341. デッド or キル
《ネタバレ》 賞金で釣った負け組を集めて、屋敷に閉じ込め究極の選択を強いて参加者をいたぶっていく。選択を拒否すれば殺されるだけ。でも、選択し続けても、誰かが死ぬまで傷つけられることになる。 そんなゲームに興じる金持ち一族には、何の背景も描かれず説得力もなくリアリティもない。ただただイジメゲームを延々見せられるようでつまらない。そもそも究極の選択なんてものは、自然なストーリーの流れでやむにやまれぬ状況でこそ、その葛藤が胸に迫ってくるのではないのか。 ところが、この映画ではいかにも嘘っぽい安易な設定で究極の選択が強引に作り出され、ストーリーの自然な流れの中にない。まるでシュミレーションゲームのように、ポンと提示されたルールや設定だ。そんな作り物の中で葛藤されても、しょせんゲームの中の出来事に映ってしまい、リアルな怖さは感じられない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2015-05-17 00:33:13) |
342. NMB48 げいにん! THE MOVIE お笑い青春ガールズ!
《ネタバレ》 高校の文化祭レベルの演技にゲンナリ。 NMBやAKBに魅力がないとは思わないが、台本ありきのドラマをやらせたらその魅力は半減する。 山本彩&山田菜々と千鳥のラジオでのやりとり(特に山本と大吾のバトル)は実に面白かったし、小谷里歩のお化け屋敷でのリアクションは傑作だ。 彼女たちは生のリアクションでこそ魅力を発揮する。 台本のセリフを演じると、たちまち色褪せてしまう。 本格的な演技の練習をしたわけではないので、ごく一部の出演者を除いてほとんどに与えられたセリフを演じきる力がない。 こうしたドラマや映画を無条件に楽しめるのは、特定のオタか身内だけだろう。 もともとは深夜バラエティ『NMB48 げいにん!』発信の企画だが、そちらのバラエティの方がまだ面白い。 所詮はバラエティの企画ものドラマの域を出ていなかった。 どうせ作るなら吉本流ではなく、秋元流にメンバーを追い込んだドキュメンタリー作品にしたほうが、素の魅力を引き出せたのでは? 製作が吉本&日テレなので無理な話だろうけど。 吉本芸人も多数出演しているが、アジアン隅田は反則気味の飛び道具。そこに存在するだけで面白い。 [インターネット(字幕)] 2点(2014-11-03 20:17:06) |
343. 戦争と一人の女
《ネタバレ》 主演女優の棒読み状態がすごく気になる。 坂口安吾原作で台詞が小説風なこともあるのだろうが、江口のりこは他の作品だとこんな風ではないので、感情のない女の演出だろうか。 それにしても違和感があり、狙いとしてもハズしている。 濡れ場はあっても少しもエロくなく、演技の下手なブサイクにしか見えず、江口の良さがまったく感じられない。 戦争で片腕となった帰還兵・大平が起こす強姦連続殺人。 その男に強姦され首を絞められて初めて感じる主人公。 そんなものに共感も何もできたもんじゃない。 死に瀕したときに生の本能に目覚めるということかもしれないが、見方によってはチンケなAVドラマ並の展開にシラけてしまう。 こんなのは原作にはないことだし、それどころか大平という強姦魔キャラさえいない。 映画化するにあたり付け加えたなりのメリットがあればいいのだが、狙いが奏功したとは思えなかった。 大平が日本軍や天皇のことを取り上げて釈明するのが、自分の異常性欲快楽殺人を正当化するように見えて反吐が出る。 よくあることだが、犯罪者が罪の意識もなく家庭環境や社会のせいに責任転嫁するのと同じような嫌悪感。 戦争を風刺しているようだが、反戦メッセージがその嫌悪感に邪魔されて響いてこない。 これが初長編監督作品だからなのか、演出、脚本、キャストなど、すべてしっくりこず迷走している印象。 [DVD(邦画)] 2点(2014-10-10 00:24:17) |
344. ビフォア・ミッドナイト
「恋人までの距離」「ビフォア・サンセット」の続編とは知らずに鑑賞。 「恋人までの距離」がおもしろくなかったので、知っていれば見なかったのにと後悔。 会話主体で絶え間なくしゃべり続けるのを聞かされるとうんざりしてしまう。 特に二人のまくし立てるような口喧嘩では、ちょっとは黙ってろと不快指数は頂点に達し、早く映画が終わってくれと念じるように…。 言葉以外で訴えかける演出がないと単調。 画変わりもほとんどないので、ラジオドラマを鑑賞しているようだった。 [DVD(吹替)] 2点(2014-09-09 00:22:57) |
345. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
似たような設定のヒット作に続こうとの下心が見えるが、内容ははるかに及ばない。 リアリティも緊張感も意外性もない。 [DVD(邦画)] 2点(2013-08-27 20:37:46) |
346. 闇のあとの光
《ネタバレ》 大嫌いな独りよがり系の映画。馬鹿にはこの俺の芸術がわからないとかなんとか嘯きながら、精一杯シュールに独自の世界観を作っているのが透けて見えるよう。エフェクトのかかった映像にもイラっとする。シーンの繋がりも不明。ラグビー部のシーンが挿入されたかと思うと、サウナで夫婦が乱交に加わったり、セリフが違う国の言葉になったり、成長した子供の姿があったりで、シーンによって場所、時間が脈絡もなく飛ぶので、散漫でまとまりのない他人の夢を見せられているみたい。 まるでマイルール、独自の文法を使って綴っているようで、わけがわからない。映画なんて観客に伝わらなければ何の意味もないのに。お金を取るプロならば、多くの人にわかりやすく正確に伝える工夫ぐらいはするべき。あまりにも客におもねったり説明のすぎる演出はかったるいけれど、これはあまりにも客を無視しすぎ。監督自身は「観客をリスペクトし信じているからこそこのような語り口になった」と語っているが、それさえも独りよがりなこじつけに聞こえる。 セブンが自分の首を引っこ抜いたときに至っては、こちらも邪悪なサタンに生気を抜かれたようで、もう口あんぐりで脱力状態。カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞してはいるが、既存のものから意識的に外して斬新さをアピールしているようで、いかにも玄人狙いでカンヌで賞を取りにいった感がする。少なくとも大衆向けの作品ではない。賛否が分かれて受賞時には大ブーイングも起きたらしいが、そのブーイングのほうに同調したい。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2015-05-15 00:28:04) |
347. ゾンビアス
巨大寄生虫、ゴキブリ、ウンコまみれのゾンビ、おならやゲロのオンパレード。 とにかく下品で汚らしくて不快。 悪趣味の極みで、下ネタ好きの学生が悪ノリして作ったかのようで笑えない。 スカトロ系がダメな人は見てはいけない。 男子小学生たちに見せれば、間違いなく大盛り上がりしそうだけど。 出演者、特にフルヌードになった女優が気の毒で、脱ぎ損としか思えない。 天才テレビ君の人気子役だったのに、どこでどう間違ってこの選択になったのか。 主演ということでこの役を受けたのだろうが、中村有沙にとって黒歴史となるかも。 こんな文字通りのクソ映画より、この女優がこの作品に出演した葛藤を映画化したほうが遥かに良作になりそう。 もし、身内やファンだったら、この監督と事務所に殺意が芽生えるのでは? 作品としては0点だが、中村有紗に+1点。 今後の活動が気になる。 ナナ隊員の黒歴史を持つ松嶋菜々子くらい強かにビッグになってほしい。 [インターネット(字幕)] 1点(2014-10-09 20:11:49)(良:1票) |
348. R100
監督のアイデアや思いつきが有機的に一つのストーリーとしてつながっていかず、羅列で終わってしまっている感じ。 なので早々に飽きてしまう。 その辺りの構成力が、同じ芸人出身の北野武とはプロとアマほどに歴然とした差を感じるが、映画という器に致命的に合わないのかも。 [DVD(邦画)] 1点(2014-07-28 18:17:27) |
349. アイリス -THE LAST-
《ネタバレ》 テレビドラマの劇場版だが、テレビではラストに主人公が誰に射殺されたのかが不明のまま終わった。 その続きをたっぷり見せてくれるものと期待したが、ほとんどがテレビの総集編。 新たに撮られたものはほんの少ししかない。 こんなもの、詐欺で訴えられてもおかしいとは思わない。 こんないい加減な商売してたら、ファンにも愛想を尽かされるだろう。 真犯人も、ただ意表をついただけで説得力はゼロ。 [インターネット(字幕)] 1点(2012-12-28 00:53:29) |