ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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プロフィール
口コミ数 626
性別 男性
自己紹介  「監督の数ではなく、観客の数だけ映画が有る」という考えでアレコレ書いています。
 洋画に関しては、なるべく字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くというスタンスです。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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541.  ラブ & ドラッグ ネタバレ 
 ほほう、バイアグラ販売員の映画なのか……と思っていた序盤から一転、所謂「難病モノ」な内容にシフトする構成には驚かされました。   こういったテーマを描く際、女性側は「余命僅かな不治の病」というパターンが多いのですが、本作においては「病気と闘いながら生きていかなければならない」という形だったのが新鮮でしたね。  彼女を愛するならば、一時の悲劇で済ます訳にはいかない。  パーキンソン病という障害を背負った彼女と、長い「余命」を共に生きて行かなければならない。  徐々に変貌していく彼女を、本当に愛し続けていく事が出来るだろうか?  と問い掛けてくるかのような内容には、大いに考えさせられるものがありました。   ただ、そういった深いテーマが盛り込まれた映画のはずなのに、作風としては非常にライトなノリなのですよね。  このギャップというか、落差をプラスと捉えられるか否かによって、この映画の評価が変わってきそう。  自分としては、それなりに面白かったのですが、今一つハマりきれないものもあったりして、少し残念です。   理由としては、主役二人に対して「病気に負けず頑張って生きて欲しい」と思えるような印象が乏しかった事も挙げられるでしょうか。  主人公の男性は、道徳的に善人とは言い難い軟派男だったりするし、ヒロインも第一印象が余り良くなかったもので、どうしても距離を取って眺める形になってしまった気がします。   とはいえ、二人とも悪人という訳ではないのだし、ハッピーエンドだった事にはホッとさせられましたね。  アン・ハサウェイは好きな女優さんなので、彼女のヌードが飛び出すシーンには、恥ずかしながら興奮したりなんかも。   作中、あまり彼女の病状が進展しない内に「綺麗なまま」映画が終わってしまった件に関しては 「いやいや、そこから先が大変なんでしょう?」  と、納得出来ない気持ちもあるんですが…… 「主人公の強い決意を描いた以上、二人はずっと一緒なのだから、ここから先はあえて描く必要は無いのだ」  という作り手からのメッセージなのだと解釈したいところですね。   元ネタである自伝「涙と笑いの奮闘記 全米セールスNo.1に輝いた"バイアグラ"セールスマン」の作者は、この本はラブストーリーではないと語っているみたいですが、映画の方は立派にラブストーリーとして成立していたと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2016-06-01 18:02:52)(良:2票)
542.  ラスト・ターゲット(2010) ネタバレ 
 まさかの恋愛映画でしたね。  冒頭、主人公が恋人と思しき女性を射殺するシーンが描かれており、色恋沙汰を排したハードボイルドな作風かと思いながら観賞していただけに、意外な印象を受けました。   作中に映し出される風景は美しく、それらを眺めているだけで癒されましたし、観賞中「大人」の雰囲気に浸る事が出来る映画というのは、決して嫌いではないです。  ただ、上述のように予想以上に恋愛要素が色濃くて、戸惑う面も大きかったですね。   何と言っても、冒頭のプロフェッショナルとしての主人公の姿と、イタリアの町を訪れてからの主人公の姿が、どうにも一致していない印象を受けてしまいました。  途中、ヒロインの事を疑って殺そうとする展開になるも、結局は悩んでいる内に「彼女は無実だった」と気が付くオチになったりして、何だか肩透かし。  じゃあ最初のスピーディーな射殺っぷりは何だったのか、とついつい思ってしまいます。  冒頭の彼女は恋人ではなく、自分が勝手に勘違いしていただけかも知れませんが「何で今回は対応が違うの?」と思ってしまい、最後までその違和感が拭えませんでした。  それだけ彼女の事を愛していたんだろう、と納得さえ出来たら楽しめたと思われるだけに、非常に残念。  せめて、もっと年数を経過させて、冒頭のシーンを遠い過去の出来事として描いてくれたのならば、印象も違ったかも知れません。   主人公が黙々と腕立て伏せを行ったり、銃を組み立てたりする場面などは、とても良かったですね。  クライマックスの、小銃に仕掛けを施しておいた事が分かるシーン。  そして、無事に助かったかと思われた主人公が、実は撃たれていたと分かるシーンなども、衝撃的でした。   熟成された苦味と同時に、どこか煮え切っていない甘味のようなものを残している。  そんな一品だったと思います
