321. ジュピター
ネタバレ 随所にウォシャウスキー系の表現が見られて、確かにマトリックスを作った人が作ったというのは理解できましたが、マトリックスの成功から何を学べばこんな物語が作れるのかっていう落胆のほうが大きかったです。 確かに映像は凄いです。木星の映像や宇宙船は迫力があります。また絶妙なタイミングで駆けつけるお助けマンに、意味もなく上がっては下がる派手な追いかけっこ、弾幕に突っ込む脳筋バトルもマトリックスを彷彿させて迫力満点です。でもなんだか面白くないんですよワクワクしないんですよ。 人類を収穫するっていうプロットもマトリックスと同じで驚かないし、そもそもお姫様(ミラ・クニス)が好みじゃないっていうのがありますが、悪役も含めて全体的に小粒感が漂っていてA級映画のマントをまとったB級映画に成り下がっています。(マトリックスは脇役悪役全ての人物が光り輝いていました) ストーリーに関してはアレコレ指摘するのは省きます。見て損したというほどではないですが、、木星のCG以外は微妙な評価です。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-08-20 11:23:04) |
322. アトミック・ブロンド
ネタバレ 東西冷戦時代の女スパイものでレッドスパローと同じ感じですが、こちらはオシャレでスタイリッシュ。パートカラー風にしてみたり80s音楽も効果的ですが全体的に軽く、冷戦の緊張感や恐怖がほとんど伝わってきません。アクションシーンが高評価なようですが階段からの一連のシーンがやたらリアルでキモ怖く、これを長回しでやる必要があったのか疑問です。やはりボーンシリーズのようにスマートでプロっぽくないとダメだなって感じてしまいました。 ストーリーはよく捻ってあり最後まで目が離せませんが、全体的に軽いので映画自体の深みがなくありきたり、悪くいえばアメリカ風です。(まあ結果的にはCIAだったわけですが) また、セロン嬢も相変わらず綺麗ですが年齢を考えたらリアル魔女みたいでキモイともいえます。 見たら忘れる系の映画の一つですが暇を持て余してる方には無難な娯楽作品です。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-08-19 12:38:28) |
323. アデライン、100年目の恋
ネタバレ 全人類、究極の夢である「年を取らない(老けない)」をリアルに表現するとこうなるのですね。非常に興味深かったのと同時に、全く幸せになれないことに驚きました。家族と一緒に年齢を重ねることができず自分だけ取り残されることがいかに残酷で悲しいことなのかよく表していました。(隠したアルバムを見て泣くシーンは素晴らしい) 元彼との昔話も年を取ってから振り返るからこそ懐かしむことができる訳で、アデラインの場合はいつになっても懐かしむことができません。そしてまた、元彼の息子と同じことを繰り返そうとしていることのむなしさ。(まあ冷静に考えたら見た目が若いだけの100歳の婆さんが若い男に欲情するのかって疑問も残りますが・・) オープニングのナレーションと偽装ライセンスのシーンは意味深で良かったですが、これが隠れて暮らすためだけの設定になってしまったのは残念でした。元々が失笑設定なんですから、ソコをリアルに描く必要があったのかと。まあ映画自体は悪くありません。ミステリアス系の恋愛映画に興味があれば見て損のない作品です! それにしてもアデラインさん、大人の色気プンプンの超美女でした。実際に出会ったら気後れして話できないと思う(笑) [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-19 10:41:04) |
324. フィフス・ウェイブ
発想は悪くないのですが、、いかんせんクロエの鼻の穴ばかり気になってダメでした。あと、中盤以降ボーイスカウト物になっちゃうのもホントいただけませんね。これ子供抜きでやれませんでしたか?大人だけじゃダメだったんですか? 再度書きますが発想が良いだけに本当に残念な映画でした。クロエってホント出演作選ぶセンスが悪い。もう少し自分の価値観やセンスを磨いたほうがイイと思うなぁ。いい女優さんなだけに残念。。ガンバです。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-08-16 16:03:05) |
