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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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261.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
DVD特典のサスペンスドラマ第1話のほうが面白かったです。  本作は子供が作った脚本に大人が演出したかと思いきゃ、  この監督って・・脚本も書いてるんですね。  しかも「バイオバザード」の監督さんなんですか・・  あまりにもオリジナリティがない(パロディ映画だから仕方ないけど)  途中から私マジに邦画SFかと思いましたもの。  あらら~最後は未知との遭遇を真似たリターナーかい!とあきれましたが、   プレデターは神だということにまで発展させてど~すんの?  プレデターびいきの人はうれしいかもしれないけど・・  いや、ダークさがなくなって安っぽくなった。  それと最初の方のえらい丁寧な人間ドラマはいらない。  何も意味をなさないしそんなものを観るために借りたんじゃないし、  何よりじいさんの余命を知って背中を向けたプレデターにじいさんのあの態度はない。  たぶんこの映画の監督がよほどプレデターびいきと思う。  けど・・神ねぇ、私は北国の生ハゲか中世の騎士の置物に見える・・  エイリアンのほうが3まで観てるからというのもあるけど、  悪に徹してるから好きです(エイリアン自体のファンではなく)  今回久しぶりにエイリアンを見て思いました。  こいつはキモイけど映像より音がキモイんだなぁと・・  あの粘着系の音はレタスをつぶしたりして作ってるとか聞いたことがある。  慣れてしまえば映像的には爬虫類の怪獣なんだけど、  生まれ方やネバネバしたものが生理的に匂ってきそうで気味が悪い。  そのクチャクチャっていう音がよけいそう思わせます。  エイリアンが苦手な人は音を消して観てください。  全然平気だと気づくはずです(音を最初に考えた人はえらい)  しかし映像がめちゃくちゃ見にくいので途中から電気を消した。  青黒いのはもう最近のSFのお約束といってもこれはひどい。  怪物対決だけ見たかったのにまるでゲームの中の決闘。  またまたロストワールド(あるいはゴジラ)を思い出した。  脚本バツ、人間ドラマもバツ、映像は見にくい、演出もアップと平面が目立ち、  良かったところを仕方なく探せば冒険モノが久しぶりに見えたことくらい。  それもインディシリーズからの明らかな流用がわかるのは少し嬉しい。  インディジョーンズ久しぶりに見てみようかなぁ・・ 
[DVD(字幕)] 3点(2005-08-10 12:33:14)
262.  H.G.ウェルズのS.F.月世界探険 《ネタバレ》 
主人公が博士と婚約者と3人で月へ行くのに説得力なんていらない。   地球の未来とかそんなたいそうなものなどナシ。   娯楽とコメディとごったがえしたSF、これはR・ゼメキス感覚で観てほしい。   宇宙船のデザインが球状というのもコンタクトだし(タイムマシーンでもありました)   主人公と博士の掛け合い漫才のような真剣なやりとりは、   もろバック・トゥ・ザ・フューチャーではないですか!   博士の口調や演技もドクだろう?てな嬉しさです。      月面に着いて外を歩くんだけれど宇宙服に素手っていったい・・   画面に向かって突っ込みながら観ていたら突然、無重力じゃあ~と浮くふたり。   で・・ある基地に到達するのですが、 2001年宇宙の旅そっくりな場面が出てきて苦笑。   あの映画もこれを参考にしていたのか・・    宇宙服のヘルメットを落とし地底深く探検するのですが、   ヘルメットを見つけるもまた変な地底人がわいてきて(弱い)逃げてると、   テレビ画面の横から中のふたりは出てきたのです!!   うそっ!?待て待て!! どこから出てきたんだ・・??  「宇宙船がなくなってるぞ」 それよりあんたらどこから・・??   とポカーンとしていたら別の入り口から入ってゆきました(編集すごすぎ)   地底にはイモ虫のような怪獣が現れたり月星人たちの生活が楽しめます。   翻訳機能を使い月星人のドンと会話する博士。   羽は生えて蜂のデザインですがどう見ても未知との遭遇の異星人。   私はこの普遍的な宇宙人のデザインを見ると安心します。    科学の雑誌などに出てくる異星人はこうじゃなかったですか?   博士とこの異星人は理解しあいやがて博士だけ残ることになります。   冒頭の設定は現在でしてそれからは回想となるのです。   そして博士を残したあとふたりは地球へ帰還。 それからオチにつながります。   ラストは宇宙戦争オチです。   同じ原作者でもあるからでしょうが、 こちらのほうがはっきり言って好き。   ここらもまた突っ込みどころ満載で怒りながら笑いましたが・・   博士が作った世界も見てみたかったなぁ・・ どのくらいの時間を過ごしたんでしょうか。    
[DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 12:31:17)
263.  泳ぐひと 《ネタバレ》 
