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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2374
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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481.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
舞台劇の映画化ではありますが、「今まで捕虜収容所が舞台の映画なんて撮られたことがなかった」という冒頭のナレーションの通り、本作がハリウッドで戦後初めて製作された捕虜収容所映画みたいです。捕虜収容所ものというと普通は“脱走”がテーマですが、この映画は“スパイ・裏切り者”がコンセプトということになります。どちらかというと陰湿になりがちですが、そこを思いっきりコメディ仕立てにしてるのがビリー・ワイルダーらしいところです。この映画ではキャスティングなどに小ネタを仕込んでいて、収容所長にドイツ系だけどユダヤ人である映画監督オットー・プレミンジャーを引っ張て来ています。この人は名匠ですけどその現場でのパワハラ親父ぶりは鬼レベルで、キャスト・スタッフから恐れられていました。いわばセルフ・パロディみたいなキャラなんですが、彼に「どういう風に演技したらいいんだ?」と尋ねられたワイルダーは「あなたが撮影現場でやってる通りでいいんですよ」と答えたそうです(笑)。所長の出番は意外と少なかったですが、けっきょく尊大ではあるけどどこか愛嬌も感じられるキャラで、ちょっと拍子抜けでしたが。他にも元俳優でハリウッド・スターの物まねが得意という捕虜もいましたが、この物まねは当時の観客にはウケたんでしょうね。ウィリアム・ホールデンの商売熱心な捕虜役は彼の生涯の当たり役みたいな感じで、後の『戦場にかける橋』でも本作を彷彿させるような捕虜キャラを演じていました。ちょっと不満だったのは誰がスパイかのネタ晴らしが少し早い感じがするところで、これは原作舞台劇があるのでしょうがなかったかもしれません。できればもっと引っ張って『情婦』みたいなどんでん返しのような展開もアリだったかなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-18 20:21:33)(良:1票)
482.  アンドロメダ・・・ 《ネタバレ》 
みな様ご存じ、最新科学的知見を取り入れたハッタリを書かせたらピカイチのマイケル・クライトンですが、彼のフィクションは映像化するのには意外とハードルが高いところがあります。本作で言えば、ニューメキシコのド田舎の住民を全滅させた宇宙から衛星が持ち込んだものが何なのか、という謎を純科学的に解明してゆくプロセスを映像として再現するところでしょうね。そこはベテランのロバート・ワイズですから、地下深くに構築された研究施設のディテールに徹底的にこだわった演出でストーリーテリングして成功しています。当時では最先端のコンピュータシステムの画面なんかは今の眼で観ちゃうと微笑ましい限りの代物ですが、執拗に描かれる殺菌プロセスなんかは現代でも通じる絵作りだと思います。このストーリーで地味だが斬新なところは、人々に死をもたらしたものが細菌でもウィルスでもなくアミノ酸を持たない地球上では考えられない生命体だったというところで、「微生物やウィルスのようなサイズや構造の知的生命体が地球外に存在するかもしれない」というセリフには目から鱗という感じでした。 この映画では結局匂わすだけで終わった感じでしたが、衛星を打ち上げて回収する“スクープ計画”なるもの自体がなんとも怪しげです。宇宙から細菌や微生物を採取してBC兵器を開発するのが目的だったと暗示しているようですが、まあフィクションですから目くじら立てることはないですけど荒唐無稽ではあります。でも製作時期を考えると“コロナ・ウイルスBC兵器説”に代表されるような陰謀論の元ネタなのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-15 22:13:29)(良:1票)
483.  さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 
