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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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541.  ヤング・ブラッド 《ネタバレ》 
軽い歴史ものが好きな私は十分に楽しむ事が出来ました。こういう娯楽映画が面白いか、面白くないかは、ストーリーはもちろんの事ながら他にもポイントがあると思います。一つには主人公に共感できるかどうか。これは当然ですね。共感出来なければ客観的に観る事になり素直に楽しめません。もう一つには敵役が魅力的かどうか。古くは「用心棒」「椿三十郎」の仲代達矢さん、「シェーン」の黒ずくめの男、「スターウォーズ」のダース・ベイダーのように。敵役が主人公と渡り合えるからこそ面白くなるのです。さて今作では、主人公は無名の方ですね。確かに男前ですが、残念ながら印象は薄く、あまり惹きつけられませんでした。次に敵役ですが、こちらは完璧。ティム・ロスは渡り合うどころか映画を支配してます。冒頭のダルタニアン一家襲撃の時、一瞬見せる笑みや、館にどんどん火を付けるシーンなど鳥肌ものです。という事で期待し過ぎずに観ると良いと思います。もちろんティム・ロスファンの方は必見ですよ。悪役ながらかっこ良いです。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-13 15:10:06)
542.  天国の青い蝶 《ネタバレ》 
一言で言えば、これは文部省推薦作品ですか?(嫌みでなく純粋に)という内容です。実際に起こった事としては、何が理由だろうと、余命僅かの命が助かったのだから奇跡です。しかし映画としてはそのネタに頼って撮っただけという感じが否めません。ピートは青い蝶を探す冒険をする事によって、全ての生命が神秘的なのだと気付きます。青い蝶以外の昆虫や自然がかなり魅力的に撮られているので、それはわかります。しかしそれが逆に仇となったのか、肝心の青い蝶があまり魅力的に思えなかったのです。この話において、青い蝶は特別な存在であるはずなのに、他の昆虫と変わりないのでは致命的です。それでもまぁ、安心して観られる映画ではありますね。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-13 12:02:00)
543.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
悲しい作品ですね。でも私は嫌いじゃありません。ジョーは都会で成功するという夢をもってやって来ましたが、厳しい現実にぶつかりました。ラッツォも成功とはほど遠く皆から虐げられ、その日暮らしの生活をしていました。それでも二人は出会い親友となる事が出来ました。冷たい都会の中、手に入れるのが難しいのは成功よりも本物の友人かもしれません。二人はそれを手にする事が出来たのです。バスのシーンでラッツォが漏らしてしまい、ジョーが冗談を言って慰めるシーンなどは二人と一緒に泣き笑いをしてしまいそうでした。そしてラストの他人事の乗客たちの冷たい視線に囲まれ、死んでしまったラッツォの肩をしっかりと抱くジョーと、その時に流れた音楽がとても印象的でした。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-11 18:34:13)
544.  用心棒 《ネタバレ》 
これぞ娯楽時代劇の傑作!あまりの凄さに幾度も見返してしまいました。駆け引きしつつ困っている弱者を助け、宿場に巣食う悪人どもを一掃してしまうストーリーもさる事ながら、やはり何と言っても三船敏郎でしょう!かっこ良過ぎです。あの物腰、剣さばき、ぶっきらぼうの中にある優しさ、そして後姿!私も似合わないとわかっていながら、何度と肩をいからせてみたことか。もう彼のような俳優は出てこないでしょうね。時代だといえば仕方のない事なのですが、時代劇ファンとしては残念です。・・・ところでもう一人の用心棒、本間先生も良い味出していますね。これは私の想像の域なのですが、本間先生は別にただビビッたりインチキだったから〝昼逃げ〟をしたのではないと思うのです。ちょっと悪党から小遣いをくすねてやろうという気持ちだけで、もともとこんなヤクザの出入りに加勢する気もなけりゃ、まして命を張る気なんて毛頭なかったからなんじゃないでしょうか。だから去り際に振り向いてニンマリと笑顔を見せる。そんな本間先生に一瞬手を上げ挨拶しそのまま御髪を直す三十郎。無言ながらの二人のやりとりが心憎いです。   
