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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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481.  捨てがたき人々 《ネタバレ》 
人間の捨てがたい欲望、業を描いた秋山ジョージの世界。SEXしか頭になくて何の努力もせずに職も続かず、人生を投げやりに生きているどうしようもない男。顔にアザのある京子と出会って、クズのような人生にも微妙に変化が。といっても、人間そうそう簡単に変われるものでもなく、京子の叔母(美保純)と関係を持ったり、京子も自身がハマっている新興宗教関係の男と浮気してたりで、ドロドロの爛れた人間模様。 「結局人間っちさ、他人ば愛せとか人のためとか言うばってん、とどのつまり自分が食う、セックスする、金ば欲しいちことから逃げられんとさ」叔母の言葉の通りの人間ばかりが出てきて、利己的な欲望をむき出した姿をさらけだす。  ラストで勇介が苦悩して泣いている姿にも「なに泣いてんだ、コイツ」と冷ややかな目で見てしまう。こんな親父の子供に生まれたら、グレるか我慢しながら冷淡に復讐の機会を狙うかしそう。悩むのは勝手だが、ダメな自分に酔ってるようで気持ち悪い。だいたい何で生まれてきたのかとか、いい年した子持ちの親父が悩むことか。そんなものは思春期に悩む類の話だろうに、甘ったれるなよとしか思わない。力を持たない子供に酔って怒りをぶつけて怪我をさせる最低な大人。こういうヤツは泣いて後悔してもまた同じことをやるのが目に見える。女の場合はそんな男を選んだ責任がないとも言えないが、子供は親を選べないのでかわいそう。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-18 00:05:43)
482.  17歳(2013) 《ネタバレ》 
エロティックで観念的なフランス映画らしい作品。17歳の少女が売春に走った理由がピンとこない。離婚した父親への追慕なのか、レールを外れたワクワク感を求めているのか。娘を理解できない親のほうなら共感できるけど。 母親に更正させられ、同級生の男子と普通の付き合いをするも、少女にはそれが色あせて見える。また元の衝動に身を任せようとする少女に、性交死した初老の男の妻が現われて――。ずいぶん思わせぶりだけど何が言いたいのだかよくわからない。性交死した夫の相手に会って、妻と少女の間に何が芽生えるというのか。つかみどころのない17歳に、つかみどころのないストーリー。オゾン作品はどうも自分に合いそうにないことはわかった。マリーヌ・ヴァクトは魅力的なので、ストーリー次第でもっと生かせそう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-16 00:08:59)
483.  LAST LOVE/愛人 《ネタバレ》 
夢をあきらめた中年ギタリストがマンションの管理人になって、そこで出会った双極性障害の女にハマっていく。そんなラブストーリーにはまったく感情移入もできず。女の双極性障害も、全然そうは見えない。 プレイボーイで鳴らした火野正平も、風貌はすっかりお爺ちゃん。変わらぬ低音ボイスの魅力だけが耳に残る。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-06-16 00:06:09)
484.  白夜行 《ネタバレ》 
東野圭吾原作も連続ドラマも未見だったが、内容が盛りだくさんのわりに時間的な制約もあって駆け足で話が進んでいった印象。相当はしょっているようで、話の流れに乗り切れず、感情移入もできなかった。子供がハサミで大人の背中を刺したくらいで致命傷になるのかも疑問。原作やドラマでは、もっと丁寧な描写や流れになっているのだろうか。船越英一郎が自殺しようとする犯人に訴えかける熱演も、浮き気味で見ていて居心地が悪かった。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-16 00:04:14)
485.  処女の泉 《ネタバレ》 
