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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1369
性別 男性
自己紹介 ※他のSNS等に合わせてニックネーム変えました。(2024.2.28)

①製作者の映画愛を信じて0点は付けません。(0点級の作品は鑑賞中止してしまうのでレビューが書けないとも言えますが)
②レビュー作品に「あらすじ」がない場合は率先して書いてます。
③最近時間が出来たのでレビューが長くなりがちですがお許しを。

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381.  三人の夫 《ネタバレ》 
冒頭のタイトルバックから性的な表現ばかりで、予備知識なしに観てしまうとポルノ以外の何ものでもないような描写が続く作品。 けれども話が進んでいくと、底なしの悲しみの中に生きる貧困層の逞しさと、「性」への執着は「生」への執着に他ならないというやるせない現実、そして次から次へとスクリーンから投げつけられて来る映像の数々に胸を締め付けられる思いになりました。 淫猥な映像も時としてハッとさせられる程の美しさを放ち、それがせめてもの救いかなと。恐らくは知的障がいを持つヒロインと彼女と共存する三人の男、そして赤ちゃんの姿は、所謂底辺に限らず社会全体が内包する様々な問題を提示していて、観終わった後しばし胸苦しさと居心地の悪さに苛まれました。 フルーツ・チャン監督が自ら「娼婦3部作」と呼ぶ作品のうち、先行した「ドリアン ドリアン」「ハリウッド・ホンコン」は未見ですが、観るためには心してかからないといけないですね。
[DVD(字幕)] 7点(2022-03-23 02:06:34)
382.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 
昔読んだダニエル・キース氏の書籍を思い出しました。その書籍とは、解離性同一性障害、所謂多重人格についてのものでした。何故多重人格の症状は出現するのか?また、どのように治療していくのか? 本作では、敢えて交代人格のひとりであるクリステンを一人称に据え、彼女や他の交代人格たちが最も恐れる元々の人格・アリスをモンスターとして描くことで、交代人格がひとりずつ消されていくことへの恐怖を表現しています。その辺りの主客転倒ぶりが面白いですね。交代人格にとって邪魔なのは元々の人格のアリス。交代人格たちは協力し合ってアリスという邪魔な人格を消してしまうのだが、アリスは主たる人格として更なる力を得て、交代人格たちを排除していく。テーマは使い古されているようでいて同時に新鮮でもあり、要所要所を真面目にきっちりと作り込んであるので、矛盾点を矛盾点ともしない流石の作り込みです。無駄な修飾を取り払ったシンプルな表現に好感度大でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 00:17:03)(良:1票)
383.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
幼き日に馴染んだTV版のバットマンのイメージが頭に染み付いているので、映画化される度に画面全体に漂うダークなイメージに戸惑ってしまうのですが、今作でも同様に始めは違和感を感じてしまいました。が、3時間の長尺にも関わらず、全く長さを感じることなく作品世界に没入。過去を引き摺り終始陰鬱な表情を浮かべるブルース青年/バットマン。両親を殺害した「悪」への復讐心と怒りをエネルギーに、日々暗闇に巣食う悪と戦い続ける。確かに強い。様々な特殊装備を身に着け、どんな相手にも立ち向かっていく。けれども、その姿は単に無敵のスーパーヒーローと言う訳ではなく、殴られもするし撃たれもする。スーツを脱げば満身創痍。それでも戦う姿に今までにない人間味を感じました。事件を追ううちに両親の死の真相にも迫り、一度は復讐心が萎えもするけれど、更に核心に迫る中で真実を知り、犯人の犯行に至る心理を知り、彼の心のどこかで欠けていた本当の意味での正義心が芽生えていく。言ってみれば、スーパーヒーローここに誕生!といった物語として受け止めました。脇を固めるゴードン警部補、アルフレッド、そしてキャットウーマンも、それぞれに適役。新シリーズの第二弾が今から待ち遠しいです。
[映画館(字幕)] 8点(2022-03-17 15:48:40)
384.  スケアリーストーリーズ 怖い本 《ネタバレ》 
