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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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461.  ウェイキング・ライフ 《ネタバレ》 
なるほど、あのアニメと実写の中間のような表現は、主人公が辿る生と死の「境界の世界」の象徴であり、またそれは、この作品や見ている我々の世界にも及ぶ、「認知の揺らぎ」について考察させるために機能しているらしい。  ただ内容的には、ほとんど哲学や心理学の入門書に書いてある程度のことで、この手の「答えの出そうで出ない命題」に対する無責任な問いかけにしかなっていない。  この手の作品を見るくらいなら、普通に「宇宙論」「量子力学」「生物進化論」の本などを読んだ方が、よほど「存在」や「生命」について深く考察することが出来ると思う。   普段あまりこういうことに関心の無い人にとっては、矢継ぎ早に繰り出される抽象的で衒学的な問い掛けの数々を消化していくことは難しいだろうし、また逆に普段から色々と考えている人にとっては、今さら考えさせられるほど斬新な質問や考察もない。という感じで、せっかく作ったのに伝えるべき手段とターゲットを見失っている作品。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-11-06 15:56:57)
462.  インプット 記憶<TVM> 《ネタバレ》 
サスペンスアクション。飛行機事故に遭い、妻と子供を失った主人公ケイン。しかし、彼はその記憶が誰かによって作られたものだと知り、真の記憶を求めて奔走する。  ---と言うありがちなプロット。感想としては、監督さんの、何かしら工夫をしようという努力の跡は見られるものの、過去作品からの部分的な模倣や孫引きが多く、結果として、サスペンスとしてもアクションとしても中途半端なものになってしまっている。  結局、サスペンスにおける「記憶喪失もの」って事になると、どうしたって「その失われた記憶の真相は?」という点に焦点が絞られる訳で、そこら辺の「どんでん返し」は、今の目の肥えた観客にとっては「基本」であって、越えるべき「前提」でしかないんですよね。  そこを単に「記憶は作られたものでした!」というところで安心してしまっていてはダメでしょう。ただ、「人は記憶によって作られる」というテーマには優しさを感じて良かったです。
4点(2004-10-27 01:52:35)
463.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
サスペンスを下敷きにしての、韓国の複雑な歴史と民族性に対する内部批判がテーマなのだろうか。韓国社会の持つ「暗部の象徴」としての警察に焦点を当てるにしても、あまりにも刑事のやる事なす事がドラスティックに無能すぎる(笑)。過剰演出すぎて、ほとんどギャグにしか見えない。上司に「暴力は止めろ!」って何度も言われているのに、次の瞬間、テーブルに手をついて容疑者に飛び蹴りを入れる刑事には爆笑。また銭湯でチ○毛の生えていない人間を探したりする刑事とか、どこまで真面目にやっているのか理解に苦しむ。  韓国社会の実情がどうであれ、個人的にはあくまで「サスペンスミステリー」として見ていたので、【ネフェルピトー】さんの仰るように、露骨な証拠捏造や自白強要、異常なまでの差別意識、どつき漫才並の即効暴力など、まったく真実を追究する気も知性も無い刑事たちのやり方に呆れるばかり。そりゃ、あんな捜査してたんじゃ、捕まるものも捕まらないわ。犯人逮捕への執念や捜査への情熱と、やっていることの無能さがアンバランス。  主人公の刑事が少しはまともながら、「感情的」という国民性はそのままで、途中までは冷静沈着で論理的な捜査を進めておきながら、DNA鑑定が違うと分かった途端、容疑者を射殺しようとしたり、あまりにも無茶苦茶。犯人である事がはっきりしていても、証拠不十分で逮捕できないから腹を立てているのとは次元が違う事に注意。もともと容疑者と考えられる根拠と言えば、ラジオ番組に送られた「リクエスト葉書」くらいなのに、真実そっちのけであそこまで思い込んでしまうという点では、韓国人の「感情過多で冷静な判断や検証が出来ない」という国民性はよく出ているのかも知れない。  そう言う意味で、監督自身が自国を思うあまり、痛烈な韓国批判を意図した作品なのだとしたら、それなりに成功している。隣国でありながらここまで民族性が違うということを認識するにはいい作品かも。   PS.「ハイパーオリンピック」で定規技を使っているところが笑えた。
