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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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21.  ドクター・ストレンジ
魔法使いと魔術師は別ものなのだと、比較的最近になって知りました。魔術って、なんだか胡散臭いです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-01-08 21:49:46)
22.  ブラックパンサー 《ネタバレ》 
本作のヒーローはアフリカの国家元首。その国家は技術力を国家運営の基盤にしている。そして、その技術力を隠すことの意義、等々。 フィクションではありますが、現実世界を振り返ると色々と啓示的なことを言ってる作品で、大体がバカっぽいマーベルにしてはかなり気を遣った脚本だと思いました。 末尾のトランプ批判は面白かったです。ただ、アイツが独善的な考え方で国家をどんどん変えて行く流れも見てみたかった。朝鮮半島のメタボアホ元首をシミュレートしても面白いだろうと思いましたよ。 ものすごく古い話ですが「スタートレック」の映画第一作(1978年)が公開されたときスキンヘッドのヒロインが随分と話題になっていた記憶があります。それに比べると、スキンヘッドが随分とカジュアルなファッションになったものだと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-01-08 21:35:21)
23.  マイティ・ソー/バトルロイヤル 《ネタバレ》 
観たのはしばらく前です。当時のアベンジャーズ最新作(「エンドゲーム」)を観るための予習でしたが、私にはかなりのレベルでツマラナイ映画でした。 「実は姉がいた」「その女はアスガルドから無限の力を引き出せる」「アスガルドを憎んでいる奴がいる」「目が光ったら電撃パンチが使えるようになる」等々。伏線や回収と云う概念ナシで取って付けたような設定が台詞で説明され、それを骨格として物語が進む。つまり、何でもアリなんですよ。その結果として、派手な画面の割には緊張感の無い弛緩した映画になります。まるでKADO〇〇WAの異世界転生ライトノベルのアニメ化のようでした。 (異世界転生アニメの全てを否定している訳ではありませんよw)
[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-01-08 21:17:03)(良:1票)
24.  日本で一番悪い奴ら 《ネタバレ》 
面白かったです。 いわゆる「変な人」を扱った映画のひとつ。あんなことをしながら「治安を守るため」に働いていると本人は本気で思っていたようです。道警の予算で銃器を買い取り、摘発や押収扱いにして点数を稼ぐ。市井に流通する銃器数が減るのは確かだけど、密輸密売組織を肥えさせる見識はありません。登場人物たちの本気ぶりが滑稽に映る作品は、コメディとして上質です。 序盤、刑事部屋に「努力目標」のタイトルで映される摘発の点数表は興味深かった(ホンモノかどうかは分かりませんが…)。傷害にしろ過失にしろ強姦にしろ、人が死んでいる案件は一律18点。公然わいせつは1点。あれが組織内の出世の目安なら、ストーカーなどに身の危険を覚えて通報してもスルーされる理由が理解できます。 余談。30年ほど昔の話ですが、スピード違反で免停・罰金8万円を払わされたことがあります。そのとき、板橋警察署の交通課巡査がやったことを記しておきます。首都高速5号線の下の道路を走っていたときでした。ニッサン・スカイラインがバックミラーで急拡大しバンパーぎりぎりまで接近されました。気持ち悪くてアクセルを踏んで逃げました。すると再びぎりぎりまで接近されました。さらにアクセルと踏んだところでサイレンが鳴り、そこで初めて覆面パトカーだったことが分かりました。その場でも抗議はしましたが、アクセルを踏んだ私が悪いと決めつける態度で違反切符を切る太った巡査がもの凄く憎らしかったです。あれって、今なら完璧な「アオリ運転」として逆に提訴できる行為です。その当時で私と同年齢くらいの巡査だったので、もしかしたら組織内でそれなりに出世しているかもしれませんね。もしそうなら、自宅を突き止めてピンポンダッシュしてやりたいです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2022-01-08 20:20:59)(良:1票)
