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コメント数 1395
性別 男性
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561.  ザ・デプス
 ショーン・S・カニンガムって監督はハッキリ言ってコレと「13日の金曜日」しか知らないが、緻密なストーリーの整合性とか一切お構い無しにハッタリかましたショック演出で観客を煽り立てるのが共通していると感じた。後者はスプラッタの元祖的存在としてその筋には神聖視されているが、個人的にはホラーを狂わせた元凶の一つとして大っっっ嫌いw。ただ、本作は甲殻類っぽい怪物が出てくるので、ジェイソンとかティーンエイジャー大量殺人鬼みたいな奴よりゃ余程マシ。少なくともコスマトスの(エイリアン&物体Xパクリ的な)「リバイアサン」とかキャメロンの「アビス」よりも遙かに楽しめた…ような気がする。でもストーリー無茶苦茶だし、予定調和的なラストの下らなさまで加味すると5点が精一杯w。
5点(2003-08-21 03:00:44)
562.  攻撃
 日露戦争は旅順攻略戦に於ける乃木希典の例を待つまでもなく、無能な指揮官に率いられた兵士の末路は正に「犬死に」しか無いと痛感させられる。当時の米国防総省を激怒させた余りに異色なアルドリッチの暴露系戦争映画の問題作がコレ。1956年時点でよくもこんな過激な内容を映像化したものだとアルドリッチのパワフルさに良くも悪くも圧倒された。パランスもエディ・アルバートも凄まじい熱演だが、ウィリアム・スミザーズ(だったっけ?)が儲け役の割に今イチなのがチト残念。
7点(2003-08-20 04:22:37)
563.  メカニック(1972) 《ネタバレ》 
 ブロンソンは主役のハズなのに、ラストを待たずして相棒の若造ジャン・マイケル・ビンセントに一服盛られて死亡!!何という呆気無さ、予想だにしない意外な展開!ははぁコレはラストでちゃっかり復活して相手に一泡吹かせる狙いだな?フッ読めたゼ…って本当に死んでたよ~オイ!!何じゃぁ~こりゃあ!!!!
5点(2003-08-20 02:25:01)
564.  襲う巨大怪鳥/空の大怪獣Q 《ネタバレ》 
 マイケル・モリアーティのチンピラにスポットを当て過ぎて人間ドラマ部分が異様に長ーーーーーーく、お目当ての巨大怪鳥Qの活躍が取って付けたような寂しい扱いにカナーリ欲求不満になった記憶が…。「一体いつになったら出現するんだ?イライラ」「オッ、出た出た!ほう、ストップ・モーション・アニメかぁ…ハリーハウゼンじゃないな」「Q弱っっ!!警官隊の銃撃で死んじゃったよ、オイ~」以上…。
5点(2003-08-20 02:01:32)(笑:1票)
565.  PLANET OF THE APES/猿の惑星
 本作中で旧作よりも評価出来る点は【キリコ】さんが指摘されている通り、野生の実態に即してチンパンジーを最も凶暴な種族としたトコロ。セードのキレっぷりと併せて納得。でもでもやっぱりゴリラを凶暴な軍人扱いしているのは大いに不満。個人的には(旧作で言うトコロのオランウータン的な)インテリ扱いが相応しいと思うんだがナァ…。(主人公以外の)人間たちが”喋る”のも余計なアレンジ。アレで可成りテンション下がった。他にも突っ込みドコロは多過ぎる上に皆さんが既に御指摘済みなんで、私メからは一点だけ。ポッドは飽くまで単なる船外作業用であって、大気圏突入(&突破)能力なんか無いんじゃ??旧作みたいに着水するなら兎も角、地表に激突しても無事って…いくら何でも丈夫過ぎ!!おたくティム・バートンの「ボクの考えた『猿の惑星』」には精々5点が関の山でせう。
