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ハッシーふりかけさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 58
性別 男性
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21.  ラストタンゴ・イン・パリ 《ネタバレ》 
すべてを匿名にする男女の密会。互いの名前も過去も語らず、言語性を帯びないガランとしたアパルトマンで交わされるセックス。ベッドという道具(言語)をも廃し、本能に任せた刹那的なセックスという、主観の中に永遠を見るような反物語。二人の間に存在する共通項のみで支えられる情事。もちろん長くは続かない一曲のような一間。常に言語的であろうとし、言語的でしか存在しえない映画であるがために二人の関係は破綻する。しがみつく男の狂気と混乱を放棄する女。二人の抱える映画的などうでも良い諸事情が、映画という媒体の経済的な時間の流れが、残酷に永遠を否定する。栄光を通り過ぎたマーロンブランドの晒す醜態が、強烈なまでの説得力。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-16 14:27:31)
22.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 
エンジン開発に飛行機乗り、挑戦と失敗を繰り返すマヌーとローランのもとに現れたレティシアと名乗る芸術家の女性。奇抜なセンス、誰にも支配できない行動、常に全容が見えない彼女。綺麗な容姿で誰からも愛され、自然に不幸を寄せつけない。表現が難しいけど、それはまるで猫のように、その存在だけで、神格化されうる存在というか。冒険者たる人間にとって彼女は魅力的でないはずがない。レティシアがローランに「二人で暮らしたい」と告げた時、私達は誰しも失望する。彼女が一人の女性となってしまった瞬間、彼女への神格化が解かれてしまった事に失望するのだ。程なく彼女は死んでしまう。マヌーとローランがそうしたように、私達も彼女の断片を拾い集めたい衝動にかられる。結局、彼女のはっきりとした輪郭は掴めない。ストーリーの展開自体は誰の目にも安易。しかし、レティシアに対するこの絶妙な位置づけ、ヒロインと呼ぶにふさわしいその存在が人を惹きつけ、冒険者へと変え続けるのだろう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-16 14:02:38)
23.  黒い罠
何ともまあ引き込まれる映像の力強さ。カメラワークを駆使し引き出されるダイナミズムはすごい。音楽もそれを助長する。これは誰でも見始めたら離れられない。また、オーソン・ウェルズの存在感がとてつもない。最高の演技。ゆったりとした物言いは、いりかうセリフの中にも死ぬ事なく、自然と周囲の雰囲気を飲み込む。単なる悪役として扱われる事のない彼の役柄。それを描写する上で、脚本が十分であったとは思えない。製作への気遣いであろう。しかし、少ない描写は彼の存在に大きく補完されている。自身が監督、脚本、演者を手掛けるからこそ可能なのだろう。あと、モ一テルの夜間の管理人が陰ですごい存在感を輝かせていた。舞台向きともとれる大きな動きと表情は結果的に愛らしく映り、作品の中の良き緩和のスパイスとなっていた。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-13 04:16:18)
24.  切腹
津雲半四郎は浪人となり苦境を体験する中で、自分がしがみついてきた武士としてのプライドを捨てた。武士道を捨ててでも守らなければならないものを「千々石求女の刀を売る」という行為によって気付かされたのだ。彼の刀さばきは流儀を感じさせない。そんな意味のないものも捨てたのだ。ただただ生きる事に執着し、型破りな半四郎は強く猛々しい。武士という「勝者」の立場を離れた事で本当に大事な本質を知ったのだ。しかし、結局彼の武勇は彼を殺した者達によって体面を守るために塗り変えられる。「真実」とは常に勝者によって作られるのだ。竹光で切腹したと伝えられた求女も、ここまでくると相当怪しい話に聞こえてくるのもうまい。この映画の中に悪者はいない。出てくるのは敗者と未来の敗者。歴史は勝者が作り、強い者が武士道を作ってきた。貧しい国=サッカー強い……
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-07-16 02:02:17)
25.  修羅雪姫(1973)
