Menu
 > レビュワー
 > スティーヴン・ジェラードの妻 さんの口コミ一覧。2ページ目
スティーヴン・ジェラードの妻さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 52
性別 女性
自己紹介 いつもこのサイトを参考に鑑賞する作品を決めています。
ここでのみなさんのいろいろな意見は非常に参考になります。
小難しいことはわかりません。うまく表現できませんが、平凡な40代の一市民としてありのまま映画についてコメントさせていただきます。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  007/オクトパシー 《ネタバレ》 
レヴューワーの皆さんの点数は辛めでしたが、私は結構おもしろく鑑賞できました。ただし、ロジャー・ムーアの体力の衰えが露呈した印象です。インドのジャングルでのボンド狩りのシーンも余裕がなく息が上がっている感じでした。特典映像でも言われていますが、この作品からムーア自身、体力の限界を感じており契約も複数年契約から1作品ごとの契約になり、この作品についてもなかなかサインをしなかったとか。本人が一番分かっていたのかもしれません。1983年の作品ですから当時のムーアは56歳。かなりきつかったと思います。 ボンドガールのモード・アダムスは「黄金銃を持つ男」(1974年製作)にも出ていたスウェーデン人の女優です。約10年ぶりのボンドガール復帰でしたので、やや老けた感じはしたものの綺麗な人だと思います。個人的には好みなのでOKでした。当時のアクションシーンは特撮なしのスタントマンによる本物ですから手に汗握るものがあります。列車シーンや飛行機の外での決闘シーンは迫力がありました。列車シーンのスタントマンはコンクリートの障害物に激突、腰の骨を砕く重傷を負ったにもかかわらず列車にしがみつき耐えたとか。このシリーズのスタントマンには本当に頭が下がります。同じ年にショーン・コネリーの「ネバーセイ・ネバーアゲイン」があり、やはり負けたくないという想いがあったようです。興行成績はこちらのオクトパシーに軍配が上がったようです。インドが主な舞台となっており異国情緒を感じることができましたし、ストーリーもしっかりしていたので、個人的には楽しめた作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-08 14:03:48)
22.  痛いほどきみが好きなのに 《ネタバレ》 
期待どおりなかなか良かったです。ただし、万人受けする映画ではないかもしれません。 配給側もそれをわかっているのでしょうか。上映している映画館がとても少ないのはそのせいかもしれません。 イーサン・ホークの自伝小説を映画化しており、ウィリアム(若かりし頃のイーサン)の17年前の苦い恋愛経験をマーク・ウェバーがうまく演じています。ニューヨークで新進俳優として、そこそこ仕事もうまくいっているウィリアム。21歳の誕生日を目前に、彼はシンガーソングライターの卵であるサラとあるバーで出会います。 ウィリアムはすぐにサラに夢中になり、サラは実家の母にウィリアムを紹介する。そこでウィリアムはサラの過去の恋愛を知ることになります。 その後、二人は仕事のロケ先であるメキシコへ向かい結ばれ、ウィリアムは何も疑うことなく仕事を終えてニューヨークのアパートへ戻るとサラの態度が急変している。 ウィリアムは愛を取り戻そうと必死になる。そしてサラにうるさくつきまとい(ほとんどストーカー)、情緒不安定になる。彼が必死になるほど、彼女はどんどん遠ざかる。 自分は女の立場ながらウィリアムに共感しつつ、サラの豹変ぶりも分らないでもない。 この映画の良さはサラッと言った台詞がとても巧みで心に浸みるのです。 「子供の頃は夢を追いなさいと言われ、大人になって夢を追っていると怒られる」確かにそうだなぁと納得したり、イーサン本人がウィリアムの父の役で出ているのですが、 サラとの関係を修復したい一心でずっと音信不通だった父を数年ぶりで訪ねたウィリアムに父(イーサン)が 「(彼女を)待っていろ。待って来なければ、愛の価値のない人だ」と言う台詞。短いけれど全てを言い当てていて凝縮している一言だと思いました。 ウィリアム(原作者のイーサンも)、サラとも幼い時に両親の離婚を経験しており、複雑な家族背景も互いのの人生観、恋愛観に影響しているのかもしれません。 マーク・ウェバーが演じる若き日のイーサンがなんとも頼りなげでどうしようもない雰囲気がぴったりでした。 Laura Linneyが母親役、Michelle Williamsが元彼女役で脇役を演じているのも贅沢なキャスティングです。 
