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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3869
性別 男性
年齢 53歳

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2601.  ケープ・フィアー
『恐怖の岬』のリメイク、それも「コレ、リメイクでっせ!」と強調せんばかりに、元作品の俳優を出してみたり、テーマ曲を流用してみたり。そこまで強調するからには、逆に、何か後ろめたいことがあるんだよ、きっと(笑)。というのも、主要登場人物たちがそれぞれ、まるで各自で勝手に台本を書いて、各自勝手に役作りをしてしまったかのような、ハチャメチャさ。いわば学芸会のノリ、ですな。特にデニーロは、もう誰にも止められない。個性とかいうレベルを超え、しまいにゃカメラに体当たり(?)する傍若無人ぶり。リメイクだもん、やっぱり羽目を外さなきゃあ、存在価値が無くなるよね。元作品以上に屈折した主人公のキャラも、イマドキっぽいアレンジ。犯人に狙われる主人公の娘、元作品ではいかにも少女っぽくて(嘘。結構オバチャンっぽい)ハラハラさせられるが、コチラは正反対の色気ブリブリで(嘘。サービス不足)、イマドキっぽいハラハラ感。意図したようなチグハグさや、突っ込みポイント(とは言え、突っ込んでしまうと製作者の思う壺にハマりそうなポイント)が、全体にちりばめられており、その迷走ぶりこそがこの映画の楽しさ、でもありますね。
[試写会(字幕)] 8点(2008-08-17 17:08:39)
2602.  殯の森
奈良県は「天国にいちばん近い都道府県」なのか? ちなみに私も奈良県在住ですけどね。あくまでフィクションとは言え、前半における老人たちの表情はまさに実生活のナチュラルさ。後半、森の中を彷徨う二人の姿、それはフィクションとしての物語なのだけれども、森はそれを圧倒的に包みこみ、もはやそこは、フィクションとドキュメンタリのはざま。生きることとは「人とのつながり」、であるならば、その二人の姿は、生と死のはざまでもある。我々はカメラを通じ、そこに同席し、森を共に彷徨い、森の底に沈みゆく二人の姿を見守る。いやあ、気色悪いんだ、これが(笑)。「映画とこうあるべき」という観点からは、少し外れた映画、いわば「はざま」の映画、かもしれませんけどね。観終わったときに感じる“居心地悪さ”を、不愉快に感じるか、観てよかったと感じるか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-17 11:47:57)
2603.  地上より永遠に(1953) 《ネタバレ》 
ふた組の男女の物語、それも「体目的以上、恋愛未満」みたいなちょっと微妙な関係のふた組の物語をうまく絡め合う見事さ。またその脇を固める登場人物たちそれぞれの存在感、物語への絶妙の関わり、といったこともあって、グイグイ引き込まれる映画ですね。見ようによっては、ボクシングをやるのやらないのとかいうツマランことでイジメが横行する平和ボケの軍隊に対して、どこかの国が空爆で鉄鎚を下す、という物語にも見える? まあ、それはともかく、イジメに黙々と耐え続ける主人公、その描写がステレオタイプであればあるほど、主人公の背景というか、彼の「伝説性」が高まるわけで、「いったい彼はどれほどスゲーやつなんだろうか」と思えてくるのだけど、結局はボクシンググラブをはめることもなく、ラスト、どっちかと言えばツマラナイことで命を落としてしまう。伝説が伝説のまま封印されるときの、その無念さと虚脱感。いいですなあ。少し残念な点としては、途中で死ぬキャラとそうでないキャラが、観てておおかた予想がついてしまうという、「出来すぎ感」ですけどね、えへへ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-17 11:02:02)
2604.  恐怖の岬