325. ウォーターワールド
ネタバレ 昔は楽しい映画だと思いましたが20数年ぶりに見返してみるとかなりの駄作でした。 序盤は物静かなコスナーから物語の重厚感も予感させるものの、早々からフェードインする女性が鬼門。この女性が大して美しくもなく、コブ付き&中途半端に喧しいので観客からは邪魔なだけの存在です。悪党組ともキャラがバッティングしてしまっており、全体的に落ち着きがない映画に成り下がってしまったような気がします。小さな女の子はとても落ち着きがあり雰囲気も良いので、女の子だけ連れて行ったほうがずっとドラマチックだったように感じます。 土&海底都市のギミック、ミュータント=エラ人間の設定は非常に面白いものの、ほぼその設定らも生かされていません。陸地に行ってからも面白くならず、終いには眠気が襲ってくる始末です。製作費は結構かかってそうですがキャスト・設定・脚本と、全てが中途半端で非常に残念な映画でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-08-11 15:25:01) |
326. トップガン
来年続編が作られるということで久しぶりに見る気になりましたが、今見ると大して面白くもないし凄くもないですね(笑)公開当時は超絶にカッコいい映画だと話題になったし私もそう思いました。その後30年、今でも記憶の中では「TOP GUN=ジェット戦闘機の凄い映画」という印象しかありませんでした。年月(風化)とは本当に恐ろしいものです。 当時、アイスマン=嫌な奴という印象でしたが、今見ると文句のつけようがないくらいのイイ奴でびっくり。やっぱ人って外見やイメージだけで相手のことを記憶するんだなあとしみじみ。続編がコケないことを切に願って、楽しみに待っています! [インターネット(字幕)] 6点(2019-08-10 11:03:12)(良:1票) |
327. カメラを止めるな!
地上波で見ましたが普通に楽しめました。低予算映画ですが三部構成が非常に丁寧に作られていて、巷の評価も納得です。 一部目の違和感ありまくり&低レベルの完成形映画の放映もそれなりに面白いです。二部目の伏線の仕込みもかなりわざとらしくて安っぽい感じが出ていてGoodです(笑)。。三部目の種明かしはとてもよくできていますが、二部構成時にネタバレしているところが多いのでやっぱり安っぽい感じに仕上がっています(笑) ※安っぽい感じは狙いでしょうねきっと。 とまあ、それぞれに楽しめる作りにはなっています。全体的にはとてもよく作られていますが、もっと面白い映画や海外ドラマなどいくらでもありますから、あくまで「低予算のインディーズ映画としては非常によくできている作品」というのが正しい評価のような気がします。よって少し辛口評価としておきます。ちなみに、女優さんの普段人格の「よろしくでーす♪」が地味にツボでした。 結局のところ、カメラって何段構造になっていますか??(笑) エンドロールに出てきたメイキングカメラを見てると、種明かしの時とは違うクルーがきちんと撮影していますね。。 [地上波(邦画)] 6点(2019-03-09 22:47:30) |
328. イコライザー2
ネタバレ ジェイソン・ボーンとは大分違う感じですねこのシリーズ。インテリ感が強調されていて悪くはないのですが、毎日本を読んでるだけなのに現役の殺し屋相手に無双できるのは少々違和感。前作同様、ストーリー的には小粒感が強めでライトな仕上がりです。 ヤク作ってる黒人が一番怖そうなのにそれを放置して帰る点も??でしたが、ラストの闘いもまるで厨二病で苦笑いしてしまいました。やっぱりコレも「見たら忘れる系の映画」で、それ以上でも以下でもない典型的な凡作でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-02-28 15:42:22) |
329. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
