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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1442
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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481.  刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
同じく往年の大女優を犯人役に仕立てた秀作「忘れられたスター」(8点)と比べちゃうと、これはちょっと落ちるというか、コロンボものとしてはごくフツーの出来栄え。大女優役がもともと腹黒い役柄で名を挙げたアン・バクスター(「イヴの総て」「十戒」)だけに、十八番の役柄をそのまま踏襲しているだけみたいで、たいしたサプライズもないし・・・。ただ今まで写真だけでしか知らなかった、ハリウッド衣装デザインの第一人者イーデス・ヘッド女史の「動く」姿を見る事が出来たのだけは収穫だったかも。 
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-30 09:53:46)
482.  once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 
一時間半にも満たない小品、私が大の苦手とするストリートミュージシャンが主人公の映画では有りますが、これはなかなか面白かったです。アイルランドの首都ダブリンというあまり馴染みがない都市の風景、ヒロインがチェコからの移民という設定が巧く生かされています。特に好きなシーン二つ、徹夜明けのレコーディングの後で、躁状態のまんま皆で海岸に繰り出すシーン、あとヒロインが電池を買って夜道を帰って来るシーン。バスに乗っているお婆ちゃんとか、楽器屋の店員さんなんかのごく市井の人々の何気ない表情が巧く捉えられてましたね。ヒロインの家にいきなりズカズカと若い男達が上がりこんでくる場面はちょっと面食らいましたが(笑)流れる楽曲も自分好みの佳曲がズラリ。この監督の演出を半ば放棄してるのかと思わせつつ、観客をダレさせないタッチは結構好きかも。ラストのクレジットが流れて、初めて彼ら二人が『名無し』だった事に気付きました。人間は他人とのちょっとした出会いで生活を変えられる、この映画ってボーイ・ミーツ・ガールのごく普遍的なオハナシだったんだなあ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-29 11:20:43)(良:1票)
483.  ロビンとマリアン
「暗くなるまで待って」以降の、評価ガタ落ちの晩期オードリー作品は観たことなく、これも池田昌子さんの吹替え版入りDVDが出ていたので手に取った次第。やっぱり池田さんとオードリーの個性との相性は最高ですね~。歳を重ねても繊細で優雅なオードリーの物腰と、池田さんの吹替えは見事にマッチしています。ただ、肝心の映画の内容はイマイチ。事実上役者引退宣言したショーン・コネリー(インディ最新作では写真のみの登場)と、オードリーとの2ショットは感慨深いものがありましたが・・・。世界一カッコイイハゲの二代目を、ジェイソン・ステイサムが立派に引き継いだのを見届けて安心したのかな?コネリーは。クライマックスの一騎打ち勝負の後、数少ない味方の兵を見捨てて(←そういう描写に見える)修道院に戻ってしまうのは、深い痛手を負っているにせよロビン・フッドにしては有り得ない行動かなと。矢を放つラストシーンとジョン・バリーの憂愁漂う音楽は良いですね。
[DVD(吹替)] 5点(2008-08-24 10:34:58)(良:1票)
484.  大奥絵巻 《ネタバレ》 