2大スターが対決するサスペンス。狙う側も狙われる側もオッサン同士、そんなんで盛り上がるのか?と思いきや、家族をつけ狙う、という恐怖と、後半は趣向を変えてハウスボートでの攻防、というのが、印象的。できれば、せっかく後半は非日常的な場所を舞台にしたのだから、ここでワンクッションおいて、静かな田舎の不気味さみたいなものをもう少しじっくりと出してくれてもよかったかも。狙う側と狙われる側が、結構バランスよく描かれてる気がしますが、これは両スターへの気兼ねなのだろうか?いや、悪くないですけどね。特にクライマックスの対決におけるシツコサなど、ワタシは結構好きですけどね。まあちょっと気になった点といては、ロバート・ミッチャムの肉体美、見ようによっては、無理に腹を引っ込めているように見えちゃうのだけど(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-17 10:37:02)
2605.  スーパーマン(1978)
見どころはスーパーマンの飛行シーン。さすがは第一作、飛び立つシーン、降り立つシーン、空中シーン、それぞれに様々な工夫が凝らされてますね。大掛りなワイヤー吊り、ビルの窓越しの合成映像など、いろんな手を使って楽しませてくれます(シリーズを追うごとに形式化・手抜きが目立つ。3作目に至っては、飛行ならぬ非行に走るスーパーマン。とほほ)。また、久し振りに観たのはディレクターズ・カット版でしたが、前半の少年期の部分がじっくり描かれ、大草原の光景が実に見事。後半の大都会との対比もさらに印象的なものになています。クライマックスは、次々に発生する災難に様々な手を使って立ち向かうスーパーマン。この図式は幸か不幸か第4作あたりに誤って引き継がれてしまうけど、少なくともこの第一作には、私の大好きなパニック映画風の面白さがあふれており、第一級のワクワク感!であります。あと、「何でもアリ」のラストについては、とりあえず、「何で養父の時にはソレ使わなかったんだよう」という突っ込みは、しないことにします。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-08-15 11:06:05)
2606.  ドラゴンハート
何といっても、ドラゴンの造形の見事さ、そしてCGによる動きが、実にスバラシイです。夕日をバックにした光景が、恥ずかしいくらいカッチョよい・・・。滅びゆく運命を受け入れたような達観したドラゴン、一方ではコメディタッチで子供向け丸出しのストーリー、その落差にはズッコケますが、これもまあ、特撮への自信があってこそのことでしょう(と好意的に受け止める)。デニス・クエイドが“真の騎士”ってのもウサン臭くてなかなか斬新。と思ったら中盤以降はこれまた実はコミカルな役回りでした。コバヤシも大活躍。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-15 10:34:54)(良:1票)
2607.  スリーパーズ
まあ、あまり物語にこだわりすぎると、「自業自得」とか「懲りないなあ」とかいうコメントに終始しちゃうのだけど、それにしてもこれはスゴイ。いわば司法制度への挑戦とも言うべき恐るべき内容。怒れる男が十二人もいるというアメリカで、一方ではこんな映画を作ってしまう(しかも実話と称して)、これもまたアメリカ。現代におけるファンタジーとは、夢と悪夢が、半々なんですかね。登場人物たちの、感情を表に出さない抑えた演技が、かえって映画そのものの「感情」を象徴的に浮き彫りにしています。そしてこのサスペンス。何がドキドキするって、頼りないオヤジ(ホフマン)に重要な役割を任せることほど、ドキドキすることはありませんって。 あと、ケビン・ベーコン登場のシーンの彼の顔が、実に不気味でコワイ。完全にあれは、爬虫類の顔。あ、元々か。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-15 10:13:16)
2608.  スーパーマンII/冒険篇
冒頭の、エッフェル塔占拠の場面がグー。水爆が仕掛けられたエレベータが転落!しかもエレベータにはロイスがマヌケにもぶら下がっている! そこに間一髪到着するスーパーマン、無事ロイスを救出する。さらに爆発寸前のエレベータを持ち上げてエッフェル塔を上昇(ミニチュア撮影にも見えるが、役者をエレベータにぶら下げて撮影しているようにも見え、後者だったらこれまたマヌケでイイナ、と思う)。そのままエレベータを宇宙にまで持って行って、無事爆破させる。ただしそのために三悪人が復活してしまう、というのだけど……。爆破寸前のエレベータを宇宙に運ぶスーパーマンが、異常に素早い。こんなに速く飛べるわりには、フランス到着までエラく時間かかってたやんけ、と。まあ、そこがスーパーマンらしいところでもありますが、ねえ。三悪人がしょぼいド田舎で暴れまわったり、スーパーマンとロイスのどうでもいいいちゃいちゃシーンがあったり、スーパーマンが人間になったり、まあ、中盤はどうでもいいのですが、クライマックスは、期待通り、いや期待以上のハチャメチャ市街戦に発展、この点では、シリーズ屈指ともいえるスペクタクルになっている、ような、なっていないような。でも興奮した。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-03 09:08:51)(良:2票)