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-29 18:01:59)(良:1票)
543.  マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 ネタバレ 
 優しいファンタジーという言葉が似合う一品ですね。  作中で人の死が描かれているのに、ちっとも残酷じゃないし、不愉快じゃない。  結局、最後までマゴリアムおじさんの詳しい正体は謎のままであり、その事に対し引っ掛かりを感じてもおかしくなかったのですが、本作では特に気になりませんでしたね。  不思議な存在であるのなら、不思議のままで良いか、と思わせてくれました。   マゴリアムおじさんの飄々とした生き様や、モリーの女性的な魅力にも惹かれましたが、一番のお気に入りはヘンリーとエリック少年の関係性。  年齢という垣根を越えて友達になれた二人の姿は微笑ましかったし、何と言ってもエリックが背広姿になって「買収」に訪れたシーンが好きなんですよね。  (そう来たか!)という驚きもあったし(小さな子供といえども、本気で店を守りたい一心で行動しているんだな……)と思えました。  コレクションの帽子を売ろうとするエリックに対し 「帽子は売っちゃダメだ」  と即答するヘンリーの姿も良かったです。  幼い友達が、どれだけ帽子を大切に思っているかを理解しているからこその発言と感じられて、心が温まる思い。   最後もハッピーエンドで綺麗に纏めており、非常に好ましい映画なのですが 「マゴリアムおじさん死後の店を、どう立て直すか?」  という問題を、簡単に解決し過ぎたような印象も受けましたね。  一見すると不可能に思える事でも、心の持ち様一つで容易く成し遂げられるという前向きなメッセージが込められていたのかも知れませんが、ちょっと疑問符が残りました。   他にも、拾い切れていないと感じる要素が幾つかあったりして、不満もあるのですが、総じて魅力に感じる部分の方が多かったですね。  店を主題とした映画を観賞した後に「この店、行ってみたいな」と感じた以上は、あまり難しく考えず「この映画を観て良かった」と素直に認めたいところです。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-28 20:14:51)
544.  プリティ・イン・ニューヨーク ネタバレ 
 どう考えてもミラ・ジョヴォヴィッチ演じるナディーンの方が「いい女」じゃないか、と思えてしまうのが難点でしょうね。  作中で主人公が元カノに未練たっぷりで、長時間に亘って煮え切らない態度を取っている為、こちらとしては、どうしても感情移入が出来ない訳です。  勿論、最終的に彼はナディーンの方を選ぶ結末となる訳ですが、もっと序盤から彼女に対して真摯に向き合って欲しかったな、と思う次第。   性格面において、元カノさんが典型的な「嫌な女」として描かれているのも、少々可哀想。  でも、別れの場面にて彼女だけを一方的に悪役としない演出だった事は、良かったと思います。  やはり自分は、こういう形で「振られ役」を貶め過ぎないラブコメの方が好み。   話の筋としては、予想の範疇を逸脱する事無く、手堅く王道に則って纏められているという印象を受けました。  サプライズな面白さは欠けている代わりに、安心して楽しめるというタイプ。  そんな中で、主人公がナディーンに「鏡」をプレゼントした理由なんかは、ロマンティックで素敵でしたね。  ケチャップの瓶を用いた例え話や「一緒に映画観ない?」と誘い掛ける留守電の声なんかも印象的。  こういった小さな美点とも言うべき箇所が、作中のアチコチに散りばめられており、何だか憎めない映画でした。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-28 17:43:51)
545.  プルート・ナッシュ ネタバレ 
