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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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501.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
一見しっかり者に見えるジュリアンが、ロープを忘れる、車の鍵はかけたままと初歩的なミスをたくさん犯すのですから、完全犯罪とは言えずサスペンスとしてはそう面白くありません。私もあの若者に苛ついてしまった口ですし。でもこれは愛の物語ですね。やはり特筆すべきは、最後の写真が浮かび上がってくる場面でしょう。写真を見た時のカララ夫人の顔と、そこに写った夫人とジュリアンの仲睦まじく幸せそうな姿。ああいうのをお洒落と言うのでしょうね。(確かに誰が撮ったの?という疑問はありますが。) それから題名、気に入っています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-01 18:24:07)(良:1票)
502.  自転車泥棒 《ネタバレ》 
冒頭のテロップが流れる間に悲しげなメロディにのって映る長期間仕事にあぶれる人々…、このシーンだけで当時のイタリアの惨状がうかがえます。さらに質屋に積もったシーツの山、自転車一台に一家の生活がかかりこんなにもドラマティックになってしまう凄さ。この過酷な状況下で親子の必死さが伝わってくれば伝わってくるほど悲劇の度合いはどんどん増してゆき、涙腺の臨界点に迫ってきます。しかし、悲劇的とは言え実に優しい視点で親子を見つめています。残酷なことに父親が泥棒をするところを息子に目撃させるわけですが(このシーンが最もエモーショナルだ)、それでもラストで父親の帽子を大事そうに拾い、しっかりと手を握りしめる息子の姿などはとても甘いです。ですがその甘さは極端ではなく自然な感情であり、その純粋さが胸をうち歩き続ける父子の姿が心に深く残り、家族の幸せを切に願わずにはいられないのです。 ≪追記≫久しぶりに見返して思ったのですが、本作では人にしても物にしても“多さ”が悲劇として働いています。仕事を待つ大勢の人々、質屋のシーツ、一台の自転車が貴重であるのに一方で通りに溢れる自転車、ラストも人込みの中を親子二人が去って行く姿は物悲しさを強調するものです。
[DVD(字幕)] 9点(2006-01-30 18:18:29)(良:1票)
503.  マルホランド・ドライブ
・・・・・・・・・?・・・??・・・・・!・・???
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-27 17:54:55)
504.  わが谷は緑なりき 《ネタバレ》 
子供のヒューの視点から一家を通してウェールズのある時代を描いた物語。炭坑夫が失業し、学校に通うようになった大きな時代の移り変わりを見せれば、拳闘家がいつしか視力を失っていたりと何気なく身近な時の流れも感じさせる。そして古き時代を思わせる封建的ながら力強く一家を支える父親と、算数の問題ですら「穴のあいたフロなんて」と根っから現実的で大きな母親夫婦のキャラクターが味わい深い。人一倍苦労し学校を首席で卒業したにもかかわらず時代に逆行し炭坑夫になりたいと言うヒューの台詞は、その父親を尊敬し背中を見て育ってきた証であり根本的な親子像を端的に示唆している。父や兄弟の死や失業、心を支えてくれた神父さんと姉の悲恋、辛い出来事の連続でもたくましく生きる姿に人間の活力を感じ力づけられる。そして初老となったヒューの心にも未だ強い生命力を思わせる緑の良き思い出として生き続けていることに感動する。人間の物語なのに決して感傷的に描いていないところが好感を持てますね。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-27 17:36:16)(良:1票)
505.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 
あのゲイリー・オールドマンが唯一の善良刑事だなんて!これだけでゴッサムシティの退廃ぶりがわかります。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-22 16:28:04)
506.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 
マックスは足を引っ張ってきた弟分のリトンのために、引退に備えて貯めておいた金塊を全て使ってしまった。それなのに助けたリトンが死んでしまった時のマックスの哀しみ。これはまさに男の義理・人情の世界。マックスは店で電話を借りる時、酒を注文し電話の用件を済ませ、代金を払って酒には手をつけずに店をあとにする。粋ですね。大人の男の魅力です。もちろんここぞという時は容赦ない悪人ですけど、品格も備えています。あの生活感が格好良い。あんな風な振舞いが出来るように年をとりたいです。白黒映画なので所々、観難い場面もありましたが、酒の肴のラスク、うまそうでした。  《追記》↑ええ、確かにそうですね。何を隠そう私もバリバリ食ってやろうと思いラスク買って実践したのですが…安物だったせいかもしれませんがラスクとバターを一遍に食った味がしました;。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-21 14:18:43)(良:1票)
