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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
吹替版で観たのですが、序盤の土人との会話のシーンに違和感がなさすぎて笑ってしまいました。 まぁ、それはそれとして、この映画の主題ってなんだろう。自然や動物好きの自分としては、どうしても手放しで称賛できない映画なんですよね。 人間が興味本位で相手のテリトリーに勝手に踏み込んで生態系を荒らした挙げ句、コングを生け捕りにしてニューヨークまで持ち帰って商売の道具として使い、手に負えなくなると殺してしまう。確かにヒロインが連れ去られて助けなきゃいけないのだけど悪いのは人間の方だし・・・とか考えたりしているうちに、自分が旅をした時の事を思い出した。 観光に来た人間が野生の動物に餌を与えた事によって人間に馴れ始め、そこから悲劇が起きてしまうという。そこまで来たらもう人間側に犠牲者が出るか、そうなる前に駆除するかの二者択一となってしまい、この映画で語られている事と同じ事態が起きてしまう。 自分は、文明社会に対する皮肉や警鐘、自然に対する畏怖の念を勝手に感じ取りましたが、映画の最後に発せられた台詞をどう解釈してもそのようなメッセージがあるようには思えなかったので、単なる勘違いをしただけだと思いますが、特撮を含めた映画自体の出来が良かったので、怒りや不満などのような感情は不思議と湧いてこなかったです。 ひとつ、面白かったのが、コングがニューヨークの劇場で拘束されて脱出する時、足枷を外すのが力ずくではなく丁寧に両手を使って外していたところは、萌え~なシーンです。
[映画館(吹替)] 7点(2011-12-23 23:33:17)(笑:1票)
22.  無責任時代 《ネタバレ》 
ストーリーは、主人公ヘーゼル・フラッグが不治の病に冒され余命いくばくもないと誤診されたことによって行く先々で過度に情をふっかけられるという話なのですが、何とな~くデジャヴが・・・。 これより前か後かは知りませんが、死んだことになっているはずの人が姿を現して驚かすというパターンなど、いくつかのバリエーションは存在してそうですね。 子供の合唱団に歌を唄われたり、パーティ会場でも注目されて要らぬ同情を買ったり、知らぬところで慈善団体が設立されていたりと、早く死ななきゃ都合が悪い事この上ないヘーゼルなのですが、中でも一番面白かったのは、プロレス観戦中に試合が一時中断になりテンカウントのゴングが鳴り響くシーンでしょう。この他にも、まだ生きてるってのに勝手に哀悼の意を込められてしまったりといった場面が色々と出てきたりして、この流れは面白かったと思います。 まぁ、有名人でも何でもない一国民の生死を新聞にデカデカと載せて世の中全体がそれによって盛り上がっていたりするなんて、平和で良い時代だったんだなぁと思いながらも、ラストのあっけない終わり方がイマイチだったので、チョイ減点。
[映画館(字幕)] 6点(2011-12-20 00:24:33)
23.  嵐ケ丘(1939) 《ネタバレ》 
物語が重いし、おまけに画面が暗い。いつの時代の話かはわかりませんが、身分や家柄が絶対という世の中で起こる雇い主の娘キャシーと使用人ヒースクリフの恋愛物語。 物心付く前は身分だの家柄だのという基準なんて当然気にするわけもなく、純粋に相手の人柄や外見のみが判断基準となるため、身分違いのままお互いが成長すれば当然周囲から反発を食うことになってしまったり同じ身分の異性に魅かれていったりという事が起こりそうですが、そういった部分の葛藤の気持ちだったり、またはお互いに乗り越えていく様をどのように描くのかというのが、古今東西いつの時代も変わらぬ“身分違いの恋愛モノ”における重要な部分になってくると思います。 自分がこの映画を好きなところは、幼少期と青年期の描き方が素晴らしく、それがストーリーのバックグラウンドにしっかりと根を張っているところです。 丘の上にある大きな岩を城に見立てて、王様とその僕(しもべ)のような台詞回しで愛を誓い合うシーンが非常に美しく、そのため、エドガーと結婚する際やパーティー会場のテラスのシーンなど、心が離れてゆくような描写があっても違和感なく最後まで観る事ができました。 また、パーティー会場にヒースクリフが入ってきてキャシーと出会う瞬間のキャシーの表情の絶妙、そして極めつけの最後、ベッドで寝ているキャシーの元にヒースクリフが現れた時、キャシーがゆっくりと目を開いていく表情は、他にどんな映画を探しても決してあのような印象深いショットはお目にかかれないと思います。 映画の終盤になって回想シーンが終わった後も、依然として暗い雰囲気でありながらもとてもロマンティックな雰囲気で締めくくられ、岩に向かって歩く二人の後姿で幕を閉じるラストシーンが凄く良かったです。