25.  死霊の盆踊り 《ネタバレ》 
契約しているネットTVの洋画タイトル欄に本作を見つけたときは、ちょっと興奮したのでした。ついに、ついに見ることが出来るぞ、と。しかも見放題だぁ。(鑑賞後はもう一度観ようとは思いませんでしたがw) おっぱいを揺らして踊る。揺れるくらい立派なおっぱいばかり。そして、語れるような内容は皆無。でも不思議と腹が立ったりはしませんでした。あまりに内容が無いからなのでしょう。 私の映画評は辛口が多いと自分でも思うのですが、低い点数を付ける映画は内容が無いと云うより、内容に腹を立てていることが多いのだと改めて気付かされました。 おっぱいを揺らして踊るだけの映画。こんな平和な映画は滅多にありませんな。中年男が腹を揺らして踊るだけなら間違い無く0点を付けました。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-08 19:40:02)(笑:2票) (良:1票)
26.  ザ・ファブル
原作未読で鑑賞。劇中に共感できる人がいないので感動する類いでは無いけど、特に欠点も無い作品でした。幾つか感じたことにコメントを。 コメディを意識して造形された数人の人物像は面白かったです。過度な猫舌とか、過度な肝臓強度とか。あのイラストはとても味があり、殺し屋稼業とのギャップは成功していると思います。 風俗嬢をやれと脅されていたミサキさんですが、警察に通報することは考えなかったのでしょうかね。実害が出ない限り警察は動いてくれない、とよく云われますが、作中には通報に足る証拠があったように思えたのですが…。 「誰も知らない」でかわいい少年を演じた柳楽クンがこんなにスレた役が似合う青年に育つとは思っていませんでした。暫く前からその傾向はありましたけど、これも「成長」でしょう。 私の肝臓はひ弱でテキーラ2~3杯でギブアップですが、ヨーコさんとなら一緒に飲んでもてあそばれたいです。 殺し屋と云う人種はフィクションに頻出しますが、当たり前ですが私は実物を見たことはありません。しかも嘘みたいに強い。それは例えば会話が出来るライオンがジャングルを統べているようなもので、ファブル(=寓話)とはそんな意味なのでしょう。 鑑賞後に原作者を知りました。最近マンガから疎遠気味ですが南勝久は好きなマンガ家です。U-○EXTで3巻まで無料だったのでさっそく購入して後追い。(最近このパターンが多いw) 原作にある味わいは映画には出ていなかったですね。南氏のマンガの吹き出しは浪速漫才風のボケとツッコミの応酬ですが、映画の主人公は口数が少なすぎです。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-08 13:28:08)
27.  ウィーアーリトルゾンビーズ 《ネタバレ》 
この映画を愉しむには歳を取り過ぎたのかもしれない…と前置きしたうえで、腹立たしい映画でした。 全体から受ける印象が散漫で、テーマが見えません。バンドメンバーが「両親を亡くしても泣けない」云う設定がどこかへ辿り着くのかと期待したが特にナシ。それなりに生きてくよ、って感じ。私に読解力が無いのか、やはり歳を取り過ぎたのか…。 でもねぇ、これって日本だから通用する内容だと思うのですよ。私は世間知らずになるのが怖いと云う理由で、NHK-BSの「国際報道」を出来るだけ欠かさずに見ています。そのお陰で、世界には親が死んだら餓死するしか無い子供たちがゴマンといることを知っています。それを意識すると、本作は裕福な日本をくフワフワと描いた映画にしか見えません。少なくとも、私はリビアの難民キャンプにいる子供たちにこの映画を見て欲しく無い。日本が本当にフワフワと裕福かと云うと、そうとも言えないと思う。その意味で、現実から目をそらし続けるような映画でした。制作者に「テーマは何ですか?」と聞いてみたいです。 本作の監督が某最大手広告代理店で民間企業のアピールポイントを誇張する表現を常に考えている人種だと云うことも、私なりに本作を解釈(曲解?)する材料になっています。 ちょっと興奮気味にグチグチ言いましたけど、かなり嫌いな映画です。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2021-12-19 09:28:44)