ハンフリー・ボガード、エリオット・グールド、ロバート・ミッチャム、フィリップ・マーロウを演じた代表的な三人ですけど、個人的にはロバート・ミッチャムがいちばんイメージに合っている感じがします(原作読んだことないけどね)。ナレーションを多用していることには賛否両論がありますが、レイモンド・チャンドラーはヘミングウェイと並ぶ独特な文体なんだそうで、これで正解なんじゃないでしょうか。それにしても架空の人物とはいえこの三俳優のマーロウはそれぞれ独特で、とても同じキャラだとは思えませんね。 ミッチャム版マーロウの特徴は、とにかく疲労感と厭世観に満ちているところでしょう。「探偵止めて違う人生送りたい」とまで取れるようなセリフまであり、カッコよいヒーローからはほど遠いくたびれた中年大男という風情がイイんです。殴り返しはしましたが、娼館の女将のこれまた大女に凄まじいビンタを喰らうところが笑わせてくれます。この時のミッチャムの表情が絶妙なんですが、意外とあれは素のリアクションだったのかも。そしてシャーロット・ランプリング、ストーリー中盤からの登場ですが出てきた途端にオチが判ってしまうその存在感、やはり彼女の起用はボガード版のローレン・バコールのオマージュなんじゃないでしょうか。そういやシルベスター・スタローンも娼館のボディーガード役で顔を出してましたね。けっこうアクションもあるのにセリフは一言もなし、というのは彼の当時の立ち位置から考えると妥当な扱いだったのでしょう。彼は翌年には『ロッキー』でハリウッドで天下を獲るのですが、本作で同じく用心棒役で出ていたジョー・スピネルを『ロッキー』でも起用しているところは、いかにもスタローンらしいイイ話です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-12 21:29:14)(良:1票)
484.  世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す 《ネタバレ》 
いきなり主人公の科学者カップルが車を運転しながらイチャつきますが、この手の50年代ハリウッドSF映画のとはちょと設定が違って二人は前日に結婚したばかりのアツアツ・カップルでこれはナンパでも不倫でもないのでご安心を(笑)。このお熱い車にいきなり空飛ぶ円盤が急接近してきて「おおっ」とさせられます。ハリーハウゼンお得意のコマ撮りUFOですけど、ちょっとカクカクした動きはなんか味があります。この映画のエイリアンはバリアを張ったりロボットみたいなスーツを着用したりで時代的には進んだ映画表現かなと思いますけど、チラッと見せるエイリアン本体はちょっと前に話題になったあのインチキ・エイリアン解剖フィルムのエイリアンとそっくり、というか本作のエイリアンこそが元ネタなんでしょうね。 ストーリー自体はお約束の好戦的な“アメリカ万歳!”なわけで、特に語るような要素はありません。戦闘シークエンスでは実写フィルムが多用されていますが、編集は雑です。UFO迎撃にB29が出動してきますが、時期的にはとっくに退役してるけどまだ州空軍あたりにはストックされていたかもしれません。ところが次の撃墜されるシーンになるとB17に変わっちゃってます、それも大戦中に撮影された有名な映像です。ジョージ・パルがオール特撮で『宇宙戦争』を何年も前に世に出しているというのにこの体たらく、ハリーハウゼン特撮の無駄遣いと言いたくもなります。こういう志の低い製作者が駄作を量産してくれたおかげで、ハリウッドのSF映画の進歩が停滞してしまったのは残念なことです。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-04-09 20:01:52)
485.  地球へ2千万マイル 《ネタバレ》 
ハリーハウゼン御大が生み出したモンスターの中でも最も怪獣・特撮ファンから愛されているのが、この映画の主役・金星竜イーマだろうと思います。たしか自分が子供のころには“イミール”という表記だった記憶もあります。頭部を除く上半身は生物学的には人類というか猿人に近い構造を持ちながら異様に長い尻尾を持ち、半魚人よりもさらに魚類に近い顔つきのまるで神話世界の創造物といった感じです。まさにハリーハウゼンのイマジネーションが産み出した傑作造形なわけですが、これが金星に生息する生物で押し通しちゃうところはご愛敬です。変な卵から孵化したと思ったらどんどん成長して巨大化してゆくイーマ君、初期のころは怪異な容貌ながらも実は温厚そうな性質なのに地球の生き物と人間から虐められてどんどん性格が悪くなる感じが上手く表現されています。やはりラストのゾウとイーマ君のガチンコ勝負は、これがコマ撮り撮影とは信じられないまさにハリーハウゼンの匠の成せる技と言えるでしょう。ただ、ちょっとゾウのサイズが大きすぎるように感じるところもありましたが。 と褒めてきましたが、イーマ君以外の特撮とドラマ部分はもうメロメロです。ハリーハウゼン特撮は生物以外の円盤やロケットなどもすべてコマ撮りで表現するのが特徴ですが、これが生物の様には上手く表現できないのが欠点なのです。本作でも冒頭の金星探査船墜落のシークエンスでは、ちょっと粗が目立ちすぎでした。そして、これはハリーハウゼンには責任ないのですが、ストーリーがあまりに酷い。