[映画館(字幕)] 8点(2008-06-03 17:40:59)
23.  ビフォア・サンセット 《ネタバレ》 
『恋人までの距離≪ディスタンス≫』が気に入った方はおそらくこの作品も楽しめたと思います。前作を裏切ることなく、期待以上の出来ばえでした。9年という月日が二人の容貌を変えています。しかし、肌のハリを失い、皺も目立ち始めたことでむしろ齢を重ねていい感じで熟しているという印象でした。 二人の精神的な核は9年前と変わっていません。相変わらず、たわいもないおしゃべりが続きます。ジェシーがアメリカへ帰る飛行機に乗るまでのたった90分、日が沈むまでのパリでの物語です。 お互い30代になり、ジェシーは結婚して子供を持ち、セリーヌもいくつかの恋や仕事の経験を重ねて大人になっています。 作品中では彼らは自分たちを「中年」と表現しています。確かに30代半ばは世間から見れば中年になるのでしょうね。でも2人の中では9年前とちっとも変わっていないのです。9年前にたった1日しか時間を共にしなかった相手がこんなにも自分の人生に影響を与える存在だなんて、素敵だと思いませんか。 重ねた時間じゃなくて、深さなんだろうなぁ、ある意味運命的なものなのかもしれません。2人ともあのウィーンでの1日を忘れることはなかったのですね。 自分の実体験と重ねあわせ、車中セリーヌの気持ちはせつなく痛いほど分かりました。 この映画の良さは会話と目線です。二人の視線がすごくいいですね。お互い、相手を観ているのに目をそらす感じが。あのしぐさと視線で2人とも9年前の気持ちと変わっていないんだなと確信しました。 最後のセリーヌのアパートでのシーンは、ホントに余韻のある終わり方でした。脚本がいいですね。観る人によってその後はいろいろ想像できます。最大の演出方法だと思います。 本作品もDVD購入しました。自分が死んだら棺おけにこのDVDを入れてもらい天国でも鑑賞したいお気に入りの作品です。このような作品に出会えてラッキーでした。 次の9年後は2013年です。彼らも40代半ばに入っていますね。この二人の次の行方を見続けたいと思います。 
[DVD(字幕)] 10点(2008-05-29 17:38:05)
24.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
最後は意見が分かれるところですが、私はすんなり受け入れられました。それくらい見ている自分がエリカになりきれたというか。ジョディ・フォスターの演技に引き込まれ、自分がエリカに乗り移ってしまったという感じです。常人の心理を超えてしまった感じですね。まず、そもそもNYで夜遅く2人で公園に行くことはリスク管理が甘いですね。東京でも夜中の代々木公園は怖いでしょう。また、銃を手にした後、コンビニでの射殺は偶然巻き込まれたので止む無しとしても、地下鉄は他の人同様、途中下車するなど未然にリスク回避できたはず。ましてや売春強要の少女を助けるケースにおいては自ら事を起こしているわけで、すでに普通の人の精神状態じゃなくなっているわけです。エリカのあの事故以来全てが変わってしまった、もう昔に戻れないと気持ちを引きずってこの後の人生を生きていかなければならないつらさが伝わってきました。残念だったのはあの刑事との友情の描き方が不十分だったので、もう少し深いつながり(精神的な)があれば最後のシーンの解釈もまた変わってきたかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-25 23:24:55)
25.  007/ユア・アイズ・オンリー 《ネタバレ》 
DVDの特典メニューからまず見てみました。やはり観る側以上に製作者側が「ムーンレイカー路線からシリアスなアクション路線に戻さなければ客に飽きられる」という危機感があったようですね。今回は硬派でQの特殊兵器に頼らず、真摯に戦うムーアボンドを楽しめました。 ただ他の方もおっしゃっているようにムーアの持ち味のユーモアやQの出番が少なくその点が物足りない感じでしたね。(女性との関係も淡白)その分、スタントマンのアクションは見事でした。当時はCG処理が出来なかったでしょうから、全てリアルなアクションです。オープニングのヘリコプターやスペインの田舎でのカーチェイス、イタリア北部でのスキーアクションやボブスレーシーン、ギリシアの僧院がある山でのロック・クライミングと十分楽しめました。ボンドガールは美人ですが、個人的にタイプでは無かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-25 22:54:55)
