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口コミ数 4033
性別 男性

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3161.  カンフーハッスル
いや~、小川直也じゃないですけど、私もしっかりハッスルさせていただきましたよ~。この映画は、まあ、「『マトリックス』はこうやって撮るんだよ」、ってな感じの作品ですな。『マトリックス』も、タコ坊主みたいなオッサンや、サルみたいな顔の悪役のオッサンやらがもっともらしい顔して闘うというダサさ、これがなかなかよかったワケですが、いやいやそんなのまだヌルいと。どうせならジジイ&ババアの壮絶バトルが観たいだろう、と。まさにおっしゃる通りです。すばらしい。さらには小道具の使い方が見事。鐘にあんな用途があるなんて、一体誰が思いつきますかね。すばらしい。まあ、そんなこと思いついても人生においてめったに役にたちそうにないけど。それからあと、どうせ中身のない映画、あんまりカネかけ過ぎちゃだめよ、と。そんな、いろんな教訓のある映画ですかね。
[映画館(字幕)] 8点(2005-04-04 22:43:33)
3162.  ストレイト・ストーリー
雄大な風景とジジイの表情だけでコレほどまでに愛すべき映画が作れるとは、まさに一種の「映画作りに関する裏ワザ」と申せましょう。特に橋を渡るシーンの表情が何とも言えませんナ。ワタシもいつかあんな表情が自然とこぼれるような体験をしたいもんです。この映画、いかにも正攻法な描写に、「ちょっとご愛嬌」と加えられたヒネリと遊びがうまく噛み合い、ひと味違った作品になっています。リンチ監督は、自分はキワモノ映画ばかり撮っていても、実は、古きよき時代のクラシック作品への絶大な愛情と信頼を持っているのかなあ、と思いました。本作も軸となっている手法は、いわばオーソドックスなもの(象徴的に「見せ付けられる」鹿の角なんて、ちょっと懐かしい雰囲気の小道具)、でまあ、現在の映画においては、オーソドックスな手法というのが逆に新鮮だったりするわけなんだけども、おそらくこの映画ではそんな「時流に逆らう効果」なんていう場当たり的なものは狙っていない(そんな効果は結局は一時的なもの)。「昔のモノがいかに優れていようと、いまさら昔と同じことはできない」、これこそが真っ当なクリエイターの信念でありましょう。だもんで、本作は、「キチンと見せる心地よさ」を示しつつも、ちょっと照れたような「リンチ風味」を加えており(素材の味をホンの少しジャマするくらいがよいのです)、で結局は、気が付いたら何だかホロリとさせられてしまっている。ちょっとそぐわない言葉のようだけど、あえて、「痛快作」と呼ばせていただきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-02 14:39:50)
3163.  モンタージュ/証拠死体 ネタバレ 
ラスト、犯人に捕らえられ、あわや拷問にかけられそうになる主人公! いや~、よく警官隊の救助が間に合ったもんだ。・・・っちゅうか、よく場所がわかったなあ。第一、何で隣の建物から救助に来るの? → つまりですね、ワタシが思うに、救助に来たウォシャウスキーは、ギリギリ間に合ったように見せてますが、実際にはとっくに現場に駆けつけてるんですよ、おそらく(夜も明けてるし、彼が真相を掴んでからかなり時間が経過しております)。で、まあ主人公も恐喝に荷担するヒドイ奴なのでちょっと懲らしめてやろうと、脇でこっそり眺めてたんでしょうなあ。このラストはきっとそういう意味だと思います、というのはウソですが。さてこの映画、展開に関しては大体予想通りのアリガチなサスペンスではあるのですが、どこかちょっと静かな、孤独感みたいなものが漂っており、乱闘シーンにおける「痛み」の描写ともあいまって、なかなかエエ感じの雰囲気もあります。ラストのエプロン姿など、ちょっと泣かせるではないですか・・・。
