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泳ぐたい焼きさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 110
性別 女性
自己紹介 増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。
何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。

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21.  プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング 《ネタバレ》 
まるっきり子供向け、予定調和に清廉潔白な甘~い展開。まあディズニーだからしょうがないか。それに結婚前の真夜中パーティーでジュリー・アンドリュースが歌うといった大人を取り込むシーンはそれなりにはあるし、アン・ハサウェイは素敵だったりする。ただジョーはカッコいいんでしょうか。トワイライトにしてもハイスクール・ミュージカルにしても、相手役のカッコ良さがいまいち分からない…というより単にルックスの好みの問題か。失礼しました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2010-01-18 10:31:09)
22.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 2 ルージュ編 《ネタバレ》 
Part 2では1の展開の早さが影を潜め、ちょっとテンポがだれた印象。脱獄には毎度ながら、本当にこれで成功するのかいなという感じ。4回目の協力者には、ただただビックリしました。職業意識はどこへやら…という感じです。ただ1の方でもチラッとあったけど、2に至っては増々自己顕示欲が頭をもたげるというのか、メディアに踊らされ、ジャック自身も自分のイメージにコントロールされる印象が大きかった。ジャックが「メディアが、大衆が望む」と信じるイメージに、自分自身が取り憑かれている様は、何とも痛々しかったなあ。同時に、ドイツ赤軍やチリのクーデターといった時代背景も大きく関与して、ある意味自分を革命家だとジャックが錯覚する様も、何とも言いようがなかった。第二次世界大戦中でナチスに関係した父親の存在があったことも、もちろん大きかっただろう。メディアに起こされ、革命を反逆を口にするジャックを観て、まるでロックスターのような気取りがあり、観ていて哀れでもあり非常に複雑でした。ともあれ、とうとう警察に徹底的にマークされ、変装で信号で…という終盤は、ハラハラし通し。ただ、結局ジャックを殺したのは、警察ではなく右翼関係の報復なんだろうなと私は思ってます(見張ってる時ですらあんなに緊張していたのに、最終的にはあのような豪快な展開や、「トラックはどこ行った?」という発言から、警察ではないと推測)。そしてシルヴィアの最後の言葉には大ショック。Part 1と2を通して総括すると、チラシにあった「男の美学」よりも、弱さ愚かさ大胆不敵さが描かれた、ある男のドラマとして、とても見応えありました。ヴァンサン・カッセルは本当に良い役者になりましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2010-01-17 20:27:54)
23.  ジュリー&ジュリア
冒頭オムレツ(多分)をひっくり返し損ねた後の台詞といい、サラダランチで落ち込み焦る様といい、ジュリーとジュリア、両方に親しみを覚えて瞬時に好きになってしまいました。いや~もうチャーミング!快活でめげないジュリアに、状況打破に頑張るジュリー。女性雑誌によくある特集みたいだけど、私には正直「分っかるわ~」の世界でした。ある年齢の女性なら、非常に親近感の湧く2人でしょう。この2人を演じるメリル・ストリープとエイミー・アダムスが非常に好い。また2人を支える夫達も素晴らしい。控えめで、でもちゃんと妻を分かってる(ある意味、理想だわな)。2組の夫婦愛にもジーンときました。4人が出過ぎることなく好演していたし、展開も無理がなく(ちょっと後半はちょっとダレた印象でしたが)、終始飽きること無かったです。音楽もいいですね。"Psycho Killer”ならぬロブスターキラーは楽しかったし、ジュリーと旦那がすれ違う下りでの“Stop The Train”は、2人の気持ちを代弁してました(歌ってるのはストリープの息子らしい)。
