521. そこのみにて光輝く
ネタバレ 素晴らしい作品でした。 もちろん決して明るく楽しい作品ではないけれど、 始まりからラストカットに至るまで、制作陣、出演者達に一分の隙もなかったです。 特に菅田将暉さん、彼は凄かったですね。 なんとも愛らしくて、感情移入しまくり。 達夫、千夏、拓児がとにかく這い上がる事だけを切に願って、映画に没入してしまいました。 そんな中、三人で祝杯をあげるシーン。 よーし、やったぞ! と思って、何気に時計を見たらまだ80分。 そう、前半の陰鬱な展開で時間感覚が麻痺していたようです。 と言うことは、もう一悶着あるのか。。。って落ち込みましよ、マジで。 そしたら案の定、祝杯を台無しにしてしまう事件発生。 あちゃーと思ったけど、誰も死ななくて、本当に良かったです。 なんとか踏みとどまった彼らに、泣きそうになりました。 そして美しいラストシーンとタイトルの余韻。 この軽薄な時代にこんな作品に出会えて良かったです。 余談ですが、テレビとかで喫煙シーンを問題視する向きがあるようですが、 この姉弟のようにライターひとつで運命が変わるような事もあるんですよね。 性描写や暴力シーンなどレイティングは仕方ないにしても、 世の中が勝手に『汚い』と定めてるものを観て、どう感じるか? そんな問いかけすら許さないような風潮は怖いですね。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-02-20 15:24:25)(良:1票) |
522. ニシノユキヒコの恋と冒険
ネタバレ 竹野内豊最強説を唱える私としてはニシノユキヒコが女性にモテモテなのは当然のこと! なんだけど、女性の理想ってのは男性の見解とは少し違うみたいですね(笑) これじゃ現実感ないよなー、って。 幽霊や思ひ出話だからじゃないの?とすら思いました。 でも逆にこんなキャラクターを容認できるのは、やはり竹野内豊さんだけ。 おそろしい男前です。 いやー自分が成海ネコ(あ、昴のことね)にあんなにまとわりつかれたら、とてもあんな風には制御できなそう。 ともあれまったり観る分には男性でも楽しめる映画だったと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-02-18 23:56:53) |
523. めまい(1958)
ネタバレ 依頼者夫人は一度も主人公と関わりなかった。 ってことですよね。 主人公を目撃者として誘導するために女性共犯者がなりすましたはずなので、主人公と恋に落ちたのもまた共犯者の女性ってことでしょう? と、なると主人公が『死んだ女性が恋に落ちた女性』だと思い込んでるのって変じゃありません? なーんか、大事なところがモヤモヤしてちょっと不完全燃焼でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-14 20:30:59) |
524. カメレオン
ネタバレ 松田優作さん用のシナリオだったんですね。 いやぁこちらのレビュアーのみなさんの情報は勉強になります。 そう言われれば、色んなところに合点がいくというもの。 細部だけじゃなくて、映画としての根幹まで、 『あー松田優作の映画だったのね』で納得できちゃうんですから 偉大な役者さんだったということですね。 藤原竜也さんだからここまでもってこれたと思います。 制作陣はもう少ししっかりしましょう。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-14 08:46:32) |
525. ミート・ザ・ペアレンツ
ネタバレ 字幕で観ちゃったので、細かいニュアンスがどーだったのかな? 娘の婚約者(プロポーズ前)としてやって来たベン・スティラーに対しての、 ロバート・デ・ニーロの受け入れ度というのは? 聞く耳があるのかないのか? ま、すれ違いコメディーなんだから、ヒドイ目に遭うのは当然(笑)として、その辺りの娘親としての心情が知りたかったなぁ。 この辺のニュアンスは吹替えの方がすんなり楽しめたかもしれません。 ハッピーエンドで終わらず、もういっちょカマして終わったのはコメディー映画の矜持を感じましたね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-13 23:03:15) |
526. ジャッジ!