 黒幕が主人公のクローンであるという展開には意表を突かれましたし、二人が殴り合う場面なども面白かったです。  でも、悪役側に対しては「見分ける方法くらい用意しておけよ!」とツッコまずにはいられない。  そういった、何処か間の抜けた感じが本作の魅力なのでしょうか。   時間を損したという訳では決してなく、観ている間は退屈しなかったけれど「ああぁ、良い映画だなぁ……」と思える瞬間が訪れなかった事は、非常に残念。  主演がエディ・マーフィで、監督は「トレマーズ」と同じ人、という事で期待値が高過ぎたのかも知れませんね。  もっと肩の力を抜いて、リラックスした状態で観るべき映画だったのだと思われます。   そんな本作で目を引くのは、やはり脇を固める豪華な出演陣。  バート・ヤングが冒頭にチョイ役で顔見せしていたりして、自分としてはそれだけでも嬉しかったりしましたね。  特にランディ・クエイド演じるロボットのブルーノは、とても愛嬌があって、本作最大の癒しキャラ。  そして、主人公の母親としてパム・グリアが登場するのには驚いたし、クスッとさせられました。  何せ彼女が出てくる場面って、特にストーリー上は必要無かったように思えますからね。 「出したいから出したんだ、文句あるか」  という作り手側のメッセージが伝わって来るかのようで、少々呆れながらも、妙に微笑ましくて憎めなかったです。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-28 14:36:13)
546.  理由(1995) ネタバレ 
 こういったストーリー展開の場合、観客はどうしても「無実の黒人青年」に肩入れしてしまう訳で、それを逆手に取った巧みな脚本だったと思います。   けれど、本作に関しては伏線が足りなかった印象も受けましたね。  終盤にて「実は本当に少女を殺していた」と明かすのであれば、もっと納得出来る材料を予め提示しておいて欲しかったです。  ローレンス・フィッシュバーン演じる警官に関しても、事前に「嫌な奴」として描き過ぎていた為なのか、終盤に共闘してくれても盛り上がるものを感じなくて、非常に残念。  思うに、前半にて登場人物の善悪に関するミスリードを徹底的に行っていた弊害なのではないでしょうか。   作中で最も悲劇的な事件であろう「少女の殺害」の動機が弱過ぎるのも気になります。  主人公の妻に対する復讐が目的だったなら、こんなに遠回りしなくても、もっとスマートな方法があったのでは? という疑念が拭えなくて、全ては「観客の意表を突く為のどんでん返し」ありきの後付けに思えてしまいました。   冒頭にて、如何にも同情を誘う存在であった「孫の無実を信じて、主人公に真相解明を依頼する老母」が、終盤は丸っきり姿を見せなかった事も不満。  主人公達が助かってハッピーエンドな空気で終わりたかった気持ちも分かりますが、物語を盛り上げる為に彼女を登場させた以上は「本当に孫が悪人だったと知って、嘆き悲しむ老母」という姿も、しっかり描いておくべきなんじゃないかな、と思った次第です。   上述のように、観賞後は色々と気になる点が多かったりもしたのですが、観ている間は素直に楽しめましたね。  この映画、ズルいよなぁ……と思いつつ、作り手の力量を認めさせられる。  そんな一品でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-27 20:26:59)(良:2票)
547.  ラン・オールナイト ネタバレ 
 リーアム・ニーソンとエド・ハリス。  二人が画面に映っているだけでも映画として成立しそうな名優の共演作、たっぷり楽しませて頂きました。   一緒に煙草を吸うシーンでの思い出話により、二人が長年の親友である事を自然と理解させてくれる作りなど、上手かったですね。  そして作中で主人公が息子に語り掛ける「お前は撃つな」という台詞。  汚れ仕事を引き受け続けてきた彼の過去とも合致しているし、何より息子を想う父としての願いが伝わってくるものがあって、非常に良かったと思います。   脇役である「誰よりも主人公を憎んでいるはずの警官」も、オイシイ役どころ。  そんな彼が、憎んでいるはずの相手の息子を救う事になる結末なんかも、渋くて好みでした。   一方で、最後の敵という形になる殺し屋に関しては、特にコレといった背景が描かれていなかった事も含めて、どうにも印象が薄くなってしまい、残念。  監督としても、この映画のクライマックスは主人公が親友を殺すシーンであると考えており、その後は簡略的に済ませて「後始末」のように主人公を死なせてみせた、という事なのかも知れませんね。  ただ、自分としては今一つ物足りないものがあって、これなら普通に自首させて終わりでも良かったんじゃないかな、と思えた次第。   それと、この映画のストーリーラインを考えてみるに「飲んだくれのダメ親父と化した主人公だが、実は今でも殺し屋として凄腕である」というサプライズが存在していた事も窺えました。  自分が「96時間」などを未見であったなら (えっ? この親父さん、こんなに強かったの!?)  という衝撃を受けて、もっと楽しめた可能性も高そうです。
[DVD(吹替)] 7点(2016-05-27 14:39:37)(良:1票)
548.  ザ・インタープリター ネタバレ 