[映画館(字幕)] 8点(2010-01-17 19:37:30)
24.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 《ネタバレ》 
思ったより早いテンポで、集中力をだれさせない展開にはちょっとビックリ。ただアルジェリア戦争での出来事や父親への葛藤など、もう少し描いてくれてもよかったかな。ちょっと性急すぎる箇所も少なくなかった。しかし一方で、カナダでの投獄~脱出、そして約束を果たしに戻る過程はじっくり描かれており、この辺りはすごく見応えありました。特にUSCの拷問は、グアンタナモ並みの酷さ。なぜか射殺場面よりもキツかった。脱獄シーンは1分1秒が緊迫して、観てるこっちも手汗握ったし、「仲間が大事」なジャックらしく約束を守りに戻ってくる場面も、ジャンヌを忘れず、でも彼を想って(多分)別れを口にするジャンヌも、それはそれで佳かった。でもここで、ジャック・メスリーヌに単純に感情移入できない仕掛けも、本作にはちゃんとと持ち合わせている。これがよかった。例えば、奥さんとの出会いや大切にする温かい面を持ちながらも、キレれば銃を向ける暴力性や、バレそうになれば躊躇いもなく警官を殺す残忍性など、女には基本優しくて友には厚くても、一瞬の暴力性や容赦の無さには、ただ恐ろしいとしか感じられない。その2面性をキチンと描いており、ジャック・メスリーヌを単純に英雄扱いしないところが、本作の魅力の一つでもあるのではないかと思った次第です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-29 00:25:12)(良:1票)
25.  ある愛の風景 《ネタバレ》 
喪失と再生がテーマのスザンヌ・ピネ監督、本作も目や口、手のショットを多用して、孤独感や想いを綴っていてやっぱりドキリとさせられました。子供の台詞にあるように、ミカエルの「二度目の死」の悲劇も、彼の不在中の弟のヤニックと兄嫁の(安っぽい表現で恐縮だけど)触れるか触れないのメロドラマな部分も、よくある素材といえばそうなんだけど、決して下品な印象ではないのは、端がボヤッとして明るすぎない画面のせいか落ち着いた演者のせいなんでしょか。それにしてもスザンヌ監督、不倫とか横恋慕とか好きだなあ。正直、中東云々の辺りは余計か?と思ったけど、本作のテーマはそこではないし、ミカエルの崩壊ポイントなので気にしないことにします。(しかしこの作品ハリウッドリメイクされるそうで、あの俳優陣にこの大人な雰囲気が伝えられるのかと、非常に全く余計ながらも心配です。ブルブル。)
[DVD(字幕)] 7点(2009-12-29 00:14:39)(良:1票)
26.  パイレーツ・ロック 《ネタバレ》 
魅力的なキャラクター群にウキウキする音楽。寝取られたカールを慰めるシーンや路上でパブで騒ぐシーンも愉快だし、はじけた船上とは対照的な官邸内の対比も良かったし、スウィンギング60sのオシャレな衣装も素敵だし、各々個性が光る人物設定は素直に楽しめた。しかし納得いかないのは、どうして最後の最後に80年代の曲をもってくるのかってこと!David Bowieに罪はないが(嫌いじゃないよ)、それまでは60年代で統一された(はず)のに、なんでエンディングに80年代の曲を持ってくるのよ?役者は素晴らしい(特にケネス・ブラナーの巻き舌に大笑い)のに、余計に残念。まるであの時デイブにLPを捨てられたボブのような気持ち…ええ、偏屈な感想と分かりつつ、そりゃあんまりだとズッコケでした。
[映画館(字幕)] 4点(2009-12-29 00:13:25)
27.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
エッジの効いた映像&クールな音楽にのせて、大変な現実を暗くなることなくPOPに描くのは流石ダニー・ボイル。そういう意味では、何だかトレスポを思い出しました。でもなあ、今回はモヤモヤして終わってしまいました。前半はとても丁寧でパワフルなのに、後半はちょっと唐突な展開が多かった。特に兄さんの行動の背景や心情を、もう少し描いて欲しかった(モヤモヤ)。兄さんもラティカへ好意があったと解釈してますが。そして“運命”、それ言われてもな~(モヤモヤ)。逞しく生きる兄弟の前半・途中と、クイズとジャマールの過去の絡め方、ダンスのエンディングは佳かっただけに、何だかモヤモヤが残念。ジャマールとラティカは素直に応援したいし、この映画のパワーは評価されてしかるべきなのですが…。期待しすぎたのが悪かったのか、ホラーテイストなボイル監督作が好みな私が悪いのか。。。
