Menu
 > レビュワー
 > envy さんの口コミ一覧。15ページ目
envyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1281
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465
>> カレンダー表示
>> 通常表示
281.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
この当時、監督は「セブン」のデヴィッド・フィンチャー、ブラピにエドワード・ノートンが出てる映画にも関わらず、20年たってやっと観ました。 観る機会は何度もあったんですが、なんで観なかったんだろう。 その理由はたぶんヘレナ・ボナム・カーターかもしれないと気付きました。 私、昔からわからないのよ、彼女の何がいいのか。 往年のと呼ばれる女優にいそうなルックスで、だからコスチュームものは良く似合うと思うんですよ。 本作でも所々で現れるんですけどアバンギャルドさがワザとらしくて好きじゃないです。  で、映画なんですが「僕」ジャックの自傷、多重人格、テロ行為の成り行きを見たわけなんですが、 そのくせ生への執着もかなりあるみたいで、あんな撃ち方したら死ぬでしょ、普通。 いや、実際は死んだのかもね。 ていうか、現実は「〇〇の会」くらいであとは妄想かもね、 例の画像が出て唐突に終了っていうのでそんな風にも思いました。  前半はかなり面白かったです、ボブがあそこまで絡んでくるとはね。 中盤あたりのタイラーとの絡みがちょっとクドイというか、流れが破綻しかけるのが気になったけど、 私これはコメディだと思います。全編通してユーモアのセンスが最高です、というか好きなタイプのジョークなんです。 気付いたらあっちにもこっちにもクラブができてるわ、行く先々に仲間はいるわ、下僕のようだわってもう笑うしかないでしょ。  「ゲーム」とタイプは似てるんですけど、かなり進化して名作と言われれる作品になったと思いました。 ブラピもかっこいいけど、エドワード・ノートンという俳優のキャラと演技が素晴らしい。 面白い映画です、手作り石鹸を見るたびに思い出しそうです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-12 17:00:59)
282.  グッドライアー 偽りのゲーム 《ネタバレ》 
思ってたよりシリアスでした、詐欺師が返り討ちにあうんだろうというのは最初からわかるし ヘレン・ミレンも謎めいているので彼女にはいったい何があるのか、 ここがラストまでなかなか見当がつかないっていうのが興味を引く部分でしょうかね。  仲良く二人で映画を観てデートしてるんです。 「あらら、トリビアとか小ネタになりそう」と、最初はうれしく思ったんですけどね。 真実が明かされた時に「あっ、だからそうなのか」と納得。 ベティとロイの年齢を考えるとやっぱりそこかっていう感じですね。 イアン・マッケランにヘレン・ミレン、演技力は文句のつけようはありませんし、 不必要な暴力も思わせぶりな怖がらせも無し、でも適度な緊張感はあってじっくりゆっくり観られました。 ヘレン・ミレンのちょっとした表情が怖くていいです 緊迫のハラハラドキドキを期待する人には物足りないかも。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-11 01:23:29)(良:1票)
283.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
これね、10代20代で観てたら忘れられない恋愛映画になったと思う。 特に振られた後なんかに観たらオイオイ泣いただろうな、遅すぎました、観るのが。  デジャブみたいなんですよね。記憶を無くしてどうなるのか、結局成長しないから同じことを繰り返すことになると思うんですよ、メアリーもそうだった。 記憶を消されない意識が働くってとこになんか笑ってしまいました、男はファイル保存、女は上書きで過去はすっぱり消すっていう例えを思い出しまして。 そしてあのテープの内容を聞いて初めてお互いの気心がしれるんですね、なんか物凄い遠回りしてる感じ。 ジョエルもクレメンタインも恋愛に限らず人付き合い、人間関係を築くのがあんまり得意じゃないんだと思います。 手の込んだ見せ方をしてるんだけど、その割に感動はしない。自分が年取ったせいですね。  しかしケイト・ウィンスレットはミスキャストのように感じるんですよ、顔立ちから体格からまったく 翳りも不安定さも感じないし、奇抜な髪の色もファッションも顔付きがキリっとし過ぎで意思が強そうで似合わない。 ジム・キャリーは神経質、エキセントリックな役柄にピタっとはまるので違和感はないです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-02-10 20:17:13)