4点(2004-10-22 16:18:52)(良:3票)
464.  ラビナス 《ネタバレ》 
作品として何が見せたいのかイマイチ分からない内容。  「人でなくなる事の苦悩」がテーマなら、人肉を喰わなくてはならない人間の「葛藤」や「極限状況」がまったく描けていないし、人肉を喰うだけで不死っぽくなるという設定もこれまた無意味。  おまけに、あの時代設定にもほとんど必然性が感じられないしで、終始、作品としての方向性がはっきりしない「思い切りのなさ」が見て取れる。  別に「人喰い」でなくても、「吸血鬼」とかでも成立してしまう、この状況や設定を活かし切れていない中途半端なシナリオに疑問。  ラストあたりの展開も唐突。人間性を捨てるくらいなら、お前ら共々死ぬって事だと思うけど、これまた悲壮さや凄絶さに欠ける。とにかく全体的に中途半端。  独特な音楽の使い方は良い。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-10-10 12:45:15)
465.  アンスピーカブル 《ネタバレ》 
また自分で登録しておいて言うのも何ですが、色々な意味で微妙な作品。  犯罪者のデータを収集しようとする女性犯罪研究家と連続殺人鬼の心の交流を描く、ほのぼのサスペンスドラマ(笑)。  「ブレインスキャン」という、人間の脳内の記憶を映像化するというSF並のハイテク装置が出てきますが、これがまったくストーリーとの繋がりに欠ける設定。またサスペンスとしては、「連続殺人鬼の動機」という点が見所のひとつでしょうが、結局、宗教色の強い抽象的な動機へとスライドしていってしまいます。  全体的に作品としての方向性が定まっていないというか、オカルト要素と科学捜査による論理性との整合性が取れていない内容。   PS.ちなみに私が間違えてこの作品をレンタル屋で2回借りてしまったことはアンスピーカブルです。
4点(2004-10-08 02:28:01)(笑:1票)
466.  11人いる! 《ネタバレ》 
やはり原作が古いだけに、「何故11人いるのか」、という点でのストーリー展開やオチはありがち。「閉鎖空間でのテスト」となれば、突発的なトラブルに対する柔軟性や、他人との協調性を見るための「仕込み」であることなんて、あれだけ優秀な人間の集団なら誰かしら気付くと思うけどなあ(笑)。そこら辺での意外性に欠けていたのが残念。  原作自体は未読なので、キャラに対する違和感は特に無かったが、問題は肝心の人間描写がかなり大雑把なところ。特に王様やその腰巾着などが典型で、「人間関係や状況を悪化させるためだけ」の存在にしかなっておらず、あまりにもキャラ設定として安易過ぎる。  また、他のキャラもちょっとした事ですぐタダを疑ったり、王様のアジテーションに簡単に惑わされてパニックになったりと、これまた「煽動されるだけのバカ」にしかなっていない。あまりにバカ過ぎて見ていてイライラさせられる。いくら何でもフロルも日和見過ぎるだろ。温度調節バー(?)の件も、状況を見ていたんだから、ワザとか偶然かなんて分かるだろ。と言うか、信じてやれよ!  ラストにしても、あれだけタダの事を疑って、罵詈雑言、誹謗中傷してた連中が、合格したとたんに長年の親友のように振舞うところもシラける。   ただ、最近のアニメには無い個性的なキャラデザ自体は魅力的だし、あまり他に見ないアニメによる「SFサスペンス」をやってくれた事自体は評価したい。もう少しひとり一人のキャラ描写や心理描写、謎の提示などがしっかりしていたら傑作になった可能性があっただけに残念。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2004-10-01 16:00:52)
467.  冷たい月を抱く女 《ネタバレ》 
