381. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 いつも不気味な笑顔の堺正人と変幻自在の香川照之、味のあるクセ者俳優共演にしてジャンル的にも異色のサスペンス・コメディ。売れない役者、プロの殺し屋とその部下など様々な人間を二人が入れ替わり立ち替わりドタバタしながら演じ、サスペンスとして物語は進んでいきます。お笑い満載ながらも予測のつかないサスペンス、間の抜けた雰囲気も相まって不思議な魅力を感じた良作です。 [DVD(邦画)] 7点(2013-05-29 01:57:35) |
382. L.A. ギャング ストーリー
《ネタバレ》 戦後のロサンゼルスギャングの大ボス、ミッキー・コーエン一味を壊滅させるべくロス市警による“特戦隊”を結成。抜き撃ち、焼き討ち、殴り込み―ギャング顔負けの急襲手段を強行。やや大味なストーリー仕立て・演出ながらも観る者を奮い立たせ、エンターテインメントとして充分楽しめました。正義感の塊のような特戦隊隊長を演じるのはジョシュ・ブローリン、目を吊り上げ悪ボスを怪演したショーン・ペン、さらにライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、マイケル・ペーニャら若手俳優が脇を固めた良作。 [映画館(字幕)] 7点(2013-05-25 23:13:50) |
383. ヴェラクルス
《ネタバレ》 お姫サマと金貨が乗ったヴェラクルス行きの馬車を警護する、メキシカン西部劇。それぞれがおタカラへ野心を示し、互いにダマし合い立ち位置も入れ替わり立ち替わり、二転三転する展開はよく練られていると思います。まさか行きずりながらも名コンビなはずのゲイリー・クーパーとバート・ランカスターが最後に撃ち合うとは。友に華を持たせ逝く…良作。 [地上波(字幕)] 7点(2013-05-23 01:53:39) |
384. 駅馬車(1939)
《ネタバレ》 旅は道連れ、駅馬車に乗り込んだ思惑を異にする個性あるクセ者8人の珍道中。駅馬車の中という限られたシチュエーションの中で描かれる人間模様。そして荒野での撃ち合い、最後の決闘シーンは白熱。主演は西部劇の名優ジョン・ウェイン。アル中ドクターも脇役ながらイイ味出していました。色あせない不朽の名作西部劇。 [地上波(字幕)] 7点(2013-05-23 01:12:23) |
385. 北北西に進路を取れ
《ネタバレ》 約6年ぶり2度目観賞。アルフレッド・ヒッチコック監督代表作の一つ。人違いの誘拐から思わぬ騒動に巻き込まれるミステリー・ツアー。ダマし合いの応酬、ひねりと仕掛け満載。平原ではセスナに追っかけ回されちまう。終盤は緊迫の顔岩下り。滑り落ちそうなヒロインを片腕一本でつなぎとめるケイリー・グラント、映画史に残る名シーンです。落ちる、落ちる…。バスに乗り遅れる男として監督本人も冒頭に登場。良作。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-03 02:12:51) |
386. ゲットバック
《ネタバレ》 国内随一の銀行強盗にして最凶の父親、娘を誘拐され怒らすケイジ(ニコラス・ケイジ)。足を洗うはずが身代金のために再び銀行強盗、娘のためにメチャクチャする、「96時間」のニコラス・ケイジ版。本家には及びませんが意外と良作でした。 [映画館(字幕)] 7点(2013-05-02 01:35:57) |
387. ヒッチコック
《ネタバレ》 巨匠にして奇才アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作「サイコ」撮影ドラマ。視覚効果の工夫により検閲を潜り抜けたシャワールームシーン、独創性に富んだ大々的な宣伝方法など監督自身の機転・行動力に加えて、妻の愛情無くして「サイコ」は成らなかったでしょう。この巨匠に挑んだのはアンソニー・ホプキンス、でっぷり肥った容姿に口先を尖らせた話し方などよく似せて体現していました。ヒッチコックの肩にカラスが舞い降りるラストショット、次は「鳥」で「ヒッチコックⅡ」を見せてくれるのでしょうか(笑)。良作。 [映画館(字幕)] 7点(2013-04-18 01:40:13) |
388. 星の旅人たち
《ネタバレ》 スペイン・サンティアゴ巡礼、その長い旅路は波乱万丈。その道中で出会った3人と道連れになり当初はギクシャクしつつも、苦楽を共にする中で心が洗われ気持ちを開いていきます。旅も人生も一人では遂げられないと知る、それは亡き息子からの贈り物に相違ないでしょう。道中流れるBGMも清々しいです。小品ながら隠れた良作。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-23 01:50:06)(良:1票) |
389. 世界にひとつのプレイブック
《ネタバレ》 “イカレたキミ”。妻に逃げられ躁うつ病に陥った男と夫を亡くした女が人生と愛を取り戻し結びつくラブコメ。深く傷つき、互いにどなり合いぶつかり合う不器用な二人がダンス大会で神々しく輝きます。家族など周囲から見守る人々の眼差しも温かいです。前半の退屈さを払拭する終盤の盛り上がり。31年ぶりに米アカデミー賞主要4部門全てにノミネート、総合力に対する評価の高さがうかがえます。 [映画館(字幕)] 7点(2013-02-23 21:00:07) |
390. ダイ・ハード/ラスト・デイ
《ネタバレ》 レビュー900本目、メモリアル・ムービー。千本レビューが見えてきました。5か月ぶり早くも2度目観賞。決して死なない・世界一ツイてない父子がモスクワで大暴れ、これがシリーズ最終章か。チェルノブイリ事故の真相に迫る極限のオニゴッコの中で、正義の父子と悪の父娘の絆を対比的に描いています。長いカーチェイス、ヘリの銃撃をスライダーでかわす、ヘリに挟まった車につかまって宙ブラリン、ヘリの体当たりを水上ダイブで逃れるなど前作に劣らないスーパーアクションの連発に満腹です。タフでクレイジーな遺伝子は受け継がれます。 [映画館(字幕)] 7点(2013-02-17 00:53:40) |
391. ネイビーシールズ(2012)
《ネタバレ》 バリバリの現役SEALS隊員を俳優に起用。実話に基づいたイスラム聖戦派との死闘。ジャングル内戦闘、市街地戦などの戦場を巧みなカメラワークと衝撃映像で写実的に再現。メジャー映画ではないけど良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-10 23:09:29) |
392. ウォルター少年と、夏の休日
《ネタバレ》 マイケル・ケイン、ロバート・デュヴァル好演の二人の老傑とウォルター少年による友情と勇気の物語。暑く熱い夏のひととき。細切れに挿入される冒険談の演出が鮮烈でいい味出していました。ほろ苦くて切ない、大人も楽しめる少年向けのシナリオ。ハッピーエンドではないけど爽快な余韻が残ります。傑作とも言える良作。 [DVD(字幕)] 7点(2013-02-06 21:07:40) |
393. エル・シド
《ネタバレ》 忠義に厚く慈悲深く屈強な中世スペインの騎士“エル・シド”の壮大な戦いの人生、180分に及ぶ骨太歴史大作。忠誠心一筋でアフリカのイスラム教徒との戦いを先導、まさに理想のリーダー像。チャールトン・ヘストンとソフィア・ローレン、二大俳優共演。 [地上波(字幕)] 7点(2013-01-30 00:21:26) |
394. ケープ・フィアー
《ネタバレ》 ずる賢く打たれ強く凶悪すぎる、恐怖岬で何度やっつけても手を伸ばしてくる執拗な異常猟奇殺人鬼をデニーロ怪演。タフなサイコサスペンス・バイオレンスで良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-28 00:20:12) |
395. アンドリューNDR114
《ネタバレ》 顔は全く可愛くないんだけど純朴で愛嬌のある家政婦ロボット。教育を受けて人格を持ち愛を知り心身ともにホンモノのヒトへと近づいていきます。次々と時が流れやや詰め込みすぎた感はあるけど、種別と世代を越えた二世紀に及ぶ大恋愛ドラマです。ロビン・ウィリアムスがロボの複雑な心境を熱演。念願のヒト到達、結婚、そして最期の時を同時に迎えます。二部か三部作構成で観たい壮大な大河ドラマ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-26 23:02:39) |
396. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 30年後の自分と宿命の対決を強いられる異色のSFアクション。斬新な設定で「ターミネーター」を思わずにいられませんでした。キーマンは後に悪魔のレインメーカーとなるまだ幼いシド。終盤の展開に引き込まれました。最後は自分を撃って全て抹消。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-24 01:12:53) |
397. デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-
《ネタバレ》 横暴で非情で女好きでトチ狂った悪魔の子ウダイ・フセインとその影武者ラティフ。ウリふたつの二人を一人二役でドミニク・クーパーが好演。イラクの王宮はこの悪魔王子がかき回して大荒れ。実話に基づいたエロくてグロいバイオレンス、ベルギー映画。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-23 00:56:51) |
398. 96時間 リベンジ
《ネタバレ》 4か月ぶり早くも2度目観賞。“最凶のオヤジ”続編。殺された息子の復讐、憎しみが憎しみを呼んでます。娘と妻を救うためメチャクチャします。娘のアクションはデキすぎだけど爽快です。前作のインパクトには及びませんがアクションだけで持ってイカれます。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-13 23:06:47) |
399. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 シルミド反乱事件、悲劇の真相。日本の自衛隊をはるかに上回る厳しい訓練で死刑囚を精鋭部隊に鍛え上げます。国に裏切られた彼らはバスを乗っ取りソウルへ突っ込みます、写実的で凄惨な市街地戦。えげつないです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-02 23:37:45) |
400. 最強のふたり
《ネタバレ》 わずか3カ月ぶり2度目観賞。事故で首から下が不随になった車イスの富豪とひょうきんな黒人介護士の心の交流を綴る実話に基づいたフランス・ヒューマンドラマ。深刻で重苦しいはずの介護生活を黒人介護士の天然の陽気さとパワーが明るく楽しい場にします。下ネタ絡みのシュールな会話は笑えました。二人の間にはいつの間にか“最強”の絆が出来ていました。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-29 22:07:46) |