ストレイトストーリー」の逆であり、「市民ケーン」のラストでもあります・・  そしてシリアスなのに暗くも取れない。  コミカルな異質さはあるのに重い。  やはり変な映画でした・・     ただ・・この時代のと考えれば本当に斬新ですよ。  カメラワークも幻想的でホラーみたいだし。  最初に主人公が登場するプールから昔の我が家までの道のりは、  普通のロードムービーとは考え方を逆にしないといけません。  我が家の現実に近づくにつれ泳ぐプールの環境も変わります。  だんだんわかってきます。  泳ぎ続ける主人公を面白く見ていたのですが、  オチが読めるくらいになると(あと何件泳ぐんだ?)と嫌な気持ちに。  でもいつの間にか観ている自分もプールの住民たちと同じように、  結末を期待してしまいます。  (勘違い男!)と心で唱えながら・・  それぞれ出会う人との会話からこの主人公の過去や近況が・・  この現実から逃げ帰ってきたときの現実は・・  「スケアクロウ」的でもありますが、あれは相棒という救いがあり感動できました。  そして「市民ケーン」もどちらかというと人生のロードムービー的な作りで、  この映画のラストの朽ち果てた我が家のさびた柵はオマージュかと思わせます。  だが・・泳ぐ人はその失くしてしまったものの哀愁があまり感じられません。  おそらくは破産したいきさつや家族もないがしろにしてきた(たぶん仕事で)男の、  当然の報いとしか受け取れないのです。  しかしそれを引いてもこの発想と脚本、重いテーマを逆に突き放して描く演出・・!  私は残念ながら後味の悪さや重さも残らなかったのですが、  人生を比喩した作品でこういう変な描き方もあるんだなぁと感心しました。  音楽がまた変なんで(大袈裟で主役の体育会的なキャラとは違和感)そこがまたいい。  リメイクするならトム・ハンクス(笑)もうちょっとコミカルに仕上げられそう。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 12:25:40)
264.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで有名なホラーの古典。  この手のオカルト的なホラーは苦手だ・・  けれど最近たくさんホラーを見ているから大丈夫だろう。  と半分怖いもの見たさで(私が見てきたホラーはほとんどゾンビ系だから)  この作品をはじめて観たのです(遅いといえば遅い)  ところが・・最初の殺戮シーン以外は全く怖くはない。  殺戮シーンに「シックスセンス」や「ペットセメタリー」の匂いがしたので期待したのに、  だんだんわかってきだすと実はこの映画は生理的に痛さを感じる映像が売りで、  内容は「エコエコアザラク」の洋画実写版みたいなものだとさめていった。  あれは確か六芒星?五芒星?の中心で儀式をしてたんだっけ?  あまり好きではないので覚えていません(特に絵が苦手)  漫画でいえば「恐怖新聞」のほうが怖かったなぁ・・  魔女ネタになるともう映画をばかにしてしまい怖くはないのです。  私が期待したのは死霊の怨念。  舞台や学園で昔死んだ踊り子が死霊で・・という下りをかなり期待してた。  魔女になるとこう、絶対ありえないとか引いてしまうのです。  死霊ネタいわゆるゾンビはありえるかもしれないと少し思ってますから(笑)  ゾンビはありえなくてもその恨みが描けていればリアリティがあり怖い。  魔女になるなら儀式を映してほしかったり(そうなると魔宮の伝説)ですが・・  映像は赤が強く特にDVDで観賞していないのでにじみが気になりました。  中華映画にたまにある色の使い方です。  それよりも音楽のほうが怖い!  この映画は音楽が一番だと思います。  怖い音楽と聞いていたので大きくして観ました。  邦画ホラーによくあるオルゴールのような曲、  よく聴くと笑い声もミックスされて怖いことといったら!  映像は普通に怖くなく音楽は今までのホラーで一番怖かった。  「サスペリア2」のほうが古く怖いという評判ですのでそれを探してみよう。     
[地上波(字幕)] 5点(2005-08-10 12:23:30)
265.  卒業(1967) 《ネタバレ》 
どう見てもダスティン・ホフマンが21歳には見えないのです・・ 当時はもう30歳でしたがそれでも30歳にも見えません。 同じくらいの年で今トビー・マグワィアがいますが、彼なら大学生役は大丈夫と思う。 そういう違和感があるのもついて行けなかった要因です。 あとまだあります。 音楽が合っていない・・私はサイモン&ガーファンクルの大ファンなのですが、 この映画に合っているようで合っていないと思いました。 爽やかすぎる(爆)歌詞の内容も合っていない(ミセスロビンソンは除いて) (この時代に青春を過ごした人が観れば合ってると思うかもしれませんが・・) でももしリメイクするならS&Gの音楽を使ってほしいです。 ダスティン・ホフマンを嫌いというわけではないんです。 21歳にしてはふけすぎてる(当時のファッションを割り引いても) しかし・・どこにリチャード・ドレイファスが出ていたのだろうか?? ドレイファスもふけ顔なんですが見落としてしまった・・ 配役でよかったのがホフマンのお相手の親子(特に有閑マダム) 逃げる花嫁願望が特に理解できかねます。 ジュリア・ロバーツの例の映画は頭が痛くなった。 ドラマチックなのかもしれないけれども、 式は式であとで別れりゃいいのにとか思うんだなぁ・・ その場だけでも相手のことを考えましょう(って古いんだろうか) 特にメロドラマ系が嫌いな私はコミカルだったのでそれはよかったけど・・ シリアスで普通なホフマンとの違和感が成功したラブコメでしょうか。 カメラワークは賛否両論あるかもしれませんが、 こういうマニアックな撮り方は結構好きです。 古い映画も参考にしているんでしょうね。 最初のほうでミセスロビンソンのヌードのフラッシュバックが出てきますが、 あれはこの年代からしてすごい斬新です。 今でいえば「セブン」に使われていましたが、 シドニー・ルメットのかなり古い映画「質屋」ではひつこいくらい使われていました。 もしかしたら「質屋」が元祖かもしれません(ヒッチコックは裏窓しか見てないのでわからない) 少し傾いた画面は第三の男だし、クローゼットからの見せ方は十二人の怒れる男・・ ニヤニヤしながら観ていたのですが(私は特異なカメラワークだけの映画でも観るかも) 
