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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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21.  ブレット・トレイン 《ネタバレ》 
原作未読。メチャクチャな日本を舞台にしたおバカ映画ですね。『デッドプール2』のデヴィッド・リーチらしくテンポや編集が上手く、誇張された変な日本とジャンルの違うキャラが立ってる殺し屋達がハマっていてテンション高めで悪くなかったです。ライアン・レイノルズがカメオで出てたり真田広之は貫禄の殺陣を見せますが、ブラピは一味違う華があったな。「運が悪すぎる」と言いながら高い能力で対処し常に良い方へ転がる(転がす?)ブラピ演じるレディバグを始めとした殺し屋たちは全員良かったですが、狂言回しのような存在のミカンとレモンの殺し屋コンビが特に良い味出てましたね。音楽もノリが良い選曲がされていて(バージョンが『スクール・ウォーズ』と違ったのが惜しかったけど)オッサンにはお馴染みの麻倉未稀『HERO』がかかった時は口開けて見入っちゃいました。終点の京都へ向かって絡み合っていた物語が収束していきますがまだ先が見たかった感じ。
[映画館(字幕)] 6点(2022-09-01 23:03:14)
22.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 
人里離れた郊外で人や動物が空にいる「何か」に反応し、その「何か」に連れ去られてしまう。こういう思わせぶりなタイプは過程が良さげに見えても正体やオチでだいぶ損をしてしまうケースが多いですが、コレもそんな感じでしたね。人間を吸い上げてモゴモゴしだした時は「ウルトラマンレオの円盤生物かよ」と思いましたが、終盤はさらに成長を遂げ羽化したかのように羽を広げて変態したので「エヴァの使徒かよ」と萎えました。いつも通りに比喩や風刺を織り交ぜてるけどそれもピンと来なかったな。ネタにされた側の逆襲でしたがテーマパーク経営者が子役時代に遭遇した逆襲の方が興味を引いたな。そういえば『リンク』は傑作だったな。まあ野生は舐めたらダメッてコトですね。
[映画館(字幕)] 5点(2022-08-30 18:57:03)
23.  X エックス(2022) 《ネタバレ》 
一攫千金を狙ったポルノ映画を撮るためにテキサスの人里離れた農場を借りたら、そこは殺人鬼老夫婦の棲家だった、というベタベタな70年代スラッシャームービーのようなお話。登場人物はキャラが立っていて世界観はまさにあの時代のようだし雰囲気抜群でとても良かったです。『悪魔のいけにえ』『悪魔の沼』の合わせ技のような映画だったかな。 が、舞台は整っているのに殺人老夫婦には異常性も狂気も信念も感じなかったな。老婆パールは主役の若く女性としての魅力があるマキシーン(演じたミア・ゴスはパールと二役)を若い頃の自分と重ねたりスイッチが入ったようにも見せてたけど普段から殺しまくっているようですし、その殺人衝動のあるパールを隠し守るためにだけ生きているんでしょうかねハワード。もうひと押しふた押しなんか欲しかったしカメラワークも演出も中途半端でテンポも悪く感じましたが、ハワードとパールの老人らしいフリの回収のトコだけは大笑いしました。あと、腰をやっちゃったのにわざわざ轢かれるために車の動線に入るパールも良かったです。トップロープからのフィニッシュ・ホールドへ繋げるためのセッティング位置が悪く「ここじゃ届かねえだろ」と相手を気遣い、「ダメージありますよ」という体を装いフラつきながら近寄って倒れてあげる負け役レスラーのような暖かさを感じました。 最後に流れる前日譚の予告編を見た感じ、次の方がずっと面白そうだし老夫婦がなぜこうなったかというのを描いてるようですし、全景がわからない状態でチラ見せされたせいで余計考えちゃいました。上映時間が伸びるけど前日譚は組み込むなり二部構成なりでイッキ見させた方が良かった気がしますね。