 ニコール・キッドマンという人は、本当に美しい女優さんだなと、しみじみ実感。   主人公二人が共に悲劇的な過去を背負っている為、互いに慰め合っている内に恋愛感情が芽生えていく流れかな……と予想していたら、それを裏切ってくれたのが気持ち良かったですね。   冒頭のサッカー場での、少年達による銃殺シーンも衝撃的でしたし、中盤に起きるバス爆破シーンの迫力も見事。  実は一連の暗殺事件は、大統領側による狂言だったというオチも面白いと思います。   ただ、そういった要素の一つ一つは魅力的だと思うのですが、映画全体として考えた場合、少し贅沢過ぎたようにも感じました。  それというのも、立て続けにスケールの大きい事件が起こってしまうものだから、何やら置いてけぼり感覚があったのです。  なまじリアルな作風で、主人公達の能力も等身大であるがゆえに 「こんな事件、本当に彼女達で解決出来るの?」  という疑問符が浮かんでしまい、どうも画面に集中する事が出来ませんでした。  ニコール演じるシルヴィアが、大統領に銃を向けるクライマックスに関しても 「ここまで感情移入させて描いてきた主人公に、要人殺害の罪を背負わせたりはするまい」  と、何処か冷めた目で見つめてしまう事になったのが、非常に残念。   ラストにて読み上げられる死亡者リスト。  そして「誰も待っていない、思い出だけが残る故郷」に帰ると告げるシルヴィアの姿は、とても印象的で良かったですね。  自分にとっては、少し歯車が噛み合いませんでしたが、丁寧に作られた真面目な映画だと思います。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-26 19:17:40)
549.  スピーク(2010) ネタバレ 
 POV方式の映画って、たまに凄く観たくなります。  手ブレの多い映像は苦手なはずだし、このジャンルが特別に好きという訳でもないはずなのに、それでも禁断症状のように身体がPOVを求めてしまうのですよね。   本作も、そんな欲求を適度に満たしてくれる「お化け屋敷的な映画」として、気軽に楽しむ事が出来ました。  物凄く怖いという訳ではないのですが、何処か安心感を伴った「約束された怖さ」を提供してくれる感じですね。  こんな具合に、やたらと血が飛び出したり大きな音で驚かせたりする訳でも無い、落ち付いて観賞出来るホラー映画って、貴重だと思います。   内容としては、ノーカット風の撮影でリアルタイムな感覚を重視した作りが意欲的。  手ブレも比較的控えめで、観易い映像だった事も嬉しかったです。   才能はあるのかも知れないが、今一つ芽が出ないでいる映画監督の主人公と、その弟のカメラマンとの関係性なんかも、程好い生々しさがあって好印象。  ずっと昔に、短編映画の賞を取った事を自慢のタネにして、自分は凄い奴なんだと見栄を張っている兄の姿なんて、妙にリアリティがありましたね。  そんな兄を馬鹿にしながらも、律儀に映画撮影に付き合い、本心では兄を認めている弟。  舞台を一箇所に限定する事なく、この兄弟で色んな怪奇スポットを次々に巡っていく内容なんかも、観てみたかったものです。    オチは投げっぱなしで納得がいかないし、回収されていないと感じる伏線も多く、総じて「面白い映画」とは言い難いものがありましたが、細かい点で好印象を与えてくれる為、何だか憎めない、愛嬌のある映画でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-26 16:04:17)
550.  レフト・ビハインド ネタバレ 
 飛行機パニック物としては、それなりに楽しめる代物だったと思います。   ただ、それは裏を返せば「世界中から人々が消失する」という展開に、あまり必然性を感じなかった、という事にもなってしまうのが辛いところです。  だって、作中のクライマックスが明らかに「無事に飛行機が不時着出来た」場面であって、人間消失の件が全く関係無い事になっていますからね。  それこそ機長が消えてしまったのならば意味もあったのでしょうが、本作は主人公である機長が現世に健在であり、しかも彼が有能な人物であるものだから、問題無く不時着を成功させて、それでお終い。  これほど無意味で、なおかつスケールの大きい設定というのも、中々珍しいのではないでしょうか。   神様を信じる者だけが消えてしまったとなると、悪人だけが残った世界なのかと身構えてしまいますが、この映画では、その辺りも極めて曖昧。  肝心の主人公達が「神を信じていない」という一点を除けば、比較的善人である事も相まって、あまり危機感だとか絶望感だとかが伝わってこないのですよね。  何せ、主な舞台となる飛行機内に「こいつは文句無しに悪人だ」と思える人物がいないのだから、外の世界が大変な事になっているのが不自然に感じてしまうくらいです。   原作小説はベストセラーであり、これ以前にも三度映画化されているそうですが、いずれも「キリスト教を信じる事」が絶対的に正しいと描かれている内容なのだとか。  そうなると「飛行機が墜落するかも知れない」という展開に着目して、自分みたいな不心得者でも楽しめるような娯楽映画に仕上げてくれた監督さんに、感謝すべきなのかも知れません。   いずれにしても、自らを信奉する人間しか救わないのだとしたら、神様ってのは嫌な奴なのでしょうね。  そんな意地悪な神様なんかではなく、もっと誰にでも優しく出来る存在であって欲しいものです。
