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レインさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 885
性別 女性

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321.  サロゲート
「義体」モノはめずらしくありません。 古いネタならヴィジュアルで勝負しなきゃならないのに、チマチマ凝ってるだけ★ サロゲートの表面ツルピカ加工してあるように、表層的なアレンジしか感じられないSF映画、「T3」のモストゥだから期待はしてなかったけど。 90分なのと本体&義体の2パターンのロザムンド・パイクはよかった。 義体では美しさ、本体では「リバティーン」の夫の心を見失った妻の演技が求められたんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-15 00:00:02)
322.  運動靴と赤い金魚
イランの少年が誰かのためにがんばるのは「友だちのうちはどこ?」が好きですが、あれの10年後に作られた、これもいい作品。 どちらも子供をシビアな環境において、あちらは詩的でこちらはリアリズム、女の子も出てくる。 女の子の方が「人並みに」って気持ちが強いと思うのですが、直してはいていた古い靴さえなくしてしまったザーラは、すてきな靴をはいてる友だちがうらやましくって家までついていったりする。 その子が新しいのを買ってもらって古いのを捨てちゃうとカッとなってしまい、「あたしのほしかったあの靴を、まだはけるのに捨てるなんて!」と思っているのが伝わる。 ザーラの心も細やかに描写されているので説得力があります。 お兄ちゃんの靴を溝に流してしまって必死で追っかけるのも貧しい人にとってものがどんなにだいじか見せる。 アリがすぐメソメソ泣かないともっといいのにと思いましたが不満はそれくらい。 最後はああ!と思うんだけどお父さんを見てまたああ! かわいい妹のうれしい顔を見たくて、お兄ちゃんが走る! 走る!
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-14 00:00:00)
323.  少女の髪どめ
イランのアフガン難民を扱ったお話。 「運動靴と赤い金魚」のマジディは見返りを潔しとしないんですね、無償の愛こそが尊いと。(そリゃそうだけど…) なので片思いをからめたカタルシスの少ない「ごんぎつね」みたいなのです。 (「ごん」は彼の命が消える間際に兵十がすべてを悟るのが醍醐味だと思うんですが) 前半はよかったけど後半引っぱりすぎのような気もしました。(やりすぎじゃん!) ラティフが思いを寄せるバランは薬師丸ひろ子に似てませんか? 彼女がかいがいしく働く姿と最後のラティフの一片の笑みが目に残っています。 すべて報われたわけではなくても彼は満足だったんですね、謙虚。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 01:30:24)
324.  ココ・シャネル(1981)
「ココ・アヴァン・シャネル」と同じくデザイナーとしてのシャネルより若い頃のロマンスに焦点をあてた映画で、ココを演じるのは「アントワーヌとコレット」のマリー・フランス・ピジェ。 あちらより点数が高いのはココをめぐる2人の男性たちがルトガー・ハウアーとティモシー・ダルトンなので。 公開は83年と「ブレードランナー」より後になり、ココを可愛がっていても他に女もいて彼女が望むまでは生娘の彼女に触れようとはしないエティエンヌ(ハウアー)が結果として袖にされてしまうのがちょっと悲しかったな。 対するカペル(ダルトン)は自由人のエティエンヌに対して紳士的な人物として描かれていました。 シャネルとなったココが昔を追想する形式で、彼女が意を決して鏡の前で長い髪をバッサリ切り落とすシーンが印象深い、今や見ることもかなわない忘れられた「ココ」。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-12 00:00:05)
325.  ココ・アヴァン・シャネル