5点(2003-08-20 00:44:41)(良:2票)
566.  ハリー・ポッターと賢者の石
 原作も(一応)読んだけど、シングルマザーが生活保護受けつつファミレスか何処かでチマチマ書いただけあってファンタジーとしては余りに陳腐で底が浅く、大人の鑑賞にはとてもじゃないが耐えられないクオリティ。何故に世界的ベストセラー??としか思えなかった。その原作を端折りまくって見せ場をCGブリバリでツギハギした本作も当然ながら面白いハズがない。特にグリフィンドール依怙贔屓な寮採点は原作読んだ時から不愉快だったが、教育上にもヨロしくないぞ、ホグワーツ(オレがスリザリン側ならバカバカしくてやってられんなぁ…)!!あと、ハリーが妙にカッコ良過ぎだ!オマケに大根だし。原作に忠実たらんとするなら、もっとヘボいメガネ小僧をキャスティングしろよ!ハーマイオニー萌え~♪的な意見も多いが、狙いが見え透いてて個人的にエマ・ワトソンには興醒め。ロンが一番マシだが、映画を救うには至っていない。悪いが5点で切り捨て御免だ!まぁ、お子様向けとは言え、その"お子様"も150分キレずに集中力が持つかどうか…w。
5点(2003-08-18 01:05:18)(笑:1票) (良:1票)
567.  ジュラシック・パークIII
 CG恐竜がド派手にパワー・アップする一方で、脚本が壊滅的にダメダメになっている…。1作目が秀逸だったのはCG恐竜の魅力だけでは無かった点にスタッフが気付いていない。サム・ニールのグラントが木偶の坊過ぎ!ローラ・ダーンを再登場させたは良いが、中途半端過ぎ!完全にお子様向けにシフトしたシリーズ3作目に…軽蔑を込め5点。
5点(2003-08-17 06:01:36)
568.  ロード・オブ・ザ・リング
 トールキンの壮大な原作を映像化せんとピーター・ジャクソン他スタッフが精一杯力を尽くしたのであろうが、既に原作を読んだ者にとっては結局のトコロ、映画スタッフのイマジネーションと己自身の原作から得たイマジネーションの勝負になると思う。他の方はどうだったか知らないが、個人的には期待ハズレと言うより外ない。フロド役のイライジャ・ウッドに納得された方が多いのには意外。自分としてはシリーズの根幹を揺るがす致命的なミスキャストとしか思えない。ガンダルフとサムとボロミアは…まあまあカナ?でもアルウェンとアラゴルンとガラドリエルにも全然納得が行かなかった。メインキャストにコレだけ不満が集中しては原作の再現度など最早論外。第一、モルドールまでの距離感が今イチ伝わってこない。ド派手な戦闘場面に追われて道中の地味で丹念な描写を怠るからこうなる!原作を度外視して只のCGバリバリの冒険映画と割り切るには冗長過ぎるし余りに結末が中途半端。そうそう、字幕もダメダメ過ぎ!ほんのサワリに過ぎない本作のみで評価するのは或る意味チト酷かもしれないが、取り敢えず原作ファンなら誰もが絶賛する訳ではないという意味も込めて…6点。そもそもピーター・ジャクソンの本領はこんな真面目な作品には無いんじゃないの??あと、やっぱり配給元には片仮名邦題じゃなくって(するならするで、ちゃんと「ザ・ロード・オブ・ザ・リングズ」にしろよ!)、キチンと「指輪物語」にして欲しかった…!!