507.  現金に体を張れ 《ネタバレ》 
古い作品で話も入り組んでいるようで割と単純だが、実にテンポが良く簡潔で面白い。自分も一味に加わったよう気分になり僅かな読み違いのために起こる惨劇に目を白黒させてしまう。やはりどんなに用意周到なものでも悪事は露見してしまうのですね。ジョージの狂気っぷりや、お金が空港で舞い散ってしまう場面などは秀逸ですよ。タランティーノやその後の数々の映画に影響を与えたのも頷けます。それから坊主でがたいの良いおじさん、メチャメチャつえ~。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-21 14:15:41)
508.  ダウン・イン・ザ・バレー 《ネタバレ》 
車が激しく行き交う交通量の現代と過去の遺物のようにテンガロンハットを被りカウボーイの出で立ちをするハーレンの対比は極めて明確ですが、物語自体は不明瞭な部分が多いです。憑かれてしまったようにウェイドを敵と確信し行動を抑制できないハーレンの姿に何かを感じるほど背景が描かれていないのですから。それでもトーブを撃ったもののロニーを救出しようとした行動にはハーレンの信念が窺えます。おそらく西部劇のヒーロー気取りで現代社会に巣くう病を敵視し、愛するトーブを守るという使命をえて実際に制裁を加えようとしている。その姿には恐怖を覚えます。我こそが正義と常軌を逸してしまったハーレン自身も現代社会の副産物であり病の一部としているのでしょうが、自称でも正義を異常に描くことにより逆に世の中の腐敗を表現しているとも考えられます。前半の甘いラブストーリーから一変する後半の狂気。鏡に銃を向けるシーンなどもあり「タクシードライバー」を彷彿させます。
[映画館(字幕)] 6点(2006-01-18 00:55:25)
509.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
リメイクというのは良いところはそのままに、悪いところは改善できるので、基本的にはオリジナルより出来が良くなると思います。しかしオリジナルが名作であると、そのイメージを壊してしまうという事の方が遥かに大きく、評価を落とす事になってしまいます。さて「猿の惑星」は言わずと知れた名作です。しかも〝自由の女神〟の衝撃のオチがあってこその作品です。オチのある名作をリメイクする事が決まった時点で、バートン監督の敗北(世間が言う意味での)は決まったも同然だったと思います。ですからどうせなら、もっと〝バートンらしさ〟を出して欲しかったですね。  でも単品として考えればけっこう楽しめましたよ。特に猿側が興味深い。ヘレナ・ボナム=カーター演じるアリはなかなか魅力的でしたし。さすがに恋愛感情までは無理ですけど。それにティム・ロス演じるセード将軍は強烈でした。彼は人間の恐ろしさを誰よりも知り尽くし、絶対服従させようとする恐るべきモンスターです。セードに征服されてしまったラストも頷けますね。
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-17 15:03:44)
510.  RONIN
この映画の面白味というのは、ケースの奪い合いではなく、派手なカーチェイスでもなく、浪人がどうのこうのというわけでもありません。真のプロというものは、えらく地味なんだというところにあります。冒頭、わざわざデ・ニーロが裏口に拳銃を隠すところを見せる。しかも水の滴る音が響き地面が濡れている場所で隠す姿と、わざわざ裏口の鍵を開けるところまで丁寧に見せる(何も起きず拳銃は回収されるのに)。あるいはデ・ニーロは相手の腕試しのためにテストをするが、コーヒーカップを使った極めて地味なものだ。本当のプロとただのプロでは地味なところで大きく差が出てくると言わんばかりです。そうやって真に迫っていくと当然ながらアクションヒーロー的完璧さは失われるわけで、デ・ニーロは肝心な時に一度ばかりか二度までも撃たれます。通常のアクション映画の主人公ならば見事に締めてみせるのに、デ・ニーロは最後も決められない。にもかかわらず、多くを語らず去って行く男たちが格好良く見えてしまうということは、やはり映画が良く出来ているという証でしょう。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-15 16:36:17)(良:1票)
511.  夢の旅路
自分自身を探すロードムービーでしょうか。あまりにも詩的にファンタジックに描かれているせいか、意味がよくわからない不思議な作品です。砂漠の真ん中で料金所などは面白いとは思いますが・・・。抽象画のようなので、ピカソの絵の良さすら解さない私にはさっぱりですよ。しかし、様々な映画祭などでも評価されているので何かあるのでしょうね。いつか再び観直してみたいと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2006-01-15 16:01:39)
