261. アバター(2009)
ストーリーに無理があるから、ちっとも楽しくない。 映像は楽しいから、退屈しないでは見られるけど。 環境との共生みたいな感覚が、アメリカ人とは違うからかなあ? それを考慮に入れても、ひどすぎると思うけど。 この映画、アカデミー作品賞にノミネートされてたんだ。 アメリカ的にも、作品賞は取らなくて良かったと思う。 だってこの映画、一言で言うと「タチの悪いダンス・ウィズ・ウルブズ」だから。 [DVD(吹替)] 5点(2010-06-06 15:28:12) |
262. スラムドッグ$ミリオネア
相性の悪いアカデミー作品賞ものなんだけど、これはハマれた。 後半、ストーリー的に荒っぽいなあっていう部分がなくはないんだけど、その分テンポが良くて楽しめる。 この映画のうまいなあと思うところは、3人の子供の成長ぶりが2時間の中にキッチリ描かれていること。 主人公の兄:かなり意地悪→荒んだ生活のチンピラ。 ヒロイン:無邪気でカワイイ→美人だが少し蔭がある。 主人公:情けないイジメられっ子→優しさ溢れる好青年。 特に、主人公の変わりっぷりは、映画としての満足感がある。 自分は今回、家族と見たんだけど、同性・異性の友人で見るのもいいと思う。 好きな人と一緒に見るのにオススメの一本です。 [DVD(吹替)] 8点(2010-05-10 00:53:34)(良:1票) |
263. 2012(2009)
150分を超えるパニックものって少ないです。最近だと「アルマゲドン」まで遡って、それ以前は「タイタニック」「タワーリング・インフェルノ」しか思いつかない。まあ、パニックもので時間が長くても、客の回転は悪いし、見てる方は疲れるだけだし、当然ですよね。 裏を返せば、150分を超えるパニックものってのは、「上映時間なんてケチなこと気にすんな!これだけ面白いんだから文句ねーだろ」っていう製作者側の物凄い自信を感じるわけです。でも、この作品には、もうその常識は通じません。 というか、150分を超えるパニックものなら、古い順に見るべきです。どういうわけか、新しくなるほどつまんないです。 [DVD(吹替)] 4点(2010-05-05 18:22:30) |
264. es[エス](2001)
衝撃はあるんだけど、とにかく後味が悪い。普通の人間に潜む闇を描いているから。あまりに後味悪いんで、鑑賞後に、実際の「スタンフォード大の監獄実験」をいろいろと検索してしまったほど。でも、物語の途中までは実際とさほど変わらないとわかり、益々気分悪くなった。 ところで、最初に「暴力はないから大丈夫」と説明し、実験開始直前に「基本的人権は保障されないけどいい?」っていうのはズルくてうまいなあ、と思った。さらっと流してるけど、「本物の刑務所じゃこんなことねーよ」と反論できなくしてる。 それから、恋人とのエピソードはまったくムダなんだけど、あれがなかったら見てるの辛すぎるし、しょうがないのかも。 この映画、もう一度見たいとは思わないだろうし、あまり人に薦めたくないから7点にしとくけど、9点級の迫力はある。 [DVD(吹替)] 7点(2010-05-04 18:07:57) |
265. タクシードライバー(1976)
はっきり言って主人公は全然好きになれないし、物語の終わりは全然納得できない。この映画がアカデミー賞を一つも取れなかったのは納得だし、映像的にも派手さはない。 ......だけど、不思議なことに、何年かすると見返したくなってしまう。都会の怪しげなギラギラした感じ。都会の孤独感。ひょっとして一歩間違えたら自分もこうなったかもと思わせる人物像。これらは今でも全然古くない。 この映画を大好きとは言えないけど、人には一度見ることを薦められる。ということは、やはり名作なんだと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2010-04-30 17:03:38) |
266. コラテラル
いい雰囲気の映画で、ラストもうまく伏線使って切なく終わる。ただ、都会のタクシーっていうと、どうしても「タクシードライバー」を思い出してしまう。古過ぎるかもしれないけど。雰囲気が結構似てるから、なおさら。ストーリーはこっちのほうがまとまってるとは思うんだけど、なんか薄いなあ、と思ってしまう。 [DVD(吹替)] 7点(2010-03-21 00:51:13) |
267. ターミネーター4
有名な映画のタイトル借りて、チョチョイのチョイで作ったって感じ。ただし、アクションシーンだけは、派手にやる。それと、初期作の設定を少し入れとく。この二つを守れば、客は逃げない。3つ以上続いた映画なんて、みんなこんなかな。もう、3つ以上の続編は見ない、と言いたいけど、守る自信はないなあ。見たい映画がないと、つい手が出てしまう。 [DVD(吹替)] 5点(2010-01-11 12:16:22) |