[ビデオ(邦画)] 10点(2005-11-11 17:41:11)(良:2票)
545.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 
軍事独裁政権の圧制時代の韓国を一般庶民の目線から描き、しかも語り部が子供のなので柔らかくなっているところが良いです。何でも無いただの理髪師が権力世界へ巻き込まれるという喜劇的で悲劇的な面白さ。どんな場面もシリアスな雰囲気になり過ぎることなく終始コメディタッチで描き、親子の愛を軸にしているのも好感が持てます。ただ後半、近所の仲間が〝マルクス病〟の疑いで連行され死刑になってしまうなど、スカッと笑えず少々引っ掛かるところもありました。それでも淡々と進む物語は感動の無理強いがなく、それでいてとても力強く胸に伝わってきますし、最後に禿かかっている新大統領からも理髪師の依頼を受けたハンモが「御髪が伸びたらまた来ます」と権力に対して一市民のせめての反抗を見せるのは気分爽快です。ソン・ガンホは『殺人の追憶』で認識しましたが良い役者ですね。ハンモのような役もピッタリです。子どもの足が治った時の感極まった表情にラストの二人並んで自転車に漕ぐ時の笑顔。これらのシーンには台詞が無いんですよ。それなのにもう完璧に伝わってくるのですから素晴らしいの一言です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-10 12:26:53)(良:1票)
546.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
レッドはアンディに「希望は絶望より危険だ」と忠告しますが、希望と絶望とは表裏一体、メビウスの帯のようなものだと思います。絶望から一歩踏み出せれば、そこには希望が生まれ、希望が募りすぎて一歩足を踏み外せば、そこには絶望が口を開けて待っている。アンディだってもしあの穴が見つかって20年近くの月日が無駄となり、厳しい罰を受けたら絶望するだろう。でもきっとアンディなら、しばらく経てばあの何食わぬ顔で登場し、別の熱中するものを見つけていると思います。そう思うのも希望です。希望って素晴らしいね。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-09 18:40:40)
547.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
マドンナの歌詞だけでは飽き足らずチップについても議論するアンサンブルキャストがイカした曲に乗って颯爽と行進するオープニング。いや~、これはもう初っ端から頭をガツンとやられてしまった感じ。黒の揃えのスーツにサングラス、音楽、個性的な登場人物、独特なセリフ回し、過激なバイオレンス描写、巧みなストーリー構成、ハイセンスなのでパクリもオマージュ・・・。タランティーノの異形の才気に圧倒されただただ脱帽するばかり。その上ただのクールで面白いだけの映画ではなく、そこには今や廃れてしまった男のアッツ~イ仁義が描かれている。ハチャメチャやっといて最後にハーベイ・カイテルとティム・ロスの切ないやりとりを持ってくるところが憎い。暴力的にもかかわらずタランティーノ時代到来も納得の作品。……これは後々聞いた話だがアメリカ人には、黙せば助かる可能性があったオレンジが警官だと告白する気持ちが理解し難い?らしい。タランティーノは米国のインタビューで「あの二人はオカマだったのか?」と聞かれ「男のロマンがわかってない!」と立腹したんだとか。確かに東洋的精神なのかもしれませんが、この命を掛け合った裏切れぬ友情は確固たる男のロマンですね。日本人の私はしかと受け取りましたぞ!さすがは東洋好きのタランティーノですな。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-09 17:57:34)(良:3票)
548.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