東映の大奥ものというと、エログロお色気路線じゃないかという先入観があったんですが、この豪華キャストでそんなエロは期待できるはずもなく(笑)。エロは約一割くらいか?美女三姉妹佐久間良子、淡島千景、大原麗子チームVS大奥のヌシ組、木暮実千代、三益愛子、桜町弘子チームの激突ドロドロバトルが楽しめます。将軍がちょっと町中に出ただけで大奥を揺るがすこんな大事件になってしまうなんて・・・だったら「暴れん坊将軍」はどうなっちゃうんだろ?(←冗談)脚本が溝口監督の片腕成沢昌茂氏だけあって「運命に翻弄され引き裂かれた三姉妹」という土台となる部分がちゃんとしていますね。小道具「鈴」の使い方が特に巧い。佐久間良子は当時東映のトップ女優だった事を納得させる瑞々しい美しさ。一番したたかな木暮実千代と、老練ババア三益愛子トリオを最後ギャフンと言わせて終わらせてもらいたかったかなあ・・・。あ、もしや「赤線地帯」でこの二人を散々な目に遭わせた分の贖罪だったのか?大原麗子の声ってなんだか背中の真ん中あたりがムズ痒くなってくる。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-23 11:19:02)
485.  盲獣 《ネタバレ》 
小学校の頃全巻制覇した記憶が有る「江戸川乱歩・少年少女明智小五郎シリーズ」には、確か『盲獣』なんて作品収録されてなかったよなあと、無邪気な少年の頃に戻った気分で鑑賞しはじめました。・・・えっ?・・・あれ?おいおい、これって・・・ちょっと・・・ひいいいっ!なんじゃあっ、こりゃあっ!!ガキの時に、もしこんなん読んでた日にゃ、トラウマで今よりもっと屈折した人生歩んでいた事必至ですわ。でもわかるわかる、セックスって刺激がなくなってくると、よりシチェエーションや手を変え品を変え、快楽をとことん追求しようとしてしまう貪欲な生き物なんですよね、人間って。僕は当人同士さえ同意の上ならという条件付きで、ことエロに関してはどんなプレイも有りって考えている人間なんですが。あ、でも痛いのは嫌かも。ラストに至っては、正に昆虫雄雌交尾を思わせる二人の絡み合いに、扇情的な内容ながらも真面目に人間の究極の性愛を捉えようとしている増村監督の意気込みが伝わってきます。切断シーン、もし血しぶきなんか上げさせたら評価落とそうと考えてたんですが、そこは慎ましい処理だったんで気に入りました。いつもの飄々とした二枚目役の時とは顔つきまで変貌させ盲人を演じた船越英二がとにかく凄いっす。エロに王道なし、変態道万歳!!
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-22 11:46:16)(良:4票)
486.  飾窓の女 《ネタバレ》 
元祖「○○チ映画」として映画史的に著名なサスペンス映画。こういうのはやはり最初にやったモン勝ちといった気もします。ジョーン・ベネット扮する謎めいた曰くありげな「飾窓の女」ヒロイン、てっきり同年製作ビリー・ワイルダー監督『深夜の告白』バーバラ・スタンウィックばりの悪女登場か!?とドキドキワクワクしていたんですが・・・。何しろ自分「悪女映画」(但し美女に限る)大好きなもんで・・・(汗)なんか中途半端に悪い女なんだか良い女なんだかわからない、最終的には善い女枠に収まってしまったのがちょっと物足りなかったです。どうせ○○チにするのなら、徹底的に男を利用にしてたぶらかす「悪女」に仕立ててもらいたかった。彼女のキャラクターの「ぶれ」具合が少々気になりました。でも当時のアメリカ映画の中での女性の描き方としては、この程度が精一杯だったのかな?エドワード・G・ロビンソンって、顔の造作とか日本の二代目中村鴈治郎氏とそっくりですね~。いまや全世界的にも絶滅寸前の、因業爺さん的迫力満点のご立派なお顔と言うか。適度にユーモラスな味わいも滲ませ、巧い役者さんなんだなあと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-18 15:40:43)
487.  喜劇 団体列車