[映画館(字幕)] 5点(2009-12-20 01:06:48)
28.  96時間 《ネタバレ》 
製作・脚本にあの監督の名前があったので、どうなることやらと思いましたが…。ある意味、期待を裏切らなかった本作、爆笑でした。U2追っかけ旅行の滞在先おフランスで誘拐された愛娘のために、パリを疾走する父親リーアム・ニーソンの、その豪快すぎる戦いっぷり。娘を救出することのみに注力するあまり、情報になりそうな女の子だけ救出して、あとの娼婦されたかかった女の子達はほったらかすとか(娘の友人すら置きっ放し)、奥さんをダシに元友人の口を割らすとか、割と全く他を顧みないその非常さに元CIAのタフさを見た気がした…てか、娘の養父は金持ちのくせに何もせんのかと思ったんだけど、きっと元CIAの凄腕ニーソンに任せた方が得策なのでしょう(多分)。そんなこんなで無事娘を救出、しかし途中から笑いをこらえるのに必死でした。「パパ、愛してる」、その娘の一言で片付いちゃっていいの?! 娘を憧れのスターに紹介し、デレデレして終わっていいのニーソン?! 娘の奪回に奔走し躍起になる父の盲目の愛の暴走っぷりに、ある意味感動しました…。
[映画館(字幕)] 5点(2009-12-20 01:05:38)
29.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
馬鹿だなあ、馬鹿過ぎるよ。でもさ、こんな馬鹿な奴らがいたっていいじゃない。リップスのポジティブさと純粋さ、ロブの包容力、熱過ぎるメタル愛、家族愛、そして何より友情!に笑って泣けてしまいました。冒頭のリップスの前向きコメントに心鷲掴みされ、喧嘩シーンには涙がポロポロ、エンディングの写真にも涙腺刺激されまくり。ファンのアホさも嬉しくなる(アコギな商売の会社だったけど)。あと日本がこんなに温かく描かれてるのも珍しいですな。しかしソニーは商売上手い(苦笑)。メタルが苦手だった私ですが、この2人を通して拳振り上げて応援したい気持ちになります。ヴァイブでギター弾くなんざ、素晴らし過ぎでしょ(笑)!35年バンド続けるって、ダテじゃないぜ。Metal on Metal~♪
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-20 01:03:36)
30.  そして、私たちは愛に帰る 《ネタバレ》 
見終わった後、ネジャットの後ろ姿と波の音、海の青さが静かに焼き付く。じいんと、余韻が残る映画。素晴らしいですね。トルコとドイツの微妙な関係も加えつつ、登場人物が少しずつ交錯しつながっていく展開と、飽きずに引き込まれました。そして、出会いと死と再会を通し、距離や心が離れている家族が再び認め合い愛し、そして互いを赦し合う様に、深く胸を打ちました。ロッテが電話口で「ママ!」と叫ぶシーンや、ネジャットが昔の思い出を口にして、父の愛に気付くシーンが非常に印象的。娘も息子も、子供はみんな親に反発し、そしていつかは帰るのかな。巡り会いって不思議。でも人生って、そんなものかもしれないなあ…と思ったり。希望の光が灯る、そんな終わり方も、深く後を引きます。
[DVD(字幕)] 9点(2009-12-20 01:01:06)(良:1票)
31.  レイチェルの結婚 《ネタバレ》 
不安定なキムそのままのような揺れと、ホームビデオのような印象。手持ちカメラの効果がすごく発揮されていて、傷つけ合い分かり合えない、一つの家族の姿が生のように映し出されてました。巧いですね。自分を決して許せないが故に自分を傷つけるキムと、振り回され耐えるレイチェル。諍いはあっても、二人が本当に接して欲しかったのは、母親ではないんだろうか。怪物のようなあの母親こそが、特にキムにとっては向かい合って欲しかったんだろう。翌朝にさっと帰ろうとしたり、ケーキ入刀後にすっと手を引っ込める、母親の根は深い。庇護する父親の存在も、過去のことを思うと、キムにとっては苦痛でしかないだろう。妹と姉、そして母親と、女の血を見てるようで、何とも身につまされるような、生っぽくも痛々しかったです。あと、音楽が素晴らしいですね。劇中のNeil Youngの曲といいカントリーやらサンバやら、出演者に合わせたような多国籍な音楽がすごくよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-20 00:08:13)(良:1票)
32.  レスラー 《ネタバレ》 
