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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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261.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
最後の恒夫の号泣。「どうにかしてあげたい」と思う気持ちの中には同情や愛情の他に、憐憫、自己満足など、多くの感情が混在している。その発露としての涙。あの涙にこそ、どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、身勝手さ、卑怯さ、傲慢さ、純粋さなど、すべての思いが込められている。  だが、ふたりにとっての出会いと別れは、決して無駄なものにはならないだろう。例え、同情を愛情と混同していたとしても、彼女に対する「優しさ」は決して偽りではないし、間違っている訳でもない。恒夫は自分の心の弱さや欺瞞を知る事で人間として成長し、ジョゼは彼の優しさに触れる事で、他人を受け入れ、前向きに生きる強さを得た。  突飛な導入で作品に引き込みながら、押し付けがましさの無い、前向きな終わり方に持っていく展開が巧い。恋愛ドラマとしては出色の完成度。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-03-09 00:27:54)(良:1票)
262.  クレイマー、クレイマー
話自体は、いつの時代、どこの国でも普遍的に起こりうる、ごく平凡な離婚話。その離婚というトラブルを通して「家族のあり方」や「人生の生き方」についての自問自答を促す。その脚本構成はよくあるものだが、登場人物の超一流の演技のおかげで、何気ないドラマの中に、見事なまでの「家族像」が作り出されている。  しかし、作中で真に成長したと言えるのは父親と息子であり、母親の精神的成長がほとんど描かれていないという点が興味深い。そこに、女性の解放とは専業主婦の「家事・育児放棄」という形で始まった、フェミニズムを生んだアメリカの女性解放運動に対する批判や皮肉が根底にあるのではないだろうか。今作はその時代的風潮にも符合する。  少しばかりの「義務と責任」を放棄した先に幸せがあるはずがないのは当然の事。主婦として、社会を構成する最小単位である「家族」を内側から支える事は、すなわち「社会」を支える事でもあり、単なる自分探し的な動機による職業従事より、よほど大切な事である。  そのフェミニズムの持つ欺瞞に対して、この作品は家族における「母親」と「父親」の役割分担の大切さを、離婚によって齎される役割の逆転から訴えかけているように思われる。家族を持ち、まして子供を作った以上、考えるべきはまず家族を存続させる事。その基本を理解できない、もしくは考えた事も無い人間は、結婚したり、子供を作るべきではない。  話自体は単純で、何のヒネリも無いが、家族としてのあり方を考える上で、一度は見ておくべき作品。 
7点(2005-03-07 18:59:04)
263.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
深海版「エイリアン」かと思えば、深海版「風の谷のナウシカ」でしたね。  「自然愛」というあまりにもストレートで単純なテーマが幼稚だし、今どき、「人類こそが地球にとっての寄生虫」で、それを「人類以外の存在」が滅ぼすというストーリー展開も陳腐。  ラストで巨大な宇宙船(?)が海中から上がってくるシーンでは、「♪らんらんらららんらんらん~」というBGMが聞こえてきそうでした。   あと、完全版を見たから当然かも知れませんが、無駄に長すぎです。
4点(2005-03-07 17:45:20)
264.  レディ・キラーズ 《ネタバレ》 
いかにもコーエン兄弟らしいノリだけど、基本的には凡庸な内容。  本来、重くなるだけのサスペンスをあえてコメディというオブラートで包み、のん気に展開させる事で、逆にラストの衝撃を強調しようという事なんだろうけど、ちょっとその狙いが露骨な印象。最後の最後で仲間割れによってすべての計画が破綻する、というオチもよくあるパターンで、特に驚くような部分でもない。  オチへの「フリ」とも言うべき、全体の三分の二までが、ダラダラとしていてテンポが悪いのが最大の難点。
