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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1369
性別 男性
自己紹介 ※他のSNS等に合わせてニックネーム変えました。(2024.2.28)

①製作者の映画愛を信じて0点は付けません。(0点級の作品は鑑賞中止してしまうのでレビューが書けないとも言えますが)
②レビュー作品に「あらすじ」がない場合は率先して書いてます。
③最近時間が出来たのでレビューが長くなりがちですがお許しを。

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301.  シャーク・ショック(TMV) 《ネタバレ》 
何でしょう、この画面全体から滲み出る70年代感は?2017年の作品なのに色調も登場人物たちも一昔前の雰囲気です。  まぁそれはそれとして、物語的には、貧しき人々vs金持ちの悪徳地主という設定に高圧電流を帯びた巨大ザメの恐怖という、ある意味オーソドックスなサメ映画路線なんですが、なにせ登場人物の行動が無茶苦茶。一番まともそうな主人公はトレーラーハウスでの暮らしを豊かにしようと電力泥棒に走るし、高圧電流だっていうのに川の中に入っちゃって電線握って闘ってるし、そもそもあの小規模な風力発電で高圧電流?だし。カウボーイおじさんは巨大ザメにわざわざ愛馬で突っ込んだくせに愛馬食われて嘆き悲しんでるし。おねえさん感電して踊っちゃってるし。6メートルの巨大ザメに無駄にいろんな小物を投げつけて後で困ってるし。  そもそもあのサメはなんで遡上して来たのか?堤防決壊したなら海に押し戻されてるんじゃないのか?だいたいからして6メートル級のサメが水深2メートルもなさそうな川で泳げないだろうし、思うように泳げないから酸素切れで死んじゃうだろうし、ヒレだけのカットではいかにも模型の潜水艦みたく直線的に泳ぐし、時折り映るカットではマグロみたいな造形だし。  まあ色々書いたらキリがないですし、あの不衛生さ炸裂な汚水の中で演技した役者さんたちに敬意を表して(感染症対策は大丈夫だったんでしょうか?)3点献上です。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-01 11:39:22)
302.  ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦 《ネタバレ》 
低予算映画の悲しさか、それともそれを楽しんで製作しているのか、手作り感十分なサメが合成感に溢れる映像の中で暴れ?ます。  登場人物はヒロイン以下全員が果たして役者さんなのかどうか疑ってしまう雰囲気。そして、ヒロイン以下登場する女性が概ねボリューミーなのは監督の好みなのか?(占い師だけが例外?)  ヒロインの父親は、困惑する愛娘に「我が家はオカルトの家系」と言い放ち、オカルト一家ならではの戦いをしろと突き放す。それどころか占い師から水晶玉を奪った挙句幽霊ザメを呼び寄せて食われてしまう。そして、霊となって空高く舞い上がった彼は、幽霊ザメが口から放つエネルギーボール?をオカルト戦法ではじき返してサメ粉砕。この段階で完全にコメディと化した感があります。  ヒロインは襲い来る幽霊ザメを撃退すべく結界に使っていた筈のウィジャボードをショットガンで破壊。最初からやれよ!と突っ込みたくなります。あれ?ちなみに幽霊ザメは何匹いるの?  挙句の果てに、ウィジャボードの元の持ち主ことアメリカ政府のエージェント?は他にもボードを所有していて、大統領から直接指示を受け兵器として幽霊ザメを開発しているという結末。なるほど最初から複数匹いるわけですね。  終わってみれば何とも壮大なお話。なんと言っていいのやら。しかも続編が公開予定だとか。なんだかんだ言いつつ、配信されたら観てしまいそうだなぁ…
[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-01 11:09:59)
303.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》 
タイムリープもののようでいてパラレルワールドもののようでもある。宗教色のある実は死んでました系とも受け取れるし、単純に夢物語とも思えます。SFなのかサスペンスホラーなのかヒューマンドラマなのか?シンプルながら難解さを纏った佳作ですね。  自分的には、パラレルワールドの存在を通して、結局は失ったものを取り戻すことは出来ない、与えられた運命の中でもがき苦しみながら生きるしかないのだ、といったテーマと受け止めました。  この場合のパラレルワールドは、意識下のものではなくあくまでも実在する位置付け。なので矛盾(と思い込んでしまった状況)の排除は避けられないのですね。もう一人の自分を殺しても時間軸は元々ずれているから未来に何一つ影響しない。もっとも、本来的には連続性のない異なる世界ですから、仮令二人の自分が存在しても何一つ問題はないのでしょうけれど。  いろいろと解釈が可能で、観終わった後振り返って反芻できる。こういう作品は大好物なので9点献上です。  ちなみに、邦題の副題「交差する世界」については、パラレルワールドが交差しているとは思えないので不要と感じました。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-11-01 10:47:32)(良:2票)