28.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
前作はかなりの完成度を備えた作品でした。それを考えると、続編など作る必要は感じません。でも、ヒットしたならもうひと儲けを計るのはこの世の常なのでしょう。 で、どこにテーマを置くのかなと思って鑑賞したのですが、新しいもの無かったです。皆無、と云っても良い。そう云えばサブタイトルが「ダブルタップ」でした(辞書によると、トドメを刺すための二度撃ち、の意)。つまり最初から「前作と同じ内容の念押しです」とお断りが入ってる訳です。良心的なタイトルと言えなくも無いのですが、その真意に気付くのは鑑賞後。上手いなぁw 新しいものは皆無とか言いましたが、実はチョットだけあります。 ・コロンビア映画のタイトルバック女神がトーチで殴ってゾンビを撃退 ・前作で酷い扱いを受けたビル・マーレイがエンディングで大活躍 ・エマストーンさんも歳を取ったなぁ…。 私に残ったのはこの3つでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-19 07:54:59)(良:1票)
29.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 
「銃を持ちたくない衛生兵の沖縄戦」との概要から、沖縄南部戦線の惨状に直面した米軍兵士の内面を描いた作品だと思いました。衛生兵と云う役職と日本軍側の惨状が、相克として映画的テーマになると思ったからです。でもそれは先入観で、米軍側から見て最も激戦となった首里陥落前の局地戦にフォーカスした内容でした。なぜそんな先入観を持ったかは後述します。ハクソーリッジはその戦場のあだ名となった断崖です。 ハクソーリッジの崖の上で、疲れた果てたデズモンドは眠ってしまいます。目が覚めたら友軍の一人と一緒に日本兵に囲まれた状況。それは夢オチでしたが、私が米軍兵ならあそこにデスモンドと2人ではいたくない思いました。殺人を競い合う場では、彼が役に立たないからです。 でも、これは英雄譚なのでしょう。昨今ときどき耳にする多様性の意義。彼が貰った勲章は、その多様性への寄与と理解します。こんな兵士が(少しは)いても良いだろう、ってことですね。 ここからは余談です。ハクソーリッジの戦闘が終わり、日本陸軍が首里司令部を放棄して南部に敗走したあとに、沖縄戦の本格的な惨劇が始まります。最初に言ったことですが、もしデズモンドがそこに居合わせていたら、何を感じ、どのように行動したかには、やはり興味があります。 鑑賞後にハクソーリッジへ行ってきました(私は沖縄在住です)。現在は浦添城址公園と呼ばれるエリアにあります。採石目的で崖が削られ、その斜面の大部分が霊園になっていました。でも、一部は当時のまま残っていて斜面の落差は実感できました。崖の上で待ち構える日本軍陣地の攻略は、圧倒的な物量を有する米軍でも容易ではなかったことが窺えました。そんなことに思い巡らせている私の頭上を、普天間のオスプレイと嘉手納のF15が頻繁に通過していました。海兵隊と空軍の訓練経路です。かつて殺し合った国の軍隊が、殺し合った戦場の上空で訓練している。何というか…、「歴史」が意識されました。 (あっ、私は基地否定派では無いですよ。むしろ積極肯定派です)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-19 06:59:01)(良:1票)
30.  ゴジラvsコング 《ネタバレ》 
ついに実現したジャイアント馬場とアントニオ猪木の一騎打ち。どちらが勝つのだろう。ファンの期待は不安を孕みながら膨らんで行く。不安とは、贔屓の敗北に失望したくないからだ。しかし、ゴングから5分後、タイガー・ジェット・シンの乱入で勝負は台無しに。馬場と猪木が対シンで共闘する。無言の共闘ではあるが、なぜが息がぴったり合っている。そして、シンを撃退。シンが上田馬之助に促され花道に消えた後、目的性が消失した時間帯、馬場と猪木はただ視線を交わし合うのであった…。 本作は昭和プロレスのストーリーをほぼ完璧になぞっていました。そーいう意味では、昭和の怪獣たちに適応したお話。実力的にはシンが最も強そうだったので、微妙な見応えが残りました。 はい、昭和プロレスのファンですよ、私。馬場と猪木は、スタン・ハンセンとブルーザー・ブロディに置き換え可。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-08 01:15:11)(笑:2票) (良:1票)