映画は鉄道内から始まり鉄道内で終わるが、下車は現実社会との繋がりを連想させる。農場ではジョージとレニーに周囲との距離感を持たせ、弱者が蹂躙される厳しく残酷な世の中で唯一無二の存在であることが強調される。そして二人が飽きずに夢の語る様子は稀有な友情を手にしているだけで満足だった事を伝え、全てを喪失する悲劇的な結末へ向かうあたりが巧い。言葉数少なくもゲーリー・シニーズの哀しげな表情は雄弁であり、賢いジョージが夢は夢に過ぎない事もレニーがいつの日か起こす問題にも感付いているように思え未来を予見させる。キャンディ老人の犬の死もその伏線となっているが、そこにはペットの犬とレニーとを同一化してしまう危うさもある。しかしジョージとレニーは主従関係ではなくあくまで対等に描かれ、モラルだけではどうにもならない現実世界での二人の友情に逆に温かなヒューマニズムを感じ心に深く残る。 役者陣も熱演でありシニーズ、マルコビッチ共に印象深い。特に舞台の演出家としても名を馳せているシニーズは同スタインベック作品『怒りの葡萄』の舞台でも高評価を受けたそうで自ら監督を勤めた今作は渾身の一作だったに違いない。 ちなみに39年のオリジナル版はさらに素晴らしいが、ジョージの解釈に限っては本作の方がレニーの必要性を感じしっくりとくる。
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 17:10:08)
549.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
嘘をつかなくても全てを語らない事により真実は歪められます。本作がまさにそれに該当すると思います。例えばNRA(全米ライフル教会)の集会を開いた事を問題視していますが、あの集会は法律で定められていて中止に出来なかった事、そして実際自粛した事に関しては一切触れていません。こういう事が他にもいくつかあります。このような問題を論ずるのに多面的に考察せず、一部を誇張表現するのは方法として正しくないと思います。さらにカナダで銃がありながらの平和社会を写しながら、最後には再びチャールトン・へストン宅を訪ねるという論理の矛盾もあります。これをドキュメンタリーとしては評価できません。他の真面目なドキュメンタリー映画に対して失礼です。しかし銃問題に関して最も大切なのは一人一人が考える事だと思います。ですからその場を提供してくれたのは素晴らしいと思いますので、それは評価します。
[DVD(字幕)] 3点(2005-11-06 15:47:06)(良:2票)
550.  フェイク 《ネタバレ》 
レフティはうだつの上がらないマフィアの世界で家族を想いながら、ドニーは囮捜査官として正義を貫こうと、異なる世界で互いに必死に生きている。だがレフティもドニーもマフィアと警察、それぞれの歯車にしか過ぎず何も出来ませんでした。二人は強い絆で結ばれていたのに…。そこが悲し過ぎる哀愁漂う作品です。本作には極限状態にあるからこそ考えさせられる人間の性、友情、家族、仕事、社会と人間の表裏、そして〝信頼〟が描かれています。ですがやはり一番の見所はアル・パチーノとジョニー・デップの名演です。二人にはこういう悲しい役が良く似合います。特にパチーノ!ラストの家をあとにするシーンは圧巻の一言に尽きます。最期の時までドニーを信じきった、やる事なす事すべてがダメな情けないレフティが最高にかっこいいです。割りと地味な作品ですが隠れた傑作だと思います。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-06 11:58:39)(良:2票)
551.  オペレッタ狸御殿 《ネタバレ》 
まるで舞台のような雰囲気のあまりにも風変わりな世界。最初は入りにくかったが観ているうちに慣れてきて、どこか惹かれる不思議な世界。もちろん登場人物たちも異様で、安土桃山やびるぜん婆々、最後にはあの美空ひばりまで出てきてビックリさせられる。しかし物語は至って簡単、けっきょくは愛のお話。コメディタッチで描かれているが「ロミオとジュリエット」のような悲恋物語であり、昔話のような異類婚譚である。そこにあるのは禁じられた愛である。それでも互いを想い、死をも怖れない二人の愛が素晴らしい。しかし、私は何と言っても変なイントネーションで日本語を操るチャン・ツィイーの可愛らしさが忘れられません。
[映画館(邦画)] 7点(2005-11-06 11:17:25)
552.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