いくらアメリカが超大国だった時代といっても、世界に内密に宇宙船を建造して金星探検だなんて、そんなことあり得るか!強いドルにモノを言わせてイタリアでロケというのは判りますが、あまりにイタリア人をバカにした設定は酷いと思いますよ。イーマ君が地球で誕生してしまったのは一人の悪ガキのせいということになりますが、せめてガメラ・シリーズみたいに最後までストーリーに絡ませて汚名挽回させても良かったんじゃない?また50年代ハリウッド怪獣映画の約束の主人公(大抵は科学者か軍人)がひたすらヒロインのナンパに励むというパターンを本作も踏襲していますが、それすらも中途半端な取ってつけたようなストーリーテリングとは、処置なしです。監督しているのが『妖怪巨大女』のネイザン・ジュランだから、まあしょうがないか(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-04-06 22:58:15)
486.  眠狂四郎 魔性剣 《ネタバレ》 
シリーズ六作目ではあるが、これは今まで観た中ではもっともツッコミどころが満載の問題作でした。唐突に「私を一晩買ってください」と夜鷹の様に迫った女が武家の出と見破られて狂四郎からニヒルなセリフを浴びせられて自害する。この手の捨て台詞は今まで散々女たちに吐いてきた狂四郎でも、さすがにその言葉で死に追いやるとビビっちゃうんでしょうか、あんがい普通の人間じゃんどこがニヒルなんだよ!そこから岩代藩の世継ぎの少年に出会うまでが怒涛のというか超ご都合主義の脚本には失笑させられます。ご都合主義と言えば嵯峨三智子と仲間たちが繰り出す狂四郎抹殺作戦のデタラメぶりで、毒蛇に提灯爆弾そして尼の色仕掛けと笑わせていただきました。どれも狂四郎にはハナからお見通しだったわけですが、「喰える女はとりあえずいただく」という本性には狂四郎も逆らえないみたいです(笑)。本作から円月殺法を披露するシーンでは刀の残像を見せる演出が始まったみたいですが、太陽の光を反射させて相手の眼を眩ますのが奥義としか思えないのはどうしたことだ。まあ円月殺法はウルトラマンのスペシューム光線みたいなものだと納得するしかないですね。やたらと流血シーンがあったりチラッとですが女優の全裸カットがあったりというアダルト指向を感じさせてくれますが、まるで同じ大映のガメラ・シリーズみたいに少年というか子供を前面に出したストーリーテリングはチグハグの極みです。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2020-04-03 23:46:17)(笑:1票)
487.  教祖誕生 《ネタバレ》 
監督は北野組の助監督だった人だから、絵面というかストーリーテリングはほぼ北野武映画風味で、たけしが監督していると言っても通るぐらいです。原作小説も書いているたけしは脇に回っていますが、これがまた飄々としたいい演技なんだな。萩原聖人に接するときの肩の力が抜けた温和な男と、玉置浩二とやりあってボコボコにしちゃうヤクザ風味がアンビバレントであるけど頗るリアルです。でもあのたけしお得意のヤクザ・キックって、畳の上で靴を履かないでやったら足の指が折れちゃうんじゃないかな(笑)。このストーリーの今から考えると凄いところは、製作されたのがオウム真理教事件の起こる前、やたらマスコミが宗教団体をアンタッチャブル視というかビビっていた時代だったということでしょう。宗教ビジネスの基本というか本質を判りやすい視点で説くたけしの視点はさすがです。この映画を観て考えさせられたのは、神がいるかいないかは別にして(たぶんいないでしょう)、神と教祖だけでは単なる危ない奴の妄想でしかなく、信者がいてその人たちが団体を形成した時点ではじめて宗教が成立するんだなということです。その団体の運営者が有能であればその宗教は広まるわけで、教祖の手腕は関係ないというわけです。キリスト教がまさにこのパターンの宗教で、この映画の宗教団体に当てはめると萩原聖人はイエスでたけしはパウロという感じですかね。イスラム教は教祖が有能で、自分で教団まで作っちゃったというパターンですね。 映画は五年後たけしがクビにした初代教祖とふたりでまたインチキ宗教を始めているというのがオチですが、萩原聖人が教祖になった方の教団の五年後も見てみたい、岸部一徳が牛耳っているのか覚醒した萩原聖人がヤバい存在になっているのか、どっちなんでしょうかね。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-03-31 22:16:33)
488.  気球クラブ、その後 《ネタバレ》 