2609.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
いささかまとまりなくドタバタし過ぎの感もあるのだけど、それにしても、未来~現在(?)~過去と時間を飛びまくり、まさにアイデア満載、実によく考えたもんだなあ、なあ、と。全然頭使ってるとは思えない続編の企画ばかりがまかり通る今のご時世(続編の企画を優先する分、もっと気の利いた企画が闇へ葬られている可能性も高いのだ)、それを考えれば、本作、なかなか良心的なのでは(とは言え、本作も当時は、「単なる第3作への繋ぎやんけ」と陰口も叩かれたけど)。物語のアイデア自体もさることながら、本作の面白さのもうひとつは、一人二役、三役の多用。当然、メーキャップの面白さもそこにはあるのだけど、それ以上に、「敢えて同一人物を(特撮で)同一画面上に載せる」という面白さ。これが結果的に、一歩引いた画面の中での、パントマイム的なオモシロさを出すことになっています。この「パントマイム的」というのが、スポーツ年鑑の奪い合いという、単純なテーマともマッチして、魅力を発揮しています。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-03 08:52:41)
2610.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
2歳10ヵ月の娘が、「ポニョ、観たい~」と言うもんで(どこまで本気か不明)。映画館に連れて行くのは『ゲド戦記』以来2年ぶり(って、0歳だもんな)、などと言ってる私自身、映画館に足を運ぶのはそれ以来、という、実にお恥ずかしい次第……と言う訳で、久し振りに味わう劇場の興奮に、モハヤ冷静さの欠片も無く、感動の連続、涙腺緩みっぱなしでした(例えばバケツが風に飛ぶシーン…)。ああどうして、絵がここまで動くのか? 背景はいかにも“手書き”っぽく、言わば「動く絵本」。絵をどこまで本物っぽくリアルに描くか、よりも、線で描かれた「図形」としての絵を、どのようにオモシロく動かすか。音楽でいえば、濃密なオーケストレーションよりも、一見素朴なメロディが、これでもかと絡みあう強烈な対位法の世界(まるでマーラー5番の第五楽章!)。自分の視覚が認識できる以上に、複雑に動きまわる絵、これが人の手でなされているという事に恐ろしさも感じれば、その一方で、まだまだ自分が汲みつくしていない魅力がそこに残り続けているという、安心感もあるわけです。とか何とかゴチャゴチャ言ってる私だけど、一番気になったのは娘が途中で飽きないか、だったりする訳で。で、どうだったかと言うと、ちゃんと最後まで、それこそ身を乗り出して観てましたよ! 意味が判ったかどうかなんて、どうでもいい。何しろ私にだってよくワカランのだし(笑)。で、どういう話だったかと言うと、少年の前後を弁えぬアサハカな“決断”の話でして。ポニョを何がなんでも守る、いや、ポニョは魔法を使えるもんだから、守ってるのやら守られてるのやら。とにかく彼は頑張る。そしてラスト、ポニョは半魚人だけど引き取ってくれるか、との問いに、深く考えもせずOKする。こんなワガママ娘と、この先長い人生、うまくやっていけるワケが無い、不幸の始まり。とは言っても、童話のシンデレラと王子様だって、あんないい加減な馴れ初めで、その後幸せになれたハズもない。結局我々の人生だって、過去の誤った決断のせいで、何と面倒なことになっていることか(笑)。でも、それがもし無かったなら、人生そのものが成立しなくなる! 悩むのは良い、だけど、気にし過ぎるなかれ! 時には宗介クンのように、ストレートに、信じる道に向かってエイヤッと、決断することも、必要なんでしょうなあ(もちろん相変わらず、私は自信が無いのだけど)。