悪意や女の恐ろしさはひしひしと伝わるけど、サスペンスとしては平凡。中盤までの「連続レイプ殺人事件」の謎が、単に「無精子性」の証明のため「だけ」の設定と知って、違う意味でびっくり。ここが一番のどんでん返し(笑)。  中盤以降のテンポの良さにごまかされがちだけど、作品としてかなりご都合主義的な展開が多いと思う。金に不自由していないはずの一流の外科医が、社会的信用と地位を失う危険を犯してまで詐偽に加担するのかとか、救急車で運ばれるのに必ず計画した病院の外科医のところに連れてってくれるものなのかとか(それより前に彼が別の急患を担当させられていたらどうするんだろう?可能性としてはかなり高いと思うんだけど)。  また、致命的な証拠になるような注射器を中に液体が入ったまま残してあったり、全額寄越せと言われている訳でもないのに(半分でも1000万ドルもあるんだから、そこで妥協しとかないか?)、頑なに要求を拒んで分かりやすい罠に引っかかったりと、ちょっと黙っては見ていられない部分が多い。  邦題もセンスは良いものの、やはり「女」って言っちゃダメでしょ(笑)。怪しい女なんて彼女しかいないんだもん。  PS.自分の趣味は手品ですが、あのお婆さんの手際がなかなか良かったのに感心しました。「空中でのリフルシャッフルは難しいんだよな~」とか、「パームがうまいな~」とか、ストーリーより、そっちばかり見てました(笑)。
4点(2004-09-25 15:24:46)
468.  悪霊喰
「罪喰い」としなかったのは、日本人にはピンと来ないイメージになってしまうからでしょうか。ジャンル的にもホラーとは言えませんね。もう少し、主人公の「罪喰い」として生きていかなければならない葛藤や苦悩を中心に描いて欲しかった。いまひとつ「凄絶さ」に欠けてます。「罪喰い」の作り方(?)や存在理由に関わる部分に、人間の弱さや欲望を肯定するような必然性が弱いです。「人間でありながら人間を超越した者」としての凄味も感じられません。その辺の演出がイマイチ。「ベルセルク」でも読んで勉強しましょう、監督さん。二時間無いのに、それ以上に感じてしまうテンポの悪さと、中途半端な安っぽいCG演出もマイナス。
4点(2004-09-20 09:41:37)
469.  氷の微笑
ウソSEXの中途半端なエロシーンのおかげでテンポが悪くなっている。サスペンス映画としては極めてオーソドックスだが、始めに「シャロン・ストーンの裸体ありき」で作られた、志の低さが作品としての質に現われている。  人物関係の「意外なところで意外な繋がりがある」という要素が弱いため、ストーリー展開やオチの意外性に欠けている。また、最後まで真犯人と動機をはっきりさせないというのも、単に脚本の粗を目立たせないようにするためで、見る側が色々な解釈を楽しむことが出来る程、練り込みがされているようなレベルの作品でもない。 
4点(2004-09-19 21:24:36)
470.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
相変わらずの「ディズニー節」炸裂の内容。この否定的にも肯定的にも取れる点が、毒にも薬にもならない万人受けを狙った最大公約数的な作品しか作れないディズニーアニメの限界を示している。良識派の親が子供に安心して見せられる事と、その作品が人生の寓意に富んだ真の良作である事は、大抵の場合一致しないという、その典型。  出てくる魚たちは基本的に善人(善魚?)ばかりで、断片的なイベント毎に必ず何らかの手助けをしてくれる存在としてしか登場しない。また、どんなに窮地に陥っても適当にどうにかなってしまうご都合主義の連続。もちろん一時的な娯楽性はあるが、そこから何か学ぶものがあるとは思えない。  CGのずば抜けた美麗さも、「表現の本質」からかけ離れつつある危惧を覚える。
4点(2004-09-12 03:07:33)(良:2票)
471.  ダークマン 《ネタバレ》 
元々、あまりこういう「復讐モノ」って好きじゃないんです。「復讐させるための初期設定(暴行・殺人等)」が見ていて痛々しいし、悪党をやっつけていく過程も、それが憎しみの産物である以上、スッキリ感もありません。  また、爆発でほとんど焼失したはずのパソコンやら人工皮膚製造機(?)を、外もまともに歩けず、金も人手も無いであろう彼がどうやって調達したのかといった部分に、かなりご都合主義的な部分が見られます。シリアスな復讐劇な分、そういうディテールには気をつけるべきではないでしょうか。  他にも悪役側が「小悪党」といった印象で、まったく魅力が無いのもマイナス。建設中のビルの上に連れて行くのも意味不明。普通に殺しておけば良いんじゃないの?ラストでも、ワイヤーにぶら下がって来る見え見えのダークマンの蹴りを、避けもせずあっさり喰らうというシーンにも呆れます。  好きな人には申し訳ありませんが、良くも悪くもアメコミの実写版です。「スパイダーマン」もそう感じましたが、やはりストーリーのレベルが低いと言わざるを得ません。