[映画館(字幕)] 4点(2022-07-13 23:10:56)
24.  ソー:ラブ&サンダー 《ネタバレ》 
配信ドラマは一切見てません。 MCUにおいてソーは両親と弟、親友、愛武器、右目、国民(半分?)を喪失し、サノスに勝ち逃げされ壊れてデブになりビッグ3揃い踏みでも見せ場がなくキャプテン・マーベルの出汁に使われる始末。最強格なのに常に割食ってるなあとしか思えませんでしたが、『エンド・ゲーム』で落ちるトコまで落ちての単独4作目なら大きな見せ場くらい欲しかったですね。第3作目『ナグナロク(邦題:バトルロイヤル)』をイイ感じにまとめたタイカ・ワイティティ監督なら軌道修正してくれると期待してましたがガッカリです。お得意なのか各キャラがやたら余裕ぶったコメディ調なのはいいのですが、ほとんどのシーンでそのままなのでクドいしスベり倒しているのに続いていてテンポも悪く飽き飽きしました。それでいて、ソーがソーであるアイデンティティを全て奪われてしまってるし、バトルも常に交互にふっ飛ばされるだけだし爽快感も感動もなかったです。 信じていた神に裏切られ神殺しになったゴアは暗黒舞踏やマリリン・マンソンのような既視感バリバリな見た目で新鮮味がなく、ゼウスは傲慢で怠惰な弱いデブで奪った武器サンダーボルトはただのイカヅチ型アイテムで誰でも持てるし、ムジョルニアに「守ってくれ」と願ったソーのおかげかソーの力を得た末期がんのジェーンは健康な体と力の引き換えにガン進行が早くなり亡くなるし、観てて楽しいことがなかったです。ガンズは好きでも嫌いでもなかったんですが昔の洋楽をかけまくる手法も選曲をハズすとダメだなって思いましたね。 『インフィニティ・ウォー』ではニダベリアの武器は「肉体も精神も砕ける」と言ってた気がした死ぬ思いで作ったストームブレイカーも監督したルッソ兄弟によると「誰でも持てる」と萎える回答。『エンド・ゲーム』でキャプテンがムジョルニアを持つ最高に盛り上がるところもファイギによると「ソーに気を使い持てないフリをしていただけで『エイジ・オブ・ウルトロン』でも持てた」ですからね。ただ打たれ強いタフな脳筋神様ってだけになっちゃってるけど、本当にソーをどうしたいんだろうって思いますね。何かを持ち上げるために使われる役回りばかりだし、毎度物凄い体に仕上げてくるクリヘムが不憫でしょうがないです。MCUもそろそろいいかなって気がしてきました。
[映画館(字幕)] 3点(2022-07-08 23:24:45)
25.  ブラック・フォン 《ネタバレ》 
原作未読。少年ばかりが狙われる行方不明事件が頻発している1978年のデンバーが舞台。妹思いで優しいが気弱な少年フィニーと勝ち気で兄が大好きな妹グウェンの兄妹は、妻を亡くし立ち直れずアルコール依存になった父親と3人で暮らしていた。ある日、フィニーはマジシャンだという男に連れ去られ気がつくと密室に閉じ込められていた。グウェンは母親から受け継がれた予知夢を手がかりに兄を救出するために動き出す。 予告もあらすじも見ずに行きました。変なマスクのおっさんがポスターに出ていてたので「こいつが犯人だろうけど電話はなんだろう?」と思いましたが、ちょっと捻りもあったりでなかなか面白かったですね。断線しているのに鳴り出す電話の相手がオッサンに誘拐されて殺された少年たちで、それぞれが助言を与えてくれて気弱だったフィニーが大きく成長を遂げるのが良かったです。可愛らしい妹があまりにも口が悪くて笑いましたがイジメっ子にやられてる兄を見つけて石を持って殴りかかるというファイティング・スピリッツには敬服しました。誘拐された兄を救うため頑張るグウェンは健気で可愛かったです。兄妹の絆も強く、最後には嫁を亡くしたショックから能力を毛嫌いして認めず切れ散らかしていた親父も謝罪して家族がまとまった感がありましたね。
[映画館(字幕)] 6点(2022-07-02 00:00:56)
