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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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481.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
確かに微妙な作品です。夢オチ自体は別にキライではないんですけど、問題は「夢オチにするだけの必然性」があるかどうかですね。でなければ、それは単に「意外性」のためだけの方法論でしかないからです。  しかも全体の脚本管理が雑で、見ていて展開が分かりにくく、監督の自己満足が優先されているような作りには疑問が残ります。最初のルパン三世ばりの泥棒シーンに二十分近く費やしていたり、パパラッチとのやり取り等、いちいち各シーンが長いので、全体的に冗長な印象を与えます。  
4点(2004-07-31 14:33:34)(良:1票)
482.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン 《ネタバレ》 
個人的にこの手のジャンルがあまり好きではない理由は、マフィア同士の縄張り争いや、国家権力との軋轢、身内の裏切りによる内部分裂、と言ったようなお決まりの展開にしかならない事と、その戦いも結局はヤクザ者としての非合法な行為の結果でしかない訳で、その生き方や死に様をあまり美化したくないという気持ちが少なからず働いてしまうから(もちろん、その過程における人間ドラマにも、なかなか胸を打つものはあるけど)。  今作も上記のパターンを踏襲したオーソドックスな作品で、まさに「マフィアもの」としての見本のような作り。  ただ、抗争に関わってくるミッキー・ローク演じる刑事の人間像や背景描写が中途半端なため、「何故あそこまで徹底してマフィアを潰そうとするのか」という部分に説得力がなく、ひたすら無謀な人間としか思えなかった。その場で殺されてもおかしくないほど挑発的な行為を繰り返しているのに、身内に対する気配りがまるっきり無いし、普段の行動も一人で街を平気で出歩いたりと、あまりにも考えが無さ過ぎ。その結果、妻を殺されたり、女性記者が乱暴されてしまうが、あんな無茶な事をやってたら当たり前。  刑事の精神的葛藤を描きたかったと思うけど、彼自身の過去を含む人間描写がほとんど無いため、彼の行動原理がさっぱり分からず、結果、その自暴自棄としか思えない無謀さだけが目についてしまい、共感は出来なかった。  
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-07-16 21:01:04)(良:1票)
483.  エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア
作品が現実化してしまうという自己パロディの形式で撮っている割には、結局、展開がいつものパターンと一緒で、わざわざ番外編(?)として作っている意味が無い。見ている観客からすれば、作品内現実も結局は「虚構」でしかなく、作中人物がどんなに「これは現実なんだ」と強調したところで、夢の世界からフレディが現われてしまう地点で、他のシリーズと何も変わらなくなってしまう訳で。  やはり「作品内現実」という設定を活かすには、あくまでフレディは「現実の存在」という前提で作る必要があったはずだ。つまり、誰か現実の人間(スタッフ関係者やファン)が、何かの思惑のために、「フレディを演じて」殺人を犯している、というミステリー的設定にした方が面白くなったはずだし、他のシリーズとの差別化もはかれたはずである。  で、ラストだけ、「実は…」みたいに、夢と現実を曖昧にするという終わり方でよかったのではないだろうか。  
