381. イノセントワールド
桜井亜美の原作は過激で危なっかしくて面白かった。 映画は小説にあった危険でダークな薫りが消えて、気の抜けた炭酸水のようになっている。 [ビデオ(邦画)] 2点(2013-01-07 00:21:45) |
382. らせん
《ネタバレ》 ホラーというより『リング』の謎の解説編って色合いが強い。 ビデオだけではなく文章からもウイルスが発生し、ウイルスの増殖に手を貸せば死なない。 貞子は自分のDNAデータをビデオに念写し、それが安藤の体から舞の子宮に入り込んで生まれ変わった。 貞子の望みは、自分がずっと味わってきた恐怖をみんなに伝えること。 ただ、呪いのビデオの科学的な裏づけを見せられても、それがメインで求めているものではないので。 理屈っぽくなった感は否めず、ホラーとしてはつまらなくなってしまった。 『リング』には、わけのわからないものへの怖さがあった。 ところが、生まれ変わった貞子の口からいろいろ説明されると、そういう怖さは消えてしまう。 ラストで安藤の息子と高山が生前の姿で復活したのには、前半から科学的な解説をしてきた割にはご都合主義すぎてうんざり。 科学とオカルトという本来相容れないものを無理に融合しようとするからおかしなことになる。 [地上波(邦画)] 2点(2013-01-07 00:15:11) |
383. 七人のおたく cult seven
ウッチャンのコントは好きだけど、この映画は…。 あまり笑えないコメディで、ストーリーも凡庸。 もっと突き抜けてほしかった。 [ビデオ(邦画)] 2点(2013-01-03 00:32:42) |
384. ザ・中学教師
《ネタバレ》 原作は別冊宝島の「ザ・中学教師」シリーズ。 そのシリーズは幾つか読んだことがあるが、リアルな現場の声が聞けてなかなか面白い。 映画も、よくある学園ものではなく、リアルな分、地味な感じ。 長塚京三演じる中学教師は、生徒がこんな先生がいたらいいなと願うような熱血先生でも面白い先生でもない。 金八先生やGTOの鬼塚先生とは、まったく異なる教師像。 生徒とは距離を保ち、真面目に淡々とした姿勢で向き合う。 それが教師としてのプロ意識。 教師という役に徹し、生徒に対しても生徒という役を要求する。 あくまで、役の上での関係性だ。 だから、マラソン大会が成功しても、この教師と生徒に人としての交流は生まれない。 教師が笑顔もなく拍手でたたえても、生徒はシラケて黙っている。 こんな面白みのない教師を軸に、ストーリーを展開されてもねぇ…。 映画に求めるのはリアリティではなく、エンターテイメントだから。 リアルなら、生徒にいい顔ばかりする安っぽい女教師(藤田朋子)より信頼できるけど。 でも、慕うことにはならないだろうな。 スケッチ的な描き方で、一本芯になるものがない。 いじめ、シンナー、家出、無関心、不登校、ナイフによる教師への傷害…。 さまざまな問題が提示されるが、エピソードがあまりリンクしておらず、散漫な印象を受ける。 映画である必要が感じられず、原作を読んだほうがよっぽどいい。 [ビデオ(邦画)] 2点(2012-12-10 00:18:39) |
385. クラッシュ(1996)
《ネタバレ》 同名タイトルの他の映画と間違えて観てしまった。 倒錯した性癖についていけず。 「精液を飲んだことある? 人によってしょっぱさが違うのよ」 妻の卑猥な言葉を浴びながら、ベッドで腰を動かす夫。 この辺りの性的嗜好なら、まだ他の作品でも珍しくはない。 これが、交通事故にもエクスタシーを感じるとなると、置いてきぼりをくらったようについていけなくなる。 「自動車事故は性的エネルギーが解放される」として、有名人の自動車事故を再現し、その性的エネルギーを体感しようとするグループ。 そのグループに影響され、最後は自ら自動車事故を起こし、ひっくり返った車のそばで大怪我を負いながらセックスに耽る夫婦。 登場人物の誰にもまったく共感できない映画というのは、観ていてつらい。 [DVD(字幕)] 2点(2012-12-05 16:47:01)(笑:1票) |
386. エアフォース・ワン
《ネタバレ》 大統領役のハリソン・フォードが、特殊工作員並みの活躍でテログループに一人で立ち向かう。 そんなリアリティのない設定より、やっぱり大統領は主人公に守られる存在であったほうがすんなり受け入れやすい。 大統領がテログループに狙われる映画は今まで幾つもあったけど、どの作品も大統領は守られる存在だった。 大統領に工作員並みの活躍をさせないのは、それをやるといろいろぶち壊しになるからってことだろう。 殺されたパイロットの代わりに大統領が操縦までしだしたのには笑ってしまった。 おまけに、最後は大統領が助かったことで、多くの犠牲者が出たことなどなかったことのように大団円の拍手喝采。 カタルシスも何もあったものじゃない。大統領バンザイのバカ映画。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2019-07-01 20:37:10) |
387. 鮫肌男と桃尻女
原作がマンガだけにそれぞれのキャラがとても個性的。 何種類もあるという大村崑のホーロー看板の話をする岸田一徳がいい味を出していた。 アクの強い作品で好き嫌いが分かれるだろうが、全編悪ノリしたアウトロー物語って感じ。 タランティーノは好きだけど、これはその粗悪品みたい。 特に笑わそうとしてる部分がほとんど合わなかった。 笑えないギャグ混じりのシーンをタラタラと見せられてると厳しい。 山田のキャラも狙いすぎてて引く。 冒頭とそれにつながる銀行強盗のシーンはよかったんだけど。 [ビデオ(邦画)] 1点(2013-06-27 22:06:05) |
388. 北京原人 Who are you?
大真面目にこんな大作?を作ったのが切なくておかしい。 確かに評判通りの酷さだが、下には下がある。 それに、片岡礼子の裸のがんばりもあるので1点献上。 [インターネット(字幕)] 1点(2013-03-26 19:17:37) |
389. 北斗の拳(1995)
原作を理解も愛してもいない者が名作を台無しにするのはもうやめてくれ。 それでも『デビルマン』よりはマシか。 ゴキブリとゲジゲジほどの差だけど。 [DVD(吹替)] 1点(2013-02-17 23:01:39)(笑:1票) |
390. ポルノスター
ジャックナイフのイメージがあった頃の千原ジュニアがそのイメージ通りの役どころを演じているが、今みるとコントに見えて仕方がない。 それ以前に、ストーリーがわけわからず、「ヤクザ、いらん」と殺しまくる主人公の背景も描けてないので共感もできない。 ただささくれだったバイオレンスを見せられても、何にも残らなかった。 [DVD(邦画)] 1点(2013-02-11 20:34:36) |
391. オールナイトロング
過激な残酷描写が評判とかで、怖いもの見たさで拝見。 確かにグロい描写はあったが、ただそれだけの中身のない映画。 でも、シリーズ化されたということは需要もあるということか。 1本観れば十分。 [ビデオ(邦画)] 1点(2012-12-31 11:28:12) |
392. みんな~やってるか!
中身すっからかんのおバカ映画。 なのに、笑えないので寒いだけ。 悪ふざけを2時間近く見せられるようできつかった。 ただ、最初からまったく期待させない分、怒りは沸かない。 確信犯での気取りのなさに、1点おまけで。 [インターネット(字幕)] 1点(2012-12-24 00:43:05) |
393. モニカ・ベルッチ ジュリア
意味不明の内容で、最後まで見るのは修行僧クラスの忍耐が必要。 スプラッタ・ブラックコメディのようだが、全然笑えない。 まったく見る価値のない作品で、ヘアヌードになったモニカ・ベルッチの無駄遣い。 [DVD(字幕)] 0点(2014-09-25 20:53:52) |
394. シベリア超特急
水野晴男の棒読み演技がすごい。 冗漫な展開、破綻したストーリー、コントのような演出… どれをとっても、超ド級のズッコケレベル。 高校生が文化祭で上映するためにノリだけで作ったよう。 『オリエント急行殺人事件』のようなものを作りたかったのだろうか? ツッコミのないボケっぱなしのコントを垂れ流されているような作品。 ツッコミを入れて楽しむネタ映画としての存在価値ならあるかもしれない。 [インターネット(字幕)] 0点(2012-12-06 17:30:50) |