441. GF*BF
《ネタバレ》 筋書きは非常に良くできている。 凄い!と言い切れる程に、良くできている。 冒頭の、顔の似たハーフっぽい女の子が二人暴れるシーン、これも後で振り返ると、すさまじいまでの伏線。 筋書きと演出はトップレベルに良くできているのだが、いかんせん重い! 重すぎる。 そして不幸な話は、観ていて疲れるし、いい気分にもなれない。 そんなこんなで、非常に評価自体が難しい作品だった・・・ セクシャルマイノリティの苦悩、不倫のもたらす絶望的な道筋、子供という絶対的な存在、世の中を上手に生きていくならず者。 色んな要素に、台湾の歴史的背景も絡まって、とってもお腹いっぱいになる一本。 だからこそ重い。 いくら感銘を受け、筋書きと演出がピカイチでも、人生讃歌と真反対をいく本作を、高く評価することは、やっぱりできない。 人生たるもの、どこかに救いはあるし、いつだってやり直しはきくはず。 そんなメッセージがもし、この作品に込められていたら、満点をつけても良かったかな。 そんだけすんごい作品だし、そんだけもったいない作品。 しっかし、また台北に行きたいなぁ 夜市を歩きたいなぁ グイ・ルンメイは、やっぱり素敵だなぁ [DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 01:53:55) |
442. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
イニャリトゥ監督作としては、『BIUTIFUL ビューティフル』で感銘を受けた。 そしてアカデミー賞を受けた、この作品を観ることに・・・ 今までの映像重視な傾向はそのままだったが、本作はコメディ映画ということもあり、かなり趣向が異なっていた。 今までのシリアスな作風と、印象的な音楽の使い方が大好きだったが、本作においては予想通り、その期待とは異なった方向へ変化していた。 イニャリトゥ監督が、別の引き出しを出してみせた作品だったと思う。 賞を獲っているだけあって、完成度は高い。 個人的な好みだけで言えば満足はできなかったが、観る前からコメディ映画と判ってはいたので、ある意味、予想通りではあった。 ただ、ジャンルとして分ければコメディというだけで、随所に人間の生きざまが、この監督の色合いで絶妙に描かれていたとは思う。 次は賞は獲れなくても良いので、シリアス路線の作品を撮ってほしい。 特に静謐な音楽の流れる、イニャリトゥ監督ならではの美しい作品を! [DVD(字幕)] 7点(2016-02-15 00:09:06) |
443. 殺し屋たちの挽歌
《ネタバレ》 在りしの日の、目白にあったとあるレンタルビデオ屋で、オススメされていたので、閉店時に買ってきて、今さらながら観た一本。 このレンタルビデオ屋が推す作品は、本当に渋い、本当の映画好きが勧める作品ばかりで、本作もその例にもれない、独特の雰囲気を醸す作品だった。 最後の最後まで、「?」続きの内容で、観る者を飽きさせない。 決して大げさなアクションや演出があるわけではない。 終始、一種ハードボイルドとも言えるような空気感が漂う。 そんな静かな展開ながら、内容がギュッと詰まっていて、一時も目が離せない作りは実に見事。 主な登場人物は4人、いや、どうでもいい存在の女を除くと、実質3人で物語は静かに進んでいく。 特に、殺し屋のボスと連行された裏切り者の、二人の対峙が心理戦のような痺れる展開に。 最初の印象では、殺し屋のボスが冷静で冷徹な殺し屋キャラ、それに対して、連行された男は度胸の据わった死を恐れないキャラ。 このキャラが、終盤になって、まったく崩れてしまう。 冷静で冷徹だと思われた殺し屋が、実は気分屋だし、女に情をかけて逃すわ、連行された男は宗教ばりに死を恐れない不気味な男かと思いきや、最後の最後で命乞い。 この序盤と終盤とのキャラ変が、実に面白いし、実に奥深い。 人間、誰もがしがない世の中を生きていく上で、表面上、仮面をかぶってどこか強がっている。 特に男はそうだ。 だが、追い込まれれば、誰しもシッポを出し始める。 要するにボロが出る。 そのボロを必至に探ろうとする男と、探られまいとする男。 相手より自分が優位に居たい、優位であると相手にアピールする男。 そんな人間味が、どんなにクールで冷静な雰囲気を持った男にも、必ず存在するし、特に、そこに女が絡んでくると、男は意外や脆いものである、と。 そんな人間描写、そして心理戦、金や女にまつわる欲、それらが短めの尺の中で、無駄なく鋭く描かれた逸品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2015-12-06 22:52:03) |
