361. チャンス!(1996)
あれだけ露骨に偏見に満ちた男社会を見せておいてあの爽快なエンディングはチト強引に感じますが、展開としてはまぁうまくまとめたなと。全てを大袈裟に描いてコメディたる展開としてテンポよく進んでいくので少々の強引さはOKですけど、それならそれでもうちょっと笑いが欲しかった。 5点(2005-02-03 12:36:02) |
362. 200本のたばこ
設定は1981年大晦日のニューヨーク。この当時にこのようなハチャメチャパーティが流行ったんでしょうか。懐かしき81年の空気が出ているのかどうかが当時のニューヨークを知らないので、なんとも評価しにくい作品です。内容は大勢の人達の、パーティに行くまでのそれぞれのエピソードを綴り、右往左往ありながらも最後には同じパーティ会場に集まるというお話。一つ一つのエピソードはなんてことない。ただ、皆がイケてないのがいい。大晦日をいっしょに過ごす相手がいない連中ばかりなのでいい男、いい女ばかりじゃ嘘っぽいもんね。パーティそのものを見せずに後日談的に写真で見せたのは良かった。楽しいパーティを想像させてくれます。それにしてもコステロの扱いが...(笑) 5点(2004-11-29 12:02:00) |
363. フィーリング・ミネソタ
先の読めない展開にしたかったのだろうか?たしかに騙された部分はあったけど伏線もなにもあったもんじゃない。伏線がちゃんと張り巡らされてこそ「参りました~」となるのに。死体が無くなっても全く謎めかないし兄弟の関係もイマイチ掴みづらい。だいたい登場人物全員に言えることだが、それぞれのバックボーンが全く見えてこない。冒頭の子供の頃のシーンが精一杯の説明のつもりなんだろうが無駄に終わってる。最後なんてバカバカしすぎて..。と、文句ばっかり書いてますが兄(ビンセント・ドノフリオ)のイライラしたり考え込んだりするときの手があっちこっちに落着かない動作がちょっと面白かった。性格が全く似ていない弟(キアヌ・リーブス)もヒッチハイクに失敗したときのリアクションが兄のソレとそっくりでちょっとニヤッとしました。作りようによっては面白くなりそうな気もします。 5点(2004-09-08 10:11:38) |
364. サブリナ
公開当時、ハリソン・フォード主演で『サブリナ』というタイトルから、大衆を洗脳する国家の陰謀に立ち向かうサスペンスかと(それはサブリミナル!)。まさか『麗しのサブリナ』のリメイクだとは思いもしなかった。見たらなんとたしかに『麗しの~』のリメイクなのだが、主役がサブリナではなくライナス。そりゃキャスト見りゃわかるようなもんだが、それなら『サブリナ』というタイトルは『麗しの~』を思いおこさせて適当とは思えない。せめて『麗しのライナス』としてくれたら..(ダサッ、センス悪っ!)どちらにしても評価が悪いのはココの部分で損をしているところがある。 内容はシリアス路線のライナスが主役なのだから当然オリジナルよりそっちの色が濃くなるのだが、中途半端にコメディが入ってきて中途半端な笑いをとっている。笑うところはしっかりと笑いたい。 5点(2004-07-16 15:21:19)(笑:1票) |
365. 悪魔のような女(1996)
『氷の微笑』の出演を断ったI・アジャーニと同作品でブレイクしたS・ストーンが顔を合わせた話題作。アンリ・ジョルジュ・クルーゾーのオリジナル版は光と音楽による巧みな演出により「怖さ」が際立った作品だったが、リメイク版は観客を「騙す」「驚かす」ことに力を入れた作品。まあ楽しめるが一度きり、二度目からはそれほど楽しめない作品になってしまってる。ラストまでコンパクトにまとめているのはいいが、ライターとかサングラスとか、あるいはスーツをクリーニングに出した人物がいたと思われる部屋とかが一つの出来事として通りすぎるだけで、もうちょっとドキドキさせてくれと思ってしまう。この作品を結末を知ったうえでもう一度見る機会があればぜひチャレンジしてほしいことがあります。風呂場のシーンで男がどう見ても息を止めているところを同じように息を止めてみてください。私はやりました。死ぬかと思いました。 5点(2004-07-15 12:45:48) |