26.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
予告編はあまり面白そうに感じませんでしたけど冒頭の『Top Gun Anthem』でヤられましたね。コレのおかげでスっとあの世界に入っていけたし、レイバンのサングラスをかけ、あのフライトジャケッを着て、カワサキのバイクで疾走とお約束も押さえているし、CGに頼らず本物にこだわる迫力ある映像とエンターテイナーっぷりでさすがでしたわトム・クルーズ。「教官だけどどうせ先頭切って現場行くんだろうな」とか「ココで助けに入るんだろうな」とか思いながら観てましたし、作戦はデス・スターを思わせる内容で笑いましたが、撃墜されても生きてるわ、攻撃ヘリに追いかけられてるわ、敵基地に忍び込んでなぜかスタンバイ完璧状態になっている元愛機F14を強奪するわ、終盤はイーサン・ハントかトム様かと思う活躍ぶり。話にならないほど性能差のある最新戦闘機を亡き相棒グースそっくりな息子ルースターとの名コンビっぷりで撃墜させるし、もうダメだと思ったら作戦に選ばれなかったハングマンが救出に登場。反発していたルースターと生きて帰還し心を通わせ、最後にはペニーをゲット。アイスマンとの再会と別れは良かったし、前作を観ている人を納得させる作りになってるしトムのファンも満足じゃないですかね。「こういうのでイイんだよ」というお手本のような娯楽作品で楽しめました。ドローンが登場しパイロットの必要性が問われる時代が来そうですが、生き様や凄みを感じさせるパイロットたちはカッコ良かったです。
[映画館(字幕)] 7点(2022-06-01 00:21:06)
27.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
平成ウルトラマンと呼ばれるモノや最近の作品は見ていないのでさっぱりわかりません。が、セブン辺りまではさんざん再放送もされていてそれらを見て育ったので記憶に残っていたようで、長い年月見てなくても音楽を聴いただけで「おっ!」、長澤まさみを巨大化させたりオリジナルを彷彿とさせるようなシーンがあると「おっ!」と反応してしまいました。まあ、洗礼を受けてきている中高年の日本男児はそんなもんですよねえ。なので冒頭のウルトラQネタから半分くらいまでは結構面白いなと思いつつ観てました。「怪獣」を「禍威獣」にしていたり「科特隊(科学特捜隊)」を「禍特対(禍威獣特設対策室専従班)」にしていたりネーミングも悪くなかったです。 ただ、ザラブ星人を八つ裂き光輪で倒したのは「おおっ!」と声を出してしましましたが、ウルトラマンの動きは力感もなく足音もなく迫力がなくて微妙でしたね。禍特対がらみの人間パートもキャラに魅力がないし政治絡みはありきたりだし、ところどころ端折り気味でワープしまくるし単調で退屈だった。ここら辺が東日本大震災をモチーフにニッポン対ゴジラで熱量がスゴかった『シン・ゴジラ』には遠く及ばなかったな。 あと、宇宙人ゾーフィネタを拾ったのか知りませんがゼットンの設定含めてどうなんだろと思いましたね。星を破壊し人類を滅亡させるためにあんな兵器を作っている光の国(星)って幻滅レベルですわ。しかも、デザインがダサくて萎えました。山本耕史演じる人間形態時の喋りは大物感があって良かったメフィラスもカッコ悪かったし、イジらないであのまま出せよと思いましたね。 監督は樋口で庵野は企画と脚本。どこからどこまで誰がどうしたのかわかりませんが、庵野が全てを仕切ってたらどうなったんだろうな、とは思いました。
[映画館(邦画)] 5点(2022-05-18 23:31:44)(良:1票)
28.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