4点(2004-07-14 23:23:34)
484.  荒神 《ネタバレ》 
同監督の「ALIVE」や「VERSUS」、「あずみ」よりはマシ。と言うか、エラソーな物言いを覚悟で言わせてもらえば、「漫画的アクションの映像化」という点において、一応は見られる程度の演出になっているというレベル。  とは言え、「人外の者」同士の死闘を描いたわりに、その戦い方が旧来のチャンバラのパターンから逸脱しておらず、「動いたら切られるかも」と言うようなピリピリした緊張感や殺気に欠ける。要するに、お互いの「全存在」をかけた闘いなのに、そこまでの死闘に見えないのだ。  最初の酒を吹きかける奇襲は良いが、あそこは武蔵が簡単に腕を切られるのではなく、まったく意に介さず刀で受け止めて、「おいおい、慌てるな。酒がもったいないだろう」とか、「相手に酒を吹きかけて機先を制する…。遅れてるな、人間のケンカはよ」くらいは言わせるべきだろう。勇次郎なら言うね(笑)。そういう「相手の凄さ」を見せる事でキャラも立つし、相対的にこちらの強さも示す事が出来るのに、それをやらないというのが分からない。今どきの日本の漫画を見れば、この程度のキャラ演出は基本だけどなあ。  また、どうせお互い人間じゃないんだから、ギリギリのところで「真の姿」に変身するくらいはやって欲しかった。「この姿に戻るのは佐々木小次郎と戦って以来、何年ぶりだ…」とかさあ。ゾッドなら変身するね(笑)。  相手も宇宙人という無茶な設定を持ってくる勇気があるなら、「目から怪光線」とか、「口から小型ブラックホール」とか、「4本の腕で抜刀術」とか、もっと良い意味でメチャクチャやっても良かったと思うけど。  何にしても、相変わらずこの監督の「売り」であるアクション演出にセンスが無い事には変わり無い。もっと漫画を読んでセンスを磨いた方がいい。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2004-07-12 19:31:41)
485.  アンラッキー・モンキー 《ネタバレ》 
うーん、一番最初に「ポストマンブルース」を見てしまったのが失敗だった。少しこの監督を過剰評価し過ぎてたかも。  「MONDAY」に続いて、この作品を見たけど、全体のストーリー構成やノリがどれもいっしょ(笑)。内容らしい内容が無く、大まかなシナリオを考えた後は、まさに作品の内容のように、その場の「勢い」と「成り行き」だけで最後まで作ってるような印象。  独特な「非日常」の雰囲気や精神的にドキっとさせられる演出面にセンスは感じるものの、新鮮に見られるのは序盤だけ。結局、この監督特有の「唐突」とか「意外性」とか「運命のイタズラ」といったようなキーワードに象徴される演出パターンに慣れてしまうと、今度はストーリー展開の不条理さやご都合主義、内容の薄さなどの方が気になってくる。  また一般的に「テンポが良い」と評される監督の作品だが、そんな作品は「ポストマン」くらいで、個人的には、この監督に共通する最大の問題点として、むしろ「ダラダラ感」があると思う。  今作も途中の町内会の会合のシーンなど、ストーリーの本筋とまったく関係が無いのに、やたら無駄に時間を取っている。それ以外にも妙に間延びするシーンが多い。  途中のヤクザの話も、基本的に主人公側の話とまったくシンクロしておらず、単に別々のイベントを同時進行させているだけ。ラストでヤクザが金の入ったカバンを抱えて生き返ってくるという展開も、さすがに無理がある。果たして笑っていいのか、驚くべきなのか理解に苦しむ。全体的に「真面目さ」と「おふざけ」のバランスが取れておらず、作品としてのまとまりが無い(その一貫性の無さを狙っているような脚本にも見えない)。  ラスト辺りもダラダラとしているし、スパっと切るところは切って欲しい。あと二十分は短縮できる。もうちょっと監督として自分の作品を客観視する必要があるのでは?