お子様向けのファンタジーホラーとでも言いましょうか、怖いところはしっかりと怖く描きつつも、流石企画製作がギレルモ・デル・トロさんというだけあって、メリハリやバランス感覚は絶妙で、大人でも最後まで退屈することなく楽しめる作品だと思います。 物語の背景となっている事件が暗く陰惨だったり、友人たちが消えたまま戻らなかったり。その辺りは間違いなくホラー、それも救いようのない悲劇ですね。 その一方で、ベトナム戦争の悲惨さが紹介されたり、ヒロインと両親との関係性とか、もう少し物語に広がりを見せてくれるのかなと思ったりもしましたが、結局はシンプルにファンタジー、少しダークなファンタジーで完結。その辺りの伏線を回収してくれないところは少しモヤモヤする部分ではあります。必要だったのかな?と。 それから肝心要のエンディング。サラの霊を慰めてお終い。というのは当然の結末なんですが、いまひとつヒロインの言葉に重みがなかったかな?あれだけ荒れ狂っていた霊を鎮めるのには、もうひとひねりした台詞が欲しかったような気がします。代案は思いつきませんが。 全体としては、画面全体の色彩感覚とかクリーチャーのデザインとかも申し分なく、細かなところで不満を述べはしたもののこれは高評価して当然かなという見応え十分の作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-16 23:28:23)
385.  アス 《ネタバレ》 
多くの皆さんが書いていらっしゃるように、分身が登場するまでの展開は、先読み出来そうな雰囲気ではあるもののホラー作品として十分に恐い演出です。 自分たちの分身が突如として現れ、動かず物言わず立ち並ぶ。逆光でその表情は判らないまでも、間違いなくそれは自分たちであり、間違いなくそこに居る訳です。これは心理的に相当恐いですね。見た目が自分なだけに見ず知らずの幽霊より恐い。自らの存在の足元がぐらついてしまう。 でも、分身が言葉を発し物理的に接触し、まして刃物を振りかざして襲って来るとなると恐さの種類は一変します。幽霊に対しての恐怖と、殺人鬼に対しての恐怖との違いと言ったところでしょうか。分身は話し声も話し方も、そして動きまでもが奇妙です。所謂ドッペルゲンガーとは異なり、思考や感情的には本体と同一ではないようです。ならば、その恐さはあくまでも現実的な恐さであって、分身たちは単純に生きるか死ぬかの殺し合いの対象となって来る訳です。 そして、挙句の果てに分身たちは科学的に創造されたクローンだなどと種明かしされてしまうと、これはホラー・サスペンスではなくSFスリラー、いや、社会派SFスリラーのカテゴリーの作品と、自分の中での理解の仕方が大いに変わってきます。 その上で改めて考察してみると、次々と生み出されたクローンが何故か出入り自由でウサギだらけの遊園地の地下の秘密施設で育てられ、ついに自分たちの待遇改善を図るべく一斉蜂起。人間、いやクローンの鎖を成して地上の世界を制覇していくという遠大な物語は、ホラーの範疇から大きく離れ、かと言ってSF作品としてはさほど目新しくもないようにも思えてしまいます。 ラストシーンで、ヒロインは実は自分の方が分身だったと思い出した、などと言われても、遡って新たな矛盾を感じるばかりでどうにも釈然としない結末でした。なので、作品としては、未見の同監督作品である「ゲットアウト」に期待したいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-16 22:17:44)
386.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
10年以上前にリメイク版を観ましたが、昨年のリマスター版封切りを契機にネットで配信されたので初めてオリジナル版を鑑賞しました。  流石オリジナル。不条理感が徹底してますね。殺人鬼のジョンは神出鬼没で、殺しは勿論のことオールマイティに何でも出来る。何故彼はジムに固執するのか?クルマから落とされたから?そうではないでしょうね。ジム以外の人間は次々と殺してしまうのに彼のことは殺せても殺さない。それどころか、犯人扱いされて警察に追われる彼のことを助け続け、終いには敢えて彼に殺される。それを望んでいたかのように。何故、ジョンはジムに殺されたかったのか? 良く似た作品は確かにありますね。でも、この作品は、先行する作品や後に製作された同種の作品とは大きく異なる路線にあるように思えます。他の作品たちが、正体不明の相手にわけも分からず執拗に追われ命を狙われる恐怖を描いているのに対して、この作品では追われてはいるものの、殺される恐怖がだんだんと薄れていき、代わりに殺させられる恐怖に転じていくように思えます。 夢オチではありませんが、全ての出来事はジムの脳内で展開しているかのようにさえ思えてしまいます。その方がよほどスッキリするので。 謎が晴れないままのエンディングに苛立ちさえ覚えてしまうのは、製作者の思惑通りなのでしょうか?
