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トバモリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  地下水道
地下水道を拠点にしたレジスタンス暗躍の話だと思って観たら、全く私の思い違いだった。どういう経緯でレジスタンスに加わったのか語られてはいないが、笛を吹きながら彷徨う音楽家の狂気の果ての姿には、観ている方までも汚水にどっぷり浸けられた気分になった。一刻も早く地上に出たいばかりに嘘をついていた部下を、いとも簡単に射殺したザトラ隊長。やっと目にした明るい陽の光の下での同胞による処刑は、見るに耐えなかった。とうに志気も軍紀も失せて瓦解した「私の部隊」を追ってマンホールに戻っていく彼の姿は、正義を貫いているかのような錯覚を与えるが、とても正気の沙汰とは思えず、寒気がした。そもそも地下に潜る際、熟知したデイジーを案内にたたせず、簡単な道だと高をくくった判断ミスを犯していたのは、隊長本人ではなかったか。戦争の悲劇と凄惨さは、殺戮場面やそれを取巻く戦場風景にだけあるのではなく、内部崩壊の末、自滅していく個々の方がより強烈であると実感した。
7点(2004-04-04 15:13:12)(良:1票)
22.  戦場のピアニスト
戦争(ナチス)という巨大な悪の前では、人は誰しも卑小で無力な存在であることを、この映画で改めて思い知らされた。ホロコーストを生き残った人たちは、「いい人は帰ってこなかった」と戦後口々に語ったそうだが、誰が善で誰が悪であったか、割り切って語れるものではない。災禍に陥った時、正気と理性を失わず「人」としてあるべき行為がとれるか、自分自身が試されている気がし、そのためにも、正視できないような残酷な場面も、目を見開いて観る必要があると感じた。
7点(2004-04-04 13:22:25)
23.  ダロウェイ夫人
「意識の流れ」はただ退屈なだけ。こんな起伏のない話をわざわざ映像化する必要があったのか、疑問に思う。だが、イギリスのカントリーハウスをバックに、白いドレス姿の若き日のクラリッサと、親友のサリーの美しさだけは忘れがたい。
5点(2004-04-03 19:27:44)
24.  尼僧の恋 マリアの涙
オードリーの「尼僧物語」を観た後、更なる尼僧体験(笑)のため、この作品を借りた。美しく従順なマリア、何かにつけてマリアを差別する継母、継母の言いなりになる実父、そして禁断の恋と、まさに少女マンガの世界。マリアの自宅に遊びに来て、継母に真実をつきつけていた親友は、その後どうなったのか。ペストで?それとも、修道院へ戻るのが嫌になった?もし彼女がいたら、マリアの運命も違っていたかもしれない。ちなみに、この作品、エロスのコーナーに置いてあった。扇情するような写真(マリアが自身をムチ打つために背中を剥き出しにしている場面)をビデオケースに使うな!と言いたい。
6点(2004-04-02 18:06:13)
25.  ベニスに死す
翻弄されていると知っていながら、プライドの欠片すら失い、執拗にタッジオを追い回すアッシェンバッハの視線は、もはや変態おやじのストーカー行為以外のなにものでもなく、目を覆いたくなった。人生の最期にこんな醜態さらさなくてもと思う一方、だからこそ思う存分...。
5点(2004-04-02 18:02:57)
26.  ゴスフォード・パーク
アガサ・クリスティでは決して味わうことの出来ない、貴族と使用人をゴッタ煮にした濃密な人間模様。「日の名残り」でも描かれなかった使用人であるがゆえの悲哀。「君たちの仲間」という発言をして、使用人からはつまはじきにされ、上流階級からも受け入れられなかった無知で無邪気なアメリカ人同様、私自身、わかっていたようで全く理解が足りなかったイギリスが誇る鉄壁の階級社会の内状を、たっぷり勉強させてもらった。食べることとゴシップにしか興味がなく、俗物で傲慢な伯爵夫人が屋敷を離れる際に漏らす気弱な発言と、伯爵夫人の期待以上にわずか数日で大きく成長したメイドのメアリーの受け答えの対比が、可笑しくもあり、切なくもある。
8点(2004-04-02 17:32:44)
27.  鳩の翼
愛情と財産を両天秤にかけて策謀するケイトと、天使のような心を持つミリーの組合せは、あまりにも現実離れしているようで馴染めなかった。しかし、この作品の持つ濃い雰囲気には、抗しきれない魅力がある。ラストでベニスを再訪するマートンの姿をどう解釈していいのかわからない。ケイトの陰で、確固たる意思表示をしてこなかった彼がとった唯一の行動がこれだとすると、二人は...。
6点(2004-03-30 13:26:18)
28.  テス
女遊びをしていた過去があるエンジェル。テスの真摯な告白を受け止められなかったエンジェル。路頭に迷うと知ってながら、テスを置き去りにしたエンジェル。彼を慕っていた別の女に、海外出稼ぎに同行しないかと口説いていたエンジェル。病気になってノコノコ戻って来てはテスを捜すエンジェル。人畜無害を装ったこのボンボンは、力と金で女をモノにするアレック(少なくとも彼はテスとその家族の扶養実績あり)や、家名に溺れテスを売り飛ばしたも同然の父親よりもタチの悪い、この物語最大の科人だと断定し、21世紀の法廷は、テスのかわりにエンジェルに絞首刑を命ずる。
5点(2004-03-29 18:20:40)(笑:1票)
29.  ハワーズ・エンド
この作品のテーマである「家」については、いまひとつピンとこなかった。しかし、世襲財産で生活に困らない中流階級の偽善ぶりには、大いに納得。彼らの間で翻弄されたあげく、命を落としてしまった夢想家のバスト氏が気の毒でならない。ハワーズ・エンドは、いずれ彼とエレンの子に譲られるとしても、彼の浮かばれない魂が、夜な夜なこの屋敷を徘徊しないことを願うばかりである。
