21. 怒り
観客に謎かけするために事件とは関係のない2つの話をくっつけたの?なんだか騙された感じで釈然としません。犯人の人格や犯行動機が理解不能でまったくリアリティを感じられませんでした。これが実話だったらかなりビビるところですが。でも、なんだかんだいっても最後までダラけずに観られたし、俳優さんの熱演は好印象。 [DVD(邦画)] 6点(2017-05-23 23:30:10) |
22. 団地
主演は藤山直美に岸部一徳、映画のタイトルは「団地」とくれば、味わいのある人間模様が描かれる、と、普通は思うよね。まいりましたね。見事に裏切られましたね。それも悪い方に。思い起こせば、岸部一徳が床下から顔を出している映画ポスターを見て、ほんの少し悪い予感がしていたのでした。 [DVD(邦画)] 4点(2017-05-22 21:36:46) |
23. 映画 聲の形
おそらくいい映画なのでしょう。でも、監督、脚本家が工夫を凝らしたであろう数々の描写が、原作未読の身には少々苦痛でした。とにかくストーリーの省略が多く場面が飛びすぎです。観客に、想像を働かせて頭の中でストーリーをつなげることを要求しているのでしょうが、時間軸も行ったり来たりしているので、混乱しまくりでした。また、この映画は、登場人物の表情表現で微妙な心理状況とか心境変化を語る映画であろうと思いますが、肝心の主人公の表情が分かり辛く、喜んでいるのか悲しんでいるのか悩んでいるのか、読み取ることがいちいち困難でした。そんな訳で、余計な神経を使ったために、監督が伝えたかったこと訴えたかったことが、なかなかすんなりとは響いてはきませんでした。機会があれば、原作を読んでから再鑑賞してみたいものです。逆に、よかったのは花火の描写。映画で、花火を綺麗と感じたのは始めてでした。 [DVD(邦画)] 6点(2017-05-18 22:57:19) |
24. リトル・フォレスト 夏・秋
箸休め的映画ですね。たまにはこのような映画をじっくり鑑賞するのもいいものです。桐島かれんさんにしても橋本愛さんにしても、どこからみても都会的佇まいをまとっている方をあえて登用しているというのは、監督さんは何を狙っていたのでしょうか? [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-17 20:07:56) |
25. 闇金ウシジマくん
闇金の被害者目線に立って撮ったらウシジマくんはかなりの悪役なのだろうが、主役として撮ると不思議とカッコよく見えてしまうのだから、人間の脳の価値基準なんてものは当てにならないなぁと、なぜか哲学的思索をしてしまいました。ただそれだけです。続編もあるようですが、おそらく観ないと思います。原作、テレビドラマは未見です。 [DVD(邦画)] 5点(2017-02-25 23:54:01) |
26. あん
「殯の森」が消化不良だったのでこの監督さん苦手と思っていたが、これはとてもわかりやすい。このテーマなら、もっとたくさん見せ場を作ったり盛り上げたりできたんだろうけど、あえて淡々と撮っていて、樹木希林の演技力が大きいのだろうが、ラスト近くの施設ではほとんどドキュメンタリー映画のようだった。満開の桜のシーンでも、バックの空を青空にせずに色を抜いているように感じた。客を選ぶ監督さんのようだ。で、この映画はちょっと好きで、「殯の森」をもう一度観てみようかな、そう思わせた佳作です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-02-02 23:13:24) |
27. ガールズ&パンツァー 劇場版
女子高生と、戦車。 髪型と制服と声と少々のアクセサリだけで登場人物をを見分けさせるというキャラクターデザインの手抜きと、戦車をはじめとする動力メカの超凝りよう。 歯切れのよいセリフ回しの中でちょいちょい挟んでくるあまり笑えない小ネタと、よほどの軍事オタクでもなければほとんど意味不明な軍事専門用語。 どんなアングルでも見えそうで絶対見えないスカートの中と、ファンサービスで無理やり差し込んだとしか思えない集団お風呂場シーン&意外に巨乳。 好評化だからとりあえず観ておくか的軽いノリで鑑賞したが、最後はモーレツに感動しているオレ。 このアニメの魅力は、そんなギャップにあるのかもしれない。 [DVD(邦画)] 7点(2017-01-20 19:36:56) |
28. 映画 ビリギャル
《ネタバレ》 後にも先にも有村架純がかわいい。この映画の魅力はそれに尽きる(あくまでも個人的見解ですが)。で、主人公がとても頑張ってエラいのは十分に伝わりましたが、それ以上に塾の講師がエラい。日本史の概観を把握するために(おそらく小学生向けの)マンガから入る、というのは激しく同感。 [DVD(邦画)] 6点(2017-01-15 00:24:30) |
29. この世界の片隅に(2016)
キネマ旬報で第一位となったらしい。興行成績でいえばあちらのアニメやこちらの怪獣映画の足元にもおよばない(注:2017年1月現在)この映画に。やるね、キネ旬も。 [映画館(邦画)] 9点(2017-01-14 12:32:28)(良:1票) |
30. トガニ 幼き瞳の告発
《ネタバレ》 主人公がV6のイノッチに見えた、ということが取るに足らないコトであるくらい、重たい映画です。実話ということですが、被害者の男の子が加害者教師を刺して、その後・・・となるあたりは、少なからず脚色していると思われます。無理にエンターテイメントに仕上げなくてもよかったのではないか、と勝手ながら思いました。とは言っても見応えは十分。考えさせられます。アンチ韓流なので韓国映画は敬遠していたのですが、食わず嫌いはいけませんね。 [DVD(字幕)] 9点(2017-01-14 01:52:03)(良:1票) |
31. キャリー(2013)