[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-09 00:16:50)
387.  白い恐怖(1945) 《ネタバレ》 
多種多様なスリラーやサスペンス作品が満ち溢れる現代では、この作品のストーリーそのものは、正直なところ意外性のない先読み可能なものとして映ってしまいます。グレゴリー・ペックは到底悪役であるとは思えず、当然バーグマンとのハッピーエンドが待っているのだろうと。しかし、75年もの昔に製作された作品ともなれば、当時この作品を観た者の衝撃と驚きは察して余りある処です。細部に亘り入念に作り込まれた映像はモノクロであることを忘れさせてくれますし、相当分厚いシナリオだったのではないかと思えてしまう登場人物たちの饒舌な語りからは、当時の精神医学や心理学がどのようなものだったのかを推察させてくれます。また、今だったら考えられないようなスキーシーンの特殊効果も、60年代ぐらいまでは普通に使われていたもので、当時の観客を唸らせるに十分だったと思います。さり気なく差し込まれたユーモアに思わずにんまりしてしまうシーンもあって、只管緊迫感漂うだけの作品ではないところも流石のヒッチコック作品と思えてきます。そして何より、主演の二人の超が付く程のカッコ良さと美しさには頭が下がるばかりです。75年前に観ていたら満点の作品かも知れません。けれども、やっぱり現代の視点で観てしまうので、少し控え目の7点献上します。  ちなみに、途中ジョンの左手首に戦火で負傷した火傷あるというエピソードが出てきますが、その後のシーンでは火傷が無くなっているのは、まさかの巨匠のミスなのでしょうか?それが一番の謎でした。  それともうひとつ。男女の(会話時等の)距離感がやたらと近いのは時代なのかお国柄なのか…。「ディスタンス」が合言葉のようになってしまった今だから、尚更に違和感を感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-02 15:05:20)(良:1票)
388.  化身(1986) 《ネタバレ》 
時代背景なんでしょうね、この作品が映画化されたというのは。今だったら、豪華キャストを揃えつつのこの内容というのは、ちょっと考えられないように思えます。 決して面白くないとは言いませんし、二人の女優さんの熱演を否定したくはないのですけれど、セックスシーンのリアリティを求める必要があったのかどうかについては只管疑問が湧いて来ます。脱がずとも十分な演技力を披露していたと思うのです。R指定である必要はなかったのではないかと。 いくつになってもマザコン的で女性に対して正面から向かい合えない男が、素朴で自分の言いなりになると思っていた愛人に引きずり回された挙句、資産を失い、最愛の母を失い、結局は愛人に捨てられ、しかし、そんな目に遭ってさえ成長出来なかった。面白いストーリーだと思うのですよ。でも、演出的にはどうなんでしょう? 疑問は払拭できませんが、二人の女優さんの熱演に応えるべく5点献上します。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-02-28 23:20:33)
389.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
現在の所謂コロナ禍より遡ること十年近く前に、この作品が製作されていたことには驚くばかりです。 「感染」をテーマにした作品は、映画やTVドラマ、小説など多々ありますが(ある意味ゾンビものも含まれますね)、フィクションでありながらもドキュメンタリー色を匂わせる作品となるとある程度限られて来るかと。本作はその中でも筆頭に挙げられて良いのではないかと思います。 ひとりの登場人物、ひとつの組織、ひとつのエピソードを掘り下げるのではなく、ややあっさりし過ぎかと思えるぐらいにスピード感をもって描かれる物語は、今だからこそのリアリティをもって迫ってきます。そのあたりは、封切り直後とコロナ禍真っ最中の現在では、大きく印象が異なる部分ではないかと思います。