こうやって観ると、園子温って作風が偉く今では変わってしまいましたね、本作あたりのころはまるっきり岩井俊二の模倣者という感じですから。 登場人物たちはキャンパスライフがオミットされているけど、二十歳前後の大学生みたいですな。村上君が起ち上げた気球クラブのメンバーだけど彼以外はさして気球には興味がなさそうで、いわゆるナンパ・サークルといった感じです。その村上君は10年たっても中二病を拗らせているという感じで、その言動はいちいちウザいのは観ていて苦痛でした。逆に周りの連中はいかにも軽そうなリア充の若者たちという対比が面白い。彼らの愛唱するのがユーミンの『翳りゆく部屋』というわけですが、正直2000年代初頭の若者がユーミンじゃなくて荒井由実の曲を知っているというのはなんか違和感を感じました。まあ園子温にはどストライクなのは判りますけどね。村上君とカップルなのは永作博美ですが、村上君役の役者とは演技力の差があり過ぎてバランスの悪さを感じました(言うまでもなく上手いのは永作ですけどね)。村上君の音頭で気球クラブは解散、その儀式としてお互いが携帯の個人データを消しあうところはいかにもデジタル世代って感じです。でもその5年後に村上君が事故死したら旧メンバーたちが携帯で連絡取りあっているというのはどういうわけ?解散時のスピーチで「気球クラブはこれで解散、俺たちはもう二度と会わない」と宣言したのに、それを実践したのは彼だけだったみたいですね、みんなはその後も繋がっていたみたいです(肉体的にもね)。この青臭いところはほんと他に比べて浮いたキャラなんですけど、時々こういう人とは人生の中で出会いますよ。 この映画のテーマはずばり “青春の終わった瞬間”というわけですが、この数年後には園子温は『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』といった作風にチェンジしてゆくわけで、それを考えるとちょっと意味深かもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-03-27 23:21:22)
489.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 
そんなに数をこなしたわけではないけれど、今まで観たプレデター派生作品の中では、いちばん観れたという感じがします。 それまでシュワちゃんやらダニー・グローヴァ―といった人間離れしたキャラが主人公だったところに、優男キャラ専門かと思っていたエイドリアン・ブロディを引っ張ってきたのが最大のサプライズかな。それでもハードボイルドなキャラはそれなりに嵌っていたし、なにより、役作りで鍛えたんでしょうけど筋肉ムキムキの上半身は驚きました。他の七人の猛者はそれぞれが王道のキャラ付けなのですが、やはり登場するなり靴をぬいで裸足になったヤクザ・ハンゾーがインプレッションが強いですよね。途中で都合よく日本刀を見つけてプレデターと真剣決闘をするところなんか侍と極道を混同してるんじゃないかとお叱りも受けていますが、ロバート・ロドリゲスがプロデューサーですからこれは確信犯だとお見受けします。考えてみればこの映画に登場するプレデターの数はは人間より少なかったような気がしますし、『プレデターズ』とは実は登場する八人の人類のことだったんじゃないかと思います。 何のために出演したのか意味不明のローレンス・フィッシュバーンや、プレデターと話をつけて宇宙船を操縦させて脱出(しかも大失敗)というトンデモな作戦などツッコミどころも当然あります。でも脱出作戦はすべて水泡に帰して状況は絶望的なのに前向きなセリフで閉めるブロディには、なんかカッコよさを感じてしまった自分でした。あの二人には、フィッシュバーンがうちた立てた前人未到の10シーズン・サバイブの記録を破ることを期待します。 どうしても気になるところ:フィッシュバーンがブロディたちを殺そうとしたのは、食料として活用するのが本当の目的だったのでは…肉なんてハリネズミ風猟犬ぐらいしか見当たらない土地なのに、あんなに肉付きが良いガタイなのはヘンだ(恐)。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-23 23:28:04)(良:1票)
490.  エウロパ 《ネタバレ》 
いやー、皆さん思ったより辛口の批評ですねえ、私はけっこう見応えがあったと思いますけど。この種の映画の十分の一という低予算だったということを考えると、セットやCGはけっこう頑張ったんじゃないでしょうか。もちろん低予算を活かしたような新手の語り口ではありますが、こういうハードなテーマに正面から挑戦したスタッフには拍手してあげてもいいんじゃないかな。衛星エウロパの描写も良く取材してあり、センス・オブ・ワンダーが感じられます。暗くて一瞬しか見せないけど、やはりあれはイカなんですよね。でも未知の天体の水中に生息する生命体がイカのような形態をしているというのは、なんか説得力がある気がします。 ストーリーテリングはモキュメンタリ―(疑似ドキュメンタリー)というほど凝ってはいなくて、地球のスタッフが知ることのできなかったエウロパでの出来事に彼らへのインタビューがインサートされるというスタイルですが、その中で流れる探査船の女性飛行士の映像にはすっかり騙されました。聞き手に向かって語り掛けているインタビューとしか見えないので、てっきり少なくとも彼女は地球に生還出来て証言しているのだと思っていました。ところがそれは通信が復旧したら発見されるように残した、いわばビデオ版遺書みたいなものだったと判って「引っかけられた!」と心の中で叫んでしまいましたよ。こういうトリックのある脚本は、私好きです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-21 21:56:26)(良:1票)
