261. パリ、テキサス
《ネタバレ》 映画で泣くなんて事、そうは無いんだけど、泣けました。冒頭のしゃべらない主人公のなんとも言えない表情と行動で「北の国から」の五郎さんを思い出してしまった。その後、親子のふれあいのシーンでもバックに流れるギターの音色にまたまた「北の国から」を思い出してしまった。はっきり言って想像していたストーリーとは全然違った。いい意味で裏切られました。盛り上げる場面がまったく無くてもここまで見せてくれる映画ってあるんですね。ハンター君でしたっけ。この子がホンマいい子。記憶にほとんど無い父との再会に最初は戸惑いはあるものの、結局この子がリードして絆を取り戻すし、ラストの母との再会もやっぱりこの子からゆっくりとそばに行き抱きしめてもらいにそっと手を母の腰にまわしていく。こんなものわかりのいい子、おらんよ! 8mmビデオのなかで、ハンター君の3歳の映像、本人ですよね?良く似た子? うちにも子供がいるが、ビデオいっぱい撮っておこうと思った。 9点(2003-07-04 13:02:37) |
262. アウトサイダー(1983)
当時の雑誌で、コッポラは「ワン・フロム・ザ・ハート」に力と金をすべて注ぎ込み、お遊びでこの作品をつくった..という評を読んだことがあるが、お遊びというよりお金儲けのためでは?この頃大人気のアイドルスター、マット・ディロンとダイアン・レインを起用した作品を立て続けにだしている。内容もアイドルムービー的でストーリーよりも誰がでているかということのほうに目がいく。とは言え、やはりコッポラということなんだろうか、出演者それぞれにしっかりと個性を出させ、青春モノにありがちなB級カラーは感じない。2つのグループが雨の中で決闘するシーンも映画館では音響効果のせいもあり、なかなかの迫力でした。そしてスティービー・ワンダーの「ステイ・ゴールド」、確か当時レコード化されず、この映画を見た後また聞きたいと思っても聞けなかったのを覚えています。 6点(2003-06-06 12:31:59) |
263. 炎のランナー
映像がすごく綺麗です。中学生のとき映画館で見たので20年以上前になるのですが、はっきりと覚えています。印象的なシーンも数々あります。内容は濃いのですが、映像と音楽だけでも十分楽しめるのではないでしょうか? 8点(2003-05-29 18:48:26) |
264. 追いつめられて(1987)
この邦題、ぴったり!CIAやペンタゴンといった国の機関が介在するサスペンスによくある複雑なからくりそっちのけで、ひたすら追い詰められていくところにスポットを当てているのがいい。ラストは「えっ?!」 ハラハラドキドキさせて伏線を忘れさせといて、最後にそう来たか!追いつめられていくところにスポット当てっぱなしで終わっていたら5点以下だったでしょう。 7点(2003-05-24 14:29:06) |
265. スカーフェイス
野心の塊のようなトニーをパチーノが見事に演じている。トニーの品の無さとリアルな殺しのシーンに嫌悪感を抱く人もいるかも。初めて観たときはトニーの性格に圧倒されっぱなしでそれほど長さを感じなく観れた。最後のシーンは、まだ倒れるな!まだ倒れるな!と思って観ていたけど、2回目に観た時は冷静に見てしまった。ラストが凄すぎてどうしても一度見てしまうと2回目からはそこだけに集中してしまう。ミシェル・ファイファーはこの映画ではじめて見たのですが、こんなきれいな女優がどうして今まで出てこなかったんだろう(知らなかっただけかも)と思ったのを憶えてます。 7点(2003-05-09 15:58:19) |
266. アンタッチャブル
実際はネス自身も賄ろをもらい汚職にまみれていたと聞きます。この映画ではネス率いるアンタッチャブルを完全な善玉として描いているところに単調さを感じますが、娯楽に重きを置いた作品なのでしょうがないか。とは言え、モリコーネのかっこいい音楽で始まり、デニーロの貫禄の演技、有名な階段シーンでのガルシアのかっこ良さ、そしてドラマティックでわかりやすいストーリー、十分楽しめました。 7点(2003-04-25 12:45:28) |
267. ミッドナイト・ラン
かまえずに軽い気持ちで見れる映画の中では最高の映画です。がさつでイラチで不器用な生き方しか出来ない主人公をデニ-ロが完璧に演じてます。すばらしい俳優はたくさんいますがどんな役をしても、笑った顔が同じだったり、つらい時の表情が同じだったり、コーヒーの飲み方が同じだったりするものですが、デニーロはすべての映画で別の顔、別の癖、別の人格を見事に演じきっています。役に合わせて体格を変える(デニ-ロ・アプローチ)もすごいですが、デニーロの本当のすごさはこうゆうところにあると思います。比較的屈折した人格の役が多いので見落としがちですが、この映画はデニ-ロのすごさを再確認させられた映画です。 8点(2003-04-23 12:11:25) |