4点(2004-09-08 13:32:21)
472.  メトロポリス(2001) 《ネタバレ》 
デジタル処理を活用した気合の入った映像は確かに美麗だが空虚。見た目が綺麗というだけで、演出のための必然性が感じられない上滑りな映像ばかり。  描き込まれた未来都市は、まるで書き割りのような薄っぺらさ。手間が掛かっているばかりで、まるで世界の「広がり」や「空気感」を感じない。  決してCGが悪い訳ではなく、表現における主と従の関係性を忘れてしまっている監督と製作スタッフ達にこそ問題がある。絵は単に綺麗に描けばいいってものじゃない。  また、ストーリーについても、他の方の指摘にあるように、テーマが中途半端に分散してしまっていて、肝心のメインテーマに力が無くなっている。  そのくせテーマ自体の主張性は強いため、各キャラの言動が非常に演技的に見え、その不自然さばかりが目につく。そう言う意味でも薄っぺらい。例えて言えば、豪華な食材と調理器具を揃えておきながら、料理方法を間違えている典型といったところ。   まあ、基本的に21世紀にリメイクするには、さすがにストーリーや世界観が古臭くなってしまったと言うのが最大の問題点かなと。  日本のアニメや漫画には、こうした作品の良さを受け継いだ後継者は既にたくさんあるから、デジタル処理だのと無理に現代風にアレンジしてまでリメイクする必要は無かったと思う。  
[ビデオ(邦画)] 4点(2004-09-03 21:17:41)
473.  ロープ 《ネタバレ》 
六十年近くも前に作られた作品にも関わらず、ほとんど古さを感じさせない映像には驚かされる。  ただ、純粋にサスペンスミステリーとして見ると、特にこれと言った謎解き要素も意外な展開も無く、かなり淡白。ロープを使って背後から絞殺するという大雑把な殺害方法からして、とても完全犯罪とは言えないし、わざわざタイトルにするようなギミックとしての必然性も分からない。  かと言って肝心の人間ドラマも希薄で、かなり淡々としたそのストーリー展開は退屈。これならまだ「古畑任三郎」シリーズの方が緊張感があるw  他の方の指摘にもあるように、せめて「死体がどこにあるか」とか、「本当に殺人は行われたのか」と言った核心は観客にも明かさない方が、より緊張感や不可解性が高まったのではないだろうか。  当時としては犯人の独りよがりな殺人動機が斬新に思われたかも知れないけど、現代人の感覚から見ると、その中途半端な選民思想など、ちょっとやる事や言う事が幼稚に感じる。  また、実験的な意味合い以外で、わざわざ苦労してワンロール、ワンカットで撮っている必然性もイマイチ分からない。そうしなければ表現できない緊張感なんてあるのかなと。 
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-09-03 20:18:11)
474.  10億分の1の男 《ネタバレ》 
発想は良いが、せっかくのアイデアを生かせていない。  致命的なのは、「森を目隠しして走らせる」とか、「虫を頭につかまらせる」といったように、「運を試すイベント」にまったく面白さや意外性、突飛さが感じられない点。やはり自分の運の強さを見せつけるなら、見ている我々が「おいおいっ」と焦ってしまうくらい突拍子も無いことをして欲しかった(例えば、無造作に崖から飛び降りたのに、木の枝がクッションになってかすり傷ひとつ無いとか、屋上から落された無数のナイフやガラス片の中に立っているのに平気とか)。  「運」と言う概念が抽象的だからこそ、映画内ではその存在に説得力を持たせるような描き方を徹底するべきだった。その辺の描き方が中途半端なため、ボスの老人がそこまで凄い運の持ち主には見えず、魅力にも乏しくなっている。ジイさんの「運を吸い取る」というスタンド能力(笑)みたいな設定も無意味。  また、そもそも何のためにあんな事をしているのかがよく分からなかった。子供の頃に自分だけが生き残ったことに対する罪悪感があるとしても、こんな不毛な事やってたってしょうがないじゃん。カジノ経営なんかやってないで、生き残ったことに感謝して、その運の強さを世のため人のために使えばいいのにと思ってしまう。  対戦相手もあんな危険な賭けを受けている理由がいまいち分からない。しかも賭けの対象が「相手の指」とか「命」って時もあるけど、そんなもんもらってどうすんのって感じ。と言うか、こんな目にあってる地点でみんな運悪いだろ(笑)。 