512.  スズメバチ 《ネタバレ》 
キャッチコピーからして、ドンチャン騒ぎの作品かと思っていました。ところが実際に観てみると、割とシリアスでなかなか面白い。すっかり包囲され砦に立てこもるかたちとなった彼らの緊迫感が、ひしひしと伝わってきましたよ。敵の攻撃は容赦なく、一人また一人と仲間を失っていき追い詰められていく恐怖。敵の〝顔〟が出てこないのはスピルバーグの「激突!」と同じ手法ですね。暗い画面とその手法により怖さが増します。たまたま出くわした者たちが協力して戦うシチュエーションも好みです。ラストはあっさりとしていますが、妙な後日談があるより良いですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-14 15:54:17)
513.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 
苦笑いしてしまうシーンも多々ありましたが、最後に結婚式を見守るハリーたちの遺影が写り、エアロスミスの曲が流れるシーンは涙腺があぶなかったので、娯楽大作としては十分です。CD、買っちゃったし。それから登場人物が多いなか、スティーブ・ブシェーミが良かったですね。彼はこういう映画でもしっかり味を出してくれます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-07 15:27:55)
514.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
スティーヴン・キング原作の映画は出来の差が激しいですよね。しかし彼の小説が好きな私は、迷いがあってもその映画も鑑賞。本作は酷評を聞いていたのが良かったのか、噂ほど悪くはなかったですね。「スタンド・バイ・ミー」のような子供時代、そして大人になっても子供の頃のように仲の良い彼ら。何となくうらやましくなってしまいましたよ。それから〝記憶倉庫〟も良いですね。私も記憶倉庫が欲しいです。色々燃やしてしまいたい。それに角刈り?のモーガン・フリーマンも新鮮でしたよ。内容もエイリアン侵略ものと考えればなかなかだと思います。  ちなみに私のレビュワーネーム、ミスター・グレイと本作に登場したミスター・グレイは一切関係はございません。
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-03 12:56:15)
515.  ブロンクス/破滅の銃声 《ネタバレ》 
マニーが銃で撃たれてしまう最後は別として、起伏の無いストーリーですね。いつ本題に入るのかなと思っていたら、それが本題だったという感じがします。でもそれがミソなのかもしれません。というのも始めのうちはマニーの方が多くの問題を抱えていると感じました。しかし徐々にドラック中毒のダニーの方が問題があると分ってきます。そして最後にマニーがドラック中毒者に撃たれてしまうシーンで完全にダニー側、つまりドラック中毒側の方がいかれている事が判明します。その最後のシーンと起伏の無いストーリーのコントラストがドラックの怖さを伝えているのです。しかしそれ以上の何かは感じませんでしたね。でも↓の【tetsu78】さんのレビューを拝見して、なるほどそういう見方もできるなと改めて思いました。それからティム・ロス、もともと彼の出演作という事で鑑賞したのですが、作品の内容は別として、彼の特性が生かされた役でしたね。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-29 14:26:13)
516.  ニュー・シネマ・パラダイス 《ネタバレ》 
この作品を初めて観たのは中学生の頃、今思えばその時の私は人生だの郷愁だの愛だの夢だのとは無縁で、内容は理解していなかったはずです(今も怪しいものだが;)。ですがラストのキスシーンのフィルムに涙した覚えがあります。きっと意味なんかわかっていなくても何かを強く感じたのです。この映画、完全版の方が評判が落ちますね。私も完全版も好きですが、短い方がより良いと思います。完全版の方が落ちる理由は、説明が入り答えが出され、想像の範囲が狭まってしまうからというのが大部分だと思います。私は逆に完全版の方がある意味、色々と考えさせられます。でもそれは想像とは違う何か別の余計な事です。上手く説明できませんが、つまり本作は考えるのではなく、感じる映画なのではないでしょうか(ブルース・リーとは関係ありません;)。だから説明はいらず、知らず知らずのうちに心に触れられて、感動するのだと思います。ちなみに私の好きなシーンはラストはもちろんですが、トトとアルフレードの別れのシーン。「お前とはもう話さない。お前の噂を耳にしたい。」と言うアルフレードに、愛の強さ、深さを感じました。  それから忘れてはならぬのが音楽。抜群に良いです。本作とは何の関係も無いTV番組でも使われていたりしますが、その度にこの映画を思い出します。それぐらい印象深いです。
[DVD(字幕)] 10点(2005-12-27 17:31:34)
517.  エンド・オブ・オール・ウォーズ 《ネタバレ》 