コロナ禍を通じ現実として目や耳にしてきた事柄が、本作では幾つも登場し語られます。そして、登場する豪華スターたちが必要以上に存在感を示さず、寧ろあっさり退場してしまったりするところにもリアル感が滲みます。そのあたりが、本作が他の豪華オールスターキャスト作品とは大きく性格を異にしているところでしょう。有名俳優が演じているからと言って特別な役柄・存在ではなく、生き残りやヒロイズムなど保障されていない。この潔さは好むところであり、本作のような作品にリアリティを持たせる上での重要なファクターであると思います。 ただ、あくまでもエンターテインメント作品であるということを考えれば、そういった描き方は観る者に消化不良感をもたらすものであり、作品世界に惹き込まれつつも漠然とした不満が残りました。エンディングで本作の構成の種明かしをしつつも、何となく語られ足りないものを感じてしまうのも、必要以上の説明を省いた結果かなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-24 23:36:50)(良:2票)
390.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
原作は未読です。なので本作がどの程度映像化に向けてアレンジされているのか判らないのですが、いくつもの物件エピソードを重ねることはなかったように思えます。1話完結の連続TVドラマならばともかく、2時間弱の尺では仕方ないのでしょうけれど、一つひとつのエピソードを浅く取り扱うだけで終わる感じで「え?それで?その後どうなったの?」みたいな感覚が残り過ぎました。とは言え全てのエピソードを詳細に繋いでしまってはかなりの長編作品になってしまう訳で、例えば最恐物件のところをメインに過去のエピソードを回想録で繋ぐとか、何かもうひとひねり出来なかったのでしょうか? 多くの皆さんのご指摘があるように、登場する幽霊たちも実体化し過ぎていて怖さは殆どありません。ボスキャラ的な死神?いや、顔が次々に替わるのだから幽霊の集合体?その描き方も今一つインパクトに欠けます。怖くないのです。 そして、そもそも事故物件という悲劇の現場以外の何ものでもない対象を描くのであれば、コメディ要素は敢えて切り捨て、その場に染み付いた哀しみや恨み、その他諸々の感情や怨念といったものを描き込んで欲しかったです。それでこそジャパニーズホラーだと個人的には強く思います。その部分が一番残念でした。  追記です。江口さん、光ってましたね。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-02-23 13:52:03)
391.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 
7年もの歳月をかけて(元の短編作品の分を入れれば11年?)殆ど独りで、しかも独学で製作した作品というだけで既に感動的であって高評価を禁じ得ないのですが、それではある意味本質的な評価と言えないような気がして製作者に失礼だとも思うので、そのことは脇に置いてレビューします。  地球や人類の未来を描いたSF作品は既に星の数ほど語られていて、ここで描かれる世界観についても今まで見たことも聞いたこともないオリジナリティ溢れるもの、とは言い切れないところです。とは言え、決して多くを語ることなくその世界観をビジュアル化している感性と技術には並外れた才覚を感じます。凄いとしか言い様がない。凄みとも言える、徹底したリアリティ追求の姿勢を感じます。 正直なところ、序盤は緻密で迫力ある映像に圧倒されつつも、個人的な好みの問題で世界観に若干引いてしまった部分もありましたが、物語が進むにつれ次第次第に作品世界に惹き込まれ、徐々に密度を増していく表現力・空気感に否応なく感情移入していってしまいました。気が付けば、クレイモデルのストップモーションアニメであることや、そのスケール感までも見失ってしまうほど作品にのめり込んでいる自分が居ました。 