[映画館(字幕)] 9点(2011-04-21 23:28:59)(良:2票)
24.  テンプルちゃんの小公女 《ネタバレ》 
テンプルちゃんの映画は初めて観ましたが、さすが天才子役と言われているだけあって演技から踊りからみんなお上手。 父親と別れるときの悲しげな表情、女校長にビンタされそうになった時の毅然とした表情、父親と再会した時の涙もみんな絵になってます。 また、脇を固めるキャスト陣も秀逸で、隣に住むインド人や小間使いのベッキー、同級生の背の高いイヤミな女の子からビクトリア女王まで、どの役もみんなキャラが立っていて見応え十分。しかも、ビクトリア女王が画面に映っている時はバックにイギリス国歌が流れていたりする細かい仕事振りも良い感じです。 ストーリーも、戦争によって自分の身に降りかかる不可避の災難にも希望を捨てず、健気にそして前向きに困難に立ち向かい“信じるものは救われる”というごくオーソドックスな物語に胸を打たれました。 最後の方で、テンプルちゃんが病院に駆けつけ、将軍に案内してもらっているところで一度すれ違いのシーンを出すことによって、クライマックスの前に落差をつける演出もさすがですし、父親の姿を見て再会というのではなく自分の名前を呼ぶ声にハッと気づくというのがベタなんですけど好きです。 余談ですが、自分が観たのは日本語吹替えver.なんですが、エンディングソングが流れる中で日本語ver.製作スタッフの紹介があり、テンプルちゃん役に大杉久美子さん、そして製作に水野晴郎の名前がクレジットされていて、しみじみと感動の余韻に浸っているところに軽い驚きがあった。 まさか、こんなところでヤツの名前を見るなんて・・・。
[映画館(字幕)] 9点(2011-04-14 00:20:20)
25.  私の殺した男 《ネタバレ》 
凄ぇ・・・としか言いようがない。言葉が出てきません。 自分のつたない文章でこの映画を語るのもおこがましいですので、気になった箇所を書くに留めますが、まず、登場人物の演技が素晴らしい。それぞれの感情表現の巧みさ、特に、感情を堪え忍ぶ様の描写テクニックが素晴らしい。他のルビッチの作品でも見られますが、抑えきれない感情を描くことに関してルビッチの右に出る者は恐らくいないのでは。 演技だけではない。例えば、墓地で鞄の中からハンカチを取り出す。もう、これだけで夫人の悲しみが伝わってくる。 冒頭の、失った片足の隙間から抜いた兵隊が行進するワンショットも同様。戦争の悲劇を何と雄弁に語ったひとコマだろう。 極めつけはラスト。鍵を使って鍵盤の蓋を開ける。これだけで、それまで癒えることのなかった心の傷の深さが非常によく分かる。 そのときの、二人の演奏を聴く老夫婦の幸せそうな表情といったらもう・・・。 一方のポールも、それで罪滅ぼしが出来るのだからきっとそれでいいのだと思う。 生涯をかけてエルザを愛しワルターの両親を守っていけばいい。 ワルターを死に追いやったのは全てポールのせいではないけども、嘘をついてそれを押し通し続けるのは心苦しいけども、こういう人生もあるのだという一つの御伽噺のような映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2010-03-21 01:14:24)
26.  マヅルカ 《ネタバレ》 