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-07-07 21:16:38)(良:2票)
486.  未知との遭遇
いまいち何が言いたいのか分からん作品。文字通り「未知なるもの」を映像化するスピルバーグのセンスは確かに素晴らしいが、相変わらず、この頃から見られる、「万人受けを狙った無難なヒューマニズム」でまとめようとする感覚はどうしても受け付けない。  音楽や手話であっさり宇宙人とコミュニケーションが取れたり、素直に誘拐した人間を帰したり、研究のための人間にやたら協力的だったりと、まるで「愛さえあれば世界はハッピー、ラブ&ピース」と言わんばかりの能天気な内容。  まあ宇宙人に限らず、人間でも見知らぬ者同士の意思疎通では、相手を敵と見なして警戒するも信用するも、色々な偏見を含めた第一印象の良し悪しに左右される点では同じだけど、そんなことは分かりきってるワケで、やはり基本的に作品としての問題提起が弱いと言わざるを得ない。  そうかと言って、エンターティメント性が高い訳でもなく、全体的にダラダラしている割に、登場人物にこれといった活躍も無いし、ラストの終わり方もえらく唐突であっけない。途中に出てきた牛や羊の死体がキャトってあったら笑えたんだけど。どうもこの作品も自分の感覚からすると、少し神格化され過ぎているように思えてなりません。  PS.関係ありませんが、個人的には「宇宙人はいても宇宙船を建造して地球にまでやって来ることはないだろう」派です。
4点(2004-06-28 11:31:44)(良:1票)
487.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
「銃社会に対する警鐘を促すドキュメンタリー」と言えば聞こえは良いが、実際は目新しい視点も具体的な対策も提示されることなく、監督の市民運動的自己満足を見せつけられたような内容の薄さにガッカリ。  特に気に入らないのは、カナダとアメリカの銃犯罪の発生率の比較から、一端は「問題は銃ではない」とする冷静な結論を示しておきながら、Kマートに被害者を同席させ、弱者と言う立場を利用して反論を押さえ込み、店頭から弾丸を撤去させるという、問題の本質を「道具」にすり替えるような本末転倒な行動を取っていることだ。  監督としても、銃社会に対するアンチテーゼとして、あえて一方的な視点から撮っている可能性もあるが、分かりきっている問題を再提起しているだけで、「何故、アメリカとカナダは違うのか」と言う点にも独自の解釈が無く、作品を通しての具体的代案にも乏しい。  実際、扱う問題が大きく、犯罪と一口に言っても、あらゆる社会問題と有機的に結びついているだけに、ここですべてを語り尽くすことは出来ないが、「銃犯罪」に関して言えることは、結局、「道具は扱う人間の問題である」ということだろう。今さら言うまでも無いが、「銃を所持すること」と「人を銃殺すること」には天と地ほどの開きがある。鉛筆で人を刺し殺す事件があっても、鉛筆の販売を規制すれば問題が解決する訳ではないのと同じこと。そしてその「人間」が社会を構成している以上、社会問題はそこに住まう「人間の本質」を反映していることは間違いあるまい。アメリカ成立の歴史や現在の迷走ぶり、人種問題等を考えるきっかけとするには調度良い作品ではある。
4点(2004-06-27 01:35:37)(良:4票)
488.  Jam Films 《ネタバレ》 
・『the messenger』~ダメだ、この監督。相変わらず、どこかで見たようなストーリー設定や演出にキャラ造形のオンパレード。全てが「借り物」の域を出ていない同人作品。ちょっと漫画やアニメを見ている人なら、素人でも作れるレベル。「短編」にも関わらず「長編っぽい」作り方を平気でやっている所に、この監督のセンスの無さが窺える。ビジュアルに気を使っているだけ。0点。  ・『けん玉』~コメディとドラマのバランスが絶妙でテンポも良い作品。ほんわかした中にも、男女の恋愛感情の性差が鋭く描かれている。篠原涼子の自然な可愛らしさが出ていて、女優としてのレベルが意外に高いのが分かる。短編ゆえの傑作。8点。  ・『コールドスリープ』~ありがちなSF的設定をコメディタッチに仕上げたのは目新しいが、「笑い」と「真面目さ」の配分が中途半端なので、本来は突っ込まなくてもいい所を突っ込みたくなる。コメディというよりブラックユーモア作品。4点。  ・『Pandora ~Hong Kong Leg』~フェチズムに対する拘りが中途半端なので何が言いたいのか意味不明。全体的にテンポも悪い。1点。  ・『HIJIKI』~SABU監督のような世界観。現実と非現実の微妙な境界世界を象徴するかのような黄昏迫るアパートの一室で繰り広げられる、これまたコメディともサスペンスともつかない不条理ドラマ。撃たれて終わりというラストも安易。4点。  ・『JUSTICE』~「ブルマを愛でるくらいの余裕があれば世界も平和」というテーマがひしひしと伝わる(笑)。しかしブルマ以外の魅力は皆無。ブルマ復活を願って、5点。  ・『ARITA』~広末涼子のARITAを受け入れつつも困惑しているような独白がちょっと可愛い。ただ、さすがに何の謎解きも解釈も無いまま終わらせるのは手抜き。5点。  ・・・という訳で、平均してしまうと4点くらい。どの作品もちょっと思いついた小ネタに肉付けした程度で、『けん玉』以外、これといった作品が無かった。まあ不遜を承知で言わせてもらえば、現在、第一線で活躍しているであろう気鋭の若手が揃って、この程度の作品しか作れないと言うのだから失笑を禁じ得ない。せっかく映画を作れるという稀有な立場にいるんだから、もっと精進せんかい!