「期待していなかったが意外と良かった」この言葉に淡い期待を抱いてようやく鑑賞しましたが、まあ、普通の映画でした。全体的にイイ人(オールデン・エアエンライク)による、無難な構成(ディズニー主導)の、普通の映画(ハン・ソロである必要性があったのか?)になってしまいました。やはり列車強盗をラストに持ってきたほうが盛り上がるし、派手にやってしまうハン・ソロらしい感じが出せたと思います。そういう観点で考えれば前作のローグ・ワンは無名の人たちにスポットが当たっており、終盤(4作目)に向けて徐々に壮大(壊滅)になっていく脚本がとてもよく練られていたと痛感します。 若きハン・ソロは意外とハン・ソロ(ハリソン・フォード)していますが、小馬鹿にしたような人を食った表情がほとんど見られず「ハン・ソロってもっとズルい人間だったろ?」感が無かったのが残念でした。また、キーラをどう料理したいのかが全く見えてこず、ストーリー的にも迷走してしまっているように見えました。この結末だと彼女のほうが大物然としてしまっていますが、この流れで続編作るとあまりにも陳腐すぎるので是非止めていただきたいものです。 全体的に脚本の練りが甘いのが致命的ですが、、SWなので少し甘めの点数です。手放しで楽しめたのはチューバッカのパートだけでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-12-30 12:24:34) |
330. ミッション:インポッシブル/フォールアウト
ネタバレ 期待していましたが、前作に及ばずといった感じでした。年齢的には驚異の身体能力&顔面を維持しているトムですが、それでもやはり今までずっと映画を見続けてきたファンとしては「トムも歳とったな~」という印象がぬぐえませんでした。イケメンのアクション・スターは前作くらいまでが限界のような気がしますので、そろそろ落ち着いた役柄で新境地を目指していただきたいものです。 アクション大作として全体的に無難に楽しめますが、見る側の耐性がついてしまっていてそんなに驚くこともなく淡々と時が過ぎてゆきます。終盤のヘリもCGならではといった感じだし、主人公が絶対死なないのが確定しているので見ていて緊張感がないのが地味に残念な点だったりもします。ただ、中盤のカーチェイスからバイクの流れは定番でなかなか面白かったし、主人公と過去奥さんとの感動の再開、人気のイルサが今作も出ていたりと、ファン向けのシーンも多くて結構楽しめる作りにはなっていました。 あまり頭を使わずに娯楽アクション大作を楽しみたい人には申し分ない映画だと思います! [インターネット(字幕)] 7点(2018-12-03 10:02:17) |
331. プレデター
名作といわれますが何度見ても微妙な評価です。まずアラン・シルベストリの音楽がクドイです。BTTFでは奇跡の音楽を奏でましたが、今作は森林の中でただただ騒がしいだけに感じました。そして役者のほとんどが大根である。昔はよく「スタローン派」か「シュワ派」かなどの議論があったものですが、やはり私は今も昔も断然スタローン派です。ファンの方には申し訳ないのですが、シュワさんは何だかバカっぽく見えてしまうんですよね・・(実際は知事までお勤めになって、全く違うのは理解していますが) そもそもこの監督さんと私はあまり相性がよくないです。ダイハード1もそうですが、なんだか途中で退屈になって見るのが嫌になってきちゃうんですよね・・(笑) プレデターはネタとしては最高のものです。それこそキャメロン監督がメガホンをとっていたらもっと素晴らしい映画になったと思います。後世続編がたくさんできたことを踏まえてこの点数です。 ちなみにヒロイン?さんはアジア系かと思ったらまさかのメキシコ系でした。いやまあ、それだけですが。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-11-14 16:09:36) |
332. M:I-2