[DVD(吹替)] 4点(2016-05-25 13:42:58)(笑:1票) (良:2票)
551.  猛獣大脱走(1983) ネタバレ 
 動物って怖いなぁと、しみじみ思わされた作品ですね。   やたらと残酷な描写が多い気がして、監督さんの経歴をチェックしてみたら「さらばアフリカ」などのモンド映画を数多く手掛けてきた人だと知って、大いに納得。  モンスターパニック映画というよりも「グレートハンティング」に近い代物であるように感じられました。   それでも、アスファルトの道路上を疾走するチーターなど、極めて珍しい映像も収められており、一見の価値はあるかと。  象の鼻さえも恐ろしい存在として描いているカメラワークには、素直に感心させられましたね。  一方で、ネズミを火炎放射器で焼き殺す件に関しては 「人間が殺される場面ではフェイクを用いているが、他の動物が殺される場面では本当に殺している」  というのが伝わってきて、何となく居心地が悪かったりもしました。   ラストシーンにて、子供達も狂気に犯されてしまい「人間も、また動物である」と示して終わるのは、非常に衝撃的。  色々と悪趣味な内容ではあるのですが、劇映画としても、人間が猛獣に襲われる衝撃映像集としても、水準以上のクオリティを備えているのではないでしょうか。  「怖いもの見たさ」という人間独特の感情を満たす上では、的確な一本かと思う次第です。
[DVD(吹替)] 5点(2016-05-25 08:50:41)
552.  変態家族 兄貴の嫁さん ネタバレ 
 世の中にはパロディAVというジャンルが存在します。  そこでは「アベンジャーズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などが元ネタとなっている訳ですが、これは小津安二郎監督の作品を元ネタにした同ジャンルの品である、という印象を受けました。   とにかく予想以上に「絡み」のシーンが多くて、笑えるシーンも極僅かであったのが意外。  当初は「東京物語」単独のパロディかと思っていたのに、他の作品からも色々と拝借している事にも、驚かされましたね。   自分としては、食べ物として「お茶漬け」が登場する場面で(あぁ、パロっているなぁ……)と思わされた後、時間差を置いて再び「お茶漬け」が登場して(またやるのかよ!)とツッコまされた場面が、一番面白かったです。  ただ、正直に告白すると、そこ以外のシーンは退屈だったというか、趣味の合わないAVを早送りせずに延々と見せ付けられたという印象だったりしました。   周防監督の作品は好きだけど、小津監督の作品は今一つピンと来ない……なんて感性の持ち主である自分ではなく、小津監督が好きな人が観賞した方が、より楽しめる一作なのだと思われます。
[DVD(邦画)] 3点(2016-05-25 06:29:07)
553.  十階のモスキート ネタバレ 
 タイトルは「本来いるべきではないはずの場所に迷い込んでしまった存在」という意味でしょうか。   お気に入りの品である「刑務所の中」を監督した人のデビュー作と知った上で観賞したのですが、崔洋一監督の力量を再確認すると同時に、主演の内田裕也の存在感にも圧倒される事となりましたね。  どうやら脚本も兼任されているようで、この作品に掛ける意気込みが伝わってきました。   モデルとなった事件の犯人は、本作の公開後に更なる連続殺人を巻き起こしているそうですが、この映画の主人公からも「更なる悲劇」が起きるのを予感させる結末となっている辺り、空恐ろしいものがあります。  離婚、養育費、娘の非行、昇進試験、酒、賭博。  様々な要因が重なり、どんどん借金苦に陥っていく様は、観ていて気分が落ち込んじゃいましたね。  「せめて、ギャンブルは止めようよ」「お酒も控えようよ」と痛烈に思わされるのだから、もしかしたら非常に道徳的な映画なのかも知れません。   作中で描かれるパソコンの存在は「主人公にとっての唯一の健全な娯楽」「現実逃避」「最後の理性の砦」「他者を物扱いする歪んだ性格の象徴」などと、様々に解釈する事が出来て、面白かったです。  その一方で、不思議でならないのが、異様な濡れ場の多さ。  観ている最中は「これが原因で破滅が加速していくのだろう」と思っていたのですが、全然そんな事は無かったのですよね。  万引きした女性を半ば脅迫するように犯したり、同僚の婦警を襲ったりしているのに、それで訴えられるでもなく、破滅の直接の原因になったりする訳でもないので、宙ぶらりんな印象を受けてしまいました。  あるいは、元妻にも襲い掛かったのに、他の女性とは違って明確に拒否された事が、犯行に至る最後の引鉄となってしまったのでしょうか。  どうもハッキリとした答えを見出せないし、単なる観客へのサービスに過ぎないのかな、とも思えてきますね。   