場末の飲み屋のステージで唄うちょっと陰りが出てきた感じの女歌手と、音楽学校に通う母子家庭に育った女学生との交差を、大胆かつドラマティックに描いたストーリー。 一番驚いたのは、映画序盤で女学生リサが母親に届いたドレスを鏡に向かって合わせてみたり母親に着てみるように勧めているシーンが、ヴェラの回想シーンの時にヴェラの立場から全く同じそのシーンが回想の中に組み込まれているというストーリー構成。 1つのシーンを後に違う角度から再度用いることによって、2人のそれぞれの物語を繋げているわけなのですが、この手法って映画全盛期といわれる1960年台くらいから使われるようになってきたとばかり思っていたので、これにはかなり衝撃を受けました。 しかも、ヴェラの語る回想が、映画を観ている我々までが彼女に同情してしまうほどのシリアスな過去で、ラストの別れのシーンは、ヴェラが実の娘を思いやる気持ちで一杯で、涙が出そうになってくるほどです。 序盤の軽いコメディタッチな所も面白く、素直に感動できるストーリーですし、何といっても全体的に物語が非常によく練られていて予想外に楽しめたのが良かったです。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-06 16:26:47)
27.  俺は善人だ 《ネタバレ》 
ジョン・フォードといえば「わが谷は緑なりき」や「駅馬車」など、質実で重厚な作品の監督というイメージがあったのですが、この作品で見事にその固定概念が覆されました。 最初の一幕からして、とてもおしゃれ。 8年間無遅刻無欠勤の社員に昇給辞令を渡すべく席まで行くと、なんと入社以来初の遅刻ときた。 その後も軽快なテンポで喜劇は進むのですが、それよりも特に印象に残ったのは最後のマニヨンが撃たれるシーン。 小心者のジョーンズが銀行に入らずに戻ってくると、マニヨンの子分たちはマニヨンが戻ってきたものと勘違いし、ジョーンズ(本当はマニヨン)を殺すかどうか聞いてくる。その時の、自分の身や世間の人々を守るか人の命を奪うかのジレンマと格闘し悩みに悩みぬいた末に出た「撃て」の一言が、いかにもマニヨンが言ったかのような表情・雰囲気だったところが面白かったと思う。 あぁ~、もう一回観たい・・・
[映画館(字幕)] 7点(2008-05-21 01:03:03)
28.  詩人の血 《ネタバレ》 
これはアレですね。サイレントのあの有名な前衛映画の続編ですね(嘘)。 こんな映画で客入れられるのかな~とか思うのですが、逆にここまでストイックな映画も、商業映画が盛んなこの時代に観ると、何かすごく貴重な体験をしたような気になってしまいます。 ストーリーはあの前衛映画同様、あってないようなもの。美術館に行って絵画を見る感覚で、詩人ジャン・コクトーの世界に触れれば良いのではと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2008-05-11 01:10:54)
29.  大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 
素直に面白いです。 かつてチャップリンが言った「昔の戦争は良かった。核も毒ガスもなかったし。」というのを体現したような映画ですね。 まず、登場人物一人一人に皆個性があり、皆それぞれに境遇があって、それを丁寧に描いている所が好印象。ただの群像劇と言ってしまえばそれまでだけど、皆さんの仰る通り“格調高い”という言葉がピタリと当てはまる、まさにそんな映画。 いろいろと細かいところを見ていくと、敵と味方で友情が芽生えたり、ラ・マルセイエーズを大合唱したり、逃走先での恋愛があったりと、いかにもクラシック映画らしいベタ~~なシチュエーションが至るところに出てきて、こういう所もこの映画の魅力でしょう。 また、第17捕虜収容所とか、床下に穴を掘って余った砂を庭に撒くというアイディアなど、某有名映画のオリジナルを発見できたという時点で、もう十分に満足してしまうのです。
[映画館(字幕)] 7点(2008-04-19 02:04:04)
30.  獣人 《ネタバレ》 