284.  幸せなひとりぼっち 《ネタバレ》 
どこにでもいるんですねぇ、こういう人。花屋の件が特にリアルで、2個はいらないのに 2個買うことで得になるという売り方に、なんとなーくですが売り手の上から目線みたいなものを感じてはいるので オーヴェの主張は最もかもね、などと思いました。  ところで59歳?59歳にしては老けすぎじゃない? 70代のしかも80近いじーさんに見える、福祉国家で長寿国ランキングでも上位のスウェーデンなら50代はまだまだ高齢者問題の対象でもないと思うんですよね。 しかし見た目が後期高齢者に見えるので孤独な独居老人、老後の在り方についての話かと思ってたけど、59歳とわかって そうでもないのかと。 エピソードのどれもこれも無駄と感じるものはなく、観る前の予想よりはるかに面白く引き込まれました。 隣人が気候も文化もまるで違う北欧の国で、二人子持ちの上、3人目も妊娠中でたくましく生きてるという感じのイラン人ていうのがいいですね。  思えばオーヴェの人生は辛いことが多過ぎるし、奥さんのお墓の前で「寂しい」と何度となくつぶやいてるし なのに邦題は「幸せなひとりぼっち」??なんでこうなるんだろ。 マッツ・ミケルセン主演の「しあわせな孤独」をもじったとしか思えない。 猫好きとしては、オーヴェの胸に乗ってたニャンコね、オーヴェを守っているように思えて泣けました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-09 15:46:50)
285.  リミット・オブ・アサシン
トラヴィスって凄腕の暗殺者なのに女捜査官に一発で仕留められるって?? 結局復讐劇なんですけど、ラストにまた生き返らせるのってどうなんだろ  突っ込みどころ満載なんですが、とにかくイーサン・ホークがかなりカッコイイから まぁ、いいっかて感じ
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-02-06 19:49:02)
286.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 
サム・ロックウェルの弁護士ぶりが見たかったんです、期待は外れてなかったです。 やっぱりイーストウッド監督の映画は無駄がないんですよね、スルスルと話は進み場面も変わる。 爆発シーンの唐突さがリアルで、今か今かみたいな演出がない分ショッキングです。  この映画、共感する人物とイライラする人物がきれいにきっちり分かれていて、 下瞼のくっきりアイラインが不潔さと不誠実さを倍増させる女記者はもちろんなんですが、 リチャード・ジュエルは完全にイライラ側です。 善人なんですよ、でもちょっと鬱陶しい人。正義感はあるんだけどそのために学んだ知識を得意げに 喋るわ、喋るわ。「もう喋るなっつーの!!」と何度思ったか。  爆弾テロ犯にされそうになってるのに危機感をあんまり感じなくて、 FBIの捜査手順やその理屈に理解を示すような態度だし。 私なんかお母さんのタッパーに油性ペンで番号書いたまま返してきたことにすら 腹が立ってしょうがなかったですけど。  無実であるのに有罪であるかのごとく扱われるリチャードに対して同情、共感されにくいような描き方に技を感じます。しかし、リチャードのその知識、知性がFBIを言い負かすシーンもあって手落ち無しなんですね。  ストレートで手堅いという映画なんですけど、人物キャラはなかなか一筋縄ではいかないといった印象です。 前からなんとなく感じてたんですけど、サム・ロックウェルとゲイリー・オールドマンてなんか似てる。
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-06 19:07:00)
287.  ボーダーライン(2015)