原作未読。MCUの配信ドラマも一切見ておりません。配信の『ワンダヴィジョン』を見ないとどうかなと思いましたが見なくても十分理解できました。理想の家庭を夢見るも叶わず闇落ちしたワンダの狂気の大暴れっぷりとライミのホラーテイストがなかなかハマってました。別世界のストレンジの死体をしまったところで「あとでコレ使うのかな」と思いましたが、最終的にゾンビvs魔女になるとは思いませんでしたね。さすがライミ手慣れたものでした。ワンダも顔中血まみれでズンズンと追いかけてくるさまはまさにホラーでキャリーのようでした。超能力や不幸な育ちと最後というのも同じだな。予告でチラ見せし予想されてたプロフェッサーとイルミナティの登場は「おおっ」と思いましたが、凶悪なヴィランと化したワンダを見せつける生贄として圧倒的な力で皆殺しにしたのは良かったです(ぶっちゃけ、もっとヤれと思いました)。しかしまあ、生い立ちや両親や弟やヴィジョンを失うなど辛い目に合いまくってたワンダも不憫なキャラだったけど救済されることなく封印。最後にヴィランとしてとんでもない爆発振りを見せましたがファンも多いだろうに残念な終わり方でしたね。今後再登場はあるんでしょうかねえ。 ストレンジはダーク・ホールドを利用した影響で第三の眼が開いてしまうが、エンドロール中では使いこなしてるかのように装ってるのが引っかかったな。呪いで苦しむのかと思ったらただのパワーアップイベントになってますね。まあライミお馴染みのブルール・キャンベルも出てるし楽しめましたけど、そろそろマルチバースはお腹いっぱいかな。
[映画館(字幕)] 7点(2022-05-04 23:12:17)(良:1票)
29.  ホリック xxxHOLiC 《ネタバレ》 
原作既読。蜷川実花は写真家だけあって写真を見る分には悪くないけど映像としてだとチープ感が凄い。HOLiCの世界観にマッチするかと思ったけど役者の問題もあってキツかった。予告編である程度は覚悟してましたがマルモロが出た瞬間に終わったと思いました。普通に子役でいいのに何を考えてあんなデカい子たちにしたんでしょうか。侑子も特撮ヒーローのオババ女王にしか見えないケバさだし(本堂で酒を失敬しようとしてるトコは笑いました)、実写ジョジョ(2017)でハマりそうと思っていたのに一番キツく見えた神木は今回も無理があった。百目鬼はアフレコしてるのか妙な低い声以外はそうでもなかったけど、ひまわりのティナも写真では良いけど映像になるとうーんって感じ。そんな中では女郎蜘蛛とオリジナルキャラの手下アカグモってのは割りと良かったかな。でも、原作とはまるで違うお話になってるのが一番の難点。四月一日はあんな陰キャでもないし自殺願望なんかないし、女郎蜘蛛編はもっと様々なキャラが関わって四月一日と百目鬼のお互いを思う気持ちが必然として描かれる良いエピソードだしね。まあ1本にまとめたかったんでしょうけど、ミセを引き継ぐまではやる必要がなかったし10年の構想にしてはお粗末だったし配役も合ってなかったな。WOWOWの杏×染谷の方がハマってる。ミセもチープだし音楽も安っぽいので原作が大好きな方は観ない方がいいと思いました(入場者特典でCLAMP描き下ろしポストカード貰えるのが悩みどころか)。前半に顔見世で終わった猫娘や座敷童子など魅力的なキャラが多く、映画より遥かに深いお話なので映画しか観てない方は原作の一読や出来の良かったアニメ版の視聴をオススメします。。
[映画館(邦画)] 4点(2022-05-04 23:12:13)
30.  モービウス 《ネタバレ》 
原作未読。お互いに血液の難病で子供の頃から同じ施設で育ったモービウスとマイロ。同じ境遇で友情を育んだんだろうけど描写が薄かったな。『ヴェノム』の時も思いましたけど、なんかこう全体的に労を惜しむというかダイジェスト風味と言うか雑というか、一発目ならもっと丁寧に組み立てれば良いのになという印象が強かった。自分と同等の力を持った相手が敵になる展開もマンネリで飽きてますけど、そういうトコが希薄なので悲劇的でもないし苦悩も感じないしイマイチ。病気に悩む人々と自分自身のため生命を救う医師になりコウモリを使った治療法を生み出すも、血がないと生きていけないという人の生命を奪う存在になってしまったのにね。なので、今後のために唐突に出てきたちょいワル風味のヴァルチャーとの共闘も解せませんな。あの人、ちょっと改心してたけどまた悪になるんでしょうかね?ヴェノムの名前を出してたりヴァルチャーがコッチの世界に飛ばされてきたりでユニバース創造に余念がないようだけど、お金はあるけどセンスと作りが二流なソニー陣営という印象は拭えませんでしたね。