26.  007/ムーンレイカー 《ネタバレ》 
ストーリーが今ひとつ面白みに欠けていましたね。最初のスカイダイビングでのパラシュートの奪い合いはなかなか良かったです。スタントマンに何度もテストをさせ相当苦労して撮った映像らしいです。しかしこの作品はこの冒頭のシーンしか印象に残りません。前作に続き、ジョーズが殺し屋として再び出演していたのですが、あまり活きていなかったですね。宇宙船や宇宙ステーション、宇宙での戦闘シーンは当時の技術では相当がんばっていたんじゃないでしょうか。今見るとどうしてもちゃちに見えてしまいますけれど。宇宙へ飛ぶまでのカルフォルニア、ベニス、ブラジルのリオのカーニバルや山頂でのロープウェイ、イグアスの滝、グァテマラの遺跡とロケ地は多く見所が多いはずなのですが、かえって散漫になり引き込まれなかったです。ボンドガール(CIAからの派遣で、科学者の女性)があまり魅力が無かったですね。ムーアボンドの中では「私を愛したスパイ」が良かっただけに前作との落差を感じました。
[DVD(字幕)] 5点(2008-05-17 23:30:22)
27.  エディット・ピアフ~愛の讃歌~
ピアフについての予備知識なしで見ました。日本で言えば美空ひばりという感じなんでしょうか。大体予想どおりの展開でしたので(こういう人は凡人とは違う波乱万丈人生を歩む事は事前に承知)、大きな感動とか驚きはありませんでした。映画の出来としては悪くなく、まぁ良かった方だと思います。時間軸が進んだり戻ったりするのもさほど気にならず。主演のマリオン・コティヤールは「プロバンスの贈り物」で凄く綺麗な人だなという印象でしたが、今回はメークで別人となりピアフになりきっていました。特に晩年のピアフはまだ40代ですが、70代くらいかと思うくらいやつれていました。マリオン・コティヤールについてあまり知らなくて、容姿だけが売りの女優かと思っていたら大間違い。迫真の演技で、アカデミー賞主演女優賞受賞は妥当かもしれません。ピアフについて知識や思い入れがあればもっと楽しめる映画でしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2008-05-11 13:59:20)(良:1票)
28.  007/私を愛したスパイ 《ネタバレ》 
とても面白かったです。個人的にはシリーズ全体でベスト5以内に入る秀作。まずコネリーボンドから入った私は最初はムーアボンドに「なんだかなぁ」という言う気持ちでしたが、この作品でムーアしかない良さもあると開眼させてくれた作品。ストーリーは「二度死ぬ」、「サンダーボール作戦」、「女王陛下の007、「ロシアから愛をこめて」の良いエッセンスを取り入れ、長すぎず短すぎず約2時間にうまくまとめた作品でした。冒頭のスキーでのスタントはほんとに凄い。一歩間違えがスタントも亡くなるところでしょうが、ユニオンジャックのパラシュートが開いた時はホッとしました。ボンドカーであるロータス・エスプリ(水陸両用)のカーチェイスも見所のひとつ。敵の手下であるジョーズは台詞は一切無く(歯が鋼板なのでしゃべれないのだろう)コミカルながらも不気味なキャラクターで作品を面白くしています。ストロンバーグ所有の巨大タンカーも本格的なセットで船内での戦闘シーンも迫力がありました。この映画の重要ポイントであるボンドガール(ソ連のスパイ)を演じたバーバラ・バックとても綺麗でした。ビートルズのリンゴ・スターの奥様なんですね。
[DVD(字幕)] 8点(2008-05-10 14:30:18)
29.  007/消されたライセンス 《ネタバレ》 
ムーアのボンドからダルトンのボンドはかなりイメージが変わりますね。すごく硬派で真面目なボンドになってます。女性との関係も控えめ。特に今回はアクション映画としてはかなりクオリティが高く楽しめました。また、鮫に足を食いちぎられる、サンチェスが部下を減圧室で頭部を膨張させ爆死させる、敵とのもみ合いの末、相手を粉砕機で切断する、最後にサンチェスを全身を火だるまにするなど、今までより残酷なシーンが多かったです。今の時代なら見慣れていますが、当時は相当ショッキングな映像だったでしょうね。シリーズ発のR指定だったみたいです。全体的に重めな作りになっており、ボンドは常にしかめっ面の印象があります。ユーモアや遊びがほとんどなかったのが少し物足りなかったです。