久しぶりにベニシオ・デル・トロを見ました、相変わらず怖い。 そこにいるだけで怖い俳優のひとりで、その存在感も相変わらず凄いです。  ビーサン履きのジョシュ・ブローリンにデル・トロだもの、ペンタゴンでもCIAでも元検察官でも胡散臭さは満載で、 普通に対麻薬カルテルの話じゃないことはわかるんですけど、私もケイトと同様 「真実はなんだ」「何が目的なんだ」これで引っ張られました。 現場での経験も豊富で優秀なケイトがまるで新人、駆け出し捜査官のように見えてしまうくらいの メキシコの現状というのがよく伝わりましたねぇ、緊張感が途切れることのない見ごたえある映画。 エミリー・ブラントは「ガール・オン・ザ・トレイン」でもそうでしたけど 化粧っけなし、髪ボサボサ、傷だらけで苦悩する戦う女がよく似合うという貴重な女優さんだと思います。  ところでデル・トロってプエルトリコ出身で、両親兄弟は弁護士だの医者だのという知的で裕福な家柄であり、 実母が亡くなって父が再婚したのが理由かどうかわからないんですが、 思春期の頃に荒れてアメリカの寄宿学校に入れられたとか、「アクターズスタジオ」で語っていたと思う。 新藤兼人監督を敬愛してて、自身で監督にインタビューもしてる。 ニコッとよく笑うし、その笑顔が非常に愛嬌があり、映画の役柄とはかなり落差を感じる人で それが魅力的で増々好きになりましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-04 15:22:53)(良:1票)
288.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
邦題から受けるイメージとはちょっと違ってました。 第二次世界大戦の初期の頃の半月くらいの期間のことですよね、 チャーチルという人をじっくり見せる映画でした。 焦点を絞ったことで成功してる映画だなと思います。  名前は知ってるけど話題になるような環境にもいなかったので、 チャーチルってこういう人だったのねとか、猫好きだったらしいこともわかり 最後まで退屈することなく面白く観れましたね。  ジョージ6世も吃音を克服した国王ってことで映画にもなってまして、 それがあるものだから個人的に好感度は上々なわけです。 しかし、あのゲイリー・オールドマンが一国の、しかもイギリスでは今も敬愛されているであろう 歴史上の人物を演じてオスカー受賞っていうのがいちばん感慨深いです。 だって若い頃はシド・ビシャスだのオズワルドでしたし、エキセントリックな悪役演じて魅力爆発の俳優だったもの。 鑑賞後なんか無性に「レオン」とか「トゥルー・ロマンス」が観たいなどと思ったのでした
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-03 16:20:35)
289.  死への逃避行 《ネタバレ》 
うん十年ぶりに再見。アジャーニが美しいです。 探偵も謎の女もどっちも最初から病んでまして、そんなつもりじゃないのでしょうけど コレってコメディ?と感じてしまうんですよ。 習慣のようにいとも簡単に殺人を犯して金品を奪う女より、探偵の行動の方が逸脱してると感じてしまう。 病み具合は探偵の方が上なんじゃないか? リメイク的なハリウッド映画「氷の接吻」(この邦題どうかと思うけど)の方がサスペンスぽいし 二人の男女の苦悩とか闇の部分が伝わりやすいとは思います。 探偵役のミシェル・セローは実際に娘をひとり事故で亡くしてるんですね。 そういう事実を知ると、探偵の行動に対してちょっと見方が変わるかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-28 14:40:41)
290.  ある女流作家の罪と罰 《ネタバレ》 
そりゃいけないことだとは思いますよ、詐欺ですし。これFBIの管轄になるんですね でもその手紙の内容は皮肉で辛口で相当おもしろかったんだろうな、担当弁護士も絶賛してましたし。 伝記小説に拘らず、雑誌の辛口コラムなんかをやったらかなり受けただろうに。  リーとジャックの関係がへんに感情的、感傷的じゃないのがいいです。 同性愛者同士らしい男女の関係みたいなね。 大げさな演出もなく淡々としている、でも冬のニューヨークの街がとても魅力的に撮れていて なんだか昔よく話題になっていたインディーズ映画を観ているようでしたね。 ニューヨークの街とジャズですね、いい雰囲気です。 リーの判決前の陳述内容がよかったです、あれで私は「リーは大丈夫だ」と思えたのです。  ハチワレ猫の鳴き声がかわいかった、編集者のパーティでかかっていた曲が ロキシー・ミュージックの「セイム・オールド・シーン」で懐かしかった。 リチャード・E・グラントは年をとったら毒が抜けたというか嫌味っぽさが薄くなって 善人役が似合うようになったなあ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-23 23:51:46)(良:1票)
291.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