[映画館(邦画)] 9点(2008-07-27 18:15:51)(良:4票)
2611.  スーパーマンIII/電子の要塞
シリーズも第3作になると、主人公が「グレる」という法則。スーパーマン、ロッキー、スパイダーマン等々。あとエイリアンやターミネーターも加えていいかも(笑)。え?ゾンビ3?それは関係ありません。それにしても、本作、ずいぶん久しぶりに観てみたが、やーっぱり、クライマックスのコンピュータとの死闘は実にワケワカラン、ほとんど前衛的。コンピュータのヘンな攻撃をイチイチまともに受けて、イチイチ苦しむスーパーマン。スリルもへったくれもありゃしない。やはり本作の見どころは、「グレるスーパーマン」か。スーパーマン対クラーク・ケント。サブタイトルはこっちの方がよくないですか? 今回は悪役がロバート・ヴォーンというのも、2対8くらいで賛否が分かれるところですが(つまり不評)、私は嫌いじゃないですね。スーパーマンがロイスをほったらかしにして別の女性とイチャイチャするところなんかも含めて、番外編という感じ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-15 21:17:41)
2612.  最後の猿の惑星
「ちぇっ、いつまでサルの惑星で続編作るんだ、そろそろ最後にしてくれないかね~」という皆さんの期待に応える、第5作の邦題はズバリ、『最後の猿の惑星』。しかしこれは、「店じまい」「閉店セール」と同じ響きがあり、ついつい観ないではおれない(と同時に、実はまだ続編が出来るのではないか、という不安も感じさせますが…)。で、内容はと言いますと、“第4作と第1作をつなぐ位置づけの作品”と言えば聞こえはいいけど、実際には、サルと人間の間の、戦争と呼ぶにはいささかボリューム不足の、単なる小競り合いを描いた、いささか煮え切らない作品になっております。これじゃあ「新装開店セールと称して、もう一本作ってみては…」という禁断の誘惑にも駆られかねないところ。しかし、2,3,4作と、ワケのわからん作品が続いていたところに、“廃墟での戦争”という、それなりにSFっぽい雰囲気を感じさせる、この最終作、そこそこ立派な最後っ屁と言えましょうか(←誉めてるのか?)。それに、シリーズ全作を通じ、私にとって一番印象に残っているサルの表情、それは実は、本作におけるシーザーの表情、だったりもします。知性と苦悩を感じさせる、「考えるサル」の表情。ロディ・マクドウォール、ついにこの最終作にて、真のサル演技に開眼したか?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-15 21:02:25)
2613.  感染
病院に「4号室」があったりする時点で、まあ、リアリティを追求するタイプの映画ではないワケで、どちらかと言えば不条理モノ、これが意外に面白かった。この映画の舞台である「病院」ってのが、ひとつの「世界」であって、その中に集まった、屈託を持った人たちの中に、ヘンテコなウィルスが感染していく、というホラーで、この病気を表現するのに「緑のドロドロ」ってのが、チト古臭いような気がしないでもないのだけど、それでも、何といいますかね、今の「格差社会」における「負け組」という“病”、こいつを何だか予言したような内容で。「勝ち組」「負け組」とは言うけれど、実際には「負け組の人々」と、「負け組にいつ入るかとおびえる人々」ばかりが存在しているような、何とも知れぬ閉塞感が蔓延する現代社会、そういう雰囲気が、この映画と重なっているように感じるのです。
[地上波(邦画)] 7点(2008-07-13 22:59:32)
2614.  ロケッティア
ノホホンとしたファンタジーの中で、「ナチスのドイツ人だけは殺しまくってもよし、何しろアメリカ人なら誰でも、それこそギャングでも軽蔑するような、虫ケラのような連中だから」、というような、ディスニーにあるまじきというか、ディズニーらしいというか、そういう面が気にならないでは済まないのですが。それでも、確かに面白いのがこの映画。大道具、小道具の面白さ。肝心の「ロケット」の、まあ、どちかといえばケチくさい雰囲気が、レトロっぽく、アニメっぽく、何だか魅かれるものがあります。空中スタントも見どころ。あと、ティモシー・ダルトンの断末魔のドアップを、キミは正視できるか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-13 22:49:11)(笑:1票)
