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はち-ご=さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 327
性別 女性
年齢 37歳
自己紹介 知的障害を持つ23歳女性です。
1週間に40時間働いているから多分社会人だと思うけど
今は旦那や発達障害者仲間とルームシェア生活です。

知能指数は11歳ですが、
この映画レビューサイトでは
見よう見まねで大人びた文章で気取らせて貰っています。

ちなみに登録自体は旦那がやっていますので
■妻投稿■がついているのが私です。
あ、でもそうじゃないので一人称が「僕」なのも
実は私が投稿していたものもあったり
「ドラえもん」とか「A」とか(^_^;)

インターネットの書き込みは初めてに近く
インターネットルールは一通り勉強したつもりですが、
「場の空気を読む」などの高度な技術は難しいので
そんな時にはスルーしてください。

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261.  華氏911 《ネタバレ》 
マイケル・ムーアの映画に関しては「ボウリング」や「シッコ」も見たが、まあ確かに中立性を欠いているように見える。当たり前だ。この映画は「動物番組」みたいに「動物の営み」「自然の厳しさ」を伝える物ではなく、「何でこんな状況下を黙って我慢しているんだ」「当たり前だと思うんだ?」というメッセージ映画だからだ。マイケル・ムーアが本当にムカついているのはブッシュでも大企業ではなく、そういう奴らが好き勝手しているのを「仕方がない」とか「これが現実なんだ」というように許してしまう「常識」「空気」なんじゃないかと思う。戦場で死んでいくイラク人、戦場で壊れていく兵士、家族を失う悲しさを映像でバンバン流しているのはその証拠だし、華氏911という題名は、動物番組には見られない「怒り」が表現されているのではないかと思う。そう、この映画は視聴者や観客がこの映画を見て素晴らしい論理思考を組み立てていただく為に制作されたのではなく、ブッシュ大統領が嫌いになっていただくために作られたのでもなく、観客が今の現状に怒りを感じ、疑問を持っていただく為に生み出されたものなのだ。とはいうものの、僕ら人類は「怒り」という感情が負の側面を持っている事を歴史的に知っている。こうした怒りだけを提示するだけではなく、「この煮えたぎる怒りをどう希望に変えていくか」という事例を提供することで、彼のドキュメンタリーは完成すると思うのだが、ここまで洗練されるには次回作まで待たなくてはいけない。
[DVD(吹替)] 8点(2008-06-10 00:26:42)(良:1票)
262.  シッコ 《ネタバレ》 
今回は夫抜きで投稿します。スターウオーズのパロディーシーンにAspergersyndromも名前があったのにはがっくり。アスペルガー症候群の私たち夫婦は入れないですね。保険には(笑・・実際2人とも保険には入っていません)。私は国民を手厚く保護することが唯一国民が幸せになる方法だとは思わないんだけど、この映画は医療問題うんぬんより根本的なメッセージが描かれていると思います。それは政府を恐れるな。政府に見捨てられるのではないかとおびえて暮らす事がどれだけ苦しいかです。確かにフランスは税金漬けだったり医療制度のせいで失業率が高かったり、「これだけ保護してやっているんだから」と職場の上司によるレイプやいじめが多いみたいですね。ドイツは徴兵制の代替制度が福祉を支えているため志願兵制に出来ない問題もありますし、キューバは独裁国家だからこうした医療制度が運営できている所が大きいと思います。でもこうした問題を踏まえたとしても、政府が国民を恐れる国と国民が政府を恐れる国とでは、人々の心のゆとりに差があると思います。政治的な事は分からないけど、恐れないこと、人の役に立つことは素晴らしいこと、その2つを忘れないでほしいというメッセージは今の日本においてすごく大切だと思うので、10点をつけたいです。でもマイケルさん、映画の中で小切手のことを言っても「匿名」じゃないですよ。
[DVD(吹替)] 9点(2008-05-08 01:36:20)
263.  ガメラ 大怪獣空中決戦
怪獣に出会ったことがないので、リアルに作ってあるかどうかは不明だが、しかし怪獣映画というものをどこまで高められるか、それに対するスタッフの熱意が伝わってくる名作である事は間違いない。皆さん気付いただろうか。この怪獣映画の怪獣が動くシーンのほとんど(少なくとも地上のシーン)において、怪獣は人間の目線から撮影されているのだ。さらに東京タワーや福岡ドームといった名所を使いながらも、戦いのシーンはほとんど僕らの見慣れた風景で戦われている。まさに日常の中に怪獣が飛び込んできたような、そういう衝撃を観客に与えるためにどうすればいいのか、それを染色体とか古代文明とかだけではなく、怪獣映画の魂の部分において追求してくれたおかげで、僕は街を歩くたびに怪獣の夢を見る事が出来ている。