本作の段階では、ストップモーションアニメとしてのビジュアル面の凄さにばかり目が行きがちですし、主人公はロマンと冒険を求めて地下世界に飛び込んでいく若者といった設定で、必要以上にその精神世界にまでは踏み込んでいない様に思えます。エンディングからも当然製作されると思えてしまう後日談の中で、主人公が地上では当たり前だった命の永続性が地下では必ずしも成立しないことに気付き、徐々に生命の在り方や価値観に目覚めていく姿が描かれていき、より深みのあるファンタジーとなるのかなと期待しています。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-21 22:01:40)(良:1票)
392.  フローズン 《ネタバレ》 
極限の状況に置かれた人間がどうなってしまうのか?というテーマのソリッドシチュエーションホラーかと思いきや、そこまで深く掘り下げてはいない作品でした。 とは言え、現実にこんなことがあれば普通にこういう行動をとってしまうのだろうなという理解も出来、制作者が敢えて極端に掘り下げずに作ったのかなとも思えます。それによって、観る者は「ここでこういうことしちゃダメだよ」とか「こうすればいいじゃないか」といった「自分だったらこうする」といったことに考えを巡らすことになり、それこそが制作の狙いかな?と。 そう考えると、3人の登場人物の行く末が早い段階で見えてしまうというあたりも、敢えてそういう演出なのかなとも思えてしまいます。観る者は、まず始めにセコイ男たちのリフト券詐欺に腹が立ったり、主役のカップルの関係性の浅さに閉口したりして感情移入拒絶状態になって早々に2人の男に死亡フラグを立ててしまい、浅はかな行動で結局命を失っていく若者の姿に「自業自得じゃん」みたいな感情を抱いてしまう。そんな風にリードされているとしたら、見事にしてやられたと思えないこともありません。 ホントのところはどうなんでしょうか?単に教訓的な作品と言う訳でもないと思うのです。少し謎が残りました。 それと、ラストの「ハニー」の一言は、彼女の幻聴だったのか?それとも?幻聴ということにしておきたいな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-17 01:08:58)
393.  ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男 《ネタバレ》 
怪しげなタイトルではありますが、なかなか楽しめる作品でした。けれど、何故にビッグフットなんでしょうか?そこのところがどうしても理解できない。拡大する恐怖の感染症を食い止めるという任務。元凶であるビッグフットを倒せなければ、人類は滅亡の危機に晒される。ストーリー的には解るのですが、何にせよビッグフットですからね。造形的にもあまり魅力的ではないのですが、いずれにしてもビッグフットですよ。何で??どこからどこまでが真剣に作られているのか、かなり理解不能の消化不良でした。 とは言え楽しめてしまいましたので6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-15 21:12:33)
394.  霊幻道士 《ネタバレ》 
某ネットラジオでの紹介をきっかけに、35年振りに鑑賞しました。当時の記憶は殆どなく、新作のような気分での鑑賞でした。 香港映画らしいこれでもかと言わんばかりのコテコテのギャグ満載。登場する女子は美女(ここでは主に2人だけですが)ばかり。戦いの場面では子気味良いカンフーアクションが炸裂。当時、日本でも大ヒットし、シリーズ後続作品や類似作品が次々とヒットし続けたのも頷けます。流石に随所に時代を感じさせられはしますが、短い尺にみっしりと詰め込まれたストーリーを、飽きることなく楽しめました。エンディングが唐突なのもご愛敬? 考えてみると、狂暴なキョンシーが大暴れする割には、犠牲者はヤン氏と村人1人、それとキョンシー数体なんですね。数あるバンパイア映画やゾンビ映画と比べると随分と平和な感じがするのも、古き良き時代の映画ということなのかな?
