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パブロン中毒さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 914
性別 女性
ホームページ http://ameblo.jp/cluttered-talk/
自己紹介 After shutting down my former blog, I'm writing some boring stories at new site. Anyone who's interested in, come along if you'd like to.

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501.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 《ネタバレ》 
本当に何度見てもすばらしい。 今回見直してみて感じたこと、2点述べたいと思う。 まず「人生の収支」について。 ヴィトはコソ泥仲間に先駆けて、いちはやく人殺しを行った。しかも誰に強制されるでもなく。普通に考えたら、ヴィトは仲間よりもダントツにひどい人間だ。 ところがヴィトのその後といったら、町の住民には尊敬され、商売もうまくいき、仲間にも慕われ、妻にも愛され、多くの子供を授かり、あげくのはてに両親の復讐まで成し遂げる。そして彼に倒された多くの敵と違って穏やかに死ぬことができた。 彼の才能と努力のたまものといってしまえばそれまでのことだが、私はここに(コッポラの考えるところの)「人生の収支」の存在を感じる。 つまり、ヴィトの前半生は、後半の大成功を補ってあまりある悲惨極まりないものだったわけだ。ほとんどこれ以上の悲惨な少年時代はない、といえるほどに。私はヴィトの人生は源頼朝と似ていると思うのだが。(前半生悲惨、後半バカツキ) そして対照的に限りなく重苦しいマイケルの人生とはなんなのか。 私に言わせれば、マイケルに次々に降りかかる災難や、失われてゆくものこそ彼の「人生の収支」の「支」であるのだ。つまり彼は父から多くを与えられすぎているのだから。 2点目はドンの力が文字どおり「GOD」を超えたところで「Ⅱ」が終了していること。 フランクが自殺したこと、これはすごいことなのだ。シシリア生まれのイタリア人=ゴリゴリのカトリックの彼が、神に背いてまでドンの力に屈したのだ。そしてフレドはマリア様を讃える歌を歌っているというのに殺される。そしてエンディング。なんてことだ。マイケルはついに神様より強くなってしまったのだった。 しかしそんな全能のマイケルですら思い通りにすることができないもの。それが「金目当てでない女」である。生きるのがせいいっぱいの時代には、共に苦労したヴィトの妻なら、夫のすることを肯定し愛し続けたわけだが、マイケルの言う「時代が違う」=「女が変わった」。それなら「金で転ぶ」女にすればいいじゃん、といっても、肝心のマイケル本人は「金で転ばない女」が好みなわけで、どうしたってうまくいくわけがないという完璧なパラドックス(コッポラの作った)なのであった。  
[DVD(字幕)] 10点(2006-06-23 22:45:18)(良:5票)
502.  ナチュラル・シティ 《ネタバレ》 
セット感漂う不自然な照明。役者陣の力んだ演技。二流感いっぱいのへんな音楽。(「到達不能地点」とは段違いだ。あれは日本人だけども。)これらが「今私は映画を見ている」感じから抜け出せなくさせる。総じて「TVチック」。 Rがそれほどまでにリアを愛してしまった理由。それがなによりも(照明が変だとか音楽が変だとかよりもなお)この作品の質を下げているし、ブレードランナーとは程遠いものにさせる。 いつも白い服を着て何もねだらずわけも聞かず余計なことをしゃべらずどこにでも文句を言わずついてきて俺の記憶で頭がいっぱいの女。なんですかこれは。「純粋無垢でないと愛せない」ってことだろ、おまえなー。 大人になっても「純粋無垢」な女というのは「鈍感」ということだ。 でもRは「鈍感」な人間の女が好きなわけではなく(それだとただの「バカ」にしか思えないので)、純粋無垢な子供を異性愛の対象にする趣味もないので、アンドロイドだから躊躇なく愛せたんですということなのだ。つまりRという男はないものねだりの子守唄男だった。そして私はRが女性に求める不可欠なものとして純粋無垢を持ってきた、その設定が陳腐だなあと思っている。