6点(2003-08-17 03:06:04)(良:1票)
569.  フル・モンティ
 チトお下劣なれど着想の奇抜さでは近作中でもズバ抜けていると感心させられた。新人離れしたカッタネオ監督&サイモン・ボーフォイのシナリオは実に天晴れ!マッチョな若い男がナルシー入ってストリップやるだけなら悪趣味過ぎて絶対に受け付けないトコロだが、しがないプーのオッサンたちが妙に前向きなのが、えも言われぬペーソスを醸し出して秀逸。オッサンたち一人一人の情けなくも愛すべきキャラ造形が上手く、下品にエスカレートし過ぎない節度をギリギリ保っていたと思う。カーライルも上手いが、個人的にはジェラルド役のトム・ウィルキンソン、太っちょデイブ役のマーク・アディの方がイイ味出しまくって好印象。ヤなコトがあった時に観たい優しさに癒される本作には、そのオリジナリティを買って…8点。
8点(2003-08-16 21:31:43)(良:1票)
570.  我が道を往く
 後に幾多の映画にパクられるコトになるアメリカン・ヒューマニズム映画の最高峰!と断言してしまおう(笑)。『「天使にラブソングを…」の方が面白い』とか仰る若い方々、これこそ偉大なるオリジンです。もっと敬意を払いまショ!本作が秀逸な点は名匠レオ・マッケリーの演出が実に淡々と、そして優しく等身大のヒトの善意を映像に紡ぎ出しているコト。大仰で思わせぶりなワザとらしさを用いずに本作のテーマを飄々と体現するのが御存知ビング・クロスビー扮するチャック・オマリー神父である。美声だけの大根という私の先入観を根底から覆す名演に見事してやられた心地良さ。これが映画というモノの醍醐味の一つでもある。何事も気負わず、飾らず、出しゃばらない、それでいて常に前向きで行動的かつ品格のあるユーモラスな彼の生き方を「ありえない」「ウソ臭い」と鼻で笑うような方は心を病んでいるのでは…?どうも映画に求めるモノを根本的に取り違えているフシがあるようだ(笑)。そう、自分の周りの醜い現実を基準にして、映画の持てる素晴らしさを否定しては余りに勿体無いというモノ。ココは肩肘張らずにマッケリーの話術に酔いしれるのが正解!そして本作を秀作たらしめているもう一つの要素として挙げられるのが老神父フィッツギボン役のバリー・フィッツジェラルド(オスカー助演男優賞!)の存在である。オマリーに戸惑いつつも次第に心を開き、生きる力を取り戻す芝居には誇張が無く実に微笑ましい。そして何より全編を彩る歌曲の魅力!!タイトルにもなった「我が道を往く」、ラストで印象的な「アイルランドの子守唄」(トゥーラルーラルラー♪)、オスカー主題歌賞にも輝いた「星にスウィング」、イヤどれもエクセレント&ファンタスティック&ワンダホー!!仮にこの歌曲を欠いたならばマイナス1点モノである(笑)。かといってミュージカルでもないトコロに本作の特異性、言い換えれば秀抜なオリジナリティがあるのだ。長くなったが、【STING大好き】さんのリクエストに応え、本作のクオリティには太鼓判を押したい。尤も私如きの評価が他の方にとっての指針となるかどうかは甚だ怪しいのだが(笑)。
10点(2003-08-15 21:17:36)(良:2票)
571.  愛は静けさの中に
 原作はマーク・メドフの舞台劇「小さき神の子等」。ヒロインのマーリー・マトリンは舞台からそのままキャスティングされた実際の聾唖者だった事が本作では"吉"と出た形に。ただ、個人的にはウィリアム・ハート扮するジェームズがサラを愛したのは飽くまで彼女の外見が美人だったからであって、身障者との愛を貫こうという覚悟を感じ取れず、何ともワザとらしい感じを最後まで拭えなかった。実生活でも当時同棲していたらしいが、破局に終わったらしいから私の印象も強ち見当違いではなかったというコトか…。マトリン一世一代のオスカー演技と、サラの母親を絶妙に演じたパイパー・ローリーの存在感に…6点。余談だが、マトリンはこの後も映画出演しまくってマス。本作のような成功は二度となかったけど。ま、起用できるシチュエーションが限定され過ぎだからネェ。仕方無いか。