268. シックス・センス
見るのは今回で2回目。初見時は、運良くネタバレなしでラストまで見れて、とても感動できた。今回は、ストーリーを分かってて見たわけだが、それでも楽しめた。ホラー映画にして、ハートウォーミング。この二律背反を見事にやってのけた素晴らしい映画だと思う。ストーリーを知らない人なら、ぜひ一度どうぞ。 [DVD(吹替)] 8点(2009-08-17 01:05:34) |
269. 劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者
強い敵が出てきます。その敵を倒すため、ナルトは戦います。 ......それ以外なんかあったかなあ。 格別なストーリーもなく、これといった心理描写もなく。 なんかがっかり。 [映画館(邦画)] 2点(2009-08-14 20:35:10) |
270. ダークナイト(2008)
一言で言うと、「なんだこりゃ」って感じ。悪趣味映画なら悪趣味映画って、見る前から知ってたら多少違っていたかも。でも、だったらもう少し時間を短くしてくれないとなあ。「SAW」とか「バトルロワイヤル」とかの悪いとこだけ足して、2で割ったような感じを受けた。映像は金かかってるけどね。でも、金かけりゃいいってもんじゃない。 [DVD(吹替)] 2点(2009-08-14 12:08:30) |
271. サマーウォーズ
前作で10点付けたからには、今作は初日で見なきゃと思った。うん、期待通り。いやそれ以上。ただし、今作は大人が見る青春映画ではなく、家族でも楽しめるアクション映画だったけど。この映画で、たくさんの親戚が出てくるけど、自分はハマッたのはバーチャル世界の方だった。この楽しそうな空間でのアクションで手に汗握れるのには驚く。ストーリー自体は見たことあるような内容なんだけど、とにかく演出が楽しい。たくさん出てくるキャラクターの中で、感情移入できるキャラが必ずあると思う。自分の場合は、なんといってもキング・カズマ! [映画館(邦画)] 9点(2009-08-01 23:50:15) |
272. スピード・レーサー
日本のアニメ「マッハGoGoGo」の実写版とは聞いていたが、 このアニメ、相当古い。 今調べてみたら、1967年だって。どうりでほとんど覚えていないはずだ。 自分が見たのは、たぶん再放送だったのだろう。 当時のアニメは日進月歩だったから、なんか古くさいアニメといった おぼろげな記憶がある。 しかし、映画を見たら驚いた。昔の記憶がどんどんよみがえる。 この設定は、おそらく当時と同じ。 ただ、こんな映画の見方をしても、正直面白くない。 格別好きでもなかった古くさいアニメを思い出しても、楽しいわけじゃない。 むしろ、知らない人が見たほうが面白いんじゃないか。 それから、色使いが極彩色すぎる。うちのDVDの性能じゃ、目がチカチカする。 このあたり、映画館ではどうだったんだろう。 [DVD(吹替)] 6点(2008-12-14 01:17:19) |
273. 容疑者Xの献身
テレビドラマ(未見)からの映画化ということで、さほど期待せず見た。 テレビドラマの延長なのか、捜査側はコミカル。しかし、犯人側と演出はシリアスという変な作り。映画は映画なんだから、シリアスならシリアスで通してほしい。 興行としての失敗を避けるために、テレビの構成を持ち込んで、映画作りに大きすぎる制約になっている。ちょっと嫌な風潮だ。 見ている方としては当然、シリアスな方を応援してしまう。だから、ラストは納得いくものじゃなかった。映像に映らなかった娘さんの幸せを祈ってしまった。 途中途中は手に汗握れるのに、惜しいなあ。 [映画館(邦画)] 7点(2008-11-02 21:12:39) |
274. クローバーフィールド/HAKAISHA
話題の映画。ビデオ屋に勇んで行くと、「食人族」と「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が同系の映画として並べて置いてある。両方とも苦手な映画。しかし、気にせず借りる。 後で、気にすれば良かったと後悔した。序盤から、手ぶれバリバリのパーティシーンで萎える。しかも、セリフが下品でつまらない。しかも、やたら長い。この時点で見るのをやめれば良いのだが、やめるとレビューできないので、無理して見る。 キツかった。延々手ぶれ映像を見せられて、不愉快なだけ。もう、これに懲りて、手ぶれ映画は見ないと決めた。手ぶれ映画は、「脚本にも映像にも自信がない映画」と判断する。 [DVD(吹替)] 1点(2008-10-13 13:40:54)(笑:1票) (良:1票) |
275. 千と千尋の神隠し