[レーザーディスク(邦画)] 10点(2008-05-02 00:05:47)(良:1票)
264.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
妻投稿■図書館で鑑賞■多分日本で作られた怪獣映画では表彰台には絶対立てるくらいの出来。レギオンが土に潜る時のしぐさや、ビームを食らったものが青く発光して消滅する手の込んだ破壊描写に、外骨格の宇宙怪獣の見せる得体のしれない不気味さが際立っていて、この「製作者は出来る」と本当に思った。■でもこの映画の凄さはこんなものではない。最初は札幌中心街で描写されたレギオンの気持ち悪さが、仙台では世界をぶっ壊しかねないという別の意味での怖さを持つようになるが、札幌と仙台ではなんとなく報道を見ているような演出がなされている(事実、札幌や仙台ではカメラや新聞ごしにいろんなものが映っている)。が、足利のシーンではそれが覆される。鉄塔、国道沿いのショッピングモールやファーストフード店、農家と混在する住宅地。多分日本の大多数の人にとって非常に身近な風景ではないだろうか。私はこうしたところで怪獣が暴れまわるというラストバトルに凄いものを感じるのだ。■札幌の何が何だかわからない謎の事件から実際に怪獣が人々に認知され、そしてそれが自分たちの街にやってくるというシークエンス。ラストバトルではその疑似体験を最大限に効果的に感じてもらうため、何度も「人間の目線から見た街の炎上と破壊」が演出されている。前作では「怪獣が現れたら社会はどうなっちゃうんだ」という映画だったが、今作は初めて「怪獣が僕らの街に現れたらどうなっちゃうんだ」という映画になったのだと思う(銭湯のシーンはその境界線を象徴しているのではないだろうか)。
[レーザーディスク(邦画)] 10点(2008-05-01 23:53:32)(良:2票)
265.  デーヴ 《ネタバレ》 
馬鹿旦那がうぜーレビューを書いてくれたおかげで変更せざるを得なくなった妻の投稿です。この映画は政治主張云々よりも、ホワイトハウスを舞台にしたおじさんの冒険物語がメインになっていると思う。家の中で黒服の人間に連れて行かれて異世界に連れて行かれ、救急車に乗ってそこから降りて日常世界に戻る。このシークエンスは押し入れの冒険(絵本)や千と千尋、バック・トゥー・ザ・ヒューチャーと共通するものがある。こういう物語において「日常世界との剥離」そして帰った後家に帰れる「懐かしさ」冒険を終えた「達成感」そしてもうあの世界には戻れない「焦燥感」をいかに表現するかが重要だと思うが、この映画はそれをSF異次元パワーも魔法も使わないで表現しきってしまった。特に「日常へ帰る達成感と焦燥感」を救急車を降りて公園を歩いて行くだけで表現したあのシーンは素晴らしいものだと思うし、日常へ帰る前の異世界でかけられた最後のあの言葉も物凄く秀逸だと思う。■■それからこういう物語では主人公および一緒に冒険した観客が「何を得てそれを日常にどう生かしていくか」も焦点になるが、この映画で主人公が得た物は「国民の有権者としての責任」だと思う。日本において「自己責任」は弱者に対する違法行為を正当化する曖昧な概念でしかないが、アメリカは同じ政府であっても「責任」というものがくっきりかっきりしており、政治の責任は有権者ということになる。この前提で生きているアメリカ人が映画で主人公と一緒にホワイトハウスを冒険するという点で、この映画は大人のためのファンタジーアドベンチャーという地位を確立しているのだと私は思う。
[ビデオ(吹替)] 10点(2008-05-01 23:34:28)(良:1票)
266.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
映画としてのクオリティーの低さとか、テロリストが病院を占拠してワクチンがどうのこうのとかそういうのが在り来たりだとか、そういうものならまだ許せる。しかし、ラストのあの描写、あの持って行き方は、はっきりいってそういう「クオリティー」とかそういうもの以前に観客を舐めくさった態度だ。雪平がぶっ倒れた? だからなんだよ。
[地上波(邦画)] 2点(2008-05-01 00:43:07)
267.  名探偵コナン 天国へのカウントダウン 《ネタバレ》 
コナンを「つまらん」「変化がない」「惰性で作っている」とか思いながらも見てしまう理由がこの映画にある。今回の少年探偵団はかっこよかった。