ココの映画ってなつかしい。 シャネルの青春時代は2人の男性との関係がメインで、本当のところは当人たちしかわからないので映画によって描き方はちがってきます。 ココを屋敷に居ついた情婦の一人として適当にあしらいながらボーイというライバルが現れると求婚までする気のいいエティエンヌ、ココの才気を見抜くことで彼女の心をとらえる一方で抜け目なく有利な結婚もするしたたかさも持つボーイ・カペル。 どちらが本当に彼女を愛していたかはわかりませんが、選んだ相手がはかなくも、なのが運命の皮肉。 オドレイ・トトゥのココが可愛げがないのは女流監督なのもありそうで、媚びないのを女性の美徳として居候の弱い立場をカバーしようとしてるのでしょうが、やりすぎると逆効果、女から見てもちょっとね。 若い女の子だとツンとしていても絵になるけれど、30代のオドレイには少し苦しい気もしました。 女性が理想とする女性と男性が魅力的に思う女性はちがって、これもどちらがいいとはいえませんが、男性の方が女性の魅力をわかっている気はします。 舞踏会で一人だけ黒いシンプルなドレスで踊るのも「私は他の女(ひと)とはちがうの」。そう思っているはずのココも、女であることにとらわれている目立ちたがりやさんのよう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-11 01:01:53)
326.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 
ルコントは「イヴォンヌの香り」という作品があるように女性の香りにこだわる。 イールが息絶えるまで握っていたハンカチにも女がつけていたのと同じ香水を染(し)ませてあった。 いってみれば彼は愛した女の一部と共に逝ったのであるが、このイメージは原作にはない付加されたもの。 まだ若いサンドリーヌ・ボネールは孤独な男の心を捉えるアリスを演じるに十分な魅力を放ち、部屋を覗いていた男を最初は畏れながら、いつしか眼差しが快感となり心を赦し、戯れに接吻までしてみせる。 それが純粋な好意からだけではないのをイール自身が熟知しているのがまた哀しくもあり。 アリスが失意の彼が駅から戻る時間を見計らってした行為には慄然とするが、映画では彼女の態度に曖昧さを残しているせいで生じる劇的な効果でもあろうと思う。 「君を恨んではいないよ。 喜びをくれたから」 この感傷的で痛切な台詞も本にはない。 イールが自分を捧げた女の裏切りにそれほど永く苦しまずにすんだのは温情といえるかもしれないが、これは本当に心に痛い。 ルコントがジョルジュ・シムノンの短編小説「イール氏の婚約」から儚い恋を掬い上げ昇華した逸品。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-29 23:59:58)(良:1票)
327.  アンナと過ごした4日間
文学的な題材を映像に立ち上げると主人公の内面よりも行動の奇矯さが際立つ場合が多い。 レオンだけでなく友人を呼んで誕生パーティを開いたりしているアンナもまた孤独な一面を持つ。 彼らには共通する辛い過去もあり、レオンが彼女に強いシンパシーを抱くのも不思議はないが、行き過ぎた行動が同情心を失わせ不幸な生い立ちに加えて少し頭も弱いのではないか?との疑問も湧く。 退職金をはたいた贈り物が彼女を微笑ませても彼がそれを知ることはない。 アンナが彼の「愛」という言葉に踏みとどまり、会話と別れが成立したのはせめてもの慰めを与えたということか。 だが彼にはささやかな幸運も二度と再び訪れることなきと暗示するようなこの投げ出し方は冷酷きわまりない。 小説なら「そこにあったはずの×××は彼の眼前から忽然と消え失せていた」で済むが、映画はそれに慄(おのの)く男の姿まで嘲笑的に映し出し、それを否応なく見せられるのが何とも釈然としない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-28 23:59:59)
328.  8人の女たち
アガサ・クリスティの映画はそれほど得意じゃない、人間の汚い部分ばかり見せられるようでね。 似たタイプのミステリーだけれど、それはあくまで形式でフランス女優の華やかな競演をのせる舞台装置にも思え、正直ストーリーは二の次。 フランス映画にしてはカラフルな画面も「つくりもの」であることを強調、主演級の女優さんが8人も並ぶと圧巻、大御所・中堅のみならず若手も「コゼット」「ティンク」。 ファニー・アルダンの横にエマニュエル・ベアールがならぶと顔の大きさが全然違ったり、ドヌーブとアルダンの「百合」に驚愕したりとやや邪道な愉しみ方でも、こんな機会はめったにないものね。 皆さん歌やダンスは本職ではないと思うので、「他の人たちに見劣りしたくない」と秘かに一生懸命練習したんじゃないかと思わせるミュージカル・パートがいじらしくも見えてきたり。 一番凝っていた役は髪も染めたイザベル・ユペール、元々美人なので終盤では華麗に変身。 こんなに楽しいなら結末を変えてでもハッピーなFINにしてほしかった、「女はみんなしたたかなワル」な印象で終わってしまうから。 ともあれフレンチ・シネマ好きにはご馳走!