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-13 12:51:37)
395.  熟れた快楽 《ネタバレ》 
信仰に疑念を抱き人生に悩み苦しむ熟年の主婦、妻の苦しみを自らの事として受け入れることはせず只管に妻を所有したがるだけの夫、性犯罪者の心理を追求するうちに倒錯した性の虜になってしまった脳科学者。物語はこの三人だけによって展開していくという舞台劇的な作品です。 邦題は大いに的外れ。メインテーマは「愛」もしくは「心の解放」そして原題どおり「新たなる至福」と受け止めました。ですから、手段としての性行為やポルノといったパーツは散りばめられてはいますが、R指定であることはあまり意識せずに鑑賞出来る奥深い作品だと思います。 悩み苦しんでいたヒロインが、第三者に救われていくのではなく自らの強さで新たな世界に踏み出して行く。その結果として、少なからず問題を抱えた二人の男が救われていく。(夫の方は救われていないかも知れませんが)彼女は、信仰によってでも科学によってでもなく、彼女自身の生きる強さによってこそ救われたということなのでしょうね。 思いがけず出逢えた佳作に7点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-11 13:49:25)
396.  ゾンビ津波 《ネタバレ》 
津波に乗って、てか巻き込まれてゾンビが浜に押し寄せるというのはなかなかのインパクト。邦題もトンデモ感がありながらもマッチしてますね。ゾンビの常識となっている「頭を撃てば無力化」が否定され、電気ショックで無力化というのもオリジナリティを感じます。 が、そこまで。全体の流れは怪物系ホラーのお決まりパターン。幸せ感に満ちた登場人物がいきなり犠牲になり、平穏な世の中が一気に地獄化。主人公は仲間を失いながらも決定的な対応策を見つけてバケモノ退治。沢山犠牲が出たにも拘らず、生き残った主人公たちは何事もなかったかの如く幸せそうな笑顔に包まれる。てな感じ。実にオーソドックスな展開ですね。 ですが細部はかなり雑。あんな小さな沈没船のどこにあれだけ大量のゾンビが居たの?浜におびき寄せて電気ショックで退治するにしても、島中に散らばったゾンビがあれっぱかしで全部の訳ないし。あの爆薬の量からすると、島の形が変わるくらいの威力じゃん?海に飛び込んだ女の子が無事の訳ないし。そして、総じてゾンビの量的表現がバラバラで、もっと居るんじゃね?と感じてしまいます。 ゾンビ映画は余程のことがない限りそこそこ楽しめてしまうもの。嫌いじゃない限り。なので決してつまらなくはないのだけれど、物足りなさに包まれたまま終わってしまうのは何だかなぁ。「シャークネード」よ今一度!との思いがつのるばかり。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-02-02 21:24:25)
397.  スキンウォーカー 《ネタバレ》 
冒頭のサービスカットとそれに続く証拠隠滅シーンを観る限りでは、如何にもB・C級低予算エロティックホラーか?!と思ってしまうところですが、観て行くうちに、実は違うぞ!もしかしたら奥が深いのかも。と印象が変わります。しかしながら残念なことに、存在とは何か?という哲学的なテーマを表現するには、短い尺の中での寄生体(実は寄生ではない?)をモチーフとした展開は、かなりハードルが高かったように思えます。結果として、物語として何か不完全燃焼感が残り、残酷だったり不快だったりのシーンばかりが印象に残ってしまいました。ラストの再生シーン、何故シニア男性として生まれ変わったのか?愛を知り、生きながらえることを放棄した結果、純粋に一人の人間としてこの世に生を受けたのか?個人的には謎は解けず仕舞いでした。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-31 22:27:35)
398.  コーダ あいのうた 《ネタバレ》 