不器用で、大馬鹿で、自分勝手で、惨めで、痛々しい。自業自得と分かっていても、激しく胸を揺さぶられた。ミッキー・ロークが体現し、繊細に表現する部分も大きいのだろう。監督が彼の主演にこだわって制作してくれて、本当によかったと思う。圧倒的な孤独、忍び寄る老いと不安…同じものを抱えるキャシディと寄り添う場面は、儚くて脆くて、そして美しさがあった。悲哀と揺れを表現するマリサ・トメイも、素晴らしい限り。作品の多くを手持ちカメラで撮影しているせいもあって、ドキュメンタリーな感じに近い。色も抑えめでよかったし、リアルさがより演出されてました。また本物のレスラーが出演し、プロレスの裏側を描いている部分もあって、興味深い部分も多かったです。そしてエンディングに響く、ブルース・スプリングスティーンの歌声が素晴らし過ぎる!「辛いのは外の現実」最後、リングでのスピーチとすべてを確認し微笑む、その表情にビシバシ打たれ劇中ボロボロに泣いた上に、ゴールデングローブ賞受賞式でのミッキー・ロークのスピーチでも涙腺緩んだ大馬鹿もんの私なので、思い入れ強くこの点数で。
[映画館(字幕)] 10点(2009-12-07 23:55:48)
33.  ジェイン・オースティンの読書会 《ネタバレ》 
ジェイン・オースティンの作品と登場人物がシンクロしていたり、読書会が進むごとにそれぞれの恋が展開したり、最後はらしくハッピーエンドだったりと、結構飽きずに楽しめました。が、何かインパクトというか、見終わった後に残るものがなかったです。余韻もなかった。演者はいいとは思うんですけどね。プルーディーの40年代?20年代?(だっけ)シャネル風のカチッとした衣装から最後はゆるめの服に変わるように、衣装で各々のキャラクターを語るのもよかったんですけど。音楽も、Snow Patrol, Feist, Aimee Mannと、曲は佳いのに使われ方が凡庸で、些か食傷気味。曲ではなく折角の読書会なので、そこはオースティン作品の台詞なり文章なりを盛り込んで、場面や登場人物の機微を描写して欲しかったかなと。物足りなさが残りました。
[DVD(字幕)] 4点(2009-12-07 23:52:03)
34.  しあわせな孤独 《ネタバレ》 
スザンヌ・ピア監督おなじみの瞳や手、髪などのショットにより、登場人物の瞬間の想いを表わしているのだけど、今回は登場人物間の距離感が近いのか、観ているこちら側にもその温感が伝わってきそうで、ちょっとドキリとさせられました。画面を通して、これほど触覚に訴える作品も、ちょっと珍しい。核となる3人が孤独が為に触れる・触れられない、ということがこの作品のテーマの一つとなっているからでしょうか。いずれにせよ、3人の孤独と気持ちの移ろいと漂う様には、何だか切ないような深淵としたものがありました。最後どうなるのかと思ったのですが、セシリやヨアヒムの表情、そしてニルスの「後悔はしてない」という一言に集約された、苦みはあっても後味は決して悪くない結末。展開はスピーディーで淡々としてますが、ドグマ作品にしては見やすい作品。ただ加害者と被害者云々の問題は考えてはいけません…正直そこが唯一よく分からなかったけど、多分本作のテーマはそこではないので。
[DVD(字幕)] 6点(2009-12-06 00:38:25)
35.  イースタン・プロミス 《ネタバレ》 
巧いですねえ…つくづく、巧いなあと。3人のキャラクターなり背景の比重がとても大きく、この3人の誰が欠けてもこの事件の展開はこうはならなかったでしょう。まあ事件てそういうものだけど(多分)、この作品は特にそれを感じました。そして、演者が全員素晴らしいの一言。特に、父親に認めてもらいたいが弱く危うく、不安定なキリルを演じたヴァンサ・カッセルと、流産の悲哀と故の愛情を滲ませるナオミ・ワッツの2人がいたからこそ、ヴィゴもなおさら引き立ったのでしょう。ヴィゴについては、言うまでもありません。難を言えば、キリルとニコライの関係描写がちょっとキツかったかな…はっきり描かれない分、濃厚というか。時々胸焼けがしました。とはいえ、冒頭~終盤と色はダークで小雨続きだったのが、最後アンナと子供に降りそそぐ小さな陽の光に、希望を感じさせるという構成の見事さにも感服しきり。音楽も佳かったし、入れ墨が履歴書という知識も興味深かったです。しかしロンドンダービーでのユニフォームにスポンサー名がなかったのは、やっぱり断られたのかな?チームのオーナーの出身地を考えると…て、深読みか。
[DVD(字幕)] 9点(2009-11-25 22:47:32)
36.  ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 《ネタバレ》 
