4381. 逃亡者(1990)
《ネタバレ》 まあまあ楽しめるサスペンスだと思いますが、冒頭は明らかに不自然だし(設定の意味もない)、終盤はもう少しきっちりと決めてほしかったところです。あれほど手際の悪いFBIが出てくる映画というのも珍しいです。 4点(2004-01-13 00:17:56) |
4382. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
ほのぼの系泣かせドラマを期待して見たら、全然違って、コンセプト先行の難解な話だった。主演2人の演技があまりうまくないのが致命傷。子供2人に何とか救われている。 5点(2004-01-12 22:17:43) |
4383. ショート・サーキット
まったく安直な話なんですけど、細部までしっかりした無駄のない作りなので、それなりに楽しめます。 4点(2004-01-12 03:35:25) |
4384. バベットの晩餐会
《ネタバレ》 寓話的・童話的ですらありながら、それを正面からがっちりと撮りきることによって作品世界を美しく完結させた秀作。変にテクニックに毒された作り手だったら、料理の準備中にハプニングが起きたりして計画が狂ってどうしよう、みたいな部分を必ず入れるところですが、そんな気配は毛ほどもなく、堂々と料理の美しさを讃えることに徹しているのが素晴らしい。クライマックスの30分間なんて、バベットが動き回るキッチンと村人たちが食事をする食卓をひたすら交互に撮っているだけです。それなのに感動が起こってくるのはなぜなんでしょう。途中で一息ついてキッチンでワインを傾けるバベットの横顔が、神々しいほどの輝きに満ちています。また、ラストで村人の反応がころっと変わったりせず、淡々と帰っていくだけなのも良い(それでこそ「無償の奉仕」です)。最初は何の意味があるのかと思っていた頭の恋愛未遂沙汰(?)2件も、きちんと後につながっています。 [映画館(字幕)] 9点(2004-01-12 01:25:28) |
4385. ユー・ガット・メール
設定の面白さに監督(脚本家)自身が酔ってしまって、そこから先に表現が全然進んでいません。この作品の登場人物は、各シーンを成立させるためだけに存在しており、まるでプラスチック製であるかのように薄っぺらです。 5点(2004-01-12 01:15:20)(良:1票) |
4386. エバー・アフター
《ネタバレ》 主人公にきちんと「意志」があって、それを自分で解決しようとしているのが良い(王子様が囚われのヒロインを助けに行ったら、自分で敵をやっつけて出てきてくるなんて・・・!)。その中でも、舞踏会がクライマックスかと思いきや、その後で本当のラスボス母との対決があるなど、脚本にも練った跡が見られます(あの裏庭のシーンがなければ、ラストのシンデレラによる処分にも説得力が半減していたでしょう)。周辺登場人物もいろいろ工夫されていて、単なる童話ではない話の奥行きを与えています。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2004-01-08 03:31:31) |
4387. 今そこにある危機
これだけ登場人物がいて、整理も描き分けもまったくできていないのですから、面白くなるわけがありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2004-01-08 03:16:26) |
4388. この胸のときめき
せっかく良い話なのに、演出の切れがまるでないのが何とも残念です。出てくる人たちの演技も、ほとんどの人が下手です。 3点(2004-01-07 02:44:57) |
4389. トレインスポッティング
《ネタバレ》 最初に見たときは、「これは映画じゃねえよ」と思っていました。再見したところ、前半はやっぱり「こんなことまで映像化できる俺って格好いいでしょ?」的な逆スノッブの雰囲気しか感じなかったのですが、終盤はそれなりにドラマもあって、まあまとまった感じにはなっていました。 [映画館(字幕)] 3点(2004-01-06 01:57:29)★《更新》★ |
4390. メリーに首ったけ
面白い話ではあったのですが、とにかく男の方がアホすぎて、見ていていらいらしました。それと、お下劣なシーンはラブコメでは厳禁です。 4点(2004-01-06 00:19:52) |
4391. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
サクセスストーリーならばそのためのアイディアやネタがもっと欲しかったし、ラストの演出は二時間ドラマレベルだし、脚本には突っ込みどころは多数ありますが、それを全部吹き飛ばしているのは、当時のマイケル・J・フォックスの神がかり的にアクティブなパワーに尽きます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-01-05 04:36:13) |