笑いを置きにきているわけでもなく、かといって意識していないはずもない。任侠映画を客観視して作られた新しいエンターテインメント映画って感じがした。まさにデフォルメされた世界。このあくまで亜流な温度感が心地よいし、どことなくポップで疲れない。漫画っぽい。個々のシークエンスを倒置的に表現することで、先の読めそうなストーリーでも気が抜けないし何倍も楽しめる。キルビルの元ネタみたいな事を聞いていたが、この作品の段階でその本質は補完する必要も無いほどに完成していたという事に驚いた。噴出す血の量にはもっと驚いた。
[DVD(邦画)] 8点(2006-06-29 23:23:54)
26.  ひまわり(1970)
戦争は人を変えてしまうとか言われてもピンとこない現代っ子である自分にとって、こうゆう切り口は単純に伝わりやすい。恋愛の蜜月期にあった男女を引き裂いた第二次世界大戦。そりゃ、たくさんあるよ。戦争が男女の仲を引き裂いた・・・みたいな話は。でも、この映画が素晴らしいのは、戦争を一つの要因として捉えているところ。人間はすごく弱い生き物で、長い時間一人の人間を思い続けることが本当につらいし、心の支えがほしいと思ってしまう生き物だし、極限の状況を脱した後に自分でもビックリするような心境の変化があったり、そんな自分に嫌気を感じたりもする。そんな人間の弱さを露呈してしまうキッカケとして戦争。そんな形で表された戦争に、教科書的なものには無いような普遍性のようなものがあるのだと思う。カットバックも本当に上手く生かされていたし、マンシーニの音楽もピッタリはまっていた。ラストのヒマワリと前半のヒマワリの見え方がこうも違うかと思い、対比の上手さにもう一度確認したぐらいの最高の心象描写も素晴らしい。ただ、情熱的といえば聞こえはいいけど、若干あちこちのシーンがクサイかな・・・って思ってしまったのと、ウクライナの娘が完っ全に展開のためだけのキャラクターに終わってしまっている事が残念でならないが、充実した作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-19 02:41:37)
27.  鉄男 TETSUO
コストのかけ方のバランスが絶妙やな。どうしても譲れん所と、金かけんでも、逆に新鮮みを感じられる演出、音楽のテンポやカット割りでカバーできる部分を見極めてる。ブラックなコメディも十分笑える。女が「私たいがい驚かないから!」って10回ぐらい振っといて「キャーーー!!」みたいなのは分かってても笑ってしまう。前衛的なコント(?)。特殊メイクの芸術性を云々言うつもりは無いけれど、才気ほとばしる作品。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-24 19:02:38)
28.  ライフ・イズ・ミラクル
相変わらずの世界観がまた見れてうれしい。音楽も良い、見ていて和む恋愛もコメディーも良い。この監督の映画の作り方は好き。一つ一つのシーンのつながりというより、一つ一つのシーンが個々のベクトルを持っていて、その場その場で完結したようなシーンを撮る。一貫性が無さそうな感もあるが、とにかく心に残るシーンがたくさん一つのフィルムに納まってる感じ。だから2回目を見たくなるし、大事にしたくなるんやろうな。線路をふさぐ失恋ロバちゃんも、離れた2つのベットで男が犬を抱いて、女が猫を抱きながら話すシーンも、抱き合って芝を転がるシーンも、バズーカ逆さに吹っ飛ばすシーンも、どれも良い。映画の楽しませ方を理解してるなぁ、って関心してしまう。時折、発想に脱線を感じるところもありますが満足。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-24 02:19:40)(良:1票)
29.  男と女(1966)
映画の素晴らしさが詰まったような映画らしい映画。昨今、奇をてらった様なストーリー重視の映画が多い中で、音楽、映像、ストーリー、これら全てがここまで噛み合った映画は見直されるべき。何でもない恋愛の一場面をどうやって魅せるか、大事に大事に考えて、演出で補っていきながら映画にしたような作品。音楽のテンポやカット割りだけでここまでもっていけるもんなんやなぁ・・・って、映画監督の腕前を実感できた映画。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-22 20:02:09)
30.  オールド・ボーイ(2003)
原作が面白いからある程度は仕方ないにしても、完成度高ぇ。画面からにじみ出るオーラがすごいやん。俳優陣の体当たりぶりもすげぇし、実は結構金かかってるでしょコレ。っか、韓国映画こんなとこまで来てるよぉ。ここらへんは日本が耕してきた畑じゃない?こうゆうの日本も金かけてやっていかんと置いていかれるわ。ウカウカしてられんで役所さん!