えっと、まずすみません。巷で絶賛のジョジョ役の子役なんですけど、 私この子あんまり好きなタイプの子役じゃないです。顔が好きじゃないです。  そのジョジョの想像上の友だちがヒトラーていうとんでもない設定でして、 そのヒトラー役をヒトラーが大嫌いであろう監督が演じるとか、なんかもうすごいことやってるなって感じ。 そんなことを思っていたらチャップリンの「独裁者」が浮かんだのでした。 ヒトラーを茶化して笑いをとる映画の先駆けとなったわけですね、改めてチャップリンの偉大さにも気付くというおまけもつきました。 音楽もビートルズに始まりボウイで締めてる。自由で大らかで既成にとらわれてないと感じる映画作りは好感持てます。 メッセージ性もしっかりあるコメディ。奇抜さだけじゃなくもっと情緒、情感が豊かになればいいなと感じました。  途中、ちょっとだけ退屈に感じるところもあったけど、ゲシュタポが登場するあたりから雰囲気は変わる。 レジスタンスであろうジョジョの両親、マニッシュで可愛い靴だなと注目したママの靴の使われ方には参った。 唯一ドキッ、ズキンときてしまった。 サム・ロックウェルがよかったなあ、まさに彼らしいサム・ロックウェルならではの役柄でした。
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-20 19:26:34)(良:1票)
292.  ダウントン・アビー 《ネタバレ》 
ドラマシリーズは上質の群像劇でした。 映画になると2時間ほどでまとめなければいけないので、物足りなさを感じるかもしれないと思いながら鑑賞。 いえいえ、大満足です。 屋敷の全景が何回か出てくるんですが、映画館のスクリーンで見ると威厳のある壮大さに圧倒されます。  バイオレットおばあ様と故マシューの母イザベルは期待通り、イーディスがやけにグラマーで色っぽくなっている。 レディ・メアリーが何気に大人しくなってたように感じましたが。 伯爵一家よりも使用人サイドの奮闘ぶりがコミカルでよかったですね。  予想外のトムの活躍ね、なんかいちばん目立ってたように思う、アレン・リーチはかっこいいです。 いちばん気になっていたトーマスも落ち着くとこに落ち着いてよかった。 ワクワクもウルウルもユーモアもちょうどよく、ずっと笑顔で観ていられる映画です。  私にとってヒュー・ボネヴィルは長く「ノッティングヒルの恋人」の失業した友人バーニーでしたが 今はもちろんグランサム伯爵です。
[映画館(字幕)] 8点(2020-01-16 20:33:07)(良:1票)
293.  特捜部Q キジ殺し 《ネタバレ》 
立て続けに2作目も鑑賞いたしました。 やはり雰囲気はいいですね、しかし「キジ殺し」の意味があんまりよくわかりませんでした。 「狩る」ということですかね。  親が金持ちで金に物言わせる品のない親なのかどうか知らないけど、 その高慢さ、陰惨さ、罪悪感なしのクソガキどもという 私が世の中で特別嫌悪する人種なので、是非とも生け捕りにしていただきたかったです、 それがかなりの不満で減点要素です。 キミーについてですが、妊娠したとたんに良心に目覚めたみたいな感じなんですが、 でもそれまでの罪は消えるわけじゃなし、親が金持ちだけどワケありという背景も理由になるとは思えず、 同情は皆無でした。 なんか前作と比べると変な奇抜さがあってちょっとシラケるのね。 しかしあの別荘、動物園並みの品揃えなんですが、あんな寒い国に連れてこられて気の毒に。。。  多くを語らない無骨なカールなんですけど、死んだ元刑事の家から遺品と一緒に 飼い主をなくした猫も連れて帰るなんていうとこがあって、彼の人柄が何気にわかるっていうのがよかったです。 続編もまだあるんですね、機会があれば観る予定です。なぜかもうお腹いっぱいとはならないのよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-12 16:02:17)
294.  特捜部Q 檻の中の女
北欧映画らしい映像とか色彩で、華やかさはなく何から何まで現実的、実用的、質素、シンプル、こんな感じ。 ただ、今まで観た北欧系映画って何気にグロいんですよね。 ここだけ北欧に持つ自分のイメージとちょっと違って面食らうところです。  こんな雰囲気の中にアラブ系の相棒というのが何かうれしくなる。勝手に「ハッサン」と呼ぶところとか 控え目だけどちゃんとユーモアもあるのがいいです。 北欧版コールドケースといっていいのかしら?サスペンスとしての内容は特別目新しさは感じないんですけれど、事故の経緯が明かされるシーンは幻想的で哀しい、なかなかよかったです。 無彩色の中の真紅って好きだわ、「蜘蛛の巣を払う女」にも出てきたっけ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-12 14:47:11)