[地上波(字幕)] 7点(2005-04-02 14:03:39)
3164.  ナージャの村
ベラルーシのとある村の日常が、静かに描かれています。まさに、それだけ、です。なんの変哲も無い村なのですが、普通とは異なった点が。それは、住人の数が奇妙に少ないこと、村の入り口の道にはゲートが設置され、監視下におかれていること。そして、これは目に見えないのだけれども、かつてのチェルノブイリ原発事故により、放射能汚染されていること・・・。このドキュメンタリー映画は、原発をことさらに非難しようなどという姿勢は見せていません。ただ、かけがえのない「日常」、おそらくはいずれ近いうちにこの地上から姿を消すであろうある村の「日常」を、淡々と記録しています。視点は冷静、克明ですが、その背景に何か、いとおしむような感じを受ける映画です。文明をより享受している我々日本人の方が、本来なら原発とは密接な日常を送っていそうなものなのに、たまたまチェルノブイリと「距離的に近かった」彼らの方が結果的に、取り返しのつかないまでの影響を受けているとは、皮肉な話です。しかし、この透き通るような映像を見るにつけ、「現在」の大事さというのも強く感じ、「観る」という行為自体を、改めて強く意識させられます。・・・とは言え、一番強く印象に残っているのが「パンチラ」と「豚の丸焼き」とは、我ながら情けない。とほほ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-03-31 22:57:39)(良:2票)
3165.  フラットライナーズ(1990) ネタバレ 
まさに究極の「思い込みホラー」。みんな勝手に幻覚見てるだけ、映画を通して、結局何も起こってへんやんけっ! ではこの映画は何を言いたかったのかというと・・・「かつてのイジッメッコどもは、臨死体験をすることにより、過去を反省する」→「イジメラレッコたちよ、勇気を出してイジメッコどもを半殺しの目にあわせ、臨死体験させるべし!」。 復讐と仲直りが同時に出来て、みんなハッピー・・・うーむ結構ヤバイ内容の映画かもしれんぞ。 それはともかくとして、「臨死体験」ネタをフル活用し、一本の映画の中に種種雑多な映像が詰め込んでいるのが見所といえば見所。しかし登場人物たちがどれも魅力がない(深みがない)のが難点、かな。各々暗い過去を引きずっているはずなのに、どうも人物描写が単純、その内面を深く掘り下げることなくすべて「幻覚」で処理してしまったのは、ちょっと寂しい気が。人間の悩みって、本当にこんなもんだろうかねえ・・・・。とかブツブツ言いつつも、嫌いではないこの映画。
7点(2005-03-23 23:46:53)
3166.  インサイダー
タバコはダメだけど、シシャモはいいのか!? 何のこっちゃ。ラッセル・クロウ、ごクロウさまです。堂々たるイジメラレっぷりが見事に映画を支えてます。そう、この映画、文句なしに好感持てる理想的「ヒーロー」っていないのよね。アル・パチーノなんて、かき回すだけかき回しといて、上役から「休暇とれ」って追い出されたらサッサとどっかのリゾート地に行っちゃうしさ。クロウ人ラッセルに至っては、もうミジメ、ミジメの連続(小松政夫・・・)、部屋でボーゼンとしてるシーンなんて、「ガーン。このヒト自殺しちゃったよ」と一瞬勘違いしちゃいましたよ(そういや、途中の、ゴルフ打ちっ放しにおけるシーンが、よく効いています。このヒト、本当にどこにでもいるひとりの弱い男、なんだよね)。でも、そんな人たちが、まあそれなりに世間を動かしちゃう。そういう、地味~な感動が、なんとなく親近感も相俟って胸に迫る、いい味出してる作品であります。
8点(2005-01-27 23:03:59)
3167.  ターミナル・ベロシティ