公開時、3回も見に行ってしまった作品。 今回久しぶりに見たけど、やはり凄いなあ。 宮崎駿の作品は、自分の趣味と違うんだけど、これだけは別。 企画の段階からして凄いと思う。 日本独特の宗教観である八百万の神を描くってことは、外国で売ることを拒否しているのと同じ。 でも、これはまだいい。 しかし、主人公をブサイクにするってのは、キャラクター販売を拒否しているのと同じ。 これは解せない。このストーリーの中で、ブサイクでなきゃいけない必然性がない。 単に、宮崎駿のワガママとしか思えない。 普通、こういうワガママし放題の映画(=作家性が強い)は、ひっそり公開されてひっそりと終わる。 ところがコイツは、大宣伝とそれに似つかわぬ奥の深さで史上最高のヒット。 では、この映画の良さって何だろう? 自分の場合は、今セピア色で覚えている5歳頃の漠然とした不安を、極彩色でキッチリ映像化してくれたことにある。 特に序盤、日が暮れて元に戻れなくなるシーンは、まさにそれで、本当に見事。 それから後も、たくさんの不安定なキャラクターと映像で、自分を釘付けにした。 終盤は、ちょっと説明調で慌ただしいけど、これはこれでアリだろう。 大の大人に疑問を抱かせないテンポがあって、なんだかわからないけど涙が出る。 初めて宮崎駿を天才だと思った。 この映画は凄え。 [DVD(邦画)] 10点(2008-09-24 00:23:12)(良:1票) |
276. 切腹
あのう、切腹は単なる「死刑」だから。 「名誉の自殺」なんて意味ないから。 あっても、せいぜい「死刑前のリンチからの逃避」くらい。 この時代(江戸時代初期)なら、なおさら。 それと、物語が動き出して、主人公と井伊家の言い争いは、 どう見ても井伊家に道理がある。 もう一つ。主人公は最初に言ってることとやってることが違う。 ストーリーの根幹で?マークの連続だったので、自分はどうにも 好きになれない。 ただし、切腹のシーンは、映像には出てないのにやりすぎな くらい迫力があった。 また、「武士に二言はない」というありきたりなセリフに「二言の 武士は即、切腹(死刑)」という意味を持たせていて、シビれた。 確かに見ごたえはあるんだけど、好きになれない映画だなあ。 [DVD(邦画)] 5点(2008-08-12 23:25:16)(良:2票) |
277. ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜
ONE PIECEの世界をほとんど知らないが、楽しめた。 アニメにありがちな粗っぽいストーリー展開だけど、主人公(チョッパー)と男医者のくだりだけは省略なく描かれている。 だから、泣けるという噂も偽りなし。 でも、「+冬に咲く、奇跡の桜」ってタイトルはひどい。 [DVD(邦画)] 7点(2008-07-26 15:12:59) |
278. ルパン三世 カリオストロの城
公開当時、すごく評価が高くて、慌てて映画館に走って見た。 そんなフットワークの軽い頃が自分にもあった。 見た感想は、「子供向けとしては、よくできてるんじゃない」だった。 だから自分の中で、宮崎駿という人は「ありきたりな話を、抜群のスピード感のある演出で見せる人」であって、好みではなかった。 でも、今の年になると、もう一回「子供向けとしては、よくできた話」を作ってほしいなあ、と思ってしまう。 それができる人は、ほとんどいない、ということが分かってしまったから。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-29 00:08:27)(良:1票) |
279. 着信アリ
タイトルからして、「リング」のビデオを携帯電話に替えただけなんじゃないか、と思って見たら、本当にそうだった。 出来映えは、もちろん「リング」より、はるかに下。 どっちでもいいから、さっさと終われ!なげーよ!ってな感じだった。 それでも所々怖いシーンもあったので、まあいいかと思ったのに、なぜか特典の秋元康を見てしまい、憎さ100倍。 この人、わざとやってるんだろうけど「ちょっとしたアイデアでヒット作なんか簡単に作れちゃうもんねー。細かいドラマにこだわって時間かけたら、貧乏くさいでしょ。」みたいな感覚が腹立つこと、腹立つこと。 そんなわけで、この映画の本当の主演は、悪役ではなく、本当に嫌な奴の秋元康です。 [DVD(邦画)] 3点(2008-06-28 23:51:25) |
280. 羊たちの沈黙
この映画はアカデミーの作品、主演男優、主演女優を取ってたんだ。 確かにうまいもんなあ。 話自体はむしろ平凡な部類なんだけど、なぜか怖い。というか不気味。 このへんがさすが。 何回も見たいわけじゃないけど、時々見たくなる良い映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-26 00:16:28) |