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-19 23:55:28)
31.  地球へ2千万マイル 《ネタバレ》 
おもしろっかたぁ。あんまり特撮とか見ないから新鮮やったんかもしれんけど、すごかった。何がすごいって、イーマの動物っぽい動きがリアルである種の不気味さ放ってる!描写細けぇ!しかも象と対決!やべぇわ。男の子心くすぐられるわぁ。象(地球代表)VSイーマ(宇宙代表)はドキドキする。中途半端な恋愛は要らんかったけど、イーマをコロシアムで見上げるシーンなんか上手いわ。遠近法なんか今さら…やけど、あれで十分なんやもんな。あなどれんな。
[地上波(字幕)] 8点(2006-04-18 03:16:13)(良:1票)
32.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
ナチスドイツ軍に捕虜として捕らえられたアメリカ兵の収容所内を舞台としたコメディ作品。それなのに、重さもなければ、嫌味も無ない。ストーリー自体の面白さというよりは、典型的にコメディ的な可愛らしいキャラクター描写やビリーワイルダーらしいユーモアの勝利って感じ。収容所内みたいな制限された状況だから、ちょっとした工夫や発想が面白さにつながる。お馬鹿なアニマルも、「アーニー!アーニー!」甲高い声出す奴も、ペンキ片手に命がけののぞき見も、思わず笑うし、すっごい和む。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 19:35:50)
33.  リオ・グランデの砦 《ネタバレ》 
全てが美しく均衡がとれている。西部開拓時代が舞台の西部劇であり、予定調和なストーリーだし、誰しもが興奮できる万人受けなストーリーではある。しかし、この作品は、そんなストーリーの中でさえもフォードの美学が際立っているということが素晴らしい。冒頭、帰還する男達を出迎える女達のシーンから始まる。このくだりはラストにも引用される訳だが、これは戻ってくる男と待つ女を端的に表現している。どうする事もできない両者を見せつける。砂塵の中を駆け抜ける男と、洗濯する女を対比させ、女性のそばには常に安らぎ、浄化を暗示する水があるのだ。この男女の性質という根本の概念について潔癖である姿勢が作品をよりテーマ性あるものにしているし、意味づけを怠らない真面目さが、作品の表情を豊かにしている。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-16 16:32:22)
34.  カリガリ博士
サイレント期のドイツ映画はどれも素晴らしい。ドイツ表現主義の映像の迫力は、それだけで言葉を必要としない。この作品の大掛かりなセット撮影にしても、平衡感覚を失った前衛的な建築物のデザインには驚かされる。数多く見られる実験的なマスキングも興味深く、チェザーレが女の部屋に忍び込むシーンでは、斜めの構図を思わせる菱形のマスキングが施されている。全てが効果的なものばかりではないが、その模索が感じられる。カフカ的な悪夢を映像化したストーリーもこの時期らしい。一方で、ソニマージュとして完成されている音楽との調和には編集技術の高さも感じられる。この作品自体が傑作というわけではなく、後の傑作を支えた重要な足跡じゃないかと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-16 15:32:23)(良:1票)
35.  幕末太陽傳
息つく暇もなく展開されるいかにもな昭和的なドタバタコメディーに序盤萎えかけたが、フランキー堺演ずる左平次の痛快さにどんどんひき込まれていった。人を信じる事なく、自分の才覚一つで世の中を渡り歩く様は痛怏としか言えない。裕二郎紛する高杉晋作と船の上で対峙するシーンがとても印象的。侍なんて農民町人からまきあげた金で攘夷だ近皇だと騒ぎ回ってるに過ぎない。町人の命なんて二の次に考えられてきた歴史の流れの中で、待を出し抜いて飄々としている様子は痛快としか言えず(←痛快言いすぎ)、しかも相手が裕二郎というのが尚面白い。女郎宿という舞台にあリながら、陰湿な部分をー切排除し、明るく活気に満ちた町人の温かさが心地良かった。ただ、いろんなストーリーが平行していた割にストーリーどうしが絡み合う事が少ない分、余裕がなくてせわしないように感じたのと、フリ無しでその場その場の笑いを置きにくるのは見てられんやったけど、芯のしっかりした作品。
[DVD(邦画)] 7点(2006-07-19 21:17:49)
36.  秘密と嘘 《ネタバレ》 