[映画館(字幕)] 5点(2022-04-02 09:04:49)
31.  TITANE/チタン 《ネタバレ》 
幼い頃の事故で頭部にチタンが埋め込まれたアレクシア。それ以来、車に対して異常な執着心を抱き危険な衝動にかられるようになる。 予告編の雰囲気は良さげだったし、スイッチが入ってヤラかした辺りまでは良かったんですけど、消防士のオッサンが出てきてからメチャクチャになった感じ。なんにでも芸術性やメッセージを無駄に深読みさせたがるフランス映画らしい作りで、雰囲気だけのツッコミどころだらけのキワモノ映画でしたね。日本劇場未公開作品特集で夜中にWOWOWで放送される系だったな。
[映画館(字幕)] 3点(2022-04-01 22:44:37)
32.  ナイトメア・アリー 《ネタバレ》 
原作未読。昔からよくある教訓のある寓話って感じですね。強すぎる上昇志向と功名心から身の破滅を招く男のお話。ミゼットと感電ショーをする美女や怪力男やギーク(獣人)の見世物小屋などがある怪しくいかがわしいカーニバル一座。猥雑で禍々しくもありながらノワールでダークな世界観と相まって魅惑的で見ごたえがありました。そこの座長が飾っているホルマリン漬けにされた胎児のコレクションなんかはいかにもデル・トロらしく、随所にらしさはありましたね。その中でインパクト十分な第三の目を持つ「エノク」は全てを見ているような存在でもあり、破滅の象徴のようでもあり、いろいろな解釈が出来るかな。才能がありチャンスに恵まれ、愛してくれるパートナーにも恵まれるも、さらなる栄光を欲した男スタン。相手の力量を見誤り陥れられ転落していく様は憐れでしたがいい落ちでした。その役回りの精神科医リリスを明らかにナニか持ってそうなケイト・ブランシェットが演じていたのもハマっていて良かったです。
[映画館(字幕)] 7点(2022-03-30 19:00:03)
33.  ゴーストバスターズ/アフターライフ 《ネタバレ》 
疎遠だった父の遺産の寂れた農場を相続したシングルマザーのキャリー一家。さっそく屋敷を探検して回る息子トレバーと娘フィービーは奇妙なハイテク装備や車を発見。兄妹は祖父がゴースト退治の専門家だったことを知る、という流れ。 駄作の続編にありがちな余計なモノを入れずにこの家族を中心に物語を作っていったのは大正解。その家族と仲間が片田舎の寂れた町で世界を救うという大きな話なんですが子役の子たちはみんな演技が達者で良かったんです。特に祖父の血を継いでいる天才理系少女フィービー役のマッケナ・グレイスと相棒ポッド・キャスト役のローガン・キムが可愛くてやりとりが微笑ましかったな。 途中でレイ(ダン・エイクロイド)が出てきたので彼は助っ人で来るんだろうなとは思いましたが、まさかメンバー全員勢揃いとは思いませんでした。亡くなってしまったイゴン(ハロルド・ライミス本人も故人)は守護霊としてそれとなく娘と孫を見守りつつ、終盤には姿を現し初代メンバーとの再会はグッとくる展開だった。父親であるイゴンと折り合いが悪いと思っていた娘キャリーも、ゴーストと戦い続けるために距離をとっていただけで実は愛されていたと判明する下りや再会シーンも良かったです。それぞれ距離があった親子3世代全てが丸く収まる綺麗な終わり方でまさか感動させられるとは思いませんでした。オリジナル同様にユルいユーモラスな場面も多く、みんな大好きなマシュマロマンをはじめとしたゴースト達や音楽や小ネタなどオマージュも満載で上手く絡めていて終始雰囲気が良かったです。1と2が大好きな人は安心して観られる内容だと思います。オリジナルの監督アイバン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンが監督だったというのも数奇な運命を感じましたが、オリジナルへの敬意と愛が溢れてましたね。
