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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  春の雪
撮影は誰だ、リー・ピンビンだ。深度の浅い望遠を多用し、徹底的にピントで語ります。縦に人物を配置し、カメラは緩やかにワンショットの中で止まると死んでしまうかのように移動し続けますが、ピントは的確に送られます。こうなってくるともうピントにピントがいくわけで、ピントの観察会となってしまいました。すると対象をカメラが捉えたまま、微かにピントを一瞬ずらしてすぐに戻すということをやっていることに気付き(たぶん)、むむむっと唸っていると隣りのおばちゃんの携帯が鳴り始め、今度はむっと・・・。大正時代を象徴するかのように黄色を基調とした照明も素晴らしく、しかもしかも若尾文子さんをスクリーンでまた見れるとは。ラストのキャストクレジットでもちゃんとトリにしてくれてるし。なんか気が付けばピントのボケたレビューとなってしまいました。
[映画館(字幕)] 9点(2005-11-01 00:34:36)
42.  スウィングガールズ
不足を埋める、ことでクライマックスの演奏へと繋がる映画だと感じる。得点が足りない=補習、弁当が一つ足りない、青春の充実感が足りない、バンドのメンバーが足りない、楽器を買うお金が足りない、演奏技術が足りない、目的地へと列車は届かない。その不足を埋めるさまざまな仕掛け、その仕掛けが偶然性に頼りつつもどこか許せてしまう説話力に、女子高生のかわいらしさとパワーがさらに前へ前へと物語を進めラストを迎える。オーソドックスなカメラもその推進力に一役かっている。高校野球の真夏から雪降る真冬へ切り取られた半年の彼女たちのスウィングを楽しむべし。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-28 17:44:44)(良:1票)
43.  蝉しぐれ
子役→市川染五郎はそれほど年齢差が出ていないし、子役→木村佳乃はあまりにも子役が幼すぎることから劇的に年齢差を感じさせます。よって子役→成人のバトンタッチがぎこちなく、スムーズにストーリィが運ばれない。市川、木村それぞれが初めから演じた方がよかったように感じます。違う人物が演じるなら、例えば“ふく”は、蛇に噛まれた傷跡を、文四郎は与之助を助けた時に傷を受けたことにして、その傷を意匠として同一人物に描く映像的工夫が欲しいところです。そして桜、蝉、稲穂、雪など季節の移り変わりを叙情的に切り取るのはいいのですが、ラストの回想シーンの連なりは感傷的な音楽と重なり少し安易で、ここは文四郎とふくの主観ショットで、何もない現在の空間(蛇に噛まれた川、荷車を押した坂道、花火を見た祭りの場など)を写し、そこに過去の思い出を観客に蘇生させた方がより映画的だったのではないかな~と考えながら映画館を出たのでありました。
[映画館(字幕)] 6点(2005-10-25 12:49:03)
44.  ヘイフラワーとキルトシュー
さすがデザインの国フィンランド。お家のインテリアはもうどれもこれも抱きしめたくなるくらいキュートキュート。イエロー調のキッチン、ブルー調の子供部屋・・・壁紙、タンス、カーテン、ドア、テープルクロス、そして登場人物の衣装もファッションショーのごとく魅せてくれます。花がいっぱいの庭に、風船や原色パン生地などのアイテムがカラフルに映画を彩り、ヘイフラワーとキルトシューの笑顔にもうく~らくら。9.11の翌年に製作された映画、登場人物がすべて対になっている映画だけに、姉妹の対立と和解による家族再生の物語が、民族・国家の対立と和解による世界再生の物語として読み替え得る、などとは考えずに、ただただキュートなデザインと笑顔を楽しみましょ!ホントに可愛い映画なんですから。
[映画館(字幕)] 10点(2005-10-24 23:06:40)(良:1票)
45.  シンデレラマン 《ネタバレ》 
決定的に気に入らないのは、ベアとの対戦が終わった後の描き方。ブラドッグが死にものぐるいで闘い抜いた、その経過が狂おしく愛しい・・・のが観る者、何より家族の素直な表現であると私は感じるが、ここでは「勝者」という結果を息を呑んで待つ人々の姿が「アボロ13」の交信のように描かれ、あれだけ“死”を恐れていた妻の“勝敗”に欣喜雀躍する姿を見せられると、う~んどうもな~とクールダウンしてしまったのです。