366. 王妃マルゴ
あまりにスキャンダラスな史実が多すぎて肝心のマルゴが描ききれていない。なので彼女の言動が唐突に感じる。もったいない。壮大に描かれる中世の世界は大作感があって良かったが、一番の見所が歳のわりに美しすぎるアジャーニってのもねえ。まあ、でもあそこまでの美貌を見せられたらしょうがないです。歳をおうごとに確実に若返ってます。自然の摂理に反してます。つまり化け物という意見、正解です。 /<追記:7月5日>↑はい、すごくヘンだと思います。(笑) 5点(2004-07-02 14:51:54) |
367. ホッファ
今なお未解決のホッファ失踪事件の仮説。わかりやすく楽しめる作品だと思います。場面の切り替えが、あざとさもあるけど結構好きです。ただ、いかにもつくりものって感じの夕暮れの色とか顔がはっきりと映される夜のシーンとか、もうちょっとリアルにしてくれたら緊迫感倍増するのに、って思いました。 5点(2004-06-03 14:11:21) |
368. 告発
《ネタバレ》 poppoさんの言われるようにこの事件が元で22年後にアルカトラズ刑務所が閉鎖されたとは思い難い。作品の中でも1963年に閉鎖されたとあるだけ(地下牢は閉鎖されたと言ってた)だし実際のところ重警備の経費高尚が閉鎖の原因だと聞いている。で、この作品、アルカトラズ刑務所でこんなひどいことがあったんだよというショッキングな事実を見せてもらったことと、ケビン・ベーコンの演技は評価できるけど、法廷劇は緊張感無いし裏工作のドスグロさもあまり感じない。勇気ある弁護士の苦難がもっとあっただろうに。当時の風潮も新聞の見出しでしか描かれない(人間で描いて欲しい)。ラストのアルカトラズ再収監の際のベーコンのセリフや服役囚たちの鉄格子をカンカン鳴らすシーンのドラマチックな演出も作品を軽くしてしまってるように感じます。一番良かったシーンは勃起できずに涙する場面。やっぱりケビン・ベーコンはいい役者です。コレに尽きます。 5点(2004-05-26 11:34:07)(良:1票) |
369. 愛を弾く女
《ネタバレ》 バイオリン職人としては極めていても、自分の狭い世界の中でしか生きようとしない主人公。今までそうやって生きてきたから楽なんでしょう。わかる気がする。そんな主人公に恋愛感情が生まれるのですが、パートナーとして受け入れた場合、この先共に生きるには自分を少し壊さなければならない。それを拒んだということなのだろうか。恋愛に対してはウラハラな言動でも生き方としては自分を徹した。結果は他人を傷つけただけ。一線を越えた対人関係を築けない主人公が哀れに感じた。たしかにダニエル・オートゥイユの映画です。故に起伏の無いドラマが...いや、正直に告白しますとですね、邦題に少しエロを期待しちゃったんですね。それが点数に影響しちゃってます。ごめんなさい。エマニュエル・ベアールのバイオリン演奏の演技はうまかった。あれ、演技ですよね。 5点(2004-04-27 13:45:15) |
370. ゴダールの決別
陽の光が緑を照らし陽の光が緑に影をつくる。水面の色が陽の光によって鮮やかに変化する。陽の光が届かない建物の中は暗く、窓からはいる陽の光に赤いテーブルが照らし出される。光が影をつくり、影が光を演出する。衝撃的に美しい。そしてこの神を扱うに相応しい美しくも威厳のある映像にドパリュデューが全然負けてない。それどころかより重厚なものへと昇華させる。なのであまり悪い点は付けられない。内容がさっぱりでも。ホントにさっぱり解からん。特に字幕がこの作品をいっそう難解にしている。 5点(2004-04-07 12:48:15) |
371. 日曜日の恋人たち
SEXによって生きかえった女がいる。SEX=「生」なのかと思ったら、SEXによって死を待つ男がいる。愛のないSEXを続ける主人公は生きながらに死んでいる。なんか無理やりSEXと「死」をセットにしたような強引さが気になる。いろいろやりすぎてテーマが見えてこない。過激な映画を予感させるオープニングには惹きつけられたが、意外に中身はヒューマンドラマしている。 5点(2004-03-03 12:40:49) |