題材自体は面白いものの、あまり上手くいっていないように見えます。例えばヘリに吊るされたレーニンの銅像と母親が対面する象徴的な場面などはアイデア以上のものにはなっておらず、もっと何とかならないか?と期待してしまいます。  …しかし、最後のインチキニュース上映会にて母親のために一生懸命インチキ世界をデッチ上げる息子を見つめる母親の優しい眼差しに、やっぱりどうしてウルウルしてしまうのです。これまで嘘をついて母親を必死に守ってきた息子を、騙され続けられているフリをしてジッと見守る母親。息子と母親の立場が逆転する(親と子の関係が元通りになる)瞬間が本当に〝素晴らしい〟の一言に尽きます。 勉強不足の私は小ネタをたくさん見逃しているのかもしれませんが、究極的には本作は〝東〟も〝西〟も関係ない母と息子の愛の物語なのだと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-06 00:12:09)
553.  アンブレイカブル
率直に言ってこの映画は好きです。きっとシャマラン監督のセンス自体が好きなんだと思います。確かにストーリーにはおかしなところもありますが、最後のオチには見事にダマされましたし、人間描写もしっかりしていたと思います。親子に夫婦関係、自分の存在意義。自分の居場所が無くなる事が本当の恐怖、その通りだと思います。 私は「シックスセンス」よりも好きです。もしこの作品の方が発表順序が先だったら、両作品の評価も少しは変わっていたんじゃないかなとすら思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-05 14:42:37)
554.  インソムニア 《ネタバレ》 
アラスカの白夜と良心の呵責、心の葛藤により不眠症におちいる様がよく描かれていると思います。証拠捏造がバレたら犯人が釈放されてしまう。→だからハップに証言されるわけにはいかない。→ハップを射殺してしまったのは誤射であったのか、故意であったのかわからなくなってしまう。という図式もなかなかだと思います。ドーマーはフィンチに罪をなすりつけましたが、一つ嘘をつけばそれを隠すための次の嘘が必要になってしまって、どんどん泥沼にはまっていくのです。 ロビン・ウィリアムスの悪役ぶりも良かったですが、やはり何と言ってもアル・パチーノ!とにかく存在感が圧倒的です。ということで少しオマケして。
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-05 00:07:35)(良:1票)
555.  ヴェニスの商人 《ネタバレ》 
『ヴェニスの商人』はユダヤ人を差別しているという見解があり、今作ではシャイロックをいわゆる〝悪役〟にせず悲劇の面もしっかり描いています。しかし、それが逆に鑑賞後の後味を悪くしてしまっています。シャイロックは確かに慈悲や情けと言ったものとは無縁だったかもしれませんが、それだけで信仰すらも失ってしまうのは観客として納得がいきません。ましてユダヤ人だからという理不尽な理由で酷な仕打ちを受けてきた彼の苦悩が描かれていれば猶の事です。その上、演じるのはあのアル・パチーノ。彼は善悪問わず悲劇的な役でオーディエンスを共鳴させてしまう第一人者でありシャイロックに荷担せずにはいられません。となると、ポーシャ側に素直に感情移入など出来る訳も無く、さらに指輪遊びがしっかり描かれると、人生を失ったシャイロックの悲劇が一層強調され物語自体が腑に落ちなくなってくるのです。唯一の救いはシャイロックの娘ジェシカがシャイロックから貰った指輪をしていたシーンを用意した事ですね。拠り所を失い、一人佇むアル・パチーノの悲しい目が忘れられないです。 出演者は皆実力派でヴェニスの街並みも良いのでクオリティは高かったんですけどね。
[映画館(字幕)] 6点(2005-11-04 18:28:25)
556.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
意外と言っては失礼ですが傑作だと思います。コメディをしっかりかましながら、労働者階級の苦境や男女の立場逆転等の現代社会風刺に加え、普遍的な家族愛までも巧みに描いています。悲哀に満ちた登場人物達も魅力的です。ロバート・カーライルほど情けない人物を魅力的に演じられる俳優はいないと思います。さらに、一度限りのストリップは大成功で幕を閉じますが、おそらくその1ヶ月後には冒頭のダメな状態に戻っているんじゃないかと想像できるところも良いです。  そして本作が好きな一番の理由は全天候型だからです。つまり楽しい時は笑わせてくれるし、落ち込んだ時は彼らと一緒に落ち込めてちょっぴり元気になれる。好きな映画でも「今はちょと重いな」と思ったり、「そんな能天気なの観る気分じゃない」ということがあります。しかしこの作品はいつだって観てみたいのです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 23:21:22)