[映画館(字幕)] 5点(2005-09-18 00:34:20)
46.  ショコラ(2000)
切り返しの多い会話シーンなどどうもカメラがおもしろくないので、物語に身を委ねてみましたが、因習から開放するってステキでしょ、な主題がぬくっと次々に姿を現し、モグラタタキのごとくその主題をどついていたのですが、結局カンガルーまで実際現れて降参~。「火」「北風」「キーキー鳴るドア」、このあたりの生かし方ですが、まぁこんなもんですかな~。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-14 12:34:09)
47.  恋する神父
この映画は構想から完成まで2年をかけて制作されたそうですが、ホ・インム監督は2年間いったい何をしていたのだ、と言いたくなるような作品。大写しによる切り返しの多用、後半の感傷的な音楽にも辟易しますが、街に設置された電灯の点灯式という照明を生かす絶好の場面を「僕は人の心に灯りを点すより、街に灯りを点す方が得意だ」の言葉だけで終わらせてしまうのはあまりにも惜しい。暗闇で見つめあっていた二人に不意に光が注がれとまどう、といったシーンがあってもいいのではないかな~。聖歌隊のミュージカルシーンも、とりあえず楽しませておけといった趣で気に入りません。ペンダントに写る自分の顔を眺めているハ・ジウォンに回想的にクォン・サンウの言葉が重ねられた時、ついに私は息絶えたのでした、アーメン。
[映画館(字幕)] 2点(2005-08-31 00:30:26)
48.  リンダ リンダ リンダ
高校生の時、周囲のブルーハーツ熱をよそに岡村孝子を好んで聞いていた私は、今でもカラオケで「リンダリンダ」を聞くと、やかましい奴だな~と思うだけで、その時にはキャンディーズの「微笑がえし」を思いっきり歌い返してやるのが私の反射となっていますが、そんなことはどうでもよく、さてこの映画です。なにかギスギスとした彼女たちを曇天のもと描き、少しずつバンドが好転し始めると、空には雲が流れ太陽の光が彼女たちを差す。そしてラストのどしゃ降り。あの雨は、「リンダリンダ」の歌詞の通り、彼女たちを“どぶねずみ”のように美しくした。ずぶ濡れのままステージに上がる彼女たち、では写真には写らない美しさとは・・・やはりソンさんのあのバンドの仲間を振り向いた時の視線、目には見えないあの視線ではないか。そのはにかんだ笑顔には思わず私も微笑がえしたのです。山下監督のこれまでの作品に見られる独特の間が少し希薄になり、その分留学生の日本語理解能力を笑いに変換しているような面もありますが、でもやっぱり面白いのでした。
[映画館(字幕)] 8点(2005-08-18 13:06:16)(良:2票)
49.  妖怪大戦争(2005)
豊川と白い女のキャラが、うわっデビルマンかい!と始まると、いきなり鉄骨の怪物が暴れだし、うわっヴァン・ヘルシングかい!と、私の数少ない1点映画がワンツージャブのようにボディにヒット。その後は、安易なCG、薄っぺらいギャグ、やかましいだけの音、白々しい台詞、一ショットすら感心しない構図、愉快度ゼロのカメラワーク、多用されるスローモーション、大人に媚びたようなセクシーショット、子どもには分かりにくい脚本が百鬼夜行し、ついに私はテクニカルノックアウト、担架で運ばれ館外へ連れ去さられていきました。これは大映特撮陣が作り撮り上げたあの愛すべき妖怪たち、ラストで雲海の大空へと消えていったあの妖怪たちを石持て追うかのような冒涜ではないか。 スネコスリもいいが、大映作品のスネを少しだけでもかじってもらいたいものです・・・。
[映画館(字幕)] 0点(2005-08-11 09:22:10)(良:2票)
50.  ばかのハコ船
山下敦弘映画の役者面々が生み出す“間"に私はすっかり中毒です。ほんまおもろおかしい。そんな“間”の洪水の中、バカの箱舟に乗った二人が田舎を漂流、健康飲料「あかじる」でこの世を救わんとする、しかし不味い不味い「あかじる」など買って箱舟に乗り込もうとするバカはいるわけなくて、二人だけが無事バカのままでありました・・・って話ですかな。「あかじる」だけに赤とそれに対比された青が綺麗に画面に収まっているのが特徴的・・・父母の赤と青の服、赤と青の自転車、赤と青の煙草自販機、風俗店の赤いカーテンと男の青いパンツ。そしてヘリコプターの音とマンホールで上下を見せて、箱舟の上陸地点は下であることを示しているのですが、バカな二人はそれに気付かずラストシーンで下半身に身につけるパンストを頭から被らせることで、その上下の倒錯ぶりを描いているようでした。私の裁きは「おもろい」、です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-30 21:37:11)(良:2票)