491.  マタンゴ 《ネタバレ》 
東宝特撮にはいわゆる“変身人間シリーズ”というジャンルがありますが、本作はその作品とは明らかに違う独特なテイストを持つ異色作だと思います。これは星新一や福島正美が原案に係わっているところが大きいでしょう。「観客対象が大人なのか子供なのか判らん」という声も聴きますが、東宝特撮は『怪獣総進撃』あたりまでは(これでも)アダルトを想定して撮られているので、こういうダークなストーリーテリングは見受けられないことはない(変身人間シリーズも総じて暗いお話し)。この映画が他の東宝特撮とは決定的に異質なのは、「明るく楽しい」がモットーの東宝としては珍しく人間の闇というかドロドロの関係性を強調した脚本で、これは大映の初期ガメラにも相通じるところがあります。残念なのはやはりマタンゴ人間の造形センスで、誰が見てもキノコ雲のカリカチュアだと感じると思います。これはもともと製作側の意図するところでもあり、初期デザインはもっと露骨にキノコ雲に寄っていてこれでも修正されたものなんだそうです。 とは言っても久保明に始まり久保明で終わるストーリーテリングは、初見の時は凄まじい衝撃を受けましたよ。あの難破船の正体が最後まで謎のままで終わる不条理さがこの映画に深みを与えている感じがします。そして個人的にいちばんショックを受けたのは、あの小泉博がすました顔してヨットで単独逃亡しちゃったことですね。ふつう上手い俳優なら、表情なんかにこの艇長の人間的な弱さを伏線みたいに表現するでしょうが、役者としては不器用な小泉博なんでいつも通りの真面目キャラの演技で通し、それがかえってサプライズを強調させる効果があったのは皮肉です。そしてこの映画の最大の謎は、果たして久保明はマタンゴを食べたのか?ということになるでしょう。昔から自分なりの解釈は、彼は歯をくいしばって頑張ったのに島に君臨するスーパーナチュラルな作用で、結局マタンゴ人間化してしまったというところです。だからこそ、好きな女性と供にマタンゴ人間になって幸せに暮らすという人生の選択に失敗した結末が強調されるんじゃないでしょうか。 余談:こんなドロドロ人間関係の七人でしたが、水野久美がインタビューで語っているところによれば、ロケはキャンプ気分でみんなとても楽しかった思い出になっているとのことです。役に成りきらされるメソッド演技で撮影されなくて良かったですね(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-18 20:37:35)(良:1票)
492.  トレマーズ 《ネタバレ》 
映画は所詮ビジネスで関係者たちがそれで生計をたてていて、必ずしも歴史に残る傑作や大ヒット作を狙っているわけじゃないことは当然ですけど、本作ぐらい製作者が予想だにしない成功を収めた映画はそうあるもんじゃないですよ。見る価値があるかどうかは別にしても、なんせシリーズになって四本も続編が撮られたんですから。基本コンセプトは、ずばり“陸上版ジョーズ”です。そしてもう一つは、“荒野のロケだけで済ませて低予算で仕上げる”となるでしょう。CGや合成を使わず、全登場人物はたった17人ですからねえ。そしてその17人のうち半数ぐらいはグラボイドに喰われてしまうのに、ぜんぜん暗さを感じさせない明るいトーンで押し切っちゃう強引なストーリーテリング。ケヴィン・ベーコンとフレッド・ウォードのバディ感もいい味出しています。ヒロインの女子大生のジーンズを意味もなくなく脱がせてパンティ姿にするというサービスを忘れていないのもさすが、だいいちあの状況では絡まっている鉄条をふつう切るでしょう、ベーコンは斧持っているんだから(笑)。 気になったのはグラボイドの最期で、あれはひょっとして『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のパクりなのかと思いますが、偉大なるスピルバーグからインスパイアを与えられたと好意的に解釈したいと思います(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-15 20:54:36)(良:1票)