この映画をホラーとして鑑賞するのであれば低評価にせざるを得ません。だって全然怖くないんだもの。みなさんの言うとおり主役が綺麗すぎてリアリティが無い、ということも一因ではありますが、それ以上に、この監督が、我々を怖がらせようとしていません。この映画、もしかしたらホラー映画ではないのかもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2016-11-11 18:26:42) |
32. パーマネント野ばら
終盤の展開は私には衝撃でした。そして、菅野美穂の演技のうまさに改めて気付かされます。ですが、この作品の一番の収穫は小池栄子でした。この存在感は夏木マリ以上かも。パンチ熟女連中の下ネタ連発には少々辟易しましたが、まあ原作があの人なのでしょうがないですね。お店のヘアーカタログのモデルにマイナス1点です。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-29 15:48:44) |
33. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 この映画に何を期待するかで、評価は分かれるのでしょうね。私的にはとても楽しませていただきました。というか、大変勉強になりました。自衛隊を含めた日本政府&官僚組織が、このような未曾有の危機にどう対応するのか、念入りな取材をとおして丁寧に描かれており、始終「なるほどねぇ~、こんな感じで物事が決まるのか」と感心しっぱなしでした。この日本独自の意思決定機構を、まるっきり批判的に撮っているかというとそうでもなく(ところどころに痛烈な皮肉を織り交ぜてはいますが)、登場する政治家や役人個人個人は極めて優秀で熱意のある人材としており、ある意味で日本に対するエールとも受け取れます。というようなことを、外敵をゴジラとして撮ることで、意外性かつ初代ゴジラへのオマージュから、大きな話題となったのかな、と思いました。例えば、外敵を日本近隣の某国としても同じような映画を撮れるでしょうが、ものすごく地味な映画になるでしょう。あと、エレベータの中で、先輩政治家達が楽観的な見方をしているのを、長谷川博己演じる矢口内閣官房副長官が諫めるシーンがありましたが、これは名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)」で指摘されていることですね。強く同感。 [映画館(邦画)] 8点(2016-08-25 23:42:34)(良:3票) |
34. スカイライン-征服-
《ネタバレ》 さすがにあのラストは予測できませんでした。私の負けです。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2016-07-05 22:04:19) |
35. レンタネコ
この監督は、こんな空気の画しか撮れないのかな。「かもめ食堂」は斬新に映ったんだけど、ちょっと飽きたかな。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-06-22 23:52:00) |
36. ハンナ
《ネタバレ》 <よかった点> ・人を殺す場面を間接的に表現しているところ。エログロを売りにしていない清廉さ。 ・全体の雰囲気というか空気的なもの。アメリカ映画らしくないところ。どこか東欧の国の映画のよう。 ・(皆さんとは逆評価ですが)主人公が超人的でないところ。なんかリアルっぽく見えた。 <よくなかった点> ・観客への説明が圧倒的に不足しているところ。これは皆さんと同じ意見。ストーリが腹落ちしていないモヤモヤ。 ・ただ者ではないオーラをまとったオカマがとっても期待はずれだったこと。 で結論は5点。 [地上波(字幕)] 5点(2016-06-16 00:43:38) |
37. 指輪をはめたい
二階堂ふみスケートうめえ。でもそれだけ。贅沢な女優陣を使ったドタバタ劇。 [DVD(邦画)] 4点(2016-05-15 20:38:53) |
38. 私の男(2013)
子役が見事。表情を殺して必要以上に瞬きをさせる演出により、子役の少女はまるでお人形さんのように魅力たっぷりに映った。あと、二階堂ふみはあの若さで貫禄十分の存在感。というように、この映画は役者の画だけを観せる作品。ストーリー展開には全くついて行けなかった。二階堂ふみの無駄遣い。 [DVD(邦画)] 4点(2016-05-15 00:23:28) |
39. 舞妓はレディ
《ネタバレ》 なんでミュージカルなんだろうと思っていたら、そうですか、マイフェアレディへのオマージュですか。映画タイトル含めて納得です。主役の上白石萌音さんは、とても難しい役を上手に演じていました。田舎娘感満載で津軽弁と鹿児島弁のミックスを違和感なく操り、京都弁を徐々にモノにしていく過程はたいしたものです。あと、上白石萌音さんに限らず、舞妓顔よりも素顔の方が断然魅力的だ、と感じるのは私だけですかね?これまで舞妓顔を綺麗と思ったことが一度もないのですが。 [DVD(邦画)] 8点(2016-04-25 00:11:59) |
40. かしこい狗は、吠えずに笑う
主人公がブサイク、ということでありましたが、私にはきわめて魅力的に映りました。冒頭、生理痛で横たわっている時の表情はゾクゾクするほどセクシーであります。この女性(プロのシンガーらしいですが)を主役に抜擢した監督に10点。初見時、ストーリー展開に衝撃的を受けたものの、ところどころに仕込まれた場面の意味がつながらずもやもやしていました。自ら脚本を書いての初監督作品ということだったので、それぞれのシーンには意味があるハズ。ところが観ている側にはピンとこない。で、目隠シストさんの解釈で霧が晴れました。目隠シストさんに10点。最後に、この自主作品をDVD化してレンタルしているTUTAYAに10点。 [DVD(字幕)] 10点(2016-03-11 11:49:50) |