またボンドガールもキャリー・ローウェル演じるパムは美人ですが、色っぽいタイプではなく共に戦うタイプ、ルペ(サンチェスの女)との関係も控えめといつもの女性との関係がとても淡白でした。その後いくつかのスパイムービーが作られましたが(ミッションインポッシブルシリーズ、ボーンシリーズなど)今思えばこのダルトンボンドの路線に近いのかもしれません。007にしか出来ないできない演出(ボンドガール達とのラブシーンやいかにも英国紳士という感じの上品で洗練た身のこなし、ユーモアやウィットもある)を期待する人には物足りない作品だったかもしれません。Q爺がロンドンから駆けつけていろいろな特殊武器を提供するのは微笑ましかったです。ボンドが心配でたまらないらしく「危ないから帰れ」と言われても帰らずじまい。足を食いちぎられたフィリックス・ライター役の俳優は『死ぬのは奴らだ』にも出ていました。同じ俳優なのですぐにわかりました。(いつもCIAのフィリックスは別の俳優が演じているので混乱してしまうのですが)個人的には好きな作品ですが、シリーズの中ではちょっと異色の部類に入ります。 これなら007でなくてもいいと思う人もいるかもしれません。長いシリーズですからこのような硬派ボンドもありで良いと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-06 22:25:18)
30.  007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 《ネタバレ》 
総じてボンドシリーズの中では平均点だと思います。最初のロンドンでのボートチェイスはなかなか見ものでした。かなり迫力があって引き込まれました。当時としてはかなりお金をかけていると思います。その後、舞台がアゼルバイジャン、カザフスタン、トルコと動くので、素早い展開を理解するのに少し苦労しました。エレクトラ(ソフィーマルソー)は誘拐された後ストックホルム症候群となりテロリストのレナード(ロバート・カーライル)にマインドコントロールされている設定でした。ボンドやMもそれに気づかず、ずっとエレクトラの擁護をしてきたわけです。ボンドは途中でエレクトラがレナードとグルであることを知り本来のスパイ本能を発揮します。(レナードはボンドの肩の痛みやエレクトラとの関係を知っていた)ボンドシリーズでは通常関係した女性をボンド自身が直接殺害することはないと記憶していますが、今回はボンドガールがあっさり銃殺されてしまうのは意外でした。今回がQの引退作ということでシリーズ最後の出演となりました。「弱みは見せないこと。逃げ道は確保しておくこと」と言って階下へスッーと降りていくシーンは印象深い忘れることはないでしょう。この台詞は自分への格言と受け止めたいと思います。Qを演じたデスモンド・リュウェリンはこの映画公開の翌月交通事故で亡くなったそうです。なんという偶然でしょう。1963年の「ロシアより愛をこめて」から1999年の「ワールド・イズ・ノット・イナフ」まで延べ36年間、連続しての永きに亘る出演は偉業であると言えるでしょう。(実際に出演はなく名前のみの作もあり)
[DVD(字幕)] 5点(2008-05-05 14:58:58)
31.  007/ダイヤモンドは永遠に 《ネタバレ》 
今回が最後のコネリーボンド(番外編のNever Say Never Againがあるがこちらは本家007とは別物として扱う)なので、集大成として期待が大きかっただけに正直失望が大きかったです。ストーリー、アクション、お決まりの秘密兵器もさほどインパクトはなく、過去のコネリーボンドに比べ面白さに欠けていたように思いました。今回は前作の「女王陛下の007」の続きとしてジョージ・レーゼンビーが妻を殺された復讐心でブロフェルドを倒すという筋書きの方が良かったかもしれないです。前述と矛盾するけれど良かった点は、コネリーがカムバックしたこと。なんだかコネリーボンドを見慣れたせいかボンドはコネリーだと妙にしっくりします。1967年の「007は二度死ぬ」以来4年ぶりのカムバックになったわけですが、やはりコネリーボンドらしく品位と野性味そして色気のある独特の雰囲気は健在で魅了されました。ジョージ・レーゼンビーが降板を表明してから、製作側は次のボンド探しに懸命であったようです。すでにアメリカ人俳優に決まっていたところ土壇場でコネリーで決着がつき、コネリーが断れないほどの好条件を提示したとか。製作者側は「ゴールドフィンガー」路線に戻すことを目標にしていたようですが、最後の花道を飾る作品にしては少し物足りない作品でした。