このクライマックスの自動車落下シーンはスバラシーです。この映画のせいで、ほぼ同時期に公開されてた『ドロップ・ゾーン』が完全に霞んでましたからね。え?両方とも霞んでたって?いやいや・・・。しかも、そんじょそこらのアクション映画と違うのが、ナタキンのすりかわりトリック。この意外な展開には実に驚かされましたよ。え?いやウソじゃないって、ほんとに驚いたんだから。信じてチョーダイってば。世の中、トリックの面でこれに劣る推理小説だってゴマンとありまっせ。というわけで、なかなか楽しめる映画でした。これでストーリーが面白ければよかったんだがな、はっはっは(←こればっかし)。
7点(2005-01-26 23:29:22)
3168.  トランス/愛の晩餐
主人公の女の子がカワイコチャンなので大変よいです。でもヘンな映画です、ミョーに淡々と進行していきます。やる気あんのか。わははははは。ところで、これはまったく個人的な見解ですが、本作の元ネタは、筒井康隆の『亭主調理法』ではないか、と思っております、ハイ。あと、ラストは『少林サッカー』も少し入ってますね(←単なる丸坊主つながり)。あ~腹減ったナ。
6点(2005-01-25 23:07:29)
3169.  スネーキーモンキー/蛇拳
闘う時には動物のモノマネしなきゃいけない、というルールでもあるんだろうか?普通に闘えんのかね? と思いつつも楽しめるこの映画。いじめられっこジャッキーが修行して強くなっていく過程や、イジワル先輩とのやりとりが、メチャおもろい!もちろん定番のストーリーなんですけど、結構、ストーリー性が高い方なんじゃないですかね(まあ、これでも、一応は)。「ボクならどの動物とどの動物を掛け合わせて拳法を作ろうかナ!」なんて考えながら見るのもまた一興。ところで私はどっちかというと、岡八郎のギャグ「スキがあったらかかってこんかい」を思い出してしまうのですが・・・(っつーか、吉本新喜劇全般を思い出してしまいますね)。
7点(2005-01-24 23:32:10)
3170.  ファースト・ミッション
ジャッキー主演映画としてはかなりエモーショナルな異色作である。←一度そういう言葉を使ってみたかっただけです、すんません(笑)。まあ、兄弟愛を描いた作品としてはベタベタなんですけど(格闘シーン以外で珍しく感情を爆発させるジャッキー、なかなかグー)、そしてまたその分、アクションシーンが少なめな印象も受けるんですけど、それを補うかのごとく激しいアクションがクライマックスで展開されます。変則的な展開ながら「お約束のストーリー」+「アクション」という公式にバカ正直にのっとり、意外なまとまりをみせた、佳品と言えるのではないでしょうか。
7点(2005-01-23 00:23:09)
3171.  サンダーアーム/龍兄虎弟
撮影時の事故のニュースは、当時の大きな話題で、私も衝撃を受けた一人でした。ああ。ジャッキーのアクションはもう見られなくなるのかと。しかし奇跡の復活をとげ、無事本作を完成。事故の影響で劇中の髪型が変わるというのが、これまた当時話題になり、さすが本当に体を張ったアクションは違うなぁ、と・・・って、あれま、気球に飛び移るシーン、上空のハズなのに、何やら木の枝みたいなのが隅の方に映っちゃってるではないか!? ・・・まあ、そういう、彼のいろんな姿がフィルムに収められた映画であります。  ⇒⇒⇒ 最近、放送されてたのを観たら、「気球の横の木の枝」は、ちゃんとトリミングされて(?)消されていました、ああよかった(笑)。ところで私、「6点」なんてつけてましたけど、とんでもないですね。これはスバラシイ作品でした、すみません。クライマックスの、体に巻きつけたダイナマイトの導火線に次々に引火していくあたりのノンストップ感覚など、実に見事で、あらためて感心しました。6点→8点。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-01-22 13:38:14)(良:1票)
3172.  スパルタンX
それまでのジャッキー映画って言うと、何だか時代がかった舞台設定で、タイトルも「○○モンキー/△△拳」みたいなアヤシイものが多かったのですが(嫌いじゃないけど)、この作品あたりで随分とイメチェン、現代のスペインを舞台にしたカンフー映画という設定がユニークでもあり、一気にジャッキーへの親近感が高まりました。ワタシにとっては記念碑的なジャッキー映画であります。カーアクションは正直言って腰砕けなのですが、格闘アクションは見ごたえ満点。まあ、今でこそ格闘技&プロレス大好きの私も、当時はまだ興味がなく、ベニー・ユキーデという人についても知らずに観てたのですが(今にして思えば、こりゃ紅白歌合戦の裏番組に持ってきても通用しそうなカード、かも?)、まさに「観ればわかる」この凄さ! スバラシイ! 格闘の中にドラマがありますな。何度観ても興奮します。ジャッキー頑張れ、ユキーデ頑張れ。さて、次は「ジャッキー・チェン vs 人食い大統領アミン」でも見てみたいところだナ。
8点(2005-01-22 00:25:02)
3173.  サイクロンZ
結構おもしろいと思うんですけどね。注目度が高くないのは、「スパルタンX」の二番煎じみたいなこの邦題のせいじゃないですかね。というか、これじゃドリンク剤の名前みたいやね。それにしても、やはりここでも、ユン・ピョウの命知らずぶりには、唖然といたします。ハラハラしすぎて、もはや笑っちゃうしかない。
7点(2005-01-19 23:55:50)
3174.  ゴースト/ニューヨークの幻 ネタバレ 
「ゴースト/血のシャワー」から10年、今度はゴーストがNYに現れた! ってな訳ではないですが(しつこいですね、すみません)、ボクらの世代では、観た事無い人いるの?と云うくらい、この映画流行りましたね。なんででしょうね(笑)。ま、確かに、インチキ霊媒師ウーピーの存在で、ぐっと面白い映画になっとります。さらによいのが、幽霊になったパトリック・スウェイジの前で、ワルモノとデミ・ムーアがいちゃつくシーン、ゴツゴツしたP・スウェイジの顔が何とも情けなく・・・じゃなかった、何とも可哀想で、哀れを誘いますなあ、ウヒョヒョヒョ。で、ですね。超常現象をマスターしたP・スウェイジが、運良く首尾よく生意気にも、ワルモノをやっつけちゃうとこまではよかったんですが。「おー生前のワルモノには幽霊の姿が見えなかったもんだからP・スウェイジは攻勢に出られたが、ワルモノも死人となり、これで立場は互角。スウェイジ危うし! いよいよ幽霊同士のバトル勃発か!?」とひとりで興奮、なかなかよくできたストーリーだわい、と感心してたのに! あの黒い連中、いったい何なんですか!?まるで悪役レスラーが反則した瞬間に即刻反則負けになってしまった時のような中途半端な気分。これからいよいよ面白くなるところだったのに~。
7点(2005-01-18 23:22:52)(良:1票)
3175.  グローリー
南北戦争時、北軍に初めて結成された黒人部隊。デンゼル・ワシントンが反骨精神あふれすぎのヒトクセある兵士を熱演、早くもマルコムXの霊が降臨したかのような。しかし、彼を始めとする数名を除いた、「その他大勢」の黒人兵士の描かれ方がどうも雑・・・なのは、まあやむをえない面もあるのだけど・・・何かあるたびにサル山のおサルさんみたいにウッキーウッキー騒ぐのは、なんとかならんのかね~(そんな彼らもやがてアイデンティティに目覚めていく、ってなコトを言いたいんでしょうけど、もうちょっと丁寧な描き方がなかったのか・・・)。一方、この映画、おやっ、と思わせる演出もありまして、ここぞという場面で「行進のシーン」が、ひとつのモチーフとして挿入され、映画の流れを形成する軸となっているようです。ある種のリズムを生み出しています。また、全体的にロングのショットを抑え気味で、このためにラストの戦場である海岸のシーンの開放感が、「ついにここまで到達した(地理的な意味だけではなく、黒人のアイデンティティへの覚醒という意味でも)」という、突き抜けるような達成感を強く感じさせます。走っていく馬の唐突な映像が、なんとなくヘンテコなんだけど、なんとなくマッチしてる気もしないでもなかったり。っちゅうわけで、なんだか不器用な面もある映画ですが(そういや、戦場を表現するのに無闇に焚かれるスモークも微妙に変だったナ)、野心的なところも感じられる映画でした。ところで、黒人部隊がなかなか前線に出させてもらえないあたり、上層部に信用されてなかったということなのでしょうが、これが朝鮮戦争やベトナム戦争になると、逆に優先的に危険な地域に回されたりしちゃうわけで、皮肉なものです。