372. アルビノ・アリゲーター
《ネタバレ》 くせのあるキャストとケビン・スペイシー初監督作に惹かれて見た。舞台劇のようというご意見があるがまさにそう思う。でも個人的にはそれがマイナスに働いた。舞台を見ているようでリアル感が無い。大好きなジャンルだけに痛い。人質たちのセリフもやたら多く、恐怖感が伝わらない。最後に生き残った3人の内親子2人については白いワニの話がうまく活かされている。2人が助かるために一人の男を生贄に..おそらく母のために息子が殺しその息子のために母がマット・ディロンをかばう。ただ、だからどうした?とも思う。ストーリー、設定ともに面白いのに勿体無い。 5点(2004-01-17 13:36:39) |
373. ゴースト/ニューヨークの幻
この映画のパトリック・スウェイジのように死んでも彼女の為にあれこれ行動することは実際にはもちろん無理であって、現実ではあの初々しいデミ・ムーアは悪人にまんまと手篭にされてしまうんだあ..とひねくれた見かたをしてしまった。私はきっとネクラだ。 5点(2004-01-09 17:00:55) |
374. クリフハンガー
《ネタバレ》 出だしでいきなり女の人落っこちたのにはびっくり。そのシーンだけハラハラした。アクションものは一つでもハラハラするシーンがあれば十分という寛大な気持ちで見ましょう。 5点(2004-01-06 18:47:05) |
375. Shall we ダンス?(1995)
この手の軽いコメディの邦画ってやたら多くないですか?その中ではいいほうなんですが、それでもありきたり感が拭えず。竹中直人のコメディ路線の演技もワンパターンでもう飽きた。草刈民代は良かったですよ。そんなに演技力を重視するような作品でもないし、それどころか反って凛とした初々しさがあって良かったと思う。個人的に好きになれないジャンルなのかも。 5点(2003-12-27 17:39:50) |
376. 白い犬とワルツを(1993)<TVM>
うっ、10点の後で申し訳ないが可も不可もなくです。あんな老夫婦になりたいなあとは思いました。ベストセラーの原作はきっと面白いのでしょうね。(フォローになってない..) 5点(2003-12-25 12:22:30) |
377. ドクター・ドリトル(1998)
動物の種類が多すぎてゴチャゴチャ感があるうえ、どの動物もみんないっちゃってます。野良犬はなかなかの名演技。犬を飼っている者としては動物と会話の出来る獣医さんとはぜひお近づきになりたいものです。 5点(2003-12-13 10:00:43) |
378. バグズ・ライフ
やっぱり可愛いんですかねえ。うちの嫁さんも可愛いって言ってたけど、可愛いですかねえ。サーカス団の車を引くムカデ(ゲジゲジ?)の動きなんかリアルで気持ち悪いし、バッタもエイリアンみたいだし、鳥もかなり怖いですよ~。アリの子供達が戦士(サーカス団)達に送った絵は笑った。涙を誘う為に一人死んでもらいました~って。イモムシ真っ二つ! 5点(2003-12-11 18:23:19)(笑:1票) |
379. エイリアン4
《ネタバレ》 最後の人間みたいな赤ちゃんエイリアンが外に吸い出されるシーン、かなり痛そう。可愛そうでちょっと泣きそうになった。クローンを主人公にすると感情移入が難しい。これまでのリプリーのようでリプリーじゃないんだから。 5点(2003-12-10 14:09:33) |
380. ラウンダーズ
ライティングが大人のおしゃれな雰囲気を醸し出しているが、その分リアリティに欠ける。なので緊張感も足りない。かといってカードさばきや駆け引きのかっこ良さを前面に出した映画でもない。中途半端に感じました。グレッチェン・モルはビューティフルフェイスですねえ。あ、それから【眼力王】さん、私もショーン・ペンとかぶりました。どっちも好きですけど。 5点(2003-11-25 15:38:02) |