[映画館(字幕)] 7点(2022-02-13 22:21:08)
34.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
落ちぶれた元ロデオスターのマイクと少年の旅路。路線的にはよくある系でイーストウッドにしてみれば手慣れた内容だった気がするが、「イーストウッドが描く真の強さ(マッチョ)」と宣伝されていた割にかなり淡白な出来栄えでちょっと残念だったかな。舞台は整ったってトコで終わっちゃった感があり消化不良。苦労と挫折を味わい生きる意味を失っていた男が人生を取り戻すのはいいとして、その老人を見て成長しつつあった少年との別れのシーンはもうちょっと後の展開を匂わせる演出が欲しかった気がする。裁判のコマとして息子を欲しがってる親父をマイクは知っているだけにね。まあ彼のように老いと向き合い上手く付き合うのは難しいですね。 長く滞在することになった村の住民が次々に動物を連れて来て診るハメになった時の「俺はドリトル先生か」や、メキシコ警官に停められた時の「どうせお前らに言葉はわからねえだろ」的な英語での罵詈雑言などイーストウッド節は健在で笑った。あの年齢でも最後にはしっかり女性をゲットするのもさすがだ。イーストウッド91歳はまだ現役だわ。
[映画館(字幕)] 5点(2022-01-14 23:58:18)(良:1票)
35.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
映画を観る時はなるべくネタバレを回避し見るのは予告編程度に留めてますが、MCU関係は特にそこら中でバラされるからイヤですね。ましてや日本は公開遅かったですしネット記事のタイトルも怖くてスルーしてたので疲れました。コレで心置きなく読めますわ。 予告であの高笑いとともに飛んで転がってくるパンプキンボム、あの触手型金属アームが伸びてきてドヤ顔で現れ挨拶するドクター・オクトパス、そして「全ての運命が集結する」と出てましたので「コレは大集合あるな」とは思ってましたが、本当に出てきた時は(マスクをしてますが)口開けてポカーンとしてしまいました。相変わらず合間合間に挟むギャグや小ネタが上手く3人ピーターのやり取りはニヤニヤものでしたね。それぞれのシリーズのヴィラン救済をしつつ、それぞれのスパイダーマン=ピーター・パーカー救済の物語にもなっていて、落ちていくMJをキャッチしたアンドリューには感涙モノでしたし、グリーンゴブリンをフルボッコにしたトムがトドメとばかりに振り下ろしたグラインダーを止めに入るトビーにもシビれました。オリジナルで演じていたウィレム・デフォー、アルフレッド・モリーナ、ジェイミー・フォックスが続投したのも大きかったのですが、トビー・マグワイア版とアンドリュー・ガーフィールド版を追ってきた人は特に満足できる内容だった気がします。おそよ20年間に渡ったスパイダーマン・シリーズの集大成としてよくぞ補完してくれたと思いました。 事の発端は子供じみた発想だったモノの、ほぼ全てを失ったトムは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを理解し大きな成長を遂げた感がありました。逆にやらかし属性だった社長を次ぐストレンジはやらかしの後始末に苦労しそうですね。盲目の弁護士の彼も今後どうやって現れるのか気になります。マルチバースは嫌な予感しかしませんでしたがスパイダーマンの世界は素晴らしかったです。
[映画館(字幕)] 9点(2022-01-09 23:09:27)
36.  マトリックス レザレクションズ 《ネタバレ》 