父親のお葬式に集う人々の関係や背景、キャラクターが絶妙なハーモニーを醸し出し、とんでもない方向に絡み合う。お葬式は本来厳粛?なハズ…その一日を舞台に、こうもユーモラスに描くとは。それがあれでこうなるか!と展開に全く飽きず、クスクス笑いが止まりませんでした。上手いですね。特に、ピーターを棺桶に入れる場面に爆笑し、アルフィー叔父さんが、事あるごとにハワードを杖で小突く場面にも大笑い。冒頭&エンディングのアニメーションも好いし、音楽も良かったし、加えて最後の弔辞にはジンワリする仕掛け。笑えるけど、終始温かい。出演者もいい仕事で、いや~これは佳かったです。完璧じゃなくて、いいのだ。 
[映画館(字幕)] 8点(2009-11-25 22:26:37)(良:1票)
37.  潜水服は蝶の夢を見る 《ネタバレ》 
劇場公開時に観に行ったのですが、観返してみて、やっぱり佳い作品だなと。冒頭、状況把握が出来ないままぼんやりした映像で進み、徐々に事態が飲み込めてくると映像がハッキリしてくる。主人公と呼応した映し方も然ることながら、海を思わせる水色や緑を配した病院の描写にも、感じるものがありました。そして何といっても、自分を受け入れた時のジャンの、記憶と想像力の羽ばたく描写が素晴らしい!彼の物語が進むと同時に、彼の頭の海に誘われるようです。それと同時に映されるジャンの今の姿との対比により、より一層、死や絶望と対して、もしくは対になって、生命力の無限さと美しさを感じさせられました。病人を描いた作品でありながら、全くジメジメしていないのは、そういった描写力や表現力の素晴らしさはもちろん、ジャン本人の人間的な魅力、特にシニカルなユーモアも描かれているからでしょう。ただやっぱり、父親との電話の場面は涙が出ましたが。奥さんがいる前での愛人の電話は残酷だったけど、ズルいとこも非常に人間的だなあと思った次第です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-25 22:23:28)
38.  落下の王国 《ネタバレ》 
なんて美しい画なんでしょ…冒頭のモノクロシーンから一瞬にして、映像の美しさに引き込まれました。もちろん、本編の映像美にも圧倒されました。素晴らしいですね。で、お話の方はというと、ロイの下りは意外とどうでもよかったんですけど、途中からの展開には少女と同様に「こんなお話は嫌」と思った次第です。自殺願望のロイを救ったのは彼女で、私たちをお話の映像へ誘っていたのも彼女。少女の想像力と生命力を、こんなに美しいロケーションと衣装のコラボレーションで描いてみせた本作の力量は、本当に素晴らしいものがありました。移民の少女の訥々とした語りも然ることながら、健気な瞳(個人的には“ミツバチのささやき”のアナ・トレントに次ぐ感じ)に胸打たれ、ウルッときてしまいました。しかし本作、映画館で観ればよかったと、大いに反省です。
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-15 22:10:54)
39.  ザ・セル 《ネタバレ》 
怖くも美しい映像美に衣装。そこは楽しめたのですが、お話の方の毒気がもっと強くていいかも。グロテスクなりサイコホラーなり、もっと振り切って耽美に攻めてくれても…と、少し物足りなさを感じました。キャサリンの背景ももう少し描写して欲しかったかな。個性的で魅せる映像なだけに、惜しい気がしました。でもこの作品はドラマ重視じゃないんだろうなあ、きっと。
[DVD(字幕)] 4点(2009-11-08 20:08:52)
40.  その土曜日、7時58分
時間を遡り巻き戻すシーンの多用と凝っていて、そこはおもしろかったのですが、話が如何せん暗く重くズッシリとくる内容。兄弟の破滅ぶりも然ることながら、父親が事件の発端に気付いた瞬間の形相に、恐ろしい悲劇を感じました。あの闇屋がそう効くのかという…。家族間にあった、屈折した積み重なった思いが、さらに事件を複雑にさせる。女達は蚊帳の外。身内の男に滅ぼされ、自らも堕ちていく様に、何ともいえない気持ちになりました。巧い作品ではあるし、出演者も流石の演技とは思うけど、もう一度観たいか?と言われればちょっと考えるかな…。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-08 20:08:01)
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