51.  ダニー・ザ・ドッグ
ベッソン・・・深く潜ったまま上がってこない・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-03 22:35:09)
52.  カリスマ
職場の同僚に前々からこの「カリスマ」を見てその内容について語ろうと言われていたので、CSで放送されたのを機に鑑賞。今朝からその同僚と、映像に込められた生きる力と殺す力、自然と人間などについて、あのシーンはどうのこうの、このシーンはどうのこうのと二人で話していたらすっかり午前中はほとんど仕事が捗らず、私は昼から懸命に仕事をこなさねばならないのであります。どうのこうのと話させる映像の力を持った罪な映画ですな~。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-24 12:32:37)
53.  トニー滝谷
左から右へゆっくりと流れていくカメラと遮蔽物によるシーンのつなぎは、本の頁をそよ風が1枚1枚めくっていくようでとても落ち着いた雰囲気にあふれた映画でした。ぼそぼそとした西島秀俊のナレーションと坂本龍一のピアノ、抑制されたイッセー尾形と宮沢りえの表情、ふわっと揺れる宮沢りえの黒髪、モノトーンにくすんだ画面、バックを白く明るく人物を影にした構図・・・アンティークな喫茶店で壁にかかった絵画を眺めているような気分でした。服に埋もれた宮沢りえが突然泣き出すシーンには、「服」という記号からいろいろなことを想起させられ印象的でした。私も久しぶりに服でも買いに行こうっと。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-22 13:03:03)
54.  緑玉紳士
グリーンピースの緑玉紳士などのキャラが楽しいパペットアニメ。スロットマシンを抜けるとそこは魔界で緑玉紳士の冒険物語が始まります。それはトンネルを抜けた千尋の夢と希望と勇気あふれる冒険物語ではなく、なんとも理不尽な物語。栗田やすおさんはその理不尽さを背景に自由にのびのびとパペットの造形を楽しんでいるかのようです。大味に見えて繊細なその造形美、台詞のない呻き声や叫び声、擬音化し難いその声と低音流る音楽に見ているこちらも徐々に吸い込まれていき、いつしか心はグリーンピース。グリーンピース(greenpeace)の確固たる主義主張を無化してしまうかのようなグリーンピース(greenpeas)の摩訶不思議なまめまめしい世界を是非まめまめしくご賞味下さいませませ。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-21 12:48:02)
55.  エレニの旅
旧の酒場での1シーン1ショット、演奏が中断と再開を繰り返す音の有無。その中断と再開は、民族紛争、大戦、内戦といった20世紀ギリシャの戦いの中断と再開の連続を縮図としているように聞こえました。音楽を奏でることができる=安寧、演奏できない=戦い、この構造を基本にこの作品では音楽とはまさに音を楽しむことである、と分からせてくれます。アレクシスの旅立ちを祝う白布の丘での演奏が、銃声一発で止まってしまうシーンなど象徴的でした。水を中心に火、木、また汽車や船が語る雄弁な映像美はもちろん、逆難民ギリシャ人としての公と難民内での個という二重構造のスケールの大きさ、ラストシーンに込められたエレニ=ギリシャの哀しみにはため息です。そして、あれだけの河沿いの街をセットとして築き上げ、ダムの水を流し撮影するというアンゲロプロスチームには白旗なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-19 22:40:47)(良:3票)
56.  キングダム・オブ・ヘブン
これだけのセット、エキストラの壮大なスケールの映画にしては、あまりにもクローズアップが多く、またカットが目まぐるしく変わるのには個人的に少々うんざりしてしまいました。クローズアップはこう使うんですよという教科書のような「シナラ」を見たすぐ後にこの作品を見たせいもあるかもしれませんが、どうも勿体無い気がして仕方ありません。時折、引いた壮大な画も見せるのですが、チラッと見せただけでカットが変わってしまいます。エルサレム戦のシークェンスのラストも、門に対峙した双方を俯瞰したカメラが上昇するという神の視座として終えるのもどうも通俗的に見えました。とはいえ、スタッフやキャストに漲るエネルギーは十分に感じさせていただきましたです。