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-06-11 19:28:11)
489.  MONDAY 《ネタバレ》 
うーん、「ポストマンブルース」で感動したので、これにも期待したけど、一作だけで少し監督を過大評価し過ぎたかも。  「平凡なサラリーマンが、ふとしたきっかけからトンデモない事態に巻き込まれていく」という基本設定は「ポストマン~」に似ているものの、そこから「複数の人間ドラマ」と「テンポの良さ」を除いてしまったような内容。  前半の軽いノリが、後半に行くに従ってシリアスな様相を呈していく演出の仕方も相変わらずだが、今回の「酒に酔った勢いで人を銃殺していく」という設定にちょっと感情移入が出来ない。メイン登場人物も主人公ひとりだけだし、記憶喪失の謎も、単に酒の飲み過ぎだったというだけでは、さすがに無理がある。  思い出される記憶も、葬式のシーンでの「ペースメーカーの解体」とか、喫茶店での自己中な恋人との「ダラダラした会話」とか、ストーリー展開とほとんど関係の無いシーンばかりで、わざわざ時間稼ぎをしている意味が分からない。ギャグとして見ても笑えないし、おまけにテンポも悪いため、何度も早送りをしてしまった。観客の立場に立った脚本作りが出来ていないように思う。  ラストまでの展開も「ポストマン」に比べ、スピード感や盛り上がりが無く、一端、大団円で終わるかと見せかけて、またそれを覆して血生臭くしたり、夢オチみたいなオチにする必然性にも欠けている。  色々な要素をごちゃ混ぜにするという演出法はインパクトを出しやすい反面、やり過ぎると作品として何が言いたいのか分からなくなるし、観客が置いてきぼりになるので、要注意ですよ、監督さん。
[ビデオ(吹替)] 4点(2004-06-11 18:13:45)
490.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
基本構成は「羅生門」や「ユージュアルサスペクツ」を踏襲した作り。結局、軍内部での麻薬密売の黒幕を炙り出すための大芝居だったってコト?どうにも細部に矛盾があるような気がするなあ。私も人物名の把握が追いつかないまま見ていたので、はっきりと「どこが」とは言えないのが口惜しい。また見直す気にもなれないし…。やはり「始めにドンデン返しありき」で作られたような脚本には抵抗がある。事実ではない、ただの「ウソ」をいくらひっくり返しても、それは「ドンデン返し」とは言わないでしょう。
4点(2004-06-06 19:32:06)
491.  ハルク 《ネタバレ》 
予想通りの内容、展開ではあるが、潤沢な資金のもとに、優秀なスタッフが成し得た「仕事」という感じで、思っていたよりはまともな出来。今作のように、最新の技術で漫画や過去の作品のリメイクなどを積極的に実現して行こうとする姿勢は日本も見習うべき。  ただ、さすがに元々がアメコミだけあって、この暑苦しいキャラデザや脚本の稚拙さはいかんともし難い。CGハルクの動きも軽すぎて重量感が感じられず、せっかくのパワフルな描写が生きていない。とにかくピョンピョン飛び過ぎ。ノミじゃないんだから。また、戦車を素手で破壊するというのもちょっとやり過ぎ。ひっくり返したり、他の戦車にぶつけるくらいが、良い意味でのリアルな演出だと思う。軍の対応も相変わらず「軍事利用」の一点張りだし、やたら攻撃するだけの対策も頭悪い。怒りで強くなるって分かってんだろ!?  ハルクのオヤジも何がやりたいのかイマイチ分からない。そもそも遺伝子改良を施されただけで、ハルクはまだしも、オヤジが豹変し過ぎ。ラストに至っては完全に生物レベルから逸脱していて、見ていてシラける。あげくにエネルギーをよこせと言ったと思ったら、もらい過ぎて自滅してるし、もうアホか、バカかと。  ミサイル攻撃を受けようが、どんなに引っ張られようが絶対に伸びたり破れたりしないパンツのほうがはるかにスゴい。まさかパンツも特注?あと、最近の映画に共通しているが、大作感を出したいのか、時間が無駄に長すぎる。この作品も編集し直して、もう30分も縮めれば、もっとテンポの良いアクション映画として見れたのにと思う。