444. 日本のいちばん長い日(1967)
ビデオテープで観た。 時代遅れのビデオテープで、昔の名作を。 それはいいとして、まずこの作品は、キャストが物凄い。 どんだけ凄いかというと、もはや序列を作れないので、エンドロールのキャスト表示が、「登場順」に なっている。 序列することさえできなかった豪華キャスト。 そんだけ凄い。 そんだけ凄いキャストの中でも、一際印象に残ったのは、三船敏郎。 あの独特の野太い声、陸軍大将としての責任感と威厳、お堅いと見せかけながら、実は事実を受け止める こともできる人間としての器のでかさ。 それらを見事、演じ切っていた。 あと印象的だったのは、上層部は色々な情報を持っていて、様々な難しい判断を下していくが、末端の 兵士たちは、情弱な面があるにせよ、結局、日本全体のことを正しく理解できておらず、行動がめちゃくちゃ なところ。 これって、現代企業にも共通点があるんじゃないかと。 素朴な疑問としては、史実にどれだけ基づいているかという点。 歴史、それも戦時中の裏の歴史に精通していないと、これはどうにもジャッジができない。 この作品で描かれていることが、仮に史実にほぼ忠実だったとして、終戦間際にこれだけの難題を、ある意味、的確に クリアしていきながら敗戦に至ったならば、何故そもそも、戦争というような愚かなことをしなければならなかったのか。 それとも、一部の戦後右派が主張するように、世界から日本を守る為に、否応なく応じなければならなかった太平洋戦争 だったのだからか? その辺りの真実、いや真実なんていっても、それほど単純な話ではないだろうけど、これを機に太平洋戦争について、 色々知りたいという欲求も湧いてくる。 そういった意味では、戦争の不毛さをアピールしていく上で、本作は貴重な機会を与えてくれる、歴史的意義の高い作品 なのではないだろうか。 [ビデオ(邦画)] 7点(2015-10-18 00:41:35) |
445. むかしの歌
登場人物たちの会話が実に小気味いい! 軽妙洒脱で、聞いているだけで面白い。 それは決してデリカシーの欠けたものではなくて、相手に対する深い思いやりが感じられる。 大人の複雑な世界を描いた内容なので、言葉を選ぶべき会話が多く登場する。 デリケートな話題については、ストレートに話さず、日本語を柔軟に駆使して、うまくかわしていく。 口八丁でごまかしているとも取れるかもしれないが、どちらかと言うと、相手に対する配慮という意味合いが強い。 この辺の、日本語の妙というか、言葉の使い方、話の逸らし方、褒め方等、作品全体が人に対する優しさで溢れている。 時代の違いと言えばそれまでかもしれない。 しかし、この映画から学ぶべきことは多い。 特に匿名インターネット掲示板などでよく見かける、相手を傷つけるだけの発言。 これとは正反対の世界だ。 内容で一番印象的だったのは、血縁関係のない家庭で幼少期を過ごすということ。 この時代では、案外、よくあった話なのだろうか。 だとしても、実に辛い話だ。 結局、大人になった段階で、誰からともなく知らされる事実。 両親だと思っていた人が、実は血縁的に他人だったという、衝撃の内容。 でも、実の親と今さら会ってみたところで、どうこうできるものでもない。 でも会ってみたい、いや、やっぱり会いたくない。 複雑な思いが交錯する。 その辺の機微を、切なく描く。 強いインパクトを残したり、唖然とさせられたり、余韻をずっと残すといった作品ではないかもしれないが、 人間の持つ孤独感、孤独を知っているからこそ生まれる愛情を、実に丁寧に描いた日本映画である。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-12 00:11:37) |