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-08-25 04:26:05)
475.  28日後... 《ネタバレ》 
ロメロ「ゾンビ」三部作に対するオマージュ作品。と言うと聞こえは良いけど、ちょっと厳しい言い方をすればパクリ(笑)。「ゾンビ」+「アウトブレイク(バイオハザード系)」の劣化コピー。と言うか、もうほとんど「ゾンビ」。これではいくら何でもオリジナリティが無さすぎる。  「何かの原因で人類がほぼ死滅」→「生き残った人間が出会う」→「色々と彷徨う」→「落ち着き先が見つかる」→「人間の欲望やら対立のせいで破綻」→「それでも生きて行こう」→エンド。やはりこの手のサバイバルホラーの展開としてあまりにもありがちで意外性が無い。もう少し独自の解釈や演出が見たかった。  また、前半の無人の廃墟と化した都心の雰囲気はよく出ているが、単に「人がいない」ってだけで、凄惨な殺し合いや暴動のパニックがあったであろう形跡がほとんど無く、むしろ綺麗過ぎることに違和感を感じる。  ウィルスに感染した人間も、別に日光に弱いわけでもないのに、普段ほとんど目につかないというのも疑問。あと、これも他の方の指摘にもあるように、血液感染(しかも粘膜や傷口についた時のみ)しかしないウィルスが、わずか28日でイギリス全土に蔓延するなんて、ちょっと考えられない(空気感染したら映画にならないからだろうが、こういう基本設定に説得力が無い)。  それと今回は、後半、それまで普通の(むしろ弱い)主人公の青年が、突然、軍人も顔負けの戦闘力を発揮するシーンにもかなり違和感があった。途中過程の人間ドラマにも特筆する部分も無し。せめてラストにかけて意外性のある展開を見せてくれていれば多少は評価も出来たんだけど…。はっきり言って「ゾンビ」という優れた作品ありきの劣化コピー品。  PS.この映画を面白いと思った人も思わなかった人も、もし未見なら、ぜひロメロ「ゾンビ」三部作を見ることをお奨めします。
[DVD(字幕)] 4点(2004-08-25 04:04:46)
476.  マウス・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
80年代の匂いがするんだけど、意外に新しい作品(笑)。  それはともかく、内容としては「中途半端」という感じ。作品内作品が現実化したり、作品内人物が、その世界の虚構性に気付く、と言った自己言及的な入れ子構造は魅力的ではあるものの、イマイチまとめ切れていない。  小説「マウス・オブ・マッドネス」が現実世界に影響を及ぼすという設定とは別に、作品内における「現実世界」「作品世界」「精神世界」「境界世界」「幻覚」などの定義や表現の仕方が曖昧で、その場の感覚だけで適当に使い分けているように思われる。この辺はきちんと分けて表現しておかないと、そもそも一番見せるべき「境界(認知)の揺らぎ」を感じられなくなってしまう。  また、モンスターの存在が露骨過ぎて、現実と虚構の入れ替わりによる恐怖感より、怪物に襲われる恐怖感の方に意識が行ってしまうのも問題。
[映画館(字幕)] 4点(2004-08-15 23:07:35)
477.  バウンド(1996) 《ネタバレ》 
これもやたら高評価だけど、残念ながら個人的には中途半端な作品としか思えなかった。  サスペンスとしては意外なほど王道で、設定もストーリー展開も無難。ちょっと違うのは、主役のふたりがレズってだけ。しかも、そのレズ設定にも特に必然性が無い。これを普通の男女のカップルにしても話は成立してしまう。  オチにもこれといって工夫や意外性は無く、見ていて「だから何?」と言いたくなるような内容の無さ。見ている間は先の展開が気になるものの、全体的に無難すぎて面白味に欠ける作品。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-08-13 17:23:49)
478.  ライアー 《ネタバレ》 