映像は美しい。少女も無垢に描かれていて、無慈悲な犯行を際立たせている。ただ、当時なら衝撃的な内容かもしれないが、今みると「え? これだけ?」というのが正直な感想。娘を陵辱されて復讐するということは、よくあるストーリーで今まで何度も見てきたので。 神、信仰といったものに関心が深ければ、また違ったような気がする。泉が湧く童話のようなオチも含めて、信仰心がなければ共感しにくくピンとこない内容。インゲリのことがあまり描かれていないのも気になる。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-14 01:08:19)
486.  映画 鈴木先生 《ネタバレ》 
これは酷い。やみくもな取締りに対する反発、逃げ場にもなるグレーゾーンの有用性、投票率の矛盾など、おもしろい視点もあって期待したけれど、学校に乗り込んで公開レイプしようとするあたりから一気にシラケた。小川が屋上から別の校舎に飛び移った時点ではもうゲンナリ。 現代的、社会的な問題を扱っているように見せかけているが、扇情的で底が浅い。専門的なことを中途半端にちょっとカジって、メッセージ性を持たせたドラマに仕立てたように思える。おそらく現場に立つ人間が見れば呆れるのではないか。教育の現状にメスを入れるなら、もっと徹底的に真面目に掘り下げてほしかった。おちゃらけているのかと感じる部分さえある。それも最初から『ごくせん』くらいコミカルに振り切れれば、それはそれで楽しめるのだが、これは変に真面目な問題提起やメッセージ性をチラつかせているので、結局どっちつかずの印象。 手の掛からない良い子が一番ワリを食っているというリアルな現実を、しっかり掘り下げれば面白かったのに、校内公開レイプなんてエロゲーみたいなノリを入れたものだからブチ壊しに。衝撃的な内容にとの制作意図が優先して見え、中身が伴わなくなってしまった。漫画を原作とした連続ドラマの映画化で、漫画もドラマも未見なので詳しいことはわからないが、映画だからセンセーショナルにしたのだろうか?  学園ものは好きなジャンルで、すぐに感動して評価も甘くなるのだけれど、あまりのリアリティのなさ、心に響くもののなさにガッカリ。どうして映画化されるまでに評価されたのか、逆にドラマや漫画のほうを確認してみたくなった。他のレビューを見ても、ドラマのときのほうが良さそうだし。
[地上波(邦画)] 3点(2015-06-14 01:02:55)
487.  人間椅子(1997)
江戸川乱歩原作だが、苦手な寺山修司系のアングラ臭がする。異常なほどに潔癖症な小説家の妻と腹話術師の夫の愛と倒錯の世界。官能的な内容のはずなのに、エロスがまったく感じられないのもつらい。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-06-14 01:00:40)
488.  TRICK トリック 劇場版 ラストステージ
阿部寛と仲間由紀恵のコンビが絶妙で、大好きなテレビシリーズだったが、シリーズが長期に渡って途中からマンネリを感じて見なくなっていた。この映画自体はどうってことない内容だったけど、ラストステージらしい締めくくり方で、シリーズをすべて見ていたならもっと感動できただろう。シリーズの未見エピソードを見てみたい気持ちにもなった。
[地上波(邦画)] 5点(2015-06-14 00:59:06)
489.  ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ 《ネタバレ》 
金、銀、赤のリンゴにそれぞれ焼印を押して投票し、勝ちを競うゲーム。全員が信頼し合い協力して赤を投票すれば全員に賞金が転がりこむが、利己心と不信感から必ず裏切り者が出る。論理パズル的なおもしろさはあるが、ドラマに感情移入するような面白さはない。論理パズルも単発なら集中できてクイズ的に楽しめるのだが、2時間を越える映画だと、複雑な独自ルールを頭の中で整理するのが面倒臭くなってくる。Xの正体も段々どうでもよくなってくるし、どんでん返しの連続パターンも長時間だと飽きてくる。リンゴを燃やしたり、隠し持ったり、色を変えたり、そんなのアリ?ってところもある。 だから、謎解きをされたところで、スコンと気持ちよく落ちてはこない。最後に急に皆が改心したように良い人になって赤が揃うのも、都合がよすぎて笑ってしまう。正直者が報われるハッピーエンドは好きなパターンなんだけど、お花畑すぎて真面目に見たのがバカバカしくなる。 人気連続ドラマの映画化は、成功例がほとんど浮かばない。映画にする必要が感じられないからだが、これもその例に漏れず。