[DVD(字幕)] 4点(2008-05-03 00:25:39)
32.  トランスフォーマー
CGの技術はすごいと思いますが、自分には全く合いませんでした。こういう世界が好きな人には評価が高い作品かもしれません。敵のロボットと味方のロボットの区別がつきにくかったです。
[DVD(字幕)] 2点(2008-04-29 21:30:25)(良:1票)
33.  女王陛下の007 《ネタバレ》 
1969年製作ですが非常に良く出来ていると思います。当時はコンピュータによる編集は無く、スタントマンやカメラワークを効果的に使うことによってスピードやスリルを演出しているのでしょう。それが十分に感じることが出来ました。この一作で降板してしまうジョージ・レーゼンビーは、確かに前作までのコネリーボンドのイメージが強いせいか、地味な印象は否めません。しかし、モデル出身で俳優経験はほとんどないものの見事なアクションであったと思います。ダイアナ・リグ演じるトレーシーは美人だとは思いませんでしたが、どこか魅力のある女性でした。ボンド同様運動神経にたけており、カーチェイスやスキーテクニックもプロ並みという活発な女性でした。おてんばな反面色っぽさも持ち合わせており、実にボンドらしい女性選びだと思います。アルプス山頂で敵ブロフェルドに隔離され治験の餌食となる女性達が40年前にすでにカーリングに興じていたのも驚きでした。我々日本人の多くは長野五輪で初めてカーリングの存在を知った人も多かったのだから。また敵に追われスキー板1本、ストック無しで急斜面をかけ降りるボンドや雪崩を背にして斜面をかけ降りるボンドとトレーシーのシーンは圧巻でした。ボブスレー攻防もこの映画の見所でありハラハラさせてくれます。ボンド映画にありがちな特殊兵器は影を潜め、非常に現実的でイアン・フレミング小説に忠実なボンドを目指したと監督のピーター・ハントはメイキングビデオで述べています。監督ピーター・ハントはすでに過去5作のボンド作品の編集を手がけており、すでにボンド映画を熟知していた人物です。今までの路線を踏襲しながらより現実に近いボンド像を目指したのが良くわかります。ボンドのまれにみる真剣な恋愛から結婚に至る過程もさりげなく、結婚式でのマニーペニーの涙など粋な演出も見逃せません。この作品以降の派手なアクションや秘密兵器満載へと方向転換されたので王道とは言えないかもしれませんが、クオリティの高い映画だと思いました。1度限りのボンド役であったジョージ・レーゼンビーでしたがこれでよかったのかもしれません。一部では興行的には振るわなかったと報道されたようですが、実際の数値上では「ロシアから愛をこめて」とほぼ同数の高い興業収益を記録しています。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-29 00:07:20)(良:1票)
34.  マイティ・ハート/愛と絆 《ネタバレ》 
評価が難しい作品ですね。レビューが少ないのもうなずけます。実話を映画化したとのことですが、私はこの事件をこの映画を通して知りました。やはりこの手の作品はアメリカ、パキスタン、インドと国際関係や情勢を知っていてかつイスラム社会とかユダヤ教の知識がないとなかなか理解が難しい。物語はアメリカ人新聞記者(ユダヤ人)が妻キューバ系フランス人(但しアメリカ人と結婚しているので現在はアメリカ人か?)が9.11の後、アフガニスタンに取材に行き、その後も継続して取材する為パキスタンのカラチに入る。夫であるアメリカ人記者が取材に行くと出たまま何者かに誘拐され、その後殺害されるまでの流れをドキュメンタリー風に追った映画です。 アメリカ人でそれもユダヤ教信仰を公にしていて、かつひとりでイスラムの指導者に会いに行く(実はこれは罠だった)ことはやはりリスク管理が十分でなかったような気がします。 それでもジャーナリストとして正義は貫き、テロに屈したわけではないのだかからというのは正論ですが。。。現実はもっとシビアで重いような気がします。 アンジェリーナ・ジョリーは身重な体で気丈に振舞う妻をうまく演じていました。夫が殺害されたと聞かされた時、大声で泣き叫ぶのですが、もらい泣きしました。それぐらい迫真の演技でした。この映画はあくまでもアメリカ側の視点で描かれているのでパキスタンの人はどう思うのでしょうか?おそらくパキスタンでは公開されていないと思いますが。。。 
[DVD(字幕)] 5点(2008-04-20 20:46:05)
35.  007/黄金銃を持つ男 《ネタバレ》 