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-08-10 12:21:55)
266.  ダリル/秘められた巨大な謎を追って 《ネタバレ》 
  まずこの少年がまあまあかわいいことと、カーアクションの撮り方がうまい映画であること、  それ以外は、  「A.I.」に似てるということですがキューブリックが(監督はスピルバーグですが)原案した「A.I.」より、  「ピノキオ」に近いと思いました。  生みの親(博士)との愛情はよく描けていてやはりピノキオ的なところもあるのですが、  育ての親や友達などとの愛情まで及ぶともう家族ドラマのようで・・  国防庁を絡めてサスペンス仕立てにしたのは面白いのですが、  やはり人間の子という外見(演技はハーレー君と比べるとかわいそう)は違和感アリ、  ラストにいたるまで予定調和で感動はなかったです。  国防庁がまるでE.T.のNASAみたいでした。  まあ私があらすじを聞いていたこともあるのですが、  先に「A.I.」を観てしまってたので(こんなにハッピーでいいのか?)と疑問。   ダリルは優等生のロボなんですがロボとわかっていなくても、  普通この年頃の子供たちはいじめますよ。  それもないし描かれ方が大人の目線が中心です。  博士、育ての親、大人から見た子供。  唯一子供の友達はできるけれども、この子も大人の考え方です。  異質なものはいじめられなければならない・・  という見方は変でしょうか?当たり前と思うのですが・・  いじめを見たいというのではなく特異なものを主人公にするにあたって、  敵はお偉方だけというのは無理があります。  子供同士もじょじょに心を打ち解けあい本当に仲間になれる方が現実的でいいと思うけど。  特にラストががっかり・・  人工知能ものは、エンディングの後味が悪いほうがよい。  後味が悪いといってもかなり悪い重いというのではなく、  考えさせられるという作品であるということです。  それほどこのテーマは重いものと思います。  アンドリューやA.I.のように(そこまでして人間に見られたい)というのがない。  いっそコミカルなアクションコメディーにしたほうが観やすいかも。  そうするとまたラストも許せます。  でもビデオパッケージは失礼です。  エンディングネタをそのまま使ってるんだから・・ 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-10 12:16:27)
267.  シンバッド七回目の航海 《ネタバレ》 
どうやら私の観る順番が違っていたようです・・  7回目の冒険という題から判断し最後にしてしまった!  実は一番最初で一番古く一番人気がある作品みたいなのです。  が・・見尽くして最後にこれを観たから目新しく感じなかった。  だからこの採点はもうひとつふたつ星を足してあげないといけない・・  けれどもシンドバッド役はアラブ系の顔でないといけないと、  勝手に思いこむ私は他のシリーズのシンドバッドと比べてあまり・・  魔術師が魔女のようにマヌケではなく完璧でよかったんですが、  完璧な二面性の悪(パルパティーンのようだと言えばわかるかな)  この役は個性的でしかもこの年代からしてもしや?  とまでSWへの影響も勘ぐったくらい(ルーカスも観たと思う)  勧善懲悪なストーリーに違う面白さを出していて、  私としてはエンディングで魔術師がかわいそうに思えたのです。  他のシリーズでは悪のほうに肩入れはしないんですが、  いやどう考えてもシンドバッドは魔術師の島を荒らしてるって(笑)  姫が小さくされるのですが、もうピーターパンのティンカーベルの世界。  作られた年代からしたら本当にすごいなぁと感心します。  ファンタジーであるし冒険モノでもあるし、  ただランプの精がイメージと違ってた(老人の方がよかったり)  おなじみのハリーハウゼンの特撮はインディジョーンズのような活劇に、  怪獣映画を絡めたようないい意味での違和感があり、  今回こそ全てのシリーズの最初のキャラたちが登場。  一角獣が人間を捕らえ料理しようとするさまは細かすぎて笑えます。  あの動きがフィギュアのような造型で、  何コマも取り続けた成果というのが信じられないくらいすごい。  怪しい機械的な動きもこの特撮の魅力です(すでにはまってしまった)  ・・でも逆の年代から観たので目新しさがなくこれは自分のせいです。  SWもそうですが製作された順から観たほうが正解ですね。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 12:13:32)
268.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 
        (選ばれた人、君は特別)そのようなセリフ。  そして科学者が手がけてきたのは人間のコピー。  つまり自分は人間の雛形を作る神だと勘違いしているわけで、  主人公の名がリンカーン(アメリカの創世記ともいえて)というのもおもむろに変だけど、  自分の発注者を逆に殺すあたりはケインとアベルに見えたし。  リンカーンが連れだって逃避行した女性と初めてのキス、  これはアダムとイブだなぁと思いながらでは最後はモーゼだろうと読んでいたら、  やはりノアの箱舟を髣髴とさせる小型の船にはラテン語・・  基地から逃亡し帰ってきて仲間を救うモーゼになったリンカーン。   コピー人間たちはまだ与えられた記憶しかありませんが、  彼らの未来は明るくはないと思いました。  なぜなら発注者の潜在意識は消えることはないからです。  罪から生まれた無垢な魂はどれだけの可能性を秘めているのか・・  帰ってきた英雄リンカーンも自分の片割れを殺したのです。  人格も攻撃的に変わりその未来は指導者になるだろうと予測できます。  クローンが本当の人間界と合うはずがなく(同じ人間も多いので)  反体制を強いて滅びることは目に見えている哀しさ。  