6点(2004-03-29 17:48:03)(良:1票)
30.  コルチャック先生
ワルシャワゲットーの生き証人である「戦場のピアニスト」のシュピルマン氏は、コルチャックを、これまで出会った最高に立派な人物だと評し、その真価は、書いたように生きた事実にあると語っている。あの狂気と悪夢の巣窟と化したゲットーの中で、子供達の安全と日々の糧のために奔走するコルチャックの姿は、まさにその通りであった。安穏な暮らしを享受している私にとって、観るのも辛く、胸が張り裂けそうに。「誇りなどない、200人の子供がいるだけだ」。私が今まで耳にしてきた数々の感動的な台詞も、彼のこの言葉の前では、全て色褪せてしまったように感じられた。
8点(2004-03-29 17:38:38)
31.  スリング・ブレイド
最初と最後の場面で、窓から外を見るカールの視線の先には、何があるのだろう。この世に生を受けて以来、彼はこの窓の外に安住の地を見つけることはできなかった。もともと安住の地などないと承知の上、あのような結末を導き出したのではないかとさえ思える。しかし、束の間であっても、親友と呼べる少年と出会うことが出来、また、心優しい人達と貴重な時間を共有できたのであれば、私は彼が不幸だとは思わない(そう思いたい...)。
7点(2004-03-23 18:10:14)
32.  街の灯(1931)
盲目の貧しい花売り娘は、その目と引き換えに、心の目を曇らせてはいなかったか。通りを歩くみすぼらしいチャップリンに、かつての自分の境遇を忘れ、優越感をもって哀れみ、嘲笑すらしていた。彼女が大切な恩人に気づいた時の複雑な表情は、その真意を浮き彫りにしていたと思う。この映画のラストは、人間の愚かな奢りへの警鐘であると受け止め、ほろ苦さを味わった。同時に、全てを包括してしまうチャップリンの慈愛に満ちた眼差しが心に痛い。
6点(2004-03-22 19:40:04)(良:6票)
33.  ドーバー海峡殺人事件
思いっきり暗い画面は、アガサ作品のもつ優雅な雰囲気を損ねているし、終始ブンブンうるさいBGMでストーリーに集中できなかった。
0点(2004-02-29 20:22:06)
34.  恋愛小説家
奇人変人、おまけに潔癖症まで併発しているオヤジの中に眠っていた「ビューティフル・マインド」が覚醒?彼の人格形成の根源(過去)が語られることなくして、こんな奇跡の物語に思い入れできるはずがない。
6点(2004-02-28 14:27:59)
35.  父の祈りを
もし冤罪という立場に立たされたら、獄中で一体どんな行為がとれるのか、自信の裏付けになるものが全くない私は、バカがつく位真面目一筋に生きて来たがゆえ、強い精神力と愛情でジェリーを導いた父親の姿に、ひたすら頭が下がる。
9点(2004-02-26 17:19:43)
36.  眺めのいい部屋
「旅路の果ては恋人達の出会い」という、シェークスピアの名句そのままのストーリーだった。その地が花のフィレンツェであれば、言うことなし。部屋を替わる快い申し出といい、老姉妹の部屋に矢車草を心遣いする優しさといい、シシルにはお気の毒だが、エマソン父子と出会えたルーシーは、本当に幸せ者。この作品に巡り合えた私も、もちろん幸せ者である。 
9点(2004-02-26 16:17:55)(良:1票)
37.  Emma/エマ(1996)
エマの「財産のある女は、オールドミスになっても尊敬される」発言は爆笑もの。美しいコスチュームに身を包んだ彼女の道化ぶりを、高みの見物するのも一興かと。
7点(2004-02-26 16:12:32)
38.  アラバマ物語
有形、無形の思い出の詰まった「宝箱」は、いつの時代、どんな子供にとっても存在する。最近「アメリ」を観て、その思いを強めた。隣人「ブー」からもらった石鹸人形はもちろん、彼の存在自体も、そして、不条理な大人社会で闘う父親の姿を垣間見ることも、かけがえのない宝なのだ。そんな素晴らしい「宝箱」を携えて大人になっていく主人公のスカウトを、私はうらやましく思うばかりである。
10点(2004-02-24 19:24:12)
39.  道(1954)
ある日、庭でトマトを育ててみようと思いついた時、空き地にトマトを植えて、ザンパノに一蹴されていたジェルソミーナの姿が突然思い出され、目の前が滲んでしまった。哀愁漂うメロディーや、他の印象的な場面ばかりが記憶に残り、このことはすっかり忘れていた。心の琴線に触れたものは、こうして蘇るものなのか...。私はジェルソミーナが醜いとも、頭が弱いとも、ましてや哀れだとも思わない。ザンパノに人間らしい心を取り戻させるために遣わされた、聖母みたいなものだと思うから。私もザンパノもそう大差ない人間であり、彼の姿を借りて懺悔しているのだ。彼女の無償の愛にすがり、許しを乞いたい自分がそこにいる。
10点(2004-02-22 17:40:56)(良:1票)
40.  その男ゾルバ
脳天気で楽天家のように見えるゾルバだが、彼のような生き方こそ、すなわち、喜びも悲しみも昇華させる術を知っている者こそ、真の勇者ではないかと思えた。事業に失敗したイギリス人も、ゾルバのような人間を受け入れる器量を持ち合わせていなかったら、「泣き女」のご厄介になっていたかも。私も見習ってみるか。それっ、チャッ、チャッ、チャッ(笑)。
8点(2004-02-22 17:08:49)
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