[インターネット(字幕)] 8点(2008-04-30 00:03:12)
268.  名探偵コナン 戦慄の楽譜 《ネタバレ》 
内容としては前作以下。ただし電話に向かって、「アー、アー、アー♪」とオペラするシーンは、僕の友人の間では語り草になっている。
[映画館(邦画)] 5点(2008-04-30 00:00:03)
269.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
昭和ノスタルジーとは何かよく分からないが、僕の子供時代は先生、子供、地域社会からの暴力、いじめ、吊るしあげなんかでズタズタの地獄だった。はっきりいってあの時代には戻りたくないし、思いだすだけで吐き気がする。そういう奴らが子供時代に戻りたい、あのころは良かったなんて言い出しているのかと思うと鳥肌が立つし、中盤の「子供狩り」という名の幼稚でグロテスクなエゴをむき出しにする大人達、しんのすけを置いてきぼりにしてトラックに乗ってどっかいっちゃう連中に、僕は他のレビュワーさんとはおそらく違うテーマを感じ取っていた。しかしそうした仕打ちを受けたしんのすけ、春日部防衛隊のその後のバスカーチェイス、そして家族がいる事、1人じゃないということは素晴らしい事・・・それを堂々と相手にぶつける誇り高き態度は、確かに「感動」というものを僕に与えてくれた。「しんのすけ、お前すげーよ」・・・奥さんが出来たばかりの僕は、そして僕の奥さんも、しんのすけにそう言ってやりたい。お前は大人たちのエゴに勝ったんだ。「空が青いぞ」といいながら。
[地上波(邦画)] 10点(2008-04-29 23:42:23)(良:1票)
270.  七人の侍
映画の見方を変えてみました。ストーリーではなく雰囲気を楽しむのなら、この映画は戦国の泥臭さと血なまぐささを感じられる白黒映画とは思えない傑作だと思う。江戸時代の時代劇は何か綺麗になって匂いが消えてしまっているものが多いしね。
[ビデオ(邦画)] 9点(2008-04-29 01:11:00)
271.  サンダーバード(1967) 《ネタバレ》 
サンダードは何が面白いのか、それはこれを見れば一発で分かる。それは映画スタッフの自分の世界にとことん命を吹き込む志の高さだ。ゼロエックスの凝った発射シーン、ペネロープとヘリコプターの乱舞からはじけ飛ぶアランの妄想、ニョッキリ出てくる火星人には大喜びし、最後の墜落シーンには度肝を抜いた。ミニチュア世界で、玩具の世界で繰り広げられるスペクタクルは最早芸術の域まで昇華され、そこに新たな世界を創造した功績は大きい。「男の子の夢がこうした形で映画になった」・・・この映画に対してこれが僕の言える最大の賛辞だ。
[地上波(邦画)] 10点(2008-04-27 01:21:09)(良:1票)
272.  クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ金矛の勇者 《ネタバレ》 
わーい、本郷みつるバージョンが帰ってきた・・・と、思わず暗闇の街でしんのすけと一緒に飛び跳ねてしまいました。クレヨンしんちゃんの面白さはサイクロン幼稚園児しんのすけが現実非現実にかかわらず大人の構築した世界観をかき乱すことにあると思います。それをМ16やハマーではなく、魔法のアイテムとシュールな異次元暴走で見せてくれる本郷監督は個人的には原監督より好きです(悪党を殺しちゃう所は除く)。しかしやはり10年以上のブランクは大きく、話的にだれてしまっている部分は中盤なんか特にそうです。それに「夜襲い来る不思議な空間」という面白いシチュエーションにもう少し「不思議なりの臨場感」が欲しかったかなあ。それでも子供のころに見た不思議で怖い夢のような、本郷しんちゃんの独特な世界観に懐かしさを感じたので、今後の期待を込めて・・・。あと、一緒に見た奥さんはマタが女の子だったことに最初に気付いたみたいです。さすが・・。
[映画館(邦画)] 7点(2008-04-19 23:26:46)(良:1票)
273.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