オープニングの蒸気機関車を操縦する2人の阿吽の呼吸を見せるシーンから早くも傑作の予感がしてきます。 古今東西、現代の日本にいたっても新幹線を舞台に推理小説が書かれるほど、電車というのはサスペンスの香りが漂うもの。トンネルの黒と蒸気機関車の黒。機関車の重厚感、威圧感にはただただ圧倒されます。 さて、映画序盤、助役ルボーが砂糖王の倅に対し職務を忠実にこなしているシーンが出てくる。この一幕で彼の生真面目な人間性が描かれているのがわかるのですが、妻セヴリーヌとのふとした会話がきっかけで、その人間性が一変。彼は殺人鬼となり、妻に対しても乱暴を振るうようになってしまう。 自分の愛する妻の過去を知ったルボーは殺人行為に及びますが、これは妻のためにと思っての殺人ではなく、ルボー自身の怒りに因るところが大きい。その結果、夫婦仲は険悪なものになってしまう。 その一方、ギャバン扮するジャックも、夜の停車場で待ち伏せ殺人を試みるシーンが出てきますが、こちらはあと一歩のところで思い留まってしまう。これは、ジャック自身がルボーに対しての憎しみやいなくなってほしいといった気持ちに因るものではなく、彼女のためを思っての行為である。 殺意の動機が自分自身の憎しみか、はたまた愛する人のためかで、その後の状況が変わってくるところが面白い。 もっとも、ジャックの方は発作が起きてしまって、それがまた新たな悲劇をもたらしてしまいましたが。 物語が重くて、非常に深い。いかにも古典的で今の時代には合わないような映画かもしれませんが、自分はこういうの好きです。 余談ですが、ルボー殺人の容疑をかけられ取り調べを受ける男はこの映画の監督ジャン・ルノワールですが、演技の上手さもさることながら、自虐的なキャスティングが大変面白く、妙に唸らされてしまいました。
[映画館(字幕)] 8点(2008-02-17 00:56:32)
31.  ゲームの規則 《ネタバレ》 
2回目の鑑賞でやっとレビューが書ける。というのも、1回の鑑賞だけでは登場人物の名前と顔を追うだけで精一杯でしたので。ちょっと人間関係が入り組みすぎて、しかも個性が際立っている役者が少なかったというのは、2回目を観たときもやはり感じました。 この映画に主人公はいるのでしょうか。もし、いるとしたらそれはルノワール演じるオクターヴでしょう。 このストーリーのポイントは、オクターヴのクリスティーヌに対する友情のような気がします。男女間の友情って本当に難しいと思うのですが、最後に温室の中で二人の間に愛情が芽生えても、次の瞬間にはその愛情が引き裂かれてしまう・・・。皮肉というか切ないというか、何とコメントしていいのかわからないくらい、映画が終わって呆然としてしまいました。 また、狩りのシーンでは、これが特に好きなシーンなのですが、森や空の開放感や銃を撃つ人の躍動感(?)が伝わってきて、見ていて気持ちよくなると同時に、獲物が息絶える姿を映し出すという生々しさも感じたのですが、これが飛行士が死ぬくだりの伏線になっていて、密猟者の男が言った「兎のように」死んでしまったというのが、これまた皮肉というか何というか・・・。 兎に角、登場人物の複雑さもあり、2度の鑑賞で人間関係は把握できましたが、非常にコメントに詰まる映画でした。
[映画館(字幕)] 6点(2008-02-16 16:23:17)
32.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
“●●グランドホテル”なんていう名のホテルは日本に、いや世界中に星の数ほどありますが、その起源と思わせるかのような、いかにもといったこのクラシカルなタイトルは実はかなり好きです。 豪華な配役、と当時は結構もてはやされていたそうですが、そのほとんどの役者が馴染みのない人たちばかりで“5大スターの競演”とか言われてもイマイチありがたみが出てこない・・・(涙)。 私は、5人全員のエピソードに繋がりを持たせる必要はないと思いますが、もう少しそれぞれの話に面白味があればもっと楽しんで観れたことだと思います。 映画の序盤に出てくるエントランスホールの長回しもホテルの格の高さを醸し出していますし、劇中で殺人が起きてもその直接的な描写はせず、男爵の横たわる姿すら見せないのは、ホテルの豪華さや客層の良さに決して引けをとらない非常に上品な演出だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-07 10:16:21)(良:1票)
33.  吸血鬼(1931) 《ネタバレ》 