31.  華氏119 《ネタバレ》 
米国大統領選まで約3週。この作品のレビューを書くには絶好のタイミングだと思いました。  マイケル・ムーアはトランプが大嫌い。革新左派系思想を持つ彼には、それは想像の範囲内。でも、本作はトラップバッシングに終始する訳では無く、もう少し根本的な問題点を暴き出そうとしているところが良かったです。それは、民主党がその性格ゆえに抱える問題点でした。  米国の政党政治は民主党と共和党の二大政党制。この制度はとてもスタンダードだと思うのだけど、敗戦を経て占領下に作られた体制をベースにした日本とはかなり違います。まず、日本には共和党に類する政党がありません。あえて云うなら、穏健な右翼団体がそれに当たるのだろうか…。民主党は現在の日本の野党の集合体みたいなものです(あくまで私見ですよw)。自民党は党首総裁の個性によって性格が変動します。強引に二分するなら、小泉は民主党っぽく、安部は共和党っぽい方針を持っていたと思います。米国民主党的政治を志した日本の民主党は、実力不足(と云うか、後述する力学)で亡くなりました。チーン。  アメリカの政策は大統領の所属政党によって左右に大きく舵が振られてきました。まず、大統領の顔つきからして違う。民主党大統領、ケネディ・カーター・クリントン・オバマ→優男。共和党大統領、ニクソン・レーガン・ブッシュ親子・トランプ→コワモテ。ですよね(笑)。  民主党の問題点に話を戻します。とても賢くて、口あたりが良く、真っ当なことを発言します。人種差別反対、銃規制推進、利益を分配し貧困を解消、等々。うんうん、それが出来るなら、それに越したことは無い。でも、出来ません。私見で極論しますけど、人類は個々人の欲や富の占有をエネルギーにして進歩してきたからです。民主党のリーダーは偏見や欲を否定しますが、ヒトの本質とは(DNA的に)かけ離れた論理なのだと思います。人はみな平等と云う概念は達成が難しい目標で、それに近づければ合格って感じかな。女性から見て、フェミニストは個人的に付き合うには良いパートナーですが、行政のリーダーとしてはどうなのか? 近隣国家から侵攻されそうですw 改革思想を持つ力強いリーダーが出現すればそれがベストかと云うとイエスとも言い切れない。ヒトラー、毛沢東、近くはプーチン、習近平がそれだから。大勢の支持を得るため、あるいは大勢の支持を背景に、一部を極端に排斥する為政者です。 米国政治は、二次大戦後に関しては、民主党と共和党がほぼ交互に大統領を輩出しています。一方向の方針が強まると、それに対するセーフティ機構が発動してバランスを取って来ました。日本の民主党はこのバランスでちょっとだけ水面から浮上しましたが、元々が偏重したバランスゆえに二度と浮上できないほど沈んでしまいました。  トランプはムチャクチャな大統領です。キム委員長と同じくらいムチャクチャだと思います。人種差別を容認し、女性蔑視発言を頻発し、黒人を撃ち殺す警官を擁護し、人権デモを軍隊で取り締まる。そんなムチャクチャな大統領が許されているのは支持者がいるからです。その支持者は白人至上主義者だけではなく、民主党の口当たりの良い弁舌に失望した方も含まれる。マイケル・ムーアが本作で言いたかったことは、そこだと思います。「民主主義の危機」まで持ち出して民主党へ送った辛口エールです。  「追記」を書き足すために、元々あったレビューの一部を削除しました。2000文字が上限なのですね。  【2020/12/5追記】 もの凄く往生際が悪かったトランプ氏もやっと観念する風情が見えてきました。 巷間で言われていることですが、今回の米大統領選は両候補のどちらが良いかと云うより「トランプのままで良いのか?」が問われていたと思います。私が大嫌いな中国に強硬姿勢を取り続けるトランプ氏はとても頼もしかったけど、そんな私でさえも彼の続投には首肯できなかった。今日現在、米国では毎日何千人もの方がコロナで命を落としています。それはトランプ氏の選挙運動方針(本人は明言はしていないけど、マスクを付けずに集会をやる、など)が無関係とは思えない。彼は色々な意味でやり過ぎたのだと思います。 同時に、そんな彼に7000万人以上が投票した事実も見逃せない。個人的には、後世の歴史観はトランプ以前とトランプ以後で分けられると思える程のインパクトがありました。今後の世界情勢は、トランプレスの米国がどのように中国とやり合うかで、しばらくは舵が切られていくのでしょう。 レビューっぽいことも書いておこう。この映画はトランプ氏排斥に効果があったと思います。両候補の得票は僅差だった。本作が無かったら、トランプ氏が再選を果たしていたことでしょう! ムーアさん、おめでとう。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-10-17 15:47:53)