その意味で韓国の女性のみなさん、こんな映画許しちゃならねえ。 その昔 リドリー・スコットはショーン・ヤングに「拒否」のメッセージを持たせた。彼女はアンドロイドのくせに「Noを知る女」であり「なぜ」と問う女だったのでそれこそが「感情の芽生え」であり人間に近づいた証であった。「ナチュラル・シティ」のヒロインはその名のとおり「ドール」である。アイボとどこが違うというのか。「ドール」を心底愛する男ならコメディでないと成立しない。 しかしユ・ジテ偏重の韓国映画界はどうしたものか。妹の旦那にそっくりなのだが本当にハンサムなのか。(彼は後ろ斜め45度から見るとハンサムと言われていたのだが)  
[DVD(字幕)] 3点(2006-06-23 22:38:46)
503.  デューン/砂の惑星(1984) 《ネタバレ》 
なんといっても浮かぶデブ。興奮すると急上昇だ。 おおまじめにヒーローとして立ち上がるマクラクラン。しかしその鼻にチューブ。 あまりにも陳腐なストーリーゆえ、「画づくり」に力を入れるしかなかったのであろう。登場人物全員超シリアスに演じているにもかかわらず、どうみてもコントにしか見えず終始クスクス笑う。 しかしなあ。前半もたもたして、後半急に「予告編か?」と思うほどのドタバタした話はこび。どうなっちゃってるの。そんであのフグみたいなのはなんなのかしら。 「女には、決して辿りつけない境地があるのだ」って、字幕で言われてもなあ。さいざんすか。 ストーリーがひどすぎる。よって皮肉にもリンチのわけわからなさが薄まる結果となって、いいような悪いような。でももうリンチは見ないし。(また言ってるけど) 
[DVD(字幕)] 4点(2006-06-18 20:34:03)
504.  サスペリアPART2
昔つきあってた人に当時イチオシと思っていた「ジェイコブズラダー」を貸したら、「オチもありがちだしどってことないよな」と言われ、かわりに「最も怖い映画」だと言ってこれを貸してくれた。 それで昔見てたけどまた見た。 分からなかった。 ほどなく別れました。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-12 21:43:44)
505.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
そうきたかラスト。 邦画リメイクでまたしても母性愛。「リング2」といい、リメイクじゃないが「フォガットン」といい、ほかにテーマはないのかというほどの母性愛の大洪水状態だな。ジェニファーが出るというので見てみたが正直言ってもう満腹だな。 白人女性にしたらガリガリでモデル体型のジェニファー、熱演してて悪いけど彼女の表現する母性愛はリアリティが感じられなかった。だいたい映画で「さあ母性だ」と正面きって押し付けられるのもどうかなあ。 べつに粗悪品ではないが、佳作ともいえない。 どんどん壊れていくジェニファーの神経症ぶりを鑑賞しつつ、我が身を振り返って「やば度」を検証するのが有効な利用法と思います。 それにしてもあれがティムロスとはクレジット見るまで気付かなんだ。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-09 22:08:33)
506.  シャッフル(2005)
誰しもまーそうだろうと思って見ているので、オチに格別の意味はなし。 「最後どうやってオトすんだ」と思って見ているだけ。 ただ、ゲイの隣人やイキがっている不良青年、あやしい医者や、黒人親子など、それぞれのキャラがみんな少しこわれているうえに濃い。そのため、相対的にヒロインの壊れっぷりがそれほど奇異に見えないほどだ。 BC級だがカラッポなわけではない。 このドロッとした独特の空気、センスはゼロではない。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-22 21:07:43)
507.  メリンダとメリンダ 《ネタバレ》 
キレがない。 パンチもない。 ウッディ本人という大スターの登場なしで「もたす」には、クロエ以外の俳優さんに吸引力が無さ過ぎる。 よって、あまりにもナチュラルで軽妙な日常会話のつなぎのみがみどころと化し、なんともしまりのない作品が完成。 あえて吸引力のない役者を揃えたのだとすると、いったいなんの狙いというのか? それで「もつ」ほどのお話じゃないし。 ラーダ・ミッチェルなんてこれっぽっちも魅力を感じないし。 あーゆー破滅型のだらしがないタイプのヒロインを持ち上げるのは大間違いだし。 うう、これはもしかするとモニカ・ポッターならなんとかなったのか?ありえないな(前科者なんて) こりにこったインテリアをこりにこった照明で屋内のシーン連発してこれがまた映像美麗なのに内容がこれかよ、非常に残念(クロエまで無駄遣い)