うーん、これまた良くも悪くも、「どんでん返しありき」で作られたようなサスペンス。最後まで誰の証言を信じていいのか分からない密室劇は緊張感があり、見ている間は面白いものの、ちょっと展開やオチには無理があります。結局、主人公の金持ちのボンボンが自分の存在を消したいために、刑事達に頼んでひと芝居打ったってこと?  でも、警察関係者が関わっていれば、そりゃ事件の嘘と真実なんて、いかようにも左右出来てしまう訳だし、「ユージュアル・サスペクツ」同様、始めから証言の大半が「作り事」で、観客を騙すことを優先しているなら、そりゃ見ている間は、観客を翻弄することも簡単でしょう。本格系のように、最終的に伏線の正しさを論理的に証明する必要が無い訳ですから。  主人公の発作も、「ああいう病気を持っている人は何をするか分からない」という偏見を助長させる可能性がありますし、そもそもそういうキャラ設定にする必然性もイマイチ分かりません。  やはり「この破綻した部分も含めて好きに解釈してね」的な作品はあまり好きになれません。意図的かどうかも分かりませんが、説明不足の部分や矛盾点(突っ込み所)も多く、全体的にすっきりしない作品。もう一度見れば、多少はすっきりするかも知れませんが、二度も見たいほどの内容でもないしな~。
4点(2004-08-07 12:09:15)
479.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
<映画版のみの評価>  【Beretta】さん、【王の二つの身体】さんに同意です。結局、このシリーズは「イベントの羅列」でしかなく、「物語」ではありません。原作「指輪物語」は既に完成された世界観を持っている訳ですから、それをただ再現するだけなら、潤沢な資金と最新のCG技術があれば、誰にでも出来る事でしょう。確かに、それを実現した事は評価されるべきものですが、単に原作のエピソードを機械的に並べ立てただけで、映画化するにあたって、原作に見られる多くの「問題提起」に対する監督なりの解釈がまったく見られないというのはどうかと思います。しかも、エピソードの取捨選択、変更、時間配分などのバランスが悪いため、もともと原作が古典である事を考慮しても、ストーリーが非常に稚拙なものに見えてしまいます。  特に今作は、前作の「拡大豪華版」といった印象しかなく、よりハデになった戦闘シーンがダラダラと続くばかりで、相変わらず内容らしい内容がありません。戦い方も単に「ワーッ」と突っ込んでいくだけの「数頼み」で、戦略もクソもありません。  各キャラの活躍の仕方も中途半端で、ガンダルフは魔法使いなのに肉弾戦主体だし(後方支援として攻撃魔法を使えよ!城の最上部から雷撃を落したりしたらカッコいいじゃないですか)、他の仲間も出番が少な過ぎ。主人公フロドに至っては、その存在価値を疑問視したくなるほどの役立たずっぷり。ラストも自分の意思で指輪を捨てたのではなく、「取り返す際のゴタゴタで指輪を落っことしただけ」というのもあんまり。ここでこそ、主人公特権を持つフロドが欲望に打ち勝つ強さを見せるべき場面なのでは?魔王もすぐそばに自分の魂と繋がる指輪があるのに、あっさりそれを見逃す体たらく。ほんとに魔王なの?と疑いたくなるほど、ボスキャラとしての「凄味」を感じません。  もっとメインキャラの掘り下げや設定の説明に時間をかけるべきなのに、省略しても本筋とは関係の無い大蜘蛛のシーンにやけに時間を割いていたりと、時間配分にも問題があります。本来なら、種族間の意識差や、それを越える仲間意識と葛藤、国家間の対立と協調、欲望と理性といったように、もっと深く抉るべき問題提起に満ちている作品のはずです。  三部作を通して見て来て、よく出来たCG映像には感心させられたものの、そこに「世界」や「魂」を感じることはついに出来ませんでした。
4点(2004-08-07 10:12:55)(良:1票)
480.  ルパン三世 盗まれたルパン ~コピーキャットは真夏の蝶~<TVM>
良くも悪くもいつものTVシリーズとまったく変わることのない設定にストーリー展開。続いてくれることはファンとして嬉しいものの、さすがに、この「水戸黄門」ばりのワンパターンさは食傷気味なのも事実。特に今回は敵キャラに魅力がないのが致命的。ルパン一味や銭形の動かし方もイマイチ。最初の潜入でもルパンが次元たちにウソを言う必要がないし、ルパンの過去に関わる設定もとってつけたような程度で浅い。ベッキーは可愛いけど、キャラ的にはほとんど立っておらず、ヒロインとしての必然性に疑問。これだけ続いているシリーズなんだから、無難な安定路線ばかりじゃなく、「ファースト・コンタクト」のように、もう少し作品としての冒険が見たい。
4点(2004-08-06 11:19:40)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

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