4点(2004-06-05 07:20:15)
492.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》
リアルタイムでの評価ならもっと高得点だが、やはり時代の流れは感じざるを得ない。冒険活劇の基本要素を全て含んだテンポの良い作り方はさすがではあるが、今見るとセットもちゃちだし、どんなに絶望的な状況でもテキトーに何とかなってしまう「ご都合主義的展開」の連続は、まさにテーマパークのノリで、さすがに見ていて冷める。途中の冒険アクションを楽しもうにも、「挟まれるはずのない石の扉が下りて来たり」、「必ず脱出口が見つかる遺跡に閉じ込められたり」と、結果がどうなるか分かりきっている「危機」に対して、素直にハラハラ出来る年齢ではなくなってしまいました。まさに【ズパック】さんの言う通り、聖櫃の部屋から脱出すんのに、石一個どけるだけで外に出れんのかよ!でした(笑)。
4点(2004-06-04 19:52:27)(良:1票)
493.  マトリックス レボリューションズ
個人的にシリーズの中では一番完成度が高いと思う。アクションも前二作に比べると多少は洗練されてきていて、やっと「良い意味での派手さやカッコ良さ」を表現し得るレベルにはなったと思う。ただ相変わらずワイヤーによる「必然性の無いアクションの不自然さ」は残ったままだし、肉弾アクションとしての迫力やスピード感もイマイチ(ネオ達の腰の入っていないカンフーや、見た目の奇抜さだけに捕らわれているワイヤーアクションの表現等)。ここまで出来ているのに、あと一歩センスやこだわりに欠けている。ストーリーも相変わらず「陳腐」としか言い様が無い。内容が難解に思えるのは、単にストーリーテリングのヘタさと説明不足から来るもので、決してストーリーが高尚だったり、斬新だからではあるまい。登場人物がカッコつけて思わせぶりで抽象的な事しか言わないのも原因のひとつ。また使われる単語のセンスの無さも痛い。ネオが「救世主」というのもよく分からないし、「預言者」の存在も意味不明。ラストも結局ガチンコ勝負に負けて、そのまま盛り下がったまま終了。これだけ引っ張っといてカタルシスが無いのはあんまりだろう。鑑賞後、研究書や何やらで勉強したいほど魅力的でも奥深い作品でもない。しかし、監督の妄想や想像を、最先端のCG技術や特撮でここまで映像として具現化した事は高く評価したい。次からはもう少しストーリーが洗練されることを願って、この点数で。
4点(2004-05-31 22:59:12)
494.  デストラップ/死の罠 《ネタバレ》 
うーん、期待ハズレ。序盤のどんでん返し以外、どんでん返しと呼べるような展開が無い。いくら遺産や保険金目当てとは言え、作家活動に金銭面でも協力的で理解もある妻を殺す必要があったのか不明だし、青年脚本家のリスクを無視した行動も無理がある。霊媒師が絡んでくる必然性も感じない。まあ時代を考えればこんなもんかな~、とも思えるけど、にしても物足りない内容。
4点(2004-05-28 18:30:25)
495.  座頭市(2003)