[DVD(字幕)] 8点(2011-01-28 00:00:03)
329.  マグノリアの花たち 《ネタバレ》 
同じ南部が舞台の女性映画「キルトに綴る愛」は苦手でも、これは 6人の女優さんの個性が生かされたなかなかよい作品。 脚本家が妹をモデルにした肝心のシェルビーは難病ゆえにだいじに育てられ、母親マリンの払う犠牲を当然のごとく受け入れる我儘娘にも思えて、彼女の死に際してもあまり悲しみは感じなかったけれど。(ジュリア・ロバーツが苦手ってこともあるかな) 葬儀で憤りをぶちまけるサリー・フィールドと女っぽくなくガサツで意固地なシャーリー・マクレーンがよかったです。 特にウィザーは作品をひきたてるスパイス。 サム・シェパードやトム・スケリットら男性陣もさりげなく存在感を見せていい感じでした。 誰かが去っていけばまた誰かが生まれ、思いを受け継いでこの世は続いていく。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-27 01:30:02)
330.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
キアヌとシャーリーズがニューヨークの悪魔に翻弄される若夫婦に。 素敵なアパートに引越しできてラッキーなはずが…の設定は、「ローズマリーの赤ちゃん」も意識していそう。 シャーリーズは金髪カーリー、栗色ショートどちらもとびきり愛らしく、得体の知れない存在に次第に追い詰められていく演技が迫真。(こゆ役多し) キアヌは悪魔に狩られる側より狩る側の「コンスタンティン」の方がいいな。 長広舌をふるうアル・パチーノはワルの方が楽しそうに見えます。 (一度ひっくり返してからまたひっくり返すのってどーよ…)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-26 00:00:00)
331.  エンゼル・ハート
アラン・パーカーはこういう映画も撮る。 依頼されてある人物を追う探偵自身が実は…というお話。 音と映像で生み出される独特の暗く湿ったムードはやはり感覚的に秀でた人なのだと思わせるけど、画面に溢れる血が多すぎて趣味じゃない。 シャーロット・ランプリングの出番もぽっちり。 ミッキー・ロークが人気あった頃(かっこいいかなぁ…)、CMの"Angel Heart"とドスのきいた声の方がこの映画より怖い。 ハリーにとって因縁ある女性の名エピファニーは「本質が露呈する瞬間」と隠喩的、デ・ニーロの出演時間はわずかでも場をさらい、ニューヨークから因習強いニューオーリンズへの移動は変化あってよい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-25 00:00:01)
332.  アリゾナ・ドリーム
初めて見たクストリッツァの映画。(当時は変わったアメリカ映画と思っていたけど、アメリカ映画じゃなかったよ…) 画面の中をおさかなが優雅に泳ぐ映画は「ランブルフィッシュ」以来か。 「シザーハンズ」の次のジョニーはまだ若いのにフェイ・ダナウェイと互角に渡りあい、ダナウェイは風変わりな熟女エレインになりきって喜びも悲しみも生き生きと演じていた。 その間にアコーディオンを弾き鳴らす個性派リリ・テイラーのグレイスがいて不思議な三角関係に。 ただ変わってるだけじゃなく、グレイスがビヨ~ンとなったり鶏アクセルなんて面白いでしょ? 小ぜりあい多い愛憎の日々の中で、エレインが念願の小型飛行機を飛ばすシーンがゴタゴタを吹きとばす爽快感。 ヴィンセント・ギャロの米国映画モノマネは長くてなんか痛かったけど、「チキ・チキ」のオルゴール人形もいたりする。 最後は意外な展開。 「パブリック・エネミーズ」で久々にジョニーと共演したリリは、大スターになっ(てしまっ)た彼に歳月の流れの早さも感じたのではないかしらん。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-24 00:00:01)
333.  バグダッド・カフェ