295.  運び屋 《ネタバレ》 
実話がベースになっているんですね。 麻薬カルテルとDEAが出てくる割には緊迫感はなく、始終のんびりした雰囲気なんですよね。 高齢の運び屋アールという人のキャラを楽しむような映画でした。  「伝説のじーさん」昔、こんなじーさんがいて・・・と語り継がれるような人の話。 イーストウッド自身、すでに伝説の人なんだけれども、まさにイーストウッドならではのキャラクターで ニタニタしながら観てました。 監視役になったフリオも無事に生き延びれば年を取った時、アールのことを語るようになるんだろうなと 思わずにはいられない。 頑固で毒舌で、いいカッコしいで外面は良く家族は蔑ろ。孤独になる要素満載のじーさんなんだけれども 基本善人で頭も柔らかい、フリオもサルもいつのまにか一緒にいるとどことなく癒される存在のようになっていく。 イーストウッドは男同士の共感、男から慕われる男を描くのが抜群に上手いと思う。 脇役もすごいね、ダイアン・ウィーストもアンディ・ガルシアも年取っちゃったな~~ 結局12回だったかな?イリノイ州からメキシコあたりまで往復したんですね、 高齢者には長距離過ぎで話の筋よりそっちにハラハラしてしまいました。 イーストウッド監督の新作が年明けに公開されるのかな?たのしみです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-30 14:09:05)
296.  聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 《ネタバレ》 
とにかくカメラワークがいい、ワイドズームのシーンが多いんですがそれがいい感じにレトロな雰囲気でいいなあと。 特にエスカレーターのシーンがいい。  それとマーティン役の俳優ね、ナニあの気持ち悪さ、不気味さ。 ソース焼きそばみたいな見た目のパスタを食べるとこなんて不快極まりないのですよ。 このように特筆すべきとこはあるんです。 でも黒魔術なのか神話なのか超能力なのか「どうしてそうなる」という部分が気にならないで観れちゃう映画はあるんですが、この映画はなぜかそうじゃなかったです。 シュールレアリズムといっていいのかよくわからないんですが、それで納得しとくことにしました。  それぞれ助かるために父親スティーヴンにそれぞれのやり方でアピールし始め、スティーヴンを責めるわけでもなく、助け合おうとするでもなく、とにかく自分はなんとか助かろうとする。しかもそれが家族なんですよ、いやな映画だわ~~ やたら「サンキュー」を連発するスティーヴン、しかし「ソーリー」は言わないんですよね。隠し事なら飲酒して手術してたことでしょうよ、なのにソレ? 息子のボブはあの一家で幼いこともありいちばんピュアでまともだったのかもしれないですね。 で、「聖なる鹿」は誰?マーティンの父親? カメラワークには感動するけど、胸糞悪くなるっていうのがちょっとね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-22 20:54:48)
297.  籠の中の乙女 《ネタバレ》 
なんかすごい映画観ちゃいました。 あの一家の成り立ちはこれといって説明はなく、父親のための理想郷、カルト教団みたいです。 父親のそれはモラハラ、DVの典型と言ってよく支配者、暴君、そして変態です。奥さんも子供たちも洗脳され、 暴力性もきちんと受け継がれている。子供たちは全て養子なのか?正式じゃないかもね、 名前が無いし証明書、いわゆる戸籍も無いかもしれない。  3人の子どもたちに対してはまるで犬を飼育しているような感じなんですが、肝心の本物の犬は思うようにならず しつけをする学校に預けていて、子供達には名前が無いのに犬には名前があるという不思議。 しかしどんなに名前を呼んでも犬は知らん顔で近づきもしない。犬の方が見抜く力があるってことだと思います。  思春期になり息子にだけは性処理の相手として外部の人間をあてがう、男は知らなくてもそれが必要で女には必要ないというのがこの暴君の価値観なんですな、しかしこの性処理女がきっかけで一家のバランスが崩れる 長女が一気に目覚めるきっかけになったのが「ジョーズ」「ロッキー」「フラッシュダンス」という年代的には古いけど もろハリウッド製娯楽映画というのがなんか可笑しい。へんな替え歌にしてへんなダンスをする音楽が シナトラが歌う「Fly Me to the Moon」これもアメリカが誇るシンガーと楽曲、アメリカものって良くも悪くも刺激が強いってことでしょうかね。  「犬歯が生えかわれば外へ出られる」絶対にないことなんですけどね、それがわからない。車のトランクに潜り込んだのはいいけど恐怖からなのかひとりでは降りられないという洗脳からなのか、トランクは開かないままでした。 とにかくエピソードのどれもこれもが、普段は意識してないけど「なるほどそうなるのか、そういうことだろうか?」とこちらに考えさせる、想像させる、気づかせるが満載でして、カンヌの「ある視点」で受賞したのも頷けます。 変な映画、奇抜な映画としたら庭の風景、室内の清潔感と穏やかさに対して内容はかなりシュールで 怖さもあってなかなか良いと思います