557.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
とにかく好きです。ヘビースモーカーがタバコを吸うように何度も何度も観返してしまいます。ラシードはポールという偽名を使い父親と再開を果たし、ルビーはオーギーの娘だと真実とは分らないことを言い、娘を救う。オーギーも孫だと嘘をつき、おばあさんに最後のクリスマスを楽しませた。そしてたとえオーギーのクリスマス・ストーリーが作り話だったとしても書けない作家ポールを助ける事になる。皆が嘘をつき、それがうまい具合に運んで行くというおかしさ。クリスマス・ストーリーはもちろん、氷漬けになり息子より若くなった父親の話、タバコの煙の重さの話、4000枚の写真の話など一つ一つの小話も素敵です。ゆっくりした時間の流れ中で、じっくり味わうように観たい作品です。オーギーみたいなタバコ屋さんが近所にいたらいいのになぁ。・・・オレは吸わないけど・・・。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-02 17:40:55)(良:3票)
558.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
ウォンカにとって次元転送装置を発明することよりチョコレートの方が大事であった。それはチョコレートを愛していたからだ。チャーリーが帰った後、おいしいチョコレートを作れなくなってしまったのは、チョコレートよりも大事なものが〝愛する人〟だと知ってしまったから。バートンは「ビッグ・フィッシュ」に続き家族の愛を描いている。チャーリーの家、一つのベッドに四人の老人、あの暖かい雰囲気が好きである。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-01 17:36:22)(良:1票)
559.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
実話が基になっている銀行強盗が主役の話にもかかわらず、哀しい結末に切ない心持になってしまったのは巧妙な作りだからに他なりません。もうのっけから巧い。一人は怯えて逃げ出し、ソニーの銃を取り出す姿は不恰好。観客もまるで人質となったように強盗と警察のやりとりにグイグイ引き込まれてしまう見事な展開。確かにソニーたちは犯罪者に過ぎませんが本当は悪人どころか気のいい彼らの人格が徐々に明らかになるにつれて、心動かされ銀行を取り囲む警察や群衆がどんどん敵に見えてきます。そうして強盗せざるを得なくなってしまった社会背景が浮彫りになってくる。戦争の帰還兵サルは海外逃亡先を尋ねられると国内である「ワイオミング」と答える。ろくな教育を受けていない彼の生い立ちが想像でき悲しさを誘います。本作は弱者を生み出す社会に対し問題提起し、英雄を仕立て上げるメディアを皮肉った社会風刺の利いた作風なものの、難しいわけではなく娯楽色もあるのでただ楽しむこともできます。そしてそれはアル・パチーノに寄るところが大きいです。パチーノは悲哀に満ちた役が底抜けに巧い。彼は負のキャラクターでも観客を〝いざない〟共感させられる俳優だからです。そんなこんなでついつい見入ってしまうのです。  ・・・ところで原題の日本語訳は〝うだるような暑い日〟。〝狼たち〟とは明かに誤訳と思われる邦題ですが、そこにはソニーたちが社会に食らい付いて何とか生きようとしている必死さがありますね。 
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-01 11:35:43)
560.  ジュラシック・パーク
私は子供の頃恐竜が大好きでした(もちろん今も好き)。ですから恐竜関連の作品は片っ端から観ました。しかしその度に苦汁をなめてきました。あきらかに人が入っている恐竜、下半身しか出てこない恐竜、中には恐竜だけ見ようと早送りしていたらエンドテロップになってしまったものまでありました・・・。ですが今作の恐竜は明らかに最高レベルです。こんなの「キングコング(1933)」「恐竜100万年」以来です。その二作とは年月がかなり経ち研究も進んだのでしょう、恐竜の動き方はかなり変わりましたが文句無しです(尻尾の動きなどが顕著です)。ですのでストーリーなんかどうでも良く大満足です。ということで恐竜に興味のない方、点数50パーセント・オフでお願いします。
[映画館(吹替)] 8点(2005-10-31 17:57:08)
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