8点(2005-01-12 23:35:45)
3176.  千と千尋の神隠し
出だしがいいですね。普通なら描かれるハズの背景、主人公の置かれた日常的立場みたいなものはサッパリ描かれず、いきなり非日常へ放り込まれる主人公、そして僕達。これがもしかしたら、実は本作のキズになっているのかもしれないけど、いいじゃないの。どうせ日常にはウンザリしてるんだし、せっかく映画観てるんだから、日常描写なんかすっ飛ばしてとっとと異次元に放り込んでもらうのもまた結構。で、この冒頭。子供の頃って、親の事、無条件に信じて頼りきってる・・・と言いたいところだけど、時々、親の行動が不安になる事が。さすがにそんな事やっちゃマズイんじゃないの、誰かに叱られるんじゃないの・・・まあ大抵は杞憂なんですが、どうにも不安でたまらなくなる瞬間。この映画も、そんな瞬間から始まる。しかも杞憂どころか、エライ展開に。あとはもう、めくるめく、コワ楽しい摩訶不思議な世界をこれでもかと展開してくれて、やめられない、とまらない。面白かった~。どうもでもいいけど、主人公がハクの龍に乗って飛ぶシーン、つい「ぼうや~よいこだねんねしな~」と口ずさんじゃったね(←ほんとにどうでもいいなあ)。 ところで、こういうアニメ作品は、まずは絵の動きの緻密さに目を奪われ、圧倒されちゃうわけですが、その一方でフト、「最近の実写映画が見失いがちなものが、アニメ映画には残っているんじゃないか?」なんて事を思ったりもします。アニメの方が世程、映画の「場」を大事にしているのでは? まあ、カメラを自由に動かせないという、アニメの制約に起因する、単なる結果的なものかも知れませんが、映画の「舞台」をよく捉えており、またアングルの中と外の関係(画面に捉えられていないものを観る側に想像させる)にも神経がよく使われているように感じられます。とりあえず、映画を観た後で、映画の中の舞台・情景を「懐かしい」と感じさせることができれば、それは映画の一つの成功でしょう、その意味で、この映画にも満足を感じることができました。 【2011年10月4日 8点→10点に変更。最近、この作品がいとおしくてたまらない】
[地上波(邦画)] 10点(2005-01-08 00:00:05)(良:1票)
3177.  眠狂四郎 殺法帖
あははは、↓「気さくで明るすぎる狂四郎」、そうですね。口数がやたら多いし、笑顔は冷たく無いし、化粧(?)も薄いし、髪型もわりとマトモ、円月殺法では刀の残像も出ない。エキセントリックなところが少なく、なーんや、市川雷蔵ってけっこう男前やんか、と気づかせてくれます(何を今さら。でも後のシリーズを見ると、キツいのありますからねえ)。しかし、やたら大声の独り言、やたらキザなセリフなどは、すでに健在。いやあ、楽しいなあ。ストーリーの方は、癖のある人物を何人も配置して変化をつけ、先を読ませません。だが、残念ながら、先が読めないのも道理、さっぱりまとまりがなくバラバラのまま終わっちゃった感じ。クライマックスもあまり盛り上がらず(バックには謎のような風の音が!)、変なカンフー坊主との一騎討ちも冴えないなあ。映画の軸になるのは、玉緒ちゃんとのロマンスなんでしょうが、映画のラストがコレでは、『女王陛下の狂四郎』とでも呼びたくもなり、あわや、1作のみで降板、なんてことにもなりかねない? まあ、まだハメのハズしかたを模索中の映画、ってな感じですかね。 ところで、音楽の一部が、どうもストラヴィンスキー『春の祭典』にソックリに聴こえるのですが????