基本的には重苦しい作風の品なのですが、随所にユーモアも配されたバランスとなっているのは、嬉しい限り。  横山やすしを競艇場の場面で登場させたり、ビートたけしの予想屋を客と喧嘩させたりする辺りなんかは、緊張が緩んでホッとさせられるものがありました。  他にも、主人公の部屋がお酒の空き瓶で埋まっていた場面なんかも、ゾッとすると同時に、不思議とクスッとさせられるものがあったりして、狂気と笑いが紙一重である事を感じさせてくれますね。   カメラのレンズの端に、小さな虫が止まっているように見える場面が幾つか存在しているのですが、それが意図的な演出なのかどうかも気になりました。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-23 16:49:53)(良:1票)
554.  うつしみ ネタバレ 
 間違えてメイキングビデオの方を再生してしまったかと、思わず確認してしまいましたね。  そのくらい型破りというか、メタフィクションな作りでした。   扱っているテーマがテーマなせいか「物凄く凝って作られたマニア向けAV」という印象もあったりする本作。  さながら「走る」という行為に性的昂奮を覚える人達の為に作られたかのようでしたね。  主演の二人を追いかける際に、ドアを開けるカメラマンの手が映り込む演出や、クライマックスにおける農薬散布のような「血しぶき」表現など、少々やりすぎではないかと思える部分も幾つか。  画面が「手ブレ」の状態になってしまう事が多いのも、それが苦手な自分としてはキツかったです。   けれど、それ以上に力強いメッセージ性には、大いに背中を押されるものがありました。  実に分かりやすくて恥ずかしい表現となってしまいますが「観た後に自分も走り出したくなる映画」だなぁ、と。   途中、二人が勢い余って家屋の窓を突き破ってしまう件などは「あれ? もしかしてコレって脚本通りじゃなくて、アクシデント?」と思わせるような迫力があり、好きな場面。  一方で「コーヒーカップが云々」「花瓶が云々」というメッセージに関しては、それ単独ならば詩的で良い言葉だと思うのですが、ちょっとオシャレ過ぎて、映画のメインであるはずの二人には似合っていないようにも感じてしまいましたね。  そのミスマッチ感こそが良い、と捉える事も出来そうですが、自分としてはもっと飾らずに突き抜けて欲しかったです。  とはいえ、考え付いた「良い要素」を、何でもかんでも詰め込んでしまうのが監督さんの魅力なのでしょうから、そこは譲れない部分なのかも知れません。   女性にとって走る事は現実、男性にとって走る事はロマン。  終盤にて、そんな両者の違いを描いておきながら、二人が別れるでもなく、ちゃんと結ばれる事で終わる形だったのは、とても好みでした。  この二人、当初は女性側が男性側に片想いしていて、必死にアプローチして追いかける展開だったのに、終盤にて関係性が逆転する辺りなんかも興味深い。   「愛のむきだし」や「地獄でなぜ悪い」など、好きな品々が多い園子温監督作品。  観賞後は、また一つ、好きと呼べそうな映画が増えてくれて、嬉しかったです。
[DVD(邦画)] 6点(2016-05-23 12:19:53)
555.  ア・ホーマンス ネタバレ 
 今回の松田優作、ターミネーターみたいだなぁ……と思っていたら、本当に正体がロボットだったのには驚きました。   詳しい背景は作中で語られていなかったと思うのですが、一体なんだったのでしょうね、彼。  何処かから脱走してきたか、あるいは彼もまた未来から送り込まれてきた代物なのでしょうか。  そういった部分を秘密のままにする事によって、神秘的な魅力が生まれるパターンもありますが、本作に関しては「結局、何だったの?」という疑問の方が大きく、少し残念でしたね。   監督としての腕前に関しても、才気やら個性やらを感じさせる場面もあるのですが「間が長過ぎる……」と思える部分も多く、どうも褒めるのが難しい映画、という印象。   そんな中で煌めきを感じさせてくれるのが、これが俳優デビュー作である石橋凌と、悪役を演じたポール牧の二人ですね。  どちらも存在感たっぷりで「俳優」としての松田優作と、堂々と渡り合ってくれています。  もしかしたら「監督」最大の功績は、この二人の演技力を引き出してみせた事にあるのかも……なんて考えが頭をよぎってしまう映画でありました。
[DVD(邦画)] 4点(2016-05-22 20:22:49)
556.  卒業旅行 ニホンから来ました ネタバレ 