すごく人物描写が細かくて、登場人物の言動はリアル。シンシアを中心に、その周りの人々をしっかりと描写出来ていて、それぞれしっかりとした役割があり、この映画を作り上げていた。シンシアは本当に頭が悪くて空気も読めないし、自意識過剰ないわゆる生理的に受け付けないタイプの女。そんな馬鹿なシンシアは友達なんていないし、欲求不満も見え見えで、娘にも邪険にされる。そんなシンシアに産み捨てられたホーテンス。シンシアがホーテンスに抱いた気持ちなんて到底母親の愛情なんかじゃない。誰からも相手にされない鬱憤を晴らしたいだけのエゴ。ホーテンスを産み捨てた時と同様の現実逃避癖みたいなもの。そんな気持ちが見せ方が自然で本当に上手い。パーティーでの皆へのばらし方も完全に自分のエゴから。そんな馬鹿な母親を冷静に受け入れるホーテンス。みんながみんなどこかに足りない部分を持ち、隠しながら生きていく中で、そんなオープンに足りないものだらけのシンシアを契機に、みんなが真実を互いに受け入れ、むしろ互いを受け入れざるを得ない状況にラストはどこか自嘲的に、またどこか温かい空気を作り上げた。「人生っていいね」こんな楽観的で無責任なセリフの後のあの感慨深い空気こそ、この作品の答え。 苦手な考え方。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-09 04:12:13)(良:1票)
37.  50回目のファースト・キス(2004)
舞台のハワイが主役に近いぐらい、時差ボケしそうな暖かい気候と陽気な空気に頭やられてしまった。ストーリーは全然リアリティー無いし、毎日毎日記憶がリセットされる女なんかと、一緒に歩んでいけるはずねえ!って思ってしまう所やけど、でも、そんな映画じゃない。こんな無茶苦茶なストーリーでも、これだけ気持ちの良い気候と海、温かい人々、カワイイ動物達となら可能かもしれん・・・ってちょっとでも思わされればそれでいい。このストーリーはハワイだからこそ成立するんやろ。南の島の伝説みたいなもの。爽やかで気持ちの良い映画。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-24 03:54:45)
38.  ブラッド・シンプル ザ・スリラー
コーエン兄弟のデビュー作ってコメディじゃなかったんやな。ってかセンス良い~やっぱり。結構しっかり作りこまれたストーリーと気の利いた演出はまさにコーエン節って感じやもんな。アスファルトを力無く擦るシャベルの不快な金属音も、時間が経つにつれて気持ち悪く腐敗していく魚も、したたり落ちる水滴のカットも、ラストの光と影の使い方も、細かい演出がいちいち怖い。キューブリックの『シャイニング』も勿論すごかったけど、この低予算ぶりと、リアリティーある演出の細かさだけで勝負してるこの作品ってすごいと思うわ。さすが。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-19 03:06:54)
39.  キャリー(1976)
何かB級な展開のもっていき方が好き。内容どうこうじゃないもんな。ワクワクしたり、ドキドキしたり、監督にいいように動かされてんのが分かる。いじめられっ子が だんだん可愛くなっていってハッピーエンド…じゃなくて救われんし。救わんし。期待は裏切るためにあるものなんです的な発想。心に残るより記憶に残ってしまう映画なんよな。腐るほど映画が溢れてる中でこれだけ金かかってなくて、記憶にこれだけキッチリ残ればデ・パルマの勝ちやと思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-18 04:07:22)
40.  ブギーマン(2005)
確かに他のホラー映画に比べて恐いという類の作品ではないし、ストーリーだけ気にするならば、退屈なのかもしれない。しかし、この作品には、サム・ライミの撮り続けてきたホラー映画、その技術が集約されている。終始こだわり続けた斜めの構図は、緊張を生む古典的な技術であるし、映像が高速回転するのを見てしまえば、『死霊のはらわた2』の名シーンを思い出さずにはいられない。ワンカット、コマ落としで家屋を駆け回る遊び心にしても、カメラのピント合わせの遊びひとつとっても、ホラーを撮り続けてきた製作への自信にみなぎっている。そういった過去の技術を堪能した後、ラストは現代のゴーストハウスの得意とするCGでたたみかける。正直、特別面白い訳でもないけど、ここまでの評価の低さは…煮えくりかえるよ…はらわた。
[DVD(字幕)] 6点(2007-03-16 17:36:52)(良:1票)
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