予告は良く出来ていましたが、やたらと過去の映像を挿入したりメタ的な内容になっていて製作者のお遊びというか楽屋落ちというかセルフパロディのような作り。最先端を行っていたようなカット割りの良いアクションや音楽などのキレの良さは一切見えず、ガックリするようなオチになってるわで萎えました。ゲームの会議なんて寒気がする内容だったし、結局、ネオって何だったのって感じですね。レボリューションズの酷さが緩和されるかと期待してましたが寝た子を起こすような真似はしない方がよかったな。 あと、映画の内容に関係ありませんが他の作品のように通常版+αだろう(コレが失敗)と思って特別版パンフレットを買ってみたのですが、読みたかったキャストや監督やスタッフのインタビューが無く、キャラ紹介や用語解説がほんの少し載ってるだけ。(まあ元ネタの監督といえるが)なぜか押井守のインタビューが長々とあったり、知らないライターによるシリーズのコラムがコレでもかコレでもかと満載な一冊になっていて1,800円。「なんだコレ」と思って調べてみたら通常版と特別版は内容が全く違っていて、通常版は今作だけの内容でキャストやスタッフのインタビューがあるそうです。特別版なんて表記じゃなくマトリックス解読本って表記にしてもらいたかったですね。映画も酷いけどパンフも酷いなと思いました。
[映画館(字幕)] 3点(2021-12-17 22:55:38)(笑:1票) (良:1票)
37.  ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 
60年代とロンドンのソーホーに思い入れがある監督(自身は74年生まれ)による古き良き時代の裏の世界のお話。 ファッション・デザイナーを夢見て田舎から出てきたエロイーズ役のトーマシン・マッケンジー、60年代で歌手を夢見るサンディ役のアニャ・テイラー=ジョイは可愛くもあり儚げでもありで魅力的でした。 馴染めない寮を離れ部屋を借りたエロイーズ。視える力を持っていたため、過去住んでいたサンディにシンクロし夜ごと華やかな彼女の出来事を見て体験することで充実した毎日を送るようになるが、夢を掴んだと思われたサンディの転落を見たコトで現実世界でも亡者を見るようになり精神を蝕まれていく。 歌手を夢見るも男に騙され毒々しいネオンを掲げる安っぽい場末のクラブで踊り客に身体を売るしかなかった多くの女性。客を殺しまくるのは別としてどこの国の歓楽街でもこういうコトがあったんだろうなと思いました。当時の事件の元ネタでもありそうですね。華やかな世界に憧れ成功を夢見る女性を食い物にする男という図式はよくある系ですし、60年代という舞台設定やオールディーズが心地よく雰囲気づくりや映像が上手いだけな気もしますが、終盤のドンデン返しもありまあまあ面白かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2021-12-10 21:26:14)
38.  ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 《ネタバレ》 
原作の未読。ヴェノムとエディのバディ物というか漫才コンビというか夫婦漫才のようなやりとりは面白かったですね。その二人(?)に元婚約者アンと彼氏ダンも絡んでますがバトルの援護含めて良いチームワークでした。対するヴィランの連続殺人鬼クレタスはエディを噛んでシンビオートを取り込み結合したコトからカーネイジ(殺戮)と变化。かつて心を通わせ隔離施設に幽閉されている音を操るシュリークを奪還。このヴィラン側の二人もなかなか面白く「さあどうなるか?」と思ってたんですけど、終始かけ足ダイジェスト風味だったのが残念。やたら矢継ぎ早に話を進めるせいもあってヴィラン側の掘り下げも甘く、全体的に思わせぶりで投げっぱなしの雑な振りも多くて安っぽくなってる感がありましたね。指輪とか炎に弱いとかなんだったんでしょ。連続殺人鬼+シンビオートでカーネイジ(殺戮)って名前な割に大して暴れてないし消化不良でした。最後はスパイダーマンの世界と繋がってたけどマルチバースを解禁した「ノー・ウェイ・ホーム」が終わったらMCUの世界からスパが帰ってきてヴェノムと共闘って流れなんでしょうかね。まあ面白いキャラなのでもっと大事にして作って欲しいです。