6点(2005-01-05 22:42:04)(良:2票)
3178.  グレムリン
公開当時は、周囲ではゴーストバスターズがお正月映画一番人気でしたが、ウチの一家は何故か真っ先に却下、ゴジラかグレムリンか映画館前まで悩んだ挙げ句、グレムリンを選択。これが大正解。やったね、こりゃ紛れも無い「動物パニック映画」の一本。と言う訳で大好きな映画です(もちろんゴーストバスターズもメチャ面白かったけどね)。「夜中12時過ぎたらエサをやってはいけない」って、じゃあ朝は何時以降ならエサやっていいんだよう、などと思ったのも今では昔の話、些細な事です。ファミリー映画のようでいて実は、グレムリンが本気モードで襲ってくる、殺るか殺られるかの凄惨さがグー。ママ強し。←これって何だか愉快だなあ。そして街が陥る大混乱の描写と、その後の静まり返った街、あーこりゃ間違い無くパニック映画だよ。その後ちゃんと「定石に乗っ取って」ヤツらを退治してくれるしね(愉快痛快!)。そういや「壁に掛けた剣」の伏線なんかも楽しいところだし、コリー・フェルドマン絶頂期(?)の生意気ぶりも見どころ。ラストシーンの背景は、マットペインティングなんでしたよね?幻想的でしたナ。そんなわけで、クリスマスにはゼヒ生意気盛りのお子様たちに見せてちょっとビビらしてやりたい、そんな映画です。
9点(2004-12-30 21:30:54)(良:1票)
3179.  活きる
本日はワタクシ、餃子作りに挑戦してみたのですが、念頭においていたのがこの映画に出てくる餃子、素朴ながら何とも美味しそうだったもんね。しっかしなかなか上手く包めなくてねえ、これが。え~閑話休題。この映画観てると、人の仕合わせも不仕合わせも、思わぬ時に思わぬ形でやってくるもんだなあ、と、しみじみ思います。文革を始めとする社会のさまざまな激流、その流れの速さに、庶民の生活はついていくのが精一杯。人々が時代の流れを作るのではなく、作られた流れに人々が流されている、多かれ少なかれどこの国も同じなんですかね。でもその中で人々は「逞しく」と言えるかどうか判らないけど、とにもかくにも、生活を営んでいく。変わっていくものもあれば変わらないものもある。死んでいくものがあれば新たに生を受けるものもある。影絵芝居の人形が、主人公とともに乗り越えていく「時代」もあれば乗り越えられない「時代」もある、しかし人形の箱だけは意外にいつまでも生き残っていたり。予想できる事など何もない。ただ、予期せぬ形で訪れる仕合わせ・不仕合わせに身を任せながら、不器用に生きていくこと、そう、この不器用さこそが、庶民の力、主人公夫婦の力であり、この映画の力なんだなあ、と。だから私も餃子の皮がうまく包めなくても、不器用なりに生きていこう、と。・・・何ちゅうまとめ方やねん。
8点(2004-12-30 20:41:09)
3180.  グレムリン2/新・種・誕・生
映画の続編が厳しい目で見られがちなのはすなわち映画が公開され世に出た時点でもはやその映画は製作者だけのものではなく1作目を観た人々みんなのものでもあったりするわけで1作目を観て満足してすでに気分的にも完結しているのにさらにそこに続編でアレコレ余計な事を付け足したりすると1作目のイメージが損なわれるような気分になり反発を買いやすい。そこで1作目のエピソードを続編に絡めてみたりあるいは1作目の設定を続編の伏線にしてみたりその他アレやコレやサービス盛り込んで1作目のファンをニヤリとさせようと御機嫌取りに余念が無いのがこの所謂「続編」というヤツだったりする。しかし本作は続編でありながらこのような姿勢に背を向けている。完全に1作目をオモチャにしており1作目のファンに喧嘩を売っているようですらある。「続編」に期待されがちな1作目からの引用よりもいっそ他の映画のパロディを優先しちゃえというワガママ自由奔放振りはもはや呆れるばかり。クソーこんな変な続編作りやがって、こんにゃろ、やるじゃねーか。そしてふと「そういえば」と、1作目にもしっかりパロディ要素が盛り込まれていた事を改めて思いださせてくれちゃったりする、不思議な不思議な「続編」なのでありましたとさ。
7点(2004-12-29 13:43:54)
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