オリジナルを知らないので比較は出来ないが、今作のみの評価としては「予想以上にイマイチ」、というのが正直なところ。  エンターティメントを謳っている割には、アクションもストーリーもギャグも何もかもが中途半端。やたら殺陣を絶賛する向きがあるが、金を取る以上、今時、この程度のアクション演出はクリアして当然の最低ラインでしょう(映画だけでなく、日本には漫画やアニメという、今やハリウッド映画が参考にする優れた「見本」がいくらでも存在するんだから)。「あずみ」や「VERSUS」などもそうだけど、とにかく「アクションが斬新!」と喧伝するものに限って、いい意味での「漫画的カッコ良さの演出」が分かっていない作品が多すぎる。  CGによる腕の切断シーンの違和感や、切られてすぐ吹き出る大げさな血飛沫なども不自然であまり上手い演出とは言えない。「居合」がメインのキャラなんだから、リアリティ無視でもいいから、もっと抜刀の緊張感や凄絶さを前面に出したカッコ良い演出の仕方はいくらでもあるはずなんだけどなあ(納刀したと思ったら、しゃべっているチンピラの身体が少しづつ斜めにズレて行くとか(しばらくしてから血飛沫「ブシュー!」でしょう)、その後さらにしばらくして後ろの木が倒れるとか、居合の弱点を知っている忍頭との対決とか、同じ居合の達人同士による抜刀術の撃ち合いとか)。  また、海外でも分かりやすい、言い方を変えればベタで寒いギャグを随所に入れるという媚びた姿勢も気になる(特にガダルカナルが「ギャグ担当」として出すぎでウザい)。昔ながらの勧善懲悪・義理人情物のストーリーもあってないような内容で退屈(別に正義の味方が悪いとは思わないけど、あまりにもありがち)。  特に娯楽映画の割に中盤以降がダラダラとしているのが痛い。無駄な時間稼ぎのようなシーンも多く、早送りしそうになることが多かった。特にラストのタップダンス等、斬新と評価されることを計算して撮っているあざとさが鼻につく。  浅野忠信演じる用心棒や、たけし自身の独特な演技には味があって悪くないし、一瞬で決まる居合の緊張感もそこそこ出ていただけに、アクションの中途半端さと外人に媚びた作りにがっかり。
[映画館(字幕)] 4点(2004-05-21 13:44:35)(良:2票)
496.  レザボア・ドッグス
うーん、これは評価に困る作品ですね。いかにもタランティーノらしいと言えばそうなんですが、個人的にはイマイチです。「仲間割れによる人間性の露呈」と言っても、これを余計な付け合せの無い「単純化の妙」と呼ぶには、あまりにも展開が平凡過ぎるように感じます。こうした「下手ウマ的演出」を味と取るかどうかで評価は変わりそうです。序盤のレストランでのシーンも、個々人のキャラクター性を印象付けるため、「ひとつのテーマに対して会話(時にケンカ)をさせる」、というパターンはよくありますし、むしろ登場人物が多い程やりやすい手法です。またその会話自体、下ネタ絡みが多く、あまり秀逸とも思えません。その後、刑事が撃たれてからの展開が妙に間延びするのも頂けません。中盤で「刑事の潜入捜査」であることをバラしつつ回想シーンを挿むというのも、「誰が裏切り者か?」というラストのインパクトを弱めてしまう事になりますし、テンポの悪さにも繋がっています。この手の脚本なら、「フェイク」の方が映画としての完成度は高いと思います。
4点(2004-05-04 14:10:27)(良:1票)
497.  名探偵コナン 迷宮の十字路
デジタル処理による演出部分とセルアニメの融合にはセンスを感じます。あくまで「演出のためのデジタル化」であり、主客転倒していないことに安心。これ以上、CGメインにならないで欲しい。シナリオはいつものパターンで、ほとんどミステリー部分はオマケ程度だけど、「名探偵コナン」というジャンル(?)としてならそれなりに楽しめます。基本的にはファンのための作品であり、それ以上でも以下でも無いです。とにかく、多少無理のある謎解き要素やご都合主義を含めつつも、何年も話を続けられるという点は評価したいです。まあ二度は見れないですけどね。