[地上波(邦画)] 3点(2015-06-14 00:57:30)
490.  ファイ 悪魔に育てられた少年 《ネタバレ》 
韓国映画は、加害者と被害者、善人と悪人がハッキリ極端に描かれるものが割と多い。この映画もそう。これが国民性なのか、白か黒か、百かゼロかのようで、度を越した反日思想(日本=悪、韓国=善)とも根底で通じるものがあるような。 映画としてはわかりやすくインパクトも強いのだけれど、あざとくやりすぎてリアリティを損なう面もある。一長一短ではあるけれど、問答無用の迫力はある。  結局、リーダー格のソクテがファイを殺さずに育てた理由がピンとこなかった。サイコパスの殺人鬼なので、ソクテの思考回路がわからなくて当然なのかもしれないが。 ソクテの過去を見れば、施設育ちゆえに恵まれたヒョンテク(ファイの父)を妬んで、ヒョンテクと好き合っていたヨンジュをレイプ。おまけに、その現場に駆けつけたヒョンテクの片足を斧で切断。それでも飽き足らずに、その後、幸せな家庭を築いたヒョンテクの息子ファイを身代金目的に誘拐。挙句の果てに、何の瑕疵もないヒョンテクをその妻ともども殺してしまうのだから、これでもかというような悪魔の所業。ヒョンテク夫妻にとっては悪魔にとりつかれた災難としかいいようがない。夫妻が立ち退きに応じなかったのも、誘拐された子供が帰ってくるのを信じてのことだから、一層哀れを誘う。  ソクテは子供の頃から内なる怪物に苦しめられてきた。「恐怖と怒りで心が汚れている。祈れば怪物は消える」敬虔なクリスチャンであるヒョンテクの言葉を信じて祈ったが、怪物は消えなかった。神への怒りが、ヒョンテクへの逆恨みとなったのだろう。神を信仰する者を徹底的に踏みにじることが、神への復讐となる。 自分の境遇や社会に対する恨みつらみを、やつ当たりのように執拗にぶつけるさまは気味が悪く恐ろしい。自身が怪物となることで、怪物の姿に脅えることもなくなった。演じるキム・ユンソクが、静かな中にも狂気をリアルに漂わせて上手い。日本を代表する役者の一人でもある役所広司が『渇き。』で見せた大仰で嘘っぽい浮いた演技とは段違いで、悪魔のような狂気や憎悪を演じさせれば韓国には到底かなわないという印象。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-12 22:50:24)
491.  母なる復讐 《ネタバレ》 
良い意味でも悪い意味でも、いかにも韓国映画らしい作品。よく鬼畜のような悪人が描かれるのだが、少女をレイプして反省もしない少年たちが、どうしようもないクズで怒りを駆り立てられる。その反面、極端なステレオタイプとして描かれる傾向があり、過剰演出に感じられる。捕まって裁判まで起こされた後で、わざわざ証拠となる暴行現場の映像を送信するなんて考えられない。犯罪に慣れた人間は、少年といってももっと狡賢いものだ。鬼畜さを強調しようとしてありえないことまで付け加えている。より刺激的にインパクトを与えるために、やりすぎと思えるようなあざといところがいたるところに見られる。事実に基づいているとはいうが、フィクション部分も多い。 ただ、そうした過剰ともいえる演出が、わかりやすくダイレクトに情感に訴えかけてくる面もある。かわいい娘を蹂躙された母の怒りに共鳴し、少年たちへの復讐を応援してしまう。加害者を守り、被害者や遺族を傷つける少年法の理不尽さにも怒りを禁じえない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-06-12 22:48:20)
492.  愛の渦 《ネタバレ》 