6点(2003-08-15 17:50:46)
572.  マクベス(1971)
 御存知ウィリアム・シェークスピアの同名原作、3度目の映画化。ポランスキーの当時の心理状態(妻シャロン・テートを惨殺された)が色濃く映し出され血なまぐさいグロ場面に満ちた興味深い内容となっている。ただ…主役のマクベスを演じるジョン・フィンチとマクベス夫人役のフランセスカ・アニスが今イチ魅力に乏しく、作品をラストまで引っ張るインパクトが薄い。原作の持てるポテンシャルを最大限にまで引き出したとは言い難いので3点マイナス。
7点(2003-08-15 04:35:32)
573.  ラストサマー2
 典型的な安っぽいスプラッタ・ホラー。無関係な脇役ばっかり殺していないでサッサと本命(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)を殺せよ!ジェフリー・コムズを「フロム・ビヨンド」以来久々に見たのがまぁ収穫と言えば言えるかも。カラオケでグロリア・ゲイナーの「愛のサバイバル」を歌うのがチョット懐かしかったのでオマケして3点。
3点(2003-08-15 03:38:54)(良:1票)
574.  ブレイド2
 前作は未見。で、観てみると明らかに「一見さんお断り」な作りに先ず疑問。ブレイドの無敵ぶりや戦う理由も何かよく分からない。リーパーズが何故あんなに不死身なのかも説明不足!折角ドニー・イェンを出演させながら全く活かしきれていないダメダメさ。何よりウェズリー・スナイプスが個人的に見てちーっとも颯爽としておらず、ラストの死闘も何でドツキ合いになるのか意味不明。アメコミをCGバリバリで実写化しただけの如き陳腐で陰気なアクション映画に…5点。
5点(2003-08-14 05:35:14)(良:1票)
575.  ザ・ワイルド
 何か余りにもアンソニー・ホプキンス美味しいトコロを独り占めし過ぎ!!アレックひたすら哀れ~。熊は調教された本物を使ったみたいだけど、その分ヒトになついてるのか妙に動きが緩慢で凄味も何も無いのは御愛敬(笑)。仮に本物だったら最初に出会った時点で全員瞬殺されて映画もエンドになってしまうから仕方ないけどw。ま、でも熊パニックだけに終わらせず、ロケーションを活かしたサバイバル劇&人間愛憎ドラマにまで高めていたタマホリ監督の頑張りは買いましょう。7点!
7点(2003-08-13 01:46:50)
576.  クリスティーン
 スティーブン・キングは原作を映画化されるコトの多い作家だが、実際のトコロ映像化された作品にあんまり出来の良いモノは無い。勿論キング本人も各作品には全く納得できておらず、キューブリックの「シャイニング」ですら駄作扱いした程だ。そんな彼が唯一その出来に納得したのが本作だそうだ。車自体が意志を持って殺人を重ねる、というプロットは(原作の発表時期は未読なので知らないが)映画としては実は本作が初めてという訳ではなく、既に1977年に「ザ・カー」、「クラッシュ!」と立て続けに公開されていたので特に斬新でもなかったりする。新味と言えば、傲慢な女王様的な性格を付与したコトだろうが、個人的には二番煎じの感が拭えなかった。でもカーペンターは好きだし、叩き壊されても見る見る復元するシブトさはナカナカ面白かったんで…贔屓しまくって6点だ~!