32.  天気の子 《ネタバレ》 
契約しているネットTVでの配信が始まりやっと鑑賞しました。 チコちゃんに「天気の子」ってなに?と問われたら「日本アニメに翻訳されたライ麦畑」と答えます。 そんなことを書いてみようと思いますが、「ボーっと生きてんじゃねーよ」を言われたらご勘弁w  家出した主人公が船中やネットカフェで読んでいた書籍がサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」です(最近出版された村上春樹翻訳バージョンでした)。米国での初版は1951年。 未読の方のために書いておくと、「ライ麦畑」は高校を放逐された未成年♂の主人公がニューヨーク近辺を彷徨う様を、主にその内面描写によって綴った青春小説です。日本で中二病と云う言葉が生まれる半世紀以上前に、中二病を描いた小説がアメリカにあった。それが、比較的歳を取ってから「ライ麦畑」を読んだ私の感想でした。主人公にはほとんど全く共感できず、腹が立ったくらいでしたよ。ひと昔前までは「反抗期」と云う言葉で括られていた態度ですけど、主人公が発する理屈が中二っぽいのです、コレが。本作で主人公が「ライ麦畑」を読んでいるのは、作者の照れ隠しだと思いました。「ライ麦畑のホールデンみたいな奴だけど、勘弁してね」って具合かな…。  「天気なんて狂ったままでいいんだ!」と主人公は叫びます。その結果なにが起こったかと云うと、東京の水没です。南極の氷が溶けない限り、あんなに海水位が上がるわけねぇだろ、と云うツッコミは脇に置くとして、その被害は甚大です。鉄道も地下鉄もビルも学校も、社会資本は全て使い物にならなくなり、何百万と云う人が家を失って難民になり、首都としての都市機能は消失したはず。呑気に船で通勤など出来る訳ないのです。例えば、幼児の水死体をひとつ浮かべるだけで本作の見え方は180度変わります。でも、それはしない。それが演出と云うものだから。  東京の水没よりも、意中の女性の方が大切だ。それは多分に意地悪な言い方で、彼らが天候を操作して災害をもたらした訳では無く、人柱になることを拒否した結果でした。で、ここが大事なのですが、もし私が主人公と同じ立場なら同様の判断をしたと思わされました。彼には東京水没は眼中に無く、と云うかそんなことを考える容量は無く、自分に身近な人の安否の方がよほど重要な要件でした。 「主人公と同じ判断をした」のは、主人公に共感したと云うことです。  「ライ麦畑」の主人公は、何をやっても、何を言っても、周囲の大人たちから全く理解されずに自分の中での完結度を高めて行きます。中二自己中を極めていくと言って良い。読者としての私が反感を覚えるほど面倒くさい奴でした。そして本作の主人公たちも、ほとんどの大人たちからは理解されず、状況は悪い方向へ転がります。客観的に、幾つも間違った判断をしているとも思います。でもそんな瑕疵より、好きな人と一緒にいたい想いや若者が持つ突破力や思い込みが発揮するパワーが、大人たちの常識や業務的ルールとの対比で、美点として抽出され強調される。ファンタジー設定で主人公を追い込み、ひとつの結論を出させる。その論調や結論に、大人の私が共感したのです。「ライ麦畑」には共感できなくても「天気の子」には共感できた。類似した中味に対してこの違いはなにか? 大げさに言うなら、日本アニメの力技。それが「日本アニメに翻訳されたライ麦畑」と云う意味です。キケンな映画なんですけどね(笑)。  この監督が20年ほど前に作ったデビュー作「ほしのこえ」のレビューを10年ほど前に書きました。私はそこに「この監督の個性とは、ハードSF的に設定を固めても表現したいのはティーンエイジが抱く感情だけ」と書きました。前作ではストーリーに人命救助を絡めたことで、社会性を持ったお話として個性が昇華されました。ひと皮剥けたのかなと思ったのですが、本作で元に戻りましたね。でも、それは悪いこととは思っておりません。良くも悪くも、個性がナンボの世界です。  あ、もうひとつ。朝、カーテンを引いて晴れていると、気分が高揚して前向きな気分になれる。それは年配の私にも実感。そのあたりを出発点にして映画を一本作ってしまうセンスは買いですね。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-07-04 17:54:43)(良:4票)
