21. おばあちゃんの思い出
昔は楽しく見ていたドラえもん。歳を重ねるごとにあまりにもご都合主義・利己主義な展開が癇に障るようになり、今は大嫌いなドラえもん。でもこの作品だけは涙が止まらない。 単におばあちゃんものが弱いだけかもしれないが…。 6点(2004-11-07 02:34:31) |
22. 時計じかけのオレンジ
この映画で印象的なのは映像と音楽の融合。「2001年宇宙の旅」でもクラシック音楽を効果的に使っていたけど、「時計じかけオレンジ」はそれ以上に印象に残ります。「雨に唄えば(Singin' in the rain)」やベートーベンの「第九」を聞いただけで、あの鮮烈な映像が目の前に現れる恐怖。暴力と痛烈な社会批判の組み合わせは深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」を彷彿させますが、映像の美しさ、音楽の斬新さ(クラシックなのに…笑)、そして映画の後味などは、良い意味でも悪い意味でも「時計じかけオレンジ」のほうが圧倒的に上です。何が良くて何が悪いかーなんてよく言われることですが、主人公アレックスの人生をかいま見て分かったことは、それを選択する自由は誰にも奪えないということじゃないですかね。これはなんかフランク・ダラボン監督の「ショーシャンクの空に」の「希望は誰にも奪えない」的発想に似たものだと思います。「ショーシャンクの空に」と違い内容が内容だけに、他の人には勧めにくいですけど、やはり多くの人に見て欲しい作品ですね。 10点(2004-10-17 18:51:16) |
23. たそがれ清兵衛
非常に丁寧に作ってあるなというのが第一印象。個人的には黒澤明監督の「七人の侍」や「用心棒」のようなダイナミックな時代劇が好きなのだが、今回「たそがれ清兵衛」を見て、静かだが何か訴えかけてくる時代劇もありかなと思った。なかなか泣かせる話だし、真田広之、宮沢りえが好演していた。宮沢りえはあまり好きではなかったが、ちょっと見なおした。二人の娘たちも、早く自分も子供が欲しくなるくらい可愛かった。殺陣はもう少し派手なのを期待したが、思えば実際はああなのかもしれないな、と妙に納得。あとナレーションを使い過ぎているように感じたが、このナレーションのおかげで映画全体が分かりやすくなっているし、最後のシーンにもつながってくると思うので、これはこれで悪くない。映画が分かりやすいというのは、時代劇をあまり見ない若者にも見せやすいという点で重要なのかもしれない。山田洋次監督の作品は今回が初めてだが、他の作品も見てみたくなった。もちろん次回作「隠し剣 鬼の爪」は必ず映画館で見ます。 9点(2004-09-30 17:08:52)(良:1票) |
24. ベン・ハー(1959)
《ネタバレ》 いかにも米アカデミー賞が好みそうな映画。11部門制覇もうなずける。まさに大作。セットや衣装などが細部まで丁寧に作られていて、ストーリーも時間をかけてゆっくりと展開する。また馬車によるレースシーンには、近年の何でもCGに頼ろうとする映画にはない生の迫力がある。ガレー船のシーンも印象的。芸術作品としても娯楽作品としても楽しめる。全編通してキリストが絡んでくるので、クリスチャンでないと意味や意図が分からないシーンがあるかもしれない。ただ、キリストの顔を決して見せない演出は巧いと思った。最後に一言言いたいのが、馬車によるレースシーン…。どこかで見たような気がすると思ったら、某星戦争/第1章の某レースとそっくり。もちろんどちらがパクったかは制作された年代を見れば一目瞭然。 8点(2004-09-30 02:42:39) |
25. 用心棒
三船敏郎がカッコ良すぎ。「切られりゃ痛ぇぞ」「刺身にしてやる」などセリフも強烈。あと権爺と桶屋の二人のおやじキャラも最高。もちろんそれ以外にも魅力的なキャラクターは大勢いる。そんな「用心棒」は、理屈抜きに面白いまさに娯楽映画の最高峰。 10点(2004-09-30 02:39:36) |