乱交パーティーに参加しながら最初は猫をかぶって真面目な堅い話ばかり。そこから本性のスケベ心をさらけ出すまでの探り合いが面白い。 本音が丸出しになると、人は人を傷つける。相手の一番痛いところをついて傷つけあう様が妙にリアル。ラストは男と女の差がくっきり。 乱交パーティーで出会った女に恋心が芽生えた男は、携帯番号を消すことを拒んで店員とひと悶着するほど。散会してもう会えないと思っていたところを、女に呼び出されて期待に胸を膨らませるのは当然だろう。それなのに「あそこにいたのは私じゃないんだと思います」と今後連絡を取れないよう携帯から登録を消してくれとのお願い。 女が男との行為中に「先輩!」と絶叫しながら喘いでいたのは、先輩への未練か願望か。どちらにしてもこうありたいとの女の本音が出たのだろうが、あれはあの場だけのものと割り切っている。が、男はそうじゃない。 「あそこにいたのが本当の自分だと思ってます」「いいですね…」 女は皮肉ではなくそのことを認める男がある意味羨ましかったのだろう。学校では友達と談笑しながらふと見せたつまらなそうな表情が物語っている。男は夢見るバカで、女はリアリスト。  『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の三浦大輔監督・脚本なので期待して観たが、その期待にちゃんと応えてくれた。この監督、やっぱり面白い。気取りがなく、斜に構えたところもない。センスがあって微妙なところを突いてくるのでニヤリとさせられる。後になってこの監督が劇団ポツドールの主宰者だったと知ったが、以前に小劇場で観劇したことがある。男の役者がパンツを下ろして自慰行為の場面があるなど相当際どい舞台だったが、この映画には確かにそのとき感じたポツドール色があった。 乱交クラブの一日というAVにありそうな設定なのに、エロ以外のドラマ部分がしっかりしている。魅力的な相手だけならいいけれど、とんでもないのもいるわけだから、よく参加できるなという印象。時々むき出しになる本音が、痛くて面白かった。 脱ぎ専のAV嬢や無名グラビアアイドルではなく、ちゃんとした女優を使っているのもいい。仮に門脇麦の演じた女子大生役を、女優とも言えないような脱ぎ専がやっていたら、あの生々しさは出ずに興ざめもいいところだった。メインキャストが腹を決めて裸を晒していた中で、三津谷葉子だけが乳首を死守していたのが妙に不自然。過去にヌード写真も披露していたはずだが、ここでの出し惜しみの意味がわからない。逆に、門脇麦は『蛇にピアス』での吉高由里子ばりの思い切りの良さと瑞々しい存在感を発揮。旬の時期に覚悟を決めて勝負できるかどうかは、女優にとっては分水嶺になるようで。身も心もさらけ出せる役者は迫力が違う。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-11 01:04:10)
493.  ある過去の行方 《ネタバレ》 
見ているうちにイラン映画の傑作『別離』とどこかテイストが似ていると感じていたが、同じファルハディ監督だった。道理で似ているわけだ。気持ちのすれ違いや繊細で微妙な心情を描くのがとても巧い。誰もが悪くないようで、誰もが悪いようなリアルな人間像が迫る。見る人によって登場人物への印象が分かれそう。個人的にはマリーが一番嫌い。男に安らぎを与えられない女。ヒステリックで自己主張が強くてイラッとくる。アーマドが家を出たのも、きっとそういうところも原因の一つになったのではないだろうか。  サミールの妻が自殺を図った原因を巡って、リュシーやナイマの隠し事が明らかになっていく過程は一級のミステリーのよう。マリーとサミールが再婚を前にしながらお互い前パートナーに未練が残っている心情の露見もサスペンスに彩りを加えていた。 結局、真相は完全には明らかにされず、うやむやな部分は残る。ラストも植物状態の妻の手が動いたのかどうかハッキリとは描かない。例の「観客のご想像にお任せします」というやつか。こういうところはズルいと感じて好きになれない。『別離』も観客に委ねるラストだったが、答えは自分の中でハッキリ浮かんだのでスッキリした。でも、本作はスッキリとはせず、ちょっと拍子抜け。 ただ、この監督はただものではなく、次回作が楽しみになった。人間をこれだけ描ける監督はなかなかいない。二度三度と観るたびに味が出る。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-09 00:52:36)
494.  ロボコップ(2014)