2615.  プラネット・テラー in グラインドハウス
わかりやすい邦題をつけるなら『プラネット・テラー in テレビ東京』、いや私のような関西人にとっては『~ in テレビ大阪+サンテレビ+KBS京都』ってなところか。木曜洋画劇場を始めとする謎のような映画放送の数々。さんざん観てきたがタイトルも思い出せないもの多数(とほほ)。時には、CM入り85分という無茶な放送枠のなかで、無茶苦茶に映画をカットし、CM前後で話がイマイチ繋がらなかったりもする。時には、新聞のテレビ欄の“放送終了時間”が誤っていたせいで、ビデオ録画が映画の途中で終わっていたりする。そういうときに感じる、あの“意味深”さ! 特に安っぽい映画の方が、こういう瞬間になんだか「深い」ものを感じてしまったりするのよね。安い映画人生を送ってきた者たちがおそらく共通で持っているあの感覚が、縦横無尽に炸裂した映画、といえば、内容について語るまでもなく、どれだけ魅力的な映画であるかが、おわかりいただけるでありましょう。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-05 21:14:00)(笑:1票)
2616.  犬神家の一族(1976)
私にとって「子供の頃からの“定番”映画100本」のうちの一本(あと99本もあるのか?)。昔から、こういう、“古い日本”みたいな雰囲気って、スゴく怖かったよ、いや今でも怖い。大人になった今では、これがちょうど「我慢できるレベルの怖さ」なので、ちょうどよい面白さ。古い日本の怖さ、不気味さを味わいに、今では、週末にはロクスッポ映画も観ないで、寺社仏閣を探訪している、私なのであります(昔怖くて観られなかったホラー映画やプロレスを、今楽しんで観ているのと同じ)。そういう、日本の伝統、怨讐、因縁、などが全開の、この映画の雰囲気が、タマラナイ。不気味な雰囲気に対しての、ミステリとしての合理性というものは、もちろん存在するのだけど、フーダニットとして見れば、「こんなんやったら誰が犯人でもいいやんか」という、例によって例のごとき禁句が出かねない。しかししかし、ここではそれがかえって、何やら避けがたき運命論的な恐怖があり、まさにこれぞ日本的「因縁」の世界。さてさてさて。そこに、無意味なまでの実験的撮影テクニックが入り込み、不思議でコワくて楽しい世界が広がるのが、この映画の個性、この映画の魅力。だからこそ、私的“定番”映画、なのですね。あと、今観ると、島田ヨーコが最高ですね。この濃い濃い女優陣のなかで、いかにもハカナゲで幸薄そう、こういう存在をみると、うーむ、ますます不幸になって欲しくなる(笑)。ああ、子供の頃にはこんなコト考えなかったのだけどなあ。ウチの子供にはそういう変態的な感覚は持って欲しくない、できれば加藤武のように真っ直ぐ育って欲しいので、持ちネタとして「ヨシ、ワカッタ!」というのを、今、子供に一生懸命教えています。なんのこっちゃ。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2008-07-05 20:26:06)(笑:1票)
2617.  M★A★S★H/マッシュ
「戦争」なる、まったく非合理にもかかわらず国際的に正当づけられてしまった愚行、それはそれでいつでもそれなりに故ある意味ある避けられぬ行為ではあるのだろうけどやっぱり愚行であることは間違いない愚行。その「戦争」の中では、笑いも泣きもしひとりひとりがカケガエの無い人生をかかえているであろう名もなき兵士たちが、「いかに相手を効果的に傷つけるか」という目的に沿って、敵に効率的に傷つけられ、そしてその傷ついた兵士たちを、「修理」する(!)ために設けられる野戦病院、コレが本作の舞台であります。その非合理なる野戦病院の中を、飄々と涼しい顔で渡り歩く、ドナルド・サザーランド、他のどんな映画のどんな忘れがたき悪役よりも、はるかに彼の当たり役というべき、見事な存在感です。ホントにこんな医者いたら困りますが、「映画の中の医者キャラ」としては、ある意味実に頼もしい存在であり、絶妙の批判者。まあ正直、私にもアメフトの場面はいささか長過ぎに感じられ、興醒めの面はありましたが(露骨に国内ロケっぽいしなあ)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-05 19:55:34)