304.  象のなみだ 《ネタバレ》 
冒頭のラブホテルシーンだけ観てしまうとポルノ寄りの作品かと思ってしまうところですが、未熟なカップルが自らの内面を見つめつつ二人の関係を見つめ直し、(少なくとも女子の方は)やがては相手のことも見つめ直すというラブストーリーと受け止めました。ショートフィルムならではの展開ですね。  ラストシーン、彼女の瞳に映ったのは何だったのか?ベッドで語った思い出話のように、象の前に佇む彼氏だったのか?それとも象の瞳に吸い寄せられ、吸い込まれて行く自分の背中を見ていたのか?そして、その先に待ち受けているのはハッピーエンドなのか、それとも別れなのか?狼狽え泣き崩れるばかりの男に情けなさと怒りを感じつつも、エンディングではどこかこの二人の行く末に対して晴れやかな気持ちを抱きました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-27 11:45:14)
305.  私はゴースト 《ネタバレ》 
結末について考えさせられる作品。かなりの低予算の中で製作されたようですが、美しい映像と深みのある脚本に惹き付けられました。  幽霊視点の作品というのは決して珍しいものではないと思いますが、多くは死者が生者を見つめる物語。この作品は、そうではなくて死者が自分自身を見つめる(流れの)作品です。自らの死について考え、そこから見出した答えによって未来(死後の世界があってこその未来ですが)を導き出す物語ですね。  霊媒の語り掛けによって自らの死の真相とそこに至るまでの悲しい記憶をたどるヒロイン。彼女はそれによって救われる筈だった。しかし、結末はより悲しいものになってしまったようです。  彼女の別人格(あるいは彼女に憑りついていたもの)は救われ、主人格である筈の彼女は闇に飲み込まれて行く。悲しく救いのない結末と捉えるべきなのか、それとも別人格である筈の狂暴性を秘めているかのような男が、実は主人格(あるいは憑りつかれていた者)であって救われたと捉えるべきなのか、短めの尺の中で深みのある物語となっていると思います。  冒頭紹介されるエミリー・ディキンソンの詩「霊は墓や家だけでなく人の心にもとり憑く」。随分な意訳に思えますが、この翻訳がこの作品のテーマを言い得ているのですね。彼女について深くは知らないのですが、ヒロインの名前と言い、この作品の根底に流れているのは彼女の詩の世界なのでしょう。  何となく鑑賞した作品ですが、想像以上の佳作に出逢えました。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-10-26 10:31:55)(良:1票)
306.  最後にして最初の人類 《ネタバレ》 
SF小説の古典であり近代SF小説の礎を築いたとも称される原作の長編小説は残念ながら未読ですが、一時間余りの比較的短い尺の中で、原作のエッセンスを言葉少なに凝縮したメッセージが、じんわりと伝わって来ます。  進化の変遷を繰り返し、現在の人類とは異なる種族ではあるものの、20億年の歩みがいかに凄まじいものだったかを思い起こさせてくれるのは、感情を抑えながらも説得力に溢れる優れたナレーションのなせる業と思えます。  そして、恥ずかしながら個人的にはその存在を知らなかったスポメニック(戦争の記念碑ということですが人体を模した巨大なオブジェのようにも思えました)の圧倒的な存在感に満ち溢れた映像と、監督自らによる荘厳で壮大なBGMの効果が絶大であることは言うまでもありません。  未来人は我々現代人に一体何を伝えようとしているのか、また、それは崩壊していく運命から未来の地球を救い出すことに繋がり得るのか。只管観念的であるこの作品の中では、何も教えてくれません。  説明的でないことが美徳と思えてくる作品でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-24 21:52:57)
307.  ブラックシープ 《ネタバレ》 
これ、殆どゾンビ映画ですね。突然変異した羊が人間を食い、食われた人間は羊と化す。馬鹿馬鹿し過ぎてある意味新鮮。見方によってはコメディとも言えます。それにしてはそこそこグロイかも知れませんが。  ホラーあるある的な場面はいろいろと揃っていますので、多少のグロ描写であれば耐性があるという方なら結構楽しめると思います。何気に暗雲立ち込めるハッピーエンド風のエンディングもあるある的で、なんなら続編も作れますよと言った感じです。  ただ、よくよく考えれば、ゾンビ羊を一掃して昔ながらの農場経営に戻り、ああ目出度し目出度しみたいな結末ですが、この一件での死者数はかなりのもので、それが全て農場内での事件なんだから経営再開どころじゃないだろうにといった状況で、現実的に考えれば農場再開は不可能に近いかもですね。野暮な感想ですが。  別に黒い羊が問題を起こす訳でもなく、タイトルの「BLACK SHEEP」には「厄介者」とか「変わり者」「面汚し」といった意味があるようですね。それが兄から見たヘンリーのことなのか、ヘンリーから見た兄のことなのか、それとも突然変異した羊のことなのか。ストーリーは解り易いのですが、タイトルは謎です。単純に3番目かな?