ネタバレ 他の方もご指摘のようにジョン・ウーのベタな演出がかなり子供っぽいものの、その反面非常に分かり易く仕上がっていて何も考えずに鑑賞が可能になっています。クルーズのPV的な観点で見ると、これはこれでアリ(満点?)といえましょう。個人的にはCGベタベタなマーベル系映画よりずっと高評価に価する映画だと思っています。 オープニングの飛行機&替え玉&ロッククライミングはネタや過剰演出に走っておらず秀逸な仕上がりです。その後は一転して説明的かつ安っぽい内容でラスト付近までダラダラと進んでしまいますが、終盤のバイク以降(鳩が飛んでから)はまたグッときます(笑) ヒロインは微妙でしたが、敵味方共にキャラも立っていて全体的に非常に分かり易いです。ただ、バイクのタイヤの種類がオンロードとオフロードで違っていたり、決めシーンのカメラ切り替えのたびに表情が違っていたり(これはこれで何度も取り直して苦労したんだろうなと。。)と、観客をバカだと思っているのか?なところも多数ありますが、それでもアクション映画としてはなかなかの出来だと思います。 豪快なアクション映画を見せてくれた!という満足感は結構高かったように感じます。M:I-2、これはこれで面白い、私は結構好きな映画です。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-11-14 12:18:15) |
333. きみに読む物語
ネタバレ 映画通にはだいぶ物足りない内容かもしれませんが恋愛映画の王道でした。寡黙で一途な男の代名詞=ライアン・コリングスがとてもハマり役で違和感なく世界観にマッチしています。 内容的にはほとんど何も書くことが無いほどベタベタな恋愛映画ですが、実は今後世界中で問題になるであろう老年期の痴呆問題がなかなかリアルに描かれている作品でもあります。(まあ、あくまで表面的ではありますが) そういった意味では感動に包まれるだけで終わったらまずいんじゃない?という気持ちも芽生えてしまう作品で、特に終盤、彼女が一度思い出してからすぐに忘れる流れは別の意味で涙が出る名シーンだったと思います。個人的にはこの流れで老老介護の痴呆問題に話がシフトすれば良かったです。 過去の話ですが、、私もアリーのような女性に振り回された経験があり(振られる側)、彼女の心境はある程度は理解できるもののやはり身勝手なものだとも感じます。実際問題、ロンや母親の状況を考えると綺麗ごとだけでは済まない厳しい側面も多く含まれていることは明白です。そういった意味では非常に生ぬるい恋愛映画だったと見ることもできます。 他の方もおっしゃるようにオープニングから画面の美しさが際立ちます。途中頻繁に素晴らしい風景が差し込まれ、これだけで映画の質を一段も二段もUPさせています。当事者二人にだけ感情移入ができて、かつ、老年期の痴呆問題をとりあえず置いておくことができれば、、とても美しく素晴らしい恋愛映画体験が約束されています。エンタメとしてなら見て損のない映画ですが、リアル志向で考えると穴だらけの作品です。素敵な絵が多いので少し甘めの点数で。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-11-02 17:00:50) |
334. TIME/タイム
ネタバレ 久しぶりに思い立って再見しましたが、再評価には至りませんでした。元々の発想は素晴らしいのに、至って平凡な描写と地味なストーリーが続く残念な感じの映画です。結局最後まで予想した通りのストーリーしか見せてくれませんでした。 「Time is money!!!これ映画にしたら凄くない!?」というひらめきだけで作ってしまったのでしょう。。思わせぶりなキーワードがたくさん出てくるのにほとんどが未消化だったのも、脚本の計画性のなさを感じます。結局お父さんは何だったのか?取締局の人はなぜ極貧で富裕層に仕えていたのか?主人公たちはどこへ逃げようとしていたのか?なぜポーカーがやたら強かったのかetc?? 不謹慎で申し訳ないですが、お母さんがお亡くなりになるシーンなんて悲しい音楽が流れていますが「ここ笑うところか?」と思ってしまう仕上がりでした。。(普通に強盗に襲われるだけで良くない?しかもママロスを逆恨みして富裕層ゾーンへカチコミに行っちゃう神経も怖いデス) 主人公がやっていることは結局、最底辺の犯罪者的理念でしかありませんし、劇中に出てくるセリフのように「娘はアイツにそそのかされただけなんです!」まさにコレ。そのうちミスって野垂れ死にするだけの未来しか見えませんでした。素晴らしい着眼点・ハイセンスな映像センス(既視感ありあり)・ボレル(ジョニー・ガレッキ=ビッグバンセオリーの人)に免じてこの点数で。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-11-01 11:25:09) |
335. ハードコア(2015)