[映画館(字幕)] 6点(2005-06-15 23:40:36)
57.  ミリオンダラー・ベイビー
自らの誕生日にスピードバックを返す。次の誕生日にはビジネスライクなマネージャーを贈られ拒む。母に贈った家は喜んでもらえない。このバランスの崩れたマギーの贈与に正当な光を与えるのがフランキー。アイルランドへの郷愁、自家製のレモンパイへのこだわりに窺えるフランキーのホームへの渇望は、妹といっしょに犬を笑い、父と遊んだ幼き頃へのマギーの思慕と重なり、美しく無償の愛が交換される。市民ケーン的な形式を踏んでいた「アビエイター」よりもこの映画が市民ケーン的に見えるのは、始終マギーの瞳に透過された薔薇のつぼみを我々は見てしまう、見えてしまうからではないだろうか。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-03 13:26:46)(良:1票)
58.  冬の日
日本独自の文化である「連句」を一句一句、内外の名だたるアニメーション作家に解釈、イマジネーションしてもらいアニメーション作品とする着想が素晴らしいです。そして30数名ものアニメーション作家の作品を、流れるように鑑賞できる贅沢には幸せを感じます。池辺さんの音楽もそれぞれの作品に合っていい感じですね~。私はけっしてアニメに造詣が深いわけではありませんが、一つ一つの作品の個性から、その作家の他作品を見てみたいという鑑賞欲が湧き上がってきます・・・特にはロシアのアレクサンドル・ペトロフさんのガラス画の繊細なタッチに強くひかれました。それにしてもアニメーションとはまさにアニマ=魂が宿ったものであることを再認識させられた次第であり、先日放送されていたドキュメント番組で見た川本喜八郎さんの人形アニメに対する情熱には敬意を表さずにはおれないのであります。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-14 23:42:14)
59.  赤目四十八瀧心中未遂
なぜ尼崎なのかと問われた男が一言「甲子園に近いから」、そして赤目の食堂で高校野球のアナウンスが余韻を残すように聞こえてから一気にイメージが広がりました。この男は、少年時代に来る日も練習した野球、憧れの甲子園、そういった遠き日の姿、生気ある過去への憧憬とまだ自分にも生きる価値、可能性があるのではないかという生への欲求、それとそれが幻想であらんとする死への欲求(死への欲求は生きている証拠である)、その両者の精神的心中に及んだのではないのか、と。尼の地で生暖かな生を抹殺し、血の通わない物体として生きることを選択することで、必然、臓物に串刺す反復運動はそのシンボルとなります。そうイメージすると、赤目の食堂で死に向かわんとする女を前にし、高校野球のアナウンスが男の心に届くように響いているのは、男の精神的心中が未遂に終わっている証左であって、その後の四十八瀧での男女心中が未遂となることはその時点で確定されており、見守るアパートの住人達はただ未遂の上書きの目撃証人としての地位を与えられ安楽しているように見えました。そして蝶を捕まえ切れなかったというその男に特権たる過去は、現在において衆人の知るところとして復権し、女の死への欲求は鮮やかに生へと転換し、男の卑小ぶりと女の飛翔ぶりを剥き出しにしています。そんなイメージが膨らんだ点においてこの映画を評価したいと思うのです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-10 12:29:47)(良:1票)
60.  フォーン・ブース
低予算、アイデア勝負の脚本勝ち映画。コメディに翻案できそうだな~・・・オフの声を生かしたシチュエーションは陣内智則だな~とふと浮かんでからは、コリン・ファレルがどうしても陣内智則に見えてしまい、恰幅のいい警官はケンドーコバヤシ、妻は友近、浮気相手は・・・などとキャスティングを考えてしまったのでありました。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-13 14:04:28)
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