他の方も仰っている通り、影が凄い。影が役を演じているかのよう。 また、影にも負けず、その本体である役者のチョイスもまた凄い。「ノスフェラトゥ」ほどではないが、登場人物の雰囲気が女性も含めて皆アヤシイのだ(笑)。 この映画が面白いのは、吸血鬼が人間を襲うという、恐怖心を煽るシーンがほとんどないにもかかわらず、ストーリーが完全に成り立ってしまっているという点だと思う。 再度観れば点数アップの可能性が十分にありそうな作品なので、今の時点では7点に留めておきます。 あと、毒薬が入った瓶にドクロマークが描かれていたが、“いかにも”という感じで笑ってしまった(^_^)
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-30 02:33:04)
34.  ワルツ合戦 《ネタバレ》 
訳あって(-_-;)後半のあたりしか覚えてないのですが(マイナス1点)、法廷での討論の際にランナーが指を叩いて出来たリズムをヒントにシュトラウスがピアノを弾いて、それをランナーも一緒になって曲を奏でるシーンが特にいいです。 エンディングもまた序盤の伏線もあってか、実にお洒落な締めくくり方で、これがまたイイ! 是非、機会があればもう一度観てみたいです。※
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-05 00:55:29)
35.  會議は踊る 《ネタバレ》 
ナポレオンって、実際には国に帰って来たんでしたっけ?確か、そのまま地中海の島で余生を送ったんじゃなかったかなぁ・・・と思い調べてみると、ナポレオンは一度フランスに帰ってきたらしいです。しかし、またもや敗戦し、今度は脱出不可能な大西洋の孤島に送られて、そこで生涯を終えたそうです。 私はといえば、世界史はほとんど勉強したことがなかったので、この映画の背景に関する知識も全くなく、しかも理解力にも乏しい為、何故ナポレオンがフランスに帰ってくるとロシアの皇帝がウイーンを去らなければならなかったのかがわかりませんでした。それほどナポレオンが恐れられていたということでしょうか? ↓のレビューを拝見すると、先に書かれている方々が仰るとおり、「ただ一度だけ」の馬車のシーンの延々と続く長回し撮影は、よくもまぁこんなに長々と、しかもちゃんと表情を捉え続けたまま撮ったなぁ~と、このシーンは妙に印象に残りました。あと、もう一つ個人的に好きなところは、メッテルニッヒオーストリア首相が水をグラスに注ごうとした時にロシア皇帝が現れ、驚きの余りピッチャーを傾けたまま固まってしまっているところを元に戻したのがロシア皇帝だった、というシーンです。 トータル的には、華やかなシーンあり、ユーモラスなコメディあり、楽しく歌を歌うシーンありで、素直に楽しめた映画だったと思います。欲を言えば、幼なじみの彼と一緒になってハッピーエンドで締めて欲しかったんですけどね。
[映画館(字幕)] 7点(2006-02-26 23:05:24)
36.  嘆きの天使(1930) 《ネタバレ》 
「最後の人」から6年、エミール・ヤニングスもどれだけ老けただろうかと思って観てみましたが、意外とそんなには老けてなかったのでちょっとびっくりしました。それどころか、逆に若返ったような風にも見えたと思います。 ところで、この時代のドイツ映画って何故か恐ろしくテンポが悪い。間が悪い。必ず途中で眠くなってしまうのですが、この映画もその例に漏れず、途中までは全然面白くなくて、後半くらいになってようやく(“嘆きの天使”の店に戻ってきた辺りから)徐々に面白さを増していきます。E.ヤニングスの凄まじい演技はまさに鳥肌モノ!前半でのダラダラした展開が嘘のように感じられてしまうのですが、よく考えてみると後半のシーンは監督の手腕というよりもE.ヤニングスの怒涛の演技力によるところが大きいような気がします。 ストーリー的には、E.ヤニングス扮するラート(元)教授が見ていて情けないというか哀れといった感じで感動とは程遠く、心に深く残るものはなかったので、ややイマイチな評価になってしまいまして、前半までは5点、後半は9点、時間配分を考えて全体で6点くらいなんですが、ローラの脚線美とE.ヤニングスの迫真の演技にオマケして7点としました。
[映画館(字幕)] 7点(2006-02-25 23:47:24)(良:1票)
37.  鴛鴦歌合戦 《ネタバレ》 