[DVD(字幕)] 4点(2005-03-07 16:55:06)
265.  ラッシュアワー2 《ネタバレ》 
ジョン・ローンほどの俳優を早々に退場させる地点で丸分かりのオチも含め、相変わらずストーリー性なんて、あって無いようなものだけど、アクション面の楽しさやテンポの良さ等、少なくとも前作より完成度は確実に上がっている。特に後半のカジノでのシーンが楽しめた。  チャン・ツィイーも魅力的。戦う前に長い黒髪を「くるくるっ」と巻き上げるシーンの凛々しさにうっとり。ただ残念なのはジャッキーとの絡みがほとんど無い事と、最後に事故で決着が付いてしまう事。娯楽映画だから、主人公に露骨な人殺しはさせられないのも分かるけど。  PS.でも、前作同様、やっぱり一番ハラハラさせられたのは、クリス・タッカーの目玉が飛び出さないかという点。スローで見ると、もっとハラハラするよ。  
5点(2005-03-07 16:22:04)
266.  オーシャンズ11 《ネタバレ》 
ご都合主義的な部分も含めて、ほんとにルパン三世の実写版みたいなノリ。セキュリティ管理が現実のカジノとどれだけ違うのか分からないけど、色々と工夫して金庫を破る過程はそこそこ面白い。  ただ残念な事に、リアルさと娯楽要素のバランスが中途半端なので、どっちつかずな印象で盛り上がりに欠けているのは事実。  また、各キャラにあまり魅力が無いと言うか、豪華な俳優陣の魅力を引き出せる程の脚本構成になっていないのが致命的。キャラが無駄に多すぎという気も…。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-03-02 16:40:13)
267.  ジャッカル
何ともオーソドックスと言うか、古臭いシナリオ。全体的にまとまってはいるけれど、これではあまりにも普通過ぎる。もう少し、独自の工夫やアイデアを入れる心意気が欲しい。  リチャード・ギアも好きな人には申し訳ないけど、今作に関して言えば、何とも存在感が希薄で、まったく魅力が無い。キャラとしても中途半端。  ブルース・ウィルスも、演技自体は悪くないものの、あえて彼を「非情の殺し屋」にキャスティングする意図が不明。他に適役はいくらでもいるだろうに。  いかにも豪華キャストで客を呼ぼうと言う志の低さが見て取れる。  
4点(2005-03-02 16:06:57)
268.  KEN PARK ケン パーク
中途半端。  かなりインモラルな作品かと思って、かなり覚悟して見始めたが、その「現代の病理」を象徴したような家族像と事件の数々は、今となってはどこでも起こり得る危険性を内包している普遍的なもので、そこに目新しい視点や切り口は見られなかった。  また、家族の日常をあえて淡々と描く事によって、より強烈にテーマ性を浮かび上げようという狙いが露骨に見えて冷める。着眼点同様、その手法が安易。  拳銃自殺した少年のプロローグとエピローグで本編を挟むという構成は非常に象徴的ながら、少年がメイン登場人物ではないので、いまいち感情移入や訴求力に欠ける。  また「家族の意味」や「個の浮遊」と言ったテーマなら、今や「新世紀エヴァンゲリオン」のようなアニメ作品の方が、娯楽性を保ちつつ、はるかに真摯に、かつ深く追求している。  何にでも言える事だけど、やるならもっと徹底すべき。中途半端なリアリティなんて、完全な虚構よりも性質が悪いと思う。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-03-02 15:54:19)
269.  ロレンツォのオイル/命の詩 《ネタバレ》 
ツタヤで「裏窓」を借りたら、何故か中身がこれだった(笑)。おかげでこんな名作に出会えた。ありがとう、中身を入れ間違えたツタヤの店員さん。  とにかく、これが実話というのがスゴい。そして実話であるからこそ意味がある作品。これがフィクションなら、こんな都合の良い展開なんてあり得ないと思っていたはず。また不謹慎ながら、病気の謎を冷静かつ論理的に追求していく過程が、非常にミステリー的な謎解きのようでとても興味深く見れた。  それにしても、あの両親の決して諦めない精神力には脱帽。自分なら、医者に不治の病と診断された地点で自暴自棄になって、家族と共に病気と戦って行こうという気力は出てこないかも知れない。  ただ、この感動の裏側で考えなくておかなくてはならない事は、現実的な意味での「命の定義」や「人間の尊厳」だと思う。植物状態の人間を、「本人の意思」とは無関係に、ただひたすらに延命させておく事の是非、看護する人間(この場合は両親)がいなくなった後の問題など、非情な現実問題として考えておかなければならない事は山ほどあるはず。  そうした事をすべて含めて、「命の意味」を考える上で貴重な作品。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-02-28 18:18:44)