[映画館(字幕)] 5点(2021-12-10 21:26:12)
39.  マリグナント 狂暴な悪夢 《ネタバレ》 
冒頭の「腫瘍」ってとこで手塚治虫『ブラック・ジャック』のピノコが即座に浮かんだ人が多いでしょうね。双子を妊娠したものの片方が上手く育たず母体に吸収されるコトを「バニシング・ツイン」といい、吸収されずにもう片方の胎児へ宿るケースもまれにあるそうで「寄生性双生児」として時々ニュースになりますが人体って不思議ですよね。 今回の話は悪性腫瘍を切除すると意気込んだのはいいが脳に食い込んでるからとそっ閉じする雑さのせいで妊娠のたびに養分を吸い取って流産させるなど生き続け、夫のDVの衝撃で完全に目覚め宿主であるマディソンを支配し、かつて自分を葬ろうとした医者連中にお礼参りをしていたという怖い話。夢の中で見たと思っていた殺人が全て文字通り表裏一体の存在による行為で現場で自分が見ていたコトだったのも面白かった。周囲がドロドロと溶け変わり現実と幻想を混濁させ殺人体験を共有させる演出も上手かったですね。幼少の頃に空想の友達を創って遊ぶのはよくある話ですが大抵は心霊系だったしコッチ系に仕上げるのはなかったな。因縁の医者が受賞したトロフィーを持ち帰り、工房でせっせと自作の凶器に作り変えてたり、黒の革手袋をハメてロン毛で黒のロングコートでバシッとスタイリッシュにキメてたりと可愛くもあったな。マディソンを抑えて表に出て来た裏側の存在ガブリエルの逆関節のようだった奇妙な動きも納得出来ましたが、キレキレのアクションで華麗に舞い仕留める動きは下手なアクション映画よりよっぽど殺陣が上手いし美しかった。最後にはただの血の繋がりより献身的に姉を支えようとする妹との姉妹愛を見せるのも良かったです。カメラワークや音楽も良かったし、影響を受けたであろうアルジェントやデ・パルマやクローネンバーグ風な作りを見せつつ昇華して新たな世界を創り出すジェームズ・ワンはさすがだなと思いました。
[映画館(字幕)] 8点(2021-11-13 16:14:42)(良:1票)
40.  エターナルズ 《ネタバレ》 
原作未読。Disney+の配信ドラマも一切見ていません。 アイアン・ジャイアントとエヴァ弐号機を合わせたような見た目で『パシフィック・リム』に出て来そうな宇宙や生命の創造主であるセレスティアルズ。惑星を苗床にして人類からエネルギーを得て新たなセレスティアルを誕生させるため、星の頂点捕食者を駆逐するディヴィアンツ作りを送り込む。しかし、思惑と違い人類を襲うようになりエターナルズを作り討伐に派遣。討伐に成功した彼らは人類に知恵を授け導くも必要以上に介入せず進化の過程を見守った。そんな彼らを人類は神と考えた。 それが7000年前の地球での出来事とのコトですが、次元が違いすぎるこういう存在を知ってしまうと他のヒーローの存在が陳腐に見えてしまう可能性もあるのでさじ加減が難しいですね。最後に帰ってくると出てましたが今後どうするんだろう。 メンバーの能力はよく見る系だったのでワクワク感はほぼありませんでしたし、ディヴィアンツが強靭すぎてイマイチ強いのか弱いのか分かりづらいかなと思います。エイジャックとギルガメッシュを吸収したクロがあっさりヤラれたのももったいなかったな。人間臭く仲違いや恋愛をしたり嫉妬したりしてましたが、さんざん見聞きした神話の世界の神々もそんなドロドロをやってたので違和感はなかったです。多様性を考えたであろうメンバーもキャラが立ってるし、アレだけの人数がいながらそれぞれに満遍なくドラマがありなかなか面白かったです。「濃いのがいるなあ」と思ったらインドのスターでインド映画オマージュのミュージカルが始まったトコは笑いました。さすがMCU。ただまあ、ブッこんで来たなと思う場面もあったので賛否両論だろうな。
[映画館(字幕)] 7点(2021-11-06 13:37:16)
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