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-21 00:43:48)
508.  プライマー 《ネタバレ》 
ああーごめんなさい。 はっきりいって理屈がまったくわかりませんでしたー。 なんか雰囲気はなかなかよいのだが。 途中からワケがわからなくなり。 そしてあまりにも説明が無く。 こうなると「娯楽」とは程遠い気がするなあ。 一言だけ感想をいうなら「男の子どうしでコソコソなんかやってる場合はロクなことにはならん」まちがいない。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-19 22:30:53)
509.  フリーズ・フレーム
ううむ。 サスペンスなのにこの興奮度の低さはなにゆえ。 観客が主人公のショーンに肩入れして同一化できる要素が少なすぎるからじゃない。 こういう暗い話に暗い画面で当然退屈方面へ行きがちなんだから、凡人は「私(僕)がショーン」と思えなければ、最後まで飽きずに見ることはできぬ。 ショーンの日常生活の所帯じみた部分とか、動・植物を取り入れるとかすればよかったのさ。 と思いますけど。超がつくほどのダメさではないけど、惹きこまれるものがないです。 ストーリーも、最後の方のやたら説明調のところがダサいよね。次作で挽回されたし。   
[DVD(字幕)] 4点(2006-05-19 22:21:17)
510.  ソウ2 《ネタバレ》 
「13ゴースト」ぽいやたらな絶叫シーンつなぎのカット。 「揺らす」カメラワーク。こんなもの使わないと作品にならないなら造らないほうがいい。 前作の中国系の監督さんとの力量の差大。今回は彼は製作に入っているが、脚本も含め「2」はバウズマン作品ということであろう。 主役のマシューズ刑事のわざとらしさ全開ヤサぐれデカ演技ですでに「イカン」と思ったが。(ダーティーハリーあたりを真似たのでしょうが)とりあえず他の出演者のレベルも「低」だったのでつりあっているという妙なあんばい。おっと息子役だけはまあまあのデキ。 特殊メークも安かったなあ。あと、照明が明るすぎる。ジグソーの不気味な表情など、「顔全部」をくっきり写す必要がどこにあるのじゃ。バウズマンはイカン。センスが足らん。
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-03 19:32:25)
511.  ベント/堕ちた饗宴 《ネタバレ》 
これってマトモにシナリオだけ見ちゃったりすると、その場で死んでしまいたくなるような悲惨な話なのよね。ほんとは、誰かと一緒に見たほうがいいくらいに救いのない映画なのよ。 ずっと前に見たんですけど、TVで紹介されてたので。私は女だし、ゲイでないので、「男のゲイ」の人がこれを見てどんな気持ちになるかと思うと、それだけで胸がつぶれるようだわ。とにかく「否定」とにかく「人格破壊」人間性ゼロ。 映画としては、冒頭の自堕落な雰囲気と、逃亡を始めてから転落しつづけるラストまでのコントラストが巧みですね。あのいいかげん生活を見せたからこそ後半の刑務所が生きる。どこまでも人間であろうとするゲイと、どこまでも非人間的に扱うナチ。ああそれにしてもー、いいじゃないか、ゲイだって。キリスト教やユダヤ教やイスラム教の神様はダメと言ってるけどもー、人にメーワクかけなければ、共存したらいいじゃないか何もそこまでしなくても。というのは日本人の理屈であって、「ダメ」となったらもう人間扱いされないのがあちらの世界。二進法。グレーゾーンなし。 実際にはゲイの知り合いはいないわたしだが、ゲイ差別には反対したい。ゲイを差別する世界観とは、独身の女も子供を持たない女も喫煙する自由も認めないものであろうから。そしてそんな窮屈な世の中はイヤだから。すべての「人間性を否定するもの」を否定しよう。それがこの映画の主張と思う。これは最強のゲイ・ムービーであって、これ以上のインパクトのものはもう作れないでしょう。ブッシュがゲイをいじめたら、ホワイトハウスの前でこれを上演してやれ!
