3501. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
ウォン先生、明らかに人間ワザを超越した物凄いワイヤーアクションなんですけど、何がかっこいいって、必ず着地をキメてビシっと見得を切ってくれます。なぜここまでカッコよく戦えるのか。スバラシイです。映画自体は、何やかんや演出の工夫を半端に施したせいで、かえってギクシャクしてるところもありますが、冴えたアクションがすべてを帳消しにしてくれて大満足。 8点(2003-09-14 09:47:33) |
3502. キートンの大列車追跡
ここでも、結構アブナイことやってくれてます。人間、目の前でアブナイことされると、ヘラヘラ笑っちゃうんですよね。まあそういう、緊張と緩和の生み出す笑いは、大笑いはできなくても、もしかするとチャップリン以上に普遍性を持っているのかも。あと、私は列車モノに弱いというのもありまして。 8点(2003-09-14 00:53:39) |
3503. 呪怨<OV>(2000)
Vシネマは映画と呼んでよいのか判りませんが。というのも、映画というのものはせめてこの程度の「贅沢さ」は備えていて欲しい、という最低限のクオリティを下回っているように思えるから。でもそのお陰で雰囲気がよく出てるのもまた確か。昔「お昼のワイドショー」でやってた「あなたの知らない世界」だってホント怖かったもんねー。ねえ新倉イワオ先生。本作も夜中に電気消して一人で観たら、すごくイヤ~な気分になれます。けど、怖けりゃ何でもいいってんなら、こんなビデオ観てるよりお化け屋敷に行った方が恐怖を堪能できるわけで、まあどうしても物足りない気分は残ります。 4点(2003-09-14 00:43:49) |
3504. ダーク・ブルー
『コーリャ 愛のプラハ』が強く印象に残ってるヤン・スヴェラーク監督が、戦争モノを撮ったというので、意外に思いつつ観たら、これがスグレモノ、実にリアルで見ごたえある空中戦が展開されます。確かに、宮崎アニメを実写化したらこうなるんじゃないか、という感じです。この映画では後日談が最後ではなく、最初に紹介されますが、これはもしかすると、背景の事実は本国でもあまり知られてないことなんでしょうか。その背景に対し、主人公の徒労のような恋愛がさらにオーバーラップしていて、何とも切ない話になっております。 8点(2003-09-14 00:27:24) |
3505. フォーリング・ダウン
普通のおっさんが、ブチ切れて壊れていく。すごく面白そうな映画だと期待すると同時に、そんな題材で映画にうまく纏められるのかなーと心配しながら観たら、まあ、確かにやや迷走気味ですが、うん、やっぱりこういうの好きですね。アングラ世界に足を踏み込んでいく描写は、シューマッカー監督は後の『8mm』でも取り上げてますが、なかなかコワイです。 8点(2003-09-13 00:39:23) |
3506. プレデター2
前作ではジャングルでひっそりと小競り合いするだけだったプレデターが、街中に現れる! ちょっとパニック映画っぽくなるのかと期待したら・・・。いやーまいったなープレデターに褒められちゃったよ。 4点(2003-09-13 00:28:34) |
3507. プレデター
透明エイリアン vs シュワ! 設定が面白すぎて、ストーリーをどうしてよいのかわからなくなってしまった映画。なんだかヒジョーに無意味な戦いが続いて、最後の方はグダグダ。何が無意味って、シュワはともかくエイリアンまで何であんなに命掛けで戦うのやら(この手の映画では普通、追う者と追われる者の立場がはっきりしてて、そこに緊張感があると思ってたんですが)。怪我して治療する姿がいかにも不器用でちょっと微笑ましい。 6点(2003-09-13 00:24:55) |
3508. ゴリラ
スタローンの対抗馬として、というよりはB級版として登場したシュワルツェネッガーの、『コマンドー』に続く作品の邦題は何と『ゴリラ』。はは、見た目そのままやんけ。と思いました。シュワの堕ちて行く姿に、ああこの人このまま消えてくんだろうなあ、と思ってたんですけどね、先のことはわからんもんです。さて本作、シュワが武器をかき集めて車で敵地に乗り込むシーン、おお、『コマンドー』の蒸し返しかと思いきや、もっと悪いことに、活躍前にいきなり車ごとつぶされちゃう。かなりトホホ。バカになりきってない分、煮え切らない映画です。 5点(2003-09-12 23:48:03) |
3509. コマンドー
5分に1度のアクションとかいうのが売りだっけ? 冒頭からアクション炸裂!だけど何が何やら説明無し。あとはシュワの八面六臂の大活躍。車に轢かれても大丈夫、さすがはシュワ。クライマックスは、あらゆる銃や手榴弾を身につけながら、なぜか投げナイフまで見せてくれる大サービス。まさに大殺戮、娘が誘拐されただけでなんちゅうことを。「でもこういう映画が見たいんだろっ!」・・・はい。 ところでジェームズ・ホーナーは本作を含め当時はセコイ音楽書いてたんで、ダメ作曲家だと思ってたんですけどね。後に随分いい音楽書くようになり脱帽しております。 7点(2003-09-12 23:30:48) |
3510. バトルランナー
スティーヴン・キングは自分の名前を抜きに作品を楽しんで欲しいということで、別名で書いた、ということになってるけど、本当は単に恥ずかしかっただけじゃないの? まあ何でもいいです、映画は面白いので。いや、映画が面白いというよりはこの番組自体がメチャ面白いんだな。次々現れる刺客の過剰ギミックもスバラシイけど、マッチメイクを観客にさせてくれるのがさらにナイス。ワクワクするなあ。私も参加させろ。あ、あと、この映画、音楽もカッコいいので気に入ってます。 8点(2003-09-12 23:00:33) |
3511. 死国