 有り得ない設定なんだけど、それが現実における「舶来信仰の日本人」と重なり合って、シニカルな笑いへと昇華されていましたね。  英語が書かれた服、現地の品とは別物に変貌している料理。  異国の人々から見たら、日本人だって間抜けな姿になっているかも知れないよ、という「視点の転換」を提示してくれるのが面白かったです。  そういった寓意が込められている事を思うと、主題歌が「YOUNG MAN」というのも、実に心憎いチョイス。   金子修介監督って、コメディ映画を撮っても上手いんだなぁ……と思う一方で、どこか既視感を憶える作風だった為、スタッフをチェックしてみたら「彼女が水着にきがえたら」(1989年)「七人のおたく」(1992年)と同じ脚本家さんだったのですね。  大いに納得したし、上記二作品が好きな身としては、何だか嬉しいものがありました。   登場人物が、思った事をそのまま口にしてしまうなど、少々「分かり易過ぎる」点は気になりましたが、それも慣れてしまえば「愛嬌」と感じられてくるのだから、不思議なもの。   最後は絶対ヒロインと一緒に日本に帰るエンディングだろうなと思っていただけに、スターであり続ける事を選ぶ結末には、吃驚させられましたね。  主人公が子供時代からの夢を叶えた形でもあるし、孤児達に「頑張れよ、僕も頑張るから」と約束した言葉を、守ってみせたんだな……と思うと、不覚にも感動。   織田裕二が歌う「YOUNG MAN」が、作中で二度続けて中断される形となっており (どうせなら、最後まで聴いてみたかったなぁ)  と思っていたところで、クライマックスにて見事に歌い切ってくれるという演出も、凄く良かったです。   そして極めつけは、ラストシーンにて表示される「つづく」のテロップ。  自分もスターになろうとしていた「一発次郎」の伏線もある事ですし「卒業旅行2 チトワンから来ました」に期待なのですが……はてさて、公開は何時になる事か。   異国旅行で体験した、夢のような出来事。  それを一時の幻で終わらせずに、夢の続きを歩む事を決意した主人公と、彼に呆れながらも付き添ってくれるヒロイン。  実に気持ちの良い映画でした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2016-05-22 17:36:48)
557.  高校大パニック(1978) ネタバレ 
 1974年のニューヨークにて、生徒が銃を携えて高校を襲撃する事件が発生し、それに着想を得たと思しき作品が幾つか作られましたが(リチャード・バックマン著「ハイスクール・パニック」など)日本でも作られていた事に驚きです。  ただ、どちらかといえば作中でも語られている通り、瀬戸内シージャック事件の影響が色濃いようにも感じられますね。  いずれにしても、当時の日本は今よりも身近に銃があったからこそ成立したお話なのだろうな、と思います。   印象深いのは、数学教師に向けて発砲した銃弾が、女子生徒に命中してしまった場面。  その瞬間、主人公である犯人の中にあったであろう「自殺した生徒の仇討ち」という大義名分が消え失せて、もう決して後戻り出来なくなってしまった事が伝わってきました。   他にも、事件によって授業を中断される事となった生徒達が、大喜びして騒いでみせる姿。  図書室に立て籠もる犯人に対し、説得に訪れた母親が泣きながら息子を気遣うの対し、父親は激昂して「早う出て来て、男らしゅう死刑になって、世間様にお詫びせんか!」と言い出すシーンなども、強く心に残っています。   抵抗を続けるも、とうとう逮捕されてしまった主人公。  途中、微かに心を通わせていたヒロインが警官隊に誤射されて、殺されてしまったという展開もあり、その事に対して怒りをぶちまけるのかと思いきや 「放せよ! 来年、受験があんだよ!」  と言い出すのだから、恐ろしくなりましたね。   完全に心が壊れてしまった主人公の叫びによって終わるという、文句無しのバッドエンドなのですが、その衝撃度の高さは折り紙付き。  観て良かった、と思える映画でした。
[DVD(吹替)] 7点(2016-05-22 14:47:07)
558.  好色一代男 ネタバレ 
 こういったタイプの映画なのだから、性的倫理観は一時的にオフにしておこう……と覚悟を決めて観賞に挑んだのですが、予想を上回る衝撃を受けてしまいました。  といっても、性的にインモラルという意味での衝撃では無かったのですよね。  予備知識として仕入れておいた原作小説の「人妻との密通」「少年愛」などは、劇中では全く描かれていません。  その代わりのように、主人公の独特の価値観、奔放な生き様が濃密に描かれていたのですが、それがどうにも面食らってしまう代物だったのです。   他人の恋路を叶えてあげる為に、千両も払ってみせる姿は、そこだけ見れば確かに格好良い。  けれども、そのお金は主人公が働いて稼いだ訳ではなく、父親を騙して持ち出した代物だったりするのだから、大いに興醒め。   勘当された後に、何処か他所で一山当てて凱旋し、父親に借金を返してみせるストーリーなのかなと思ったら、それも全然違っていたのですよね。  父親が病気で死に掛けていると知るや「しめた!」と喜び、ちゃっかり実家に戻って遺産だけ受け取り、再び女遊びに耽るような主人公には、流石に肩入れする事は出来ません。  作中で「飯よりも女子が好き」と言いつつ、食欲に負けて愛する女を一人にしてしまい、不幸な結果を招いたりと、どうも一貫性が感じられない辺りも気になりました。   そういった訳で、自分としては、あまり好感が持てないタイプだった主人公の世之助。  それでも作中にて、彼と関わったお蔭で幸せになれた女性もいた事は、喜ぶべきなのでしょうね。  最後の「船出」で終わる場面も、現実逃避というより、ずっと前向きな 「もっと沢山の女子と出会って、彼女らを幸せにしてあげたい」  という主人公の願いが感じ取れる辺りは、好みの結末でした。