33.  ジオストーム 《ネタバレ》 
地球を網の目状のワイヤーで覆い、その交点に数千機の気象衛星を配置する。この衛星は観測が目的では無く、眼下の大気圏の気圧や気温を操ることが出来て、それで気象をコントロールする。この概念自体にすごく興味がありました。気象コントロールの具体的方法や実現に至るまでの過程や予算などです。でも、そんな描写はありません。たとえ「フィクション」でも、もう少し「サイエンス」して欲しかったなぁ。 そんなことに興味が行くのは、やはり昨今の「異常気象」が気に掛かっているからです。夏の「記録的な」高温と冬の「記録的な」寒波。降雨量や降雪量も然り。もう毎年のことなので記録的って言葉は違う単語に変えた方が良いでしょう。ガソリン車を全てプリウスに変えても、この状況が変わるとは思えない。人類に残された道は二酸化炭素の排出量を制限するような小手先では無く、本作のような根本的施策で異常を克服すること。つまり、そこまで科学(やそれを支える経済)が進むかどうかに掛かっていると思っています。科学力と異常の追いかけっこかな…。 前置きが長かったけど、そんな視点でこの映画を観ていたので思いっきり落胆しました。私が欲しかったサイエンスはありません。衛星を暴走させた輩の動機に興味が行きましたが、単なる権力欲に駆られた陰謀でした。もの凄くレベルが低い。主演が宇宙ステーションの自爆から生還し、関係者の笑顔で映画は終わりますけど、その前に世界各地でどれだけの人が死んだのでしょう。その原因を作った米国が、プロジェクトを再び主導するなんてありえないでしょう。その楽観姿勢が腹立たしい。エメリッヒ的なアホ映画でした。まぁ、こんな映画にエンタメ以外の要素を求める自分の方がアホなのかもしれませんけど。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-24 00:32:53)(良:1票)
34.  ジャスティス・リーグ(2017) 《ネタバレ》 
ふむ。普通でした。 個性的なヒーローがたくさんいましたが、実はスーパーマンが一人いるだけで全てが片付くという能力格差をちゃんと見せたのは良かったと思います。その格差の中でみんなが活躍しているように見えると云うことは、脚本にかなり気を遣った証拠でしょう。  余談。私はマーベルやDCのことは良く知らないのですが、少年ジャンプやマガジンと同じようなものなのかな? だとすると、30年後くらいに孫悟空(カカロット)とルフィと黒崎一護とうずまきナルトと兜甲児(古う~w)と桜木花道が共演するようなアニメが作られるのかな? もし実現するなら私は絶対に劇場へ足を運びますよ(そのときにまだ生きていたら)。コチラも孫悟空一人で全てが片付くんだけど、桜木花道が上手く使われると面白そうですな。(笑)  【2022/1/29追記】 「ザック・スナイダーカット版」と云うのを見ました。元々が2時間の映画ですが、このザック版は4時間。どうやって2倍の尺にしたのだろうと云う興味からの鑑賞でしたが、登場人物それぞれの事情や内面を丁寧に掘り下げています。これがナカナカよく出来ており、長いけど飽きません。ヒーローも時間を掛けて描写すればバカっぽさが消えて、重みが感じられるキャラに変身しますね。元々は5点評価の映画でしたが、ザック版には7点を付けます。これから観る方は断然ザック版をオススメしておきます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-23 15:19:52)(笑:1票)
35.  その女諜報員 アレックス 《ネタバレ》 