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-13 23:02:41)
512.  ダーク・プレイス<TVM>(2003) 《ネタバレ》 
不覚にもウルウルしてしまった。実話ものだから、これといったヒネリはない。事故が起こって、何人かの仲間が死んで、最後に助け出されるという、シンプルすぎるくらいシンプルなドラマである。この間に、掘削器を通して地上との通信や物資の差し入れという異色な展開があり、ただの救助ものとの相違が見られる。が、ほんとーうにシンプルな映画で、妻子との家族愛とか、善良な町の人々とか、善意あふれる記者とか、地上チームの奮闘ぶりとか、みんながみんないい人。鉱場長も自分が引き起こした事故のくせに、多少の嫌味はあるものの、結局は助けたい気持ちに変わりないようだ。ほとんどドキュメンタリーといっていいような気がする。こんなシンプルな映画を作るところ、まじめだ。ドイツ人は日本人と似ているとよく言われるが、確かに、みんなまじめでいい人。これがフランスで起こった事故なら、もっと臭みのある展開になったかも。いい意味で面白みのない話とも言える。が、昨今自殺サイトを利用したり練炭を焚いてしまうような若い子たちには、是非見て欲しいものだ。案外簡単に転向するかも。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-13 22:25:17)
513.  ROCK YOU! ロック・ユー!
ヘルゲラントって人は売れセンの脚本家なのね。その作品の顔ぶれだけでもそうそうたるものだなあ。(某ゲームに「ヘルブラント」という強力魔法があり、どうしてもトラップ取得できないのでそれを思い出してしまう)しかしこれは。身分社会で成りあがるってテーマは、「バリー・リンドン」の向こうを張ったと思うなあ。しかしバリーと違って女を利用してヒモになるじゃなくて、スポーツ?の実力と偶然の好意で成りあがるのか。有り得ないが。でも「バリー・リンドン」の質には遠く及ばない。これを見たらやっぱりキューブリックの語り口の辛さ、どこまでもシニカルな目線はスゴいものだと思った。「バリー・リンドン」も長かったが、「カットできるとこがない」長さだった。「ロック・ユー」はこの内容で132分は長すぎると思った。カットできない監督さんは監督としては落ちるんじゃないかと思った。ヒース・レジャーはなかなか姿のよい俳優さんだ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 22:48:44)
514.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 
美しいモンタナの自然に兄弟の生い立ちにレッドフォードの抑えた演出。これに登場人物の死ときたら、ウルッときそうなものだが。ところがどっこい、なんかこう、不発弾という言葉が浮かぶ。なぜでしょう。それは、この原作じたいが、兄の「言い訳」のために書かれたからじゃないかしら。「賢く美しい弟が居たけれど、若くして殺された」ていうだけの話だが。それを自伝に書いてしまうのはもう、「罪滅ぼし」としか思えないんだな。この弟っていうのは、依存症体質で、もはや自力ではやめることができないほど酒とギャンブルにのめりこんでたわけで(正規の仕事に就いているのに昼間から酒飲んで原稿書き)、兄貴はそれをわかってたはずだ。アル中もギャンブル中も、もうこうなると入院するとか隔離しないと更正できないんだわ。それでこの兄貴の腰の引けていることといったら。弟のために何をしたというのか。「何もしていない」「ほっといたら死んじゃった」このことに対する、壮大な「言い訳」として書かれたとしか思えないこの原作、これでは泣き所もなければ「心に残る名シーン」もないはずだ。主人公が自分で書いてるんだから、自分に都合の悪いことは全部カットしているだろう。本当は、もっと弟が死ぬまでに色々あったはずだ。死んだあとも、兄は一生「弟が転落していくのを傍観していたこと」の罪の意識に苦しんだはすだ。だから、あんなきれいな終わり方じゃなく、「苦しむ兄」とか、「弟の真実を知る兄」とかを入れないと、ドラマとしては「不発」なのだ。第三者でなく兄本人が書いた原作であることが、映画としての「限界」だったと思う。ブラピは「スパイ・ゲーム」の時と全く同じ演技だった。弟体質の彼はいいとして、なぜ兄がクレイグ・シェーファーじゃないといけないのか分からなかった。太ってるし、ストーカー顔だし。
[DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 21:56:31)