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-20 14:40:05)(良:1票)
298.  女王陛下のお気に入り 《ネタバレ》 
毒のある映画ですね、毒のある人たちばかり出てくるし。 こんなブラックコメディな内容だとは想像してなかったです、下ネタ満載ですし。 宮殿の内装も豪華でした、ろうそくの照明が美しい。 そしてあの疑惑とか不信感満載の和音みたいな音楽がいい。  アン女王って教養のある人ではなかったようですね、 太って痛風でヒステリックに叫びその時の気分で発言するとか かなりキョーレツなんですけれども、男たちのカツラと化粧も 今まで観たどの宮廷モノよりも滑稽に感じる。  サラとアビゲイルの女王のお気に入りの座をめぐる壮絶バトルは 陰湿さより爽快さすら感じてしまうという演出がいいですね、楽しめました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-18 23:10:44)
299.  リグレッション 《ネタバレ》 
気づけばイーサン・ホークって若いころから途切れることなく映画に出てるのね、 ジャンルもわりとバラエティに富んでる。 そして本作ではくっきりとした眉間の縦ジワがやたら気になったのでした、悪い意味じゃないけど。  とにかくよく雨が降ってまして、寒そうだけど湿った空気感が嫌な感じなんです。 なんだか前置きが無さすぎだし、発端がよくわからないといいますか、 何を追っかけてるのか、イーサン・ホーク演じる刑事がなぜあんなにイライラしているのか、 なぜあそこまでのめり込んじゃったのか少々説得力に欠けるかな。 後半になって、牧師か娘か心理学の先生か3人のうち誰だ?とは思いました。 終わってみれば「はぁ~~そうなんですね」て感じで見応えも満足感もあんまりなかったのが残念です。 寝付けない夜中に観るといいかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-11-13 22:33:10)
300.  ガタカ 《ネタバレ》 
最近、なぜか若いころのイーサン・ホークを立て続けに観てます。 本作は苦手なSFなので未見でした。  SFとはいってもハリウッド的な派手さはないし、スピード感も無くゆったりしてる。 スタイリッシュなスーツ姿にロボットみたいなガタカの社員たち、無機質でなんだか「2001年宇宙の旅」とか キューブリックを思い出すような。「月に囚われた男」にも似た雰囲気に感じました。  これはヒューマンドラマですねぇ、いちばん人間臭かったのはリアルジェローム、最高の遺伝子であることが彼を苦しめてるんですよ、金ではなく銀だった、死のうとしたけど死にきれなかった。え?自殺の可能性は0の遺伝子なんじゃなかったの?? 遠泳で兄は弟を超える。優秀なはずの上司はあそこまでしてロケット打ち上げようとするし。 感情や精神性、人間性は遺伝子操作の及ぶ域じゃないってことですかね。 ジュード・ロウもロボットぽくてハマリ役だったと思います、でもあの最期は悲しすぎる。  もともとミステリアスなウマ・サーマンはこの雰囲気にピッタリです、ゲイリー・オールドマンと離婚してこの共演をきっかけにイーサン・ホークと再婚したわけだけど、映画の中ではそういう関係になるのは必要だとは感じなかったです。  そしてみんなスーツのままロケットに乗り込み無表情のまま宇宙へ飛び立っていきました・・・ なんかあのまま帰ってこないような気がする。 すごく面白い映画じゃないけど、途中でいやになるわけでもない私には不思議な魅力のある映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-11-03 15:29:04)
0120.94%
1201.56%
2362.81%
3453.51%
4796.17%
515712.26%
623718.50%
731624.67%
821716.94%
91058.20%
10574.45%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS