281. ミトン
ネタバレ 我が子が犬を欲しがるあまり、ついにミトンを犬に見立てて面倒見始めた。 それを心配、いや不憫に思った母親は子どもの為に犬を飼ってあげる、というお話。 子どもやミトン犬の造形が可愛く、そののほほんとした世界に心洗われる。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-16 20:44:38) |
282. 午後の網目
ネタバレ まず思い浮かんだのが悪夢。 ループしまくる不条理な悪夢を見ているようだ。 次にホラーだということ。 鏡の顔をした黒装束の人間、どう考えても怖い。 そしてラストシーンも怖い。 つまり、私にとってこれは悪夢でありホラー。 悪夢もホラーも大嫌い。 だからこれも嫌いだね。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-09-16 17:12:43) |
283. 螢川
ネタバレ 螢がいっせいに出現する現象や螢川にまつわる言い伝え自体は、とても素敵だし好きなのだが、二枚目気取りのたっちゃんと、喋り方がむちゃくちゃ素人臭い英子のお陰で、時代遅れなしょぼい仕上がりになっている。 三國連太郎は言うまでもなく存在感抜群で、女と金にだらしない男を完璧に演じている。 さすが日本が誇る稀代の俳優だ。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-16 16:06:58) |
284. はちみつレモネード
ネタバレ ある母子家庭、母親と娘の二人暮らし。 年ごろなのか、日頃は反抗的な娘。 つまらないことで母親に突っかかってばかりいる。 ある時、母親が頭痛で病院にかかって、その帰りを駅で待つ娘。 検査の結果、特に心配はいらないと母親が説明した直後、安心したのか娘は涙を流す。 でも母親は娘が泣いたことには敢えて触れない。 日頃は反抗的でも、娘は自分のことを心配してくれてると分かってるからだろう。 母と娘だからこそ、余計な会話はせずとも気持ちが伝わる。 とても良いシーン。 というか短編映画なので、このシーンが見どころの全てかな。 短編映画ではあるが、心をほっこりさせてくれた。 15分弱の短い尺なのに、ここまで余韻を残し、心が温まるのはすごい。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-15 20:22:23) |
285. イワン雷帝
ネタバレ セルゲイ・エイゼンシュテイン渾身の傑作ということだが、確かにそうかもしれない。 イワン皇帝の鬼気迫る演技はもちろんのこと、衣装や小道具にいたるまで本格的な佇まいだ。 イワン皇帝がここまでロシア統一に身を焦がしたのは神の思召しによる使命感からなのかもしれないが、そんな疲れることは辞めた方がいいとしか思えなかった。 つまりここまで頑張る皇帝に感情移入はおろか理解すらできなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2024-09-15 17:10:58) |
286. 未完成交響楽(1933)
ネタバレ 質屋の娘の立場はどうなるんだ! 貧しい時に助けてくれたしキスもしたくせに、いいとこの娘なんかを好きになりやがって。 まったく酷い話だし怒りさえおぼえる。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-09-14 22:38:33) |
287. これがロシアだ
ネタバレ 1920年代のロシアとか、もう想像がつかないくらい縁遠い世界で、もはや意味がわからん。 前半は高層建築物の美しさや個性に魅了された。 中盤は街の様子が繰り返し映され、やや中だるみ。 後半はスポーツなどが描かれ、少し集中力が戻った。 当時としては斬新な映画技法がふんだんに使われている。 アメリカのサイレント映画に出てくるお化けのような顔つきの人たちと比べると、本作に出てくる人たちの顔貌は自然な感じだった。 何故だろう、それが一番の驚き。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-14 15:11:51) |
288. Valimo
ネタバレ 共産主義国家における工場と、そこで働く労働者を映したかのような趣き。 表情がない、笑顔がない。 アキ・カウリスマキは『マッチ工場の少女』でも似たような工場内のシーンを淡々と映していた。 よほど無機質な工場が好きらしい。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-09-13 21:43:38) |
289. ムーンライト
ネタバレ フアンを演じた俳優がかっこいい。 渋みがあって人間味のある表情。 心をなかなか開かない少年の面倒をみる役に、見事ハマっていた。 今気づいたけど、この俳優、アカデミー賞助演男優賞を取ったんだね! 確かにその通りの味のある演技だった。 黒人監督が黒人だけを起用して作った映画。 黒人が黒人音楽をかけながらアメ車をゆっくり走らせるシーンが好きだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-13 20:19:18) |
290. ある殺人、落葉のころに
ネタバレ これ、単純な話なのに時間軸を入れ換えて、わざとわかりにくくしてるヤツだ。 片田舎の閉塞感とか狭い人間関係とか、そういったところは非常にうまく描けているだけに、何だか勿体ない。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-10 20:22:08) |
291. マルケータ・ラザロヴァー
ネタバレ ようやくチェコスロバキアに伝わる伝説の映画を見ることができた。 その名も『マルケータ・ラザロヴァー』。 なんという甘美な響きのする題名だろうか。 タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や黒澤の『七人の侍』と並び評されているらしいが、さてどうだろうか。 そこまで偉大な作品なのにここまで日本での公開が遅れたのは、その内容の分かりづらさ故のことだろう。 登場人物の相関図を見ながらでないとはっきり言って話を理解できない。 とにかく分かりにくい内容に仕上がっている。 映像面はどうか。 これは確かに美しいと言える。 少女マルケータの容貌も神秘的に美しい。 この手のキリスト教映画にはやはり金髪少女なんだろう。 汚れなき美しさの象徴。 『マルケータ・ラザロヴァー』 それはチェコスロバキアの叙事詩的映画にして、史上稀に見る美しき作品。 色々書いてはみたが、この作品を見るに至れたことが誇らしい。 ついにこの映画に辿り着いた。 そういった満足感、達成感をもたらしてくれる映画であることだけは間違いない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:45:40) |
292. ブーベの恋人
ネタバレ 良くある遠距離恋愛を題材にしたメロドラマ。 一人で待っている女性は男からの便りがないため不安と孤独に襲われ、別の男と仲良くしてしまう。 そこに戻った彼氏。 そして、、、 そこそこ楽しいのだけれど進み方が緩慢で長く感じる。 もう少しキレ味よく進んでいく内容ならもっと楽しめただろう。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-08 15:43:53) |
293. 道化師の夜
ネタバレ 屈辱的なことや嫌なことがあっても生きていかなければならない。 この世は上手くいかないことも多いし生きてるのが嫌になることも多いが、それでもなお人生は続いていく。 大変な人生だけど、決して自死などは選ばず、タフに生きていけ。 イングマール・ベルイマンからのそんなメッセージを感じる作品。 言ってみれば本作は人生の応援歌そのものだ。 ハリエット・アンデルセンの弾ける健康美がモノクロの映像世界で躍動していた。 目に焼きついて離れない。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-06 13:41:47) |
294. チャイナタウン
ネタバレ ストーリーが分かりづらく何度も巻き戻したり一時停止して頭を整理しながら見たので、えらい時間がかかったし疲れた。 それだけでなく近親相姦というネタも絡み気分も悪い。 ジャック・ニコルソンは本作のようなまともな役よりも、もっとぶっ飛んだ頭のおかしい人を演じた方が合っている。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-09-05 13:25:28) |
295. いざなぎ暮れた。
ネタバレ 毎熊克哉の身体を張った演技、武田梨奈の美脚だけで満足。 二人の深い愛にお腹いっぱい。 どことなくチープな作り、無理矢理すぎる暗証番号の謎解き、魅力を感じない島根県の風景等ツッコミどころも多いが、なんとなく憎めないのは真剣にこの映画を作ったのが伝わってくるからだろう。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-02 23:20:37) |
296. 青い青い海
ネタバレ 同監督のサイレント作品『帽子箱を持った少女』よりは断然見やすく、普通に物語を楽しむことができた。 1930年代のソ連映画ではあるが、今見ても違和感なく感情移入できる。 時代や国が違えど、男女間の色恋なんてほとんど何も変わらない。 それを確認できる貴重な映画だった。 [映画館(字幕)] 6点(2024-09-01 23:07:31) |
297. 帽子箱を持った少女
ネタバレ 帽子箱を持った少女と宝くじをめぐる珍道中。 少女は帽子を作って売って生計を立てているが、代金の代わりに宝くじを受け取り、そのくじが大当たりだったからさあ大変! 当たりくじをめぐって、それを取り返そうとするオッサンなどが入り混じってドタバタが起きるという展開。 サイレントのドタバタ喜劇ということで好みに合わなかった。 [映画館(字幕)] 3点(2024-09-01 15:42:50) |
298. プリンス・オブ・シティ
ネタバレ 麻薬捜査をする上で致し方ない法律違反ならともかく、麻薬取引の金を懐に入れた主人公。 麻薬捜査官同士の仲間意識も大切だが、悪事がバレたらもっと素直に白状した方がよいのでは? 前半が分かりにくいのと尺が長過ぎるのが難点。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-31 23:41:40) |
299. マイ・ツイート・メモリー
ネタバレ SNS、特にTwitterをネタにした内容。 時事的なネタなので10年以上たった2024年に見てみると、なんだかおそろしく古臭く感じてしまう。 出てくる女性陣が黒パンスト履きまくりなのも今や懐かしい。 何気に作品自体の雰囲気は好き。 ネット依存、スマホ依存といくら騒がれても、面と向かってのコミュニケーションが大事なのは今も昔も変わらないのは興味深い。 おそらくそれは10年後も変わらない。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-31 11:03:39) |
300. 一晩中
ネタバレ セリフを極力排しているかと思いきや、夜が明けると会話シーンが登場。 夜はいわゆる「愛を語るより口づけを交わそう」という事なのか? それはさておき。 唯一無二の内容ながら、非常につまらない。 独自性は認める。 しかしつまらなさはどうにも料理できないレベルでヤバい。 疲れはしないが飽きる。 随所に流れる音楽は印象に残った。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-30 20:55:21) |