[インターネット(字幕)] 4点(2022-10-24 11:08:52)
308.  ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲 《ネタバレ》 
知る人ぞ知るマーク・ポロニア監督による超絶Z級サメ映画。DVDのジャケットに燦然と輝くコピー「陸海喰!」には微笑まざるを得ません。配給元も楽しんでますね。  何より主役のサメの手作り感が堪りません。  全身像は中学か高校の文化祭で教室に水族館を作ろう的なノリ。頭部のアップは明確なハンドパペット。しかも、つぶらな瞳とまーるい歯がキュート。そして、殺人ザメを本格稼働させるためには人間の知能が必要と、サメの血清を自らに打ち遂には半魚人化してしまった博士の被り物。  そしてそして、サメそのものではありませんが極めつけはレーザー銃。一体どこで買って来たのか?ハンズ?ドンキ?これは手造りではなさそう。殺人ザメを撃ち殺してしまうほどの強力な武器。ん?それがあれば殺人ザメ要らないんじゃね?  狂暴な陸ザメとの闘い、その後のサメ人間との闘い、二段階で迫り来る恐怖のストーリー。どこか懐かしい香りのする作品でもあります。  トンデモ映画のようでいて大真面目に製作したに違いないとも思わせてくれる作品に3点献上します。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-10-24 10:50:36)
309.  スノーシャーク/悪魔のフカヒレ<OV> 《ネタバレ》 
大規模な地震によって、太古の昔から地中に眠っていた?サメが解き放たれる。雪の中を自在に泳ぐ雪ザメ。まさか雪原にサメがいるとは露とも知らない人間たちは、次から次へと食い殺される。  何という発想!何というチープな映像と演出!そして殆ど台詞を与えられたエキストラ的な出演者たち!超低予算作品のようですね。主役?の雪ザメにも特別にCGなどは使われていません。手造りのサメ、サメ、サメ!そして、ヒレ、ヒレ、ヒレ!体力勝負で撮影を頑張ったとお見受けします。  邦題のサブタイトルからして、配給元はコメディとして位置付けているようにも思えますが、作り手は雪原を自在に泳ぐ人食いザメというアイディアに真面目に取り組んでいるように感じました。  が、結果は付いて来なかったようで、いくら奇想天外なアイディアであっても、多少の論理性というか説明は必要だったかなと。  それでも作り切ったことと、何だかんだ言ってこのチープさが結構好きなので3点献上します。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-10-24 10:03:20)
310.  タイム・ダイレイション 死のベッド 《ネタバレ》 
冒頭、過去の忌まわしい歴史が語られる。そして怨念に溢れた木材から製作されるベッド。  ここまで観ていた段階では、まさかタイムパラドックス的な要素を含んだ作品とは思えず、サブスクサイトの違う作品にアクセスしてしまったかと思いました。  (ここから激しくネタバレです) が、ここから一気に現代に。秘密クラブの一室に件のベッドは設置してあり、既に犠牲者まで出ていたという設定。更には呪いのベッドと言えども使用した人間を無差別に死に至らしめるのではなく、過去に罪のある人間のみ殺すと言うある意味勧善懲悪的な呪い。更に更に、二人の関係者が2時間の時を超えて交信して運命を変えてしまうと言うSFチックな展開。更に更に更に、酔いどれた担当刑事が暗い過去を変えたいがあまりに強引に自らの運命を変えてしまうヒューマンドラマ的展開。そして、ラストは件のベッドが新たな主のもとへ旅立っていくという続編ありですか?的展開。  コンパクトな尺の中に何と贅沢に盛り込んだものか。けれども大きく破綻することなく物語は進みます。そのあたりは脚本の妙と言うべきかも知れません。  監督さんは元々は撮影畑の方のようですね。ビジュアル的には細かな部分に拘りが感じられました。もう一度観たならばいろいろと気付く点もありそうです。  ちょっと?な点も少なからずありますが、予想以上に満足できた具沢山ホラーに8点献上です。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-24 09:58:00)
311.  牛首村 《ネタバレ》 