515.  リアリティ・バイツ
ほのかな期待をズタズタにされて金返せと叫ぶク○映画。「90年代のアメリカの若者の実態」を描く?それなら「お行儀が悪くて自己中心的で自分だけが頭がいいと思いこんでてだから自分は社会的にいい思いができるはずだと思いあがってて努力とか勤勉という言葉を知らない親がかりのお子様」ってことなんですね。それならそれでそういう姿を描いてくれてもいいが、もっと厳しい目で描く必要があるでしょう。「どうだ、こいつら甘ちゃんだろ」ってさ。ところが、傍若無人な彼らになんの罰が下ったか?何もない。この作品は彼らに現実の厳しさなんてひとつも教えてない。こんなものを「悩める若者の姿」とか言うな。まあ、カントクが自ら出演して喜んでるような若造なので、むべなるかな。こんなもの賛美するならば、努力と勤勉と辛抱を重んじる日本人としては0点をつけるしかない。
[DVD(字幕)] 0点(2006-03-12 15:45:14)
516.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 
それなりにおもしろかった。 乗り移られる人間(ホスト)を、穴を通してどうやって特定しているのか、そこんとこがイマイチわからない。なんで一人のホストにわざわざ大勢で乗り込んで人格統合するのかもわからない。あと、15分超えのテクはなんなのかもよくわからい。まあ不条理だから。それでもいいけど。後半マルコヴィッチがジョンキューザックの真似演技をしているところがウケた。 あと、そんなにまでして皆が乗り移りたいと思う対象が「俳優マルコヴィッチ」てところが、ジョークと思った。(腹たるんでるし)
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-12 15:35:07)
517.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
昔見たときは、やけに感動に乏しいSFとしか思ってなかった。そして現在。やばい。非常にやばい映画じゃないか。原作の事は知らないが、ベトナム戦争への皮肉てんこもり。「死んだ虫だけがいい虫だ」「先に攻めたのは地球らしい」「虫じゃなく人類が未来永劫支配する」って。虫をベトコン、人類や地球をアメリカに置きかえればまんまだ。 この主人公のジョニーてのは、青2才で、家が金持ちで、頭カラッポでフットボールに燃えて、女にやたら弱くて、どう見てもアメリカそのものとしか思えない。きっと「アメリカ」という国を人で現したらこんなふうだろう。そのジョニーが、民主主義が死んだ社会で軍に入隊して(しかも女目当て)さしたる思想もなく「とにかく死ぬまで戦うのじゃ。そこに人類を脅かすものがある限り」て、間単に思いこむし。んで何の疑問もなくバカ全開でノリノリだし。バーホーベンにはアメリカがそう見えているわけね。Bメロ的なテーマとして「女のほうが一枚上手だよね」てのがあると思ったが、現れた怪物はなんと女性器そのものだし。それいじめるし。ああバーホーベンたら。とにかく最初から最後までものすごく金のかかったジョークだ。キャスパーとデニースなんてお人形感のある(人間ぽくない)2人をチョイスしてさ。映像は終始美麗。
[DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 00:16:42)(良:2票)
518.  未来惑星ザルドス
ショーン・コネリーがふんどしいっちょで走り回る、それだけでもう笑ってしまう。娘のジェニファーは、父の赤ふん姿を見て何を思ったであろう。それにしてもなんて濃ゆい顔なんだ。なんか舞台ぽい演出には辟易した。グラディエーターの仮面はこれと似ているなと思った。あとストーリーは途中からどうでもよくなった。もともと好きじゃないランプリングは無視して(胸が貧弱すぎる)、やっぱ「獣」扱いされてロクにしゃべらず赤ふん姿で動き回るショーン・コネリー、これが見どころだった。(セリフ回しがやけに朗々としているとこが変だけど)
[DVD(字幕)] 5点(2006-03-08 18:25:40)
519.  ヒトラー 最期の12日間