4392. 救命士
こういう退廃的で暗い話こそ、脚本が締まってないといけないのですが、思いつきでシーンを塗り重ねているだけで、ダラダラした展開になっています。色彩や映像の感覚も最低でした。 4点(2004-01-05 03:25:03) |
4393. 晩秋(1989)
2時間のうちの1時間半は実に味わい深く、これは名作決定かと思っていたのですが、締めの30分で、全然別である上に必然性もない話になってしまって・・・残念です。人間なら誰もが向き合うテーマに正面から堂々と挑んだ設定は良かったです。 6点(2004-01-05 03:13:41) |
4394. バックドラフト
作品としての質は高いのですが、謎の解明の部分を入れてしまったために主題がぼけてしまったような気がします(ラブストーリーとか兄貴の前の奥さんとかはもちろん蛇足です)。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-01-02 05:27:17)(良:1票) |
4395. リバー・ランズ・スルー・イット
大自然の風景にかなり助けられていますが、話としてはそれほど面白くないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-01-02 05:07:04) |
4396. 素晴らしき哉、人生!(1946)
《ネタバレ》 どこがそんなに良いのか分からない。天使が出てきてからは多少面白くなるし、ラストは美しいと思うが、それまでが長過ぎで、しかも雑。そもそもこの主人公、いちいちメンタルが弱すぎで(負の方向だけではなく正の方向にも)、事業者には向いてないんじゃないかと思うが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2004-01-01 23:48:50)(良:1票) |
4397. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
所詮は吸血鬼ものと思ってほとんど期待していなかったのですが、意外にしっかりした時代劇でした。特に、当時日の出の勢いであったブラッド・ピットを前に旧アイドルとしての意地を見せたトム・クルーズの気合がびんびん感じられます。私は基本的に彼は大根だと思っていますが、この作品では彼の存在を十分に鑑賞できますし、本作がなかったらその後の彼のキャリアも変わっていたでしょう。ただし、インタビュー(=現在とのつながり)の必然性は感じられません。 [DVD(字幕)] 6点(2003-12-31 18:03:23) |
4398. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 最初に見たときは、ナレーションがしつこいとかところどころやたら都合が良いとかいう点が気になっていました。しかし、この映画ってキリスト作品なんだな、と分かってからは、気にならなくなりました。レッドは福音者の立場なのですから、語り続けないといけないのですね。また、理不尽な目に遭わされ続けながら最後に理想郷に到達するアンディは、神の子だというわけです。●と思っていたのですが、さらに再見して、もしかしてアンディってイエスではなく、むしろユダの隠喩では?と思うようになりました。冒頭で所長は自身が神の使いであるかのごとき宣言をし、所長室にも聖書の言葉を飾っていますが、主人公は(中身や行動は悪徳とはいえ)その所長に報復し、聖書をくり抜いて脱獄用具も隠しています。屋上のシーンは、囚人の数は12人であり、それに含まれるアンディはイエスではありえません。そしてアンディは会計が職業ですが、ユダは12使徒の中で金入れを預かる会計担当でした。●そして、そんなこととは別次元で、作品を美しくまとめているのが撮影と美術の腕であり、特に、役者の表情や人物配置や全体光景まできっちり撮りきっているカメラの技術は特筆すべきといえます。また、何気ないシーンでのエキストラの動きが美しく、そこだけでぞくぞくします。 [映画館(字幕)] 7点(2003-12-31 02:51:54)(笑:1票) (良:2票) |
4399. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 前半の謎と暗示に満ちた雰囲気は期待を持たせるに十分でしたが、終盤、単に狂ったオヤジから逃げ回るだけの単調な展開になってしまったのが残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2003-12-30 12:37:47) |
4400. 世界中がアイ・ラヴ・ユー
豪華キャストの壮大な無駄遣い。ゴールディとドリュー以外、何のために出てきたのか分からない。 3点(2003-12-29 23:33:06) |