ずっと夏バテ気味で、こんな時には元気な頃の四角い渥美さんの顔でも見ようと思い、何気なく手に取ったのがこのDVD。この頃って、東宝は「駅前シリーズ」、松竹は「旅行シリーズ」、そして東映はこの「列車シリーズ」って各映画会社喜劇に力入れていたんですね。そういや佐久間良子って寅さんのマドンナ役は一度も演ってなかったよなあって思いながら、まるで寅さんの番外編みたいな趣で楽しむ事が出来ました。この時期の佐久間さんって、渥美さんみたいな男が仰ぎ見る対象の女性としてはうってつけの存在ですね、ホントにキレイキレイ。夢の中とはいえキスまでされてるし。特にどうのこうのと角立てるような作品ではないプログラムピクチャーですが、好みから言えば役者が絡むだけで、ドラマがまるでない「駅前シリーズ」よか、自分はこっちのが遥かに好きです。パワフルな渥美さんって、やっぱいいなあ・・。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-16 11:34:00)
488.  メル・ブルックス 新サイコ
肩の力を抜いて楽しむにはもってこいの作品。「新・サイコ」というよりこれは「新・めまい」ですね。多分日本では「めまい」より「サイコ」の方が有名だからこういうタイトルになったのかな?メジャーどころのヒッチコックの有名シーンはかなり網羅されているとは思うけれど、欲を言えば「列車」を使ったシーンを無理矢理でも加えて欲しかったかなあ。パロディ映画にそこまで望むのは酷かな?一番笑えたのはブロンドのヒロイン、マデリーン・カーンが電話の荒い息遣いをテレフォン・○ックスと勘違いし、取り澄ましながらも徐々に気を入れてくるシーン。ああいうコメディ演技はグレース・ケリーやバーグマンは絶対やってくれないでしょうからねえ・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-11 10:51:21)
489.  カンナさん大成功です!(2006) 《ネタバレ》 
原作のマンガ未読。DVDジャケットじゃ全然わからなかったけど、整形後のヒロインって、目の辺り『野沢直子』にそっくり!確かにキュートなんだけど、『野沢直子』を八等身の美人に整形し直したようなルックス・・・、というご指摘が↓に全くないのは私の視力がどうかしちゃったんでしょうか?周囲が「ナチュラル系」だとしきりに誉めそやしているのに、一向にそう見えないのが笑えます。自分は韓国映画のコメディめかした部分ってもう生理的にダメなんですが、これは割とスラスラと観ることが出来ました。♪アヴェマリア~♪熱唱の後、♪バクバクバクバク~大和田獏♪って始まらないかと期待していたんですが。昔『恋の奇跡』っていう太った葉月里緒菜がダイエットして美人に生まれ変わるってドラマがあったけど、あれとシチュエーションが似てますね。確かあのドラマはヒロインの敵役、菅野美穂が葉月を喰うほどの好演だったんですが、この映画では敵役の女の子の存在がちょっと弱い。「整形王国」といわれてる韓国でこういう映画が大ヒットしたっていうのは面白い現象だと思います。※野沢直子・・・「夢で逢えたら」等で人気者だった女芸人。渡米しストリートパフォーマーとして活躍、米国人と結婚。時折日本に出稼ぎに戻って来る事も。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-10 10:17:46)
490.  インクレディブル・ハルク(2008) 《ネタバレ》 
アン・リー監督の『ハルク』は未見。クライマックスの屋上死闘シーンでの「ハルク・スラアァッッ~シュ!!(スマッシュか?)攻撃」で私の笑いのツボも頂点に。一体何時そんな技をいつの間に編み出していたのやら。お前はキューティ・ハニーかよっ!と暗闇の中で一人突っ込みなどをしてみたり。ポスターのやけに暗い図柄といい、もともと陰性繊細キャラのエドワード・ノートンが主演ということから、スカッとしたヒーローものになるはずはないと最初から思っていました。が、予期した通りの苦悩葛藤しまくり変身前シーンと、時折コメディ?と見がごうばかりのハルク変身後アクションシーンとのギャップが激しく、これは一風毛色が変わったヒーローものとしてなかなか楽しめました。僕は既にトウが立っている為、この手の「だったら何でもありじゃん?」系CG多用映画って、たいてい途中で冷めてしまいノレない事が非常に多いんですが、ノートンの哀しみに満ちた瞳の演技のおかげでこれは最後までダレずに鑑賞。んで結局、9月公開の『アイアンマン』はこの作品の続編って事でいいんですか?