オルガ・キュリレンコさんを最初に意識したのは「慰めの報酬」だった。いわゆる「ボンドガール」。スタイルが抜群に良く、ずーっと不機嫌な表情が魅力的に映える。もっと彼女を映せよと思っている自分がいて、これはすごい潜在能力だと思いました。でも、なかなかイイ作品にめぐり合わないですな。本作などはその典型で、すでに他のレビュアーさんが指摘してくださっているので詳しくは述べませんが、出てくる奴ら全員が頭悪すぎです。つまり脚本が頭悪すぎです。彼女のサービスカットはそれなりにあるので観た価値は担保しましたけど、このまま旬が過ぎてしまわないことを祈ります。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2018-11-23 14:47:43)
36.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
シャーリーズ・セロンが主演した最初のアクション作品は2005年の「イーオン・フラックス」だったと思う。その作品で彼女は殺し屋さんと革命闘士的な役柄を演じました。私が記憶している範囲の話だけど、ボディを使うアクションがしょぼかった。周囲が彼女の筋力に合わせ無理してゆっくり動いているような、分かりやすく云うと上戸彩のあずみや綾瀬はるかの座頭市みたいな感じ。彼女はきっとこの作品の自身のアクションに不満を持っていて、汚名(?)挽回の機会をずっと窺っていたのだと思う。 で、それが果たされたのが本作。カテゴリーはスパイものですけど、私に云わせれば肉弾映画です。 後半、傷を負った亡命者を保護しながら逃亡を図るシーン。雑居ビルに入り、出てきてカーチェイスが終わるまでの10分弱を1カットに収める。本作の見どころはここに尽きる。ビルの中で6人の敵を殺す。手足と肘・膝・銃把で約50発殴る(数えましたw)。同じくらい殴られる。どこまで本当に当てているのかは分からない。でも、彼女と敵が体のアチコチから流す体液はホンモノに見えるし、顔のカタチが変わっていく。全ての打撃にしっかり体重が乗っていて、体重以上に殺気が乗っていて、痛いし痛々しい。最近のアクション映画の格闘シーンは1秒のカットを何十も繋げて誤魔化すことが主流ですが、それが大っ嫌いな私の心情を盛大に代弁してもらったような気分でした。久しぶりに凄いものを見させてもらいました。 80年代は、学生だった私が最もたくさん洋楽を聴いていた時代で、劇中BGMは懐かしく響くものが多くて嬉しかったです。デヴィット・ボウイの「キャット・ピープル」は当時劇場で見て以来だと思うけど、あの陰鬱な出だしがしっかり耳に残っていたことに驚きました。 本作のテーマはシャーリーズ・セロンがゲンコツにモノを言わせることでした。スパイものにありがちな面倒くさいストーリーは、まぁいいじゃないですか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-19 23:38:03)(良:1票)
37.  ビブリア古書堂の事件手帖 《ネタバレ》 
原作を楽しく読ませてもらった者の感想として辛口です。私が楽しめた部分が映像化されていない、って意味ですけどね。 このタイトルはドラマになっていますが、ヒロインの激しいミスキャストぶりに幻滅して一話で見るのを止めた過去があります。そのヒロインを黒木華が演じるとのことで、これは期待しましたし、そこに関しては期待以上でした。口下手な感じが良く出ていましたね。ここはイイ部分。 ダメな部分は大きくは3つです。まず五浦大輔。彼は際立った能力を発揮するタイプでは無いけれど、誠実さと腕っ節の強さでヒロインをサポートする役回り。でも、その片鱗が少しもうかがえない能ナシ扱いでした。ラストの埠頭での役立たずぶりでそれが極まりました。 次に太宰の稀書を狙う男。稀書への執着と動機の描写がアンバランスでした。しかもその変質ぶりが13日の金曜日並みにしつこい。追いかけっこのホラーかよと思わせるほどに。そのしつこさがテーマがブレる要因のひとつになっていました。この男、詐欺・放火・強盗傷害・殺人未遂ですが、事件後に逮捕される様子も無く気持ち悪かったです。 最後にミステリ要素のカットです。このタイトルの特長は栞子が古書の知識を動員する洞察にあります。推理力とコミュ障キャラのギャップが愉快なのですが、本作では冒頭で五浦の出生の秘密に気付くだけでした。その後は妹から他者の感情を解さないと責められるだけでこれと云った活躍がありません。これはとても残念でした。 五浦の祖父母のエピソードをストーリーの展開にリンクさせて丁寧に見せました。このエピソードは五浦の出生にダイレクトに関わっていることだけど、五浦自身の陰が薄いので悲恋自体は私にはあまり響かなかったです。祖母のお腹の子を「ウチの子だ」と宣言するごうら食堂の親父の心情の方がよほど重たかったです。文学青年との不倫が太宰の人生や作品に通底する要素であり、作品の背景に古書や文学をイメージさせることには役立っていたと思います。でもまぁ、ここに力を入れたがために、そぎ落とした部分が大きすぎじゃないの、と云う意見です。 原作がある作品のどの部分を映画のテーマに据えるのか。私は自分が最も面白いと思った部分がそれになるものと思っておりますが、ズレることが多いです。本作も中盤あたりまでは良かったのですが、終わってみればかなりズレた作品になっておりました。