446. I'M FLASH!
《ネタバレ》 サスペンスな雰囲気で、最後まで持っていく内容は、とても面白い。 細かいダメ出しをすれば色々出てくるかもしれないけど、なんだかんだ最後まで画面に集中できる面白さがあった。 藤原竜也が意外にも凄い人なのか?と思わせぶりな展開ながら、結局はただの人という描き方も良いんじゃないだろうか。 松田龍平は、とてもかっこよくなった。 若い頃は、なんだかオネエなんじゃないかというくらい妖艶だったが、今は立派に男前。 殺気立った雰囲気さえ持ち合わせている。 この作品、多分、もっと洗練されたら、非常に面白い題材だったかも。 作りこみというか、演出の仕方に軽さがあるので、完成度は高くない。 新興宗教と、その中で創られた雇われ世襲教祖。 教祖のミステリアスな雰囲気、だけど、実はただの人。 それを追う俗なヒットマン達との対比。 藤原竜也と松田龍平との会話。 所々に魅力的な場面も散見されつつ、しょーもない場面や演出もあったりで、なんか高く評価したいんだけど、評価しきれない、もったいなさを感じた作品。 [DVD(邦画)] 7点(2015-03-11 03:18:52) |
447. ロスト・イン・北京
中国映画というと、重厚で歴史的なイメージがあったが、本作はその全く逆。 現代的で、テーマもかなり“下世話”的。 これはまさに中国が劇的に変化していることの象徴だろう。 中国の激変ぶりが、映画にも反映しているように思う。 中国が急激な経済成長を遂げている最中に作られた映画で、激動する中国都会部に暮らす人々を生々しく描いている点が、非常に興味深い。 都会暮らしの人間が一歩間違えたら陥るであろう、泥沼的なトラブルを、分かりやすく具体的に描く。 リアル過ぎて、芸術性は低いが、現代中国の病巣を鋭く分かりやすく表現している点を評価したい。 レオン・カーファイの演技力も抜群。 ファン・ビンビンの、運命に翻弄される女性像、アンニュイな雰囲気も良い。 傑作とは言い難いが、激動する中国の真っただ中をリアルタイムに切り出し、的確に描いたという点において、後世に残すべき作品かもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2015-03-09 02:23:12) |
448. ファーゴ
《ネタバレ》 コーエン兄弟にハマり始め、評価の高い本作をワクワクしながら鑑賞開始。 期待が大き過ぎたせいもあるが、やや不満。 でもそれは決して駄作とかいうレベルではなく、コーエン兄弟の代表作として観たからこその不満であって、十分に楽しめる作品である。 ピーター・ストーメア演じるグリムスラッドが、個人的にかなりヒット。 とにかくかっこいい! 髪の毛の色、髪型、目つき、体格、全てが魅力的だ。 コーエン作品には、映画の主題とは別の部分で、こういった魅力溢れる変人キャラが登場するから、病みつきになってしまう! 『ノーカントリー』のハビエル・バルデムにしても然りだ。 ややアウトローな内容ながら、正義感抜群の警察官が小気味良く事件を解決してしまう辺りに違和感。 もっとアウトローで、不幸な結末でもいいじゃないか! それこそ、グリムスラッドの独り勝ちで幕を下ろす、、みたいな。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-18 04:07:04) |
449. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 最初から最後まで飽きさせない展開は、さすがコーエン兄弟なんだけど、手放しには褒められない。 なぜかっていうと、あまりに都合が良すぎる部分が多いから。 面白いスリリングなストーリーを仕立てていくには、この都合の良さが不可欠なのは分かるが、トムは何度命拾いをしただろうか。 あまりにリスクが高すぎる駆け引きばかりで、トムが生き残ったのが不自然。 現実なら確実にどこかで死んでいる。 映画として割り切って楽しめばアリかも。 でもやっぱり、最後まで生き残ったのには無理があるかな。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-11 03:54:56) |
450. グミ・チョコレート・パイン