2ちゃん用語でいえば「中二病全開」(完全に二流のゲーム的)ではありましたが、これを実写でやってしまったのがかなり斬新で衝撃的でした。どうやって撮影したんだろ?というシーンも多いですし、主人公の人はなかなか大変だったと思います。 一人称視点ならではの爽快感を感じるシーンも結構入っていますが、それと同時にグロシーン(ちょっとエロ)も多いので爽快感がスポイルされちゃった感があります。ストーリーの途中でチョイチョイどっかのゲームから拝借したような ”見たことある感” や ”ちょっとこれB級でしょ?感” も多めで、苦笑いすることもしばしば。 結局最後まで主人公の全体像(三人称視点)がなかったのは潔くてイイです。名作でも良作でもない(一発芸的映画)と思いますが、ゲームが好きな人でしたら見て損のない映画だったと思います!(ゲーム嫌いな人にはほぼほぼ響かない映画でしょうねコレ・・) [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-25 10:49:00) |
336. ジェーン・ドウの解剖
YouTubeの#2アイチャンネルで紹介されていて知りました。端的に書くとホラーとミステリーの要素がバランスよく、雰囲気映画としても非常に素晴らしい作品でした。オープニングの女性捜査官の言葉がラストに合致する部分やラジオ&歌も効果的に使われていてGoodです。結局よく判ったようなよく判らないようなラストもハナマルに感じました。 ただし、一発芸的な映画ではないものの、ネタが割れてしまうと何度も繰り返して見たいと思わせない軽さが残念でした。ジェーンドゥさんの顔や裸体は綺麗で何度でも見たい雰囲気はありますが、映画自体は何度も見て深く探求するようなタイプのものではないと思います。結局何だったの?という素朴な疑問も残りますが、そこで留めたことがこの映画をB級に貶めていない所以と思われます。怖い&グロに耐性ある方はぜひ一度お試しください! [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-25 10:45:00) |
337. ローン・サバイバー
ネタバレ ウォールバーグはあまり好きじゃありませんが、映画はなかなか良かったです。普通このような映画はいちいち正しい判断のもとでストーリーが進んでゆくものですが、今回は一つの判断ミスで結果がどのようになったかというリアルな感じで描かれています。(実際事実をもとに脚本したとのことですし、ラストに実名で戦士たちの写真も出ます) 判断ミスと書きましたがプロ中のプロでもあの判断は難しいです。正直、どちらに決めてもBADエンド、いわゆる「詰み」というシチュエーションですが、難しいのは「詰み」が確定した時にどのように行動するかです。この映画が事実であれば彼らは人間的には非常に素晴らしい判断をしたと思います。(しかしその結果20名ほどの超精鋭の戦士が死亡しますので、作戦的には微妙な判断だったと言われかねない微妙な状況) 難しい選択を数分で決めないといけないのもなかなか凄い現実です。 今の技術があれば上空にドローンでも飛ばして無線中継確保も難しくないような気がしますが、その辺は軍事機密かもしれません。。あと、終盤の現地人のシーケンスが入ったことでよりリアルな仕上がりになったと思いますが、これは実際事実のようですから非常にドラマチックですね。生きてるのが不思議なくらい痛いシーンが続きますが、事実、一人生き残っていますので「事実は小説より奇なり」といったところでしょうか。(あり得ないようなことが起きるのが現実ですね) アメリカ視点&脳筋的主観で描かれている映画ですが、しかし、案外深い映画だったと思います。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-10-20 14:00:32)(良:1票) |
338. キングダム/見えざる敵