壮大な話かと思いきや、えらくセコイ話でびっくり。昔土曜ワイド劇場が夏場に怪談やってたのを思い出しちゃった。そういやアレは面白かったな。ってことは、もし小学生の頃にこの映画を観てたらかなり怖くて楽しめたのかも? 3点(2003-09-12 22:00:44) |
3512. 永遠と一日
1ショットずつが非常に長いんですけど、カメラはあんまりアングルを固定せずに、ゆるやかに移動やズームを繰り返して、一種独特の時間感覚があります。そうやって描かれる、ある一日。同じ一日でも違う人の目には違うように映るというのは、まあ当り前の事ではあるのですけど、改めて気づかされます。そういう時間の多重性が「永遠」でもあるのでしょうか。 8点(2003-09-12 21:46:26) |
3513. イグジステンズ
見たことないような世界を繰り広げてくれるのはいいんですけどね。ストーリーには(普通の意味での)魅力がある訳で無し、いやいや、映像に意義があるというんなら、グロ より ショッキング であって欲しい。もうひとつインパクト無いんだなあ。 6点(2003-09-07 10:22:13) |
3514. 親指スター・ウォーズ
スターウォーズを最新のSFXを使ってリメーク。SFXが大変よく出来てます、何しろ、親指の動きに対して目の位置が合ってますからね。って、その技術をもっとマシなことに使えっての。何で親指なんでしょうね。まあ別に大して笑える訳でもないベタなギャグが多いんですけど、こういう芽は潰さないように暖かい目で見守ろうではないですか。 6点(2003-09-07 01:11:03) |
3515. 女優霊(1996)
恐らくあまり金かけてないんで、映像が薄口なんですけど、それが逆に雰囲気作りに貢献してて、うまくいってるんじゃないでしょうか。もし莫大な製作費の映画に一部手抜きがあると非常に目立ちますからね。低予算なりに映画全体の統一が取れてるのは重要です。あと、映画撮影を舞台にしてるところも、何だか内輪ネタみたいなんですけど、これも何だか、「撮影所ではこんな話珍しくないよ」みたいな雰囲気を言外に臭わせているようで、気持ち悪いところ。ストーリーのリアリティとか、映像のリアリティとかじゃなくて、「まるで当り前のように描かれる」ことのナマナマしさがあります。 6点(2003-09-07 00:56:39) |
3516. URAMI ~怨み~
日常に埋没し個性を失った現代人である主人公の顔に、ある日無表情の仮面が取付き、それをきっかけとして彼は「行動」を開始する。という逆転のシチュエイションで、現代人を風刺してるんでしょうけど。それってヒネリが足りないんでは?寓意というにはあんまり直接的で「そのままやんけ」と言いたくなるなあ。それにそもそも、無表情なマスクの殺人者って、13金や『ハロウィン』で充分観てきましたよね。メッセージ性が強いという点での意欲は感じられて、結構なのですが、それをどう表現するかという点では、やや空振り気味ではないでしょうか。 5点(2003-09-07 00:22:11) |
3517. 地球へ2千万マイル
『金星怪獣イーマの襲撃』というタイトルで紹介されてるのを本で見て以来、気になってたのですが、BS2で放送してくれたので観ることができました。ありがとう。シチリア島で漁師が漁をしてると突然空から謎の宇宙船がまっ逆さまに墜落。頭から海に突っ込んだ宇宙船へ、漁師が救助に向かう・・・おい、宇宙船はひっくり返ってるのに何で船内は上下ひっくり返ってないんだ?まあいいや。宇宙船は実は金星探検船で、金星の生物を研究のために持ち帰っていたのでした。が、この生物がみるみる巨大化。いよいよハリーハウゼンの本領発揮だ! かなり見ごたえありますね。象との手に汗握る格闘! ちょっと象にしては大きすぎるんでないかい? まあいいです。コロッセウムでの死闘は、さらに迫力満点。ローマを舞台にしたのは正解!って言っても、単にハリーハウゼンがローマに行きたかったから舞台に選んだんだそうですけど。 8点(2003-08-31 15:53:06)(良:1票) |
3518. シリアル・ママ
いやあ、実話の映画化には弱いんです。ってちょっと待てよ、実話のわけないやろー。絶対信じないぞ。しかしジョン・ウォーターズ、相変わらずバカですねえ。わざわざH・G・ルイス作品なんか引っ張ってくるかね。ミンク・ストールが出てきたのはさすがにちょっと感動。腹抱えて爆笑する映画ではなくて、頭抱えて失笑する映画です。 8点(2003-08-31 14:59:33) |
3519. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
ロビン・ウィリアムズのしょうもない物真似に丸め込まれて気がついたらお悩み解決!みたいな映画だったら承知せんぞ、と思ってみたら、幸いにもそんな映画じゃなかったね。所詮は現実世界においてさえ、他人の悩みや決断なんて、多かれ少なかれ茶番臭く見えるもの。この手の映画が万人に対して説得力を持つというのは、難しいのかも知れません。まあ私は偶然にもウィルと同じ境遇なもんで~というのは残念ながら大ウソですが、「人生の傍観者」から「人生の主人公」へと踏み出そうと決心するまでの過程が、周囲の人間を活き活きと描くことによってやや間接的に描かれてて、違和感なく感動することができました。 8点(2003-08-31 14:36:30) |
3520. 俺たちは天使じゃない(1989)
これはボギーの同名映画とどういう関係にあるんですかねえ。設定が一部似てる以外は全然違う映画ですな。どうもデ・ニーロの悪ノリ演技が気になって、ちょっとうんざりしながら観てたんですけどね、マリア像のエピソードがもうたまらなく好きで。手をとるシーンは涙出ましたよ。ボロっちい像の造形が秀逸。 8点(2003-08-31 13:33:24) |