270.  イン・ザ・カット 《ネタバレ》 
まず、この手の「エロ」を売りにする志の低い作品にありがちだが、ストーリーとエロがまるで無関係。単に男客に対する集客効果と時間稼ぎが目的のオカズにもならないショボいベッドシーンがダラダラと続くのはウザ過ぎる。こういう無駄なエロシーンこそCutしてもらいたい。  各登場人物の人間描写もいい加減で、それぞれの人間性や事件の背景がさっぱり掴めない。それゆえ主人公の女が、あんな怪しげでホモくさい刑事を好きになる理由が分からないし、ストーカーみたいな元彼や腹違いの妹、生徒の黒人なども、まるっきり存在理由が分からない。単なる「観客に対しての犯人候補」という程度の存在に過ぎない。  「婚約者を裏切った」という父親の過去のエピソードもストーリーの根幹に何も関わっていないようだし、大事な伏線のように演出されたやたら意味ありげなオープニングもまったく無関係。  そして何より、まったく必然性も意外性も無い真犯人。何であの刑事の相方が犯人である必要があるのか?殺人鬼としての動機もポリシーも不明だし、それまでのストーリーにすらほとんど絡んでいない。そもそも犯人と疑う根拠が「手首のタトゥー」だけというのもお粗末な限り。なんで刑事が二人揃って同じタトゥー彫ってるのかも不明のまま。あげくあっさり素人に射殺されてりゃ世話無い。  地下鉄の広告に書いてある、いちいち意味ありげな文句も意味不明。それっぽい雰囲気を出そうとしているだけの薄っぺらい演出。  「サスペンスやミステリーなんて、ちょっとオチで予想を外せばいいんだろ」とでも思い込んでいる、監督や脚本家の安易な製作姿勢に苛立ちを覚える。  2003年にもなって、こんな完成度の低い作品を平然と作っている監督の志の低さに呆れる。こんな作品には容赦なく最低点を付けさせて頂く。 
[ビデオ(字幕)] 0点(2005-02-28 17:45:09)
271.  コールド・クリーク 過去を持つ家 《ネタバレ》 
閉鎖的な社会という舞台や、友好的な人物がだんだん常軌を逸していくというパターンなど、サスペンスとして真面目に作っているのは分かるけど、あまりにもストーリー展開にオリジナリティや意外性が無い。やり尽くされている設定を拝借しているだけで、より面白く昇華させようという気概が感じられない。  一番怪しい人物がそのまま犯人というのも、ここまでストレートな作品は最近では珍しいほど。誰でも「お前かよっ」って突っ込んでしまうはず。これでは目の肥えた現代の観客が満足するわけない。二転、三転が当たり前になってしまった昨今のミステリーやサスペンスに対するアンチテーゼという高尚な裏テーマがあるようにも見えない。  てっきり序盤の上司と奥さんのやり取りが伏線で、その奥さんが都会に戻りたくて画策したものだと思っていた。という事は、結局、家の中にヘビを入れたのも、馬を殺したのも、あの男って事なんだろうけど、それじゃあ、あまりにも「そのまんま」じゃないっすかw。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-02-26 21:54:35)
272.  アメリカン・ゴシック 《ネタバレ》 
館の住人の異常性は演技の巧さもあって、鬼気迫るものがあり、生理的な嫌悪感を見る者に与える。ただ、基本的にやっている事は、よくある「殺人鬼ホラー」のパターンと何も変わりは無く、全体的に展開がスローなのでイマイチ退屈。  あんな孤島に住んでいる地点で普通じゃないと分かるのに、この手の映画のお約束として、襲われる男女が不用心過ぎる。  ラスト間際のダークな展開もちょっと狙いすぎな感じ。あの女性が狂うのが唐突過ぎじゃない?それまでの伏線(赤ちゃんを死なせてしまったトラウマ)も露骨だし、設定のための設定という印象が強い。   PS.ところで、飛行機って何で無くなってたんでしたっけ?近くで留守番してた人も。あの住人に殺された?