ネタバレ なかなかの拾い物でした。いつまでたってもドイツ=悪者と同様の構図で、中東=テロとして描き続けるのもどうかとは思いますが、歴史上それだけ大きな事件が何度か起きていますので仕方がないところでしょうか。(平和で無関係な市民には気の毒な話ですが) 結局人間を含めた「動物」という生き物は、全てが自分本位な生き物です。私は無神論者ですが宗教というものは基本的に自分の心の中でのみ育て敬うものであるべきで、これをどんな形であっても他人に押し付けてはいけません。あくまで自身の心の支えとして宗教があるべき、世界中の人たちがこれを忠実に守ることができればこの映画のような不毛な争いは起きないはずなのですが、これがなかなか難しい。 全体的な緊張感や臨場感はなかなか凄い映画です。特に序盤のテロシーンのリアル感は恐ろしい。ただ、、中盤のサスペンスパートが簡単に解決しすぎで、かなり緊張感に欠けたシーンになってしまってます。【ネタバレ】終盤誰が死亡するか判らないギリギリの緊張感や演出は素晴らしかったです。サウジの警官だけ死亡するラストはご都合主義過ぎると感じましたが、しかしサウジが助かりアメリカが死亡するラストにしてしまうと、それはそれで偽善だなんだと色々叩かれそうです。この部分に関しては非常に難しい判断だったと思いますが、エンタメ作品としては本作のラストがベターだったと思います。(明らかに蛇足である、子供との握手は世論的にもかなり不愉快なのでは?と妙な心配をしてしまいました) 総じてこのテンポの良さと緊張感、誰が敵か判らない怖さはなかなかGOODでした。メッセージ性があるようでない感じもライト層向きのエンタメ作品としてはよく出来ていて、ラストの決めセリフもよくハマっていました。エンタメ&ちょっと社会派作品として、見て損のない作品だったと思います。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-10-19 11:46:01)(良:1票) |
339. ブラッド・ファーザー
娘もいない、人の親でもない、ましてやバイカーでもないしTATOOも犯罪歴もない私からは最も遠い人物が主人公です。ですから彼の心の機微や葛藤、後悔などはほとんど理解できませんでした(そんな深い部分は元から描かれてないか?)。 砂漠の決闘的な感じですが、ブレイキング・バッドなんかとは大分雰囲気が違っていて、なんだかうまく回っていません。そもそもフランス人監督にアメリカンバイカーとメキシコ系の砂漠の決闘みたいな映画を任せること自体が大間違いだったような気もします。(メルギブが自分で撮ったほうがよっぽど良かったのでは?) 各エピソードは尻切れトンボでぶつ切りですが、何となく全体的にはコンパクトにまとまっています。たまにぶっぱなしても爽快感らしいものもなく、見た翌日にはほとんどの部分を忘れてしまいそうな薄い感じの映画です。他の方も書いているようにコレ見るよりもメキシコの刑務所から脱出するやつ(キック・オーバー)を見たほうが楽しめるかもデス。。いや、ほんとそんなに悪くはないんですが(どうでもイイ的な)5点。 PS ビッチになり切れていない娘さんは結構可愛いかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-16 16:54:07) |
340. ジグソウ:ソウ・レガシー
ネタバレ ファイナルで終わったんじゃなかったの?重い腰を上げてようやく見てみました。結論からいうと思ったよりもずっと楽しめたものの、まあちょっとインパクトには欠ける残念感も少し感じました。(勝手にハードル上げただけ説もあって、この点はちょっと反省して1点くらい点数オマケしときます) ゲーマー全員の過去などよく考えられていましたが、彼らの心に秘めていた罪悪感などいったい誰に見抜かれというのか・・(ジョンは超能力者かよ) あと普通なら手下など内部分子から秘密が漏れるものですがこの映画ではそれがありません。その点も相変わらず不自然でした。ただ今回のトリックは冴えわたっていて、ワイヤー×足、ショットガン×キーは最高に良かったです。これらは最上級のカラクリでしたね。 「手下・子分」というキーワードで今まで引っ張ってきましたが、今回はそれにプラスして「ファン・熱烈」が登場。あと捜査機関内部のものが関われば何でもできてしまうチート感も相変わらず健在でした。個人的にはファイナルでのジルの最期がソウ史上最高のラストだったと思っていたので続編が出てちょっと残念な気持ちもありました。この調子なら今度は「ファン」主導で何でもできそうな悪寒がしますね。(まあこのシリーズって、グロ見たさの特殊需要向け映画なのでなくならないほうがいいかもしれませんが) [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-08 10:38:03) |