[映画館(字幕)] 6点(2008-08-08 12:04:16)
491.  喜劇 駅前弁当
このシリーズ『駅前旅館』(5点)に続き、鑑賞2作目ですが・・・。ちょっとこの種の内輪受けみたいな馴れ合い喜劇?はやっぱ僕は苦手ですね。実はある雑誌で、ほぼ同郷人長澤まさみ嬢が、おすすめの映画の一本という事でこの作品を挙げていたので、郷土愛?に目覚めつつある昨今(←ホントかいっ?)、50年前の自分が生まれた町がどんなだったのかにもちょっと興味を惹かれたんです。・・・お、おもろない・・・・喜劇として見ても、昔の郷里の風景がどんなだったか見てみたいという欲求も、結局どちらも満足させてくれなかったです。ただ登場人物の設定があるだけで、その中に「ドラマ」が全く生まれてこないんですよ、このシリーズって。別段「駅前の弁当屋」が舞台じゃなくてもいいようなオハナシだし。逆に弁当屋の挿話なんかとってつけたみたい。これじゃすぐ飽きちゃうよ。これが60年代ずっと続いた長寿シリーズだったというのが僕には非常に不可思議。森繁、伴淳、フランキーコンビが好きだっていう方なら、これを楽しめるんでしょうか?う~ん・・・。たった一つ言える事、長澤まさみとは映画の趣味がどうも合いそうにないなあ・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2008-08-04 15:33:52)
492.  信子
木下恵介監督戦後の傑作『女の園』(10点)と、まるで表裏一体合わせ鏡みたいな作品です。『女の園』では向かうところ敵なし、おっかない高慢ちきな学生寮の寮母を憎々しげに演じていた高峰三枝子、若かりし彼女がここでも女学校の寮母を演じています。ただこちらでは田舎訛りの抜けない優しい信子先生役。あまりによく似た設定での役柄のギャップに、自分は思わず笑ってしまいました。この作品から、後年『女の園』で彼女を抜擢した木下監督も、相当底意地が悪いといおうか(笑)確か生徒役の岸恵子に「もっと愛情を持って私たちに接して下さい!」と涙ながらに訴えられていたのに、ここでは逆に「生徒には愛情を持たないといけないんです!」って他の先生に強く訴えてる・・・。何十年か経って、この清く正しく美しい信子先生があの五条先生や犬神松子に変貌してしまうなんて・・・ああぁぁ女っていうのは怖い・・・。DVDジャケットの宣伝通り、これは女先生版「坊ちゃん」ですね。清水監督らしさは、レクリエーションでの野外ピクニックシーンに良く出てました。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-02 14:06:49)(笑:1票)
493.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
佐藤『男の真ん中でいたいじゃないか』浩市から、巧まざるコメディセンスを引き出した三谷監督の手腕をとにかく評価すべき。弾けまくりの佐藤浩市が牽引力となって他の出演者の皆さんも、普段以上の実力を出しているって印象です。ラストのクレジットで先日亡くなられた市川崑監督に敬意を表する旨が出ましたが、ビリー・ワイルダー監督についても何か一言欲しかったかなあ・・・。だってあの街のセットといいギャング絡みのプロットといい、「あなただけ今晩は」や「お熱いのがお好き」へのオマージュというか、いいとこどりみたいな部分もあるし。一番のキメ台詞「人生のマジックアワー~」云々以降の展開はもっとコンパクトにまとめられたはず。佐藤浩市が親分=西田敏行の前でナイフ使って大袈裟に見得を切るたんびに、ゆっさゆっさ揺れる髪の毛の量がすごいな~て思いながらみてました。あれがカロヤン効果なん?もうとっくに40過ぎてるっちゅうに、あの髪のツヤやら量やらって凄くないか?え?笑うべき箇所で俺変なトコばっか注目してる?あ、ちなみに自分はまだ髪は大丈夫です。ただ最近腰がなくなってきたのをちょっと気にしてるだけ(汗)老若男女が楽しめるウェルメイドな邦画を作る第一人者という事で、三谷監督の存在は今や貴重だと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-01 14:25:59)(良:1票)
494.  くたばれ!ヤンキース