[DVD(邦画)] 3点(2016-05-22 08:51:55)
559.  何かが道をやってくる
 物語の前半部にて語られる  「何時か僕が年上になってやる」 「彼女は町一番の美人だった」 「貴方が必要なものは、特製のヘアカラーです」  等の何気ない台詞の数々が、後半にて伏線となっているのが、実に見事。   レイ・ブラッドベリの著作といえば「霧笛」を目当てに購入した「ウは宇宙船のウ」くらしか読んでいなかったりするのですが……  本作のストーリーラインも、非常に秀逸だったと思いますね。  主人公の子供が遊園地で不気味な体験をして、自宅まで追い詰められる事になるという点では「ヘンダーランドの大冒険」の元ネタなのかも?  「後の展開の為に必要な部分だったとはいえ、前半を観ている間は、やや退屈」 「大人になった主人公の回想形式である為、最後は無事に生き延びると分かってしまう」  等の欠点もあるかも知れませんが、それらを補って余りある魅力を感じられました。  特に後者に関しては、さながら途中から主人公が交代したかのように「主人公の父親」の方にスポットが当てられており (もしかして、主人公の身代わりとなって親父さんが死んでしまうのでは?)  とドキドキさせられるという、巧みな仕掛けが施されている形。   逆回転する木馬に乗る事によって、大人が子供に若返るという、とても幻想的でグロテスクな場面も良いですね。  程度の差こそあれど、大人なら誰しもが抱いていそうな「子供に戻りたい」という願望。  そんな願望を刺激して、心の隙間に潜り込んでいく悪魔の姿が、実に恐ろしく描かれている映画でした。
[DVD(吹替)] 7点(2016-05-22 04:11:09)(良:1票)
560.  卒業白書 ネタバレ 
 映画の冒頭にて、観客であるこちらが恥ずかしくなるようなピンク色の夢を見ている主人公。  もっと生真面目なタイプの青春映画かとばかり思っていたので、完全に意表を突かれましたね。  けれど、そんな風に戸惑っていたのも束の間。  すぐに感性のチャンネルを切り替える事が出来た為、充分に楽しむ事が出来ました。   作風としては、後の「アメリカン・パイ」や「ホーム・アローン」にも通じるものがあるんじゃないかな、と思います。  特に後者に関しては、それが顕著で(高校生版のホーム・アローンだな……)と、心の中で呟いてしまったくらい。   様々な媒体でパロられている、シャツに下着姿という格好で踊るトム・クルーズの姿。  元ネタの映画では、こういった意味合いのシーンだったのか、と感心させられたりもしましたね。  両親が旅行に出掛け、自分一人となった家の中で、ガンガンに音楽を流しながら踊り狂う主人公。  凄く気持ちが分かるというか、自分も思わず真似したくなるようなシーンでした。   他にも、童貞を捨てようと意を決してコール・ガールを自宅に呼んだら、現れたのがガタイの良いオカマのお姉さんだったという件。  そして、父親の愛車を湖の中に沈ませてしまう件など、視覚的にも印象深い場面が、沢山ありましたね。  滅茶苦茶になっていた家の中を、両親が帰ってくる寸前にギリギリで元に戻せた(実は戻せていない)辺りなんかも、凄く良かったと思います。   そういった「両親の不在中に好き勝手やる話」としては、とても好みだった本作。  けれど、ヒロインとの恋愛模様に関しては今一つピンと来なくて、残念でした。  謎の多い女性で、それが独特の色気にも繋がっていたのですが、どうも好奇心よりも警戒心の方を刺激されてしまったみたい。  結果オーライで大学面接まで成功に終わるというのも、ちょっと「上手く行き過ぎ」感がありました。  個人的好みとしては、両親の帰宅と同時に完結でも良かったかも。   上述のように、細かい不満を感じた瞬間もあるのですが、総じて楽しめる時間の方が長かったように思えます。  結局、主人公は儲けたお金を全て失ってしまったけれど、精神的な成長と、素敵な彼女を得られたのだ……というハッピーエンドなのも、決して嫌いじゃないですね。   やがて歳月を経て振り返った際には、そういった諸々もひっくるめて「好きな映画」と言えるようになっていそうな、そんな一品でした。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-21 12:24:53)(良:1票)
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