007シリーズ9作目、ムーアボンドの2作目です。ムーアボンドの中では評価が低い方に入ります。最初に見たムーアボンドがこれだったので、ムーアボンドに良い印象が持てませんでした。その後「死ぬのはやつらだ」、「私を愛したスパイ」を見て、ムーアボンドもコネリーボンドにはない良さがあるなぁと見直したところです。今回のストーリーはスパイの諜報活動らしくなく、???な東洋が出てきます。西洋人にとって東アジアは十把一絡げなんでしょうか。(タイ、香港、日本がごちゃまぜ)また、アクションも今ひとつだったです。ボンドが運転する車が橋を渡る時一回転するシーンも今となってはあまりインパクトがありません。またボンドガールがあまりにもお馬鹿さんでイライラします。素人ならまだしも少なくとも英国諜報局が派遣する女性なら最低レベルの知性は持ち合わせるべきでしょう。彼女のルックスもあまり魅力を感じませんでした。ムーアボンドにはもっと良い作品があるのでこれだけを見て決めつけるべきではないと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2008-04-20 20:06:03)
36.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
コネリーボンド作品の中ではNo.1の出来でしょう。話も現実路線で無理がなく、Qの発明した武器も要所で活用されていました。007シリーズの楽しみが各国でのロケ。今回のイスタンブールの街の風景も異国情緒が感じられて良かったです。刺客のグラント(ロバート・ショウ)がなんとも不気味で冷酷な感じで効果的でした。最高の見せ場はボンドとグラントのオリエント急行内の格闘ですが、狭い車内がより緊張感を高めていたと思います。ペドロ・アルメンダリスが演じるクリムの存在もより物語を面白くしています。彼はイスタンブール在住でボンドを支援する役回りで英国海外情報局のトルコ支局長という肩書きのようですが、どうも胡散臭い雰囲気がして最初は「この人は実は悪役に違いない」と思いながらいつボンドの命を狙うのかとドキドキしていました。また、ロッテ・レーニャ演じるクレッブ大佐は非常で冷淡なスパイで小柄ながら腕力もある(冒頭のシーンでグランドの体力チェックのため体にパンチを浴びせる)女性なのかと思ったら最期は実に非力で毒がぬってあるナイフ付の靴で蹴り上げるしぐさがとてもぎこちなく銃で撃たれる最期はあっけないものでした。ボンドガールの女性達は皆似たようなタイプが多く、白人、金髪、ブルーアイで区別がつかない事が多いですが、このダニエラ・ビアンキは印象に残りました。上品な中にもセクシーなタイプで女性からも好感を持たれるタイプではないでしょうか。DVDのメイキングビデオに最近の(おそらく60歳過ぎてから)インタビューが入っていたのですが、さすがにピークの美しさはないものの上品なイタリアのおばさんという感じになっていました。あのボンドガールを演じ5年後には芸能界を引退したようです。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 22:52:48)
37.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 
とにかく大笑いしました。スパイ映画というよりコメディとして楽しめるかもしれません。  ストーリーはハチャメチャなのですが、当時は大真面目にやっていたんでしょうね。  1967(昭和42年)年の映画ですから41年前です。初期のボンド映画としてまたなつかしの昭和を振り返る映画として見る価値は十分あります。 銀座の路地を入るとそこはもう蔵前国技館、ボンドがタイガー(丹波哲郎)こと日本の秘密警察に案内されたのは地下鉄丸の内線の車内。そこで何故か接待まで受けていました。 代々木体育館や東京タワーの風景も出てきます。また、ホテルニューオータニ(現在と同じ外観)のビル内で大里という敵(日本人)と面談するのですが、オフィス内に毛筆で「大里」と書かれていたり、ビル内が必要以上の和装なインテリアだったり。敵の車をヘリコプターから磁石で釣って東京湾に落とすシーンもかなり笑えました。 日本人になりすますため、5-6人の芸者ガールに囲まれ、眉毛を黒くしたり、カツラをかぶせられたり、胸毛を処理したり。西洋人の妄想が遺憾なく発揮されてます。 ボンドが海女(浜三枝)と偽装結婚して、日本人になりすますのですが、どうみても日本人には見えない。日本語も「大学で勉強した」という割には挨拶程度しかしゃべれない。 忍者訓練所もかなり笑えます。戦前の槍持って気合で敵をやっつけるノリですね。ハイテクの相手には歯が立たないと思うのですが。 肝心のストーリーですが、敵・スペクターが米ソの対立を煽るため、日本からロケットを打ち上げ、米ソのロケットをパックリ飲み込むというもの。その調査及び阻止のためコネリーボンドが火口内に潜入する話です。当時の日本のイメージといえば、芸者ガール、忍者になるのでしょうね。。他の作品に比べ、コメディ度が高すぎてドキドキ感はあまり感じませんでしたが、日本人なら一度は見ておきたい作品だと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-10 21:38:45)