妻投稿・・・旦那は10点入れていたんですけど、私はこの映画を全く評価しない。それはたぶん私に秋葉で人を殺した奴と同等の知性しかないからだと思うし、10点をつけている人のレビューの方が正しいと思うし、その人たちをけなすつもりは毛頭ない。でも私にはなぜこれが「世紀を超えた感動作」と今の日本で言われるのかがさっぱり分からないのだ。第一にベルトコンベアーの作業がきつい、人間性を奪うと風刺されているが、世の中には恐ろしい人間関係よりも一つの作業に集中した方が心穏やかな人間もいるのだ。第二に精神障害者が自分から刑務所に入るために悪さするシーンがあるが、私はこの時点で主人公に感情移入するのをやめた。障害者だろうがなんだろうが悪い事をするなんてとんでもないことだ。今の日本じゃ障害を持った方が恐ろしい暴力団や企業から逃げるために刑務所に入るなんてことがしょっちゅう起こっている。でもほとんどの障害を持った方が犯罪や人倫に反することに反対している。そこにはまさに羅生門でお婆ちゃんを裸にするかどうか究極の選択があるわけだが、チャップリンはそれすら無視してコメディーにしてしまっている。正直そんな人間が女の子に対して「笑って」なんてポーズとった暁にはどう咀嚼していいのか分からなかった。第三に食堂でのシーン・・・普通あんな失敗したらそれこそ店長や他のスタッフから集団暴行されるか物凄い違約金を請求されるだろう。たぶん他のレビュワーさんだって目の前で同僚がそんな粗相をしたら文字通り「ただじゃおかない」だろう。でもチャップリンだと変なダンスとパントマイムをすれば万事オッケイ・・・。■以上の事から考察すると、チャップリンの「笑っていきましょう」の世界は所詮「責任」がない暖簾に腕押し世界。ごめんとクビで全てがなかった事にされる世界。実社会は「自分が誰かに破壊されない」為に何かを負担し続けなければならない世界だ。でも女の子が集団暴行で死んでしまったら私はランス・フォン・トリアーを酷評したのと同じ理由で酷評するのだろうな。つくづく自分勝手なレビュワーだと自分でも思う。■でも私は何でこの映画が世間で感動されているのかはわからない。私自身これを見ても「てめえはこの映画で感動する権利なんかない」と言われているように感じるし、この映画に感動しそうな人を、私は生きていてもそんなにお目にかかっていない。
[レーザーディスク(字幕)] 1点(2008-04-07 00:00:10)(笑:1票) (良:1票)
274.  
妻投稿。「私たちにとって怖いのは差別される事ではなく、いないものとして扱われること」と私の先輩(知的障害者女性)は言っていた。マスコミは「頑張って健常者の仲間入りをしようとする障害者」と「悪い事しても法律で罰せられない(実際はそんなことはなく、むしろ健常者なら執行猶予になりそうな罪に実刑が下ることも多いのだが)怖い池沼」ばかりながし、健常者が知的障害者にどれだけひどいことをしているかを流さない。なぜか・・・多くの人にとって興味があるのは「知的障害者との融和」よりも「知的障害者が自分たちにどういう影響を与えるか」という事実があるからだ。つまり需要があるから供給がある・・・単純なことだ。別に悪いことではないし、この社会は健常者を基準としているのだから当たり前の事だ。■■■しかしこの映画はそんな「社会の当たり前」の嫌な面を容赦なく突きつけてくる。もちろん障害者を扱ったものではなく、オウム真理教という殺人集団を扱ったものだが、この映画は「オウムは意外と悪い集団ではないよ」ではなく、マスコミ報道や市民があの時共有していたものがいかに薄っぺらかったを、オウム事件を通じて当事者である観客一人一人に訴えているのだ。私は見ている観客の立ち位置すら否定しかねないその容赦のなさという点がマイケル・ムーアになくて森達也にあると思う。■■■オウム事件から10年、日本は成長しただろうか。発達障害者に貼られる「ゲーム脳」「準ひきこもり学生」というレッテル。だめだこりゃ・・。自閉症や知的障害の人はもう社会に理解を求める甘えは捨てたほうがいい。 おっと、そうやって孤立したらオウムみたいになっちゃう(かも?)ね。
[レーザーディスク(邦画)] 8点(2008-04-06 23:47:52)
275.  映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝 《ネタバレ》 
ええ、レビューというより見苦しい感情論ぶちまけます。これは本当に環境保護がメインテーマなのだろうか。最初のうちはキーボーの存在と宮崎アニメのオマージュとも言えるシーン(豚の鼻を持ったゴミが雄牛のように人間居住区に向かって突進するのはもののけだし、このー木なんの木♪みたいなブロッコリー大木はもろに天空の城ラピュタだ)は確かに環境問題提議的だが、緑色の怪物が全てを埋め尽くし、あの8月6日のキノコ雲みたいに立ち上るシーンを見ていると、環境問題というものはあくまでアプローチに過ぎず、製作者が本当に観客に提示したかったのは、「人間」そのものだったのではないかと思う。少なくとも「映画としての完成度、シンメトリー」を度外視したようにはじけ飛ぶ終盤の写実的描写には、「本当に僕は懸命に生きているのか」とドキリとさせられたし、キー坊をからめ捕るグロテスクなツル、緑色の不気味なスライム生物は、喜怒哀楽を持ち人を愛し愛される人間だからこそ、それが踏みにじられ破壊された時に湧き上がってくる「憎しみ」「怒り」の感情そのものではないかと思った。