ヨーロッパの人はアメリカのだだっ広く乾いた大地に憧れがあるのかもしれない。 でもってそこに自分の国の女性を「幸せをはこぶ人」として置いてみた映画。 ジャスミンの鷹揚で控えめポジティブ、来るものは拒まずなキャラが要なのは確かでも、役者としてよかったのはブレンダ役のパウンダー(この人好き! 「ER」や「ロボコップ3」にもでてたな)とルーディ役のパランス(06年没)のアメリカ勢。 イエローやレッドのフィルターで作りだした色合いの中で、しょぼくれた人間たちが元気をとりもどしていく。 完全版・DC版とある人気作ですが、タイトルと"Calling You"でヒットした感もなきにしもあらず。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-23 00:45:17)
334.  幸せはシャンソニア劇場から
「コーラス」は少し雑な感じもしましたが、その余勢を駆って作られたこの作品は細部まで神経が行き届いた成長ぶりが伺えました。 イタリア映画のようだった前作とちがい、古きよき時代のフランスの下町の魅力がたっぷりと。 どこの国の人が見ても親しみをもつであろう風貌のジュニョさん(ピゴワル役)は前作同様控えめだけど、これだけのキャラクターがいるとちょうどいい露出具合なのかも。 新人女優ノラ・アルネゼデールも華がある美しさと歌で役を地でいくヒロイン・ドゥース、前作でペピノ役だった子(ペランの息子)が演じるジョジョはアコーディオンが大好きな少年。 年老いた「ラジオ男」が昔の輝きを蘇らせるのは常道ともいえるけどやっぱり嬉しい。 「手紙隠し」など昔ながらの手も使い、ジョジョの義理のお父さんの寂しさなども慮られて、たくさんの思いが渦巻く世界。 往年のハリウッド風ミュージュカル・シーンもあってワクワクしますが、いいことばかりは続かない、セ・ラ・ヴィ。 第二次大戦を入れないかわりに衝撃的な事件がおこってしまい(古典映画的でもこゆトコが今の映画?)、哀感も漂わせるラストに余韻しみじみ。 こういう映画は雰囲気が好きかどうかだと思います。 これはホント「劇場」で見たかったですね♪
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-22 00:00:07)(良:1票)
335.  コーラス
監督クリストフ・バラティエは製作者ジャック・ペランの甥御さんとか。 それもあってか「シネ・パラ」のようなノスタルジー。 フランスで大ヒットしたのは個人主義なあの国ではクールな映画が多くてこういった学園人情モノはあまりなかったせい?と思える普通さで、良作ではあってもまだぎこちなくて未熟な感じもしてしまいました。 みんなのコーラスはきれいですが忘れられないってほどでもないし。ジェラール・ジュニョ演じるマチュー先生(いいセンセなんだけどね。 ××した時はかわいそうだったぁ)も「バティニョールおじさん」に較べると品行方正でおとなしめ、自分の監督作品じゃないから好き勝手はできないとは思いますけど。 ダントツ美声のモランジュが発表会の時に柱のかげでイジイジしてたのは面白かった、それと紙ひこうきは全部ひろってあげてほしい気もしたのです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-21 00:00:06)
336.  パリ空港の人々 《ネタバレ》 
「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォールがやむをえずド・ゴール空港内に足止めされる学者に。 狭いトランジット・ルームに宿を求めるアルチュロと故郷のない住人たち。 ふってわいた災難に戸惑いながらも彼は目新しい生活に何となく楽しげだ。 今までの仕事も肩書きもここでは意味をなさず、ただの初老の男にすぎないのが別に不服そうでもない。 うるさがたの妻はすぐ近くにいても一緒にはなれないかわり、若いアンジェラがいて若やいだ気分にもなる。 どんな環境でも必要に迫られれば慣れてしまうものなのだろう、人間は。 怪しげな身の上を語るセルジュ(オルガドは「髪結い」でも共演)の話にも耳を傾ける。 大晦日の夜セーヌ河に停泊する遊覧船からの眺めは彼らだけのパリ。 確かな身元があり自由な人々にはけっして味わうことのできない喜びもある。 新年あけて解放される彼を一人無言で見送るナックの表情が「行ってしまうのか」と語り、言葉は通じなくても仲間と認めていたのだろう。 黒人少年ゾラを突き放せず供い、荷物を盗まれていなければ知ることのなかった場所を胸にしまい歩みだす彼のこの先の人生はどんなものかと思わせる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-10 00:00:09)