カーライルに引かれてレンタルし戦争ものかと思って鑑賞すれど、それでもかなり重い作品でした。 人間らしさを失わなかったアーネスト・ゴードンたち。たとえ捕虜にされ自由を奪われたとしても心や頭の中にあるものは誰にも奪えないのだという事と同時に、人間にとってそれが最後の砦なのだと思います。そしてそれこそが人間の価値なのだと思います。 またキャンベル少佐とイトウ軍曹は結局のところ似た者同士だった訳です。強い信念を持ち自ら信じるルールを頑なに守っている彼ら。そんな彼らの性格が駒として利用されてしまう戦争という状況は悲劇です。こんな状況下で出会わなければ二人は友人になれたかもしれません。戦闘シーンなどなくとも戦争の残酷さがひしひしと伝わってくる作品です。それから日本人キャストは存じない方々ですが、皆、役の雰囲気に合っていて良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-27 14:06:47)
518.  恐竜100万年
初めて観たのは子供の頃、昔は恐竜がいたから生きるのも大変だったよな~って、あやうく騙されるとこでしたよ(笑)。恐竜と人間を共存させるという無茶苦茶な時代考証。さらによく見ると恐竜の設定も変?トリケラトプスと戦っていたのは大きさ的にはティラノだけど・・・細部が違う。村を襲ってくるアロサウルス?小さすぎない?・・・もしかしたら子供かな!まぁ、まだまだ未知の恐竜が土の中で眠っているかもしれないので、こんな事は別に良いでしょう。でも言葉もしゃべれないのにバッチリメイクの皮ビキニはもう笑っちゃいますね。それでもこの世界、嫌いじゃないです。恐竜好きですし。確かにCG全盛の現在、ストップモーションは話にならないのかもしれないけれど、〝動き〟のセンスはこちらの方が素晴らしいと思います。ティラノとトリケラトプスの対決しかり、アロサウルスと人間の対決もまたしかり。今ではなかなか見られませんよね。もしかしたら実際に人形を動かして撮った方がイメージ湧いたりして。それに私も男ですからラクエル・ウェルチ、やっぱり良かったです。「ショーシャンク~」に登場したのも納得ですね。もう時代考証なんて別にいいじゃない・・・って思いますね。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-23 00:54:03)(良:1票)
519.  アルゴ探険隊の大冒険
何より感心するのは作り手の旺盛なサービス精神ですね。次から次へとクリーチャー出てきてワクワクしっぱなしです。特に最後の骸骨戦士とのチャンバラシーン、素晴らしいです。しかしやはり本作の一番の見所はタロスでしょう。タロスの首が動きだす場面、怖いです。よくよく見ていると場面によってタロスと人間の大きさの比率が違うと思うのですが…その辺はご愛嬌ですね。(ちなみにマニアックな話ですけど、昔プロ野球の巨人にいた助っ人ロイド・モスビーが、このタロスにそっくりだったんですよ。すみません;ずっと言いたいと思っていた事なので。)とにかく楽しい作品です。でも一つだけ気になる事があります。それはヘラクレス…を演じた方。ヘラクレスは怪力自慢のはずなのですが、私にはどうしても彼は肉付きの良いおじさんにしか見えないのです。
[ビデオ(吹替)] 8点(2005-12-22 23:54:45)(笑:1票)
520.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
最初に言っておきますが、私は33年のオリジナル版の大ファンです。ですから純粋にではなくどうしても比較しての観点になってしまいます。まず何より一番気になるのは、アンがコングに情を通わせることです。これは過去のリメイク作から始まったことですが、オリジナル版ではアンはコングを終始恐怖の対象としてしか見ず叫び続けます。つまりコングの味方は誰もいないのです。それが孤高の王者コングの怖さや悲しさを際立たせていたのです。次に、やはり長い。オリジナル版はそれこそドリスコルが最初に書いた15ページの脚本のようにセリフが少ないのです。でもそこには無駄を省いた簡潔さが存在するのです。まさに言葉なんていりません。それからいわゆるオマージュが逆に気になりました。例えば倒したティラノサウルスの口をパクパクさせるシーン、オリジナル版では倒す度に敵の死を確認します。それがコングの用心深さや執拗さの表われとなる訳ですが、本作ではただのワンシーンにしか見えません。また「美女に殺された」という最後のセリフもオリジナル版と所々違うので、重みが感じられなく取って付けたような感じがしてしまいました。なんか文句ばっかりになってしまいましたが、もちろん良くなったところもあります。それはストップモーションより自然な迫力満点のコングや恐竜たちです(欲を言えばコングとティラノのバトルはアクロバティクではなくオリジナル版同様、差しの勝負が見たかった)。  最後に、ピーター・ジャクソン監督は33年のオリジナル版が大好きだと聞きました。確か劇中にカール・デナム監督を称して「愛するものを破壊せずにはいられない男」というセリフがありました。これはジャクソン監督が自身に向けたものではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-20 00:10:54)(良:2票)
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