4点(2004-04-29 11:20:13)
498.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
「なんかディズニーアニメの実写版みたいだな~」、と思っていたら、発想が「カリブの海賊」だったと知って納得。「子供向けの内容」という事を免罪符に、ご都合主義や真面目さを誤魔化しているような幼稚な脚本構成。人が多く死ぬ割に血は出さないという偽善性に始まり、主人公達の生命に危機が迫る真剣な場面ですら、中途半端な「笑い」や「ユーモア」によって、乗り越えるべき苦労も努力もほとんど描かれることなくあっさり流されてしまう。 エンターティメントとして見ても、金をかけている割にはアクションが地味で工夫が無く、冒険映画特有の痛快さがまったく感じられない。ストーリー展開も平板で盛り上がりに欠ける。時間が無駄に長いことに加え、「捕まっては逃げる」という同じようなパターンを繰り返しすぎで、見ていて飽きてくる。 また、「海賊達は自分たちの呪いを解くことが目的で、主人公たちもそれに巻き込まれているだけ」という、別に海賊でなくてもいいようなスケールの小さい設定で、海賊特有の「未だ見ぬ大海原に船出する大冒険!」というロマンや世界の広がりをまったく感じられないみみっちい話。事実、舞台のほとんどは町なかや島の洞窟ばかりで狭っ苦しい。期待していたシーサーペントやクラーケンといった伝説の怪物との戦いもナシ。ラストで今回の経緯を知っていながらジャックを処刑しようとまでした、職務に忠実で頭の固い提督が、いきなり「話の分かるいいヤツ」になるという偽善的な展開もシラける。各キャラも場面場面で微妙に違う顔(人格)があり、性格描写に一貫性が感じられない。あの仲間にした海賊達もラストの戦いの場に参加せず、事が収まってからノコノコ出てくるという展開にも呆れた。もっといい意味での「お約束」や「演出」ってのがあるはずなんだけどなあ…。
[映画館(字幕)] 4点(2004-04-07 11:51:47)(良:6票)
499.  CUBE2
下手に説明を加えることで、逆に作品として安っぽく、説得力も無くなってしまった。前作は「人間」がメインであり、不条理なCUBE世界はドラマを際立たせるための、文字通りの「舞台」でしかなかったはずだ。それなのに、そちらが話の本筋になってしまっては本末転倒も甚だしい。しかも「未知の理論=軍事利用」(たぶん)という、これまたありがちなオチ。CGも安っぽさに拍車を掛けているだけだし、各キャラも前作以上に魅力が無い。
4点(2004-03-19 22:34:34)
500.  青の炎 《ネタバレ》 
<原作は途中挫折> やはり内容的に暗すぎる。こういう救いの無い悲しい話は、泣けても「感動する話」とは次元が違うし、ひたすら鬱になるだけなので苦手。そのくせ何が言いたいのか、いまいちテーマがはっきりしないというのも気になるところ。最大の難点はラスト。あそこで自分が死んでも、家族を苦しめる結果になるのは変わらないんだから、それなら生きて自分のしたことの正統性を法廷で述べ、そして罪を償ってから家族のために第二の人生を歩むという、多少は救いのある終わり方にして欲しかった。また、恐喝してくる同級生が出てくる辺りからドラマも安っぽくなっていく。いかにも計画を破綻させるためだけの存在という感じで、ミステリーやサスペンスとしてもつまらなくなっている。
4点(2004-03-19 04:07:15)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

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