恐怖の村シリーズも第3弾。シリーズ物は得てして段々とトーンダウンしがちですが、このシリーズはやや持ち直した感じがします。  とは言え、それは全体的なストーリーがしっかりしていて解り易いということであり、兎にも角にも恐くない。徹底的に恐くない。ホラー作品である本作にとって、それは致命的とも言えるのではないでしょうか?ストーリーがきちんとしていることが逆にホラー性を損なってしまったと言うか。  背後に忍び寄る霊だとかガラスに映る霊だとかの恐怖演出がほぼ予想通りに展開されてしまう、つまりは意外性に欠けることも恐くないことの大きな要因だと思います。  過去の忌まわしい因習だとか呪われた穴蔵だとか、ジャパニーズホラー作品を彩るに相応しい魅力的なファクターを数多く取り揃えているだけに何とも勿体ない。  第4弾があるかどうかは知らないのですが、もし計画があるのであれば次回作に期待を先送りしたいと思います。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-14 22:32:46)
312.  シャーケンシュタイン 《ネタバレ》 
DVDのジャケットが全てを物語っています。この超Z級サメ映画は、どう考えてもストーリーのトンデモなさ、脚本のトンデモなさ、サメの造形のトンデモなさ、演出のトンデモなさ、どこをとっても敢えて製作者がそれを意図しているとしか思えないです。  そう考えればこれはコメディ。サメ映画フリークスが製作したコメディとして捉えれば多少は納得出来るかと。ナンセンス・サメコメディと言ったところでしょうか?  実際、途中で放棄したくなるどころか、結構笑えました。犠牲者1号の食われっぷりを見て笑えるかどうかが、この作品を全編鑑賞出来るかどうかの分かれ道ですね。  私は思わず吹き出しました。なので最後まで観ました。お約束通りの結末まで。  ちなみに邦題は、原題のままよりも以前の「フランケンジョーズ」の方が良いと思います。英語的ダジャレとしては「シャーケンシュタイン」はなかなかのものだと思いますが、日本人的にはフランケンシュタインは「シュタイン」より「フランケン」の方が馴染みがあるかと。昔見た怪物くんの登場キャラのイメージが強過ぎるからかも知れないけれど。
[インターネット(字幕)] 2点(2022-10-13 11:15:28)
313.  タイムリーパー ~未来の記憶~ 《ネタバレ》 
時間は1本の線のようなもの。1次元であろうと2次元であろうと3次元であろうと、決して途切れることなく繋がっていて、だからこそ、タイムパラドックスでさえも予め用意されている未来であり、未来は変えることは出来ないのではなく変わってしまった未来も既に確定していることに過ぎない。つまりは全ては変えることの出来ない運命なのだ。  ジェームズが母の事故死以来確信していたことは、きっとそんな感じなのかなと思います。そういう意味では原題の「VOLITION」(意思、意思による選択)の方が良いと思えます。「タイムリープ」はテーマではなくあくまでも手段なのではないかと。  「タイムトラベル」ものが物理の法則に則ったものであるとすれば、「タイムリーパー」という邦題が冠せられたこの作品は、哲学的な概念に則ったものだと思います。あくまでも個々人の思念におけるお話。そう考えれば、薬剤の注射で生身の人間の姿が消えることについても特に違和感は感じませんし、寧ろ「あり」だと思います。  ひさびさに時間の概念やタイムパラドックスについて考えさせられる作品に出逢いました。主人公は自らの死の意味することを理解して死んでいったのでしょうか?それとも薄れゆく意識の中で、やはり運命として受け止めたのでしょうか?個人的には運命は変えられるのだと理解して死んでいったと思いたいところです。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-13 11:02:12)
314.  アイ・アム まきもと 《ネタバレ》 