「んもぅ~」、「お父さんのばかッ!」、「アナタなんて嫌いよ」・・・などのような、お春さんの愛嬌たっぷりに喋るところも可愛らしいですが、片思いの彼が他に婿養子として行ってしまうと言われた時、涙を流し袖のふちで涙を拭う仕草がとても可愛くて、普段洋画しか観ない自分としてはあの仕草にコロッとイってしまいました(^_^) 外国じゃ絶対あんなふうに泣かないですもんね。 歌を唄っているシーンも、コミカルで楽しいシーンばかり。序盤の、傘が画面いっぱいに広げられているシーンでの歌(傘を作る者あれば使う者あり…って歌)と、大名が自分の家来のことを“ガラクタばかり”と言っているシーンの歌が特に好きです。 そして、ラストの大乱闘。コメディということもあってか、やや“作った感じ”のする戦いぶりでしたが、なかなか迫力があり見ごたえ十分のシーンでしたので、こちらもしっかり楽しめました。 一点だけケチを付けさせて頂くとすると、オフレコであるところがハッキリとわかってしまう部分がちょっと多かったため、少し減点させていただきます。俯瞰で撮ったところに歌を入れるとちょっとキビシイか・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2006-01-28 17:47:58)(良:3票)
38.  三文オペラ(1931)
期待して観てしまったせいか、テンポの悪さにガッカリした。作中の全てのシーンが盛り上がりを欠いた単調なストーリー。全くといっていいほどに起伏が存在しないのでは。結婚式もショボイ。というか、結婚するまでの女の心理描写もゼロだったし、ホテルについて行った時も結構あっさりついて行ってしまったので、あれれ?という感じでイマイチよく解りませんでした。ラストの戴冠式も、序盤からあれだけ仄めかしといて、たったあれだけかよ!と、がっかりしてしまい、自分にとってはかなり後味の悪い作品でした。
[映画館(字幕)] 4点(2006-01-21 16:41:58)
39.  怪物團
私が観たのも「フリークス」(デジタルリマスター版)というタイトルでした。 まず、この時代にこんな映画が存在したというのがすごいと思いました。こういうのって、映画が世に満ち溢れ、映画に対して飽きが来るころになって作られるような印象があるのですが、映画創世期のこの時代から早くもこんな作品を作ってしまう、という事に驚きました。 さて今の世の中ですが、バリアフリー化が進んだお陰でひと昔前よりも身体障害者の人たちが社会に出ることが多くなってきたと思われます。そのせいか、この映画の中のフリークスの人たちにはさほど驚きもなく、ストーリーもやや退屈に感じられました。よく考えてみればわかりますが、この映画のストーリーって、健常者同士に置き換えて考えてみれば(例えば、美女とブ男)普通に映画やドラマなんかに出てきそうなストーリーではありませんか。おまけに、ラストの復讐劇でもさほどスリル感を味わうことができなかったので、ここは控えめに5点とさせて頂きます。もし仮に、あと10年昔に観ることができてたとしたら、今よりも衝撃を感じることができたのではないかと思います。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-24 15:58:17)
40.  素晴らしき放浪者 《ネタバレ》 
すんません、平均下げます。どうしてもあの放浪者が好きになれないんです。観ててイライラしました。プレゼントした宝くじが当たってそのまま結婚しちゃうというのも含めて、至るところにコメディの雰囲気が感じられましたが、やっぱりダメみたいです。楽しめません。 途中、夫人がブーデュに襲われたのもビックリしましたが、そのあとの夫人のあの表情にもビックリしました(これもコメディ??)。 最後に、冒頭に出てきたあの黒い犬と再会してハッピーエンドとなるのだろうなぁと期待していたのですが、結局最後まで出てこなくて拍子抜けしてしまいましたし・・・。 結局この映画は、私のフレンチコメディに対する苦手意識がますます強まっていってしまっただけの一本でした。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-04 21:46:27)
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