「憎むのは確かに楽だが、それは本人にも周囲にもいい結果を及ぼさない」というオーソドックスなメッセージを、癒しの力を持つはずの緑をグロテスクに扱う事で観客にダトン玉のようにぶつけてくるやり方は卑怯ではあるが、その術にハマってしまった僕がそれを言うのも負け惜しみのなんとやらだ。僕や僕の大事な人が誰かに破壊されたとき(自閉症者である僕や僕の彼女は、今まで暴力という形で何度もあってきた)これの映画を思い出すよ。そして「すべては●●のために」なんて言わないよ。そして途中であった泥虫好きの子供みたいに生きていけたらいいよ。そう思った時に隣で見ていた彼女・・・「植物議会のみんな、キーキーってショッカー議会みたいだね」・・・ありがとう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-04-03 21:54:56)(笑:1票) (良:1票)
276.  冒険王
冒険王・・どんな冒険をしたんでしょうか。アクションは確かにレベルは高い。しかしこの脚本家は「ストーリーなんてどうでもいいや」と思っているようだが、実際のところ「アクション映画」「勧善懲悪映画」「ヒーロー映画」「単純ストレート映画」だからこそ脚本家はその腕を問われるのである。この映画の脚本は品がないし、意味が分からんし登場人物に感情移入出来ん。原爆を見て「日本が負ける」と喜ぶ金城武君が、この映画の面白くない原因を象徴していると思う。
[DVD(吹替)] 4点(2008-04-01 17:40:42)
277.  ナビゲイター 《ネタバレ》 
この映画の価値は「不思議さ」に集約されるだろう。世の中は法則性によって成り立っているが、その法則性がいつか崩れるんじゃないか、それが眠った時、紫色の夕日を見たとき、知恵熱に悩まされたとき、僕はよく感じたものだ。それが実現したのがこの映画だろう。法則性が変わった世界は個人にとって不思議であり謎であり別世界であり、その中で出会う友人はどんな異形な存在でも素晴らしいものだ。「異形存在との友情」というメインテーマは「アリス」や「千と千尋」でも見られるように「不思議の世界」で際立つものだが、精神年齢の低い「男の子」である僕にとってはこの映画こそ、この2つのキーワードの調和によってかもし出される「何か」を楽しむことが出来るのだ。
[ビデオ(字幕)] 10点(2008-04-01 17:27:39)
278.  ジャンパー 《ネタバレ》 
ビュンビュン、あーミリーちゃんかわいい、ビュンビュン、すげー、銀座に109があるよ、ビュンビュン、サミエルさんあんたの言っている事は正しい、ビュンビュン、あー何の関係もない運転手さんが戦車に踏み潰されちゃったよ、ビュンビュン、あ、サミエルいつの間にかいなくなっちゃった、ビュンビュンで、結局お父さんは助かったの?ビュンビュン、いい加減ジャンパー懲りろよ!・・・何が言いたいかというと、まず断片的にしか話についていけん。何がどうなっているのかさっぱりわからん。それから「彼女を助けに行く」という台詞がこれほど虚しく響く映画もない。
[映画館(字幕)] 1点(2008-04-01 11:54:23)(笑:1票)
279.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 
馬鹿映画。死霊の盆踊り級。あれくれ野郎が宇宙に行って岩石をぶっ壊すというガキオヤジの単純な妄想が現実化しただけの薄っぺらな悪乗り映画の分際で、派手な音楽と大げさな編集とオーソドックス過ぎる感動シーンがくっついて、ワンパンチ的に観客に向かって突進してくる。観客にとってはまさにアルマゲドンだ。そしてそんなアルマゲドン級の馬鹿映画、僕は大好きである。
[地上波(吹替)] 10点(2008-03-25 16:20:13)(良:1票)
280.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
妻投稿。①「写真を運べ」「わかりました」写真を運ばせて部屋に着いたら用済みとなった敵兵をばっさり。 ②信忠君が最後の決心を固め、捨て身の攻勢。感動的な音楽が流れて信忠君没。その間にさりげなく兵士6人が殺害。 ③かわいそうな勝元の亡骸と哀愁にふけるトム・クルーズ。その後ろで土下座する兵士。そのさらに後ろで死体となって転がっている兵士。・・・・・・・・なんか自業自得の侍より、徴兵されたあげくゴミのように殺されていく兵隊さんがかわいそうで見ていられないんですが。
[DVD(字幕)] 2点(2008-03-22 17:25:17)
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