《ネタバレ》 これ、予想外と言っては失礼だろうけど、かなりの良作。 大槻ケンヂの世界観そのままなんだろうけど、その分、切ないくらいリアリティがある。 そして、細かい描写がいちいち現実的で良い。 思春期の恋愛って個人差はあるけれど、少なからず恥ずかしい思い出、ほろ苦い思い出って、ほとんどの人の心に残っているんじゃないだろうか。 「あの頃、あのコにこうしていたら、こう思いを伝えていたら、あの後どうなっていただろう・・・」って思うことって、結構な大人になってもあったりする。 その疑問がこの映画では、うまいこと紐解けたりしていて、スッキリする。 だって、実際には青春の遠い記憶であって、解決しないことが多いから。 「カタルシスが得られるような青春映画じゃない」みたいなことが、本作の冒頭で述べられているが、案外、カタルシスが得られた気もする。 原作は大槻ケンヂだが、ひっかかるのは、あくまで男性視点というところだ。 青春時代の思い出って、男性はいい大人になってからもずっと心に残っているものだが、女性は意外と現実的で、そんな10代の頃のちょっとした思い出をひきづっていない人が多いと思う。 少なくとも、私個人の体験で言えば、そうだ。 勿論、青春時代の細かな思い出を、大切に心にしまってくれている女性もいるかもしれないけれど・・・ いや、そういう女性が一人でも多くいてほしいというのは、私の希望的観測であって、現実はそうでもないだろうなぁ。。 [DVD(邦画)] 7点(2015-01-01 02:38:58) |
451. ブラッド・シンプル ザ・スリラー
適度な尺と相まって、最後まで一気に楽しめる。 無難な良作。 出てくる俳優陣が、見た目的には全く垢抜けず、個性ばかりが際立つ。 キャスティングにこだわりが感じられる。 夢オチは少し古臭いか。 古臭い部分が散見される。 だが、シンプルなスリラー映画としての魅力は、十分に備わった映画。 映画を観ているという、愉しみを与えてくれる映画。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-29 03:48:19) |
452. バンコック・デンジャラス
《ネタバレ》 冒頭のバンコクを評した言葉「バンコックは猥雑で、堕落した街」というのが印象的。 猥雑は合ってるけど、堕落っていうのはなぁ・・・なんだか痛いところを突かれた感じだが、否定はできない。 だけど、バンコクは楽園です、男の。 それは間違いない。 さて、そんなアジアの魅惑都市、バンコクを舞台にした、アメリカ人ニコラス・ケイジが繰り広げる、ハードボイルド・アクション。 パン兄弟がアメリカに進出したことも含め、バンコクの街とニコラス・ケイジとの不協和音が、また面白い。 つっこみどころは何か所もあるけど、敢えて割愛。 魅力的なシーンを一つ。 それは、耳の聞こえない女性と知り合い、散歩中に襲われるシーン。 耳が聞こえないので、すぐ後ろで起こっている銃撃に気付かないが、血が女性に飛んできて、初めて気付くというシーン。 ここはお気に入り。 ヒットマンの引き際を描いた内容だが、それだけに切ない。 ヒットマンだって、引退して、普通の暮らしをしていけばいいのにと思うが、それは映画的に許されない、か。 バンコクを訪れた時に、旅先で生まれる確かな恋心。 ここがうまく描かれている。 ヒットマンとしては一流だが、清楚な女性と辛い食べ物には弱いという設定が、また味があって、とても良い。 まあ、いくらヒットマンとして一流でも、M字ハゲだと、ああも簡単に綺麗なお姉さんと懇意にはなれないけどな。 この映画を観て、またバンコクに行きたくなった。 [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 02:07:23) |
453. 狙った恋の落とし方。
《ネタバレ》 監督が言うようにコメディではあるが、同時にヒューマンモノでもあり、恋愛モノでもある。 前半は軽いノリ。 婚活を描いた部分は、実に面白い。 不倫をしている若い女性が、不倫相手に遊び扱いされるが、その男を忘れられない。 こういう状況下で、“下落株”のオジサンと出会う。 最後にはオジサンと美人な若い女性が結ばれる。 これは一種の、男の願望だ。 おそらく監督の願望が投影されている。 現実はそんなには甘くはない。 だけど正直、こんなことがあってほしいとも思う。 そう思いながら観ていて、いつの間にか画面にくぎ付けになり、この作品の世界に引き込まれていた。 日頃のしがないサラリーマン生活を送っている私にとって、とても良い映画だった。 [DVD(字幕)] 7点(2014-11-06 02:44:55) |