493.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
お気づきになられた方は他にもいらっしゃると思いますが、この映画のプロット(エイリアンの出現・人類を餌にするところ・一部メカのデザインや動作)はスピルバーグの『宇宙戦争』の再現というかパクりに他なりません。とはいえB級映画らしさを出して描写のエグさにおいては思いっきり監督のやりたいことを具現化したって感じでしょう。舞台もほぼ高級マンションの敷地内に限定させて登場キャラをミニマムに抑え、その分予算をCGに注ぎ込んだみたいです。『AVP2』の監督ザ・ストラウス・ブラザーズにしては、これは上々の出来と言えるんじゃないでしょうか。 閉幕10分前の主人公カップルがマシーンに吸い込まれてゆくところでは、「こういう『クローバー・フィールド』的な終わり方も最近流行っているし、これはこれでありかな」と思っていたら、その後の5分間が予想もしなかった驚愕の展開でちょっと驚きでした。これはもうジャロッドをダーク・ヒーローにした続編展開するつもりかと身構えましたが、現在に至るまで実現せずというのはちょっと悲しいところです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-12 23:42:30)
494.  ヘンリィ五世(1944) 《ネタバレ》 
ノルマンディー上陸に成功してナチ・ドイツの敗北が見えてきたけどロンドンにはV2号が降りそそいでいる真っ最中に、オールカラー撮影でこれだけの規模の大作を制作しちゃうのが余裕というか大英帝国の底力なんでしょうね。製作者の中には戦意高揚の意図があったかもしれませんが、生粋のシェイクスピア俳優であるローレンス・オリヴィエは自らのキャリアとアイデアを賭ける意気込みで半端なプロパガンダ映画にすることはあり得なかったのだろうと思います。同時期にフランスで、占領下で自由がないなか仏映画人が『天井桟敷の人々』を長い時間をかけて完成させており、この両作にはなんか相通じるものがあるような気がします。映画というものが、文化だけじゃなく社会的にも強い影響力を持っていた時代のお話しです。 ロンドンのグローブ座で演じられる『ヘンリー五世』とアジンコートでの英仏決戦が空間を飛び越えて行き来するメタ・フィクショナルな構成は、ローレンス・オリヴィエの演劇人としての構想力には驚嘆させられました。こんなシェイクスピア劇はそれまで誰も考えたことなかったですからね。クライマックスのアジンコートの戦いも、広々とした草原というのは史実の戦場とはちとかけ離れているシチュエーションですが、騎馬が動き出しギャロップから突撃体制に移るまでの長回しなど迫力ある映像なので満足です。 シェイクスピア劇って本で読むと退屈で興味が湧かないのですが、映像になってみるとわくわくさせられて面白いことが多いです。やはり戯曲というものは、舞台や映像にならないと真価が理解できないというのが本質なんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-09 23:30:59)
495.  乱気流/タービュランス 《ネタバレ》 
10年ぶりぐらいで観直し鑑賞しましたが、この映画のヒロイン・スッチーはハル・ベリーだったと思い違いしていたことに気が付きました。ローレン・ホリーもショートカットですけど、ハル・ベリーがスッチーだったのは『エグゼクティブ・デシジョン』でしたね、でも彼女のヘア・スタイルは製作スタッフは確信犯だったと思いますよ(笑)。飛行中の旅客機がトラブルに見舞われてスチュワーデスが操縦するする羽目になるという展開は『エアポート75』のカレン・ブラックが始祖だと思いますが、90年代後半になって突然このプロットが復活したような印象があります。私の中では本作と『エグゼクティブ・デシジョン』『パニック・フライト』が三大スッチー操縦映画という位置づけでございます。この三作の悪役の中で文句なしに最悪なのはレイ・リオッタであることには、皆さまご異議はございませんでしょう。もう彼はこの時期から怪優というカテゴリーに分類される資格は十分で、現在に至るまでまともなキャラを演じたことがないんじゃないかという美味しい(?)ポジションをハリウッドでキープしているわけです。対してこの三本の中で最悪(あくまでキャラとしてね)スッチーは、やはりローレン・ホリーということになりましょう。もうこの女の客席乗務員としてのバカっぷりは、観ていてほんとイライラさせられっぱなしでした。まあリオッタがあれほど嫌悪感を催させるキャラでしたから、これぐらいおバカでお人よしの方が雰囲気が和むのかもしれませんけどね。 ストーリー自体はツッコミどころが満載、いちばんの疑問はリオッタから「他の人質はみんな殺した」と聞かされていたのに、なんで着陸したとたんに彼らを探そうとするところでしょうか、まるで生きて監禁されていることを知っていたかのようにです。ましてジャンボに残っているのが二人だけとという誤報はFBI捜査官にも伝わっているのだから、LA市街に到達する前に撃墜してますよ、アメリカなんだから。そして最大のツッコミどころは、「いくらクリスマス・イブとはいえジャンボ機で一般乗客が五人じゃ、このエアラインもう倒産ですよ!」。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-03-06 23:38:29)(良:1票)