オリジナルはチープなB級感が漂っていたが、リメイク版は最新CGを駆使して随分スタイリッシュになった。だからといって面白くなったとは言いきれないのが映画の面白いところ。ドラマ的に整理され補強された要素もあるけど、独特の味はなくなった。どっちが忘れずに記憶に残るかといえば、シンプルで勢いのあったオリジナルの方のような。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2015-06-07 23:30:11)(良:1票)
495.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 
キャリー役にクロエ・グレース・モレッツは明らかなミスキャスト。普通にかわいくて、怖さや不気味さがまったく感じられない。シシー・スペイセクにはイジメられる雰囲気があったけど、クロエにはそれがない。たぶん普通の女の子というのを意図的に強調したかったのだと思うが、もうぶち壊し。 また、一人で念動力を試してみるシーンも余計で、演出面でもオリジナルよりつまらなくなっている。イジメ方も現代版ぽくネットに動画を上げる方法にアレンジしているが、いくらバカでも先生から怒られた後だと撮影者がすぐ特定されるくらいわかりそうなもの。キャリーの念動も、オリジナルは目だけで迫真の演技をしていたが、リメイクは手のフリを使ってマンガチックになってしまった。良くしてくれた先生を殺さなかったことも、キャリーの狂気を半減させた。変わった部分がことごとく改悪に見えて、残念ながらデ・パルマ監督との力量の違いが残酷なほど歴然と感じられる。 B級テイストもあったオリジナルより、CGなど映像技術は格段に進歩しているはずだけど、だからといって面白くなるものでもない。『ロボコップ』のリメイクでも感じたが、最新技術を駆使したリメイク版よりも、B級感の残るオリジナルのほうが印象に残る。監督ほかスタッフ次第で、制作条件が劣っていても面白いものが作れるということだろう。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-06-07 23:28:02)
496.  アウトロー -哀しき復讐- 《ネタバレ》 
外国人二人が互いに殺したのは相手のほうだと主張して、それで証拠不十分になるというのが腑に落ちない。殺したのはこの二人のどちらかしかいない状況で犯行現場で押さえられているのに、こうしたことはありえるのか? ところが、これは実際に韓国で起きた事件を参考にしているようだ。 梨泰院(イテウォン)ハンバーガー店殺人事件が似たような経緯で、容疑者の外国人が放免になっている。  韓国映画のシリアルキラーやサイコパスは、実に不気味で唾棄するほどに憎々しい。そうした奴らを叩きのめして復讐を果たすことは、カタルシスを感じさせる。けれど、それが元刑事というのが釈然としない。広場での爆弾テロのようなマネや、元同僚の婦人警察官に射殺を強いるなど、元刑事にしてはやり方が酷すぎる。  牛乳配達員が殺されたのも余計な演出。妻が殺されたのかと思わせて観客を驚かせるつもりだろうけど、こんな演出はあざとすぎてシラケるだけ。その妻も、凶悪グループに監禁レイプされて、挙句の果ては通り魔的に子供もろとも惨殺されるとは、不運が重なるにも程がある。冒頭の凶悪グループがお礼参りに惨殺したのなら関連性があってまだわかるのだけど、まったく別の事件となると確率的にもあまりに嘘っぽい。扇情的に描くあまり、荒唐無稽になってしまった印象。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-06 21:51:42)
497.  リトルファイター 少女たちの光と影 《ネタバレ》 
年端のいかない少女が、賭博の対象となるムエタイのリングに上がって戦う。まるで闘犬を見せられる思いだけど、これが土佐犬ではなく、マルチーズのようなので始末が悪い。よくこんなことを見世物や賭け事にする気が起こるものだと、その悪趣味にちょっと引いてしまう。少女たちはあくまでも健気であどけなく、それが逆に異常さを浮き彫りにする。 親の生活を少しでも助けたいと、一家を背負って懸命に殴りあう。22キロ級という信じられないような軽い階級で、骨折や怪我もザラにあるという。娘の稼ぎで生活し、家も建てる親に対して嫌悪感。日本でも娘をジュニアアイドルとして際どい水着を着せる親がいるが、その姿とも重なる。 インタビューに対し、「結局は娘のしたいようにさせる」と語る親にまた腹が立つ。