2618.  ダイ・ハード4.0
「『ダイ・ハード』の持ってた面白さがまったく欠けてるんだよなー」とかいう感想は、『ダイ・ハード2』の感想で書くとして、ここではまあ、よしとしましょう。しかし、『ダイ・ハード』と言えば、良くも悪くも80年代映画から90年代映画の切り替わり点とでも言うか、その後の映画に多大な影響を与えたエポックメイキングな映画だと信じている(思い込んでいる)わけですが、それに比べると、うーむ、やはり目新しさという点では今作はイマイチ、最近の映画の流れに沿ってダイハードをもう一本撮ってみました、みたいなところがあります。それに、1作目といいますと、それまでどこか「特撮は特撮っぽく見えてもしゃーない」みたいなところがあったリチャード・エドランドが、本気でホントらしい爆発シーンを見せてくれた、という、特撮面でも印象的な映画でしたが、一方、この4.0作目。CG感丸出しの高速道路のシーンは、とても時代の最先端の映像とはとても言えず、チト残念でした。このシーン、ストーリー上も不要で、明らかに浮いています。というわけで、1作目のようなインパクトは望むべくもないわけですが、しかし、しかしですね。やはりあのマクレーンが復活し、むしろ明らかに「時代おくれ」を意識しながら、しかも「ダイハードなんだから」「一応」「念のため」傷だらけになって見せてくれる(もはやあまり痛そうではないけど)。敵キャラの多彩さも面白くて魅力的。歳とってあまり動けなくなっても、頭が涼しくなっても、マクレーンはあくまでノホホンと命がけで戦い続ける。マクレーンがんばれ~。でももちろんこれが最終作だよね~?
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-21 19:12:42)
2619.  トランスフォーマー
なんともアホアホでノーテンキな設定と物語。それに対して、クライマックスのエゲツナイばかりの壮絶市街戦。この両者のメガトン級のギャップが、実にトンチンカンで唖然とするのですけれども、ここで「唖然とする」などと言ってみたりする自分に対しても、これまたどこか白々しいような気もします。と言うのも、このトンチンカンさって、実は、トホホ映画のファンならば「誰もが思いつく・誰もがやってみたい・誰もが夢に見る」ようなタイプのものだから。CG全盛の時代、このような不自然かつ不必要なまでの壮絶さが、こんな映画にまで入り込んでくるのは当然の成り行き。だもんで、そこには、親近感も感じれば、またそれ故に近親憎悪みたいな感情も湧いたりするわけで。ま、何のかんの言っても、「金かけてホントにこんな映画作っちゃったモン勝ち」みたいなところがあって、我々も相応に楽しむわけです、「で、どーせ続編作ってさらに儲ける気だろ」、とかブツブツ言いながら。あと、オジサンの苦情を言わせてもらえれば、「ロボットがゴテゴテとデコってて、何が何やら目が追い付かない」「どっちが敵でどっちが味方かよくわからない」ってなところですかね。後者の方については、最近、プロレスのタッグマッチを見てても同じ感想を持つことがありますが。歳だなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-21 18:43:47)(笑:1票) (良:1票)
2620.  スパイダーマン3
このDVDを借りるときに、子供用にアンパンマンも一緒に借りたんですけどね、一方はCG満載⇔一方はアニメ、一方は冗長⇔一方は簡潔。ってなあたりをすべて無視すると、まあ結局、どちらもあんまし変わらんなあ、と(アンパンマンの方にも、砂男が出てきててたしなあ)。こういうキャラを無限に連発し続けるやなせたかしって、実はとてもエライ人なのでは、と、ハリウッド最先端のヒット作と比較して、そう思えたりもする。一方で、よくこのネタでここまで引っ張って「超大作」を捻出するもんだ、と、コチラにも少し感心させられもする。とりあえずどちらも、ひととおり何となくボンヤリとそれなりに楽しめることは間違いない。特にこちらは、トビー・マグワイアの変なダンスを見たい人にはお勧め。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-14 22:23:05)
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