原作は未見。ほぼ事前情報なしで試写会にて鑑賞しました。  孤独死という近年深刻化しつつある問題を、コメディ要素を採り入れることでカラッとしたタッチで描きつつも重く受け止めた佳作ですね。個人的に過去に同様の業務に関わっていた時期があるので、主人公のキャラが濃いので多少なりともデフォルメされているようでいて、かなり現実的に描かれた作品だと思います。  主人公の牧本氏が現在に至るまでの人生は省略されているので、決して生きることに器用ではない彼が何故一人暮らしをしているのか。何故身銭を切ってまで孤独死した人々に入れ込むのか。個人的にはその辺りの背景を少しでも描き込んで欲しかったところです。  今までも、保管せざるを得ない骨壺の数だけ、沢山の様々なケースを見送って来た筈なのに、何故最後の1件にだけ深入りしていったのか。1枚の写真が彼にそれ程までに訴えかけたこととは何なのか?係の廃止が決まる前に関わったケース。決してそれが理由ではない筈。説明過多は野暮なことかもしれませんが、もう少しだけ背景が知りたかったなというのが正直な印象です。  それから、終盤の展開は伏線回収的に何となく読めてしまいました。そして、主人公にとってこれがある意味でのハッピーエンドなのだとすれば、彼の人生をもう少し知る必要があるのかも知れません。  少々不満的な意見を書いてしまいましたが、感動のヒューマンドラマであることは間違いありません。生きるのに不器用な牧本氏の残したものについて、観終わった後しばし考えさせられました。
[試写会(邦画)] 7点(2022-10-11 11:09:02)(良:1票)
315.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
思いがけない佳作に思わず高評価です。  予備知識なしでの鑑賞だったので、縁の下でワニが出た時には正直ビックリ。でも、そりゃそうだね。増水している川岸の家、しかもフロリダ。そりゃワニ大量発生も止む無し。  ワニの使い方が上手い。ワニの横顔が通過していくあたりは「ジュラシックパーク」で見たティラノやラプトル的な恐ろしさ。声もたてず足音もたてずに移動しているところがやたら怖い。ヒロインに嚙みついてローリングするなんて相当現実味がある。  確かに都合が良すぎる展開や演出はあるけれど、その一方でヒロインの行動や言動、感情の動きはやたらと現実味に溢れている。  都合よすぎる展開と、都合が悪すぎる(現実的な)展開のバランスが素晴らしい!じっくり見入ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-09 20:19:00)(良:1票)
316.  ライフ・アフター・ベス 《ネタバレ》 
最初から最後までイライラさせられた作品。  最初のうちは主人公の行動・言動にイライラ、その兄の行動・言動にもイライラ。両親の行動・言動にもイライラ。そして、恋人が復活した後にはそのイライラは更にパワーアップ。登場人物の殆ど全てがイライラの対象。ただし、それだけイライラさせられてもストーリーは意外とシンプルで解り易い。  ただ、肝心なことだけれど彼女って一般的に理解されているゾンビじゃないような?普通に暮らせちゃってますから。それでも、死んでるんだから時とともに劣化していくわけで、ゾンビ映画としては初出ではないものの挑戦的なアプローチとも言えるかも。観終わった後であーでもないこーでもないと語り合える要素はあります。  決して心に残ると言うようなタイプの作品ではありませんが、面白くないと言い切れるものでもなく、やや標準を超えた5点を献上します。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-08 00:04:45)
317.  湿地 《ネタバレ》 
アイスランドが舞台の作品は珍しいと思うのですが、この色調、この空気感、北欧の映画に通じるものがありますね。重く寒々しくBGMとも相まって只管に不安を煽られます。  主人公の刑事(名前が難し過ぎます)は、映画に登場するベテラン刑事あるあるの気難しく陰気なタイプ。そのくせさり気なく優しさも身に着けている。この刑事をメインキャラに据えたシリーズものの映画化なのですね。  ストーリーは一見バラバラに感じるファクターが、神経線維腫症という難病をキーに次第に収斂していくというもので、流石原作がベストセラーというだけあって、短めの尺の中で特に破綻することもなければ難解になり過ぎることもなくスッキリと纏め上げられていると思います。  個人的には、この物語は小説で読む方がずっと面白いだろうと思いました。映像として鑑賞するよりも、小説として自らの脳内でイメージを膨らませて読み込んだ方が、ハラハラドキドキの連続のような気がします。可視化しないことで、犯人は誰だかクライマックスまで分からないという推理作品ならではの楽しみ方が出来るような気がします。  ドライブスルーで羊の頭が買えることとか、いざ実食となると目玉からいっちゃうとか、アイスランドの人々の珍しい生活ぶりも分かったりして、トンデモなく重苦しいテーマにも拘らず興味深く一気観出来た作品でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-07 23:40:27)