遅かれ少なかれそういうクローンが現れるのはわかりきっている。  それならばそういうモノを作らなければよかったとまた上のエゴのせいだけにしてよいものか。  このラストの爽やかさには逆に諦めと暗さが残りました。  壮大なSF大作に仕上げられたのに私は疲れただけになってしまったのは、  T3のカーアクションよりひつこい中半からの関係のないシーン。  カーチェイスを映すなら目標を定めてほしいです。  揺れの多いカメラワークと平面的な構図が多くこれは映画館では逆に酔うと思いました。  そこまで描けるのになぜアクションばかりを重視したのか?  もうその時点(あまりに長く力を入れていたので)娯楽SFと思ったほうが楽とガックリ。  その割りにメッセージ性が誰が見てもわかるくらいあるから私には長かった。  どちらかといえばこの映画の内容は万人受けではなくSFの古典のようなメッセージ作品でしょう?  旧約聖書のSF版みたいな重厚なストーリーがアクションSFになってしまい残念。 
[映画館(字幕)] 5点(2005-08-10 12:06:51)
269.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
 一番気に入っているのが第2の犠牲者のシーンの映像美。  署長中心にカメラは回りますがどの角度からでも少年のゴムボートが確認できます。  大きい男で海の向こうが見えなくて見ようとする、話しかける女性に愛想をしながら海を見る。   やるせない表情で沖を見る署長の時間が過ぎ行くのが前を行く人の脚でわかります。 惨殺される瞬間の映像はグロくも残酷でもなく怖いほどの映像美です。  久しぶりに見て気づいたこと。  船の羅針盤?には、「ロレンス」  サメ違いの捕獲サメの腹の中から「007」のナンバープレート。   あと、ロバート・ショウが食われる前の夜に流れ星をふたつ発見しましたが・・    特にR・ドレイファスの酔った表情がいいです。  コメディとしても優秀、署長がサメに急接近しておびえているのに、  学者は必死で写真を撮るのです(大きさを測りたい)って!  タルがひとつづつ持っていかれるアイディアはなかなかで、  その後のセリフが「船が小さい」これはもう完璧ですね。  3人が酔いつぶれ酒盛りするシーンもいいです。  漁師と学者が傷の比べあい自慢をしもりあがるも、  おとなしい署長は加われず傷を探す(盲腸の)これはいいです~  漁師の過去の話で広島が出てきますがこんなに前から日本ネタだったんです。    軍の秘密でSOSができない・・そのセリフはその後無線をぶっ壊す行動に。  そして救命胴衣や酸素ボンベネタ、登場人物にその後を語らせる手法です。    終わりはタルに(本当に小道具の使い方がうまい)つかまり泳いでゆくふたり・・    血を見て別のサメが追いかけてきたらどうするんだ?と思いませんか??  スカッとした「地獄に落ちろ化け物」のあとでこのなごやかな意味深なシーン、  これは完璧な映画ですから見飽きたからといって10点以下はありえません。  ジョン・ウィリアムスの単調でいてサメ登場の恐怖を盛り上げる音楽、  これもすばらしいです。  この仕掛けにはトリックがあり、パブロフの犬と化した観客はスコアが流れるとサメと思い込む。  流れたあとにサメが登場しないシーンもあるのです。  逆に流れないから現れないというお約束を作りながら、  急に現れたシーンもありまして(署長がエサをまく後ろ)この後なぜか笑えます。   
[DVD(字幕)] 10点(2005-08-10 11:40:13)(良:3票)
270.  黄金(1948) 《ネタバレ》 
 あらすじを読んでいただくと想像できるのですがだいたい観てても先は読めます。   この話からよくここまで描いたものだと感心します。  映画なんてのは小説ではありませんから難しく考えないでいいのです。  単純な発想から展開していけばいいお手本、想像力はそれからです。  特に気に入ったところはハンフリーボガート役の恐ろしく面白いうまさ。  この俳優さんを観たのが初めてなので比べる人といったら・・  アラン・アーキンという俳優がいるんですが彼を思い出しました。  ヒーロー役と悪人役を使い分けられるボガートなのですが(カサブランカは有名)  この役はもう最高に汚くだらしなく本能で生きている浮浪者のおかしさがあります。  まったくの悪い人でもないので真剣に悩むところは笑えます。  頭がいいのか悪いのかわからない(お金に細かい)ボガートを中心に話が進み、  (でもノミネートすらされていないのはおかしいですよ)  真面目な(まともな)相棒と老人との3人で金塊探しの旅に出ます。   老人役もまたすごく個性的でこのウォルター・ヒューストンという俳優さんは、  監督のジョン・ヒューストンの父なんですね!顔が似てるから監督かと勘違い・・  ちなみに監督は「天地創造」でノアの箱舟のノアをやってます。  単純なのに難しい、それに違和感はありません。  なぜならその難しさとは誰もがその立場に立てば選ばなければならない難しさであり、  誰の立場が一番正統で間違ってはいないなんてのはありません。  それがロードプレイングのようでもあり普遍的な冒険モノの面白さです。  3人が同じ事を考えている場面もあり観客から見るとおかしくてたまらない。  単純でいて設定が面白いそして考えさせられる観客も参加できるドラマ。  全て意味のあるように周到に作られている。  最初の「同じ民族同士恵んでくだせぇ」から始まって、最後の意味のなかった麻布まで。  あの金を包んであった麻布からサボテンが育っているのですが、  この意味がわからないのです。  「天地創造」のヒューストンですから何か意味があるとは思うのですが・・  こういう絵心と創造性のある映画は残りますね。  観られた方で理解できて意味のわかる方いらっしゃるでしょうか・・??  