ネタバレ いろいろ付け足したくなりそうなところ105分で終わったのは良かったですね。 広告業界の映画ですが、今回CS放送で観るまで、その存在すら知りませんでした(たまたま?) そんなのが『自分の作品を推薦しない』っていう劇中のルールと相まって好感を持てたのかもしれません(笑) ともあれツンデレ北川景子さんの破壊力は凄まじく、『いいんじゃない?』のリリー・フランキーさんでエンディング! 最後のキレ味も良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-02-13 07:01:48) |
527. 身代金
ネタバレ 誘拐犯に身代金を要求されたが、懸賞金を張り返す! 『ソノ発想ハナカッタワ』的な手法で犯人と対決します。 ホントにスリリングな展開で面白かったです。 ラスト、犯人を見破るところも良かったですね。 見応えありました。 [地上波(吹替)] 7点(2016-02-12 16:05:06) |
528. 渇き。(2014)
ネタバレ うーん、目的と手段の力量が反対というか、映像作家としては素晴らしいけど監督としてはどうかなって感じです。 スタイリッシュなエログロと若者を絡める手法もあまり好きではありません。 嫌悪感ですね。単純な。 一応自分的には6点という点数をつけてますが、そこらへんのテキトー映画の6点とは違います。 ここらへんがこの監督の難しいところなんですよね。 わたしの読解力・思考力・表現力では、いつもレビューに時間がかかって大したこと書けません(笑) [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-08 04:36:22) |
529. 少林寺2
ネタバレ あー面白かった! こちらで『1』とは無関係(原題ではちゃんと別物なのかな)なのを知った上で観られたのですんなり楽しめました。 『また産まれたよー』って川岸を走ってくる女の子。 なんともいい雰囲気ですよねー。 少林派の男の子達と武当派の女の子達の溌剌とした笑顔はホント元気が出ます。 音楽も素敵で凄く楽しかった。 しかも最後の戦いの凄さたるや! 最後の最後、悪の親玉を籠に詰めて崖からぶん投げたのには気分スッキリ! 本当に楽しませてもらいました。 みなさん『1』の方が好きみたいですけど、わたしは断然『2』ですね。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-02-07 15:45:47) |
530. 少林寺
ネタバレ そーでしたよね、ジェット・リーの若かりし頃の作品でしたね。 うっかり殺してしまった人様の犬を埋葬しようとして、やっぱり惜しくなり、焼いて喰う、坊さんみんなで喰う。 まぁ食文化(過去も含めて)ってものはそれぞれだから全然いいですけど、なんかこう、独特のユルさがありますね。 戒律はことごとく破り復讐も果たします。 いろいろツッコミどころはありますが拳法の戦闘シーンはなかなかの迫力でした! [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-07 03:25:25) |
531. 大停電の夜に
ネタバレ 久しぶりの観賞。それでも楽しめたのはすっかり内容を忘れてたから。 そう、どのエピソードも東京の大停電に比べて大したものではありません。 でも、そこが良いとも言えます。 さらーっと楽しむにはもってこいの映画です。 こーゆー邦画ってあんまりないんじゃないかしら? 『こんな夜だから』って切り口、語り口がとても素敵だと思いました。 ブレンディの宣伝はちょっと残念でしたが。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-02-06 06:20:42) |
532. ジャックと天空の巨人
ネタバレ お豆さんと王冠を上手く活かした物語でした。 テンポが良くて大人でも子供でも楽しめる作品だったと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2016-01-31 08:09:40) |
533. 海街diary
ネタバレ 奇跡の四姉妹! フツーここまで何も起こらないと『長げぇぇ』って思うんですが、いつまででも観てられます(笑) もちろん是枝監督の撮り方が良かったからこそですが。 四姉妹だけじゃなく、その他出演者もわたしの好きな人ばっかり。 ここまで揃っちゃうとガチャガチャしそうなもんですが、誰もでしゃばらずに四姉妹を温かく見守る展開に癒されました。 特にリリー・フランキーさんの脱力感はたまりませんね。 たまに怖い役をなさったりもしますので、妙な緊張感を覚えたりもしましたが(笑)、今回はテーマに沿った見事な撫で肩ぶりでした。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-30 11:28:01) |
534. ストレイヤーズ・クロニクル