318.  ダーケストアワー 消滅 《ネタバレ》 
設定自体は決して目新しいものではありませんが、短い尺の中でコンパクトに纏まった作品だと思います。  SFに限らず、パニック作品やディザスター作品にありがちな、実際のところとんでもない大問題なのに小さな地域やグループで決定的な解決に至ってしまうという、あるある的な展開ではあるものの、スピーディな展開と迫力の視覚効果で思いの外のめり込むことが出来ました。  もう少しは生き残って何か役割を果たすだろうと予想していた登場人物が、意外とアッサリ灰になってしまうあたりも飽きさせない展開に繋がっていると思います。  細かいことをいろいろと考察してしまうと「んな訳ないだろ!」みたいなポイントが相当数ありますが、気軽に鑑賞出来るエンタメ作品として佳作だと思いました。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-03 16:35:27)
319.  レフト・ビハインド 《ネタバレ》 
もうすぐ製作後10年を迎えようとしている本作。ニコラス・ケイジさんの作品は殆ど観ていた筈なのに何故か未見でした。そして、出来れば未見のままが良かったのかも知れません。  「神」による現象と言い切られてしまえば、何であろうとそこで終了です。科学的とか物理的とか哲学的とか、凡そ万人に通じる合理的説明は不要となってしまう。観客はお手上げです。  一瞬にして数多くの人々が消失。今目の前にいた人が、今話していた人が、今抱いていた我が子が。そんなことがあれば誰であろうとパニックを起こすでしょうが、それにしたって街の混乱は異常。神に置いて行かれた愚かな人間なんぞは、自己管理も何も出来ないから一瞬にして制御不能になってしまってハイお終い。と言うことなんでしょうか?  けれども、機長さんや愛娘さんはそれぞれに過去の過ちを悔い、神に赦しを求めたから助かった?他の乗客はついでに助かった?赤ん坊は全員合格だとか、牧師でも信心深くなければ落第だとか、消失するしないの基準もイマイチ曖昧。原作未読(読む予定なし)だから尚更に理解不能です。これは観たい人だけ、つまりは原作としている終末論を信じる人だけが観れば良い作品。一般公開には適さなかったのではないでしょうか?  荒唐無稽な不時着劇だけは、呆れつつもツッコミながら、と言うかツッコムことを楽しめたので2点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2022-10-02 00:33:38)
320.  チャッピー 《ネタバレ》 
ロボット警官を題材にした他の有名作のような暗く陰惨とも言えるような世界観ではなく、犯罪や犯罪者を描きつつも明るくカラッとした雰囲気を感じさせ、演出的にもコメディ要素を随所に散らばせることで、クライムサスペンス的内容でありながらヒューマンストーリーに仕立て上げられていますね。  よくよく考えれば元々ロボットであるチャッピーは別として、人間であるディオンとヨ―ランディは非業の死を遂げているのですから、その精神がこの世に形を変えて残ったとしても果たしてそれが幸せなのかどうかは難しいところだと思います。と言うか、それがこの作品の最大のテーマなのかなと。  肉体が死して後も脳だけが生き続けるとか、霊として現世に影響を残し続けるとか、様々な表現をもって描かれてきた死後の世界の在り方のひとつ。製作者の意図はそこではないかも知れませんが、個人的には痛快なSFアクションを楽しんだ後に、ふとそんなことを考えさせられた作品でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-01 10:29:01)
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