496.  眠狂四郎 炎情剣 《ネタバレ》 
このシリーズは五本目の鑑賞だけど、今のところ本作がいちばん面白かったかと思います。西村晃にしても中村玉緒にしても狂四郎の敵なのか味方なのか判断しづらい揺れ動くようなキャラなのが秀逸です。とくに玉緒はちょっと凄みを感じさせてくれる悪女ぶりが、50年後にすっとぼけた婆さんになっていることを知っている身には、不思議である意味新鮮な感じがするぐらいです。西村晃も完全に肩の力が抜けたような飄々とした悪役ぶりに人間臭さが出ていました。実は雷蔵は足腰が弱かったので殺陣が苦手だったそうで、チャンバラ映画で定番のぐるっと囲んだ雑魚敵を斬りまくる立ち回りには難があったようです。クライマックスの藤堂家の刺客たちを斬りまくるシークエンスでは、寺院の回廊や階段を使って一人ずつしか斬りこんでこれないシチュエーソンにしてその弱点をカバーし、映像的にも見応えを創ることに成功しています。ニヒルかつ無頼という狂四郎のキャラは一段と凄みが増してきましたが、最後には人助けをする桃太郎侍的な展開になってしまうのはこのシリーズの弱点かもしれません。でも多少なりともそういう要素を織り込まないと、ヒーローものとして成り立たないのでしょうがないのかもしれません。今回は海賊の生き残りの少女がキリシタンだと知ったのが狂四郎の善行の動機でもあり、悪魔崇拝に走って棄教した神父が父親というアイデンティティーが影響していると解釈していいのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-03 22:41:27)
497.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
いろんな意味で、これはとんでもない映画であります。ストーリー展開や後味の悪さときたら、『ファニーゲーム』を凌駕しているんじゃないでしょうか。 床に線を引いただけでのドッグヴィルの集落は、演劇では昔から良く使われている表現でさほど驚きはしません。そして開幕から70分過ぎるあたりまではある意味イイ話で、何も知らずに観ている人はハートウォーミングな映画だと勘違いしてもおかしくはないでしょう。独立記念日の会食が過ぎたあたりから住民の本性が表出してきてお話しはだんだん身も蓋もない方向になって行きますが、住民の中でも最悪なキャラはやはりトムでしょうね。生まれ故郷のホワイトトラッシュの吹き溜まりで燻っているニートのくせに、自分は優秀だと勘違いして愚かな住民相手に牧師気取りで偉そうに説教までする、もう最悪です。こういうちょっと勉強ができるバカほど始末に負えない奴はいません。父親の金をくすねてグレースに罪を擦り付けてからのこいつの言動には反吐が出そうです。 物語が始まってからしばらくは登場キャラ全員に好感が持てたのに、終わってみればだれ一人として感情移入できなくなっている(もちろんグレースもね)ところがこの映画の脚本の凄いところです。また、ストーリーテリングの緩急の付け方は絶妙で、ラース・フォン・トリアーの脚本家としての技巧は大したものだと認めざるを得ません(腹立ちますがね)。グレースがドッグヴィルを抹殺する気になるところなんて、その数分前には想像もつかない展開じゃないですか。実の娘に銃をぶっ放すような危険な男ですけど、「住民への懲罰として犬を殺して壁に打ち付けておこう」なんて(グレースに比べれば)ぬるいこと言ううぐらいで、終わってみればジェームズ・カーンが唯一感情移入できるキャラだったのかも… この映画のテーマはやはり「傲慢」ということになるんでしょうか。母親の前で一人ずつ子供を射殺させるのはもちろんのこと、いくらクズの集まりとは言っても住人を全員抹殺させるグレースこそが傲慢の極致なのかもしれません。でもあの殺戮の場面で、嫌悪よりも快哉やカタルシスを感じてしまうこと(自分もです)に気づいて愕然とする人も多いでしょう。悔しいけどこれこそがラース・フォン・トリアーの意図するところで、闇の中から奴の笑い声が聞こえてきそうです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-29 22:12:31)
498.  バカリズム THE MOVIE 《ネタバレ》 