ネタバレ 何度この手の邦画作品で痛い目に遭わなきゃならないんでしょう。 予告編とかで面白そうなのに、いざ観たら全然。。。 絶対脚本と演出で失敗してる。 最近、役者さんたちは頑張ってるのにスタッフがショボいってのが多すぎです。 せっかくの能力もポンコツにしか見せられないのは致命的。 彼らの死を意味する『破綻』よりストーリーや演出の破綻が気になって気になって。 なんですか、仲間に油かけて焼き殺すエンディングって。 レンタルDVDでの鑑賞でしたが、こんな結末を見せつけられるためにお金を払ったなんて、なんだか情けなくなりました。 (もちろんハッピーエンドならそれでいいって訳じゃありません) [DVD(邦画)] 4点(2016-01-24 22:00:46) |
535. 海を感じる時
ネタバレ あまり市川由衣さんの出演作は観たことがなかったんですが、綺麗な女優さんですね。 一肌脱いだ的なことが話題になったようですが、そこを強調しちゃうと折角のチャレンジをフイにしちゃうようだし、かといってこれは文学的作品でそれは必然だったんだよ、というには決定的に面白くない。 どうしようもない娯楽作品よりは志を感じるので好感はもてますが、もうちょっとなんとかしてくれないと。 理不尽な池松さんが見た目バカリズムさんに似てて、シュールなコントに見えたのはわたしだけだと思います。。。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-01-24 09:13:30) |
536. イニシエーション・ラブ
ネタバレ ラスト5分でガラリと変わります。 これは映画の宣伝の時から言われてましたね。 できれはそんな事聞かずに観て、びっくりしたかったですが、このキャストでは作品自体をスルーしてたと思うので、まぁ宣伝方法としてはよかったのかな。 伏線については要所要所、アレ?と気になりつつも確信には至らず、ラストは気持ちよく楽しめました。 わたしの注意力と謎の具合の相性が良かったのでしょう。 原作未読ですが、よくこんな話(トリック)を思いつきますね。 感心します。 それにしてもゆうきとたつやの心の裡はW主人公として描かれていたのでよくわかりましたが、まゆこはどんな心の変遷があったのでしょう? 是非side-Cをみたかったなぁ。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-23 23:11:11) |
537. 十三人の刺客(2010)
ネタバレ 結構面白かったです。 稲垣さんのクズっぷり、役所さんや松方さん、松本幸四郎さんの安定感。 伊勢谷さんのコメディ感。 みんな役割をキッチリ演じてました。 決闘シーンは長かったけど見応えありました。 それもこれも稲垣さんのムチャクチャがあったればこそですが、結構滅入るぐらい酷いことしてました。 それだけに『痛い』だとか『怖い』だとか『楽しかった』なんて台詞は欲しくなかったなぁ。 劇中の兵の数では多勢の市村さん、主要キャストとしては無勢の逆風のなか、立場と演技を全うされたのはご立派でした! [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-27 03:24:03) |
538. 白ゆき姫殺人事件
ネタバレ 物語の『運び』は面白かったけど、だからどーした?って感じでしょうか。 実社会には凄惨な事件がたくさんあって、ワイドショーやらネットのカキコミやらが反比例(もしくは比例?)してゲスになっていく。 そしてこんなエンターテインメントな作品が作られるまでに至ってます。 きたないもの、こわいものから目をそらし続けてきた現代に、膨大な情報を処理しきる術などないのかもしれません。 だからこそ真犯人については、その存在のみで、とってつけたようなトリックや動機は劇中でかたってほしくなかったなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-13 02:30:11) |
539. 寄生獣 完結編
ネタバレ エログロがテレビで観られなくなって久しい今日、R指定こそあれ、映画なら観られる。 そう、見世物小屋として成功してたと思います。 テーマは、まぁ、いい。 [DVD(邦画)] 7点(2015-11-29 14:12:05) |
540. ポリスアカデミー
ネタバレ ポリアカ、これ子供の頃、何度も観て、その度にゲラゲラ笑ってたなぁ。 いま観たらお下劣なギャグ満載でビックリ! 当時はなーんもわかってなかったのでよっぽど純粋だったんだなぁと。 なら、なんでそんなに笑ってたんだろうと振り返ると、やっぱりあのキャラクター達のぶっ飛びぶりなんだろうなぁ。 そりゃハリス教官も意地悪したくなりますよ! ロクデナシばっかりですからね(笑) いい大人達が脇目もふらずにバカやって、ちょっとお色気もあって、って凄くいい時代だったなぁとしみじみしました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-11-21 15:55:16) |