6点(2003-08-12 22:15:59)
577.  ユージュアル・サスペクツ 《ネタバレ》 
 一見よく練られた秀逸なシナリオに思える…が、根本的に考えてみると、奴がカイザー・ソゼだったのならば、何が悲しくてあんな回りくどいコトをせにゃならんのか結局サッパリ分からない。顔も警察に思いっ切りバレてますがな、ソゼさんよ。大体、奴は警察でも毎度お馴染みのユージュアル・サスペクツ(常連の容疑者)の一人だったんじゃないの??奴の経歴がニセって訳でもなかったみたいだし。それでも中盤までは結構グイグイ引っ張るけど、あのラストは「騙されたぁ~!」とかじゃなくて寧ろ呆れてしまった。オチが読めたとか自慢する程の映画じゃあ無いぞ。個人的にはパルミンテリの推理のまま終わった方がよっぽど面白いと思うがなぁ…。皆さん絶賛の中に悪いけど、こんなイカサマ結末(「アクロイド殺し」の例えは言い得て妙w)に高得点上げる積もりは一切無いので容赦なく5点マイナス。あ、一応前評判は完全シャットアウトの上で観たんでコメントには何の先入観も入ってないからね。念の為。
5点(2003-08-12 02:40:57)(良:3票)
578.  ウォーターワールド
 ケビン・コスナーがドツボにハマったコトで一躍世界にその名を轟かせた海洋冒険アクションの迷作がコイツ。海マッドマックスとか意味不明のエラ&水掻きとか説明不足な上にチャチな世界観とか既に皆さんが御指摘済みなので、私からは一言だけ。「オイ、ジジイと少女とオッサンとブス女だけ残ってドライランドはどーなるのよ?」シェーンを気取ったコスナーの無責任かつナルシー入った陳腐なラストに…5点。
5点(2003-08-12 00:36:11)(良:1票)
579.  輪舞(1950)
 アルトゥール・シュニッツラーの同名原作最初の映画化。ヴァディムの64年版は勝手に舞台を巴里に変えていたが、本来の舞台は1900年のパセティックな雰囲気溢れる古都ウィーンなのである。ウィーンでなければ「輪舞」にあらず!ではマックス・オフュルス監督版は原作に忠実なのかと言うと案外そうでもなく、かと言ってヴァディム如きとは一味違う実に粋なアレンジを本作に施している。勿論アントン・ウォルブルック扮する神出鬼没の狂言廻しである。ジョセフ・コスマの曲に乗ってマントを翻しつつラブシーンに乱入!する彼の解説で何とも言えぬユーモアを醸し出して見事!64年版でも書いたが、出演俳優のレベルの高さも本作の大いなる魅力。個人的にはシモーヌ・シニョレの娼婦が一番のお気に入りだが、ジェラール・フィリップ・ジャン・ルイ・バロー、ダニエル・ダリュー、セルジュ・レジャニ、ダニエル・ジュラン、イザ・ミランダといった他の出演者も実に溌剌としており、実際殆ど演技レベルに差は無いと言って差し支えなかろう。出来うるならば、ドイツ人俳優による映画化も観たい気がするが、矢張りコノ50年版が決定版であろう。小娘役のオデット・ジョワイユが若干見劣りするので1点マイナス。
9点(2003-08-11 07:43:34)
580.  雨あがる
クロサワの遺稿を”黒澤組”とも言うべき縁のスタッフが映画化。ただ、いくら彼の傍で仕事をしたからと言っても演出家としての力量まで受け継いだ訳ではないので、出来は飽くまでそれなり…ってトコかな。それと、黒澤のネーム・バリューに「おんぶにだっこ」っていうか、スタッフが黒澤シナリオの再現に傾注し(過ぎ)て、本来黒澤作品に満ちていたダイナミズムが却って削ぎ落とされていた気がする。あとは…黒澤作品に限ったコトじゃないんだが、かつての邦画は渋い脇役や大部屋俳優たちに支えられていた事実を痛感させられた。本作に決定的に欠落しているのも正にココなのだ。特に長雨で足留めを食らった安宿での酒宴シーンは脇役が只のモブシーンのパーツでしかなく味わいに程遠い。あと、ラストを原作から改変したのが黒澤自身なのか本作スタッフなのか知らないが、山本周五郎の味わいが薄められたみたいで個人的には非常に遺憾である。役者では寺尾聰はそう悪くない(でも宇野重吉みたいな味はナイ)が、宮崎美子の奥方は生活感が無さ過ぎて余り頂けなかった。リアリズムに拘るならお歯黒メイクくらいしろ!と言いたい。三船史郎の殿様は若き日の父親を彷彿とさせる大根ぶりだが、逆にそれが味につながっていたのでまぁ良し。オマージュも程々にして、もっとスタッフ自身の個性を打ち出し黒澤を超えるぞ!!くらいの高い志を見せて欲しかった…!!でも、そりゃ酷過ぎるかな。取り敢えず6点どうぞ。
6点(2003-08-10 23:32:49)(良:1票)
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