[映画館(邦画)] 4点(2018-11-17 23:48:15)(良:1票)
38.  セルフレス/覚醒した記憶 《ネタバレ》 
記憶を他者に転写して死滅する体からの自由になる。不死を得る方法としては既視感があります。私が過去に見た創作物では魔術のような神秘的手法に頼ったものがほとんどだったけど、本作は純粋に科学によってそれ成していました。そんな技術が確立されたら商売にする輩が現れる訳だけど、倫理面が未解決なので闇マーケットの話になる。生死に関わることなので莫大な金額が動く。本作はそのあたりを上手にサスペンスにしていました。 死にたくない。しかし、自分と無関係の者を犠牲にして良いのか? 主人公はその辺りに常識的な判断が出来る人でした。自身の意識を殺すことにはかなりの葛藤があったはずだけど、そこは映画的にサラッと時間を飛ばして表現していました。無難にまとめたと云う意見です。 監督のターセム・シンは絵作りに特異な才能を持っている方と評価していましたが、前作あたりからそれが希薄になり、本作ではフツーの人になってしまったと思いました。その意味では期待した映画では無かったです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-01 10:27:08)
39.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 
主人公は戦車の残骸や多くの戦死者が野ざらしになっている戦場跡を見て「これが好きだ」と言いました。そのひと言で、普通の人とは違う感覚を持った人物だと分かります。自国の利益のために戦うと云うより、目の前の戦闘での勝利だけに興味があったようです。味方が死ぬことよりも、敵を殺すことに意識が向いていました。そんな「戦場でしか生を全う出来ない人物」の伝記として、とても良く出来ていたと思います。前線から離れた場所にいる者からは頼りになる将軍でしょう。でも、その人の配下で戦えるかと問われると尻込みしそうですけどね。 「失言」がもうひとつのテーマになっていました。思ったことを全て口にする。それが災いになり不遇へ落ちる。私は同情しましたよ。確かに「失言」なんだけど、本人の思惑から離れたところで言葉が独り歩きしている部分もあったと思います。 余談。官僚の失言がマスコミを賑わす昨今。パットンさんじゃないけど「失言」のほとんどはメディアの紙面や放送枠を埋めるためだけの揚げ足取りだと思っております。いや、確かに正真正銘の失言もたまにはありますけど、野党は政策論で戦うことを放棄しているとしか思えません。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-24 02:52:28)(良:1票)
40.  太陽(2015) 《ネタバレ》 
ハイテクが出てこない邦画SF。裸電球がやけに明るく映るような山間の集落が舞台。内容を吟味して咀嚼するのに、そこそこのカロリーを必要とする作品でした。細かい設定に幾つか疑問が浮かんだけど、そこに突っ込むと長くなるので省略。 SF的にデフォルメされた格差社会における生き方テーマでした。主人公は集落に住む若者男女二人。主人公をはじめ、その周囲の人たちのスタンスがみんな違う。登場人物たちには全て意味が持たせてある訳だけど、そのことがストーリーを散漫にしている感もあり。鑑賞側に問題意識を投げたエンディング。個人的にはもう少しガツンと来る主張が見たかったです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2018-04-24 02:13:36)
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