[DVD(字幕)] 9点(2005-08-10 11:32:33)
271.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 
宇宙人が繁殖する方法が血液からなのですが、  宇宙人に身体が侵略されているか疑心暗鬼のテストが始まります。  隊員たちを主人公が縛り上げ血液検査(採取して焼く)反応が出ればエイリアンなので焼殺。  ある隊員の指先から採取した血を燃やしたところ・・  エイリアン化が始まりますがそのさまはバビル2世のロデム変身!(笑)  縛られて身動きできないからおかしすぎ!!      (こんなアトラクションがあれば参加してみたい)  50人くらい席に詰め込んで10人くらいエキストラ混ぜて、  驚かされる自分も怖いけれどそれを後ろの席とかで見るのも大爆笑かも? このおかしさとテンポの良さに観賞にまた力が入り(やはり娯楽も大切)   これはきっと原作がよいのですね。  南極という発想やいきなりハスキー犬がノルウェー基地のヘリコプターに追われる場面から始まる。  その前にUFOが地球に(おそらくは10万年前のこと)何かを埋めるのですが・・  おっとこのネタは宇宙戦争でもおなじみでしたよね。  ハスキー犬が子役顔負けの演技で2回目を観るほうが面白い。  ヘリに追撃され逃げる犬をかばう隊員たち。  実はこのかよわき犬こそノルウェー基地のヘリ隊員以外の隊員を皆殺しにしたエイリアンだった!     誰がどうやって犠牲になるのか心理サスペンスは本当に2回は観たほうが面白い。  一番の役者は先生役のブレア(どこかの首相みたいな名)でしょう。  この科学者の行動は面白くて内容をまぜているのです。  主役はカート・ラッセルなんですが、バックドラフトと同じように今回も燃やす演技は大活躍。  エイリアンとゾンビを足したような映画で、  エイリアンVSプレデターなどこの内容をそのままぱくっていますね。  オチがだいぶ気にいらなかったので減点かなぁ・・  なぜあのような大惨事(キノコ雲が現れるほどの大爆発)に、  あのふたりは生きて(ススとか傷もなく)いられたのかが大いに不満・・    あとラストの吐く息・・  あれとセリフが真実は?と謎を残しているように見せているのですが、  あまりにわざとらしいので調べたら(監督のミス)だそうで・・  ではミスのままのほうがよかったということは確信犯ですね(ご存知の方いらっしゃいますか)    
[DVD(字幕)] 7点(2005-08-10 11:27:47)
272.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 
「オースティンパワーズゴールドメンバー」のOPは、 007なのか北北西なのかわからないパロディですね。 その場所とは・・トラックやヘリに追いかけられるシーン。 あのシーンは結構有名なんでしょうか? わりと気に入っています。  とうもろこし畑のシーンですよ。  これはDVDの表紙にもありますから見せ場ですね。   お約束ネタ(主人公は死なない)とか、 説明するのは登場人物など突っ込みところはありますが、 娯楽もあり観てて飽きません。 一番よかったのはやはり脚本かなぁ・・ タランティーノがすきそうなエンディングですね。 列車の中から時間がすぎてないような感覚で、 もう一回見直そうと思える作りは面白い。  ただ私が恋愛映画不感症!ということもあり輪をかけて、  アクション映画嫌悪症なので・・  お話の面白さで観終えたという感じです。  さてさてでは私の恋愛映画&アクション映画の高得点とはどの作品か??    でもやはりよくはできてはいるもののなにかこじんまりとして、 ロードアドベンチャーの躍動感とかはありませんでした。 やはり配役かなぁ?地味かも・・ 逃げて逃げてというパターンならもうちょっとコミカルな人の方がいいと思う。 ネモ船長やってたギャングはよかった。 カメラワークとかかなり期待したんですが今の映画を見慣れると目新しくはないです。 「第三の男」のほうが目新しく感じました。 ヒッチコック作品を選ぶならもっと怖いのにしたほうが私には合いそうですね。 それと最近2回目の宇宙戦争を観賞し終えたのもこの作品にはマイナスかも。  逃げ方がちょっと中途半端というかやはりスピード感が今みっつくらい!?遅い。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 11:22:39)
273.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
感動作なのですがあまりに穏やかすぎて合いませんでした・・  いけませんねぇ・・SW3、宇宙戦争と派手なSFを観たので、  テレビ観賞で静かなロードムービーについていけなくなっている・・かも!?  という点を除いてもこれは私にはおとなしすぎでした。  デビッド・リンチといえば偏執的なキモイ映像美を見せる、  カルトな映画を撮る監督さんなのですが・・(ちぎれた耳とか、  あまりに想像させるキモさにホラーより怖くて観るのをやめた)  そのどちらかといえばホラーよりの描写が得意な監督がこの地味な映画を撮ったことに、  フタを開けてみればなんて良質ないい映画なんだと絶賛されました。  が・・題名そのまま筋がわかっているのでサスペンス的な面白さはなく、  出会う人のほとんどがいい人なのはいいんですが、  主役の爺さんがあまり私は好きになれなかったのです。  トラクターで行き着くということにこだわりを見せるんですが、  間に合わなかったらどうするんだ?とは思いつつ、  まあ実話みたいなものだし車で行ったら映画にならないだろうと・・  自分の力でそこに行くことに自分を試すことと兄に勇気を与えること、  色々解釈できますが老人にとってはまさに冒険物語であり、  自分探しの旅なのでしょう。  あまりに長い旅とは裏腹に再開シーンの短いこと・・  この終わり方はヨーロッパ映画のようでもありますが、  「リストランテの夜」のほうが好きで感動しました。  やはり兄弟の回想シーンとかほしかったなぁ・・  シシー・スペイシクの演技がうまいのはわかるのですが、  喋り方がこういううまい役者がやるとちょっと・・  本編ではたいくつでたまらなかったのですが、  予告特典を見るとなかなか感動できるのは・・いったい?? 
[DVD(字幕)] 4点(2005-07-24 12:45:49)
274.  ライフ・イズ・コメディ ! ピーター・セラーズの愛し方 《ネタバレ》 
 実はピーター・セラーズズの出演作品も苦手なほうで観ていないといっていい。  それがこれを観て、観てみようかな?と思いましたから・・  そんな私がなぜこの作品を観たのか?  主役がジェフリー・ラッシュだからです。 舞台俳優で史劇俳優のお手本のような人がコメディなんか合うのだろうか??  しかも共演があのシャーリーズ・セロンときている(両方オスカーです)  はっきりいって、ピーター・セラーズ苦手だった私は揺れています。  これからセラーズの作品を鑑賞する機会があるかもしれません。  セラーズについては全く知らないのでこの作品で判断すると危険なのですが・・    まずオープニングがセンスいいアニメ(ビートルズのイエローサブマリンみたいな)  で、プッシーキャット(子猫チャン)の歌が流れます。  幕が上がりコメディのような人生物語が始まりますが・・  映画の演出も見事で何役もラッシュが演じ分けていて面白い。  現存する役者の中で一番うまい人だと思っていた自分がうれしいです。  これもセラーズという役者がうまかったからうまい役者でないとだめなんですよね。  いや、だからセラーズを誤解して観ていないのもあった。  博士の異常な愛情はリメイクされればこの映像描写で・・  というほど見事な色使いでした。   「チャンス」につながる場面では感動して泣きそうになりました。   空っぽの俳優だから何にでもなれるというのは痛いですよね。  自分がないんだから。  こういう映画を観るとありきたりな言葉が浮かんできます。  人生は自分探しのたび・・セラーズが自分を見つけたのは最後の「チャンス」  あの池を傘をさし歩くシーンがとてもいいですよ。  エンディングが最高にいいのが後味が微妙に残りいいです。  こういう自伝は泣かせ系に走ったほうが感動作として成功しやすいものですが、  逆にこのエンディングは品を感じさせ今でもセラーズが生きているかのような切なさも。    ところで・・「博士の異常な愛情」について大変な誤解をしていました。  私がいかにピーター・セラーズを知らなかったかがわかります。     う~ん・・「ピータ・セラーズの愛し方」この作品に本人はもちろん出てないけれど、  セラーズの人生のメイキングとでもいえるできばえです。 
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-24 12:41:37)
275.  ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり 《ネタバレ》 
パッケージの異様さにずっとずっと観るのをためらっていたのですが、  全く怖くないホラーでした。  ただし登場人物の使い方がうまくわりと真面目に撮っている。  奇をてらったカメラワークがないところがちょっとホラー作品としては寂しいですが・・  ホラーはカメラワークが命!  あの病院の長い通路も頻繁に出てくるので工夫してほしい。  古典ホラーを見たことがないのでしらないのですが、  フランケンシュタインのような感じですか・・  ティム・ロビンス似の主役の医学生がなかなかいい。  相まって変質教授と奇妙な対決がおかしい。  惜しい作品かもしれない。  原作が古典だからかストーリー性があり話しは面白いです。  科学ホラーなのですがありそうなきっかけと結構シリアスなラストは優秀。  ただ・・あの生首の教授がどうしてもアル・パチーノに見えてならない。  それはおいといて、これエロいですよ。  どこかに品のある怖いホラーってないのかなぁ・・  まあ少々品がないから笑いもとれるんだけれど。  きれーな女の子の父役はよかった。  カッコーの巣の上でを思い出しました(苦笑)  最近リメイクブームが続いてげっそりしますが、  こんなB級でもストーリーがしっかりしたホラーを、  うまくリメイクしてくれれば面白いのでは?  ゾンビは怖くも気持ち悪くもないのでそこは特撮で、  アクションシーンも入れてくれると楽しめそう。  死霊という名のついたホラーが  多くて迷惑なんですが、  この作品は日本語タイトルが合ってないような気がします。  個人的には手術シーンが得意のサム・ライミ監督にお願いしたい。  まあでもあの18禁?シーンがどう撮れるかだけれど・・  
[DVD(字幕)] 5点(2005-07-24 12:28:51)
276.  オスカーとルシンダ 《ネタバレ》 
かなり魅力のあるあらすじですが・・  全く面白くなかったのです。  主演がレイフ・ファインズ&ケイト・ブランシェットですよ~!  このふたりは(好きな俳優)にも紹介しています。  ふたりの演技も空回りする脚本・・  見ててわかりにくいわ、感情移入できないわで。  正直最初パッケージの説明を見て、「おしゃれ泥棒」のような、  あるいはルパン三世のようなコミカルな恋愛モノを期待したんですが・・  あとまた、映像が最悪。  ガラスの教会ですよ。  こんなに美しくない撮影ってあるのだろうか??  全体に青暗く(爆)とてもセンスがない。  青暗い映像といってもその魅力はあるわけで、  最近ほとんどの監督がこの手法を取り入れていますが、  青暗いのは赤を引き立たせるためというのと、  リアルな映像として見せたいからだと思うんですが・・  まったくこの映画の色は見にくい。  やはり一般評価が今イチだったのがよくわかりました。  レイフ・ファインズ・・赤毛似合わない~!  小室哲也入っているし・・  ケイトも地味で日本人顔です。  ふたりがミスキャストというよりこの映画に出たことがミスです。  でも好きなんでこの役の印象を消すために(笑)  シンドラーのリストでも久しぶりにまた見たくなってきた。      
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-07-24 12:25:18)
277.  ブロンド・ライフ
アンジェリーナ・ジョリー・・気に入りました。  見たのがはじめてだったんですが(最近の俳優にうとい私・・)  どこかクラシックで昔の洋画に出てきそうな女優さんですね!  そこが逆に受けてるのかもしれないなぁ・・  映画自体もなんか古い昔のファンタジーっぽくていいです。  もちろん映像は今の時代のものですが脚本がクラシカルで好きです。  共演のエドワード・バーンズはプライベートライアンでギアにちょっと似てていいなぁと。  いや、角度によったらR・ギア似で~す!  ストーリーがわかりやすく先は読めるのですが、  人の不幸を予想して進むわりにはコミカルで明るいのは奇妙。  そこがまた面白い映画なのですが・・  アンジェリナ・ジョリーはうまいです。  ブラピと共演する予定ですのでまた楽しみが増えました。  両方とも共通点があります。  くったくのないところかな?  くしゃくしゃにした笑顔ができるというのは好きですね。  ものすごいきれいなのに笑うと不細工、でも本気で笑ってる。  そんな俳優が好きなのです。  トゥームーレーダーも見てみようかなぁ・・  あとこの作品はいかにもR・ウィリアムスがやりそうな感じの  預言者=浮浪者が出てくるのですが、  12モンキーズやフィッシャーキングが思わず浮かびました。  主人公にとっては宣告された命の終わりはこの世界の終わりと同じ。  果敢に挑戦しコミカルに笑い飛ばしでもやはり怖くて寂しい。  簡単なストーリーで飛んでるわりには共感できます。  イチローが出てたらもっと面白かったけれど・・  日本人としてはね(苦笑)  ラストのオチは私の予想の全く反対でした~   時差オチは栄転のあたりで感じていたのですが、  逆に助かったんですね・・  まあそれで感動はしなかったけれど後味はいいかな。  時を越えた愛の奇跡をふたりの語りでなくもっと演出してほしかったな・・   人はこのたった5分のために生きてるんじゃないかなと・・  アメリカンビューティーのラストの時も思いましたが、  この短い時間の間に悪夢は観たくはないから、  悟った人は償いをするんじゃないかな・・(暗いか)  意識して借りたわけじゃないんだけれど、  全くジャンル違いの映画に関連性を見つけてしまった。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-07-24 12:23:27)
278.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
映画は読むものではなく体感するものというSFの原点、  前に見た地面が裂ける場面との再会、これが見たかったんだ~!ともう嬉しい。  Vの字に裂け視界は左右に広がりやがて後ろから追われる。  スローに丁寧な殺戮シーンが描かれていくのと笑うくらいでかい音響。   気持ちを入れ替えて?ホラー映画だと観ていましたが本当にホラーそのものです。  踏切の音の後火だるまになって走る列車、あの描写はすばらしい。  画面半分以上が炎の列車で主人公たちは線路と車輪の隙間から見ている。  フェリーがなぎ倒される場面もまるでアトラクションでした。  トイレと言って父から離れ茂みに隠れようとする娘(ひとりでそこに行くホラーのお約束)  川に流れる死体が1体、2体、押し寄せる死体の群れ・・  結局オバケ屋敷のアトラクションに入ったようなもので望んで入ったから満足なのです。   ではドラマはどうでもいいのか??いいんですよ。  泣かせてくれるかもしれないとか感動させてほしいとか思ったらつまらないですよ。  ダコタちゃんが真顔になると奴らが来ます。  効果音よりわかりやすい。奴らとは宇宙人だけではなく暴徒もです。  この子供の目線で見ましたらかなりわかりやすい。  地下室のパニックになったティムを閉じ込め抹殺した父のことを忘れていません。  態度が180度変わりエンディングでは振り返ろうとさえしないのです。  最初からうちとけなかったのですがもう完全に娘の心は帰りません。   手にトゲが刺さり父が抜こうとし触るのも嫌がった・・  体が異質なものを押し出すと説明するセリフから宇宙人が地球に適応できないことを暗示。  自業自得というかトムがなぜ子供らに(特に娘)嫌われているのか、  娘の生まれたときにいなかったんですね。  2回目を観たきっかけが映像だったんですがこんなドラマも再見できたわけです。   あちこちで、ヨーロッパではとか大阪ではとか飛ぶセリフ、あれは全て真実ではなく、  パニックになったときに人はどうなるかを描いています。  地下を彫り続ければ特殊部隊が待っているみたいなことを言うのも信用できない。  つまりこの映画で主人公たち以外が語られるセリフは映画の中の虚実です。  もしそれらを全部まともにつなぎ合わせて解釈すれば全く意味がわかりません。  
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-19 04:41:21)
279.  クレオパトラ(1963) 《ネタバレ》 
 前半は8点以上献上!面白い、シーザー(マイフェアレディの男優)ニヤケ顔だけどまあ満足。  クレオパトラ(エリザベス・テーラー)実は古い史劇は前苦手だったので、  エリザベスも初めて見たのですが、気品があってよかったです。   歴史を考えると次の日は面白くないよなぁと覚悟はしていました。  やはり・・後半は5点かなぁ・・  次の日に続きを見ますと、面白くない。  やはりシーザーは暗殺されアントニウスはオクタブィアヌス  (後のローマ初代皇帝アウグストゥス)と対立する。  ここら最近よく見る映画ですからもうつまらなさは見えている。  女で男も変わる、男で女も変わる・・  アントニウスのなんと間抜けなことか。  恋焦がれる気持ちもわかるがこのふたり(特にアントニウス)には、  私は全く同情も共感もできなかった。  まるで三国志の呂府のようでした。(漢字合ってるかな?)  家族を捨てては不倫ものでよくあるが、  部下を捨てて逃げるまでゆくともう、一国の将軍などと見るのは恥ずかしい。  すでに次の本当の皇帝はわかっているので、  若いながらも冷酷ながらもオクタブィアヌス側のほうを応援していた。  シーザーの子(クレオパトラの子)が殺されてもね。  アントニウスが自害したときに「英雄の死は叫べ!」と言うくだり、  目先のことにこだわって大事なものを見失う、そんなバカなアントニウスでも、  英雄として認めたんですから。  ジュリアス・シーザーというシェイクスピア映画でのアントニウスは英雄でした。  その場面を思い出しました。  じゃあクレオパトラばかりが悪いのか?  でもこの踏みにじられた国を存続するには仕方なかったのでしょう。  ただ、理想が高すぎる。野望は男異常です。  アントニウスは愛が全てだったけれど、クレオパトラは国が全てだった。  選んだ男の愛では国に変えれなかった。  国が滅びることと愛がつきることは同じでした。  ふたりは同じ地で結ばれたのですが、歴史は変えられなかったのです。  面白い時代でここらは好きなのですが、  私はこの映画の後半はもっともっと暗くしてほしかったです。  あきれて感情移入もできないので前半の切なさや感動が飛んでしまいました。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:18:00)
280.  ソドムとゴモラ(1962) 《ネタバレ》 
レンタ屋に行くとまず歴史とSFを探すのですが、SFは最近SW見終えたし、  今見る歴史は旧約聖書~ローマ帝国までを基本としているので、  題名を見て「これ、天地創造でよくわからなかった章だな」と、  借りるのをためらったのですがまあ見ないとわからない。  なるほどこの章は時間かけないとよく理解できない。  天地創造ではソドムとゴモラという町は身内のいさかいが絶えず、  殺戮を重ねていてそれに怒った天使がロトと取引をし、  相変わらずどうしょうもないこの町を焼き尽くしてしまうんです。  天地創造の天使が町を焼くシーンは確かに面白かったんですが、  町の歴史や人間関係があっさり説明されてよくわからなかったので、  この作品を見ることですんなりと理解できました。  もしかして本当に真面目に作っててつまらないかも??と、  十戒のような大げさな場面はないかもと見ていたのですが、  戦闘シーンになるとこれが予想を裏切って面白い。  私は三国志が大好きなのです。  この戦闘は魏の国が呉の国を攻めるシーンを思い出しました。  戦法がよく似ていたのですよ。  待ち伏せ、火責め、水攻めとそっくりです。  映画の戦闘シーンは戦術を見るのが好きなので、  戦闘の迫力や壮大さなどは二の次の興味です。  戦争になったのもソドムの女王の兄弟の陰謀からなんですが・・    ソドムの女王は放浪の民ヘブライ人(いつも放浪なのね)たちを、  ソドムの近くに住まわせました。  女王の兄弟は政権を奪うためあらゆる策略を練る。  ヘブライ人のリーダー神(エホバ)のしもべロトが知恵と勇気で、  精鋭部隊相手に戦い(最終的にはダムを壊し水攻め)ソドムの市民となります。  が、地位を得たロトに反発する同胞も・・  身内の裏切りもありロトは監禁されますが、  牢獄で神の使いを見るのです。  後半のクライマックスで町が壊れていくさまなどは、  これリミイクしても面白いんじゃないのかな?と思いました。  ロトの妻になる女性の存在も面白い。  女王の奴隷でありロトに献上された身分ですが、  実はソドムのスパイなのでした。  でもロトを愛し妻になります。  ロト役、もうちょっと老けてたほうがいいかなぁ。  しかし・・ロトの紋章だっけ??ドラクエまたやりたくなった。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-17 07:12:53)
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