やっぱりそこはキレイ系の女優なので芸能人オーラが抑えても漏れ出てしまう。 もっとうざったくて頭にくるような本物のババア感を出さないと、リアルな切なさが生きてこない。
[DVD(邦画)] 7点(2014-11-16 22:44:36)(良:1票)
260.  ダラス・バイヤーズクラブ
ガリガリに減量した体が本物の患者に見える。 共感はできなかったけど、役者は幾多の賞に値する熱演。
[DVD(吹替)] 5点(2014-11-11 22:07:06)
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