4点(2005-02-26 21:36:45)
273.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 
話題の売り文句に期待したが、ジャッキー・チェン以来のカンフーアクション映画としての進化が見当たらない。むしろ後退しているくらい。CGやワイヤーを使わないという問題以前に、基本的にアクション演出にまるで工夫が無いのが致命的。打撃には迫力が無く、スピード感も無し。  「ワイヤーやCGを使っているからダメ」とか、「肉体を駆使しているから良い」という問題ではなく、結局「映画として面白いかどうか」がすべて。それこそオリンピックや「ビックリ人間大集合」じゃないんだから。「肉体だけでがんばってますよ~」だけじゃなく、娯楽映画として演出もシナリオも総合的に完成されてなければ無意味。演出として効果的に使われていれば、表現手段として何を使おうが構わないし、逆に言えば、どんなに努力して肉体だけでがんばってみても、見ていて面白くなければ本末転倒というもの。  そもそも肉体を駆使するアクションはジャッキー・チェンが散々やり尽くしている訳で、今さら同じ様な事を繰り返しても無意味でしょう。特に格闘シーンのつまらなさ、迫力や工夫の無さは想像以上。「リアルさ」と「娯楽映画」のバランス取りが中途半端。これならPRIDEやK-1を見ていた方がはるかに面白い。  また、この手の映画にストーリー性は必要ないとは言え、いくらなんでも稚拙すぎる。それに加え、主役を始めとする登場人物たちに魅力が無いので、とにかく娯楽映画としての完成度が低くなってしまっている。例えば賭け闘技場でのシーンなど、あっさりし過ぎ。もっと面白く出来たはず(デス・マッチ形式にするとか、一対複数とか)。  追手と町中を走り回るシーンなども、あまりにも障害物の配置や出現タイミングが露骨過ぎて、見ていて冷める。何度も失敗してんだろうな~とか、がんばってんな~とか、そっちの方が気になる。そういう「計算」は見せないように撮らないと。  ラスボスにあたるような「恐ろしくも魅力的」なキャラも出てこないし、終わり方も無理矢理お涙頂戴で実に安っぽい。おまけに尻切れ。  原点回帰というよりは、単に時代遅れな印象。「肉体主義」にこだわる以前に、「娯楽映画」という点にこだわるべき。とにかく「CGやワイヤーを使おうが面白ければ良い」し、「肉体だけでがんばってもつまらなければダメ」。それだけ。 肉体労働手当てとして+1点しときます。
3点(2005-02-26 20:40:57)(良:3票)
274.  マレフィク 呪われた監獄 《ネタバレ》 
お、これは意外な当たり!見てみて分かったけれど、パッケージの「監獄が人を殺す」という内容紹介はほとんどデタラメ!この説明でだいぶ損してるよ、この作品。自分もこの説明で「また下らないB級作品か~」と敬遠してたから。  実際は、偶然、監獄の壁の中から見つけた「魔術書」に書かれている呪文を使って脱出を図ろうとする四人の囚人の密室劇。  と、正しく内容を説明してもB級臭さが強烈だけど、内容はしっかりと手間をかけて丁寧に作られているのが分かる作品。  何より、囚人の人物描写が秀逸。四人が四人とも、強烈な個性の持ち主(「本」に唆されて妻を殺した老人、何でも食べてしまい、可愛さのあまり妹まで食べてしまった青年、その青年を保護する母性本能に駆られたオカマ、そして唯一、常識的な主人公)。一見、色物キャラばかりだが、彼らの言動には考えさせられるものがあり、そこから彼らの歩んで来た人生と、抱え込んでいる「心の闇」が垣間見えるほど。  部屋の一室だけが舞台にも関わらず、先の読めない意外な展開に飽きる事無く見ていられる。そして、そんな彼らが魔術書の呪文を用いて、脱出した先に待っていたものは…。  ホラーと言うよりは、優れた人間ドラマと評したい。 
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-02-19 02:17:35)
275.  ナイン・ライブス 《ネタバレ》 
世に駄作は数あれど、ここまでどうしようもなくクソなのは久々。「凡作」とか「ありきたり」とか評価する以前の問題。これならまだ、少し前に見た「サイコキラー」や「ミステリーツアー」の方がマシ。こういう作品(とも言いたくない)を平気で作ってしまえる監督や脚本家の感性を疑う。  パッケージの紹介文から、てっきり「嵐の山荘」系の本格ミステリーかと思ったら、館に残る怨念が泊まっている人間にとり付いて、ダラダラと人を殺していくというだけの、何の工夫もアイデアも盛り上がりもオチもへったくれも無いクソホラーだった。  とにかく監督も出演者もカメラワークも演出もすべてにおいて「やる気」が見られない。  ストーリー自体は凡庸でも、演出や見せ方次第で、それなりに盛り上げる事も出来るはずだが、カメラワークは同距離・真正面からだけの単調極まる撮影だし、「閉ざされた別荘」というロケーションもまるで活かされておらず、「シャイニング」のような追い詰められていくような緊迫感や狂気も無し。無い無い尽くしで、もう、どうしようもない。  とにかくこういう作品で腹が立つのは、せっかく映画を作らせてもらえる立場にいながら、まったく製作者に「やる気」が感じられない事だ。金が無いなら無いなりに、脚本を工夫するなり、カメラワークを工夫するなり、いくらでもやり様はあるはず。そうした努力の跡がまるで見られない。その創造に対する怠慢な態度に腹が立つ。誰か知らんが、やる気が無いなら、監督なんか辞めちまえ!