(かなりネタバレです) この作品の中心となるのは聴覚障がいのある家族の在り方。父も母も兄も障がいがある中で唯一健聴者の長女ルビーは、幼い頃から一家の通訳として重要な役割を果たして来た。家族は仲睦まじく、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、高校生となった彼女は、漁業の手伝いで昼夜逆転のような生活をしながら学業や恋をすることの困難さを知ってしまう。障がいがあることで少なからず社会生活に困難を抱えているルビーの家族は、明るく前向きに生きる強い力を持っているが、彼女の存在なしではここぞという時に無力さを感じてしまう。歌う喜びを知り新しい人生の夢を胸に抱いたルビーは、進学への強い意欲を見せる。しかし、両親は彼女なしでは家業の維持が出来ず生活基盤を失ってしまうことを恐れる。妹思いの兄は何とかなると彼女を擁護しようとするものの、心の中は不安で満ち溢れている。誰も正解を得られないような状況。どうすれば誰もが幸せになれるのか?物語には客観的な判断をもって家族を導くような存在は登場しない。誰に導かれることもなく、家族が自らの力で正解を求めて行く姿が印象的です。 序盤の下ネタ満載のコメディ風味から、中盤から後半に描かれる障がい者が社会生活を送っていく上での深刻な問題、CODAの悩みと苦しみ、そして終盤の爽やかで希望に溢れた結末と続き、安心して観ていられる感動作です。彼女が学校のステージで歌う場面で訪れる突然の静寂によって現実に引き戻され、進学に一番反対していた母親が彼女に告白する出生時の感情に驚き、そして振動でリズムを感じることの出来る父親が彼女に触れながら歌声を感じる場面で感涙し、気付いた時にはすっかり作品世界に没入していました。 上手く行きすぎでしょ?といった見方もあるかも知れません。予定調和が過ぎるみたいな。でも、生きる力、家族を愛する力が明るい未来を約束してくれるという、希望が前面に押し出された作品があってもいいじゃないですか、との思いからひさびさに10点献上します。
[試写会(字幕)] 10点(2022-01-31 22:17:56)(良:2票)
399.  ウソから始まる恋と仕事の成功術 《ネタバレ》 
いきなりの下ネタ連発で、人間は正直になると下ネタ中心に生きている、というテーマの作品かと思ってしまいました。ということではなく、嘘をつかないだけでなく、思ったことを口に出さずにはいられない世界なんですね。確かに、誰だって言いたくて仕方ないことは常時脳裏に浮かぶものでしょうし、それって本音なんだと思います。本音がウソだらけの人なんて余りいないでしょうし。この場合、美女が目の前にいれば下ネタが脳内に渦巻くのも仕方ないのかも。彼女の方の本音はちょっと違いますが(笑) ということで、テーマとしては、世の中はウソがあってこそ平和で円滑に事が進んでいくもの。ウソがなければ外見や履歴といった本質とは限らない部分ばかりが取り上げられて、ただ善良だというだけの者は理不尽に埋もれて行って仕舞うことさえある。だからウソは社会や個人の幸福にとって必要不可欠なのだ、ということでしょうか。 主人公のウソが余りに順風満帆にラストのハッピーエンドまで行ってしまう展開には多少もの足りなさも感じてしまいますし、空の上の人については熱心に信仰されている方々からのお叱りが心配になったりもしますが、善良極まりない作品として安心して観終えることが出来ました。 全体的に60年代や70年代の古き良きアメリカ的な色調で演出されていて、出演者のメイクや衣装もそんな感じ。かつてTVでいろいろと放映されていたアメリカンコメディのような雰囲気で楽しませていただきました。細かな演出も効いているし、意外な俳優さんがカメオ的に出演されているのを見つけるのも楽しみですね。 ちなみに、邦題はちょっと具体的過ぎるかな。原題直訳の「ウソの発明」でもいいのではないかと思えます。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-01-21 23:34:16)(良:1票)
400.  ドント・ハングアップ 《ネタバレ》 
冒頭のイタズラ電話シーンで主人公たちに激しく嫌悪感を覚えてしまい、その後の展開で彼らがひどい仕打ちを受けても同情できないと言うか、自業自得と受け止めてしまいました。個人的には謎の男の方に感情移入してしまいます。ただ、謎の男の方が主役ならばそれはそれでいいのかも知れませんが、作品的にはどうなんでしょう?製作者の意図するところがそこなのかどうか?ネット社会、SNSへの無責任な投稿がどんな危険を孕んでいるかの警鐘であって、どう受け止めるかは観る者に委ねているようにも感じます。尺が比較的短いので作品としての深みはあまり感じられませんし、シチュエーションスリラーとしての既視感は否めませんが、演出やカメラワークに新鮮さを感じる部分もあって、緊迫感をもって一気見出来る佳作かなと思います。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-17 09:57:54)
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