エバ・ブラウンはなぜあんなにオバサンなのか?すごく若いのではなかったか?調査不足ではあり得ない意図的な設定と思われるのでこの点が興味深い。ゲッベルス役の人の顔が人間離れしていて怖い。腹話術の人形のようだ。ゲッベルス夫人役の女優さんがすばらしい。アカデミー賞をあげたいと思う。首相夫人としての威厳を最後まで保った彼女を演じきった。以下ヒトラーとナチス時代のドイツ「人」について思ったこと。ヒトラー、ブルーノ・ガンツの演じる彼を見ていて、「ああ、この人ってもしかして、子供の頃におもちゃをあんまり買ってもらえなかったのではないかなあ」と、ごく自然に感じた。私にはヒトラーが、「欲求不満のまま大きくなった男の子」に見えた。それだけならよかったけれど、たまたま彼には人並みはずれたIQと、弁舌の才と、小心者ゆえの人の裏切りにするどい嗅覚があったためにこんなことになったのではないかなあ。案外そんなところじゃないかしら。どんな権力を手にした人間も、それが「男性」であれば、問題の根っこはくだらないところにある、というのが私の長年の研究結果である。ベルリンは、彼が造った最も高価なおもちゃであって、他人に盗られるくらいならその前に壊してしまえ、という幼稚な感情が伝わってくる。本当に幼稚園児の発想だよねえ。IQ高そうだけど。ドイツ「人」について。彼らはなぜヒトラーを選んだのか。「先の大戦」の敗戦により屈辱と苦難を強いられたこと、これは民族のトラウマとなっている。「降伏は二度とごめんだ」という言葉にも現れている。国内事情が良くない時、日本は「国の外」にしわよせすることで切り抜けようとしたが、ドイツでは、「国内の敵」にしわよせしようとしたんだな、きっと。特定の民族や、障害者の地位を下げるということは、「そうでない人」が相対的にグレードアップすることに他ならない。「そうでない人」のドイツ人がこれを「よし」としたのは、損得勘定からいえば自然なことだ。良心をワキに追いやれば。(このごろの日本もこれに近づいているな)「あいつはとんでもない悪魔だから非難していればいい」と、ヒトラーとナチス・ドイツの時代に蓋をするのではなく、その時代を生きた自分と同じような市井の人々の心情に想像力をめぐらすことこそが、「知性」の使い道と思う。私の場合はそのために実話もの映画を見ることが多い。(司馬遼太郎のうけうり)
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 00:01:22)(良:2票)
520.  21グラム 《ネタバレ》 
結論からいうとこれは「人の生死は神の領域」もしくは「人の操るところにあらず」を描いた作品である。言葉でいうとそっけなくなってしまうが、このことを映画は重苦しい雰囲気と音楽の中、数人の「無神論者」である登場人物を通して描いてゆく。ジャック、神を信じてまだ2年しか経たないのに、クジで車が当たったことを「自分の信仰心に神が応えた」と思いこんでいる。神の業とは人間の都合に合わせたものではないはずなので、彼は傲慢になっているだけで、本当に「神を信じている人間」とはいえない。その妻は、「神様に関係なく人生は続く」と言い切る現実主義の無神論者。クリスティーナ、これは普通の主婦であるが、おそらく「不妊治療」によって娘を2人もうけたことを自慢たらしく思っている「無神論者」である。ポール、これは数学の教授で、彼にとっては数学こそが神であり、過去に女を口説く時にも数学が活躍したと思われる、もちろん無神論者。彼の教え子だったらしきその妻メアリーは、堕胎はするわ、もちろんのこと無神論者である。この無神論者たちのやらかすことが、臓器移植であり、不妊治療、人工授精、ひき逃げ、隠蔽工作。とくにジャックは神に対して自分の都合のいい解釈を勝手にしておきながら「裏切られた」と言っている。ここにいるのはすべて「傲慢な人間」である。製作者は、傲慢な人間(神様から見た場合の)を描き、「神の業は人間ごときの想定を超えたところにある」と言っている。ラストのポールの死が、何よりもそれをあらわしている。なぜかといえば、ポールは「自殺」したのではなく、「元の位置に戻る」ことを望んで頭部でなく胸を撃ったからだ。「元の位置」とは、「死の待合室」で順番を待っていたころの自分である。ジャックを殺すことができず、移植した心臓もダメになり、無神論者のポールは「人知を超えた」「人の生死」を悟った。しょせん人が人の生死を左右することはムリがあると。ポールを自ら「元の位置」に戻したことにより、製作者は「命にかかわる臓器移植」を否定し、クリスティーナの想定外の妊娠により、「不妊治療」と「人工授精」を否定する。「それらはすべて人間の担当するところではない」と言いきっている。これはカトリックであり、新種の宗教映画とも思う。ナオミワッツはがんばっているが、通俗的な演技で浮いている。ショーンペンは姿のいい俳優さんだと改めて感じた。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-05 16:16:37)(良:1票)
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