454. 台北の朝、僕は恋をする
《ネタバレ》 悪くないね、うん、悪くない。 恋愛は最高。 ヒロインのコも、自然でカワイイなんの。 色んな人間模様もからんでいて、脇役も個性的でよい。 台北の夜市も出てくるし、台北の雰囲気もよく伝わってくる。 作品としては小粒なんだけど、その小粒さがまた良いのかも。 [DVD(字幕)] 7点(2014-11-03 03:15:40) |
455. 上海恋香 Shanghai Lianxiang
《ネタバレ》 男女の愛情は、国同士の政治的障壁や戦争をも越える・・・ そういったテーマの純愛ラブストーリー。 何十年も一人の相手を想い続ける。 それが本当に可能かどうかは別として、ただひたすらそれを語る。 相手方の俳優が魅力に欠けるのが難点か。 それにしても冒頭のシーンが魅力的! 伊藤歩が、下着姿で寝ているシーン。 髪の毛キレイ、お肌もキレイ。 [DVD(邦画)] 7点(2014-10-27 00:25:08) |
456. 夜の上海
日中共作ということで、親しみやすい内容になっている。 音楽が秀逸。 海外での男女の一期一会を描いた内容は、とても好き。 ヴィッキー・チャオ、ディラン・クォが、日本人俳優と共演しているのも、とても新鮮だ。 キャストがとても魅力的でもある。 純粋なアジア映画として観た時に、少し不協和音を感じなくもない。 だが、日本人が仕事で上海に行き、そこでひょんなことから、中国人女性と一期一会の出会いが生まれるという設定に関し、日中共作の良さが発揮されていたように思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-26 02:21:30) |
457. モンガに散る
《ネタバレ》 脚本が緻密。 香港映画とは、また一味違った台湾ヤクザ映画。 香港映画のように洗練された演出や、派手さはないが、人間関係の描き方や人物の掘り下げが実に丁寧。 後味はよくはない。 だが、ヤクザの世界のやるせなさは、思い切り良く描けている。 5人組の中で、チキンだった二人だけが生き残るというのも皮肉。 だけど、それがヤクザ世界に限らず、社会の構図かもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-25 02:03:21) |
458. ドラゴン危機一発
アクションシーンは控え目で、ストーリー重視型。 だが、そのストーリーは、かなり雑。 それだと良い所なしの作品に聞こえるが、ブルース・リーが画面に出ているだけで十分楽しいし、ワクワクもする。 この時代の香港映画、そしてカンフー映画。 その味わいを堪能できる作品として満足できた。 満点には到底届かないけども、ブルース・リーが出演している香港映画なら、このレベルで十分楽しい! [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-16 20:24:16) |
459. チート
《ネタバレ》 およそ100年前の映画だと思うと、実に感慨深い。 保存状態も、この時代のサイレント作品にしては、とても良く、さすが戦勝国アメリカ。 話もよく出来ている。 “刻印”を女性に焼き付けることにより、我が物にしたかと思いきや、その“刻印”が災いして、墓穴を掘ってしまう男。 話として実によく出来ている。 早川雪洲という俳優だが、名前しか知らず、本作で初鑑賞。 ソリッド感があって、実にカッコイイ俳優。 当時、人気があったのも頷ける。 尺もコンパクトにまとまっており、サイレント映画にしては、気軽に観ることのできる作品である。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-30 02:51:37) |
460. シーサイドモーテル
脱力して観られる日本映画で、個人的には素直に楽しめた。 「人を不幸にする真実よりは、人を幸福にする嘘の方が良い」 これが本作のテーマ。 群像劇スタイルでもって、このテーマをとことん突き詰めるというより、散乱させる。 とにかく登場人物が豪華で、めまぐるしい展開も飽きさせない。 ただ、少々疲れたかな。 なんというか、「人を幸福にする真実」が一番にいいに決まってるからね。 そういう意味では、不毛なテーマの掘り下げかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-22 01:58:40) |