唄付きアメリカ版「野球狂の詩」。ミュージカル映画ファンなら必見の隠れた佳作。ワーナー映画製作だから、「ザッツ・エンターテイメント」シリーズにももちろんナンバーは収録されていないし、キャストもあまり知らない連中ばかりだけど、メチャクチャパワフルで楽しかったです。日本でイマイチ知名度薄なのは地味なキャストのせいか?そもそもどういう経緯で「メジャーリーグ」と「魔法使い」「ミュージカル」という、本来結びつかないはずの異分子同士を連携させる発想が生まれたのかが非常に興味があります。これは正に企画の勝利!ダンス・シーンにおける、大胆な振付け担当ボブ・フォッシーの功績も当然称えられてしかるべき、洗練された都会的感覚が身上のスタンリー・ドーネン監督(好き!)の才能とが見事に結実した一作。MGM社以外でも優れたミュージカルっていうのは作られていたんですね。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-28 11:12:48)(良:1票)
495.  さよなら、僕らの夏
これ確か、カルキン家の末弟?が主役だったのかな?ひと夏の少年たち(今回は女の子もいた)の川遊び中の成長物語という事で、公開時宣伝では「スタンド・バイ・ミー」が引き合いに出されていたけど、感銘度が非常に薄かったです。こじんまりとまとめすぎ。つうかもういい加減名作「スタンド・バイ・ミー」をいちいち引き合いに出さないでもらいたい。オレゴン州の片田舎が舞台ですが、アメリカの田舎っていうのは、本当に閉塞的というか、日本の田舎よりもずっと住み難いような印象ばかり植え付けられますね。ダニエル・ラドクリフ君主演の「ディセンバー・ボーイズ」(6点)も同趣向の映画でしたが、ロケーション風景が珍しかった分あっちのがまだ良かったなあ・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2008-07-27 11:06:40)
496.  ララミーから来た男
ゴツゴツした渓谷や、大西部の広大な風景を鋭角に捉えた撮影がとにかく素晴らしいです。これだけでもウエスタンを観たっていう醍醐味を味わえます。ところが残念ながらオハナシ自体はごく普通の展開で食いたりない。復讐に燃える主人公、J・スチュアートの相棒の老人とか、ヒロインの家にいた怪しげな先住民の男とか、もう少し活躍の余地を与えられても良さそうなもの。敵対する牧場主の息子が例によって馬鹿息子っていうのもありふれているし。荒っぽいウエスタンにも関わらず、酒場や派手な歌姫が一切出てこない作品っていうのも珍しいのでは?観終わって何か物足りないって思ってたら酒場での殴り合い&ドンパチがなかったせいでした。慣れっていうのは怖いですね。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-26 10:26:44)
497.  タロットカード殺人事件 《ネタバレ》 
むむっ?前作「マッチポイント」(5点)よりこれ評価低いの?え~、なんで~?(笑)俺はこっちのが、人を喰った設定の冒頭から終りまで、全編クスクス笑いながら肩の力を抜いて観れたんで好きだけどなあ・・・。アレン本人が画面に出てくるからか?作品的には「マンハッタン殺人ミステリー」の流れを汲んだ、サスペンスよりコメディ色が非常に強い小品ですね。アレン先生はスカーレット・ヨハンソン嬢に、前作にも増して入れあげているのがよくわかります。彼女の締りのないぽってり唇、胸のボリュームをいかに画面に映えるように見せる事に心血を注いでいるか・・・。老いてもなおお盛んっていうのは、ここ数年来のアレン先生のためにある言葉かと。ただスカーレット嬢に集中するあまり、プロットにはお座なりな箇所が幾つか散見。なんでヒュー・ジャックマン扮する富豪の青年は、なんであの挙動不審偽装親子(アレン&スカ嬢)の素性を調べようともしないんだろう?裏ルートを使えば、素性がでたらめな事くらい一発で判明しそうなものなのに。あと地下室の暗証番号、一度他人知られたらすぐ番号を変えそうなもんだと思うんですがね~、一般人の感覚だと。イギリスの上流階級金持ち連中っていうのは、そんな細かい事にこだわらないほど鷹揚なんでしょうか?前作と同じく、この作品でも過去の名作(「陽のあたる場所」「汚名」)のオマージュとおぼしきシーンが幾つかあり、映画ファンには嬉しい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-21 10:23:24)
498.  君の名は(1953)