バカリズムという人の芸は個人的には好みではないし正直興味はなかったので、暇つぶしというか自己拷問のつもりで鑑賞。五話のオムニバスですが各話冒頭のオフコースをBGMにしての升野英知の年代記というか自己語りが、洒落っ気もオチもなくてこういうところが嫌いなんだよなって再確認させられました。でもエンドロールに流れる音頭を聞いた途端、「なるほど、これがオチなのか!」と納得しました。「映画を撮ったら褒められる、監督やったら文化人」いやー、これは北〇武を強烈にディスってますね(笑)。「無理かな金獅子賞」「いつかはハリウッド」とかも映画監督としての北〇武がなんでこんなに評価(国内では)されるのか理解できない自分には、もうツボが付きまくられました。この人は映画学校出身らしいので、北〇武・内村光良・松本人志に続いてお笑い芸人出身の映画監督という道を選べたかもしれなかったのに、このぶっちゃけぶりを見るとけっこうクレバーなんだなと思います。 内容は語るほどではない下らなさですが、『監督ばんざい!』なんかよりよっぽど笑えます。一つだけ言っておきたいのは、第三話の『トップアイドルと交際することへの考察』です。この人昨年元でんぱ組.incの夢眠ねむと結婚してニュースになりましたが、「お前、このころ(2012年)から付き合ってたんじゃないんかい?」
[CS・衛星(邦画)] 5点(2020-02-25 23:17:38)
499.  新・平家物語 《ネタバレ》 
『新・平家物語』といいましても保元の乱以前の『ザ・レイズ・オブ・平家』とも言うべき清盛の青春時代が描かれていると言って間違いはない映画です。何故に?と申しますとこれは大映が平家物語三部作として企画した第一作で、溝口健二は他の二作には関わっていない、というか本作が溝口のラス前作で予定はあったのかもしれないがすでに彼はこの世にはいなかったというわけです。また、二本しかないカラー撮影作品の一本でもあります。 主演の雷蔵は映画デビューして二年目、世評では雷蔵は本作で演技開花したとされています。とはいっても、まず若人あきらかイモトアヤコかというぐらいの強烈なインパクトのある眉毛メイクに、眼が釘付けになっちゃいますよね。時代考証にうるさい溝口だけど、これにはなんか拘りがあるのかと訝しむばかりです。平清盛というと『平家物語』のせいでどうしても傲慢な悪役イメージがつきまといますが、考えてみれば公家政治を終わらせて武士の時代を切り拓いた人、織田信長の吉法師時代みたいな描き方もこれはアリでしょう。また自分の出自に悩み苦悩する清盛像も、ある意味現代的で斬新な感がありました。余談ですが、私の中では大河ドラマ版『新・平家物語』の仲代達也が、史上最高の平清盛だということになっています。 「女を撮らせたら溝口」というのが定番ですが、観れば納得できるように群衆や僧兵の大群などモブ・シーンの映像も素晴らしい迫力があります。それは名カメラマン宮川一夫の技量もありますが、これは長年コンビを組んで息が合った末に完成した名人芸でもあるでしょう。惜しむらくは保存状態のせいかフィルムの発色が劣化しているところで、貴重なカラー版溝口作品なのでぜひデジタルリマスターしていただきたい。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-02-23 22:17:31)
500.  ロシアン・ルーレット 《ネタバレ》 
いやはや、何と言いますか、これほど伏線を張らない脚本って久しぶりに観たって感じです。ミッキー・ロークは何故あんなに簡単に会場から出てゆくことができたの?警察はふつう釈放した主人公を尾行ぐらいするでしょ?ゴミ箱に隠したカネの詰まったバッグ、たぶん戻ってきたら消えているだろうなと誰でも思うだろうけど、ゴミ集積所で無傷で主人公が取り戻すなんて予想できますか?100ドルも出して譲らせた非売品の縫ぐるみ、これはさすがになんかあるよなと期待していたのに、単なる小道具だったなんて…書き出したらキリがありません。でも『カイジ』を彷彿させるというかパクった様な雰囲気は、緊迫感というか伏線がないので予想を裏切り続けてくれて、そんなに悪くないと思いますけどね。監督は昔で言うところのグルジア人で自作をリメイクしたそうですが、アメリカ国内が舞台設定だけど風景や登場人物のキャラがグルジアというか東欧っぽいのはそのせいですか。その登場キャラや大金を賭けるギャンブラーたちの素性、そもそも主催しているのはどういう組織なのかなど、観客に与える情報が最小限なのが私としては好みです。中でも登場シーンがほとんど同じセリフを繰り返し怒鳴っているだけだったマイケル・シャノンがツボでした。 最後に一言、「ジェイソン・ステイサム、ざまーみやがれ!」
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-02-20 23:43:12)
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