[ビデオ(字幕)] 0点(2005-02-19 01:38:27)
276.  RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3
やはり、リメイクではなく、続編として出てくれた事が一番嬉しいですね。いまだに懲りずにマッドサイエンティストやってるハーバート・ウェスト君に出会えた事も嬉しい。もともとのB級ノリから、さらにおバカ路線に逝ってしまいましたが、これはこれでアリでしょう。これからもどこかで、不死の研究を続けてくれ!
5点(2005-02-15 17:22:57)
277.  シックス・デイ
クローン問題を通じて、「永遠の命」という大テーマをストレートに料理した、良くも悪くもアメリカっぽい大味な作品。最終的に「家族愛」に帰着させる無難な作りも相変わらず。  ただ、他の人の指摘にも多いように、アクションとしてもSFとしても中途半端で、全体的に突出した部分の無い、無難なだけの作品にしかなっていないのは残念なところ。  もう少し、「ふたりのシュワちゃん」という魅力的な設定を、特にアクション面で生かして欲しかった。
5点(2005-02-13 17:58:03)(良:1票)
278.  サイコキラー(2003)
なんて陳腐なサイコサスペンスなんだ。一体、何本、同じ様な作品を作れば気が済むんだろう。「聖書」の一節を見立て殺人に使う「連続殺人鬼」とか、それを追う「過去に訳ありの刑事」とか、登場人物のちょっと悲しい「意外な過去」とか、もう余りにもやり尽くされたキャラ設定や、ありがちなパターンにウンザリ。演出も何もかも、「セブン」や「羊」のコピーでしかない。  こんな凡庸極まるシナリオを平気で作れる監督や脚本家の感性の愚鈍さに、ある意味で感心させられるほど。2003年にもなって、こんな凡作を大真面目に作っていてはダメだよ。「FATE(運命・宿命)」と言う、何のヒネリもない原題も、「サイコキラー」というクソ邦題に負けず劣らずセンスが悪い。
2点(2005-02-13 17:43:20)
279.  ヘルレイザー リターン・オブ・ナイトメア 《ネタバレ》 
元々このシリーズの欠点でもあるんだけど、基本的なアイデアを生かしきれていないと言うか、「4人の使者」の目的や行動が中途半端で意味不明すぎるよな~。結局、何がやりたいのかさっぱり分からない。演出の問題でもあると思うけど、「目的不明の恐怖」を感じないのよね。回を重ねる毎に「超常の存在」としての凄味も薄れていく一方w。  見せ場である「登場シーン」にも演出面での迫力や工夫が無い。例えば針灸医院(?)のシーンでは、無数の針が人体模型に突き刺さり、その模型が実体化してピンヘッドに転生するとかさあ。もっとカッコ怖い見せ方はあるでしょうに。出現シーンはこの作品の「売り」のはず。こういう所にセンスって出るよね。  また今作に限って言えば、作品全体の雰囲気やストーリー展開がほとんど「ジェイコブス・ラダー」のパクリ。そのくせ「生と死」「現実と幻覚」と言った「境界世界」の表現が中途半端なので、自己存在を揺らがされるような恐怖感も感じない。そういう脚本構成なので、ますます「4人の使者」の存在理由が分からなくなっているw。特にピンヘッド以外は、まるっきり出番が無い。  まあ、いつも思う事だけど、やはりこういうのを見ると、この作品からアイデアを拝借したものの、オリジナルがいつまでもこんな幼稚なB級ホラーに止まっている間に、独自の世界観やキャラ(「ゴッド・ハンド」)を確立してしまった、漫画「ベルセルク」の演出センスの高さを再認識する。例えば、精神世界の存在は、現実世界に出現するのに必要な肉体として「受肉」しなければならないとか、「生贄」の必要性とか、出現シーンにも色々とインパクトのある演出や工夫が見られる。  やはり、映画に限らず、こと演出センスやアイデアの改良・発展に関して言えば、もはや日本の漫画が圧倒的に先を行っていると感じるのみ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-02-13 16:57:07)
280.  チルドレン・オブ・ザ・デッド
基本的に作品の意図が分からない。「ゾンビ」三部作の番外としても意味不明。何のために「ゾンビ」という素材を使っているのか、監督に問い質したいところ。実際、つい先日、鑑賞したばかりなのに、内容がほとんど印象に残っていない。そんな作品がどの程度のものかは言わずもがな。
2点(2005-02-08 18:48:24)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

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