けっして強要しているわけではないことをアピールしているが、こんな小さな子供が自分の意思で殴り合いを好んでするはずがない。子供は強要されているとは思っていない。親の思いを知っているから、なんとかそれに応えよう、生活を助けようとしているだけ。そうせざるをえないように親が仕向けているとも言えるわけで、巧妙に強要しているのと変わりはない。  クラムとペットの二人の少女に焦点が当てられるが、ペットのほうは心臓病を抱えて二年前には手術もしている。格闘技のような激しい運動はご法度のはずだが、ムエタイで強く健康になって心臓病を克服するという都合のいい論理を語る親にも呆れる。 クラムとペットのチャンピオン戦は、明暗くっきりで残酷なほど。チャンピオンになったクラムは、そのお金で家が完成。一方、負けたペットは、ドサ回りのような酒場のショームエタイのリングにも上がるように。体調不良で臨んだその試合後に、泣きじゃくるペットが印象的。殴られて泣いたのでも負けて泣いたのでもない。親に「置いて帰るよ」と言われて堰を切ったように泣きじゃくったのだ。親は冗談なのにと笑ってごまかしていたが、見捨てられまいと必死の子供に対して、大人のあまりの無神経さに怒りが込み上げる。  ただ、決して豊かではないタイの実情を考えた場合、日本と同列で語るのもどうなのか。児童買春が横行し、多くの日本人がタイの少女を買い行った、そんなニュースが頭をよぎる。まだ売春をさせないだけ、親としてマシなのかもしれない。 タイを舞台に描かれた『闇の子供たち』をたまたまその数日後に観たが、貧困層の親に売られた子供の末路を見てもそう思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-06 00:26:40)
498.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
トム・クルーズ主演らしい作品で、それなりに楽しめるんだけど特にハッとするようなこともなく。タイムループして、死ぬたびにやり直し。敵側のギタイ、アルファ(中ボス)、オメガ(ラスボス)の役割やループの設定にちょっと馴染めず混乱。ラストのループも腑に落ちない。 ------------ 再鑑賞。 ゲームのようなストーリー。殺されたらリセットされ、何度でも挑戦できる。そのループの中で経験値を上げることで、ステージをクリアしていく感覚。 前回よりは面白く感じた。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-06-06 00:14:01)
499.  ワールド・トレード・センター 《ネタバレ》 
圧倒的な重さを持つ真実の物語が、映画にしたために少し安っぽく軽くなった感がある。主人公が救助で活躍するのではなく、ガレキから助け出されるのを待つだけというのもちょっと拍子抜け。9.11のような生々しく重大な事件は、作り物の映画やドラマではどうやってもドキュメンタリーに勝てないように思える。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2015-06-06 00:12:32)
500.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
シックスセンスのシャラマン監督なので期待したが、ガッカリ拍子抜け。森の中に化け物が棲むという村の伝説。その真相が、あまりにも強引すぎる無理筋。思わせぶりな雰囲気だけは持っているけど、ストーリーは穴が目立つ。突っ込みどころ満載のリアリティのなさで、それならいっそのこともっとハッキリとオカルトかファンタジーにしたほうが良かったくらい。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2015-06-04 22:57:48)
070.42%
1241.43%
2734.35%
320512.21%
426515.78%
536821.92%
631618.82%
724614.65%
81176.97%
9452.68%
10130.77%

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