ある程度の日本映画ファンなら一度はタイトルを耳にした事があるんじゃないかと推察される、伝説の大ヒット古典的メロドラマ大作『君の名は』。大の甘物好きの自分としては、DVDパッケージを眼にした瞬間、ついつい手が伸びてしまった次第。岸恵子とてつもなくキレイ!淡島千景、ここでもチャキチャキしてんなあ~!おっ!こんなチョイ役で月丘夢路やら野添ひとみやら淡路恵子やらが出てくるんだ~。当時「女優大国松竹」の威信を賭けた勝負作っていうのがこのキャストを見ただけでも充分伺えますね。ありとあらゆるインタビューで、ヒロイン真知子役を演じた岸恵子が実はこの役は大嫌いだったって、言いたい放題発言してるのをあらかじめ読んで知っていたので、実物はどんなもんじゃいと正直期待半分不安半分でした。・・・・なるほどなあ、並み居る日本映画黄金時代の大女優の中でも、ひときわ自我の強かった彼女が、この役を嫌がった理由がよ~くわかりました。だってこの映画の主役二人って、環境に流されまくりなんだもん。ヒーロー、前髪ハラリ二枚目佐田啓二もカッコイイっていやあカッコイイけれど、あまりに意思薄弱というか、腰が引けてて情けない事この上ないし(笑)例の数寄屋橋で、戦後二人が再会する名シーンまではムード醸成が非常に巧く、このメロドラマに酔わされましたが、後半になってくると段々と作為が見え透いてきて、二人が単なる間抜けに見えてきてしまうのが難。第一部だけでもう自分はお腹いっぱいです。でもこの伝説の作品を、念願叶ってようやく観る事が出来たのは収穫。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-18 14:14:11)(良:1票)
499.  はだかっ子
昔志村けん&田代まさしのコントで、「じいさんよおっ!ばあさんよおっ!」って決まり台詞があったんですが、あれって埼玉県西部の方言だったんですね~。この映画観るまでずっとギャグだとばかり思ってました。察するに茶畑が一面に広がっている風景からすると、これは志村けんで一躍有名になった、埼玉県東村山市か狭山市のはずれあたりが舞台だと思われます。美しいカラー画面で捉えられた昭和30年代の郊外の風景がやたらめったら懐かしい。もちろん自分はまだ生まれていない時代なんですが、危なっかしい道路交通事情やら、小学校校舎のたたずまいは、僕自身が育ってきた田舎の環境と良く似ています。有馬稲子は『二十四の瞳』の大石先生役を是非演じたかったという発言をされていたのを、何かのインタビューで読んだ事があります。この生徒たちを優しく見守る秋子先生役は、どこか大石先生に通じるものがあるので溜飲を下げられたのでは?主役の少年を囲む、木暮実千代、三国連太郎、千秋実らの曲者役者たちもそれぞれに良いです。逆にこんなフツーの役柄の、若き三国さんを見られるのも珍しい。世知辛い大人の厳しい現実も子供たちにかいま見せ、単なる児童文学の映画化にとどまらず、大人の鑑賞にも充分耐えうる佳作だと思います。オープニングの名前のクレジットは児童本人の直筆じゃないかな?そういうところも好感度大でしたね。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-12 10:48:00)
500.  媚薬(1958)
全編キム!キム!キム!当時のキムのミステリアスな美貌は「魔女」役にはホントぴったりですね~。彼女の致命的な欠点である演技力の欠如も、この役柄なら巧くカバー出来たようで極めて魅力的。彼女がJ・スチュワートに幻惑の魔法をかけるシーン、猫とキムの縦二列の不可思議なツーショット画面、思わず魔法をかけられてしまったかのように僕も一瞬ポワ~ンとなってしまいましたよ(笑)こんなに一匹の猫が活躍する映画なんて、オードリーの「ティファニーで朝食を」か、この作品くらいじゃないですか?そもそも自分は犬より断然猫派、しかも脇には大好きなジャック・レモンまでお付き合いしているコメディに、悪い点数なんて付けられるはずもありません。キムの60年代以降の突然の失速は何が原因だったんですかねえ・・・?彼女のフィルモグラフィーを見ると、代表作は50年代後半に集中してるんですよね。同年製作同コンビ、ヒッチコックの秀作「めまい」と二本立てで観る事をおすすめ!「めまい」の後味の苦さをこの映画の魔法で後味スッキリスウィートな気分に!←んなわきゃあない・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-06 11:19:31)(良:1票)
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