337.  髪結いの亭主
パトリス・ルコントを世に知らしめた作品。 ゆらゆらとした空気に満たされ至極映画らしいが、最後寂しさはあっても哀しくも切なくもないのは、彼らが所詮自身の幸福しか頭になかったからか。 偶像を崇拝する男は夫とはなりえず、注がれる愛だけが命の糧である女も妻とはなりえないのだろう。 濃密な肉体と希薄な精神から成る変化を赦さない愛は、閉じているがゆえに育つこともない。 マチルダにとり重要な言葉を告げる客の髪を洗う彼女に触れるアントワーヌは「官能的な理髪師である女を愛する男」を象徴するシーンなのだろうけれども、画的には珍奇でいただけない気がする。 マチルダは満月の欠けるのを畏れた女、年を重ねても少年のエロスを抱き続けたアントワーヌは彼女との10年のためだけにそれまでを生きてきた蝉のごとき男。 彼の人生の夏の日は永かったのか、短かったのか。 「天井にひびが入ってる」僅かな亀裂を気に掛ける彼の言葉には予兆の響きが感じられた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-09 00:00:03)(良:1票)
338.  ブラザーズ・グリム
毒気強いグリム童話よりアンデルセンの方が好みだけれど、「誰でも見られるギリアム作品」として貴重でしょ、あまりグリムにこだわらずに見たほうがよろし。 「映像派のコミカルな怪奇ファンタジー」なのはバートンの「スリーピー・ホロウ」にも似て。 それ自体が生命を持っていそうな深い森、エクリプス(月食)の月は赤く染まりて。 兄マット・デイモンはヘアメイクと衣装でイケメンに見え、彼の手の上でカエルたんがドテッとひっくりカエル場面は一番のお気に入り。 ヒース・レジャーのイジケ弟もかわいく、ピーター・ストーメアのワルになりきれない小悪党カヴァルディはアホでも憎めない人、ジョナサン・プライスはイヤ~な将軍に。 モニカ・ベルッチの女王様は絵になってますが、アンジェリカが好き。(ブルッキー似?) 最後は仲良く××をわけあってハッピーな2人でした☆
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-08 00:05:26)
339.  インクハート/魔法の声
「ネバーエンディング・ストーリー」のように本をめぐる冒険ファンタジー。 子ども向けで安心して見られる映画、ブレンダン・フレーザーとその娘の特殊能力が変わってます。 ヘレン・ミレンやジム・ブロードベントなどキャストも意外と充実、ポール・ベタニーの「ほこり指」(DUSTFINGER)の善悪どちらでもないキャラがポイント。 彼の奥様ジェニファー・コネリーもゲスト出演、なつかしい「ラビリンス/魔王の迷宮」を思いださせます。 そこそこの出来なのに目立たないのは、ファンタジー映画が多すぎるのもあるのでしょうね。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2011-01-07 00:25:14)
340.  ザ・シークレット・サービス
ペーターゼンのもう一つの米国大統領関連映画。 「エアフォース・ワン」のような派手さはなくても、地味シブでそんなに悪くないと思うのだけど。 イーストウッド演じるハリガンがプレジデントの車に伴走して汗かいたり息が切れたり、風邪ひいたり昼寝したりと、ワザと肉体の衰えを見せてるのですね。 されど「老兵」は死なず消え去らず、拭いされない汚名や悔恨が心の奥に巣食う彼の、解任されても自分に課した任務を何としても果たしたい意地が熱い。 セクシーな捜査官リリー(レネ・ルッソ)がいるせいで相棒の存在が軽くなってしまった感じですが、アイスクリームの場面で彼女に「振り向け!」と念じてるのは男の可愛さ。 大統領役のジム・カーリーをあまり映さないのが巧く、犯人役マルコヴィッチの役作りはさすがと言うべきでしょうね。 彼の組立式銃が(007の黄金銃のように)時間かかるのが逆にスリリング。 この邦題はしかたないですが、原題がカッコイイ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-06 00:00:05)
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