38.  007/カジノ・ロワイヤル(2006)
私にとっては007シリーズデビュー1作目でした。子供の頃から007は知っていましたが、完全な食わず嫌いでまともに見たことは一度もありませんでした。実に面白かったです。これで007シリーズを全部制覇しようと誓った記念すべき作品になりました。その後、ショーン・コネリーの本シリーズ1作目「Dr.No」を見て、これは全作品全て見なければいけないという気になりました。昔からのファンとは違い、他の作品とは比較できませんが、これだけでも十分堪能できました。これはニューボンドだとおっしゃる方が多いようですが、1作目の「Dr.No」の時のボンドと原型は変わっていないように思いました。 これから1作品ずつ鑑賞し、007の歴史を確かめたいと思います。全体に少し長く感じましたが、総じて楽しめました。食わず嫌いだった女性にもおススメしたい良作です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-04 10:09:59)(良:1票)
39.  ミス・ポター 《ネタバレ》 
興行的にはあまり儲からない映画かもしれませんが、なかなかの良作だと思います。 多くの日本人が知っている「ピーターラビット」の作者の半生がテーマです。彼女はピーターラビットの作者であり湖水地方の広大な土地を買い上げてナショナルトラストに託したことでも有名です。当時の30代独身は世間からの風当たりも強かったでしょうが、彼女が一人立ちし今で言うキャリアを目指す過程とそのきっかけを作ってくれた男性(ユアン・マクレガー)との恋愛も自然な感じで描かれていると思いました。 作品中に彼女の書いたアニメーションも要所に取り入れており効果的に使われていました。 気になったことはミスポターを演じているレニーの表情が「ブリジットジョーンズ」とダブりました。 おそらくBritish Englighを話せ、かつ婚期を逃した30代という設定で彼女の抜擢があったのかもしれません。ただし、今回は英国人女優を使ってもよかったのではないでしょうか。英国人に言わせるとレニーのBritish Englishはがんばっているけれど英国人には本物でないことがわかるとのこと。確かに日本のドラマでも関西弁のうまい女優はいるけれどきっと関西人はその人が関西出身でないことを見破ることが出来るのに近いのかもしれません。それ以外はストーリーの展開もテンポ良く、時間的にも長すぎず短すぎず上手くまとめていたと思います。当時の衣装や小道具(馬車や家具)も良く出来ていました。文芸作品としてはなかなかの出来ではないかと思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-30 22:47:17)
40.  幸せのレシピ 《ネタバレ》 
みなさんが書かれているように、可も無く不可もなくというところでしょうか。全体に浅いという印象です。料理をテーマにした作品の割にはメニューやワインについてあまり突っ込んだわけでもなく、きっと数ヵ月後には忘れてしまうかもしれません。強烈に印象に残る映画だけが良作ではないので、休日にのんびり見るのは良い作品かもしれません。キャサリン・ゼタ・ジョーンズが屈折している女をうまく演じています。姪の女の子(アビゲイル・ブレスリン)やニック役のアーロン・エッカートも良く演じていたと思います。各人はパーフェクトなのに何か足りないですね。最後の3人でレストランを経営の結末は途中で十分読めました。
[DVD(字幕)] 5点(2008-03-20 22:09:43)
000.00%
100.00%
211.92%
347.69%
447.69%
5713.46%
61325.00%
7917.31%
8917.31%
923.85%
1035.77%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS